JPH07220229A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH07220229A JPH07220229A JP1247494A JP1247494A JPH07220229A JP H07220229 A JPH07220229 A JP H07220229A JP 1247494 A JP1247494 A JP 1247494A JP 1247494 A JP1247494 A JP 1247494A JP H07220229 A JPH07220229 A JP H07220229A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- shaped core
- gap forming
- magnetic head
- forming material
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電磁変換特性の劣化を防止し、金属磁性膜と
磁気ギャップ形成材との間の接着性を向上した磁気ヘッ
ドを提供することを目的とする。 【構成】 ８はＭｎＺｎフェライトからなるＣ字形コ
ア、９はＣ字形コア８と同じ材質からなるＩ字形コア、
１０はＣ字形コア８及びＩ字形コア９のそれぞれのギャ
ップ対向面の上にに設けられた飽和磁束密度の高いＦｅ
系の磁性合金からなる金属磁性膜、１１はＣ字形コア８
及びＩ字形コア９のそれぞれの金属磁性膜１０の上に設
けられたＴｉＮからなる磁気ギャップ形成材、１２は主
成分がＳｉからなる鉛を含有した接着用のガラス、１３
は巻線用の巻線窓、１４は巻線を施したコイルである。
磁気ギャップ形成材との間の接着性を向上した磁気ヘッ
ドを提供することを目的とする。 【構成】 ８はＭｎＺｎフェライトからなるＣ字形コ
ア、９はＣ字形コア８と同じ材質からなるＩ字形コア、
１０はＣ字形コア８及びＩ字形コア９のそれぞれのギャ
ップ対向面の上にに設けられた飽和磁束密度の高いＦｅ
系の磁性合金からなる金属磁性膜、１１はＣ字形コア８
及びＩ字形コア９のそれぞれの金属磁性膜１０の上に設
けられたＴｉＮからなる磁気ギャップ形成材、１２は主
成分がＳｉからなる鉛を含有した接着用のガラス、１３
は巻線用の巻線窓、１４は巻線を施したコイルである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置やフロ
ッピーディスク装置等に用いられる磁気ヘッドに関する
ものである。
ッピーディスク装置等に用いられる磁気ヘッドに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】以下従来の磁気ヘッドについて図面を参
照しながら説明する。図４は従来の磁気ヘッドの斜視図
を示すものである。図４において、１はＭｎＺｎフェラ
イトからなるＣ字形コア、２はＣ字形コア１と同じ材質
からなるＩ字形コア、３はＣ字形コア１及びＩ字形コア
２のそれぞれのギャップ対向面の上に設けられた飽和磁
束密度の高いＦｅ系の磁性合金からなる金属磁性膜、４
はＣ字形コア１及びＩ字形コア２のそれぞれの金属磁性
膜３の上に設けられたＳｉＯ2 からなる磁気ギャップ形
成材、５は主成分がＳｉからなる鉛を含有した接着用の
ガラス、６は巻線用の巻線窓、７は巻線を施したコイル
である。
照しながら説明する。図４は従来の磁気ヘッドの斜視図
を示すものである。図４において、１はＭｎＺｎフェラ
イトからなるＣ字形コア、２はＣ字形コア１と同じ材質
からなるＩ字形コア、３はＣ字形コア１及びＩ字形コア
２のそれぞれのギャップ対向面の上に設けられた飽和磁
束密度の高いＦｅ系の磁性合金からなる金属磁性膜、４
はＣ字形コア１及びＩ字形コア２のそれぞれの金属磁性
膜３の上に設けられたＳｉＯ2 からなる磁気ギャップ形
成材、５は主成分がＳｉからなる鉛を含有した接着用の
ガラス、６は巻線用の巻線窓、７は巻線を施したコイル
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような上記従来の
構成では、磁気ギャップ形成材の接着時の５５０℃の熱
処理において、図５に示すように、磁気ギャップ形成材
４と金属磁性膜３との間で拡散領域ａの範囲で相互拡散
し、さらに、ガラス５が磁気ギャップ形成材４のＳｉＯ
2 を溶解して金属磁性膜３への拡散領域ｂで相互拡散し
ており、これらの拡散に伴い磁気ヘッドの電磁変換特性
を劣化すると共に、金属磁性膜３と磁気ギャップ形成材
４の接着性が低く、加工や巻線時において金属磁性膜３
と磁気ギャップ形成材４との間で剥離が起こり破壊する
という問題点を有していた。
構成では、磁気ギャップ形成材の接着時の５５０℃の熱
処理において、図５に示すように、磁気ギャップ形成材
４と金属磁性膜３との間で拡散領域ａの範囲で相互拡散
し、さらに、ガラス５が磁気ギャップ形成材４のＳｉＯ
2 を溶解して金属磁性膜３への拡散領域ｂで相互拡散し
ており、これらの拡散に伴い磁気ヘッドの電磁変換特性
を劣化すると共に、金属磁性膜３と磁気ギャップ形成材
４の接着性が低く、加工や巻線時において金属磁性膜３
と磁気ギャップ形成材４との間で剥離が起こり破壊する
という問題点を有していた。
【０００４】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、電磁変換特性の劣化を防止し、金属磁性膜と磁気ギ
ャップ形成材との間の接着性を向上した磁気ヘッドを提
供することを目的とする。
で、電磁変換特性の劣化を防止し、金属磁性膜と磁気ギ
ャップ形成材との間の接着性を向上した磁気ヘッドを提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気ヘッドは、少なくとも一方に凹み部が設
けられた一対のコアと、前記コアのギャップ対向面に設
けられた金属磁性膜と、前記金属磁性膜の上に設けられ
たＴｉ，Ｎｂ，Ｃｒ，ＮｉＣｕのうち少なくとも一種類
の元素からなる磁気ギャップ形成材とを備え、前記磁気
ギャップ形成材同志をガラスを介して接合するように前
記一対のコアを接合した構成を有している。
に本発明の磁気ヘッドは、少なくとも一方に凹み部が設
けられた一対のコアと、前記コアのギャップ対向面に設
けられた金属磁性膜と、前記金属磁性膜の上に設けられ
たＴｉ，Ｎｂ，Ｃｒ，ＮｉＣｕのうち少なくとも一種類
の元素からなる磁気ギャップ形成材とを備え、前記磁気
ギャップ形成材同志をガラスを介して接合するように前
記一対のコアを接合した構成を有している。
【０００６】
【作用】この構成によって、磁気ギャップ形成材からの
金属磁性膜への拡散が減少して、接着強度の向上と、電
磁変換特性の改善を図ることができる。
金属磁性膜への拡散が減少して、接着強度の向上と、電
磁変換特性の改善を図ることができる。
【０００７】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。図１は本発明の一実施例における磁気
ヘッドの斜視図である。図１において、８はＭｎＺｎフ
ェライトからなる凹み部を備えたＣ字形コア、９はＣ字
形コア８と同じ材質からなるＩ字形コア、１０はＣ字形
コア８及びＩ字形コア９のそれぞれのギャップ対向面の
上に設けられた飽和磁束密度の高いＦｅ系の磁性合金か
らなる金属磁性膜、１１はＣ字形コア８及びＩ字形コア
９のそれぞれの金属磁性膜１０の上に設けられたＴｉＮ
からなる磁気ギャップ形成材、１２は主成分がＳｉから
なる鉛を含有した接着用のガラス、１３は巻線用の巻線
窓、１４は巻線を施したコイルである。
ながら説明する。図１は本発明の一実施例における磁気
ヘッドの斜視図である。図１において、８はＭｎＺｎフ
ェライトからなる凹み部を備えたＣ字形コア、９はＣ字
形コア８と同じ材質からなるＩ字形コア、１０はＣ字形
コア８及びＩ字形コア９のそれぞれのギャップ対向面の
上に設けられた飽和磁束密度の高いＦｅ系の磁性合金か
らなる金属磁性膜、１１はＣ字形コア８及びＩ字形コア
９のそれぞれの金属磁性膜１０の上に設けられたＴｉＮ
からなる磁気ギャップ形成材、１２は主成分がＳｉから
なる鉛を含有した接着用のガラス、１３は巻線用の巻線
窓、１４は巻線を施したコイルである。
【０００８】このように構成した磁気ヘッドには、磁気
ギャップ形成材１１の接着の熱処理を５５０℃で処理し
ている。
ギャップ形成材１１の接着の熱処理を５５０℃で処理し
ている。
【０００９】図２は本発明の一実施例における磁気ヘッ
ドの磁気ギャップ部のオージェ分析の結果を示す図であ
る。図２に示すように、金属磁性膜１０とＴｉＮからな
る磁気ギャップ形成材１１との間の拡散領域ａが狭くな
り、又、磁気ギャップ形成材１１と接着用のガラス１２
との間の拡散領域ｂが磁気ギャップ形成材１１の領域内
で拡散が納まる。
ドの磁気ギャップ部のオージェ分析の結果を示す図であ
る。図２に示すように、金属磁性膜１０とＴｉＮからな
る磁気ギャップ形成材１１との間の拡散領域ａが狭くな
り、又、磁気ギャップ形成材１１と接着用のガラス１２
との間の拡散領域ｂが磁気ギャップ形成材１１の領域内
で拡散が納まる。
【００１０】図３は本発明の一実施例における磁気ヘッ
ドの電磁変換特性図である。図３において、縦軸はヘッ
ド出力、横軸は周波数であり、１５，１６，１７は本実
施例の磁気ヘッドの出力特性、１８は従来の磁気ヘッド
の出力特性である。
ドの電磁変換特性図である。図３において、縦軸はヘッ
ド出力、横軸は周波数であり、１５，１６，１７は本実
施例の磁気ヘッドの出力特性、１８は従来の磁気ヘッド
の出力特性である。
【００１１】次に、磁気ギャップ形成材１１は（表１）
に示すように、元素の周期のIVａからＩｂの金属である
ＴｉＮ，Ｎｂ，ＣｒＯ，ＮｉＣｕ等において、金属磁性
膜１０と磁気ギャップ形成材１１との間の拡散領域ａ
と、磁気ギャップ形成材１１と接着用のガラス１２との
間の拡散領域ｂを示す数値であり、この数値は従来の磁
気ヘッドの構造でそれぞれの拡散領域を１とした場合の
比較値である。又、接着強度の数値も従来の磁気ヘッド
の接着強度を１とした場合の比較値である。
に示すように、元素の周期のIVａからＩｂの金属である
ＴｉＮ，Ｎｂ，ＣｒＯ，ＮｉＣｕ等において、金属磁性
膜１０と磁気ギャップ形成材１１との間の拡散領域ａ
と、磁気ギャップ形成材１１と接着用のガラス１２との
間の拡散領域ｂを示す数値であり、この数値は従来の磁
気ヘッドの構造でそれぞれの拡散領域を１とした場合の
比較値である。又、接着強度の数値も従来の磁気ヘッド
の接着強度を１とした場合の比較値である。
【００１２】
【表１】
【００１３】このように磁気ギャップ形成材１１は、元
素の周期のIVａからＩｂの金属であるＴｉＮ，Ｎｂ，Ｃ
ｒＯ，ＮｉＣｕ等において金属磁性膜１０への拡散を防
止し、磁気ヘッドの接着強度を向上させる。これらの元
素の周期のIVａからＩｂの金属であるＴｉ，Ｎｂ，Ｃ
ｒ，ＮｉＣｕ等は酸化膜、或いは、窒化膜であればいず
れも同じ効果が得られる。
素の周期のIVａからＩｂの金属であるＴｉＮ，Ｎｂ，Ｃ
ｒＯ，ＮｉＣｕ等において金属磁性膜１０への拡散を防
止し、磁気ヘッドの接着強度を向上させる。これらの元
素の周期のIVａからＩｂの金属であるＴｉ，Ｎｂ，Ｃ
ｒ，ＮｉＣｕ等は酸化膜、或いは、窒化膜であればいず
れも同じ効果が得られる。
【００１４】尚、本実施例では、Ｃ字形コア８及びＩ字
形コア９のそれぞれに金属磁性膜１０を設けたが、Ｃ字
形コア８及びＩ字形コア９のうちどちらか一方に金属磁
性膜１０を設けても良い。
形コア９のそれぞれに金属磁性膜１０を設けたが、Ｃ字
形コア８及びＩ字形コア９のうちどちらか一方に金属磁
性膜１０を設けても良い。
【００１５】以上の説明においては、スライダーのない
磁気ヘッドについて説明したが、スライダーを有する磁
気ヘッドにも適用できることは論を持たない。
磁気ヘッドについて説明したが、スライダーを有する磁
気ヘッドにも適用できることは論を持たない。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明は、少なくとも一方
に凹み部が設けられた一対のコアと、コアのギャップ対
向面に設けられた金属磁性膜と、金属磁性膜の上に設け
られたＴｉ，Ｎｂ，Ｃｒ，ＮｉＣｕのうち少なくとも一
種類の元素からなる磁気ギャップ形成材とを備え、磁気
ギャップ形成材同志をガラスを介して接合するように一
対のコアを接合したので、磁気ギャップ形成材からの金
属磁性膜への拡散が減少し、接着強度の向上と電磁変換
特性を改善した優れた磁気ヘッドを実現できるものであ
る。
に凹み部が設けられた一対のコアと、コアのギャップ対
向面に設けられた金属磁性膜と、金属磁性膜の上に設け
られたＴｉ，Ｎｂ，Ｃｒ，ＮｉＣｕのうち少なくとも一
種類の元素からなる磁気ギャップ形成材とを備え、磁気
ギャップ形成材同志をガラスを介して接合するように一
対のコアを接合したので、磁気ギャップ形成材からの金
属磁性膜への拡散が減少し、接着強度の向上と電磁変換
特性を改善した優れた磁気ヘッドを実現できるものであ
る。
【図１】本発明の一実施例における磁気ヘッドの斜視図
【図２】本発明の一実施例における磁気ヘッドの磁気ギ
ャップ部のオージェ分析の結果を示す図
ャップ部のオージェ分析の結果を示す図
【図３】本発明の一実施例における磁気ヘッドの電磁変
換特性図
換特性図
【図４】従来の磁気ヘッドの斜視図
【図５】従来の磁気ヘッドの磁気ギャップ部のオージェ
分析の結果を示す図
分析の結果を示す図
８ Ｃ字形コア ９ Ｉ字形コア １０ 金属磁性膜 １１ 磁気ギャップ形成材 １２ ガラス １３ 巻線窓 １４ コイル １５，１６，１７，１８ 出力特性
Claims (2)
- 【請求項１】少なくとも一方に凹み部が設けられた一対
のコアと、前記コアのギャップ対向面に設けられた金属
磁性膜と、前記金属磁性膜の上に設けられたＴｉ，Ｎ
ｂ，Ｃｒ，ＮｉＣｕのうち少なくとも一種類の元素から
なる磁気ギャップ形成材とを備え、前記磁気ギャップ形
成材同志をガラスを介して接合するように前記一対のコ
アを接合したことを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項２】磁気ギャップ形成材がＴｉ，Ｎｂ，Ｃｒ，
ＮｉＣｕの酸化膜、或いは、窒化膜であることを特徴と
する請求項１記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1247494A JPH07220229A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1247494A JPH07220229A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07220229A true JPH07220229A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11806382
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1247494A Pending JPH07220229A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07220229A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7027709B2 (en) | 2000-05-10 | 2006-04-11 | Funai Electric Co., Ltd. | Method for forming magnetic gap of video signal erasure head, erasure head, and video recorder having the same |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP1247494A patent/JPH07220229A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7027709B2 (en) | 2000-05-10 | 2006-04-11 | Funai Electric Co., Ltd. | Method for forming magnetic gap of video signal erasure head, erasure head, and video recorder having the same |
| DE10122354B4 (de) * | 2000-05-10 | 2007-06-21 | Funai Electric Co., Ltd. | Verfahren zum Ausbilden eines Magnetspalts für einen Videosignal-Löschkopf |
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