JPH0721938Y2 - ダイナミックダンパ - Google Patents

ダイナミックダンパ

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JPH0721938Y2
JPH0721938Y2 JP1989034007U JP3400789U JPH0721938Y2 JP H0721938 Y2 JPH0721938 Y2 JP H0721938Y2 JP 1989034007 U JP1989034007 U JP 1989034007U JP 3400789 U JP3400789 U JP 3400789U JP H0721938 Y2 JPH0721938 Y2 JP H0721938Y2
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JP
Japan
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case
mass
connecting member
dynamic damper
rotary shaft
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989034007U
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English (en)
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JPH02124346U (ja
Inventor
義彦 大島
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はダイナミックダンパに関し、特に、VTRのシリ
ンダヘッドなどの回転軸に装着されて回転軸の捩り振動
を減衰するようになったダイナミックダンパに関するも
のである。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
従来のこの種のダイナミックダンパは、第2図(a)
(b)に示すように、VTRのシリンダヘッドなどの回転
軸(図示せず)が嵌入されてその回転軸に連結する一端
が閉塞された円筒状のケース11に、このケース11の閉塞
端側に取付けられてケース11の軸心と中心を同じとした
環状のゴム製連結部材12を介して円板状のマス13が連結
されて構成され、前記ケース11とゴム製連結部材12とマ
ス13とは一体に接着されている。
そして、上記のダイナミックダンパを回転軸に連結し、
回転軸が回転すると、回転軸の回転とともにケース11が
一体に回転し、このケース11の回転がゴム製連結部材12
を介してマス13に伝達され、このときマス13はゴム製連
結部材12を介してケース11の慣性質量として作用し、こ
のダイナミックダンパは回転軸の捩れ振動を減衰するよ
うになっている。
しかしながら、上記のような従来のダイナミックダンパ
にあっては、固有振動数の低い領域における捩れ振動の
減衰効果を大きくするために、前記ゴム製連結部材2を
薄板状のゴム材料で環状に形成しなければならず、その
結果、ゴム製連結部材2の加工が難しくなるとともに、
この薄板状のゴム製連結部材2が変形し易いので、前記
マス13がその自重によりケース11の中心軸線から外れて
アンバランスを生じ、ケース11の回転に伴って回転する
マス13の重心がケースの中心軸線から大きくずれて偏心
して回転し、動的アンバランスを生じるという問題点を
有していた。
本考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解決し
たものであって、動的アンバランスを生じることなく低
い固有振動数の領域でも減衰特性が良好なダイナミック
ダンパを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、回転軸の端部に
装着されるケースと、該ケースの径方向面に対向して設
けられる円板状のマスと、該マスと前記ケースとの間を
周方向に所定の間隔ごとに一体に連結する複数の弾性材
からなる連結部材とを具えた手段を採用したものであ
り、また、前記連結部材が球状である手段を採用したも
のである。
〔作用〕
本考案は上記の構成を採用したことにより、弾性材から
なる複数個の連結部材により複数の点でマスがケースに
保持されているので、マスとケースとの間の相対的な位
置がずれることなく、ばね定数が小さい状態でマスがケ
ースに連結され、固有振動数が低い捩れ振動の回転の際
にも、マスがケースに対して偏心して回転する動的アン
バランスを生じることがないこととなる。
〔実施例〕
以下、図面に示す本考案による実施例について説明す
る。
第1図(a)(b)には本考案によるダイナミックダン
パが示されていて、このダイナミックダンパは、VTRの
シリンダヘッドなどの回転軸(図示せず)の端部が嵌入
されてその回転軸に連結される一端が閉塞された円筒状
のケース1に、このケース1の閉塞端側に取付けられる
ケース1の軸心を中心とした円弧上に等配に複数個(図
面では4つ)の球状のゴム製連結部材2が配設され、こ
の連結部材2、2、2、2を介して円板状のマス3がそ
の中心を前記ケースの軸心に一致した状態に連結されて
構成されていて、前記複数個の球状のゴム製連結部材
2、2、2、2に当接するケース1とマス3の部分には
それぞれ凹所1a、3aが形成され、その凹所1a、3aで前記
ゴム製連結部材2とケース1とマス3とは一体に接着さ
れている。
そして、上記のダイナミックダンパを回転軸に連結し、
回転軸が回転すると、回転軸の回転とともにケース1が
一体に回転し、このケース1の回転がゴム製連結部材
2、2、2、2を介してマス3に伝達され、このときマ
ス3はゴム製連結部材2、2、2、2を介してケース1
の振動の慣性質量として作用し、このダイナミックダン
パは回転軸の捩れ振動を減衰することができる。
上記のように構成した本考案によるダイナミックダンパ
にあっては、前記マス3を等配に配設された複数個の球
状のゴム製連結部材2、2、…を介してケースに連結し
ているので、従来の環状のゴム製連結部材で線状にマス
を保持しているのに対し、複数の点状にマス3をケース
1に小さなばね定数で保持することができ、ケース1に
対してマス3がその相対位置がずれない状態で連結さ
れ、回転軸の回転時にもマス3の重心がその自重により
ケース1の中心軸線をずれることがなく、固有振動数の
低い領域における回転軸の捩れ振動を良好に減衰できる
とともに、その際にマス3がケース1に対して動的なア
ンバランスを生じることがないこととなる。
なお、上記の実施例では前記弾性材からなる連結部材2
を4つ等配に配設した例で示したが、マス3をケース1
にバランスよく連結できる個数であれば、その個数に制
限はない。
また、前記連結部材2を球状のもので示したが、これに
限定されず、円柱状、角柱状などの連結部材を用いても
同様の効果を奏するものである。
〔考案の効果〕
本考案は上記のように、回転軸の端部に装着されるケー
スと、該ケースの径方向面に対向して設けられる円板状
のマスと、該マスと前記ケースとの間を周方向に所定の
間隔ごとに一体に連結する複数の弾性材からなる連結部
材とを具えた構成としたことにより、各連結部材のばね
定数を小さくしてダイナミックダンパ全体としてのばね
定数を小さくしても、連結部材一個当たりの断面積を大
きくとることができるので、回転時にマスの重心がその
自重によりケースの中心軸線からずれるような動的アン
バランスが生じることがない。したがって、固有振動数
の低い領域における回転軸の捩れ振動を効果的に減衰す
ることができるとともに、動的アンバランスによる連成
振動の発生も防止できることになるなどのすぐれた効果
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本考案によるダイナミックダンパ
を示し、第1図(a)は平面図、第1図(b)は縦断面
図、第2図(a)(b)は従来のダイナミックダンパを
示し、第2図(a)は平面図、第2図(b)は縦断面図
である。 1、11……ケース 1a、3a……凹所 2、12……連結部材 3、13……マス

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の端部に装着されるケース(1)
    と、該ケース(1)の径方向面に対向して設けられる円
    板状のマス(3)と、該マス(3)と前記ケース(1)
    との間を周方向に所定の間隔ごとに一体に連結する複数
    の弾性材からなる連結部材(2)とを具えたことを特徴
    とするダイナミックダンパ。
  2. 【請求項2】前記連結部材(2)が球状である請求項1
    記載のダイナミックダンパ。
JP1989034007U 1989-03-24 1989-03-24 ダイナミックダンパ Expired - Lifetime JPH0721938Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1989034007U JPH0721938Y2 (ja) 1989-03-24 1989-03-24 ダイナミックダンパ

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JP1989034007U JPH0721938Y2 (ja) 1989-03-24 1989-03-24 ダイナミックダンパ

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Publication Number Publication Date
JPH02124346U JPH02124346U (ja) 1990-10-12
JPH0721938Y2 true JPH0721938Y2 (ja) 1995-05-17

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ID=31538106

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989034007U Expired - Lifetime JPH0721938Y2 (ja) 1989-03-24 1989-03-24 ダイナミックダンパ

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JP (1) JPH0721938Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5046106Y2 (ja) * 1971-06-15 1975-12-27
JPS62129113U (ja) * 1986-02-03 1987-08-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02124346U (ja) 1990-10-12

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