JPH0721971U - 蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造 - Google Patents
蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造Info
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- JPH0721971U JPH0721971U JP5173893U JP5173893U JPH0721971U JP H0721971 U JPH0721971 U JP H0721971U JP 5173893 U JP5173893 U JP 5173893U JP 5173893 U JP5173893 U JP 5173893U JP H0721971 U JPH0721971 U JP H0721971U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 安価に製作可能で且つドアや扉の操作性を向
上し得る蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造
を提供する。 【構成】 復帰コイルバネ10にて第2翼板2に対して第
1翼板1を閉じる方向に弾性附勢し、筒部20、22内面と
シャフト7の摺動部14表面の間にシャフトと連動して回
動可能であり、所定角度以上は回動規制されるローラ保
持部材9を位置させ、シャフトの摺動部表面に保持溝15
を設け筒部内面を摺動する位置関係に設定したローラ8
を位置させることにより、所定角度の範囲内であれば復
帰コイルバネの復元力により第1翼板が閉じる方向に回
動可能とし、更に第1翼板を所定角度に開放した時に案
内口との対向する筒部内面に収納凹部26を設けることに
より、所定角度以上は保持部材の回動規制によりシャフ
トのみ回動可能とするとともにローラ表面とシャフトの
摺動部表面が圧接し、第2翼板に対して第1翼板を回動
操作した位置に保持される。
上し得る蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造
を提供する。 【構成】 復帰コイルバネ10にて第2翼板2に対して第
1翼板1を閉じる方向に弾性附勢し、筒部20、22内面と
シャフト7の摺動部14表面の間にシャフトと連動して回
動可能であり、所定角度以上は回動規制されるローラ保
持部材9を位置させ、シャフトの摺動部表面に保持溝15
を設け筒部内面を摺動する位置関係に設定したローラ8
を位置させることにより、所定角度の範囲内であれば復
帰コイルバネの復元力により第1翼板が閉じる方向に回
動可能とし、更に第1翼板を所定角度に開放した時に案
内口との対向する筒部内面に収納凹部26を設けることに
より、所定角度以上は保持部材の回動規制によりシャフ
トのみ回動可能とするとともにローラ表面とシャフトの
摺動部表面が圧接し、第2翼板に対して第1翼板を回動
操作した位置に保持される。
Description
【0001】
本考案は、両翼板の成す角度が所定角度の範囲内の場合には、両翼板が初期状 態に自動復帰し、所定角度の範囲外の場合には、両翼板が回動操作した位置に保 持される蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造に関する。
【0002】
洋風建築物等のドアは、1乃至複数の蝶番を介してドア開口枠等に回動自在に 支持されており、把手をつかんで手動にて開閉操作することになるが、玄関のド ア等に関しては、ドアの閉め忘れ等を防止するため、ドアとドア開口枠とに亙っ てドアクローザーを設け、開操作されたドアを閉鎖状態へ自動復帰させるように 構成することが多い。 前記ドアクローザとしては、例えば、ドアの開操作角度が所定範囲内の場合に は、ドアを閉鎖状態に自動復帰させ、設定範囲よりも大きな場合には、開操作し た位置にドアを保持させて、室内の換気等を行えるように構成したものが広く採 用されている。
【0003】 ところが、前記ドアクローザは、比較的大型で且つドアの上部等に突出したま ま付設されるので、室内の美観が大幅に低下すること、比較的高価なものなので 、建築物の全てのドアに設置すると、ユーザーにとって大きな負担になること、 等の問題がある。 そこで、例えば、実公昭42−7527号公報には、前記蝶番にドアを自動復 帰させる機能を付与したものが記載されている。 前記公報に記載の自動復帰可能な蝶番では、一方の翼板の筒部に内装された捩 じりバネにより両翼板を閉鎖方向に付勢し、開操作されたドアをバネ力で自動復 帰させるとともに、筒部にピストン部材を油密摺動自在に装着し、ドアの閉動作 時に傾斜面を介してピストン部材を下方に移動させ、作動流体の流通抵抗により ドアの閉動作を静粛に行えるように構成したものが記載されている。
【0004】
前記公報に記載の自動復帰可能な蝶番においては、ドアクローザを用いる必要 がないので、自動復帰可能なドアを比較的低価格で実現でき且つ室内の美観低下 も防止できる。更に、比較的小型に構成可能なので、家具の扉や家電機器の蓋を 開閉自在に支持する蝶番として用いることも可能となる。 しかしながら、ドアや扉を開放状態に保持することができないので、建築物の ドアに用いた場合には、室内の換気等のためドアを比較的長い時間、開放状態に 保持したいときでも、手で持って開放状態にするか、或いは楔等をドアと床面間 に装着する必要があるがある。また、家具等の扉に用いた場合には、手や足で扉 を開放状態に保持して食器等を取り出す必要があり、しかもドアに手を挟んだり することも考えられる。 本考案の目的は、安価に製作可能で且つドアや扉の操作性を向上し得る蝶番並 びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造を提供することである。
【0005】
上記目的を達成するために、第1筒部側部に第1取付部を設けた第1翼板と、 第2筒部側部に第2取付部を設けた第2翼板とを、それぞれの筒部の軸心が一致 するように内部にシャフトを介在させて回動自在とするとともに、該シャフト表 面に外被させた復帰コイルバネにて第2翼板に対して第1翼板を閉じる方向に弾 性附勢し、筒部内面とシャフトの摺動部表面の間に、シャフトと連動して回動可 能であり、所定角度以上は回動規制されるローラ保持部材を位置させ、該ローラ 保持部材に穿設した案内口と対向するシャフトの摺動部表面に保持溝を設け、筒 部内面を摺動する位置関係に設定したローラを位置させることにより、所定角度 の範囲内であれば復帰コイルバネの復元力により第1翼板が閉じる方向に回動可 能とし、更に第1翼板を所定角度に開放した時に、前記案内口との対向する筒部 内面に収納凹部を設けることによりローラを移動突出可能とし、所定角度以上は ローラ保持部材の回動規制により、シャフトのみ回動可能とするととにも、ロー ラ表面とシャフトの摺動部表面が圧接し、第2翼板に対して第1翼板を回動操作 した位置に保持されることを特徴とするものである。
【0006】 更に、後述する効果により、シャフト下部にシャフトと連動して回動する押え リングを設けるとともに、抵抗リングをこの押えリングに当接するように位置さ せ、シャフト下部に外被させた押えコイルバネの附勢力にて押えリングと抵抗リ ングの密着させ、この押えコイルバネの附勢力を調整可能としたものが好ましい 。
【0007】 また、これらの蝶番を介してドアや扉等の開閉体を被取付側に対して回動自在 に支持する開閉体の取付構造を構成することもできる。
【0008】
以上の如く本考案の蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造によれば、 通常の場合は、ローラはシャフトにおける摺動部の収納溝及びローラ保持部材の 案内口内に位置するとともに、ローラ表面と筒部内面が当接した状態にあり、第 2翼板の第2取付部に対して第1翼板の第1取付部は閉じた状態にあり、所定角 度の範囲内で第2翼板に対して第1翼板を開くとシャフトとともにローラ保持部 材が筒部内を回動するのであるが、手を離すと復帰コイルバネの捩じり力により ローラ表面は筒部内面を摺動しながら、元の位置に復帰するのである。 そして、第1翼板を所定角度開いた状態では、収納溝及び案内口内に位置した ローラが、筒部内面の収納凹部内に移動突出するとともに、ローラ保持部材が回 動規制されるのであり、第1翼板を開くとローラ表面が摺動部表面に摺動しなが らシャフトのみが回転し、手を離すとローラ表面が摺動部表面に圧接して第1翼 板は開いた状態に保持されるのである。 また、また開いた状態から逆に第1翼板を所定角度まで閉じると、収納凹部と 案内口内に位置するローラが、摺動部の収納溝内に突出移動し、それ以下の範囲 内では復帰コイルバネの捩じり力により第1翼板が元の位置に自動復帰するので ある。
【0009】 更に、シャフト下部にシャフトと連動して回動する押えリングを設けるととも に、抵抗リングをこの押えリングに当接するように位置させ、シャフト下部に外 被させた押えコイルバネの附勢力にて押えリングと抵抗リングの密着させ、この 押えコイルバネの附勢力を調整可能としたものを用いた場合には、押えコイルバ ネの附勢力を調整することにより、押えリングと抵抗リングの密着力を変えるこ とができるので、復帰コイルバネによる第1翼板の回動力の強さを調整すること ができる。
【0010】
本考案の詳細を更に図示した実施例により説明する。 図1から図6に示すように、蝶番Aは、第1翼板1と第2翼板2とを備え、第 1翼板1はその平板状の第1取付部3を建築物や家具等のドア4の一側面に固定 して取り付けられ、第2翼板2はその平板状の第2取付部5を建築物や家具等の ドア開口部6の内端面に固定して取り付けられている。尚、第1翼板1と第2翼 板2の取り付けを逆にすることも可能である。
【0011】 蝶番Aは、図4に示すように第1翼板1、第2翼板2、シャフト7、ローラ8 、ローラ保持部材9、復帰コイルバネ10、上部支持部材11、下部支持部材12を主 な構成としている。
【0012】 シャフト7は、軸体13中央よりやや上部に大径の摺動部14を膨出し、摺動部14 下面からコロ状のローラ8を立起状態で一部を収納し得る大きさの保持溝15を刻 設し、更に軸体13の上端及び下端から途中まで切り欠いてC面16を形成するとと もに、下面に螺孔17を設け、摺動部14の上下に上部支持部材11及びローラ保持部 材9を取り付けるためのCリング18を外嵌させる止め溝19を刻設したものである 。保持溝15は、図6に示すようにローラ8の出入りを滑らかに行うために両端に 案内テーパー部15aを形成している。尚、図示したものではローラ8にコロ状の ものを用いているが、ボール状のものを用いることも可能である。
【0013】 第1翼板1は、シャフト7上部を内装し得る第1筒部20側部に、軸心方向に且 つ下方に延びる平板状の第1取付部3を固着し、第1筒部20内部には前記シャフ ト7上部のC面16を固定保持する固定孔21aを有する支持板21を一対、離間して 対向配設したものである。
【0014】 第2翼板2は、シャフト7の摺動部14から下部にかけて内装し得る大きさの第 2筒部22側部に、軸心方向に且つ上方に延びる平板状の第2取付部5を固着し、 第2筒部22上部と下部には、固定ねじ23のねじ部を挿通させる通孔24、長孔25を それぞれ対向して穿設し、前記通孔24の下方にローラ8の一部を収納し得る大き さの収納凹部26を内面に設けたものである。また、収納凹部26においても、前記 保持溝15と同様にローラ8の出入りを滑らかに行うために図6に示すように両端 に案内テーパー部26aを形成している。
【0015】 復帰コイルバネ10は、シャフト7の軸体13に外被可能な大きさのものであり、 上下に端部を立起させたものである。
【0016】 ローラ保持部材9は、図4及び図5に示すようにシャフト7の摺動部14から軸 体13にかけて外嵌しうるように途中に段部27aを有する収納孔27を穿設した円筒 部材の側面に、前記ローラ8を位置させる案内口28を穿設し、上面に係止突部29 を延設し、下面から途中にかけて復帰コイルバネ上端10aを係止させる上部係止 凹部30aを設けたものである。
【0017】 上部支持部材11は、図4及び図5に示すように上面を閉じた円筒部材の上面31 に前記シャフト7の軸体13を挿通して保持する支持孔31aを穿設し、側面には固 定ねじ23を螺合させる螺孔32,32を対向して設け、下端に案内切欠部33を設けた ものであり、この案内切欠部33の端面に前記ローラ保持部材9の係止突部29が当 接し、ローラ保持部材9が90°だけ回動可能に規制したものである。
【0018】 下部支持部材12は、円柱部材の軸心方向に前記シャフト7の軸体13を挿通して 保持する支持孔34を穿設し、側面には固定ねじ23を螺合させる螺孔35,35を対向 して設けるとともに、復帰コイルバネ上端10aを係止させる下部係止凹部30bを 設けたものである。
【0019】 ブッシュ36は、図3及び図4に示すように第2翼板2の第2筒部22下端から圧 入可能な基板37上にシャフト7下端を立起保持する支持筒38を立設し、貫通孔37 aを穿設したものである。
【0020】 39は、シャフト7の軸体13を挿入可能な通孔39aを有する合成樹脂製のスペー サーであり、消音効果を有するものである。
【0021】 40は、シャフト7の軸体13を挿入可能な通孔40aを有するゴム又は合成樹脂等 よりなる抵抗リングである。
【0022】 41は、前記シャフト7下部のC面16を固定保持する固定孔41aを有する押えリ ングである。
【0023】 42は、図3のようにシャフト7の軸体13に外被可能な大きさであり、前記押え リング41とブッシュ36の間に位置させるようにした押えコイルバネである。
【0024】 43は、前記シャフト7の軸体13下面に設けた螺孔17に螺合させる調整ねじであ り、前記押えコイルバネ42の圧縮力を調整するものである。
【0025】 そして、蝶番Aを組み立てる場合、シャフト7上端から上部支持部材11を嵌合 し、シャフト7下端から保持溝15と案内口28内にローラ8を位置させて摺動部14 を外被するようにローラ保持部材9を嵌合し、Cリング18,18を止め溝19,19に 嵌め込んで取り付けた後、シャフト7下端を第2翼板2の第2筒部22上端から挿 入し、固定ねじ23を通孔24から挿入して上部支持部材11の螺孔32,32に螺合させ て固定し、第2翼板2の第2筒部22下端から復帰コイルバネ10を挿入して上端10 aをローラ保持部材9の上部係止凹部30aを係止させるとともに、下部支持部材 12を挿入して復帰コイルバネ下端10bを下部係止凹部30bに係止させて、特に図 示しないが下部支持部材12底面に設けた有底の溝を利用してジク等を用いて回転 させて復帰コイルバネ10に捩じり変形を与えた状態で固定ねじ23を長孔25から挿 入して第2筒部22に下部支持部材12を固定し、第2筒部22下端から抵抗リング40 、押えリング41、押えコイルバネ42、ブッシュ36を順に挿入して図3のようにブ ッシュ36の貫通孔41aから調整ねじ43の先端を挿入してシャフト7の螺孔17に螺 合させて取り付け、シャフト7上端にスペーサー39を介して第1翼板1の支持板 21,21に設けた固定孔21a,21aを嵌入し、図2のように全体を組み立てること ができる。
【0026】 尚、第2筒部22下部の固定ねじ23の取付用の孔を長孔25にすることにより、下 部支持部材12の取り付け位置を多少上下させることができるので、復帰コイルバ ネ10の捩じり力を調整することができ、更に調整ねじ43により下部支持部材12に 対してブッシュ36を上下動させて押えコイルバネ42の圧縮力を調整し、シャフト 7と連動して回動する押えリング41と抵抗リング40との密着力を調整することが できるので、復帰コイルバネ10による第1翼板1の回動力の強さを調整すること ができる。
【0027】 こうして組み立てた蝶番Aは、通常の場合は、図6(a)のようにローラ8は シャフト7における摺動部14の保持溝15及びローラ保持部材9の案内口28内に位 置するとともに、ローラ8表面と第2筒部22内面が当接した状態にあり、第1翼 板1の第1取付部3と第2翼板2の第2取付部5は対面しており、閉じた状態に ある。
【0028】 そして、例えば図6(a)の想像線にて示すように、図中角度αの範囲である 90°の範囲内で第2翼板2に対して第1翼板1を開くとシャフト7とともにロ ーラ保持部材9が第2筒部22内を回動するのであるが、手を離すと復帰コイルバ ネ10の捩じり力によりローラ8表面は第2筒部22内面を摺動しながら、元の位置 に復帰するのである。
【0029】 加えて、第1翼板1を開いて図6(b)のように90°開放した状態では、保 持溝15及び案内口28内に位置したローラ8が、案内テーパー部26aに導かれなが ら第2筒部22内面の収納凹部26内に移動突出するとともに、ローラ保持部材9の 係止突部29が上部支持部材11の案内切欠部33端面に当接して規制されるのである 。更に、第1翼板1を開くと図6(c)のようにローラ8表面が摺動部14表面に 摺動しながらシャフト7のみが回転し、手を離すとローラ8表面が摺動部14表面 に圧接して多少のがたつきをもちながらも第1翼板1は開いた状態に保持される のである。図中、角度βの範囲である90〜180 °の範囲であれば、開放した状 態に保持されるのである。
【0030】 また、図6(c)の状態から逆に第1翼板1を90°まで閉じると、収納凹部 26と案内口28内に位置するローラ8が、案内テーパー部15aに導かれながら摺動 部14の保持溝15内に突出移動し、それ以下の範囲内では復帰コイルバネ10の捩じ り力により第1翼板1が元の位置に自動復帰するのである。
【0031】 尚、上述した蝶番Aでは、90°の角度を基準にしているが、第2筒部22内面 の収納凹部26の位置を変えることにより、さまざまな所定角度に設定することが 可能であり、また所定角度内では第1翼板1を開いた状態に保持し、所定角度以 上では第1翼板1が所定角度まで自動復帰できるような構造にすることも可能で ある。また、シャフト7の摺動部14等を第1翼板1の第1筒部20内に位置するよ うな構造にすることも可能である。
【0032】 こうして組み立てた蝶番Aを、第1翼板1の第1取付部3を建築物や家具等の ドア4の一側面に固定して取り付け、第2翼板2の第2取付部5を建築物や家具 等のドア開口部6の内端面に固定して取り付けることにより、ドア4や扉等の開 閉体を建築物や家具等のドア開口部6等の被取付側に対して回動自在に支持する 開閉体の取付構造Bを構成することができるのである。この場合に、一対の蝶番 Aを用いて行うのであるが、両方の蝶番Aとも上述した蝶番Aを用いたり、或い は一方の蝶番のみ自動復帰のみ可能な公知の蝶番を用いて開閉体の取付構造Bを 構成することもできる。
【0033】 次に、開閉体の取付構造Bの作用を説明する。 上述した蝶番Aを用いているので、図1に示すようにドア4等の開閉体をドア 開口部6等の被取付側に対して、90°以内の範囲で開いた場合には、ドア4等 の開閉体は元の位置に自動復帰して閉じられるのであるが、90°以上開いた場 合には、ドア4等の開閉体は開いた状態に保持されるのである。
【0034】 このように本実施例の蝶番Aによれば、簡単な構造にもかかわらず、90°以 内の範囲であれば、第2翼板2に対して第1翼板1が元の位置に自動復帰し、9 0°以上の範囲であれば、どこの位置においても第1翼板1を開いた状態に保持 させる機能を発揮させることができるのである。また、調整ねじ43により下部支 持部材12に対してブッシュ36を上下動させて押えコイルバネ42の圧縮力を調整し 、シャフト7と連動して回動する押えリング41と抵抗リング40との密着力を調整 することができるので、第1翼板1の回動力の強さを調整することが可能となる のである。
【0035】 尚、本実施例では、ドア4の蝶番Aに本考案を適用したが、家具や家電機器の 扉や蓋等を開閉自在に支持する蝶番Aに対しても本考案を同様に適用できる。
【0036】
本考案に係る蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造によれば、簡単な 構造にもかかわらず、所定角度以内の範囲であれば、第2翼板に対して第1翼板 が元の位置に自動復帰し、所定角度以上範囲であれば、どこの位置においても第 1翼板を開いた状態に保持させる機能を発揮させることができるのである。従っ て、この蝶番を建築物のドア等に用いた場合には、ドア等を所定角度の範囲外ま で回動させて開放状態に保持することが可能となり、楔を装着することなく室内 の換気等を行うことができ、また家具等の扉に用いた場合には、扉を所定角度の 範囲外まで回動させて開放状態に保持させ、食器等を取り出すことが可能となり 、ドアや扉の操作性を大幅に向上することができる。
【0037】 更に、シャフト下部にシャフトと連動して回動する押えリングを設けるととも に、抵抗リングをこの押えリングに当接するように位置させ、シャフト下部に外 被させた押えコイルバネの附勢力にて押えリングと抵抗リングの密着させ、この 押えコイルバネの附勢力を調整可能としたを用いた場合には、押えコイルバネの 圧縮力を調整し、シャフトと連動して回動する押えリングと抵抗リングとの密着 力を調整することができるので、第1翼板の回動力の強さを調整することが可能 となるのである。
【図1】代表的実施例の蝶番による取り付け状態を示す
平面図
平面図
【図2】蝶番の斜視図
【図3】90°開放した状態の蝶番の縦断面図
【図4】蝶番の分解斜視図
【図5】上部支持部材とローラ保持部材の斜視図
【図6】(a)閉じた状態の図2のA−A矢視断面図 (b)90°開放した状態の図2のA−A矢視断面図 (c)90°以上開放した状態の図2のA−A矢視断面
図
図
A 蝶番 B 開閉体の
取付構造 1 第1翼板 2 第2翼板 3 第1取付部 4 ドア 5 第2取付部 6 ドア開口
部 7 シャフト 8 ローラ 9 ローラ保持部材 10 復帰コイ
ルバネ 11 上部支持部材 12 下部支持
部材 13 軸体 14 摺動部 15 保持溝 16 C面 17 螺孔 18 Cリング 19 止め溝 20 第1筒部 21 支持板 22 第2筒部 23 固定ねじ 24 通孔 25 長孔 26 収納凹部 27 収納孔 28 案内口 29 係止突部 30 上部係止
凹部 31 上面 32 螺孔 33 案内切欠部 34 支持孔 35 螺孔 36 ブッシュ 37 基板 38 支持筒 39 スペーサー 40 抵抗リン
グ 41 押えリング 42 押えコイ
ルバネ 43 調整ねじ
取付構造 1 第1翼板 2 第2翼板 3 第1取付部 4 ドア 5 第2取付部 6 ドア開口
部 7 シャフト 8 ローラ 9 ローラ保持部材 10 復帰コイ
ルバネ 11 上部支持部材 12 下部支持
部材 13 軸体 14 摺動部 15 保持溝 16 C面 17 螺孔 18 Cリング 19 止め溝 20 第1筒部 21 支持板 22 第2筒部 23 固定ねじ 24 通孔 25 長孔 26 収納凹部 27 収納孔 28 案内口 29 係止突部 30 上部係止
凹部 31 上面 32 螺孔 33 案内切欠部 34 支持孔 35 螺孔 36 ブッシュ 37 基板 38 支持筒 39 スペーサー 40 抵抗リン
グ 41 押えリング 42 押えコイ
ルバネ 43 調整ねじ
Claims (3)
- 【請求項1】 第1筒部側部に第1取付部を設けた第1
翼板と、第2筒部側部に第2取付部を設けた第2翼板と
を、それぞれの筒部の軸心が一致するように内部にシャ
フトを介在させて回動自在とするとともに、該シャフト
表面に外被させた復帰コイルバネにて第2翼板に対して
第1翼板を閉じる方向に弾性附勢し、筒部内面とシャフ
トの摺動部表面の間に、シャフトと連動して回動可能で
あり、所定角度以上は回動規制されるローラ保持部材を
位置させ、該ローラ保持部材に穿設した案内口と対向す
るシャフトの摺動部表面に保持溝を設け、筒部内面を摺
動する位置関係に設定したローラを位置させることによ
り、所定角度の範囲内であれば復帰コイルバネの復元力
により第1翼板が閉じる方向に回動可能とし、更に第1
翼板を所定角度に開放した時に、前記案内口との対向す
る筒部内面に収納凹部を設けることによりローラを移動
突出可能とし、所定角度以上はローラ保持部材の回動規
制により、シャフトのみ回動可能とするととにも、ロー
ラ表面とシャフトの摺動部表面が圧接し、第2翼板に対
して第1翼板を回動操作した位置に保持されることを特
徴とする蝶番。 - 【請求項2】 シャフト下部にシャフトと連動して回動
する押えリングを設けるとともに、抵抗リングをこの押
えリングに当接するように位置させ、シャフト下部に外
被させた押えコイルバネの附勢力にて押えリングと抵抗
リングの密着させ、この押えコイルバネの附勢力を調整
可能とした請求項1記載の蝶番。 - 【請求項3】 請求項1記載又は請求項2記載の蝶番を
介してドアや扉等の開閉体を被取付側に対して回動自在
に支持する開閉体の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051738U JP2600454Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051738U JP2600454Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0721971U true JPH0721971U (ja) | 1995-04-21 |
JP2600454Y2 JP2600454Y2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=12895250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993051738U Expired - Lifetime JP2600454Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 蝶番並びにその蝶番を用いた開閉体の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600454Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406679B1 (ko) * | 2000-07-13 | 2003-11-22 | 정천섭 | 자동 완충경첩 |
CN114961536A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-08-30 | 安徽省皋城建筑工程有限公司 | 地下室工程防开裂防水系统 |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP1993051738U patent/JP2600454Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406679B1 (ko) * | 2000-07-13 | 2003-11-22 | 정천섭 | 자동 완충경첩 |
CN114961536A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-08-30 | 安徽省皋城建筑工程有限公司 | 地下室工程防开裂防水系统 |
CN114961536B (zh) * | 2022-06-24 | 2023-10-20 | 安徽省皋城建筑工程有限公司 | 地下室工程防开裂防水系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2600454Y2 (ja) | 1999-10-12 |
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