JPH07218974A - フィルム感度設定機能を有するカメラ - Google Patents

フィルム感度設定機能を有するカメラ

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JPH07218974A
JPH07218974A JP6032950A JP3295094A JPH07218974A JP H07218974 A JPH07218974 A JP H07218974A JP 6032950 A JP6032950 A JP 6032950A JP 3295094 A JP3295094 A JP 3295094A JP H07218974 A JPH07218974 A JP H07218974A
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JP6032950A
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Nobuaki Sasagaki
信明 笹垣
Takashi Saegusa
隆 三枝
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ノンDXフィルム装填時でも、露出が狂うこと
がなく、また、フィルム感度設定の操作が簡単で、わか
りやすいフィルム感度設定機能を有するカメラを提供す
る。 【構成】制御装置は、DXモードかどうかの判別を行
い、DXフィルムが装填されてDXモードであれば、D
Xフィルムによる設定値の確認のみを可能とする表示を
表示パネル30に行う。DX値が読み取れない場合、手
動設定の警告を表示パネル30で行う。手動設定の場合
には、制御装置は、SW5の立ち下がりでフィルム感度
SVを1/3段減らし、SW6の立ち下がりでフィルム
感度SVを1/3段増やす。SW3の立ち下がりで、設
定完了と判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パラメータを選択する
ことにより、特定の機能を実現することができるカメラ
に係り、特に、フィルム感度の設定が行える機能を備え
たカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルム感度の設定は、手動設
定、および、フィルムもしくはパトローネに設けられた
コード(以下DXコードと呼ぶ)を読みとることにより
自動的に設定することが行われている。そして、手動設
定と、自動設定とを共に行えるようにしたカメラが知ら
れている。
【0003】この種のカメラにおいて、DXコードのな
いフィルムを装填した場合には、一律に、所定値、例え
ば、ISO100に設定したり、前に手動で設定されて
いたフィルム感度を用いたり、また、警告を発すること
が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一律に所定値
に設定するものは、装填したフィルムの感度が所定値以
外であった場合、その差分、露出が狂う。また、前に手
動で設定されていたフィルム感度を用いるものは、前回
のフィルム感度設定値と新たに装填したフィルム感度が
異なる場合、やはり、その差分、露出が狂う。また、警
告を発するものは、使用者がその警告の意味を理解し、
フィルム感度の手動設定に切り替えたり、DXコードの
あるフィルムに入れ替えたりせねばならなかったので、
初心者にとってはわかりにくい、というそれぞれの欠点
を有していた。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、ノンDXフィルム装填時でも、露出が狂う
ことがなく、また、フィルム感度設定の操作が簡単で、
わかりやすいフィルム感度設定機能を有するカメラを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一態様によれば、フィルム感度を自動およ
び手動のいずれでも設定することができるカメラにおい
て、フィルムについて予め付されたフィルム感度を示す
情報を読み取るための読み取り手段と、読み取られた情
報が正常なフィルム感度を示すコードか否か判定する判
定手段と、フィルム感度を手動で設定するフィルム感度
手動設定手段と、カメラ側から撮影者に伝達すべき情報
を表示するための表示手段と、フィルムが装填されたこ
とを検出するためのフィルム装填検出手段と、前記フィ
ルム装填検出手段によりフィルムの装填が検出されたと
き、前記読み取り手段からフィルム感度を示す情報を取
り込んで、判定手段に判定を行わせ、正常なフィルム感
度を示すコードであるとの判定ができない場合には、前
記表示手段に、フィルム感度を手動で設定すべきことを
示す情報を他の表示に優先して行わせる処理を行う制御
手段とを備えることを特徴とするカメラが提供される。
【0007】制御手段は、フィルム感度の手動設定操作
の完了、および、フィルム交換に関連する操作のうち、
いずれかが行われるまでは、フィルム感度を手動で設定
すべきことを示す情報の表示を、前記表示手段に維持さ
せる構成とすることができる。
【0008】また、制御手段は、巻き戻しの起動、およ
び、裏蓋の開閉操作のうちいずれかが行われたとき、フ
ィルム交換に関連する操作が行われたと判断し、前記表
示手段に対する、フィルム感度を手動で設定すべきこと
を示す情報の表示の維持を解除する構成とすることがで
きる。
【0009】また、本発明の他の態様によれば、予め選
択可能に用意された複数の情報要素から目的の情報要素
を選択することができるカメラにおいて、ドットマトリ
クス表示部を有する表示装置と、前記目的の情報要素の
選択を行うための選択操作部材と、前記選択操作部材と
は別に設けられ、選択操作の変更を行なうための変更操
作部材と、カメラの動作を制御するための制御装置と、
特定の情報要素を記憶する記憶装置とを備え、前記制御
装置は、選択操作部材による情報要素の選択入力を受け
付ける処理と、前記ドットマトリクス表示部に、情報要
素の選択を行うための選択肢を示すシンボルを表示する
ための第1の表示と、前記選択操作部材による情報要素
が選択されたことを表示するための第2の表示とを少な
くとも行わせる処理と、変更操作部材による変更操作を
受け付ける処理とを行い、前記第1の表示の処理におい
て、モードの選択のためのメニュー画面と、ファンクシ
ョン設定のためのメニュー画面とを用意して、前記モー
ド選択のメニュー画面を優先的に表示させ、モード選択
のメニュー画面が表示されている際に、前記変更操作部
材による変更操作を受け付けると、第1の表示を、ファ
ンクション設定のメニュー画面に変更する処理を行うこ
とを特徴とするカメラが提供される。
【0010】前記ファンクション設定のメニューには、
フィルム感度設定が少なくとも含まれる。
【0011】また、フィルムについて予め付されたフィ
ルム感度を示す情報を読み取るための読み取り手段と、
読み取られた情報が正常なフィルム感度を示すコードか
否か判定する判定手段とをさらに備えることができる。
そして、前記第2の表示の処理として、前記ファンクシ
ョンメニューのうち、フィル感度設定が選択された場
合、フィルム感度が読み取れる場合には、自動的に設定
して、その結果を表示させ、フィルム感度が読み取れな
い場合には、フィルム感度を設定するための表示を行わ
せることができる。
【0012】
【作用】フィルムについて予め付されたフィルム感度を
示す情報を読み取るための読み取り手段は、フィルム自
体またはパトローネに予め付されたフィルム感度を示す
上法、例えば、DXコードを読み取る。
【0013】判定手段は、読み取られた情報が正常なフ
ィルム感度を示すコードか否か判定する。これにより、
誤った情報に基づくフィルム感度設定を防止することが
できる。
【0014】フィルム感度が自動設定できない場合、フ
ィルム感度手動設定手段により、フィルム感度を手動で
設定することが行える。
【0015】表示手段は、カメラ側から撮影者に伝達す
べき情報を表示する。伝達すべき情報としては、フィル
ム感度が自動設定できない場合、自動設定された場合の
フィルム感度等がある。もちろん、その他の警告、メニ
ュー等を表示することもできる。
【0016】フィルム装填検出手段は、フィルムが装填
されたことを検出する。これにより、フィルム感度の取
り込みタイミングを知ることができる。また、フィルム
交換に関連する操作が行われたかどうかを知ることがで
き、警告を維持するかどうかを判定するため情報として
用いることができる。
【0017】制御手段は、フィルム装填検出手段により
フィルムの装填が検出されたとき、前記読み取り手段か
らフィルム感度を示す情報を取り込んで、判定手段に判
定を行わせ、正常なフィルム感度を示すコードであると
の判定ができない場合には、前記表示手段に、フィルム
感度を手動で設定すべきことを示す情報を他の表示に優
先して行わせる処理を行う。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0019】図1に本発明のカメラの一実施例のハード
ウエアシステム構成の一例を示す。また、図2に、本発
明のカメラの一実施例のボディ上面の外観の一例を示
す。
【0020】図1に示す実施例は、カメラ側から撮影者
に対して情報の表示を行うための表示装置5と、カメラ
の動作を制御および監視を行うための制御装置(MC
U)10とを備える。制御装置10には、測光を行う測
光回路12と、測距を行う測距回路13と、フィルム感
度を読み取るDX接点14と、第1のモータ制御回路1
7と、第2のモータ制御回路18と、露出制御回路19
と、パラメータデータ等の記憶を行う記憶装置として機
能するEEPROM(書き替え可能リードオンリメモ
リ)16と、ファインダ内表示器15とが接続される。
制御装置は、これらの動作を制御すると共に、制御を通
じて、それらの動作をモニタする。もちろん、センサ
(図示せず)を設置して、それらのセンサの情報を含め
て、カメラの動作をモニタできるようにしてもよい。
【0021】なお、本実施例では、表示装置5、制御装
置10等に電力を供給するための電源回路11が設けら
れている。
【0022】第1のモータ制御回路17は、レンズを駆
動するためのモータの駆動を制御する回路である。具体
的には、ズーム駆動、フォーカス駆動が挙げられる。ま
た、第2のモータ駆動回路18は、ミラーの昇降駆動、
フィルム給送駆動を行うためのモータの駆動を制御する
回路である。露出制御回路19は、絞り、シャッタ、調
光等を行う回路である。
【0023】表示装置5は、ボディ1の上面の右側部分
に配置される表示パネル30と、ボディ1内に配置さ
れ、表示パネル30の表示駆動を行う駆動装置であるL
CDドライバ20とを有する。表示パネル30は、本実
施例では、液晶表示パネルを用いて構成され、電極の形
状および配置によって、画素およびセグメントが定義さ
れ、これによって、ドットマトリクス表示部310とセ
グメント表示部320とが構成される。
【0024】ドットマトリクス表示部310は、図4a
に示すように、複数の表示ブロック311、312、3
13および314が横並びに配置される。これらの表示
ブロック311−314は、半角表示を行うドットマト
リクス表示単位31a〜31hで構成される。表示単位
31a〜31hは、それぞれ縦16×横8ドットの画素
で構成される。すなわち、ドットマトリクス表示単位3
1a〜31hは、互いに隣接して対をなす(31a,3
1b)、(31c,31d)、(31e,31f)およ
び(31g,31h)で、それぞれ表示ブロック311
−314を構成する。各表示ブロック311−314
は、一定の間隔を開けて横並びに配置される。このよう
に、各表示ブロック間にスペースを置くことで、見やす
い表示を実現できる。特に、選択肢を示すシンボルが複
数配列されたときに、スペースがあると、どこまでが、
1のシンボルであるかの認識が容易となり、紛らわしさ
が解消される。
【0025】ドットマトリクス表示部310は、本実施
例では、表示ブロック311、312、313および3
14の相互間のスペースには、電極を配置していない。
しかし、スペース部分にも電極を配置する構成とするこ
とができる。この場合、スペース領域には、空白を表示
させることで、実質的にスペースを設けることができ
る。
【0026】各対は、図4bに示すように、例えば、
「P」の表示を、16×16のドットマトリクスによる
全角表示することが可能である。ドットマトリクス表示
部310は、16×8が8つあり、16本のコモン端子
30aと、8×8=64本のセグメント端子30bとに
接続される。各表示ブロックは、これらの端子に印加さ
れる電圧で駆動される。コモン端子30aが16本であ
るので、1/16デューティ駆動を行う。
【0027】なお、本実施例では、表示単位を縦16×
横8ドットの画素で構成しているが、本発明はこれに限
定されない。m×nとして、例えば、mを24、nを1
6とすることもできる。
【0028】セグメント表示部320は、7セグメント
表示部32および33と、対応関係を表示する表示要素
として少なくとも機能する補助表示部34と、露出補正
された場合に点灯される露出補正表示部35と、メモリ
に記憶させた撮影モードに瞬間的に移行させる機能をセ
ットした場合に点灯するメモリモード表示部36と、現
在のモードの表示を行うモード表示部37とを有する。
【0029】7セグメント表示部32および33は、そ
れぞれa〜gの7つのセグメントから成り立つ。また、
他のセグメントも、それぞれ1以上のセグメントで構成
される。
【0030】補助表示部34は、6個の三角形状のセグ
メント(三角セグメント)34a〜34fで構成され
る。具体的には、三角セグメント34a、34c、34
dおよび34fは、それぞれ底辺がドットマトリクス表
示部310側に近接する向きで、4つの全角表示ブロッ
ク311−314対応に配置される。また、三角セグメ
ント34bおよび34eは、三角セグメント34a−3
4fとは逆向きで、表示ブロック311および313対
応に、それぞれ前記三角セグメント34a、34dに隣
接して配置される。
【0031】露出補正表示部35およびメモリモード表
示部36は、それぞれ1のセグメントで構成される。一
方、モード表示部37は、各モードの頭文字である
「P」、「S」、「A」、「M」および「F」の各文字
を表示できるように配置された37a、37b、37
c、37d、37e、37f1、37f2、37gおよ
び37hよりなり、このうち、37f1と37f2は、
共通セグメント37fとして配線するので、計8セグメ
ントで構成される。
【0032】セグメント表示部320は、合計30のセ
グメントから成り立つ。コモン端子は、ドットマトリク
ス表示部310との共通のコモン端子30aを用い、1
/16デューティで駆動する。よって、セグメント端子
は最低2本でよいが、配線の引き回しの自由度を考えて
多少増やしても良い。本実施例では、例えば、表1のよ
うに、COM端子を8本(COM0−8)を共通に使っ
て、セグメント端子30cを4本(SEG64〜SEG
67)にしても良い。
【0033】
【表1】
【0034】このように、本実施例では、セグメント表
示部もドットマトリクス表示部と形状が異なるだけとみ
なしている。すなわち、1つのセグメントの大きさが異
なるだけで、ドットマトリクス表示と等価となることを
意味する。このように、駆動を共通にすると、回路が簡
略化できる効果がある。なお、セグメント表示部のコモ
ンをドットマトリクス部のコモンと分けて独立に駆動す
ると、セグメント表示部の特性が、ドットマトリクスの
表示とは別個に制御できるので、デューティ等におい
て、それだけ特性改善される可能性はある。しかし、セ
グメント表示部のみ特性を改善しても、表示部全体の特
性が改善されなければ意味がないこと、および、ドット
マトリクス表示部の特性が改善されればその必要もなく
なることを考慮すれば、本実施例のように、共通駆動す
る方式とするほうが好ましい。
【0035】LCDドライバ20は、MCU10からの
信号を受信し、内部のパターン(キャラクター)ジェネ
レータにより、ドットマトリクス表示部310にドット
表示を可能とすると同時に、内蔵デコーダにより、セグ
メント表示部320にMCU10からの信号に応じたセ
グメント表示を可能とする。なお、ファインダLCD1
5は、MCU10のLCD専用出力ポートにより直接駆
動される。
【0036】図3に、本実施例で用いられるLCDドラ
イバ20の構成の一例を示す。同図において、LCDド
ライバ20は、制御装置10からの信号を受信する受信
部21と、受信データを一時的に記憶するバッファメモ
リ22と、バッファメモリ22に格納されたデータのコ
マンドを読み出して、当該コマンドが指示するシンボル
パターンを発生するパターンジェネレータ23と、発生
したパターンを格納するパターンメモリ24と、表示パ
ネル30のドットマトリクス表示部310およびセグメ
ント表示部320を共通のデューティで駆動するコモン
ドライバ25と、前記パターンメモリ24に格納される
パターンを読みだしてドット表示するセグメントドライ
バ(カラムドライバ)26と、前記バッファメモリ22
に格納されるデータに含まれるセグメント表示データを
読みだして対応するセグメントを駆動するセグメントド
ライバ27とを備える。
【0037】バッファメモリ22は、12バイトのデー
タを記憶する容量を有する。そして、後述するコマンド
列D0−D11のうち、ドットマトリクス表示部310
用のD0−D7を格納するドットデータ格納ブロック2
2aと、セグメント表示部320用のD8−D11を格
納するセグメントデータ格納ブロック22bとに分けら
れている。
【0038】コモンドライバ25は、前述したコモン端
子30aを介してドットマトリクス表示部310および
セグメント表示部320の共通信号線を駆動する。セグ
メントドライバ(カラムドライバ)26は、セグメント
端子30bを介してドットマトリクス表示部310の駆
動を行う。セグメントドライバ27は、セグメント端子
30cを介してセグメント表示部320の駆動を行う。
【0039】パターンジェネレータ23は、メモリおよ
びその読みだし駆動回路(いずれも図示せず)で構成さ
れる。該メモリには、図7に示す表示パターン(キャラ
クタパターン)を記憶する。これらのパターンは、選択
肢の内容を示すシンボル、警告の内容を示すシンボル等
が用意される。図7において、横が上位アドレスに対応
し、縦が下位アドレスに対応する。そして、16×16
=256通りのパターンを決定する。
【0040】なお、図7において、アドレス「00」〜
「0A」と「40」〜「4A」との数字パターンは、図
5に示す如く表示パターンは同じである。しかし、表示
位置が左右にずれている。このように、表示位置を左右
にずらしたパターンを用意することにより、複数桁の数
字を複数の表示ブロック間に渡って表示する場合に、各
表示ブロック間のスペースによるずれを吸収して、バラ
ンスよく表示することができる。例えば、図4aに示す
「2000」の表示において、同じ「0」の表示をする
ために、「0A」と「4A」とを用いている。「4A」
は、「0A」と形は同一であるが1画素分左にずれてい
る。この結果、表示ブロック内で大きなスペースを取る
ことができ、表示ブロック間のスペースとのバランスが
取れる。従って、全体的に表示した状態での間隔を揃え
ることができる。
【0041】また、本実施例では、図5に示すように、
小数点を含む数字の表示のために、予め小数点を含む数
字パターンを用意してある。これにより、小数点のため
の表示桁を省略して、表示桁数の節約を図ることができ
る。また、小数点を含んだ表示の場合にも、全体として
バランスよく表示することができる。なお、本実施例で
は、アドレス「11」の数字のように、少数第1位の数
字の高さを小さくしたパターンを用意している。これ
は、カメラにおけるF値の表示において、小数点以下を
小さな数字で表わす慣習に対応したものである。
【0042】また、図7において、アドレス00−7F
が半角表示用のデータであり、アドレス80−FFが全
角表示用のデータである。アドレス「80」以後の全角
表示パターンは、同一のパターンが2個ずつ連続してい
る。これは、本明細書の説明上わかりやすくするための
ものであり、実際には、図6aに示すように、2個連続
したパターンの偶数番地が左半分、奇数番地が右半分と
なるパターンがそれぞれ格納されている。従って、両者
を組み合わせて、図6bに示すように、一つの表示パタ
ーンが構成される。なお、図5および図6a、bにおい
て、「・」で示された部分は、実際には空白となる部分
であるが、ドットの配置をわかりやすくするために
「・」で示している。
【0043】なお、図7には、本実施例では使用してい
ない数字、文字、図形を示すドットパターンも含まれ
る。それらは、該当するアドレスを指定すれば、表示さ
せることができる。このように、使用しないパターンま
で記憶させておくのは、パターンジェネレータを共通化
するためである。これにより、コストの低減が図れる。
【0044】前記制御装置10は、プログラムに従っ
て、カメラの監視および制御の各種処理を実行する中央
処理装置(CPU)101と、プログラムおよび各種定
数を記憶するROM(リードオンリメモリ)102と、
カメラの現状を示す各種データの記憶、および、演算の
ためのワークとして用いられるRAM(ランダムアクセ
スメモリ)103と、クロック回路104と、外部回路
等との入出力処理を行うインタフェース回路(I/F)
105とを備えている。ROM102には、カメラの動
作を制御するプログラムの一部として、後述するフロー
チャートで表わされる手順を実行するためのプログラム
が格納されるている。また、中央処理装置101は、タ
イマ機能を搭載している。本実施例では、後述するタイ
マ動作に、このタイマを用いている。
【0045】制御装置10には、スイッチSW0−SW
9が、インタフェース回路105の入力ポートを介して
接続されている。これらのうち、スイッチSW0からS
W8は、図2に示すように、ボディ1の上面に配置され
ている。
【0046】スイッチSW0は、モード切り換え操作部
材として機能するモードスイッチで、押すごとにオンオ
フが切り換わり、オフ時に、後述するシンプルモードを
指定し、オン時に、後述するアドバンスモードを指定す
る。ここで、シンプルモードとは、限られた数の選択肢
から1つを選択して、その選択肢に関する情報要素の入
力を行う単純操作のモードを意味し、不慣れなユーザに
対応したモードである。また、アドバンスモードとは、
複数の選択肢から撮影者の好みにより自在の選択を行っ
て、当該選択肢に関する情報要素の入力を行うモード
で、高機能志向ユーザに対応したモードである。
【0047】SW1は、電源スイッチである。SW2
は、LCD表示部の最左の位置に対応するスイッチで、
変更操作部材として機能する第2のスイッチを構成す
る。具体的には、メニューを呼び出すメニュー釦として
機能する。SW3からSW6は、前述した4つの表示ブ
ロック311−314に対応するスイッチで、第1のス
イッチ群を構成する。SW7は、レリーズボタンの第1
ストロークでオンする半押スイッチ、SW8は、レリー
ズボタンの第2ストロークでオンするレリーズスイッチ
である。そして、SW9は、裏蓋スイッチである。
【0048】上述したようにドットマトリクス表示部3
10の各表示ブロック311−314は、図2および図
4aに示すように、横並びに配列される。そのため、第
1のスイッチ群のスイッチSW3,4,5,6は、表示
ブロック311−314の列と並行に配列される。ま
た、スイッチSW3,4,5,6は、それぞれ対応する
表示ブロックと位置関係が対応するように配置される。
なお、表示ブロック311−314に表示される選択肢
のシンボルと、スイッチSW3,4,5,6との対応付
けは、制御装置10により行われる。
【0049】なお、第1のスイッチ群SW3からSW6
は、ボディ1の上面の右側前方に配置されている。従っ
て、ボディ1を手持ちしたまま、それらの操作を容易に
行うことができる。また、スイッチSW2は、第1のス
イッチ群のスイッチSW3から少し離れていると共に、
ボディ中央によって配置されている。従って、スイッチ
群SW3からSW6、特に、スイッチSW3の操作をす
る場合に、操作する危険を低減することができる。
【0050】また、前述した補助表示部34の三角セグ
メントは、表示ブロック311−314に表示される選
択肢のシンボルと、スイッチSW3,4,5,6との対
応付けを視覚的に示すための表示要素として機能する。
このため、本実施例では、補助表示部34は、図2に示
すように、前記表示ブロック311−314の列と、第
1のスイッチ群のスイッチSW3,4,5,6列との間
に配置される。
【0051】このような位置関係において、補助表示部
34の三角セグメントは、方向を示唆する図形としても
機能する。すなわち、表示ブロック311−314に表
示されているシンボルを撮影者が見て、それらのうちい
ずれかを選択しようとする際、補助表示部の三角セグメ
ントをあたかも矢印のように見ると、スイッチSW3,
4,5,6の内、その頂点が示す方向に存在するスイッ
チを押せばよいことを、撮影者に直感的に理解させるこ
とができる。
【0052】制御装置10の内部のRAM103には、
状態レジスタM0とモードレジスタM1とが設定され
る。これらのレジスタの記憶内容は、表2および3に示
すように決められる。
【0053】
【表2】
【0054】すなわち、状態レジスタM0は、カメラの
状態を示すレジスタである。状態としては、ドットマト
リクス表示部310に表示される画面が、選択肢を表示
する第1の表示、すなわち、選択可能状態の画面(選択
状態画面)、選択された状態を表示する第2の表示、す
なわち、非選択状態の画面(実行画面)、および、ファ
ンクションの選択が行える状態の画面(選択状態画面)
のうちのいずれであるのかを示す。これらの状態を順
に、1、0、2の数値で示す。なお、シンプルモードの
場合には、0および1の場合のみ、アドバンスモードの
場合には、0、1、2の全てがあり得る。
【0055】
【表3】
【0056】モードレジスタM1には、2進数で、表3
に示す0から10までの11モードが選択的に設定でき
る。すなわち、シンプルモードでは、おまかせモードP
0、風景モードP1、ポートレートモードP2およびク
ローズアップモードP3のうちいずれかを選択的に設定
できる。ここで、これら4つのモードは、全てプログラ
ム露出モードである。おまかせモードとは、最も汎用的
なシャッタ速度と絞り値の組合せが得られるプログラム
モードである。風景、ポートレートおよびクローズアッ
プの各モードとは、それぞれの被写体に対し最も効果的
な写真となるシャッタ速度と絞り値の組合せが得られる
プログラムモードである。また、アドバンスモードで
は、以上のモードを含むほか、スポーツモードP4、夜
景モードP5、シルエットモードP6、動感モードP
7、シャッタ優先S、絞り優先モードAおよびマニュア
ルモードMの内いずれかを選択できる。この選択は、原
則として、第1の表示において行える。これらの選択
は、カメラへの情報の入力、より具体的にいえば、カメ
ラの動作条件を規定するパラメータの入力に相当する。
【0057】さらに、制御装置10は、LCDドライバ
20に対してシリアル転送するコマンド列をRAM10
3上で構成する。その例を、表4に示す。同表に示すよ
うに、コマンド列は、D0からD11までの12バイト
で構成される。D0からD11までの各バイトは、その
順にシリアル転送される。そして、それぞれの順位が、
ドットマトリクス表示部310の表示単位31a−31
hと、セグメント32,33,34,34,36および
37と、固定的に対応している。そして、各バイトに
は、それぞれの表示部分での表示用データが格納され
る。
【0058】
【表4】
【0059】具体的には、D0からD7のドットマトリ
クス表示部用のデータの場合、表示単位31aにはD
0、31bにはD1、…のように、パタンジェネレータ
23の該当するパターンの格納アドレスが記述される。
【0060】また、D8からD11のセグメント表示用
データの場合、それぞれ対応するセグメント表示部3
2、33、34、35、36および37における点灯す
べきセグメントをビット対応で指定するデータが記述さ
れる。すなわち、D8は、セグメント表示部32のセグ
メントa−gの点灯をビット0−6を用いて行い、D9
は、セグメント表示部33のセグメントa−gの点灯を
ビット0−6を用いて行い、D10は、補助表示部34
のセグメントa−fの点灯をビット0−5を用いて行
い、メモリモード表示部36および露出補正表示部35
の点灯をビット7、6を用いて行う。また、D11は、
モード表示部37のセグメントa−hの点灯をビット0
−7を用いて行う。
【0061】上述した表4に示すコマンド列では、ブロ
ック表示部311−314を、半角の表示単位で駆動し
ているが、本発明は、これに限定されない。全角で表示
パターンを指示するようにしてもよい。
【0062】なお、D8−D11の各ビットは、0と1
がある周期で、交互に転送されると、その周期に応じた
点滅表示も可能となる。
【0063】また、表2と同一のフォーマットでメモリ
用モードレジスタM3をRAM103およびEEPRO
M16に用意する。メニュー釦(SW2)を一定時間、
本実施例では1秒以上押し続けて、オンし続けると、お
まかせモードに切り替わる(本明細書ではインスタント
ジャンプと呼ぶ)。また、表3に示すモードの中から好
みのモードを記憶させると、インスタントジャンプさせ
たとき記憶したモードに切り替えることが出来る。メモ
リ用モードレジスタM3は、そのモードを記憶させるレ
ジスタである。ただし、MCU10の内部メモリを構成
するRAM103は、電源をオフさせると、内容が消え
てしまうので、電源オフ時には、このメモリ用モードレ
ジスタM3の内容をEEPROM16へ退避させる。特
に、記憶させない場合は、初期値の0に対応するおまか
せモードにセットされる。これがいちばん汎用性が高い
からである。
【0064】次に、本実施例の動作について、前記した
各図、図8ないし図15のフローチャート、および、図
16、図17および図18に示す表示例を参照して説明
する。本実施例では、情報要素として、カメラの動作を
規定する各種パラメータ、例えば、上記表3に示すよう
な露出モードの指定、絞り値、シャッタ速度等の値等を
扱う。
【0065】本実施例において、制御装置10は、後述
する各フローチャートに従って、情報要素を選択するた
めのメニュー表示(第1の表示)処理、選択された後の
さらに下位階層の選択の処理、選択された選択肢の確定
処理、入力モードの変更、特定モードへのスキップ処理
等を行う。また、フィルム感度の設定等の処理も行う。
【0066】また、本実施例では、モード切り換え操作
部材として機能するモードスイッチSW0を操作して切
り換えることにより、シンプルモードと、アドバンスモ
ードとを選択することができる。そして、モードによっ
て、表示とスイッチとの対応関係は異なってはいるが、
基本的には、同じ表示パネルで、同じ表示態様により、
かつ、同じスイッチ群によって、同様に操作すること
で、多様な情報の選択入力が可能となる。しかも、選択
肢を示すシンボルは、一度に一列分のみしか表されない
ので、見やすく、かつ、選択しやすい。
【0067】本実施例において、各モードにおいて、第
1のスイッチ群の持つ役割は、例えば、表5および6に
示すようなものがある。
【0068】表5は、アドバンスモードの実行画面にお
いて、そのときのモードに従ってSW3〜SW6の持つ
役割を示す。
【0069】
【表5】
【0070】表6は、シンプルモードの選択画面におけ
るSW3〜SW6の役割を示す。
【0071】
【表6】
【0072】また、本実施例では、ドットマトリクス表
示部310に表示されている表示画面の状態を設定する
画面レジスタM2がRAM103に設けられる。表7
に、アドバンスモード時の画面レジスタM2とそれに対
応するSW3−SW6の機能を示す。なお、シンプルモ
ード時は、画面レジスタM2は、意味を持たない。
【0073】
【表7】
【0074】本実施例における、表示パネル30におけ
る表示と、スイッチ操作との対応関係は、図16−18
に示すようになっている。
【0075】図16は、シンプルモードの場合を示す。
図16において、表示パネル30の上方に示される小さ
な長方形ブロックは、スイッチSW2−6をそれぞれ示
す。図17および18は、アドバンスモードの場合を示
す。なお、図17および18では、表示されている図形
要素が小さいので、特別な指示をする場合のほか、符号
は付さないが、各表示パネルでの表示は、図16と同様
であるので、それを参照されたい。なお、図17および
18において、表示パネルの下方にある長方形は、ファ
インダ内表示器15での表示を示す。また、図16、図
17および図18において、実線は、表示パネル30の
各状態において、スイッチSW2−6のそれぞれをオン
したときに選択されて移行する先を示す。また、破線
は、表示パネル30の第2の表示下にある各状態におい
て、スイッチSW2をオンしたときに、第1の表示状態
に戻ることを示す。さらに、波線は、スイッチSW2を
一定時間押しつづけてオン状態としたときに、移行する
先を示す。
【0076】図16において、アは、表2に示す状態レ
ジスタM0が“1”、すなわち、第1の表示状態を示
す。この状態では、モードレジスタM1のおまかせモー
ドP0、風景モードP1、ポートレートモードP2およ
びクローズアップモードP3の各シンボルであるカメラ
の図形およびAUTOの文字、山の図形、人の横顔およ
び花の図形の各シンボルは、表示ブロック311−31
4に、この順に表示されている。これらは、いずれかに
ついての選択可能な状態にある。そして、選択可能であ
ることを示すため、本実施例では、補助表示部34の対
応する三角セグメントを点滅させている。また、セグメ
ント表示部32および33では、二桁の数字を表示し
て、フィルム枚数を示している。
【0077】また、図16のイ−オは、第1の表示にお
いて、いずれかの表示ブロックに対応するモードが選択
された結果である、第2の表示状態をそれぞれ示してい
る。すなわち、イは、おまかせモードを選択した結果を
示している。ウは、風景モードが選択された状態を示
す。エは、ポートレートモードが選択された状態を示
す。オは、クローズアップモードが選択された結果を示
す。この状態では、状態レジスタM0は、“0”となっ
ている。ここで、スイッチSW2を押すと、第2の表示
状態は、解消され、アに示す第1の表示に戻る。
【0078】また、図16のアにおいて、スイッチSW
2を一定時間(例えば1秒)押しつづけると、本実施例
の場合、イのおまかせモードに移行するようになってい
る。
【0079】次に、スイッチSW0によりアドバンスモ
ードが選ばれた場合について説明する。
【0080】この場合には、まず、通常は、直前に選択
されていたモードの画面がパネル表示部30になされ
る。従って、撮影者は、そのモードによって撮影を行う
場合には、そのまま撮影の実行に移ることができる。し
かし、モードを変更したい場合、また、変更操作部材で
あるスイッチSW2を押すことで、初期画面に戻ること
ができる。この初期画面が、図17におけるイである。
【0081】このイでは、ドットマトリクス表示部31
0に、プログラムモードP、シャッタ優先モードS、絞
り優先モードAおよびマニュアルモードMの各選択肢を
示す文字が表示され、それらが選択可能であることを示
すため、補助表示部34の三角セグメントを点滅させて
いる。撮影者は、この状態でいずれかのモードの選択を
行うことができる。
【0082】ここで、撮影者が、スイッチSW2を一定
時間以上押しつづけると、図17に示すケの表示状態に
移行する。この場合、撮影者が予め特定のモードをメモ
リに記憶させてある場合には、破線で示したように、メ
モリされているモードに移行する。もし、記憶させてな
い場合には、おまかせモードに移行する。メモリとして
は、RAM103が用いられるが、電源オフ時に、この
内容は、EEPROMに退避される。そして、電源オン
時の初期化において、RAM103に読みだされる。な
お、直前のデータの保存についても、これと同じであ
る。
【0083】一方、撮影者が、イの表示において、スイ
ッチSW3−6により、P、S、AおよびMのいずれか
を選択すると、コ、サ、シ、スのいずれかの画面に移行
する。それぞれの画面において、モード表示部37に、
それぞれ文字が表示される。
【0084】サ、シおよびスの各画面では、それぞれシ
ャッタ速度、絞りの設定を行って、この選択入力が終了
する。一方、コの画面では、選択肢がさらにあることを
示す矢印マークが、ドットマトリクス表示部310の最
も右側に表示される。これに対応するスイッチSW6を
押すと、次の画面ニに移行し、さらに、その画面でスイ
ッチSW6を押すと、次の画面ノに移行する。画面ノに
おいて、これとは逆に、スイッチSW3を押すと、前画
面ニに移行し、さらに、スイッチSW3を押すと、前画
面コに移行する。コ、ニおよびノの各画面において、矢
印マーク以外の表示パターンの選択を行うと、それぞれ
に対応して、画面ケ、ト、ナ、ヌ、ネ、ハ、ヒ、フのい
ずれかに移行する。これらの画面は、モードレジスタM
1に設定されるP0−P7に対応する。
【0085】一方、画面イにおいて、スイッチSW2が
押されると、ファンクション入力画面クまたはセに移行
する。クは、撮影者が好みのモードの登録を行っていな
い場合に移行し、登録がなされている場合(メモリモー
ド表示部36が点灯している。)には、セに移行する。
画面セでは、表示ブロック311に対応するスイッチS
W3を押すと、それまで登録されていた好みのモードが
クリアされ、画面クに移行する。なお、表示ブロック3
12−314は、画面クと同じ機能である。
【0086】画面クにおいて、表示ブロック311を選
択すると、図18の画面チに移行し、モードのメモリ登
録を受け付ける。表示ブロック312、313および3
14を選択すると、それぞれ対応する画面タ、ツ、ツ’
およびテのいずれかに移行する。これらは、ファンクシ
ョン入力を行うための画面である。ここでは、AF(オ
ートフォーカス)時のシングルモードSおよびコンティ
ニュアスモードCのいずれかの選択と、フィルム感度の
設定(ツ:DXによっる自動、ツ’:マニュアル設定)
と、露出補正とが選択される。フィルム感度の設定は、
DXが読み取れるか否かで、自動的に切り変わるように
してある。それぞれの画面で、対応するスイッチで数値
の設定を行った後、それぞれのシンボルを表わす表示ブ
ロックに対応するスイッチを押すことにより、設定が確
定し、設定された値が、メモリに格納される。変更しな
いかぎり、次回以降も、その値が保存される。すなわ
ち、これらの値は、電源オフ時には、EEPROM16
に退避される。
【0087】図18では、登録の初期画面チにおいて、
それぞれ登録すべきモードの選択を行う。画面おける表
示は、メモリモード表示部36が点滅していることを除
いて、イと同じである。ここでは、前述した図17にお
けるモード選択とまったく同じ操作で、登録したいモー
ドの選択を行う。すなわち、P、S、AおよびMのいず
れかを選択し、それぞれについて、最終的に選ばれた画
面において、点滅している三角セグメントに対応するス
イッチを押すことにより、その画面において表示されて
いるモードが登録される。例えば、画面ムが最終的に選
ばれている場合、補助表示部の三角セグメント34aが
点滅しているとき、スイッチSW3を選択すると、おま
かせモードが登録されることになる。他のモードについ
ても同様である。
【0088】登録が終わると、登録操作を行う直前の露
出モードに移行する。従って、特別の操作を行うことな
く、直ちに、撮影に戻ることができる。なお、画面チに
おいて、スイッチSW2を押しつづけると、登録を行っ
たモード(ケ’)に移行する。なお、登録前の場合に
は、画面ケのおまかせモードに移行する。
【0089】次に、上記したモードの選択入力と、ファ
ンクションの選択入力、および、モードの登録等につい
て、フローチャートを用いてさらに説明する。
【0090】図8は、制御装置(MCU)10のメイン
ルーチンのフローチャートである。
【0091】SW2あるいはSW7がオンすると、スタ
ンバイ状態(微少電流のみ流れている状態)のMCU1
0に割り込みが入り、#1からの処理が始まる。
【0092】#1において、MCU10内部の初期化を
行い、電源回路11をオンして、回路全体に通電すると
共に、MCU10のメインクロックをオンさせ、EEP
ROM16のデータの読み込みを行い、MCU10内部
の所定のRAMに転送する。
【0093】#2において、MCU10に入力するスイ
ッチを判別して、設定動作を行うと共に、測光回路1
2、測距回路13またはDX接点14からの出力が、M
CU10に入力され、MCU10内部の所定のRAM1
03に格納される。なお、本実施例では、図示していな
いが、このステップで、電源のチェックを行って、も
し、規定電圧未満であれば、警告を行うようにすること
ができる。この警告は、例えば、表示パネル30に、図
7に示すキャラクタの中から、例えば、アドレスDCお
よびDDのパターンと、アドレスD6およびD7のパタ
ーンとを指定して、表示させることにより行う。また、
場合によっては、レリーズ禁止とすることもできる。
【0094】#3において、#2で得られたRAM10
3のデータの状態に応じて、露出や測距演算を行う。な
お、本実施例では、図示していないが、このステップに
おいて、測光回路12の出力が低輝度を示している場合
には、ストロボ推奨等の警告を行うことができる。
【0095】#4において、各種の制御を行う。すなわ
ち、第1のモータ制御手段17を制御するAF制御や、
ファインダ内表示器15やLCDドライバ20を駆動す
る表示制御を行う。
【0096】#5において、メインスイッチSW1のオ
ンオフを判別し、オンであれば#6へ、オフであれば#
9へ進む。
【0097】#6において、設定中かどうかの判別を行
う。設定中であるため、設定中フラグがセットされてい
る場合には#7へ進み、非選択状態で設定中フラグがリ
セットされている場合には#8へ進む。
【0098】#7または#8において、#2の設定入力
処理でスイッチSW2からSW7のオンを検出したとき
クリアする電源保持タイマーが、所定値を超えるか判別
する。スイッチが操作されないと電源保持タイマーが進
む。そのタイマーが所定値を超えると#9へ進み、SW
2からSW7のいずれかが操作されてオンとなると、タ
イマーがクリアされて、タイマーは所定値を超えないの
で、その場合には、#10へ進む。#7においては、そ
の所定値を60sとし、#8においては所定値を8sと
している。すなわち、設定中は、電源保持タイマーを6
0sとして設定途中で電源がオフすることを防ぎ、設定
が完了して非設定状態(実行画面)では、電源保持タイ
マーを8sと短くすることによって省電力を図る。同じ
SW2〜S7の操作でも、実行画面のように単に設定値
の変更の時は短くし、撮影前の操作で時間がかかるとき
には長くとっている。特に、カメラに馴れないうちは時
間がかかることも考慮している。馴れてくれば設定も速
くなるが、その場合には実行画面に切り替わるので、電
源保持時間は短くなる。
【0099】#9において、EEPROM16に電源オ
フ後も記憶すべきデータを退避させて、電源制御回路1
1を駆動して電源オフ処理を行う。
【0100】#10において、裏蓋スイッチSW9の立
ち下がりの有無を判別する。裏蓋が閉じられ、その立ち
下がりの検出で、#15へ進み、フィルム自動装填機能
であるイージーロードを実行する。裏蓋スイッチが開い
ているときや、閉じられてイージーロード実行後は、S
W9の立ち下がりは検出されないので、#11へ進む。
【0101】#11において、レリーズスイッチSW8
がオンかどうかを判別する。オフであれば#2へ戻って
以上の処理を繰り返し、オンであれば#12へ進む。
【0102】#12において、第2のモータ制御回路1
8を制御したり、露出制御回路19を制御して、レリー
ズ処理を行う。
【0103】#13において、フィルム給送量の判別を
行う。1駒分の巻上げが実行されない場合には、終端と
判別して#14へ進み、1駒分の巻上げが実行された場
合には#2へ戻る。
【0104】#14において、第2のモータ制御回路1
8を駆動して、給送機構により巻戻し動作を行う。そし
て、巻戻しが完了すると、#16へ進む。
【0105】#15において、第2のモータ駆動手段を
駆動して所定量のフィルム巻上げを行いイージーロード
を実行し、#16へ進む。
【0106】#14あるいは#15から#16へ進み、
#16において、マニュアルISO設定をクリアする。
すなわち、手動設定したフィルム感度を無効とし、DX
フィルムのコードによるフィルム感度を有効とするDX
モードに切り替える。また、このときマニュアルのフィ
ルム感度の初期値は、もっとも標準的な感度であるIS
O100する。DXモードに切り替えるので、その設定
そのものが有効になるわけではないが、マニュアルの設
定画面となったときに、初期値として現れるようにする
ためである。そして、#2へ戻る。
【0107】いずれの場合も#2へ戻ると、以上の処理
を繰り返す。
【0108】図9は、設定処理ルーチンの一部であり、
図8の#2の設定・入力処理時にサブルーチンコールさ
れる。
【0109】#20において、SW2〜7の入力を受
け、いずれかのスイッチがオンであれば、図8の#7あ
るいは#8で判別する電源保持タイマーをクリアする。
【0110】#21において、DX接点14からのフィ
ルムの導体部から読み取り可能なフィルム感度情報を読
み取り、DXエラーかどうかの判別を行う。DXフィル
ムでないと判断したとき(DXエラーという)DXエラ
ーフラグをセットして、#44へ進み、DXフィルムと
判別したときには、#22へ進む。
【0111】#21における判断は、例えば、図11に
示すように行われる。検出するための条件としては、ま
ず、裏蓋が閉じられているかどうかが判断される(ステ
ップ#301)。そして、#302で、イージーロード
が行われた後で、フィルムが装填されているかどうか、
ついで、#303で、DXモードになっているかどうか
が判断される。フィルム感度がマニュアル設定に切り替
わっていれば警告の必要はない。#304で、DX接点
14からフィルム感度情報を読み取る。DXフィルムが
装填されていない場合には、全ての端子がハイレベルと
なり、そうでない場合には、コードに従った情報が読み
取り可能となる。また、何らかの情報が読み取り可能で
も、コード化された情報以外であれば、やはりDXフィ
ルムでないと判断して、DXエラーフラグをセットし、
裏蓋が開けられたときにはリセットする。
【0112】#22において、SW2の立ち下がりを判
別する。スイッチがオンとなった直後であれば#39へ
進み、SW2がオフの時やSW2がオンでも押し続けて
いる状態では#23へ進む。
【0113】#23において、状態レジスタM0が0か
どうかを判別する。0で非選択状態(実行画面)あれば
#24へ進み、選択状態となってM0が1か2であれば
#31へ進む。
【0114】#24において、SW0のオンオフを調
べ、アドバンスモードであればONとなり#25へ進
み、シンプルモードであればOFFとなり、リターンす
る。すなわち、シンプルモードの実行画面では何も処理
をしない。
【0115】#25において、おまかせモードかどうか
の判別を行う。おまかせモードで、M1が0であれば#
26へ進み、それ以外では#27へ進む。
【0116】#26において、プログラムシフト量の設
定を行う。M1=0のときには、表5に示すように、S
W5の立ち下がりを検出すれば、プログラムシフト量を
1/2減らし、SW6の立ち下がりを検出すれば、プロ
グラムシフト量を1/2段増やす。
【0117】#27において、A(絞り優先)モードか
M(マニュアル)モードかを判別する。AモードかMモ
ードでモードレジスタM1≧9の場合には、#28へ進
む。一方、P(プログラム)モードかS(シャッタ優
先)モードでモードレジスタM1≦8の場合には、#2
9へ進む。
【0118】#28において、AV(絞り)値の変更を
行う。すなわち、モードレジスタM1が9か10であれ
ば、表5に示すように、スイッチSW5の立ち下がりで
絞り値(AV)の設定を1/2段ダウンカウントし、S
W6の立ち下がりで絞り値の設定を1/2段アップカウ
ントする。
【0119】#29において、SモードかMモードかを
判別する。Sモード(M1=8)かMモード(M1=1
0)の場合には#30へ進み、Pモード(M1≦7)か
Aモード(M1=9)の場合にはリターンする。
【0120】#30において、TV(シャッタ速度)値
の変更を行う。すなわち、、モードレジスタM1が8か
10であれば、表5に示すように、スイッチSW3の立
ち下がりでシャッタ速度(TV)の設定を1/2段ダウ
ンカウントし、SW6の立ち下がりでシャッタ速度の設
定を1/2段アップカウントする。
【0121】#31において、SW2のオンオフを判別
し、オンであれば#32へ進み、オフであれば#35へ
進む。
【0122】#32において1秒以上経過しているか判
別する。SW2が1秒以上押されていれば#33へ進
み、1秒前であればリターンする。
【0123】#33において、メモリ用モードレジスタ
M3に格納されているモードの設定内容をモードレジス
タM1へ転送する。特に何も記憶していない場合には、
初期値の0が転送されて、おまかせモード(P0)にセ
ットし、好みのモードが設定されていれば、メモリ用モ
ードレジスタM3に格納されているデータに応じたモー
ドに切り替わって、#34へ進む。
【0124】#34において、状態レジスタM0を0と
してリターンする。
【0125】#35において、SW0のオンオフを調
べ、アドバンスモードであればONとなり#37へ進
み、シンプルモードであればOFFとなり#36へ進
む。
【0126】#36において、表6のMI=0〜3に示
すシンプルモードの選択を行う。すなわち、SW3の立
ち下がりを検出すると、モードレジスタM1に0を格納
し、おまかせモードに設定する。以下同様に、SW4の
立ち下がりを検出すれば、M1に1を格納し、風景モー
ドに設定する。SW5の立ち下がりを検出すればM1に
2を格納し、ポートレートモードに設定する。そして、
SW6の立ち下がりを検出すればM1に3を格納し、ク
ローズアップモードに設定する。そして、いずれかの設
定がされれば設定中フラグをリセットする。いずれの操
作もされない場合には設定中フラグがセットされたまま
#38へ進む。
【0127】#37において、図12のアドバンスモー
ドの選択のサブルーチンをコールして表7に示すアドバ
ンスモードの選択を行う。SW3からSW6に応じた設
定が行われ、いずれかの設定がされれば設定中フラグを
リセットする。いずれの操作もされない場合には設定中
フラグがセットされたまま#38へ進む。
【0128】#38において、設定が完了したかどうか
の判別を行う。設定中フラグがセットされたままであれ
ばそのままリターンし、設定中フラグがリセットされて
いれば#34へ進む。
【0129】#39において、SW0のオンオフを調
べ、アドバンスモードであれば、ONとなり#40へ進
み、シンプルモードであればOFFとなって#41へ進
み、状態レジスタM0を1にするとともに、画面レジス
タM2を0にして、#43へ進む。
【0130】#40へ進むのはアドバンスモードの場合
であり、#40において、状態レジスタM0の現在の状
態を調べる。M0が1であれば、#42へ進んで、M0
を2とするとともに、M2を4にし、M0が0ないしは
2であれば、#41へ進み、M0を1にするとともにM
2を0にする。
【0131】#41または#42から#43へ進み、#
43において、設定中フラグをセットし、リターンす
る。
【0132】すなわち、メニューボタンが押されてSW
2の立ち下がりを検出すると、シンプルモードの場合に
は、状態レジスタM0が常に1となり、アドバンスモー
ドの場合には、押されて立ち下がりを検出する度に、モ
ードレジスタM0が1と2に変わり、表2に示すモード
選択状態とファンクション選択状態とが切り替わる。そ
して、いずれの場合の設定中フラグがセットされる。こ
のとき、実行画面であってもメニューボタンが押される
と、必ず設定画面に切り替わることも意味している。ま
た、インスタントジャンプが働いて、#33から#34
に進むか、設定が完了して#34へ進むと、状態レジス
タM0が0に切り替わるので実行画面に切り替わる。
【0133】#44において、状態レジスタM0を2に
し、画面レジスタM2を6にする。
【0134】#45において、図10のフィルム感度設
定のサブルーチンをコールして、#201から入って、
フィルム感度の設定を行い、リターンする。
【0135】図10はフィルム感度設定のサブルーチン
のフローチャートである。すなわち、M2=0の場合で
ある。
【0136】#201において、SW5の立ち下がりを
検出した場合には、#202へ進んでフィルム感度SV
を1/3段減らしリターンする。
【0137】#203において、SW6の立ち下がりを
検出した場合には、#204へ進んでフィルム感度SV
を1/3段増やす。
【0138】#205において、SW3の立ち下がりを
検出した場合には、#206へ進んで設定完了と判断
し、設定中フラグをリセットし、#207においてDX
エラーフラグをリセットする。
【0139】そして、図10のサブルーチンからリター
ンすると、その直後に、図9のサブルーチンからもリタ
ーンする。
【0140】#44、#45へ進むのはDXエラーの場
合である。DXエラーの場合には、必ず状態レジスタM
0を2、画面レジスタM2を6として、フィルム感度設
定画面に切り替えて手動のフィルム感度の設定を可能に
する。そして、手動のフィルム感度の設定が完了する
と、DXエラーフラグがリセットされるので、その後
は、#22→#23→#31→#35→#36(ないし
は#37)→#38→#34と進んで設定が完了する。
【0141】図12は図9の#37からコールされるア
ドバンスモードの設定ルーチンのサブルーチンであり、
そのときのレジスタの状態とSW3からSW6によって
表7の処理を行う。
【0142】#51において、画面レジスタM2が7か
どうかを判別する。M2が7で露出補正設定画面の時に
は、#52へ進み、それ以外では#53へ進む。
【0143】#52において、表7のM2=7の欄で示
すように、露出補正の設定を行う。SW5の立ち下がり
を検出した場合には、露出補正量dSVを1/3段減ら
し、SW6の立ち下がりを検出した場合には、露出補正
量dSVを1/3段増やす。そして、SW3の立ち下が
りを検出した場合、設定完了と判断し、設定中フラグを
リセットする。SW4の立ち下がりには応答しない。い
ずれの操作もされないか、無効の場合には、設定中フラ
グがセットされたままリターンする。
【0144】#53において、M2が6かどうかを判別
する。M2が6でフィルム感度設定画面の時には、#5
4へ進み、それ以外では#55へ進む。
【0145】#54において、表7のM2=6の欄で示
すように、フィルム感度の設定を行う。すなわち、図9
の#45と同様に図10のフィルム感度設定のサブルー
チンをコールする。ここで、SW3、SW5、SW6に
は応答するが、SW4の立ち下がりには応答しない。い
ずれの操作もされないか、無効の場合には、設定中フラ
グがセットされたままリターンする。
【0146】図10のサブルーチンをコールし#200
から入る。#200において、DXモードかどうかの判
別を行い、DXフィルムが装填されてDXモードであれ
ば、#205へ進んでDXフィルムによる設定値の確認
のみを可能とする。
【0147】#201において、SW5の立ち下がりを
判別し、SW5の立ち下がりを検出した場合には#20
2へ進んでフィルム感度SVを1/3段減らす。
【0148】#202において、SW6の立ち下がりを
判別し、SW6の立ち下がりを検出した場合には#20
4へ進んでフィルム感度SVを1/3段増やす。
【0149】そして、#205において、SW3の立ち
下がりの判別を行い、SW3の立ち下がりを検出した場
合には、#206へ進んで設定完了と判断し、設定中フ
ラグをリセットする。続いて#207において、DXエ
ラーフラグをリセットする。
【0150】SW4の立ち下がりには応答しない。いず
れの操作もされないか、無効の場合には、設定中フラグ
がセットされたままリターンする。
【0151】次に、#55において、M2が5かどうか
を判別する。M2が5でAFモード設定画面の時には#
56へ進み、それ以外では#57へ進む。
【0152】#56において、表7のM2=5の欄で示
すように、SW5、6によりAFモードの設定を行う。
SW5の立ち下がりを検出した場合に、AF−S(シン
グルモード)に設定し、SW6の立ち下がりを検出した
場合には、AF−C(コンティニュアスモード)に設定
する。いずれの場合も、設定完了と判断し、設定中フラ
グをリセットする。SW3やSW4の立ち下がりには応
答しない。いずれの操作もされないか、無効の場合に
は、設定中フラグがセットされたままリターンする。
【0153】#57において、M2が4かどうかを判別
する。M2が4でファンクション第1選択画面の時には
#58へ進み、それ以外では#59へ進む。
【0154】#58において、表7のM2=4の欄で示
すように、ファンクションの第1選択を行う。SW3の
立ち下がりを検出したとき、好みのモードが設定されて
いない場合には、画面レジスタM2を0にして、モード
選択第1画面にする。一方、好みのモードが設定されて
いる場合には、画面レジスタM2は4のままとして、M
3の内容を0にクリアする。すると、次に、インスタン
トジャンプをしたときは、表3に示すように、おまかせ
モードとなる。SW4の立ち下がりを検出した場合に
は、画面レジスタM2を5にして、AFモード設定画面
へ切り替える。SW5の立ち下がりを検出した場合に
は、画面レジスタM2を6にして、フィルム感度設定画
面へ切り替える。SW6の立ち下がりを検出した場合に
は、画面レジスタM2を7にして、露出補正量設定画面
へ切り替える。そして、いずれかの立ち下がりを検出し
た場合、設定完了と判断し、設定中フラグをリセットす
る。いずれの操作もされない場合には、設定中フラグが
セットされたままリターンする。
【0155】#59において、M2が0かどうかを判別
する。M2が0でモード選択第1画面の時には#60へ
進み、それ以外では#61へ進む。
【0156】#60において、表7のM2=0の欄で示
すように、モード選択第1画面の設定を行う。SW3の
立ち下がりを検出したとき、画面レジスタM2を1にし
て、P0〜P2選択画面にする。SW4の立ち下がりを
検出した場合には、退避レジスタXに表3の8をセット
して、Sモードの選択を記憶する。SW5の立ち下がり
を検出した場合には、退避レジスタXに表3の9をセッ
トしてAモードの選択を記憶する。SW6の立ち下がり
を検出した場合には、退避レジスタXに表3の10をセ
ットして、Mモードの選択を記憶する。そして、スイッ
チSW4−6のいずれかの立ち下がりを検出した場合、
設定完了と判断し、設定中フラグをリセットする。いず
れの操作もされない場合には、設定中フラグがセットさ
れたまま#66へ進む。なお、退避レジスタXは、一時
的にデータ記憶するためのバッファメモリとして機能す
るものであればよい。例えば、RAM103に設けた
り、CPU101に内蔵されるテンポラリレジスタ等で
構成することができる。
【0157】#61において、M2が1かどうかを判別
する。M2が1で、P0〜2選択画面の時には#62へ
進み、それ以外では#63へ進む。
【0158】#62において、表7のM2=1の欄で示
すように、P0〜P2選択画面の設定を行う。SW3の
立ち下がりを検出したとき退避レジスタXに表3の0を
セットして、おまかせモード(P0)の選択を記憶す
る。SW4の立ち下がりを検出した場合には、退避レジ
スタXに表3の1をセットして、風景モード(P1)の
選択を記憶する。SW5の立ち下がりを検出した場合に
は、退避レジスタXに表3の2をセットして、ポートレ
ートモード(P2)の選択を記憶する。SW6の立ち下
がりを検出した場合には、画面レジスタM2を2にし
て、P3、P4選択画面にする。そして、SW3〜5の
立ち下がりを検出した場合、設定完了と判断し、設定中
フラグをリセットする。SW6の立ち下がりを検出した
場合と、いずれの操作もされない場合には、設定中フラ
グがセットされたまま#66へ進む。
【0159】#63において、M2が2かどうかを判別
する。M2が2でP3、4選択画面の時には、#64へ
進み、それ以外では、すなわち、M2が3の場合には、
#65へ進む。
【0160】#64において、表7のM2=2の欄で示
すようにP3、P4選択画面の設定を行う。SW3の立
ち下がりを検出したとき画面レジスタM2を1にしてP
0〜P2選択画面にする。SW4の立ち下がりを検出し
た場合には、退避レジスタXに表3の3をセットして、
クローズアップモード(P3)の選択を記憶する。SW
5の立ち下がりを検出した場合には、退避レジスタXに
表3の4をセットして、スポーツモード(P4)の選択
を記憶する。SW6の立ち下がりを検出した場合には、
画面レジスタM2を3にして、P5〜P7選択画面にす
る。そして、SW4、5の立ち下がりを検出した場合、
設定完了と判断し、設定中フラグをリセットする。SW
3、6の立ち下がりの検出した場合と、いずれの操作も
されない場合には、設定中フラグがセットされたまま#
66へ進む。
【0161】#65において、表7のM2=3の欄で示
すように、P5〜P7選択画面の設定を行う。SW3の
立ち下がりを検出したとき、画面レジスタM2を2にし
て、P3、P4選択画面にする。SW4の立ち下がりを
検出した場合には、退避レジスタXに表3の5をセット
して、夜景モード(P5)の選択を記憶する。SW5の
立ち下がりを検出した場合には、退避レジスタXに表3
の6をセットして、シルエットモード(P6)の選択を
記憶する。そして、SW6の立ち下がりを検出した場合
には、退避レジスタXに表3の7をセットして、動感モ
ード(P7)の選択を記憶する。SW4〜6の立ち下が
りを検出した場合、設定完了と判断し、設定中フラグを
リセットする。SW3の立ち下がりを検出した場合と、
いずれの操作もされない場合には、設定中フラグがセッ
トされたまま#66へ進む。
【0162】#66において、設定完了したかどうかを
判別する。設定中フラグが1で設定完了していないの場
合にはリターンし、設定中フラグが0となって設定が完
了した場合には#67へ進む。
【0163】#67において、M0が2かどうかを判別
し、2でファンクション選択状態の時には#69へ進
み、M0が1でモード選択状態の時には#68へ進む。
【0164】#68において、退避レジスタXに格納さ
れている選択したモードに対応した数値をモードレジス
タM1へ転送する。
【0165】#69において、退避レジスタXに格納さ
れている選択したモードに対応した数値をメモリ用モー
ドレジスタM3へ転送する。そして、好みのモードを記
憶する。このとき、モードレジスタM1の内容はそのま
まなので、実行画面に戻ったときには、それまでの状態
と変わらない。ここで、記憶した設定が有効となるの
は、インスタントジャンプを行い、#33でモードレジ
スタM1をメモリ用モードレジスタM3で書き換えると
きのみである。
【0166】図13は、図8の#3において演算を実行
するとき、サブルーチンコールされて実行されるAPE
X演算に関する処理ルーチンである。
【0167】#81において、APEX演算に用いるフ
ィルム感度の設定を行う。DXフィルムの場合には、D
X接点14から読み取った状態に対応した数値をフィル
ム感度として設定する。そして、DXフィルムでない場
合には、図10のサブルーチンで設定したマニュアルフ
ィルム感度を設定する。
【0168】#82において、SW0のオンオフを判別
し、アドバンスモードでオンの場合には#83へ進み、
シンプルモードでオフの場合には#86へ進む。
【0169】#83において、#81で求めたフィルム
感度SVに、図12の#52で求めた露出補正量dSV
を加算し、実効フィルム感度として設定する。
【0170】#84において、モードレジスタM1が0
かどうかを判別し、おまかせモードで0の場合には#8
5へ進み、それ以外の場合には#86へ進む。
【0171】#85において、プログラムシフト量をセ
ットする。すなわち、この操作で予め定められた絞りと
シャッタ速度の組み合わせを変えることができる。
【0172】#86において、以上の結果で前処理され
た状態に従ってAPEX演算を行う。すなわち、シンプ
ルモードの場合には、DX設定に従うだけで、マニュア
ルのフィルム感度設定や露出補正結果に影響されない。
一方、アドバンスモードの場合には、マニュアルのフィ
ルム感度設定や露出補正の設定が有効となる。また、プ
ログラムシフトが有効となるのは、アドバンスモードの
おまかせモードのみとなる。
【0173】図14は、図8の#4の制御ステップにお
いてサブルーチン処理されるAF制御ルーチンのフロー
チャートである。
【0174】#91において、SW0のオンオフを判別
し、アドバンスモードでオンの場合には#92へ進み、
シンプルモードでオフの場合には#94へ進む。
【0175】#92において、AF−Cモードかどうか
の判別を行い、図12の#56においいて、AF−Cモ
ードに設定されている場合には#93へ進み、AF−S
モードに設定されている場合には#94へ進む。
【0176】#93において、AF−Cモードの制御を
行う。すなわち、半押SW7がオンしている限り合焦動
作を続ける。
【0177】#94において、AF−Sモードの制御を
行う。すなわち、半押SW7がオンして合焦動作を行
い、一旦合焦すると、再半押しない限り、合焦動作はし
ない。
【0178】このようにして、シンプルモードでは、常
にAF−S制御を行い、アドバンスモードでは、ファン
クション設定により設定されたAFモードに従ってAF
制御を行う。
【0179】図15は、MCU10の表示ルーチンのフ
ローチャートであり、図8の#4の制御ステップ時にサ
ブルーチンコールされて本処理に移行する。
【0180】#101において、LCDドライバ20へ
転送するデータ領域D0〜D11を初期化する。このと
き、D0〜D7には、図7でブランク表示となる20を
セットし、D8〜D11には、やはり消灯表示させるた
めに、0をセットする。
【0181】#102において、各種のモード表示行う
ために、セグメント表示部35〜37を制御するデータ
をセットする。すなわち、アドバンスモードの実行画面
とモード選択画面では、露出制御モード表示を行うため
に、M1に応じてD11にデータをセットする。そし
て、露出補正が設定されて補正量(dSV)が0以外の
場合には、セグメント表示部35を点灯させるために、
D10のビット6を1にセットする。また、好みのモー
ドの設定が行われた場合には、セグメント表示部36を
点灯させるために、D10のビット7を1にセットす
る。なお、シンプルモードでは、これらの領域は0のま
まとして点灯させない。
【0182】#103において、M0が2かどうかを判
別し、ファンクション画面でM0が2の場合には#11
4へ進み、それ以外では#104へ進む。
【0183】#104において、M0が1かどうかを判
別し、モード選択状態でM0が1の場合には#112へ
進み、それ以外、すなわち、実行画面の場合には#10
5へ進む。
【0184】#105において、モードレジスタM1が
10かどうかを判別し、10でMモードの時には#10
6へ進み、それ以外では#107へ進む。
【0185】#106において、Mモードの実行画面の
表示設定を行う。すなわち、設定TV値と設定AV値を
データ領域D0〜D7へセットする。例えば、2000
のF5.6がセットされている場合には、図7に従い、
D0〜D7へ、42、0A、4A、0A、26、05、
16、20をセットする。また、Mモードは、TV値と
AV値が設定可能であるため、D10のビット5〜0
へ、2進数の“110110”をセットして、セグメン
ト表示部34fecbを点灯可能にする。
【0186】なお、「2000」の表示をするとき、同
じ「0」の表示をするときに、「0A」と「4A」を用
いたのは、図4aに示すように、全角表示と半角表示を
混在させる中スペースを設けると、バランスをとるため
に使い分けた方が美しくできるからである。「4A」は
「0A」と形は同一であるが、1画素分左にずれてい
る。この結果、表示した状態での間隔を揃えることが出
来る。
【0187】#107において、モードレジスタM1が
8かどうかを判別し、8でSモードの時には#108へ
進み、それ以外では#109へ進む。
【0188】#108において、Sモードの実行画面の
表示設定を行う。すなわち、設定TV値をデータ領域D
0〜D3へセットする。例えば、2000のがセットさ
れている場合には、図7に従い、D0〜D3へ、42、
0A、4A、0Aをセットする。また、Sモードは、T
V値が設定可能であるため、D10のビット5〜0へ、
2進数の“000110”をセットして、セグメント表
示34bcを点灯可能にする。
【0189】#109において、モードレジスタM1が
9かどうかを判別し、9でAモードの時には#110へ
進み、それ以外(すなわちPモード)では#111へ進
む。
【0190】#110において、設定AV値をデータ領
域D4〜D7へセットする。例えば、F5.6がセット
されている場合には、図7に従い、D3〜D7へ、2
6、05、16、20をセットする。また、Aモード
は、AV値が設定可能であるため、D10のビット5〜
0へ、2進数の“110000”をセットして、セグメ
ント表示34feを点灯可能にする。
【0191】#111において、ドットマトリクス表示
部310のLCD表示単位31a、31bに、M1に格
納したモードに対応したマーク表示を可能とするため
に、データ領域D0、D1へ、表8によるデータセット
する。また、Pモードは、通常TV値もAV値も設定出
来ないため、D10のビット5〜0へ、2進数の“00
0000”をセットして、セグメント表示34は全て消
灯させる。しかし、アドバンスモードのおまかせモード
の時のみ、プログラムシフトを可能であるために、“1
10000”をセットして、セグメント表示部34ef
を点灯させる。
【0192】
【表8】
【0193】#112において、SW0のオンオフを判
別し、アドバンスモードでオンの場合には、#122へ
進み、シンプルモードでオフの場合には、#113へ進
む。#113へ進むのは、シンプルモードの選択画面の
場合であり、#113において、LCD表示単位31a
〜31hにおまかせモード、風景モード、ポートレート
モード、クローズアップモードに対応したマーク表示を
行わせるために、データ領域D0〜D7へ、表8に準
じ、80〜87を転送する。また、以上の4つのモード
のいずれかを選択してもらうことを示すために、セグメ
ント表示34acdfを点滅可能にする。そのために、
D10のビット5〜0へ、2進数の“101101”を
セットするとともに、各々の点滅フラグをセットして、
後述する#130において点滅表示させる。
【0194】表9は、アドバンスモードのモード選択状
態あるいはファンクション選択状態において、画面レジ
スタM2によって定まるドットマトリクス表示部310
の表示状態を決定するために、D0〜D7にセットすべ
き数値を示している。#114から#128の過程でそ
の処理が実行される。
【0195】
【表9】
【0196】#114において、M2が7かどうかを判
別する。M2が7で露出補正設定画面の時には#115
へ進み、それ以外では#116へ進む。
【0197】#115において、表9のM2=7の欄で
示すように、露出補正設定画面の表示データをセットす
る。すなわち、D0、D1に9E、9Fをセットする。
D2、3については、何もしなければ#101でセット
した20が残り、ブランク表示となる。D4〜7につい
ては、設定された補正量dSVに応じて補正量の表示デ
ータをセットする。補正量が±0の場合には、D4〜7
に、図7に応じて64、0A、60、0Aをセットする
ことによって「±0.0」の表示を可能とする。そし
て、dSVをダウン設定を示すために34eを点灯さ
せ、アップ設定を示すために34fを点灯させ、設定完
了をセット示すために34aを点滅させる。そのため
に、D10のビット5〜0へ2進数の“110001”
をセットするとともに、34aの点滅フラグをセットし
て、後述する#130において、点滅表示させる。
【0198】#116において、M2が6かどうかを判
別する。M2が6で、フィルム感度設定画面の時には#
117へ進み、それ以外では#118へ進む。
【0199】#117において、表9のM2=6の欄で
示すように、フィルム感度設定画面の表示データをセッ
トする。すなわち、D0、D1に9C、9Dをセットす
る。D2、3については、DXフィルムであればA4、
A5をセットして、「DX」表示を可能とし、DXフィ
ルムでなければA6、7をセットして、「MSET」を表
示してマニュアルセットを促す。D4〜7については、
DX設定あるいはマニュアル設定されたフィルム感度S
Vに応じて、フィルム感度の表示データをセットする。
フィルム感度が400の場合には、D4〜7に、図7に
応じて20、04、0A、0Aをセットすることによ
り、「 400」の表示を可能とする。
【0200】そして、DXフィルムでない場合には、S
Vをダウン設定を示すために34eを点灯させ、アップ
設定を示すために34fを点灯させ、設定完了を示すた
めに34aを点滅させる。そのために、D10のビット
5〜0へ、2進数の“110001”をセットするとと
もに、34aの点滅フラグをセットして、後述する#1
30において点滅表示させる。
【0201】DXフィルムの場合には、確認のみに用い
るので、設定完了を示すために34aを点滅させる。そ
のために、D10のビット5〜0へ、2進数の“000
001”をセットするとともに、34aの点滅フラグを
セットする。
【0202】#118において、M2が5かどうかを判
別する。M2が5でAFモード設定画面の時には#11
9へ進み、それ以外では#120へ進む。
【0203】#119において、表9のM2=5の欄で
示すように、AFモード設定画面の表示データをセット
する。すなわち、D0、D1にCE、CFをセットして
「AF」表示を可能にする。D2、3については、何も
しなければ#101でセットした20が残りブランク表
示となる。D4〜7については、AC、AD、AE、A
Fをセットすることに「S」「C」の全角表示を可能と
する。
【0204】そして、「S」あるいは「C」の設定を促
すめに34dfを点滅させる。そのために、D10のビ
ット5〜0へ、2進数の“101000”をセットする
とともに、各々の点滅フラグもセットして、後述する#
130において点滅表示させる。
【0205】#120において、M2が4かどうかを判
別する。M2が4でファンクション第1画面の時には#
121へ進み、それ以外では#122へ進む。
【0206】#121において、表9のM2=4の欄で
示すように、ファンクション第1画面の表示データをセ
ットする。すなわち、D0、D1に好みのモードが設定
されていない場合には、98、99をセットして、セッ
トを促す表示を可能にする。一方、好みのモードが設定
されている場合には、9A、9Bをセットして、クリア
を促す表示を可能にする。D2〜7については、CE、
CF、9C、9D、9E、9Fをセットすることによ
り、「AF」「ISO」「+/-」の表示を可能とする。ま
た、以上の4つのファンクションのいずれかを選択して
もらうことを示すために、セグメント表示34acdf
を点滅可能にする。そのために、D10のビット5〜0
へ、2進数の“101101”をセットするとともに、
各々の点滅フラグをセットして、後述する#130にお
いて点滅表示させる。
【0207】#122において、M2が0かどうかを判
別する。M2が0でモード選択画面の時には#123へ
進み、それ以外では#124へ進む。
【0208】#123において、表9のM2=0の欄で
示すように、モード選択第1画面の表示データをセット
する。すなわち、同欄に示す数値をセットすることによ
って、「P」「S」「A」「M」の表示を可能とする。
また、以上の4つのいずれかを選択してもらうことを示
すために、セグメント表示34acdfを点滅可能にす
る。そのために、D10のビット5〜0へ、2進数の
“101101”をセットするとともに、各々の点滅フ
ラグをセットして、後述する#130において点滅表示
させる。
【0209】#124において、M2が1かどうかを判
別する。M2が1でP0〜2選択画面の時には#125
へ進み、それ以外では#126へ進む。
【0210】#125において、表9のM2=1の欄で
示すように、P0〜P2選択画面の表示データをセット
する。すなわち、同欄に示す数値をセットすることによ
り、P0〜P2に対応する表示と右矢印マーク表示を可
能とする。右矢印マークは、対応するボタンを押すこと
により、画面が変わり、他のモードを選択することを示
す。また、以上の4つのいずれかを選択してもらうこと
を示すために、セグメント表示34acdfを点滅可能
にする。そのために、D10のビット5〜0へ、2進数
の“101101”をセットするとともに、各々の点滅
フラグをセットして、後述する#130において点滅表
示させる。
【0211】#126において、M2が2かどうかを判
別する。M2が2でP3、4選択画面の時には#127
へ進み、それ以外では、すなわち、M2が3の場合には
#128へ進む。
【0212】#127において、表9のM2=2の欄で
示すように、P3、P4選択画面の表示データをセット
する。すなわち、同欄に示す数値をセットすることによ
り、P3、P4に対応する表示と左右の矢印マーク表示
を可能とする。左右の矢印マークは対応するボタンを押
すことにより、画面が変わり、他のモードを選択するこ
とを示す。また、以上の4つのいずれかを選択してもら
うことを示すために、セグメント表示34acdfを点
滅可能にする。そのために、D10のビット5〜0へ2
進数の101101をセットするとともに、各々の点滅
フラグをセットして、後述する#130において点滅表
示させる。
【0213】#128において、表9のM2=3の欄で
示すように、P5〜P7選択画面の表示データをセット
する。すなわち、同欄に示す数値をセットすることによ
り、P5〜P7に対応する表示と左矢印マーク表示を可
能とする。左矢印マークは、対応するボタンを押すこと
により、画面が変わり、他のモードを選択することを示
す。また、以上の4つのいずれかを選択してもらうこと
を示すために、セグメント表示34acdfを点滅可能
にする。そのために、D10のビット5〜0へ、2進数
の“101101”をセットするとともに、各々の点滅
フラグをセットして、後述する#130において点滅表
示させる。
【0214】#129において、D8、D9へコマ数デ
ータをセットする。「24」を表示させるには、セグメ
ント表示32gfcbを点灯させるために、D8へ2進
数で“110110”をセットし、セグメント表示33
gedbaを点灯させるためにD9へ2進数で“111
011”をセットする。
【0215】#130において、#101〜#129で
セットしたD0〜D11のデータをLCDドライバ20
へ転送し、表示パネル30の表示を可能にする。なお、
セグメント表示部34a〜34f点滅がセットされてい
る場合には、D10のビット5〜0を0.5秒毎に0と
することにより1秒周期の点滅表示が可能となる。
【0216】以上のようにすれば、DXフィルムが装填
された場合には、DXモードのままDXフィルムの読み
取りが可能であり、アドバンスモードでは設定値の変更
はできないが、データの確認のみがファンクション選択
状態のフィルム感度設定画面で可能である。また、シン
プルモードでは数値の確認もできない。
【0217】一方、裏蓋が閉じられてフィルムが装填さ
れた時に、そのフィルムがDXフィルムでないとき、D
Xモードを解除して、フィルム感度設定画面へ切り替
え、マニュアル操作によるフィルム感度設定を可能にす
る。そして、設定完了で警告状態を解除する。もし、電
源をオフしても、DX警告状態は残るので、設定完了す
るまではフィルム感度設定画面となる。また、図11に
示すように、裏蓋を開けると、フィルム交換により警告
の必要が無くなるので、DXエラーをリセットする。こ
のときは、フィルム設定画面から通常の画面になる。
【0218】また、以上の実施例は、表示パネル30
に、4ヵ所の表示ブロック311−314を配置し、第
1の表示において、それぞれにモードを表すシンボルを
一列に表示している。従って、選択肢が一列に配置され
るので、初心者でも容易に選択肢を認識できる。また、
スイッチSW3−6が、表示ブロック311−314と
対応して配置されているので、撮影者は、不慣れであっ
ても、選択に用いるべきスイッチを確実に知ることがで
きる。しかも、ドット表示されるキャラクタパターンを
用いているので、撮影者に内容を直感的に把握させるこ
とができる。
【0219】また、シンプルモードでは、第1の表示に
おいて、スイッチSW3−6のいずれかを選択すること
により、モードの選択が確定する。すなわち、カメラパ
ラメータが、選択肢のいずれかを選択することにより、
カメラに入力することになる。選択されると、第2の表
示に移行する。この第2の表示は、選択されたモードを
示すシンボルのみが表示される。従って、撮影者は、確
定した状態を確実に認識することができる。
【0220】さらに、スイッチSW2を押すことによ
り、第2の表示から第1の表示に戻ることができる。従
って、撮影者は、常に、表示を元に戻すことができる。
【0221】そして、撮影者がスイッチSW2を一定時
間押しつづけることで、おまかせモードに移ることがで
きる。なお、予め定めたモードに移ることができるよう
にしてもよい。この場合、例えば、特別のモードレジス
タを別に備え、SW2が一定時間以上押された場合に
は、通常のモードレジスタではなく、特別のレジスタの
内容に応じたモードが選択されたとして処理するように
すればよい。
【0222】また、本発明の実施例は、アドバンスモー
ドでは、第1の表示の処理において、モードの選択のた
めのメニュー画面と、ファンクション設定のためのメニ
ュー画面とを用意してある。そして、前記モード選択の
メニュー画面を優先的に表示させ、モード選択のメニュ
ー画面が表示されている際に、前記変更操作部材による
変更操作を受け付けると、第1の表示を、ファンクショ
ン設定のメニュー画面に変更する処理を行うことができ
る。前記ファンクション設定のメニューには、フィルム
感度設定が含まれる。
【0223】以上の実施例では、ドットマトリクス表示
部に液晶表示を用いているが、本発明はこれに限定され
ない。同様にドットマトリクス表示できる表示素子であ
れば、他の表示素子であってもよい。
【0224】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、ノンD
Xフィルム装填時に自動的に表示をフィルム感度設定状
態にし、使用者にフィルム感度の設定を促すようにした
ので、従来技術のように使用者が意図しないフィルム感
度で撮影が行なわれることを防止できる。また、警告表
示に基づいて、使用者がフィルム感度設定状態に操作す
るものと比べ、警告の意味を理解する必要がないため、
初心者にもわかりやすいカメラとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるカメラの一実施例の構成を
示すブロック図。
【図2】本発明が適用されるカメラの一実施例の外観を
示す上面図。
【図3】本発明の一実施例で用いられる液晶ドライバの
構成の一例を示すブロック図。
【図4】本発明で用いられる表示パネルの構成の一例を
示す説明図。
【図5】本発明の実施例における表示態様の一例を示す
説明図。
【図6】本発明の実施例における表示態様の一例を示す
説明図。
【図7】本発明の実施例において用いられるパタンジェ
ネレータが備える表示パターンの一例を示す説明図。
【図8】本発明の実施例における制御装置のメインルー
チンの手順の一例を示すフローチャート。
【図9】上記メインルーチンの設定処理においてコール
される設定処理ルーチンの手順の一例を示すフローチャ
ート。
【図10】上記設定処理ルーチンでコールされるフィル
ム感度設定処理ルーチンの手順の一例を示すフローチャ
ート。
【図11】上記設定処理ルーチンにおけるDXエラー判
定の詳細を示すフローチャート。
【図12】上記設定処理のサブルーチンのアドバンスモ
ード設定においてコールされるアドバンスモード設定ル
ーチンの手順の一例を示すフローチャート。
【図13】上記メインルーチンの演算処理においてコー
ルされるAPEX演算に関する処理ルーチンの手順の一
例を示すフローチャート。
【図14】上記メインルーチンの制御処理においてコー
ルされるAF制御ルーチンの手順の一例を示すフローチ
ャート。
【図15】上記メインルーチンの制御処理においてコー
ルされる表示ルーチンの手順の一例を示すフローチャー
ト。
【図16】本発明の実施例におけるシンプルモードでの
表示と操作との対応関係を示す説明図。
【図17】本発明の実施例におけるアドバンスモードで
の表示と操作との対応関係を示す説明図。
【図18】上記アドバンスモードにおいて、メモリ登録
を行う際の表示と操作との対応関係を示す説明図。
【符号の説明】
1…ボディ、5…表示装置、10…制御装置、11…電
源回路、12…測光回路、13…測距回路、15…ファ
インダ内液晶表示器(LCD)、16…書き替え可能リ
ードオンリーメモリ(EEPROM)、17…第1のモ
ータ制御装置、18…第2のモータ制御装置、19…露
出制御装置、20…液晶駆動装置(LCDドライバ)、
30…表示パネル、31…ドットマトリクス表示部、3
1a−31h…表示単位、32−37…セグメント表示
部、311−314…表示ブロック、34…補助表示
部、34a−34f…関連付け表示パターン(三角セグ
メント)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム感度を自動および手動のいずれ
    でも設定することができるカメラにおいて、 フィルムについて予め付されたフィルム感度を示す情報
    を読み取るための読み取り手段と、 読み取られた情報が正常なフィルム感度を示すコードか
    否か判定する判定手段と、 フィルム感度を手動で設定するフィルム感度手動設定手
    段と、 カメラ側から撮影者に伝達すべき情報を表示するための
    表示手段と、 フィルムが装填されたことを検出するためのフィルム装
    填検出手段と、 前記フィルム装填検出手段によりフィルムの装填が検出
    されたとき、前記読み取り手段からフィルム感度を示す
    情報を取り込んで、判定手段に判定を行わせ、正常なフ
    ィルム感度を示すコードであるとの判定ができない場合
    には、前記表示手段に、フィルム感度を手動で設定すべ
    きことを示す情報を他の表示に優先して行わせる処理を
    行う制御手段とを備えることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、制御手段は、フィル
    ム感度の手動設定操作の完了、および、フィルム交換に
    関連する操作のうち、いずれかが行われるまでは、フィ
    ルム感度を手動で設定すべきことを示す情報の表示を、
    前記表示手段に維持させることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、制御手段は、巻き戻
    しの起動、および、裏蓋の開閉操作のうちいずれかが行
    われたとき、フィルム交換に関連する操作が行われたと
    判断し、前記表示手段に対する、フィルム感度を手動で
    設定すべきことを示す情報の表示の維持を解除すること
    を特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 予め選択可能に用意された複数の情報要
    素から目的の情報要素を選択することができるカメラに
    おいて、 ドットマトリクス表示部を有する表示装置と、 前記目的の情報要素の選択を行うための選択操作部材
    と、 前記選択操作部材とは別に設けられ、選択操作の変更を
    行なうための変更操作部材と、 カメラの動作を制御するための制御装置と、 特定の情報要素を記憶する記憶装置とを備え、 前記制御装置は、 選択操作部材による情報要素の選択入力を受け付ける処
    理と、 前記ドットマトリクス表示部に、情報要素の選択を行う
    ための選択肢を示すシンボルを表示するための第1の表
    示と、前記選択操作部材による情報要素が選択されたこ
    とを表示するための第2の表示とを少なくとも行わせる
    処理と、 変更操作部材による変更操作を受け付ける処理とを行
    い、 前記第1の表示の処理において、モードの選択のための
    メニュー画面と、ファンクション設定のためのメニュー
    画面とを用意して、前記モード選択のメニュー画面を優
    先的に表示させ、モード選択のメニュー画面が表示され
    ている際に、前記変更操作部材による変更操作を受け付
    けると、第1の表示を、ファンクション設定のメニュー
    画面に変更する処理を行うことを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記ファンクション
    設定のメニューには、フィルム感度設定を少なくとも含
    む、カメラ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 フィルムについて予め付されたフィルム感度を示す情報
    を読み取るための読み取り手段と、 読み取られた情報が正常なフィルム感度を示すコードか
    否か判定する判定手段とをさらに備えるカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第2の表示の処
    理として、前記ファンクションメニューのうち、フィル
    感度設定が選択された場合、フィルム感度が読み取れる
    場合には、自動的に設定して、その結果を表示させ、フ
    ィルム感度が読み取れない場合には、フィルム感度を設
    定するための表示を行わせることを特徴とするカメラ。
JP6032950A 1994-02-04 1994-02-04 フィルム感度設定機能を有するカメラ Withdrawn JPH07218974A (ja)

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