JPH07220227A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH07220227A
JPH07220227A JP897794A JP897794A JPH07220227A JP H07220227 A JPH07220227 A JP H07220227A JP 897794 A JP897794 A JP 897794A JP 897794 A JP897794 A JP 897794A JP H07220227 A JPH07220227 A JP H07220227A
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JP
Japan
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magnetic
thin films
metal
gap
film
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JP897794A
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English (en)
Inventor
Junichi Honda
順一 本多
Seiji Kumagai
静似 熊谷
Norikatsu Fujisawa
憲克 藤澤
Masatoshi Hayakawa
正俊 早川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁気コア基板5,6と該磁気コア基板5,6
の突き合せ面上に沿って成膜された金属磁性コア膜3,
4により構成される一対の磁気コア半体1,2が突き合
わされ、その突き合せ面間に磁気ギャップgが形成され
てなる磁気ヘッドにおいて、上記金属磁性コア膜3,4
を複数の金属磁性薄膜21,22,23,24よりなる
多層構造とし、磁気ギャップと隣接する金属磁性薄膜2
3,34の飽和磁束密度がそれ以外の金属磁性薄膜2
1,22の飽和磁束密度より高くなるように材料設計す
る。 【効果】 高飽和磁束密度と高透磁率の両方が同時に獲
得でき、残留磁束密度,保磁力の高い記録媒体に対して
も十分良好な電磁変換特性を発揮でき、高密度領域で使
用する記録再生兼用ヘッドとして好適な磁気ヘッドが得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
やコンピュータのデータストレージ等において、信号の
記録及び/又は再生に用いられる磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】VTR(ビデオテープレコーダ)やデー
タストレージ等の磁気記録の分野においては、媒体上に
記録する情報信号の高密度化がますます望まれ、磁気ヘ
ッドを狭トラック化、狭ギャップ化して、記録幅の狭小
化,記録波長の短波長化を図る方向で開発が進められて
いる。
【0003】また、その一方、信号を狭い記録幅,短い
信号波長で磁気記録するには、記録媒体が高保磁力,高
残留磁束密度であることが必要で、そのような要求に応
えるものとしてメタルパーティクルテープもしくはメタ
ル蒸着テープが例えば8mmVTR等において用いられ
るようになっている。
【0004】ここで、このように保磁力,飽和磁束密度
の高い記録媒体に対して信号記録を行うには磁気ヘッド
の飽和磁束密度が高いこと、そして信号再生するには磁
気ヘッドの透磁率が高いことが要求される。
【0005】すなわち、磁気記録分野での高密度記録化
には、磁気ヘッドの狭トラック化.狭ギャップ化ととも
に、高飽和磁束密度化,高透磁率化も必要となる。
【0006】そこで、近年、このような要求に応える磁
気ヘッドとして、ギャップ近傍に金属磁性薄膜を設けた
メタル・イン・ギャップ(MIG)ヘッドが各種提案さ
れている。例えば図14〜図16に示す形状のものが代
表的である。
【0007】まず、図14の磁気ヘッドは、磁気コア基
板101,102と該磁気コア基板101,102の突
き合せ面に沿って成膜された金属磁性薄膜103,10
4とからなる一対の磁気コア半体105,106が、互
いの金属磁性薄膜103,104の膜面同士を突合せ、
その突合せ面間に磁気ギャップgが形成されてなるもの
である。この磁気ヘッドでは、ギャップ部に設けられる
金属磁性薄膜103,104をその両端縁より切り欠く
トラック幅規制溝107,108が設けられ、これによ
って磁気ギャップgのトラック幅が規制される。
【0008】図15の磁気ヘッドは、やはり磁気コア基
板109,110と金属磁性薄膜111,112とから
なる一対の磁気コア半体123,124を有してなる
が、該磁気コア基板109,110には磁気ギャップg
に対して所定角度傾斜を有して切り欠かれた傾斜面11
3,114が形成され、この傾斜面113,114に沿
って前記金属磁性薄膜111,112が形成されてい
る。そして、この傾斜面113,114に形成された金
属磁性薄膜111,112の端面同士を突合せ、その突
合せ面間に磁気ギャップgが形成されている。したがっ
て、この磁気ヘッドでは、金属磁性薄膜111,112
の突き合わされた端面の厚さによって磁気ギャップgの
トラック幅が決まる。
【0009】そして、さらに図16の磁気ヘッドは、一
対の磁気コア基板115,116,117,118によ
り金属磁性薄膜119,120を挟み込んでなる磁気コ
ア半体同士121,122が、金属磁性薄膜119,1
20の端面同士を突合せ、その突合せ面間に磁気ギャッ
プgが形成されてなるものである。なお、上記金属磁性
薄膜119,120には、間に複数の絶縁膜が介在して
おり、これにより渦電流損失が防止されるようになって
いる。この磁気ヘッドでは、突き合わされた金属磁性薄
膜19,120の端面の厚さがそのまま磁気ギャップg
のトラック幅に相当することになる。
【0010】以上、3種の磁気ヘッドでは、磁気ギャッ
プに対する金属磁性薄膜の向きが図14の磁気ヘッドは
金属磁性薄膜103,104が磁気ギャップgに対して
平行に形成され、図15の磁気ヘッドは金属磁性薄膜1
11,112が磁気ギャップgに対して斜めに形成さ
れ、さらに図16の磁気ヘッドは金属磁性薄膜119,
120が磁気ギャップgに対して略直角に形成されてい
るというようにそれぞれ異なるものの、いずれも金属磁
性薄膜が磁気ギャップg近傍に設けられていることか
ら、フェライト等の酸化物磁性材料のみをコア材として
用いる場合には得られない,良好な高密度記録特性を得
ることが可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
MIGヘッドの記録再生特性は、金属磁性薄膜の磁気特
性により決定される。すなわち、記録特性は金属磁性薄
膜の飽和磁束密度に負うところが大きく、再生特性は金
属磁性薄膜の透磁率と、異方性の向き及び大きさに負う
ところが大きい。
【0012】しかし、金属磁性薄膜は、飽和磁束密度が
高くなる組成範囲では、保磁力が大きくなり十分な透磁
率が得られないといった傾向があり、飽和磁束密度,透
磁率及び異方性制御の全てを充足させるのは難しい。
【0013】このため、従来のMIGヘッドでは、再生
効率を優先して金属磁性薄膜を選択すると記録特性が低
くなり、記録特性を優先して金属磁性薄膜を選択すると
再生特性が低くなるといった不都合が生じており、高密
度記録領域で用いる記録再生兼用ヘッドとしては十分に
満足のいくものとは言えない。
【0014】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、飽和磁束密度,透磁率の
いずれもが高く、高密度記録領域において良好な記録再
生特性を発揮する磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気ヘッドは、少なくとも一方の磁気コ
ア半体が磁気コア基板と該磁気コア基板の突き合せ面上
に沿って成膜された金属磁性コア膜により構成される一
対の磁気コア半体が突き合わされ、その突き合せ面間に
磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘッドにおいて、上
記金属磁性コア膜は複数の金属磁性薄膜よりなる多層構
造とされ、磁気ギャップと隣接する金属磁性薄膜の飽和
磁束密度がそれ以外の金属磁性薄膜の飽和磁束密度より
も大であることを特徴とするものである。
【0016】また、磁気ギャップと隣接する金属磁性薄
膜は、窒素系微結晶材料よりなることを特徴とするもの
である。さらに、磁気ギャップと隣接する金属磁性薄膜
以外の金属磁性薄膜は、白金を含む分断層によって多層
構造とされていることを特徴とするものである。さら
に、金属磁性コア膜は磁気ギャップに対して平行に形成
されていることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】少なくとも一方の磁気コア半体が磁気コア基板
と該磁気コア基板の突き合せ面上に沿って成膜された金
属磁性コア膜により構成される一対の磁気コア半体が突
き合わされ、その突き合せ面間に磁気ギャップが形成さ
れてなる磁気ヘッドにおいて、金属磁性コア膜を複数の
金属磁性薄膜よりなる多層構造とし、磁気ギャップと隣
接する金属磁性薄膜を飽和磁束密度が高くなるように材
料設計し、それ以外の金属磁性薄膜を透磁率が高くなる
ように材料設計すると、高飽和磁束密度と高透磁率の両
方が同時に獲得される。したがって、残留磁束密度,保
磁力の高い高密度記録用の記録媒体に対しても十分良好
な記録再生特性を発揮する。
【0018】なお、磁気ギャップと隣接する金属磁性薄
膜以外の金属磁性薄膜を、その間に分断層を配して多層
構造とすると、結晶粒成長が抑えられて配向性が改善さ
れ、より記録再生特性が向上する。
【0019】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例を図
面を参照しながら説明する。なお、本実施例は、8ミリ
VTR等に搭載される,磁気ギャップに対して金属磁性
薄膜が平行に形成されたタイプのMIGヘッドの例であ
る。
【0020】本実施例の磁気ヘッドの外観を図1に、記
録媒体対接面を図2に示す。本実施例の磁気ヘッドは、
図1,図2に示すように、記録媒体対接面Sの略中央に
位置する磁気ギャップgを境にして左右別々に作製され
た一対の磁気コア半体1,2が、互いの金属磁性コア膜
3,4の膜面同士を突き合わせて閉磁路が構成されてな
る。
【0021】上記磁気コア半体1,2は、磁気コア基板
5,6と、この磁気コア基板5,6の突合せ面上に沿っ
て形成される金属磁性コア膜3,4とから構成される。
【0022】上記金属磁性コア膜3,4は、磁気特性の
異なる2種類の金属磁性薄膜,すなわち磁気コア基板
5,6側の第1の金属磁性薄膜21,22とその上に積
層された磁気ギャップgと隣接する第2の金属磁性薄膜
23,24により構成されている。上記磁気コア基板
5,6側の第1の金属磁性薄膜21,22は、飽和磁束
密度よりも透磁率を優先して材料設計されたものであ
る。例えば、Fe−Al−Si合金(センダスト)、F
e−Ga−Si−Ru合金が好ましく、この他Fe−A
l等のこれら合金と比較的類似した組成,特性の合金、
また窒化系軟磁性合金、炭化系軟磁性合金等を透磁率が
高くなるように組成等を制御した材料で構成されてい
る。
【0023】一方、磁気ギャップgに隣接する第2の金
属磁性薄膜23,24は、透磁率よりも飽和磁束密度を
優先して材料設計されたものである。Fe−Al−Si
合金(センダスト)、Fe−Ga−Si−Ru合金、F
e−Al合金や、窒化系軟磁性合金、炭化系軟磁性合金
等を第1の金属磁性薄膜21,22よりも飽和磁束密度
が高くなるように組成等を制御した材料で構成されてい
る。
【0024】一方、上記磁気コア基板5,6は略矩形状
に成形され、その突合せ面の中途部には、コイルを巻装
させるための巻線溝7が形成されている。さらにこの磁
気コア基板5,6には、磁気ギャップgのトラック幅T
wを規制するためのトラック幅規制溝8,9が磁気ギャ
ップgの両端部にそれぞれ平面略円弧状をなす溝として
形成されている。
【0025】そして、このように形成された磁気コア基
板5,6のそれぞれの突合せ面に、上記巻線溝7内を含
めて当該磁気コア基板5,6の突合せ面形状に沿った形
で上記磁気ギャップgが設けられるフロントギャップ側
からバックギャップ側に亘って連続した膜として金属磁
性コア膜3,4が下地膜29,30を介して形成されて
いる。
【0026】このように形成された一対の磁気コア半体
1,2は、互いの金属磁性コア膜3,4の膜面同士をギ
ャップ膜を介在させて突合せ、接合されることにより一
体化されている。したがって、相対向する金属磁性コア
膜3,4間には、記録再生ギャップとして動作する磁気
ギャップgが形成される。この磁気ギャップgのトラッ
ク幅Twは、ギャップ部に設けられる金属磁性薄膜3,
4をその両端縁より切り欠くトラック幅規制溝8,9に
よって規制されるようになっている。なお、このトラッ
ク幅規制溝8,9には融着ガラス10,11が充填され
磁気記録媒体摺動面Sにおいて磁気記録媒体との当たり
が確保できるようになっている。
【0027】以上のような構成の磁気ヘッドでは、金属
磁性コア膜3,4が透磁率の高い第1の金属磁性薄膜と
飽和磁束密度の高い第2の金属磁性薄膜によって構成さ
れている。
【0028】この高透磁率に材料設計された第1の金属
磁性薄膜21,22によって、残留磁束密度の高い記録
媒体に記録された磁気信号であってもその磁束を損失す
ることなく効率良く信号再生し得る。
【0029】また、高飽和磁束密度に材料設計された第
2の金属磁性薄膜23,24によって、磁気ギャップg
中に大きな磁界を形成でき、保磁力の高い記録媒体をも
十分に磁化反転し磁気信号を記録することができる。
【0030】すなわち、本実施例の磁気ヘッドでは、磁
気特性の異なる複数の金属磁性薄膜を用いることで、単
層の金属磁性薄膜のみでは得られない高透磁率と高飽和
磁束密度の両立が実現されており、高密度記録用の残留
磁束密度,保磁力の高い記録媒体に対しても十分に良好
な記録再生特性を得ることができる。
【0031】なお、上記第1の金属磁性薄膜21,22
は、異方性を制御する目的で、図3に示すように、その
間にPt等の非磁性材よりなる分断層27,28を配
し、単位金属磁性薄膜25,26と分断層27,28を
交互に積層した多層構造としても良い。通常、金属磁性
薄膜はスパッタ法等の真空薄膜形成技術によって成膜さ
れ、このとき膜厚が厚くなると結晶粒が成長して配向性
に乱れに生じる。ここで、薄い金属磁性薄膜25,26
と分断層27,28を交互に成膜するようにすると、こ
の成膜に際する結晶粒成長が抑制され、配向性に優れ、
良好な軟磁性,異方性を有する第1の金属磁性薄膜2
1,22が形成される。
【0032】第1の金属磁性薄膜21,22を分断層2
7,28を配して多層構造とする場合、層数は3〜20
層、各単位金属磁性薄膜25,26の厚さは0.1〜
1.0μm、分断層27の厚さは10〜100Å,好ま
しくは20〜30Åとし、全体の層厚は2〜10μmと
することが望ましい。
【0033】単位金属磁性薄膜25,26の厚さが厚過
ぎる場合には、結晶粒成長を十分に抑えることができ
ず、配向性に乱れが生じる虞れがある。逆に薄過ぎる場
合には、磁気特性が不足し、ヘッド性能が劣化する。
【0034】また、分断層27,28が薄過ぎる場合に
は磁性膜の分断効果や下地効果が十分に得られない。逆
に、分断層27,28が厚過ぎると、該分断層27,2
8が非磁性であることから疑似ギャップとして作用した
り、金属磁性薄膜25,26中のFeやCoと作用して
軟磁性を損なわせる虞れがある。
【0035】さらに、第1の金属磁性薄膜21,22全
体の厚さが、薄過ぎる場合にはやはりヘッド性能が不足
してしまう。
【0036】一方、第2の金属磁性薄膜は、第1の金属
磁性薄膜よりも飽和磁束密度が高くなるように材料設計
されたものである。ここで、磁性材料は、飽和磁束密度
が高い組成範囲では、保磁力が大きく透磁率が低くな
り、飽和磁束密度の増大のみに着眼して無闇に組成や膜
厚を設定すると、ヘッド全体の透磁率が低くなり過ぎて
しまう。そして、再生時の出力増加の割合以上にヘッド
コアのインダクタンスが増加し、電磁変換効率が劣化す
る。したがって、第2の金属磁性薄膜23,24の組成
や膜厚の制御に際しては、第1の金属磁性薄膜21,2
2の飽和磁束密度や記録媒体側の残留磁束密度等の特性
との兼ね合いで最適化することが好ましい。
【0037】例えば、第2の金属磁性薄膜23,24の
膜厚は0.5μm以上、飽和磁束密度は、第1の金属磁
性薄膜21,22の飽和磁束密度をB1 ,第2の金属磁
性薄膜23,24の飽和磁束密度をB2 としたときに、
2 ≧B1 +0.2(T)なる条件を満たすように設定
することが望ましい。
【0038】なお、上記磁気ヘッドには、これら第1の
金属磁性薄膜21,22、第2の金属磁性薄膜23,2
4よりなる金属磁性コア膜3,4と磁気コア基板の間
に、金属磁性薄膜の剥離や、磁気コア基板5,6を構成
するフェライトと金属磁性薄膜とが反応して金属磁性コ
ア膜とフェライトとの界面に疑似ギャップが形成される
のを防ぐ目的で、下地膜29,30を介在させるように
しても良い。下地膜29,30としては、Pt膜の他、
SiO2 膜,SiO膜さらにはSiOx (1<x<2)
のような珪素原子に対し酸素原子数が整数比にならない
ような,SiO2とSiOの混合状態の膜でも良い。
【0039】但し、下地膜29,30の膜厚は10〜3
00Å,好ましくは50Å程度が良い。下地膜の膜厚が
10Å未満の場合には、その膜剥離防止効果を十分に得
ることができず、300Åを越える場合には当該下地膜
が疑似ギャップとして作用する虞れがある。また、特に
下地膜29,30をSiO2 膜,SiO膜,SiOx
のような非金属材料で構成する場合には、これら非金属
膜は異方性制御効果がないことから、その上に直接成膜
される1層目の単位金属磁性薄膜の膜厚はできるだけ薄
くし、異方性制御されていない金属磁性薄膜の占める割
合を抑えることが望ましい。
【0040】なお、以下に本実施例で採用した金属磁性
コア膜3,4の膜構成をまとめて示す。
【0041】第1の金属磁性薄膜(分断層を配した多層
構成) 単位金属磁性薄膜の材料:Fe−Si−Ga−Ru磁性
合金 単位金属磁性薄膜のBs:1.1T 単位金属磁性薄膜の膜厚:0.6μm 単位金属磁性薄膜の層数:6層 分断層の材料 :Pt層 分断層の膜厚 :20Å 総膜厚 :3.6μm 第2の金属磁性薄膜 材料:Fe−Al−V−Nb−Ni−N磁性合金 Bs:1.8T 膜厚:1μm 下地膜 材料:Pt 膜厚:45Å
【0042】次に、以上のような構成の磁気ヘッドの作
製方法を説明する。
【0043】先ず、図4に示すようにMn−Zn,Ni
−Zn等の酸化物軟磁性材料よりなる基板31を用意す
る。本実施例では、長さ34.5mm,幅2.5mm,
厚み1mm程度の基板31を用いた。
【0044】そして、図5に示すように、上記基板31
の突合せ面となる一主面に磁気ギャップgのトラック幅
を規制するためのトラック幅規制溝32を複数形成す
る。かかるトラック幅規制溝32は基板31の幅方向に
断面円弧状をなす連続溝で形成し、その基板31の長手
方向に所定ピッチとなるように形成する。完成したヘッ
ドでは、これらトラック幅規制溝32同士の間が磁気ギ
ャップになる。本実施例ではこの磁気ギャップのトラッ
ク幅が21μmとなるようなピッチでトラック幅規制溝
32を形成した。
【0045】なお、トラック幅規制溝32は、断面形状
が円弧状に限らず、Vの字型あるいは多角形状等,特に
制限されない。また基板面と直交する垂直面に対する溝
側面の角度が8〜45°程度(0°でも構わない)、溝
深さが200〜300μmで形成されるのが通常であ
る。しかし、トラック幅規制溝32側面の上記垂直面に
対する角度があまり小さいと電磁変換特性の低下を招
く。また、この角度が大き過ぎると、再生に際して記録
媒体上の目的トラック以外のトラックからも信号を拾っ
てしまい、ノイズの増大を招来する可能性が高い。した
がって、トラック幅規制溝32側面の上記垂直面に対す
る角度は、30°程度が適当である。
【0046】次いで、図6に示すように上記トラック幅
規制溝32と直交する方向に断面矩形状の巻線溝33を
形成する。この巻線溝33によって磁気ギャップのギャ
ップデプスが規制される。
【0047】以上のようにしてトラック幅規制溝32,
巻線溝33が形成された基板31の一主面に表面粗度が
20〜100Å程度となるように鏡面加工を施した後、
各溝内を含めてその全体亘って第1の金属磁性薄膜,第
2の金属磁性薄膜よりなる金属磁性コア膜を形成する。
【0048】上記金属磁性コア膜の形成工程を図7〜図
9を参照しながら順を追って説明する。なお、図9〜図
7は、上記基板31のうちトラック幅規制溝32同士の
間の丘部分を一部拡大して示すものである。
【0049】金属磁性コア膜を形成するには、まず、図
7に示すように、膜厚45ÅのPt下地膜34を形成す
る。そして、図8に示すように、このPt下地膜34上
に、膜厚0.6μmのFe−Ga−Si−Ru合金磁性
薄膜と膜厚20ÅのPt分断層を交互に繰り返し成膜
し、6層の単位金属磁性薄膜よりなる第1の金属磁性薄
膜35を形成する。
【0050】次いで、この第1の金属磁性薄膜35上に
図9に示すように膜厚1μmのFe−Al−V−Nb−
Ni−N合金磁性薄膜を第2の金属磁性薄膜36として
成膜することで、金属磁性コア膜40が形成される。
【0051】なお、Pt膜,Fe−Ga−Si−Ru合
金磁性薄膜,Fe−Al−V−Nb−Ni−N合金磁性
薄膜は、真空薄膜形成技術によって成膜され、特にスパ
ッタ法が好適であり、真空蒸着法,分子線エピキタシー
(MBE)法,PVD法(Phisical vapo
r deposition method),CVD法
(Chemical vapor depositio
n method)等も使用できる。
【0052】次に、図10に示すように、上記金属磁性
コア膜40上に磁気ギャップgのギャップ長を規定する
ためのギャップ膜37を真空薄膜形成技術により成膜す
る。
【0053】ギャップ膜37としては、通常のMIGヘ
ッドの場合と同様にSiOx 膜を用いて構わないが、第
2の金属磁性薄膜が窒化系軟磁性合金である場合には第
2の金属磁性薄膜とSiOx 膜の間にCr膜を介在させ
た構成とすると良い。これにより、ガラス融着接合に際
して第2の金属磁性薄膜と融着ガラスの間で起こる元素
拡散がCr膜によって抑えられ、ヘッド性能が向上す
る。
【0054】以上のようにして各溝,膜が形成された磁
気コア半体ブロック38と、同様にして作製された磁気
コア半体ブロック39をギャップ膜37同士を突合せ面
として突合せ、図11に示すようにガラス融着等によっ
て接合一体化する。
【0055】そして、接合一体化された合体ブロックの
一側面を円筒加工して磁気記録媒体摺動面Sを形成した
後、磁気ギャップgが所定のアジマス角を持つように図
11で示す線a−a´、b−b´、c−c´、d−d
´、e−e´位置で斜めにスライシングする。
【0056】その結果、図1に示す透磁率の高い第1の
金属磁性薄膜21,22と飽和磁束密度の高い第2の金
属磁性薄膜23,24よりなる金属磁性コア膜3,4が
磁気ギャップ近傍に配された形のMIGヘッドが完成す
る。
【0057】次に、実際に上記磁気ヘッド(実施例ヘッ
ド)に周波数5MHzでのイダクタンスが1.7μHと
なるように巻線を施した後、保磁力1450kGの記録
媒体に対して記録再生し、電磁変換特性を測定した。
【0058】また、比較として、ギャップ近傍に膜厚4
μmのFe−Ga−Si−Ru磁性合金薄膜の単層で配
され、且つ実施例ヘッドと同一外寸法の磁気ヘッド(比
較例ヘッド)についても同様にして電磁変換特性を測定
した。
【0059】その結果、実施例ヘッドは、比較例ヘッド
に比べて、再生特性で1.8dB、記録特性で3.4d
Bと、記録特性,再生特性の両方が向上していた。この
ことから、磁気ギャップ近傍に特性の異なる複数層の金
属磁性薄膜を形成することは、ヘッドの電磁変換特性の
向上を図る上で極めて有効であることがわかった。
【0060】また、さらに金属磁性コア膜の構成を各種
変化させてヘッド(ヘッドa〜ヘッドf)を作製し、金
属磁性コア膜の組成,磁気特性,膜厚の記録再生特性に
及ぼす影響を調べた。各ヘッドの0.15MHzでの記
録特性及び4.7MHzでの再生特性を表1に示す。
【0061】なお、ヘッドa〜ヘッドfの金属磁性コア
膜の構成は以下の通りであり、トラック幅Twは15μ
m,ギャップデプスDpは17μm,ギャップ長Lgは
0.2μHに設定した。
【0062】ヘッドa:膜厚4μm,飽和磁束密度1.
2TのFe−Ru−Ga−Si磁性膜単層 ヘッドb:膜厚4μm,飽和磁束密度1.2TのFe−
Ru−Ga−Si磁性膜と、膜厚1μm,飽和磁束密度
1.3TのFe−Ru−Ga−Si磁性膜の2層構成 ヘッドc:膜厚4μm,飽和磁束密度1.2TのFe−
Ru−Ga−Si磁性膜と、膜厚1μm,飽和磁束密度
1.4TのFe−Ru−Ga−Si磁性膜の2層構成 ヘッドd:膜厚4μm,飽和磁束密度1.2TのFe−
Ru−Ga−Si磁性膜と、膜厚1μm,飽和磁束密度
1.8TのFe−Al−V−Nb−Ni−N−O磁性膜
の2層構成 ヘッドe:膜厚1μm,飽和磁束密度1.3TのFe−
Ru−Ga−Si磁性膜単層 ヘッドf:膜厚4μm,飽和磁束密度1.3TのFe−
Ru−Ga−Si磁性膜単層
【0063】
【表1】
【0064】表1に示すように、ヘッドbでは、金属磁
性コア膜が2層構成であるものの、いずれの金属磁性薄
膜も飽和磁束密度が小さいため記録磁界の向上が認めら
れない。
【0065】一方、ヘッドdでは、2層目の金属磁性薄
膜に飽和磁束密度の高いものを用いているが、飽和磁束
密度の高い薄膜は、保磁力が大きく透磁率が低いこと、
そして透磁率が低いことからインダクタンスの増加割合
が大きくインダクタンス当たりの効率の低下が招来され
ることにより、再生出力の劣化度合いが大きくなってい
る。
【0066】磁性コア膜を飽和磁束密度の高い金属磁性
薄膜単層で構成したヘッドe,ヘッドfの場合では、ヘ
ッドdと同様の理由から再生特性が十分得られない。特
に、、ヘッドeのように飽和磁束密度が高い磁性薄膜を
用いてもその膜厚が薄い場合には、記録特性も低い。
【0067】ヘッドcは、比較的良好な記録再生特性が
得られている。さらに磁性コア膜の1層目に形成したF
e−Ru−Ga−Si磁性膜を25ÅのPt層で分断し
て6層構成(但し、全厚は4μm)とした際には、透磁
率の向上等の効果により再生特性が+1dB,記録特性
が0.5dB向上することが確認されている。
【0068】以上、本発明を適用した1実施例について
説明したが、本発明はこれに限らず、各種変更が可能で
ある。その場合にも同様の作用効果を発揮する。
【0069】例えば、上記磁気ヘッドでは、巻線溝7が
一対の磁気コア半体1,2の両方に形成されているが、
勿論片方の磁気コア半体にのみ巻線溝を形成するように
しても良い。
【0070】また、製造段階において、巻線溝33形成
後に金属磁性コア膜40の形成を行うようにしている
が、金属磁性コア膜40を形成した後巻線溝33を形成
するようにしても構わない。さらに、上記実施例は、磁
気ギャップgにアジマス角を持たせる場合であるが、も
ちろんヘッドチップスライシング工程においてスライシ
ング方向を磁気ギャップgに対して直角にし、磁気ギャ
ップgのアジマス角を0°にしても差し支えない。
【0071】そして、さらに上記磁気ヘッドは、磁気ギ
ャップgに対して金属磁性薄膜が平行に配されたタイプ
のMIGヘッドであるが、本発明は、磁気ギャップgに
対して金属磁性薄膜が斜めに配されたタイプのMIGヘ
ッド(いわゆるTSSヘッド)や金属磁性薄膜を磁気コ
ア基板によって挟み込んだ積層型ヘッドにも適用可能で
ある。図12,図13に、本発明をTSSヘッド、積層
型ヘッドに適用した構成例をそれぞれ示す。
【0072】まず、図12に示す磁気ヘッドは、第1の
金属磁性薄膜41,42が磁気ギャップgに対して斜め
に配された磁気コア半体43,44を、第1の金属磁性
薄膜41,42の端面側を突合せ接合一体化することで
構成されている。
【0073】上記一対の磁気コア半体43,44は、磁
気ギャップgに対して所定の角度を有して切り欠かれた
傾斜面45,46を有する磁気コア基板47,48と、
第1の金属磁性薄膜41,42とさらに第2の金属磁性
薄膜49,50よりなる。
【0074】上記第1の金属磁性薄膜41,42は、透
磁率の高い金属磁性材料により構成され、上記磁気コア
基板43,44に所定の角度で傾斜する上記傾斜面4
5,46に沿って成膜されている。
【0075】このヘッドでは、磁気ギャップgが、この
第1の金属磁性薄膜41の端面と、もう一方の第1の金
属磁性薄膜42の端面同士の間に形成される。そして、
この磁気ギャップgのトラック幅が、第1の金属磁性薄
膜41,42の膜厚と、磁気ギャップgを境にして第1
の金属磁性薄膜41,42が成膜された傾斜面45,4
6とは反対側で磁気コア基板43,44と第1の金属磁
性薄膜41,42を切り欠く切り欠き面51,52によ
って規制される。
【0076】一方、上記第2の金属磁性薄膜49,50
は、飽和磁束密度の高い金属磁性材料により構成され、
上記第1の金属磁性薄膜41,42上と、該第1の金属
磁性薄膜41,42が成膜された傾斜面45,46とは
反対側の切り欠き面51,52上に亘る全面,すなわち
突合せ面全面に形成されている。
【0077】以上のような磁気ヘッドでは、磁気ギャッ
プg近傍に配された透磁率の高い第1の金属磁性薄膜4
1,42によって、残留磁束密度の高い記録媒体に記録
された磁気信号であってもその磁束を損失することなく
効率良く信号再生し得る。
【0078】また、磁気ギャップgに隣接する飽和磁束
密度の高い第2の金属磁性薄膜49,50によって、磁
気ギャップg中に大きな磁界を形成でき、保磁力の高い
記録媒体をも十分に磁化反転し磁気信号を記録すること
ができる。
【0079】すなわち、高密度記録用として開発された
残留磁束密度,保磁力の高い記録媒体に対しても十分良
好な記録再生特性を得ることが可能である。
【0080】また、図13に示す磁気ヘッドは、一対の
コア基板61,62,63,64によって第1の金属磁
性薄膜65,66を挟み込んでなる磁気コア半体67,
68を、第1の金属磁性薄膜65,66の端面側を突合
せ、接合一体化してなるものであり、第1の金属磁性薄
膜65,66の端面同士の間に磁気ギャップgが形成さ
れている。
【0081】上記磁気コア半体67,68は、一対の板
状の磁気コア基板61,62,63,64と、第1の金
属磁性薄膜65,66と、さらに第2の金属磁性薄膜6
9,70によって構成されている。
【0082】上記第1の金属磁性薄膜65,66は、透
磁率の高い金属磁性材料により構成され、上記一対の板
状の磁気コア基板61,62,63,64に挟み込まれ
た形で設けられている。なお、上記第1の金属磁性薄膜
65,66は間に絶縁体膜が介在され、これにより渦電
流損失が防止されるようになっている。
【0083】このヘッドでは、磁気ギャップgが、この
第1の金属磁性薄膜65の端面と、もう一方の第1の金
属磁性薄膜66の端面同士の間に形成される。そして、
この磁気ギャップgのトラック幅が、磁気ギャップgを
境として左右に形成された断面V字状のトラック幅規制
溝71,72によって規制される。
【0084】一方、第2の金属磁性薄膜69,70は、
飽和磁束密度の高い金属磁性材料により構成され、左右
のトラック幅規制溝71,72内と第1の金属磁性薄膜
65,66端面上に亘る全面,すなわち突合せ面全面に
形成されている。
【0085】以上のような磁気ヘッドでは、磁気ギャッ
プ近傍に配された透磁率の高い第1の金属磁性薄膜6
5,66と飽和磁束密度の高い第2の金属磁性薄膜6
9,70によって、残留磁束密度の高い記録媒体に記録
された磁気信号であってもその磁束を損失することなく
効率良く信号再生でき、そして保磁力の高い記録媒体を
も十分に磁化反転し磁気信号を記録することができる。
【0086】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、磁気コア基板と該磁気コア基板の突き合せ面上
に沿って成膜された金属磁性コア膜により構成される一
対の磁気コア半体が突き合わされ、その突き合せ面間に
磁気ギャップが形成されて構成されてなる磁気ヘッドに
おいて、上記金属磁性コア膜を複数の金属磁性薄膜より
なる多層構造とし、磁気ギャップと隣接する金属磁性薄
膜の飽和磁束密度がそれ以外の金属磁性薄膜の飽和磁束
密度よりも高くなるように材料設計するので、高飽和磁
束密度と高透磁率の両方を同時に有する磁気ヘッドが得
られる。
【0087】このような磁気ヘッドは、残留磁束密度,
保磁力の高い記録媒体に対しても十分良好な電磁変換特
性を発揮でき、高密度領域で使用する記録再生兼用ヘッ
ドとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの1構成例を示す
外観斜視図である。
【図2】上記磁気ヘッドの記録媒体対接面を示す平面図
である。
【図3】上記磁気ヘッドの磁気ギャップ近傍を示す拡大
平面図である。
【図4】上記磁気ヘッドの製造方法を工程順に説明する
ものであり、磁気コア基板の材料となる酸化物磁性基板
を示す概略斜視図である。
【図5】トラック幅規制溝形成工程を示す概略斜視図で
ある。
【図6】巻線溝形成工程を示す概略斜視図である。
【図7】下地膜形成工程を示す概略斜視図である。
【図8】第1の金属磁性薄膜形成工程を示す概略斜視図
である。
【図9】第2の金属磁性薄膜形成工程を示す概略斜視図
である。
【図10】ギャップ膜形成工程を示す概略斜視図であ
る。
【図11】ヘッドチップスライシング工程を示す概略斜
視図である。
【図12】本発明を適用した磁気ヘッドの他の構成例を
示す外観斜視図である。
【図13】本発明を適用した磁気ヘッドのさらに他の構
成例を示す外観斜視図である。
【図14】従来の磁気ヘッドの1例を示す外観斜視図で
ある。
【図15】従来の磁気ヘッドの他の例を示す外観斜視図
である。
【図16】従来の磁気ヘッドのさらに他の例を示す外観
斜視図である。
【符号の説明】
1,2 磁気コア半体 3,4 金属磁性コア膜 5,6 磁気コア基板 7 巻線溝 21,22 第1の金属磁性薄膜 23,24 第2の金属磁性薄膜 27,28 分断層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 正俊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の磁気コア半体が磁気コ
    ア基板と該磁気コア基板の突き合せ面上に沿って成膜さ
    れた金属磁性コア膜により構成される一対の磁気コア半
    体が突き合わされ、その突き合せ面間に磁気ギャップが
    形成されてなる磁気ヘッドにおいて、 上記金属磁性コア膜は複数の金属磁性薄膜よりなる多層
    構造とされ、磁気ギャップと隣接する金属磁性薄膜の飽
    和磁束密度がそれ以外の金属磁性薄膜の飽和磁束密度よ
    りも大であることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 磁気ギャップと隣接する金属磁性薄膜
    は、窒素系微結晶材料よりなることを特徴とする請求項
    1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 磁気ギャップと隣接する金属磁性薄膜以
    外の金属磁性薄膜は、白金を含む分断層によって多層構
    造とされていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 金属磁性コア膜は磁気ギャップに対して
    平行に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    磁気ヘッド。
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