JPH07217830A - ポストミックス火口 - Google Patents

ポストミックス火口

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JPH07217830A
JPH07217830A JP1197594A JP1197594A JPH07217830A JP H07217830 A JPH07217830 A JP H07217830A JP 1197594 A JP1197594 A JP 1197594A JP 1197594 A JP1197594 A JP 1197594A JP H07217830 A JPH07217830 A JP H07217830A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポストミックス火口にLNG,メタンガス等
の遅燃ガスを用いた場合であっても燃焼特性がよくな
り、被切断材の切断能力が向上すること。 【構成】 火口先端面に該先端面の中心から半径方向外
方に向けて切断酸素噴出口、カーテン酸素噴出口、燃料
ガス噴出口、予熱酸素噴出口が同心状に形成されたポス
トミックス火口において、前記予熱酸素噴出口の外側に
補助酸素噴出口を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火口に供給した酸素及
び燃料ガスを、火口の外側で混合させて燃焼させるよう
にしたポストミックス火口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のポストミックス火口とし
ては、図5に示すものが知られている。このポストミッ
クス火口100は、その先端面100aに該先端面10
0aの中心から半径方向外方に向けて切断酸素噴出口1
01、カーテン酸素噴出口102、燃料ガス噴出口10
3、予熱酸素噴出口104が同心状に形成されたもので
ある。そして、切断酸素噴出口101には吹管の酸素供
給路が連通されて酸素が供給され、カーテン酸素噴出口
102には吹管のカーテン酸素供給路が連通されて酸素
が供給され、燃料ガス噴出口103には吹管の燃料ガス
供給路が連通されて燃料ガス例えばLPG(リケファイ
ド・ペトロリューム・ガス)が供給され、予熱酸素噴出
口104には吹管の予熱酸素供給路が連通されて被切断
材予熱用の酸素が供給されるようになされている。
【0003】前記ポストミックス火口100を使用する
時には、最初燃料ガス噴出口103より燃料ガスを噴出
させると共に予熱酸素噴出口104より予熱用の酸素を
噴出させて火口の外側で燃料ガスと予熱酸素とを混合燃
焼させて被切断材を所定の温度(例えば800℃)に予
熱し、この後、切断酸素噴出口101,カーテン酸素噴
出口102よりそれぞれ酸素を噴出させて切断酸素の周
囲をカーテン酸素にてカーテン状に取巻き、ポストミッ
クス火口100を移動させつつポストミックス火口10
0の中心から噴出する切断酸素にて被切断材を切断する
ようにしている。
【0004】このようなポストミックス火口100によ
れば、火口の外側で燃料ガスと予熱酸素とを混合燃焼さ
せているので、逆火を防ぐことができ、切断酸素の噴出
速度を高速化することができ、火口の種類を豊富に用意
可能とするため各種の被切断材に対する切断能力を揃え
ることができるため通常の板厚から極厚の被切断材まで
切断することが可能で、切断性能がよいため被切断材と
ポストミックス火口100との距離を大きくとることが
でき、このため火口の汚れを減少させて火口の耐久性を
向上させることができる等の効果をあげることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、LP
Gに対しLNG(リケファイド・ナチュラル・ガス)は
分子量がLPGよりも小さく軽いため閉ざされた室にあ
っても上昇し易い、いわば滞留する危険性が少ないこと
及び入手し易いこと等によりポストミックス火口に利用
することが考えられるようになった。ところが、前記ポ
ストミックス火口においては、プロパンガス等の前記L
PGを用いた場合には良好な燃焼特性が得られるが、L
NG,メタンガス等の遅燃性ガスを用いた場合には燃焼
特性が不十分であり、例えば、LPGを用いた場合に
は、一箇月に500噸の被切断材の切断処理を行なうこ
とができるのに比べ、LNGを用いた場合には、一箇月
に400噸の被切断材の切断処理しかできず、切断能力
が使用ガスによって低下するという問題があった。
【0006】これは、前記ポストミックス火口において
は火口の外側で燃料ガスと予熱酸素とを混合燃焼させて
これを用い被切断材を所定の温度に予熱してはいるもの
の、LPGを用いた場合に比較してLNG,メタンガス
等の遅燃ガスを用いた場合には燃焼特性が低いため、L
PGを用いた場合と同等の切断能力を得るためには多量
の酸素を必要とするという事情からであった。
【0007】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、LNG,メタンガス等の遅燃ガスを用いた場合にお
ける燃料ガスへの酸素供給量の不足を補って、ポストミ
ックス火口にLNG,メタンガス等の遅燃ガスを用いた
場合であっても燃焼特性がよくなり、被切断材の切断能
力の向上が図れるポストミックス火口を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記目的
を達成させるために、火口先端面に該先端面の中心から
半径方向外方に向けて切断酸素噴出口、カーテン酸素噴
出口、燃料ガス噴出口、予熱酸素噴出口が同心状に形成
されたポストミックス火口において、前記予熱酸素噴出
口の外側に補助酸素噴出口が形成されている構成とされ
ている。また、第2の発明は、第1の発明において、前
記補助酸素噴出口は、等間隔環状配置された複数の小径
噴出口からなる構成とされている。
【0009】
【作用】前記第1の発明の構成によれば、被切断材の切
断時において、まず、燃料ガス噴出口から燃料ガスを噴
出させると共に、予熱酸素噴出口及び補助酸素噴出口か
ら酸素を噴出させ、燃料ガスと予熱酸素及び補助酸素と
をポストミックス火口の先端面の外側で混合して燃焼さ
せ、かつカーテン酸素噴出口よりカーテン酸素を噴出さ
せて被切断材の切断すべき箇所を所定の温度に予熱し、
次いで切断酸素噴出口より切断用の酸素を噴出させつつ
ポストミックス火口を移動させて前記被切断材の切断す
べき箇所を切断する。この場合、前記燃料ガスに予熱酸
素のみならず補助酸素も供給され、燃料ガスの燃焼特性
を向上させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
基づいて説明する。図1は、ガス切断において、リケフ
ァイド・ナチュラル・ガス(LNG),メタンガス等の
遅燃焼ガスを用いて被切断材を切断するための遅燃ガス
用のポストミックス火口1の縦断面図である。ポストミ
ックス火口1は周知のように火口の外側で燃料ガスと予
熱酸素とを混合するように構成された火口であり、これ
に対して火口内で燃料ガスと予熱酸素とを混合するよう
に構成されたプレミックス火口がある。
【0011】本実施例で用いる遅燃ガス用のポストミッ
クス火口1は、図1に示すように、内部心棒2と内部火
口3と外部火口4と内部心棒止めナット5とからなって
いる。ポストミックス火口1は吹管側の基端部1aを図
1に仮想線により示された吹管の器頭6に火口止めナッ
ト7により締め付けられて取り付けられている。
【0012】内部火口3は、断面円形の内孔8をもつ概
ね円筒状のもので、その外周は、胴部9とこの胴部9の
基端側(図1に示す胴部9の右側)に形成された円錐台
状の連結部10と胴部9の先端側に形成されたテーパ部
11及び小径部12とからなっている。
【0013】連結部10は、ポストミックス火口1の前
記基端側に形成され、その外周は吹管側(図1における
内部火口3の右側部)に近付くにつれて小径とされてい
る。連結部10の胴部9側外径はこの胴部9の外径より
大とされている。連結部10の外周には内部火口3の軸
線方向に間隔をおいて溝13,14,15が形成されて
いる。これらの溝13,14,15は内孔8と同心状に
形成されている。
【0014】内部火口3には、小径部12の外周の外側
部と溝14内とを連通する複数の断面円形の燃料ガス孔
16が形成されている。これらの燃料ガス孔16は、内
孔8と同心状にかつ内部火口3の軸線方向に向けて形成
されている。そして、燃料ガス孔16はポストミックス
火口1の先端面(図1における左端部)1bにおいて燃
料ガス噴出口16aとなっている。また、内部火口3の
連結部10には、内孔8内と溝13内とを連通する複数
の連通孔17が形成されている。この連通孔17は内部
火口3の軸線方向と直交する方向にかつ内部火口3の中
心から放射状に形成されている。また、内部火口3の連
結部10の先端側(胴部9に隣接する部分)には、フラ
ンジ状部10aが形成されており、このフランジ状部1
0aには、溝15内と後記する予熱酸素孔18とを連通
する複数の連通孔19が形成されている。これらの連通
孔19は内孔8の中心軸線に対し傾斜しかつ円周方向に
間隔をおいて形成されている。
【0015】内部火口3の胴部9の外周の所定箇所に
は、心合せ用の複数の突起20が内部火口3の軸線方向
と直交する方向にかつ内部火口3の中心から放射状に形
成されている。これらの各突起20の先端面は内部火口
3の中心軸線から同一半径の円周上に位置させられてお
り、各突起20はいわば歯車の歯と類似状に形成されて
いる。内孔8の連結部10側開口端は図2に示すように
拡径されてこの拡径部の境界に段部21が形成されてい
ると共に拡径部の内面には雌ねじ部22が形成されてい
る。内部火口3の内孔8の先端側部(図1における左側
部)には2段に縮径された縮径部23が形成されてい
る。
【0016】前記内部心棒2は、図1に示すように中心
に切断酸素孔24が形成された円筒状のもので、内部心
棒2の外周の胴部25の基端部側(図1における内部心
棒2の右側)にはフランジ26が形成され、胴部25の
先端部側には中径部27,小径部28が形成されてい
る。内部心棒2の中径部27の外周の所定箇所には、心
合せ用の複数の突起29が内部心棒2の軸線方向と直交
する方向にかつ内部心棒2の中心から放射状に形成され
ている。これらの各突起29の先端面は内部心棒2の中
心軸線から同一半径の円周上に位置させられており、各
突起29はいわば歯車の歯と類似状に形成されている。
切断酸素孔24先端側部(図1における左側部)は一旦
縮径されて縮径部30が形成され、さらに先端側即ち、
開口端に向けて漸次拡径されて、先端広がり状の切断酸
素噴出口31とされている。
【0017】内部心棒2は、内部火口3の内孔8の縮径
部23の内面に突起29の先端を内接させられて内部火
口3内に同心状に挿入配置され、内部火口3の段部21
にフランジ26を当接させられた状態で、内部火口3の
雌ねじ部22に螺合された内部心棒止めナット5により
内部火口3に固定されている。内部心棒止めナット5
は、リングの外周に前記雌ねじ部22に螺合する雄ねじ
部32が形成されたものである。図2中、33は内部火
口3内に内部心棒2が同心状に挿入固定された状態にお
いて、内部火口3の連通孔17に対向する内部心棒2の
胴部25の外周位置に形成された環状溝である。
【0018】内部火口3の内孔8の内面と内部心棒2の
外周面との間には、上述のように内部火口3内に内部心
棒2が同心状に挿入固定された結果、図1に示すように
環状孔34が形成されている。この環状孔34は、内部
心棒2の中心の酸素孔34と同心状の環状孔である。環
状孔34は連通孔17と連通されこれら環状孔34と連
通孔17とから一連のカーテン酸素孔35が形成され、
カーテン酸素孔35の先端(図1における左端)はカー
テン酸素噴出口35aとなっている。
【0019】外部火口4は、図1に示すポストミックス
火口1の連結部10側(図1における右側)に位置する
フランジ36をもつ円筒状のものである。図4に示すよ
うに、外部火口4の内部孔37のフランジ36側部には
テーパー部38が形成されている。また、外部火口4の
内部孔37の先端側(図1,図4における左側)には、
テーパー部39及び縮径部40が形成され、この縮径部
40が外部へ開口している。外部火口4の先端側部内壁
には、内部孔37内と外部火口4の外部とを連通する複
数の補助酸素噴出口41が形成されている。これらの補
助酸素噴出口41は、外部火口4の中心軸線方向に向け
て形成され、かつ外部火口4の円周方向に等間隔をおい
てそれぞれ同一円周上に位置し全体として環状に形成さ
れている。また、補助酸素噴出口41はその一部が内部
孔37の中心軸線と平行な内壁部分に達して内部孔37
に直接連通している。
【0020】外部火口4は、図1に示すように内部火口
3の連結部10側にフランジ36が位置させられ内部火
口3の胴部9に嵌合されている。外部火口4は、フラン
ジ36の端面が連結部10のフランジ状部10aに当接
された状態で、連結部10に嵌合された吹管の器頭6と
フランジ36に係合するように外部火口4に嵌合された
火口止めナット7とを螺合緊締することにより、連結部
10に締め付け固定されている。この際、内部火口3の
胴部9に設けられた各突起20の先端が外部火口4の内
部孔37の内面に接触するため、内部火口3と外部火口
4とは同心状となる。
【0021】また、前記内部火口3への外部火口4の嵌
合固定によりこれら内部火口3と外部火口4との間に流
通孔42が形成されている。この流通孔42は、前記内
部心棒2の切断酸素孔24と同心状に形成され、かつ内
部火口3の胴部9部分においては切断酸素孔24の軸線
方向に向けて形成され、先端側部即ち、内部火口3のテ
ーパー部11においては切断酸素孔24の軸線方向と傾
斜して形成されている。流通孔42は連結部10のフラ
ンジ状部10aに形成された連通孔19に連通されて前
記予熱酸素孔18とされ、この予熱酸素孔18はポスト
ミックス火口1の先端面1bにおいて予熱酸素噴出口4
3となっている。
【0022】また、前記内部火口3への外部火口4の嵌
合固定により、内部火口3の小径部12と外部火口4の
縮径部40との間にリング溝44が形成されており、こ
のリング溝44内に前記燃料ガス噴出口16a及び予熱
酸素噴出口43がそれぞれ開口させられている。従っ
て、ポストミックス火口1の半径方向において予熱酸素
噴出口43の外側に補助酸素噴出口41が配設されてい
る。
【0023】次に、前記のように構成されたポストミッ
クス火口1の作用について説明する。ポストミックス火
口1を被切断材の切断に使用する場合、まず、燃料ガス
噴出口16aからLNGを噴出させると共に、予熱酸素
噴出口43及び補助酸素噴出口41から酸素を噴出させ
る。すると、これらの噴出口から噴出した燃料ガス,予
熱酸素及び補助酸素がポストミックス火口1の先端面1
bの外側で混合して燃焼する。またこのときカーテン酸
素噴出口35aよりカーテン酸素を噴出させる。(この
カーテン酸素は後記する切断酸素を噴出して被切断材を
切断する際に噴出させてもよい。) この燃焼炎により被切断材の当初切断すべき箇所を所定
の温度(例えば800℃)に予熱し、この切断すべき箇
所が所定の温度に達したら、切断酸素噴出口31より切
断用の酸素を噴出させつつポストミックス火口1を移動
させて被切断材の切断すべき箇所を切断する。
【0024】ところで、本実施例のようにポストミック
ス火口1にLNGを用いて被切断材の切断を行なう場合
には、前記予熱時において補助酸素噴出口41からの酸
素の噴出がないと、LNGにあってはLPGに比較して
酸素と混合しにくいため燃焼特性が低くなる。このため
LNGを用いた場合にはLPGを用いた場合に比較して
被切断材の切断能力が低い。そこで、本実施例において
は、上述のように予熱酸素の外に補助酸素噴出口41か
らも酸素を噴出させて強制的に酸素量を増やしこれら予
熱酸素及び補助酸素と燃料ガスとを混合させかつ燃焼さ
せている。これにより、燃料ガスの燃焼特性が向上しひ
いては被切断材の切断能力が向上する。
【0025】また、予熱酸素の外側に補助酸素噴出口4
1から酸素を噴出させているので、この補助酸素が、大
気からの切断酸素流のまわりに大気が巻き込まれて被切
断材の切断面に当り切断面上の酸素純度が低下して切断
能力が減少するのを、カーテン酸素と協働して防ぐのに
も役立つ。
【0026】また、前記ポストミックス火口1によれ
ば、火口の外側で燃料ガスと予熱酸素とを混合燃焼させ
ているので、逆火を確実に防ぐことができ、切断酸素噴
出口31が先端広がり状とされたいわゆるダイバーゼン
ト構造とされているので切断酸素気流が向上して切断酸
素の噴出速度を高速化することができ、火口の種類を豊
富に用意可能とするため各種の被切断材に対する切断能
力を揃えることができるため通常の板厚から極厚の被切
断材まで切断することが可能で、切断性能がよいため被
切断材とポストミックス火口1との距離を大きくとるこ
とができ、このため火口の汚れを減少させて火口の耐久
性を向上させることができるのはもちろんのこと、切断
能力が向上したため熱間材の切断においてはパウダを必
要とせず、プレミックス火口と異なり火口,吹管を水冷
することができるので冷間材に限らず熱間材も1本のト
ーチで切断することが可能となり、パウダ装置を付設す
ることにより鉄の外、ステンレス,アルミニウム,胴等
の非鉄金属の切断もできる等の効果も上げることができ
る。
【0027】また、前記補助酸素噴出口41は、等間隔
環状配置された複数の小径噴出口からなるため、被切断
材の切断時において火口を前後左右いずれの方向に動か
しても切断が継続されるので、補助酸素噴出口41の配
置が不良であることによって切断方向により切断能力が
低下するのを防止することができる。
【0028】なお、前記実施例においては、予熱酸素噴
出口43の外側に複数の小径円孔からなる補助酸素噴出
口41を等間隔環状配置したが、これに限らず、予熱酸
素噴出口43の外側に円環状の一連の補助酸素孔を設け
てもよい。また、前記実施例においては、予熱酸素孔1
8から補助酸素噴出口41を分岐させたが、これに限ら
ず、ポストミックス火口1の半径方向における予熱酸素
孔18の外側にこれとは別個の流通孔を設け、この流通
孔の先端側を予熱酸素噴出口43の外側に配置された補
助酸素噴出口としてもよい。また、前記実施例において
は、ポストミックス火口1にLNG,メタンガス等の遅
燃ガスを用いたが、これに限らず、プロパンガス等のL
PGを用いることもできる。
【0029】
【発明の効果】第1の発明によれば、火口先端面に該先
端面の中心から半径方向外方に向けて切断酸素噴出口、
カーテン酸素噴出口、燃料ガス噴出口、予熱酸素噴出口
が同心状に形成されたポストミックス火口において、前
記予熱酸素噴出口の外側に補助酸素噴出口が形成されて
いる構成とされているので、予熱酸素の外に補助酸素噴
出口からも酸素を噴出させて強制的に酸素量を増やし、
これら予熱酸素及び補助酸素と燃料ガスとを混合させか
つ燃焼させ、これにより燃料ガスの燃焼特性を向上さ
せ、ひいては被切断材の切断能力を向上させることがで
きる。また、予熱酸素の外側に補助酸素噴出口から酸素
を噴出させているので、この補助酸素が、大気からの切
断酸素流のまわりに大気が巻き込まれて被切断材の切断
面に当り切断面上の酸素純度が低下して切断能力が減少
するのを、カーテン酸素と協働して一層強力に防ぐこと
ができる。また、火口の外側で燃料ガスと予熱酸素とを
混合燃焼させているので、逆火を確実に防ぐことがで
き、切断酸素気流を向上させて切断酸素の噴出速度を高
速化することができ、火口の種類を豊富に用意可能とす
るため各種の被切断材に対する切断能力を揃えることが
でき、通常の板厚から極厚の被切断材まで切断すること
が可能で、切断性能がよいため被切断材とポストミック
ス火口との距離を大きくとることができ、このため火口
の汚れを減少させて火口の耐久性を向上させることがで
きる。また、切断能力が向上するため熱間材の切断にお
いてはパウダを必要とせず、プレミックス火口と異なり
火口,吹管を水冷することができるので冷間材に限らず
熱間材も1本のトーチで切断することが可能となり、パ
ウダ装置を付設することにより鉄の外、ステンレス,ア
ルミニウム,胴等の非鉄金属の切断もできる等の効果を
上げることもできる。また第2の発明によれば、第1の
発明において、前記補助酸素噴出口は、等間隔環状配置
された複数の小径噴出口からなる構成とされているの
で、被切断材の切断時において火口を前後左右いずれの
方向に動かしても切断が継続されるので、補助酸素噴出
口の配置が不良であることによって切断方向により切断
能力が低下するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の側断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を示す要部の拡大側断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例を示す火口の先端面図ある。
【図4】本発明の一実施例を示す外部火口の要部の側断
面図ある。
【図5】従来のポストミックス火口の先端面図である。
【符号の説明】
1 ポストミックス火口 1b 先端面 16a 燃料ガス噴出口 31 切断酸素噴出口 35a カーテン酸素噴出口 41 補助酸素噴出口 43 予熱酸素噴出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火口先端面に該先端面の中心から半径方
    向外方に向けて切断酸素噴出口、カーテン酸素噴出口、
    燃料ガス噴出口、予熱酸素噴出口が同心状に形成された
    ポストミックス火口において、前記予熱酸素噴出口の外
    側に補助酸素噴出口が形成されていることを特徴とする
    ポストミックス火口。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポストミックス火口にお
    いて、前記補助酸素噴出口は、等間隔環状配置された複
    数の小径噴出口からなることを特徴とするポストミック
    ス火口。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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