JPH07218443A - 円筒物検査方法 - Google Patents

円筒物検査方法

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JPH07218443A
JPH07218443A JP6024699A JP2469994A JPH07218443A JP H07218443 A JPH07218443 A JP H07218443A JP 6024699 A JP6024699 A JP 6024699A JP 2469994 A JP2469994 A JP 2469994A JP H07218443 A JPH07218443 A JP H07218443A
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JP
Japan
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image
data
sensor
cylindrical object
ccd
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Application number
JP6024699A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Saitou
吉敬 斉藤
Hideo Suda
英雄 須田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CCDセンサの出力に対しソフトウエア的に
明るさの補正を行うことにより、ピストンスカート部の
鮮明な画像を得る。 【構成】 最も暗い色の基準となる全体が黒色の像を取
り込んだ場合におけるCCDセンサの各素子の出力デー
タを黒基準データとし(ステップ101)、最も明るい
色の基準となる全体が白色の像を照明により照らしてC
CDセンサに取り込み(ステップ102)、この場合に
おけるCCDセンサの各素子の出力データを平滑化して
白基準データとし(ステップ103)、白基準データと
黒基準データとの差が全て同じ値になる補正係数を各素
子ごとに算出し(ステップ104,105)、円筒物の
像を取り込んだ場合におけるCCDセンサの各素子の出
力データを補正係数で補正する(ステップ106)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒物検査方法に係
り、特にエンジンのピストンスカート部(外周部)の汚
れや傷等を自動的に検査する場合に好適な円筒物検査方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンのピストンのスカート部
に付着した汚れや傷等を評価する場合には、作業者が検
査箇所を目視した結果に基づいて汚れや傷等の評価を行
っているのが現状であり、また、ピストンスカート部以
外のエンジン各部のエンジンレイティングに関しても、
全て目視検査を行っているのが実状である。
【0003】ところで、読取り対象物の画像をレンズ系
(カメラ)を通してCCDセンサ上に結像させるように
した画像読取装置があるが、この種の装置を使用してピ
ストンスカート部の検査を行う方法も考えられる。この
場合、前記の画像読取装置では、CCDドライバに取付
けられているボリウムを操作することにより、ハードウ
エア的にCCDセンサのゲイン及びオフセット調整を行
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CCDセンサを使用した画像読取装置では、CCDセン
サ上で、中央部が周辺部に較べて明るくなる反面、周辺
部へ行くに従い暗くなる現象が生ずるが、前述した如く
CCDドライバのボリウム操作により、ハードウエア的
にCCDセンサのゲイン及びオフセット調整のみを行う
だけでは、前記のような現象を解消することはできな
い。従って、従来の画像読取装置をピストンスカート部
の検査に使用することは実用上から問題がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前記課題を解決するもので、
特に評価対象となるピストンスカート部の画像を取込む
ためのCCDセンサの出力に対しソフトウエア的に明る
さの補正を行うことにより、ピストンスカート部の鮮明
な画像を得ることを実現すると共に、評価時間の短縮、
評価項目の定量化、評価精度の向上、省人化等を達成し
た円筒物検査方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、照明により照らした
円筒物の像をCCDセンサに取り込むと共にこのCCD
センサの各素子から出力されるデータに基づきこの円筒
物の外周部分の状態を評価する円筒物検査方法である。
【0007】すなわち、請求項1記載の円筒物検査方法
は、最も明るい色の基準となる全体が白色の像を前記照
明により照らして前記CCDセンサに取り込み、この場
合におけるこのCCDセンサの各素子の出力データを平
滑化して白基準データとし、これらの白基準データが全
て同じ値になる補正係数を前記各素子ごとに算出し、前
記円筒物の像を取り込んだ場合における前記CCDセン
サの各素子の出力データを前記補正係数で補正すること
を特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の円筒物検査方法は、最も暗
い色の基準となる全体が黒色の像を取り込んだ場合にお
ける前記CCDセンサの各素子の出力データを黒基準デ
ータとし、最も明るい色の基準となる全体が白色の像を
前記照明により照らして前記CCDセンサに取り込み、
この場合におけるこのCCDセンサの各素子の出力デー
タを平滑化して白基準データとし、この白基準データと
前記黒基準データとの差が全て同じ値になる補正係数を
前記各素子ごとに算出し、前記円筒物の像を取り込んだ
場合における前記CCDセンサの各素子の出力データを
前記補正係数で補正することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の円筒物検査方法の作用を以下に
説明する。最も明るい色の基準となる全体が白色の像を
CCDセンサに取り込むと、CCDセンサの各素子から
最も明るい値を示す出力データが得られる。この出力デ
ータには、基準となる全体が白色の像の表面の細かい凹
凸に基づくノイズが混入している。そこで、この出力デ
ータを例えば最小二乗法により変換することにより、ノ
イズの除去された白基準データが得られる。一方、この
白基準データのそれぞれの値は、照明の強度分布に応じ
た分布を示している。そこで、各素子ごとに、掛け算す
ることによりすべての白基準データが同じ値になる補正
係数を算出する。すなわち、各素子ごとの白基準データ
のそれぞれに、各素子ごとの補正係数を掛け算すれば、
その値はすべて同じになる。続いて、円筒物の像をCC
Dセンサに取り込む。このときのCCDセンサ各素子の
出力データは、照明の強度分布の影響を受けている。そ
のため、これらの出力データに補正係数を掛け算して、
正確な値を求める。
【0010】請求項2記載の円筒物検査方法の作用を以
下に説明する。最も暗い色の基準となる全体が黒色の像
を取り込んだ場合におけるCCDセンサの各素子の出力
データを黒基準データとする。前述と同様にして、白基
準データを得る。以下、この白基準データと黒基準デー
タとの差を、請求項1記載の円筒物検査方法における白
基準データと同様に扱う。
【0011】これにより、従来ハードウエア的にゲイン
及びオフセットのみで調整していたCCDセンサの出力
に対し、ソフトウエア的に明るさの補正を行うため、円
筒物の鮮明な画像を得ることが可能となり、円筒物の評
価を適正且つ自動的に行うことができる。この結果、円
筒物における評価時間の短縮、円筒物の状態(例えば汚
れや傷等)の定量化、評価精度の向上を図ることができ
ると共に、自動化により省人化を実現することも可能と
なる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の円筒物検査方法を適用してな
る実施例を図面に基づき説明する。
【0013】図2は本実施例の自動判定装置(円筒物検
査装置)の構成を示す概略図であり、該自動判定装置
は、評価対象となるピストンを載置するための評価対象
載置部Aと、ピストンを撮影して画像を取込むための画
像取込部Bと、画像処理・評価・各種制御を行うための
制御部Cとから大略構成されている。
【0014】本実施例の自動判定装置の構成を更に詳述
すると、評価対象載置部Aは、評価対象のピストン1を
載置するための回転手段たる回転ステージ2と、該回転
ステージ2を水平方向面内で回転させる回転手段たるス
テッピングモータ3と、ピストン1を照らす照明部4と
を備えている。また、画像取込部Bは、ピストンの画像
を取込む画像取込手段たるCCDセンサ5と、該CCD
センサ5上に結像を行う撮影手段たるレンズ系6と、該
CCDセンサ5及びレンズ系6を搭載して両者を同時に
移動させるためのCCDステージ7と、該CCDステー
ジ7をピストン側に対し前進/後退動作させるステッピ
ングモータ8とを備えている。更に、評価対象載置部A
の回転ステージ2と、画像取込部BのCCDステージ7
とは、基台9の上面に設置されている。尚、本実施例で
は、カメラ(レンズ系)の裏蓋を加工してCCDセンサ
5を取付けているが、これに限定されるものではない。
【0015】他方、制御部Cは、評価対象載置部Aのス
テッピングモータ3を駆動するモータドライバ10と、
画像取込部Bのステッピングモータ8を駆動するモータ
ドライバ11と、各モータドライバ10、11へ制御信
号を送出するPIOボード12と、画像取込部BのCC
Dセンサ5の出力信号を増幅するCCDドライバ13
と、CCDドライバ13から出力されるアナログ信号を
デジタル信号へ変換するA/Dボード14と、各ステッ
ピングモータ10、11の駆動・CCDセンサ5からの
データ読込み等を制御する制御手段たるパーソナルコン
ピュータ15と、表示する読込みデータを蓄積するフレ
ームバッファ16と、読込みデータを表示するCRT1
7と、所要データを保存するフロッピーディスク(また
はハードディスク)18とを備えている。
【0016】ここで、本実施例の自動判定装置各部にお
ける仕様の一例を説明すると、回転ステージ2は、ステ
ッピングモータ3により0.005度/stepで回転
駆動され、時計方向/反時計方向へ回転可能とされてい
る。ステッピングモータ3、8は、基本ステップ角が
0.72deg/step、1.8deg/stepと
なっている。照明部4は、白色蛍光灯(115mm)2
本から構成されている。CCDセンサ5は、例えば図3
に示す如くの形状で、画素サイズ14μm×14μm、
画素数5000、R(赤色),G(緑色),B(青色)
の色フィルタを有するカラーラインセンサである。レン
ズ系6は、90mmレンズを備えた市販の一眼レフカメ
ラである。CCDステージ7は、ステッピングモータ8
により30μm/stepで直線駆動され、ストローク
が140mmのボールネジ式で、回転ステージ2に対し
前進/後退可能とされている。
【0017】PIOボード12は、入力部の入力形式が
非絶縁TTLレベル入力、出力部の出力形式が非絶縁T
TLドライバ、共通部の占有I/Oポート数が8ビット
×4ポートとされている。A/Dボード14は、サンプ
リングタイムが1μs、変換ビットが12、入力チャン
ネルが8、データ転送が外部DMA転送方式とされてい
る。パーソナルコンピュータ15は、市販のPC−98
01VXを使用している。フレームバッファ16は、画
像メモリが768Kバイト、表示サイズが640×40
0ドット、量子化ビットがR,G,B各8ビット、表示
色数が1600万色同時表示とされている。
【0018】上記構成による本実施例の自動判定装置で
ピストンの評価を行う場合は、評価対象載置部Aの回転
ステージ2上に載置したピストン1へ照明部4で照ら
し、該ピストン1のスカート部(外周部分)を、画像取
込部Bのレンズ系6によりCCDセンサ5上に結像させ
ることにより、ピストンスカート部の汚れや傷等に対応
した1ライン分のR,G,Bの濃淡データ(但し、当た
り評価はRの濃淡のみで行っている。)を取得し、回転
ステージ2によりピストン1を360度回転させること
により、ピストンスカート部の全周について濃淡データ
を取得するようになっている。更に、ピストン1のスカ
ート部の汚れや傷等に対応したR,G,Bの濃淡のライ
ンデータと、ピストン1の回転方向のデータとを組合わ
せることにより、二次元のカラー画像データを取得し、
これによりピストン1のスカート部の展開画像を取得す
るようになっている。そして、ピストン1の展開画像に
対し種々の処理を行うことにより、ピストン1のスカー
ト部の評価を行うようになっている。
【0019】ところで、対象・レンズ・CCDセンサと
の位置関係、及び対象に白紙を置いた場合のCCDセン
サの出力は図4に示すようになるが、図から明らかな如
く、画角が大きいレンズを使用すれば収差の影響は無視
できるが、対象を単一のレンズによりCCDセンサ上に
結像しているため、対象へ当てる照明の補正を行わない
限り明るさの影響を無視することはできない。即ち、C
CDセンサ上で中心部が周辺部に較べて明るく、周辺部
へ行くに従い暗くなる現象が生ずる。そこで、本実施例
では、従来ハードウエア的にゲイン及びオフセット調整
だけを行っていたCCDセンサの出力に対し、ソフトウ
エア的に明るさの補正を行うことにより、評価対象物
(ピストン)の鮮明な画像を得て適正な評価を行うよう
にしたものである。
【0020】次に、上記の如く構成した本実施例の自動
判定装置において、CCDセンサ5の出力、即ち、CC
Dドライバ13から取込んだデータに対し、ソフトウエ
ア的に明るさの補正を行う方法について図1を中心に説
明する。
【0021】図5(A)に示す如く、自動判定装置のC
CDセンサ5を構成する各素子の番号iを横軸、CCD
センサ5の出力(明るさ)を縦軸に取ると、最も暗い色
の基準となる黒色を見た場合におけるCCDセンサ5か
らの出力は、明るさの影響は殆んど無い。この場合のC
CDセンサ5の各素子のデータ(黒基準データ)は、 data[i]=lev_b となる(ステップ101)。
【0022】他方、最も明るい色の基準となる白色を見
た場合におけるCCDセンサ5からの出力は、明るさの
影響が有るため、CCDセンサ5の中央部が周辺部に較
べ明るくなる。この場合のCCDセンサ5の各素子のデ
ータ(白基準データ)を、 data[i]=lev_w[i] とする(ステップ102)。
【0023】このとき、基準の白として白い紙を用いて
いる。ところが、ピストンの当たり評価では、CCDセ
ンサ5の解像度が14μm以上と非常に高精度であるた
め、白い紙の凹凸(ざらつき)が無視できない。その結
果、図6(A)に示すように、lev_w[i]は、細
かいノイズを含んだものとなってしまう。そこで、 white[i]=a+b×i+c×i2 となるような、a,b,cを最小二乗法により求める。
これにより、図6(B)に示すように、滑らかな二次曲
線であるwhite[i]が得られる。そして、lev
_w[i]の値をwhite[i]の値に置き換える
(ステップ103)。
【0024】ここで、便宜上、黒を‘0’、白を‘25
5’とすべく、CCDセンサ5の各素子のデータを反転
すると、 lev_b−lev_w[i]=rev_w[i] となる(ステップ104)。即ち、図5(B)に示す如
く、黒基準データはレベル‘0’、白基準データは凸型
の曲線で表すことができる。
【0025】次に、反転した白基準データの最大値(最
も明るい値)を、 (rev_w[i])max とすると、明るさを均一にするために必要な補正係数
は、CCDセンサ5の各素子について、 (rev_w[i])max/(rev_w[i])=
sh_data[i] となる。データは最終的に8ビットであるため、データ
の最大値が255と成るようにゲインを決定すると、 (rev_w[i])max/255=base となる(ステップ105)。
【0026】従って、自動判定装置によるピストン1の
評価時において、CCDセンサ5上へのピストン画像の
結像に伴い、CCDドライバ13から取込んだデータ
(data[i])に対し、上述した補正係数及びゲイ
ンを考慮に入れ、 (lev_b−data[i])×sh_data
[i]/base=rgb_data[i] なる変換を行うことにより、明るさの不均一を補正する
ことができる(ステップ106)。この場合、上述した
一連の処理は、取込んだ全データについて行うものであ
り、R,G,Bの各素子全てに補正係数が存在すること
になる。
【0027】上述したように、本実施例によれば、エン
ジンレイティング時におけるピストンスカート部の評価
処理に際しては、従来ハードウエア的にゲイン及びオフ
セットのみで調整していたCCDセンサ5の出力に対
し、ソフトウエア的に明るさの補正を行うため、ピスト
ンスカート部における鮮明な側面の展開画像を得ること
ができる。これにより、ピストンスカート部の評価を適
正かつ自動的に行うことが可能となり、評価時間の短
縮、汚れや傷等の定量化、評価精度の向上を図ることが
できると共に、自動化により省人化を実現することも可
能となる。
【0028】また、本実施例によれば、評価対象のピス
トンの画像を取込むCCDセンサ5にカラーラインセン
サを使用しているため、ピストンの色判定が容易になる
と共に、横の奥行き方向の画像の歪みを考慮することが
不要となる。また、CCDセンサ5、レンズ系6、ピス
トンの三者間の距離をある程度可変することが可能であ
るため、レンズ系6の倍率を可変することが可能であ
り、この結果、ピストンの大きさとは無関係に評価処理
を行うことができる。また、CCDセンサ5の分解能が
高いため、ピストンの詳細な画像を得ることができる。
【0029】なお、本実施例では、評価対象はピストン
に限定されるものではなく、形状が円筒形を有する物体
であるならば、評価処理を行うことが可能であり、上述
したピストンの場合と同様の制御により、円筒形を有す
る物体の展開画像を得ることができる。
【0030】ところで、CCDセンサ5の各素子の出力
のうち、黒基準データが極めて安定していれば、黒基準
データを得る工程を省略してもよい。また、黒基準デー
タのバラツキが無視できない程度の場合は、各素子ごと
にlev_b[i]として黒基準データを求めてもよ
い。
【0031】なお、本実施例では、最小二乗法により二
次曲線に当てはめているが、二次曲線に限らず、n次曲
線、指数曲線、対数曲線、三角関数曲線等に当てはめて
もよい。また、最小二乗法の代わりに、移動平均法,平
滑化法,最大周辺尤度平滑化法等を用いてもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の円筒物検査方法によれ
ば、円筒物の評価処理に際しては、従来ハードウエア的
にゲイン及びオフセットのみで調整していたCCDセン
サの出力に対し、ソフトウエア的に明るさの補正を行う
ため、円筒物の鮮明な画像を得ることが可能となり、こ
の結果、円筒物の評価時間の短縮、円筒物の状態(例え
ば汚れや傷等)の定量化、評価精度の向上を図ることが
できると共に、自動化により省人化を実現することも可
能となる等、種々の効果を奏することができる。しか
も、基準となる白色の像に起因するノイズが白基準デー
タに混入していても、この白基準データを例えば最小二
乗法により変換することにより、ノイズを除去できるの
で、評価精度を大幅に向上できる。
【0033】請求項2記載の円筒物検査方法によれば、
上記効果に加え、CCDセンサの黒基準データのバラツ
キが無視できない場合でも、各素子ごとの白基準データ
と黒基準データとの差に基づき補正係数を得ることによ
り、CCDセンサの出力を正確に補正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施例の自動判定装置の構成を示す概
略ブロック図である。
【図3】本実施例のCCDセンサの外観図である。
【図4】対象・レンズ系・CCDセンサの位置関係及び
CCDセンサ出力を示す概略図である。
【図5】本実施例のCCDセンサの各素子の出力を示す
特性図であり、図5(A)は基準の黒色及び白色を見た
場合における特性図であり、図5(B)は図5(A)の
データを反転した場合の特性図である。
【図6】本実施例のCCDセンサの各素子の出力を示す
特性図であり、図6(A)は基準白色を見た場合におけ
る特性図であり、図6(B)は図6(A)のデータを最
小二乗法により変換した場合の特性図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 回転ステージ 3 ステッピングモータ 4 照明部 5 CCDセンサ 6 レンズ系 7 CCDステージ 8 ステッピングモータ 10、11 モータドライバ 12 PIOボード 13 CCDドライバ 14 A/Dボード 15 パーソナルコンピュータ 16 フレームバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 B 9/04 B 9/73 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明により照らした円筒物の像をCCD
    センサに取り込むと共にこのCCDセンサの各素子から
    出力されるデータに基づきこの円筒物の外周部分の状態
    を評価する円筒物検査方法であって、最も明るい色の基
    準となる全体が白色の像を前記照明により照らして前記
    CCDセンサに取り込み、この場合におけるこのCCD
    センサの各素子の出力データを平滑化して白基準データ
    とし、これらの白基準データが全て同じ値になる補正係
    数を前記各素子ごとに算出し、前記円筒物の像を取り込
    んだ場合における前記CCDセンサの各素子の出力デー
    タを前記補正係数に基づき補正することを特徴とする円
    筒物検査方法。
  2. 【請求項2】 照明により照らした円筒物の像をCCD
    センサに取り込むと共にこのCCDセンサの各素子から
    出力されるデータに基づきこの円筒物の外周部分の状態
    を評価する円筒物検査方法であって、最も暗い色の基準
    となる全体が黒色の像を取り込んだ場合における前記C
    CDセンサの各素子の出力データを黒基準データとし、
    最も明るい色の基準となる全体が白色の像を前記照明に
    より照らして前記CCDセンサに取り込み、この場合に
    おけるこのCCDセンサの各素子の出力データを平滑化
    して白基準データとし、これらの白基準データと前記黒
    基準データとの差が全て同じ値になる補正係数を前記各
    素子ごとに算出し、前記円筒物の像を取り込んだ場合に
    おける前記CCDセンサの各素子の出力データを前記補
    正係数に基づき補正することを特徴とする円筒物検査方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の円筒物検査方法に
    おいて、CCDセンサの各素子の出力データを平滑化し
    て白基準データとする際に、前記出力データを最小二乗
    法により平滑化して白基準データとすることを特徴とす
    る円筒物検査方法。
JP6024699A 1994-01-27 1994-01-27 円筒物検査方法 Withdrawn JPH07218443A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071329A (ja) * 2000-09-01 2002-03-08 Dainippon Printing Co Ltd 繊維潜り角測定方法およびシステム
JP2008145316A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Hamamatsu Metrix Kk 色むら検査装置
JP2011064681A (ja) * 2009-09-08 2011-03-31 Krones Ag プラスチック製ボトルの壁部の質量および/または質量比率を決定するための方法および装置

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