JPH07219189A - 写真感光材料処理装置 - Google Patents

写真感光材料処理装置

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JPH07219189A
JPH07219189A JP1182794A JP1182794A JPH07219189A JP H07219189 A JPH07219189 A JP H07219189A JP 1182794 A JP1182794 A JP 1182794A JP 1182794 A JP1182794 A JP 1182794A JP H07219189 A JPH07219189 A JP H07219189A
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JP
Japan
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processing
liquid
processing agent
tank
solid
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Application number
JP1182794A
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English (en)
Inventor
Shin Nakane
伸 中根
Takehiro Itoga
丈洋 糸賀
Mitsuhiro Kurosawa
光広 黒澤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、処理液の水位が変動しても
処理液の液撥ねをなくし固形処理剤の投入が確実な写真
感光材料処理装置を提供することにある。 【構成】 補充用の固形処理剤Jを処理剤供給手段で処
理液に供給すべく投入する。前記の固形処理剤Jは、液
面を水位制御手段で所定水位に制御している上限の所定
水位より上方に位置し、かつ液面での固形処理剤の投入
速度を減じる緩衝手段40により、緩衝して液撥ねを生じ
ないで処理液に投入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、写真感光材料処理装
置に係わり、さらに詳しくは、特に固形処理剤を用いた
ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の固形処理剤の
供給部を改善した写真感光材料処理装置(以下、自動現
像機とも言う)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真感光材料処理装置は処理槽の
処理液で写真感光材料を処理している。写真感光材料処
理装置の1つであるハロゲン化銀写真感光材料用自動現
像処理装置では、ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感
光材料とも言う)は露光部で露光されたのち、現像,脱
銀,洗浄および安定化などの処理工程を経て処理され
る。ここで、現像処理には黒白フイルム用現像液,また
はカラーフイルム用現像液等が、脱銀処理には漂白液,
定着液または漂白定着液が、洗浄処理には水道水または
イオン交換水が、さらに安定化処理には安定液がそれぞ
れ使用される。感光材料は自動現像機によって各処理槽
に順次搬送されて、これらの処理液中に浸漬され処理さ
れる。また、各処理槽内の処理液の活性度を一定に保つ
ために、一般には補充用タンクから適宜各処理槽に補充
液を補充する補充液補充方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補充液
補充方式は感光材料からの溶出物の希釈,蒸発分及び消
費成分の補充を目的としており、液での補充のため、通
常は廃液としてオーバーフロー液が大量に排出され、ま
た感光材料の処理を商業的に実施する際のコストの軽
減、公害負荷の低減、処理装置のコンパクト化、さらに
は商品価値の向上のため、出来るだけ少量の処理液で安
定かつ優れた処理性能を得ることが要求される。
【0004】この要望に答える方法として、WO92/20013
号公報には、ほとんど全ての処理剤成分を固形処理剤化
して直接処理槽に投入する方法が開示されている。
【0005】しかしながら、この方法では固形処理剤が
処理槽の液中に入る際の衝撃によって処理液が飛散する
現象(以下、液撥ねとも言う)が生じる。液撥ねが生じ
ると固形処理剤補充部や処理槽の周辺に配設されたヒー
タ,液面レベルセンサ,温度センサ,処理槽壁面等に処
理液が付着し、処理液が蒸発すると処理液に含有された
成分が付着して、各機構の機能を低下させることにな
る。例えば、処理液の成分が処理槽内壁に付着すると柱
状等に成長し、槽内天井に付着した場合は氷柱状に成長
する。固形処理剤が固形処理剤補充部から投入されて処
理液面に達するまでの投入経路に、処理液に含有される
成分が付着して通路が狭められ、また壁面の摩擦係数が
増えた場合、固形処理剤の投入が阻害されることにな
る。また、液撥ねによって固形処理剤補充部内等に収納
されている固形処理剤が吸水して溶解する可能性もあ
る。
【0006】そこで、先に本出願人は特願平3-267832号
に於いて、自動現像機において固形処理剤を投入する際
に生じる液撥ねを最小限に抑える方法として、処理液面
に浮き蓋、もしくは浮き玉を設けて固形処理剤補充部か
ら液面へ向かって落下する固形処理剤が持つ運動エネル
ギーの大半を固形処理剤が液面に着水する迄に損失させ
て、液撥ねを防止する提案を行った。本発明は、さらに
改良を加え完全に固形処理剤の供給を確実にするように
したものである。
【0007】また、自動現像機の各処理槽は30℃から40
℃程度に保温されており処理槽は処理剤の成分と蒸発し
た雰囲気が混在している。自動現像機内の雰囲気温度は
室温より高温となっており、処理槽から蒸発した雰囲気
は自動現像機内の低温の部材があると表面に結露する。
また、水位が上がった緩衝手段が液面下になった場合は
緩衝効果が働かず液撥ねすることがある。結露によって
固形処理剤が投入部で固形処理剤の粉が付着しがちで、
固形処理剤補充部の動作不良を生じやすい。投入経路に
粉が付着して通路を塞ぎ固形処理剤の投入不良となるこ
ともある。また結露が生じなくとも自動現像機内の雰囲
気は高温多湿状態にあるため、投入機構内等に収納され
ている固形処理剤が水分などを吸収する事で膨潤し、固
形処理剤が固形処理剤供給部でつまり投入不良となる可
能性もある。
【0008】本発明の目的は、上記の問題点を解決すべ
くなされたもので、固形処理剤の投入が確実な写真感光
材料処理装置を提供することにあり、より具体的には液
撥ねを確実に防止したり、固形処理剤供給部分を防湿
し、確実に固形処理剤を投入する写真感光材料処理装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の構成により達成される。即ち、 (1)補充用の固形処理剤を溶解した処理槽の処理液で
写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置におい
て、前記固形処理剤を前記処理液に供給すべく投入する
処理剤供給手段と、処理液の液面を所定水位に制御する
水位制御手段と、前記水位制御手段によって制限された
上限の所定水位より上方に位置し、かつ前記液面での固
形処理剤の投入速度を減じる緩衝手段と、を有すること
を特徴とする写真感光材料処理装置である。
【0010】(2)補充用の固形処理剤を溶解した処理
槽の処理液で写真感光材料を処理する写真感光材料処理
装置において、前記固形処理剤を前記処理液に供給すべ
く投入する処理剤供給手段の雰囲気を密閉にする密閉手
段と、前記雰囲気を密閉外に排気する排気手段と、前記
排気手段による排気時には開き,停止時には閉じる密閉
開閉手段と、を有することを特徴とする写真感光材料処
理装置である。
【0011】(3)1項記載の写真感光材料処理装置に
おいて、前記処理剤供給手段の雰囲気を密閉にする密閉
手段と、前記雰囲気を密閉外に排気する排気手段と、前
記排気手段による排気時には開き,停止時には閉じる密
閉開閉手段と、を有することを特徴とする写真感光材料
処理装置である。
【0012】ここで、固形処理剤とは固形の処理剤で、
例えば、固形処理剤Jの形状は図7に示す。(a)は円
盤状でコーナに円弧面取りがされている。(b)は円盤
状で上下面がそれぞれ平面で外周が円弧状となってい
る。(c)は円盤状で上下面が球面となっている。
(d)は円盤状で中空穴を有する。(e)は円盤状でコ
ーナ面取りのないものである。
【0013】
【作用】次に、本発明の作用について説明すると、請求
項1の作用は、補充用の固形処理剤を処理剤供給手段で
処理液に供給すべく投入する。固形処理剤は処理液の液
面を水位制御手段で所定水位に制御している上限の所定
水位より上方に位置し、液面での固形処理剤の投入速度
を減じたる緩衝手段により緩衝され、液撥ねを生じない
で処理液に投入される。
【0014】また、請求項2の作用は、処理剤供給部は
密閉手段で処理液からの雰囲気を密閉しており、排気手
段で処理剤供給部の密閉手段の雰囲気を密閉外に排気す
る。密閉開閉手段では排気時には開き,停止時には閉じ
るようになっている。
【0015】さらに、請求項3の作用は、上記請求項1
と2の作用を併せ持つようになっている。
【0016】
【実施例】以下に本発明に係わる実施例1から5を図面
に基づいて説明する。
【0017】(実施例1)請求項1に係わる実施例を図
1,図2に示す。
【0018】図1は、写真感光処理装置の概略構成図で
ある。図に示すように、写真焼付機Bは左下部に未露光
の感光材料である印画紙をロール状に収納したマガジン
Nがセットされる。マガジンから引き出された印画紙
は、送りローラR1及びカッタ部Cを介して所定のサイ
ズに切断され、シート状印画紙Sとなる。このシート状
印画紙Sは、ベルト搬送手段Beによって搬送され、露光
部Eにおいて光線およびレンズLにより、原画Oの画像
が露光される。露光されたシート状印画紙Sはさらに複
数対の送りローラR2,R3,R4により搬送され、自
動現像機Aに導入される。
【0019】自動現像機Aでは、シート状印画紙Sは処
理槽で発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,
1D,1E(実質的に3槽構成の処理槽1)をローラ搬
送手段により順次搬送され、それぞれ、発色現像処理、
漂白定着処理、安定化処理がなされる。各処理がなされ
たシート状印画紙Sは乾燥部5において乾燥されて排出
される。なお、図の一点鎖線は、感光材料の搬送経路W
を示す。各処理槽にはそれぞれの槽に対して固形処理剤
補充部30A,30B,30Eが発色現像槽1A、漂白定着槽
1B、安定槽1Eの上方位置に設置されている。なお、
感光材料はカットされた状態で自動現像機Aに導かれる
ものを示したが、帯状で自動現像機Aに導かれるもので
あってもよい。この場合は自動現像機Aと写真焼付機B
との間に、感光材料を一時的に滞留させるために図示し
ないアキュムレータを設けるのが望ましい。また、自動
現像機Aは、写真焼付機Bと一体的に構成しても良い。
さらに本発明にかかる自動現像機Aによって処理される
感光材料は露光済の印画紙に限られるものではなく露光
済のネガフィルム等でもよい。また、本発明の説明とし
て、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1
D,1Eを有する実質的に3槽構成の処理槽1を有する
自動現像機Aについて行うがこれに限られるものではな
く、発色現像槽,漂白槽,定着槽,安定槽を有する実質
的に4槽構成の自動現像機であっても良い。
【0020】図2は、図1の自動現像機AのT−T断面
要部構成図である。発色現像槽1A、漂白定着槽1B、
安定槽1Eの各処理槽にはそれぞれの槽に対して連通す
る固体処理剤投入部である溶解槽2が一槽づつ設けてあ
る。実施例では溶解槽2が恒温槽を兼ねており溶解槽2
として図示されている。なお機能を分離して溶解槽2と
恒温槽をそれぞれ別個に形成しても良い。実施例では処
理槽1と溶解槽2の二つの槽をそれぞれ処理液が流通可
能に構成されているが、処理槽1に投入部を直接設けて
1槽で構成してもよいことは言うまでもない。また漂白
定着槽1B、安定槽1C,1D,1Eにおいては、発色
現像槽1Aと同じ構成となるので、以下処理槽1として
説明する場合は、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安
定槽1C,1D,1Eのいずれも指すこととする。な
お、図には感光材料を搬送する搬送部分は省略してあ
る。
【0021】処理槽1は感光材料を処理する槽で、処理
槽1を形成する仕切り壁の外側に一体的に設けた固形処
理剤(本実施例では錠剤)Jを供給する固形処理剤補充
部30および溶解槽2(2A,2B,2E)を有する。図
示していない溶解槽2A,2B,2Eはそれぞれ溶解槽
2Aは発色現像槽1Aに併設され、溶解槽2B,2Eと
もそれぞれ漂白定着槽1B、安定槽1Eに併設される。
これら処理槽1と溶解槽2とは連通窓21が形成された仕
切壁21Aにより仕切られており、処理液は流通可能であ
る。そして溶解槽2の処理剤投入部20は固形処理剤Jを
受容する受容囲い25を溶解槽2内の処理液の液面下に設
け、固形処理剤Jは固形のまま処理槽1に移動しないよ
うにしている。なお、受容囲い25は処理液の通過は可能
であるが、固形処理剤Jは溶けおわるまで通過できない
網状またはフィルタ状としてあり、固形処理剤補充部30
が投入する固形処理剤Jを受容する開口部が形成されて
いる。なお受容囲い25を持たなくとも連通窓21に網状ま
たはフィルタ状の部材を設けて固形処理剤Jが溶解槽2
から移動しなくする事も可能である。
【0022】フィルタ22は、溶解槽2の下方に交換可能
に設けられ、処理液中の不溶物を除去する機能を果た
す。フィルタ22は溶解槽2の下方壁を貫通して設けられ
た循環パイプ23を介して循環ポンプ24の吸引側に連通し
ている。
【0023】処理液の循環系は、液の循環通路を形成す
る循環パイプ23、循環ポンプ24などで構成されている。
循環ポンプ24の吐出側に連通した循環パイプ23の他端は
処理槽1の下方壁を貫通し、処理槽1に連通している。
このような構成により、循環ポンプ24が作動すると処理
液は溶解槽2から吸い込まれ、処理槽1に吐出されて、
処理液は処理槽1内の処理液と混じり合い、再び溶解槽
2へと入る循環を繰り返すことになる。
【0024】配管11は、処理槽1内の処理液をオーバー
フローさせるためのものであり、液面レベルを一定に保
つとともに他の処理槽から感光材料に付着して持ち込ま
れる成分や感光材料から析出する成分が処理液中に貯留
し、増加することを防ぐのに役立つ。
【0025】棒状ヒータ26は、溶解槽2の上方壁を貫通
して溶解槽2の処理液中に浸漬するよう配設されてい
る。棒状ヒータ26は溶解槽2および処理槽1内の処理液
を加温するものであり、溶解槽2の処理液温度を検出す
るために設けた図示しない温度センサーからの信号によ
りヒータ加熱の断続を制御できるようになっている。
【0026】処理量情報検出部31は、写真焼付機Bから
搬送されてきた感光材料を受け入れる自動現像機Aの入
口に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出する
ために用いられる。なお、焼付を行った感光材料の量、
あるいは、あらかじめ決まっている面積を有する感光材
料を有する感光材料の処理数を検出するものでもよい。
検出結果から一定の処理が進んだことが検出されると、
又は処理液の濃度の検出結果によって固形処理剤供給量
制御部32が新たに固形処理剤を供給すべき信号を発し、
固形処理剤補充部を駆動する駆動部36を作動させる。
【0027】駆動部36はモータの動力によって、固形処
理剤供給部35のロータと呼ぶ回転部に設けられた固形処
理剤一個分を収納しうる凹部に入る。固形処理剤供給部
35に当接した固形処理剤Jは固形処理剤供給部35の回転
部の回転に応じて一個ずつ溶解槽に投下される。なお他
の形式の投入形式として、ガス圧やバネ等の弾性力によ
って固形処理剤Jを射出する投入形式でもよいし、固形
処理剤Jが傾斜したスロープ上の所定軌道上を滑落させ
る投入形式のものでもよい。
【0028】次に、水位制御手段について説明すると、
自動現像機を数時間放置しておくと処理槽1内の処理液
が蒸発し減少する。処理液が一定の液面Z以下となると
液面レベルセンサ27が水位の減少を検出して情報を制御
部42に伝達する。制御部42は液面レベルセンサ27の情報
に応じて図示しない補充水補給装置から処理槽1にイオ
ン交換水又は水道水(以下補充水と言う)の補給を開始
する。なお補充水補給装置は補充水を溜置くタンクを有
する物でもよい。補充水の補給に応じて液面レベルが上
昇し、液面Vになると液面レベルセンサ27が検出し、検
出結果に応じた信号を制御部42に伝達する。制御部42は
液面レベルセンサの情報に応じて補給を終了する。フロ
ート28は液面の増減に応じたフロート28の上下動を検出
して電気信号を出力する。なお、液面レベルセンサ27は
水位が一定水位以下に変動したことが検出可能であれ
ば、一定水位以上に変動したことは検出できない形式の
ものでもよい。また、液面レベルセンサ27が溶解槽2の
処理液面が一定水位以上になった事を検出不可能な場合
でも、前記配管11が補充水補給装置による補充水補給量
を上回る分だけ処理液を処理槽1からオーバーフローさ
せることが可能であればよい。この場合は処理液が処理
槽1からオーバーフローしたことを検出して補充水の補
給を停止するか、補充水の供給量を検知して一定量の補
充水が供給されたのちに補給を停止させる。
【0029】また、処理剤供給手段について説明する
と、処理剤供給手段の一部の固形処理剤補充部30は処理
槽の上方に設定され、固形処理剤収納容器33、固形処理
剤装填部34、固形処理剤供給部35、駆動部36から構成さ
れていて、上部カバー301で密閉されている。上部カバ
ー301は、処理槽1及び溶解槽2を収納する本体101と本
体背部の支軸302により揺動自在に結合されている。上
部カバー301の上面の一部には、天窓303が揺動自在に結
合されていて、天窓303を図示一点鎖線の天窓の開放方
向Yに開放して、固形処理剤収納容器33の装着、交換を
行うようになっている。一点鎖線で示す固形処理剤収納
容器33を矢印Gの方向へ装填し、その後反時計方向に回
転して固形処理剤供給部35と固形処理剤収納容器33の開
口とが合致するようになっている。固形処理剤収納容器
33が実線で示した位置まで傾斜すると、収納容器内の固
体処理剤Jが自重と相互間の押圧により固形処理剤供給
部35へ当接される。固形処理剤収納容器33は未投入の固
形処理剤Jを収納している。
【0030】次に、緩衝手段40について説明すると、緩
衝手段40は桁材状に構成されたもののである。固形処理
剤供給部35から投入された固体処理材Jは液面に到達す
る前に緩衝し液撥ねが生じない。なお、この緩衝手段は
種々に変形可能で面積、位置、又は取り付け角度を適宜
変更しうる。またスロープを付けて処理液面に対して固
形処理剤Jが斜めに着水するようにさせてもよい。緩衝
部材401は壁面に固定されている。緩衝手段の材料は、
ゴムやポリビニルコラロイド(PVC、塩化ビニル)で
形成されていることが望ましい。ゴムであればシリコン
ゴムなど液体を吸収しないもの、又はネオプレーンゴム
等液体を吸収しにくく、さらに変質しにくい材料が最適
である。
【0031】さらに、緩衝手段40の配置について説明す
る。液面は処理液からの水分の蒸発、次の処理槽への持
ち出し、補充水の補充等によって変動が生じて、最高位
の水位Vと最低位の水位Zの範囲で水位が変動する。し
たがって、緩衝手段40は、常に処理液の液面より上方に
置くようにしてある。
【0032】ここで、動作を説明すると、先ず、固形処
理剤供給部35より固形処理材Jが投入される。固形処理
剤Jは緩衝部材401で減速され,液撥ねしないで処理液
に投入される。
【0033】なお、緩衝部材はフッ素コーティング等の
処理が成されていることが望ましく、緩衝手段を弾性体
で形成した場合には、固形処理剤Jが緩衝手段に衝突し
た際の緩衝手段の弾性変形を考慮し、変形によって処理
液中に浸漬しない位置に固定する。
【0034】(実施例2)図3は、請求項1に係わる他
の実施例の要部断面図である。図に示すように、緩衝手
段として桁材401a,401bが設けられている。桁材401
a,401bは液面に対し平行に配置され液撥ねを防止し
ている。桁材401a,401bの間隔が錠剤の寸法より小さ
くして固形処理材Jが桁材401aと桁材401bに挟み込ま
れないようになっている。
【0035】固形処理剤Jが円盤状やドーナツ状であれ
ば、直径2r、正確には固形処理剤の厚みh分をも考慮
した寸法として(4r2+h21/2の距離以内に他の部
材を設置しないようにする必要がある。緩衝手段を複数
設ける事によって、各々の緩衝手段によって固体処理剤
Jと衝突する際の衝撃を小さく設定する事が可能とな
り、処理液面での波の発生を防止することが可能とな
る。
【0036】(実施例3)図4は、請求項1に係わる他
の実施例の要部断面図である。図に示すように、緩衝手
段として緩衝部材402がある。緩衝部材402は液面に対し
傾斜して配置されて液撥ねを防止している。緩衝手段の
面403には平行な板状のリブ部404を設けてある。リブ部
404を設けたので結露などによって面403に処理液が付着
しても面403から突出しているリブ部404には付着し難い
ので、付着した処理液によって固形処理剤Jが緩衝部材
402上を滑落することが妨げられることはない。固形処
理剤Jが滑りやすいフッ素等を表面処理された材料など
を用いることが望ましい。
【0037】(実施例4)図5は、請求項1に係わる他
の実施例の要部断面図である。図に示すように、緩衝手
段として緩衝部材405がある。緩衝部材405は液面に対し
傾斜して配置されて液撥ねを防止している。斜めのシュ
ータを用いて固形処理材Jを減速した後に本発明に係わ
る緩衝手段を併用した例である。緩衝部材405は、固形
処理材Jが落下する軌道に配置されている。なお、図で
は桁材の長さ方向に垂直断面がT字状のものを示した。
【0038】また、T字型断面形状を持つT字状の緩衝
手段405の他にも円形、三角形、L字型等様々な形状が
とれることは言うまでもない。T字型やL字型の突出部
は固形処理剤Jが緩衝手段に衝突する際の衝撃によって
緩衝手段がたわむことを防止する。先に述べた板材の緩
衝手段402では例えば格子状のリブを設けて撓みを防止
することが出来る。
【0039】(実施例5)図6は、請求項1に係わる更
に他の実施例の要部断面図である。図に示すように、処
理剤供給手段には固形処理剤Jを処理液に投入する固形
処理剤供給部35がある。水位制御手段には処理液の液面
を所定水位に制御する液面レベルセンサ27がある。緩衝
手段には水位制御手段によって制限された上限の所定水
位より上方に位置し、かつ前記液面での固形処理剤の投
入速度を減じる緩衝部材401がある。この図6には併せ
て請求項2に記載の実施例を示している。密閉手段には
処理液からの雰囲気を密閉するケーシング53がある。排
気手段には固形処理剤供給部の雰囲気を密閉外(例え
ば、装置外や装置内でも処理剤供給手段から離れている
部分)に排気する換気ファン50がある。排気ファン50は
溶解槽の上に位置されている。プロペラ51はケーシング
中の雰囲気を排出するためのプロペラである。プロペラ
駆動モータ52はプロペラを回転させるモータである。排
気口54はケーシング内の雰囲気を自動現像機外に排気す
るための排気口であり、フィルタ55は排気口54から異物
が進入することを防止するフィルタである。密閉開閉手
段60は排気手段による排気時には開き,停止時には閉じ
る遮蔽板62がある。遮蔽板62はプロペラが回転して排気
動作を行っているときは通気可能であるように開放さ
れ、排気動作を停止しているときはケーシング53の気密
性を維持可能なように遮蔽される。遮蔽板62は固形処理
剤Jの投入時には固形処理剤Jが穴を通過可能である如
く遮蔽板駆動モータ61で回転して穴を移動させ、投入停
止時には処理槽からの蒸発成分が排気ファン50や固形処
理剤供給部35に蒸発成分が付着したり、蒸発した水分を
固形処理剤Jが吸収することを防止する為に穴の位置を
移動させて遮蔽する。
【0040】ここで、動作を説明すると、先ず、遮蔽板
62が開き、換気ファン50が働く。つぎに、固形処理剤供
給部35より固形処理材Jが投入され、固形処理剤は緩衝
部材401で減速され液撥ねしないで処理液に投入され
る。その後遮蔽板62が閉じ換気ファン50が停止する。固
形処理剤Jに蒸気が到達しにくいので、固形処理剤Jは
膨潤しにくく確実に落下することができる。
【0041】なお、遮蔽板62の構成は矩形の板に穴を設
けて摺動可能に構成しても良く、また、固形処理剤Jの
軌道上にて扉の如く開閉可能に構成しても良い。さら
に、ケーシング53については自動現像機の外装を兼ねた
ケーシングであってもよく、ケーシングが完全な気密状
態を保持しえなくとも結露が生じる場合には排気ファン
50を設けて、自動現像機内の雰囲気を排気可能としても
良い。
【0042】さらに、ケーシング53の一部であって、固
形処理剤Jの投入経路のうち、図の斜め下降部の終端
部、即ち処理槽から蒸発成分が排気ファン50に導かれる
略上下方向に伸びた空洞部と斜め下降部との境界部分に
固形処理剤Jの落下は許容するが下方からの蒸発成分を
斜め下降部へ入らないようにした上部にヒンジを持った
蓋部材を取り付けても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0044】請求項1の効果は補充用の固形処理剤を処
理剤供給手段で処理液に供給すべく投入し、前記の固形
処理剤は処理液の液面を水位制御手段で所定水位に制御
している上限の所定水位より上方に位置し、液面での固
形処理剤の投入速度を減じたる緩衝手段により緩衝され
液撥ねを生じないで処理液に投入されるようにしたの
で、液面の水位の変動に関係なく液撥ねが防止でき、処
理液の付着が防止でき、緩衝手段に処理液が浸漬しない
で確実に固形処理剤が供給できる。
【0045】また、請求項2の効果は処理剤供給部は密
閉手段で処理液からの雰囲気を密閉し、排気手段で密閉
手段の雰囲気を密閉外に排気し、さらに密閉開閉手段で
排気時には開き,停止時には閉じるようにしたので、処
理剤供給部は処理液が付着せず乾燥した状態にでき、ま
た未投入の固形処理剤Jが湿気により溶解せず、より確
実に固形処理剤が供給できる。
【0046】さらに、請求項3の効果は、上記請求項1
及び2の効果を併せ持ち、固形処理剤への水分の付着を
防ぎ安定した供給を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係わる実施例の写真感光処理装置の
概略構成図である。
【図2】請求項1に係わる実施例の要部断面図である。
【図3】請求項1に係わる他の実施例の要部断面図であ
る。
【図4】請求項1に係わる他の実施例の要部断面図であ
る。
【図5】請求項1に係わる他の実施例の要部断面図であ
る。
【図6】請求項2に係わる実施例の要部断面図である。
【図7】固形処理剤の形状を示す図である。
【符号の説明】
1 処理槽 1A 発色現像槽 1B 漂白定着槽 1C,1D,1E 安定槽 2 溶解槽 5 乾燥部 11 配管 20 固形処理材投入部 21 連通窓 21A 仕切壁 22 フィルタ 23 循環パイプ 24 循環ポンプ 25 受容囲い 26 棒状ヒータ 27 液面レベルセンサ 28 フロート 30 固形処理剤補充部 30A,30B,30E 固形処理剤補充部 31 処理量情報検出部 32 固形処理剤供給量制御部 33 固形処理剤収納容器 34 固形処理剤装填部 35 固形処理剤供給部 36 駆動部 40 緩衝手段 42 制御部 50 排気ファン 51 プロペラ 52 プロペラ駆動モータ 53 ケーシング 54 排気口 55 フィルタ 60 密閉開閉手段 61 遮蔽板駆動モータ 62 遮蔽板 101 本体 301 上部カバー 302 支軸 303 天窓 401 緩衝部材 401a,401b 桁材 402 緩衝部材 403 面 404 リブ部 405 緩衝部材 A 自動現像機 B 写真焼付機 Be 搬送ベルト手段 C カッタ部 E 露光部 G 矢印 J 固形処理剤 L レンズ N マガジン O 原画 R1 送りローラ R2 送りローラ R3 送りローラ R4 送りローラ S シート状印画紙 V 液面 W 搬送経路 Y 方向 Z 液面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補充用の固形処理剤を溶解した処理槽の
    処理液で写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置
    において、前記固形処理剤を前記処理液に供給すべく投
    入する処理剤供給手段と、処理液の液面を所定水位に制
    御する水位制御手段と、前記水位制御手段によって制限
    された上限の所定水位より上方に位置し、かつ前記液面
    での固形処理剤の投入速度を減じる緩衝手段と、を有す
    ることを特徴とする写真感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 補充用の固形処理剤を溶解した処理槽の
    処理液で写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置
    において、前記固形処理剤を前記処理液に供給すべく投
    入する処理剤供給手段の雰囲気を密閉にする密閉手段
    と、前記雰囲気を密閉外に排気する排気手段と、前記排
    気手段による排気時には開き,停止時には閉じる密閉開
    閉手段と、を有することを特徴とする写真感光材料処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の写真感光材料処理装置に
    おいて、前記処理剤供給手段の雰囲気を密閉にする密閉
    手段と、前記雰囲気を密閉外に排気する排気手段と、前
    記排気手段による排気時には開き,停止時には閉じる密
    閉開閉手段と、を有することを特徴とする写真感光材料
    処理装置。
JP1182794A 1994-02-03 1994-02-03 写真感光材料処理装置 Pending JPH07219189A (ja)

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