JPH07219602A - 適応制御装置 - Google Patents

適応制御装置

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JPH07219602A
JPH07219602A JP942694A JP942694A JPH07219602A JP H07219602 A JPH07219602 A JP H07219602A JP 942694 A JP942694 A JP 942694A JP 942694 A JP942694 A JP 942694A JP H07219602 A JPH07219602 A JP H07219602A
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JP942694A
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Inventor
Toshikatsu Fujiwara
敏勝 藤原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御性能を向上すると共に定常偏差を無く
し、かつ、相互干渉の強い多変数系の制御対象に対して
も制御性能を向上できるようにする。 【構成】 プロセス1の制御量yを目標値rに追従させ
ることを目標とした多変数系において、制御量yと目標
値rとの制御偏差e(t) 50をループゲイン調節部52
に入力する。このループゲイン調節部52の指定可能な
ゲインαにより、制御偏差の無次元化ができる。上記ル
ープゲイン調節部52の出力を可変リセット型の積分部
120に入力すると共に、可変ゲインK(t)56を乗
算する乗算器54を介して位相進み補償器121に入力
する。上記乗算器54、積分部120、位相進み補償器
121の出力を加算器57で加算して操作量u(t)3
とし、プロセス1に入力する。上記積分部120は、制
御偏差e(t) 50がある限り、積分機能により操作量u
(t)3を修正し、定常偏差を徐々に零とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセス、機械製品等
に適用される適応制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に、プロセス、機械製品等に適用さ
れる従来の適応制御装置の代表例を示す。プロセス1
は、外乱d(t) 2と操作量u(t) 3を入力とし、制御量
yp(t)4が出力される。この制御量yp(t)4は、規範モ
デル5の第1の出力ym(t)6に追従する必要がある。な
お、規範モデル5の入力um(t)7は別途、指令値として
与えられる。また、規範モデル5の第2の出力xm(t)8
は、規範モデル5の中間変数である。本来であれば制御
量yp(t)4とym(t)6を比較して、その制御偏差を小さ
くするように操作量u(t) 3を動かすわけであるが、こ
こでは制御安定化のためにGb(s)なる伝達関数9をプロ
セス1に並行して配置し、制御量yp(t)4とGb(s)なる
伝達関数9の出力10を加算器11で加算した、所謂、
拡張したプロセスの制御量の値をya(t)12としたとき
のym(t)6とya(t)12の偏差ez(t)13を減算器14
で求めて、この偏差ez(t)13を小さくするための操作
量u(t)3を以下の手法で求めている。
【0003】操作量u(t) 3を算出するための構成要素
は、大きくは3つに分けられる。その一つは、次の通り
である。偏差ez(t)13を乗算器15,16の一方の入
力とし、乗算器15の他方の入力端には後述の積分器1
7の出力KIe(t) 18を入力し、乗算器16の他方の入
力端には後述の係数器19の出力KPe(t) 20を入力す
る。そして、乗算器15,16の各出力は、加算器21
に供給されて加算される。
【0004】ここで、積分器17の出力KIe(t) 18
は、係数器22を介して減算器23の−端子に接続され
る。そして、減算器23の出力は積分器17の入力とな
る。また、減算器23の+端子には係数器24の出力が
入力される。係数器19,24には共に乗算器25の出
力が入力され、この乗算器25の両入力端子には減算器
14から出力される偏差ez(t)13が入力される。
【0005】同様に、操作量u(t) 3を算出するため二
つめの構成要素について説明する。規範モデル5の第2
の出力xm(t)8を乗算器26,27の一方の入力とし、
乗算器26の他方の入力端には後述の積分器28の出力
KIx(t) 29を入力し、乗算器27の他方の入力端には
後述の係数器30の出力KPx(t) 31を入力する。そし
て、乗算器26,27の各出力は、加算器32に供給さ
れて加算される。
【0006】ここで、積分器28の出力KIx(t) 29
は、係数器33を介して減算器34の−端子に入力され
る。この減算器34の出力は積分器28の入力となる。
また、減算器34の+端子には、係数器35の出力が入
力される。係数器30,35には共に乗算器36の出力
が入力され、乗算器36には減算器14から出力される
偏差ez(t)13と規範モデル5の第2の出力xm(t)8が
入力される。
【0007】三つめの構成要素は、規範モデル5の入力
um(t)7を乗算器37,38の一方の入力とし、乗算器
37の他方の入力端には後述の積分器39の出力KIu
(t) 40を入力とし、乗算器38の他方の入力端には後
述の係数器41の出力KPu(t)42を入力する。そし
て、乗算器37,38の各出力は、加算器43に供給さ
れて加算される。
【0008】ここで、積分器39の出力KIu(t) 40
は、係数器44を介して減算器45の−端子に入力され
る。そして、減算器45の出力は、積分器39の入力と
なる。また、減算器45の+端子には、係数器46の出
力が入力される。係数器41,46には共に乗算器47
の出力が入力され、この乗算器47には減算器14から
出力される偏差ez(t)13と規範モデル5の入力um(t)
7が入力される。
【0009】以上の各要素の加算器21,32,43の
各出力は、加算器48に入力され、この加算器48の出
力が操作量u(t) 3となる。なお、Gb(s)なる伝達関数
9は、簡単なケースでは1次遅れ要素でよく、同様に規
範モデル5も簡単なケースでは1次遅れ要素の出力を第
1の出力ym(t)6とし、この出力ym(t)6の微分値に相
当する値を第2の出力xm(t)8とすればよい。ここで、
積分器17,28,39の各出力は、最小値として零ま
たはそれ以上の正の値でリミットをかける必要がある。
また、係数器19,30,41の各出力にも、最小値と
して零またはそれ以上の正の値でリミットをかける必要
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の適応制御装
置は、基本的には比例動作であり、充分な制御性能の向
上は期待できない。また、定常偏差が残るという問題が
ある。更に可変ゲイン部のゲインの値が大きくなると数
値計算が困難である。また、多変数制御系に拡張すると
制御系が複雑になるという問題がある。
【0011】本発明は上記の点を考慮してなされたもの
で、制御性能を向上できると共に定常偏差を無くすこと
ができ、かつ、数値計算上の問題を回避できると共に相
互干渉の強い多変数系の制御対象に対しても制御性能を
向上し得る適応制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、プロセスの制
御量yを目標値rに追従させることを目標とした多変数
系の適応制御装置において、上記プロセスの制御量yと
目標値rとの制御偏差を求める手段と、上記制御偏差を
入力としてループゲインを調節するループゲイン調節部
と、このループゲイン調節部の出力値と可変ゲインを乗
算する乗算手段と、この乗算手段の出力値が入力される
位相進み補償器と、上記ループゲイン調節部の出力値が
入力される可変リセット型の積分部と、上記乗算手段、
位相進み補償器及び積分部の出力を加算してプロセスの
操作量を得る加算手段と、上記可変ゲインの値は、基本
的には上記制御偏差を入力とし比例ゲイン倍した値の自
乗値と、この自乗値を一次遅れ特性要素を介して得られ
る値の両方の値を加算した制御値z(t) を他の系に供給
すると共に、自分自身の系統にも他の系の制御値z(t)
を加算して得た中間変数Ke(t)と関連づけ、指定した最
大値と最小値の範囲内で求める可変ゲイン算出手段と、
上記中間変数Ke(t)が大きくなるに従って上記可変ゲイ
ン算出手段の入力値を減らすフィードバック手段とを具
備したことを特徴とする。
【0013】
【作用】プロセスの制御量yと目標値rとの制御偏差
は、ループゲイン調節部に入力される。このループゲイ
ン調節部は、入力される制御偏差に対してループゲイン
を調節し、その出力値e* (t) を積分部に供給すると共
に、乗算器に入力して可変ゲインと乗算し、その乗算結
果を位相進み補償器に供給する。そして、上記乗算器の
出力に対し、位相進み補償器の出力及び積分部の出力を
加算して、プロセスの操作量を得ている。
【0014】上記のように位相進み補償器を設置したこ
とにより、プロセスの遅れを補償できる。また、位相進
みの程度を表わすパラメータをオンラインで自動的に求
めることにより、プロセスに経時変化がある場合でも常
に高い制御性能を維持することができる。
【0015】また、上記ループゲイン調節部の出力値を
入力とする積分部により、制御偏差がある限り積分機能
によって操作量が修正され、定常偏差が徐々に零とな
る。上記積分部のリセット率の適切な値は、オンライン
で求められ、プロセスに経時変化があっても制御性能の
劣化をきたすことはない。上記リセット率の変わり得る
最大値および最小値は、指定可能なプロセスの推定時定
数と関連づけて決められる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。本実施例に係る適応制御装置の回路構成を図1
及び図2にブロック線図で示す。
【0017】図1において、プロセス1は、外乱d(t)
2と操作量u(t) 3を入力とし、制御量yp(t)4が出力
される。この制御量yp(t)4は減算器49に入力され、
目標値r(t) と比較されて制御偏差e(t) 50が求めら
れる。ここで、制御量y(t)4は目標値r(t) に追従さ
せる必要がある。以下に制御偏差e(t) 50を小さく抑
えるための操作量u(t) 3を求める方法について説明す
る。
【0018】制御偏差e(t) 50は、目標値r(t) から
制御量yp(t)4を減算器49で引いた値である。上記制
御偏差e(t) 50をループゲイン調節部52に供給し、
α倍された値をe* (t) 53とする。このループゲイン
調節部52の指定可能なゲインαにより、制御偏差の無
次元化ができるようになっている。そして、上記ループ
ゲイン調節部52の出力e* (t) 53は乗算器54の一
方の入力とし、この乗算器54の他方の入力端には図2
に示す後述の乗算器55から出力される可変ゲインK
(t) 56を入力する。上記乗算器54の出力を加算器5
7に入力すると共に、微分器58及び乗算器59からな
る位相進み補償器121に入力する。そして、微分器5
8の出力は、乗算器59の一方の入力とし、この乗算器
59の他方の入力端には後述の乗算器60(図2参照)
から出力されるパラメータT(t) 61を入力する。上記
乗算器59の出力は、加算器57に入力される。
【0019】また、ループゲイン調節部52の出力e*
(t) 53は、積分部120に入力される。この積分部1
20は、乗算器62及び積分器65からなる可変リセッ
ト型であり、上記ループゲイン調節部52の出力e*
(t) 53が乗算器62の一方に入力され、乗算器62の
他方の入力端には、後述の乗算器63(図2参照)の出
力R(t) 64がリセット率として入力される。そして、
乗算器62の出力は、積分器65により積分されて加算
器57に供給され、この加算器57の出力がプロセス1
の操作量u(t) 3となる。
【0020】次に、上記可変ゲインK(t) 56、パラメ
ータT(t) 61およびリセット率R(t) 64の求め方に
ついて図2により説明する。まず、可変ゲインK(t) 5
6の算出する回路について説明する。
【0021】図2において、200は可変ゲインK(t)
56の算出回路であり、ループゲイン調節部52の出力
e* (t) 53を除算器66の分子に入力し、分母には加
算器67の出力を入力する。除算器66の出力ez *
(t) 68は、乗算器69の一方に入力され、他方の入力
端には定数器70の出力β71(比例ゲイン)が入力さ
れる。そして、乗算器69の出力は乗算器72で自乗さ
れ、減算器73の+端子と加算器74に供給される。減
算器73の−端子には乗算器75の出力が入力される。
減算器73の出力は、積分器76で積分された後、乗算
器75及び加算器74に入力される。
【0022】また、乗算器75の他の側には、除算器7
9の出力Rmin 80が入力される。この除算器79は、
分子として値1を持ち、定数器77の出力Tmax 78が
分母に入力されてRmin 80を出力する。上記加算器7
4の出力は、中間変数z(t)81となって加算器82に
入力され、この加算器82の他の入力には、他の制御系
の中間変数z(t) 81′と後述の除算器83(図2参
照)の出力xK 84が入力される。ここで、他の制御系
とは、他変数制御系にも本発明回路は使用でき、説明を
簡単にするため、一つの制御系のみ述べているが、他の
制御系も同じ手順で実行すればよく、加算器82のみが
他変数制御系と関連している。
【0023】また、図2では多変数制御系として2変数
系を取り扱っているが、3変数制御系以上の場合には加
算器82の入力数がさらに必要となり、他の制御系のz
(t)がこの加算器82に入力される。
【0024】そして、上記加算器82の出力Ke(t)85
は、除算器86の分子側に入力されると同時に乗算器8
7の一方の入力となる。この乗算器87の他方の入力端
には、分子として値1を持つ除算器88の出力Kmax -1
99が入力され、乗算器87の出力は加算器67に入力
される。また、この加算器67には、値1を発生する定
数器89の出力が入力され、その加算結果は除算器6
6,86の各分母に入力される。除算器86の出力は、
乗算器55の一方に入力され、この乗算器55の他方の
入力端には定数器90の出力γ91が入力され、乗算器
55の出力が可変ゲインK(t) 56となる。
【0025】また、減算器92の+端子には、上記可変
ゲインK(t) 56の最大値Kmax を設定できる定数器9
3の出力Kmax 94が入力され、−端子にはKmax 94
を入力とする係数器95の出力Kmin 96が入力され、
出力として(Kmax −Kmin)98を得る。また、定数
器93の出力Kmax 94は、分子として値1を持つ除算
器88の分母に入力され、出力として出力Kmax -199
を得る。除算器83の分子には乗算器97の出力が入力
され、分母には減算器92の出力(Kmax −Kmin )9
8が入力され、出力としてxK 84を得る。そして、上
記乗算器97には、定数器93の出力Kmax 94と係数
器95の出力Kmin 96の値が入力される。
【0026】次に、パラメータT(t) 61の算出回路3
00とリセット率R(t) 64の算出回路400について
説明する。上記可変ゲインK(t) 56の算出回路200
における除算器86から出力される信号が減算器100
の+端子に入力され、その−端子には上記係数器95の
出力Kmin 96が入力される。減算器100の出力は、
乗算器101,102に入力される。そして、定数器7
7の出力Tmax 78を減算器103の+端子に入力し、
その−端子には係数器104の出力Tmin 105を入力
する。この係数器104は、定数器77の出力Tmax 7
8を入力としている。
【0027】上記減算器103の出力は、除算器106
の分子に入力され、その分母には減算器92の出力(K
max −Kmin )98が入力される。上記除算器106の
出力は、乗算器101に入力される。この乗算器101
の出力は、加算器107に入力されて、係数器104の
出力Tmin 105と加算され、その加算出力が乗算器6
0の一方の入力となる。この乗算器60の他方の入力端
には、定数器90の出力γ91が入力され、出力として
T(t) 61を得る。
【0028】また、係数器108では、除算器79の出
力Rmin 80を入力としてRmax 109を得る。減算器
110は、+端子にRmax 109、−端子にRmin 80
を入力し、その減算結果を除算器111の分子に入力す
る。そして、除算器111は、分母に減算器92の出力
(Kmax −Kmin )98を入力し、その除算結果を乗算
器102に入力する。この乗算器102の出力は、加算
器112により除算器80の出力Rmin 80と加算さ
れ、乗算器63に入力される。この乗算器63は、加算
器112の出力と定数器90の出力γ91を乗算してR
(t) 64を得る。
【0029】本発明では、上記実施例に示すように制御
装置のパラメータの調整を簡単にするため、制御偏差e
(t)50から操作量u(t)3を算出する途中にルー
プゲイン調節部52を設けている。このループゲイン調
節部52の指定可能なゲインαにより、制御偏差の無次
元化ができるようになっている。このループゲイン調節
部52から出力される値e* (t) 53は、積分部120
に供給されると共に、乗算器54に入力されて可変ゲイ
ンK(t)56と乗算され、その乗算結果が位相進み補
償器121に供給される。そして、乗算器54の出力に
対し、位相進み補償器121の出力及び積分部120の
出力が加算器57で加算され、プロセス1の操作量u
(t)3となる。
【0030】ここで、可変ゲインK(t)56の値は、
次のようにして求めている。即ち、基本的には図2に示
すように除算器66の出力値ez * (t) を比例ゲイン
(β)倍した値の自乗値と、同時に自乗値を一次遅れ特
性要素(積分器76)を介して得られる値の両方の値を
加算器74で加算した値z(t) を他の系に供給すると共
に、自分自身の系統にも他の系のz(t) を加算器82で
加算して、可変ゲインの中間変数であるところのKe(t)
を求め、この値と関連づけて可変ゲインK(t)56を
求めている。この可変ゲインK(t)56の値は、指定
した最大値Kmaxと最小値Kmin の範囲に入るように制
御される。更に、中間変数Ke(t)が大きくなるに従い可
変ゲイン算出部200の入力値を減らすフィードバック
機能が、除算器66を使用して構成されている。
【0031】上記フィードバック機能により、可変ゲイ
ン部の数値計算を安定化できる。即ち、可変ゲインが大
きくなると、除算器の分母にその値が入力されて、ゲイ
ンの計算が極端に大きくなり過ぎないように制御される
ので、可変ゲイン部の数値計算を安定化することができ
る。また、多入出力系の各系の可変ゲインを求める際に
は、各系間の相互乗入れにより可変ゲインが決められ、
干渉による影響を抑えることができる。
【0032】また、上記ループゲイン調節部52の出力
値e* (t) 53を入力とする積分部120を設けること
により、制御偏差e(t) 50がある限り積分機能により
操作量が修正され、定常偏差が徐々に零となる。上記積
分部120のリセット率R(t)64の適切な値は、オ
ンラインで求められ、プロセスに経時変化があっても制
御性能の劣化をきたすことはない。上記リセット率R
(t)64の変わり得る最大値および最小値は、指定可
能なプロセスの推定時定数と関連づけて決められる。ま
た、適切な可変リセット率R(t)64は、可変ゲイン
K(t)56の増分に比例して変化する。
【0033】また、位相進み補償器121の微分時間の
変わり得る最大値および最小値は、指定可能なプロセス
の推定時定数と関連づけて決められる。そして、位相進
み補償器121の適切な可変微分時間は、可変ゲインK
(t)56の増分に比例して変化する。
【0034】プロセスの無駄時間の割合が時定数に比べ
て大きい場合には、可変ゲイン、可変リセット率および
可変微分時間の値を小さくすることができる。上記のよ
う位相進み補償器121を設け、かつ、そのパラメータ
T(t)61を自動的に求めるようにしたことにより、
高制御性能が得られる。また、パラメータT(t)61
は、オンラインで適切な値が求められるため、プロセス
に経時変化があっても制御性能が劣化することはことは
ない。
【0035】また、制御装置の代表例であるPID調節
器の延長線上で取り扱えるため、ユーザにとっては違和
感がなく、しかも、PID調節器の比例ゲイン、リセッ
ト率、微分時間に相当する値を可変にすると共に、比例
ゲイン変動時の上下限値を指定できるようにしているの
で、見通しの良い調整ができる。また、リセット率、微
分時間の上下限値は、プロセスの推定時定数に関係づけ
て決められるため、同様に見通しの良い調整ができる。
更に、数値計算のし易い回路構成を有しており、数値計
算時の問題点を回避できる。
【0036】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、制
御性能を向上できると共に定常偏差を無くすことがで
き、かつ、数値計算上の問題を回避できる。更に、相互
干渉の強い多変数系の制御対象に対しても制御性能を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る適応制御装置のブロッ
ク図。
【図2】同実施例における適応制御装置のブロック図。
【図3】従来の適応制御装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1…プロセス、2…外乱d(t) 、3…操作量u(t) 、4
…制御量yp(t)、49…減算器、50…制御偏差e(t)
、52…ループゲイン調節部、54,55,59,6
0,62,63,69,72,75,87,97,10
1,102,…乗算器、56…可変ゲインK(t) 、5
7,67,74,82,107,112…加算器、58
…微分器、61…パラメータT(t) 、64…リセット率
R(t) 、65,73,100,103,110,92…
減算器、76…積分器、66,79,83,86,8
8,106,111,…除算器、70,77,89,9
0,93…定数器、95,104,108…係数器、1
20…積分部、121…位相進み補償器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスの制御量yを目標値rに追従さ
    せることを目標とした多変数系の適応制御装置におい
    て、 上記プロセスの制御量yと目標値rとの制御偏差を求め
    る手段と、 上記制御偏差を入力としてループゲインを調節するルー
    プゲイン調節部と、 このループゲイン調節部の出力値と可変ゲインを乗算す
    る乗算手段と、 この乗算手段の出力値が入力される位相進み補償器と、 上記ループゲイン調節部の出力値が入力される可変リセ
    ット型の積分部と、 上記乗算手段、位相進み補償器及び積分部の出力を加算
    してプロセスの操作量を得る加算手段と、 上記可変ゲインの値は、基本的には上記制御偏差を入力
    とし比例ゲイン倍した値の自乗値と、この自乗値を一次
    遅れ特性要素を介して得られる値の両方の値を加算した
    制御値z(t) を他の系に供給すると共に、自分自身の系
    統にも他の系の制御値z(t) を加算して得た中間変数K
    e(t)と関連づけ、指定した最大値と最小値の範囲内で求
    める可変ゲイン算出手段と、 上記中間変数Ke(t)が大きくなるに従って上記可変ゲイ
    ン算出手段の入力値を減らすフィードバック手段とを具
    備したことを特徴とする適応制御装置。
JP942694A 1994-01-31 1994-01-31 適応制御装置 Withdrawn JPH07219602A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6961627B2 (en) * 2001-12-28 2005-11-01 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Control system

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