JP7445347B1 - 火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法 - Google Patents

火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法 Download PDF

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Abstract

【課題】標準炎を使用した圧接材の圧接を行う場合に、初期加熱から標準炎を使用して、還元材を用いなくても圧接面における酸化抑止ができ、還元材と併用すると一層の酸化抑止が可能になる火口を提供する。【解決手段】火口A1は、中空体でありその先端部に火孔20が設けられた火口基体1と、火口基体1の火孔20の近傍に、火孔20を横切るように設けられ、かつ、火孔20を通過するガス流を二方へ分けて非加熱領域を所定の幅で形成する分流部材3とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法に関するものである。詳しくは、地域によらず、安定的な入手が可能で環境負荷も小さいプロパンガス等を燃料ガスとする標準炎を使用した圧接材の圧接を行う場合に、初期加熱から標準炎を使用しても、酸化抑止が可能になるものに関する。
例えば、アセチレンガスを使用した鉄筋のガス圧接においては、鉄筋の圧接面を研磨し、初期加熱では先端面同士が密着するまでは還元炎で加熱することが必要である。仮に、初期加熱を標準炎(中性炎又は酸化炎)で行うと、圧接面に酸化被膜が形成されて接合不良となり、圧接面破断が起こる。
一方で、アセチレンガスと比較して火力は劣るが、取り扱いが容易であり環境負荷も小さい天然ガスやプロパンガスの使用は、従来からの懸案となっている。つまり、これらのガスを使用して圧接しようとすると、アセチレンガスと同等の火力を得るには、初期加熱から標準炎で加熱する必要があり、この場合、圧接面での酸化被膜の形成を抑止する対策が必要になる。
この対策の一つとして、鉄筋等を圧接する際に、ポリスチレンシートと鋼製リングが仕込まれているキャップ状のPSリングを還元材(又は酸化防止材)として使用するガス圧接工法が行われている。しかしながら、圧接工法における還元材の使用は、コスト高になる問題がある。また、還元材を鉄筋等の圧接面に挟むために、加熱効率が悪くなりやすく、これに起因して圧接面に酸化皮膜が生じやすくなる問題もある。
そこで、標準炎を使用した場合でも、炎を圧接面に直接当てないようにして、かつ圧接面近傍の加熱が十分にできれば、これらの問題は解消できると想定されるが、圧接工法に使用する火炎を火口で分ける技術は、従来、殆ど提案されていなかった。なお、例えば、バーナーにおいては、燃料ガスの直進性を緩和して火炎長さを調整し、最適な炉内温度分布を実現するとされる高速噴流型拡散燃焼式バーナー(特許文献1)が提案されている。
特開2009-299955号公報
上記従来の高速噴流型拡散燃焼式バーナーでは、拡散チップによって、燃料ガスをその外側を流れる一次空気へ向けて拡散することができる。しかし、拡散チップは円錐形であるため、火炎は膨らんだとしても通常の形であり、火炎を、圧接面を挟む方向に分ける必要がある圧接工法に使用する火口の構造としては採用できなかった。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、例えば地域によらず、安定的な入手が可能で環境負荷も小さいプロパンガス等を燃料ガスとする標準炎を使用した圧接材の圧接を行う場合に、初期加熱から標準炎を使用しても、酸化抑止が可能になる火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法を提供することを目的とするものである。
〔1〕上記の目的を達成するために本発明は、中空体であり、その先端部に火孔が設けられた火口基体と、該火口基体の前記火孔の近傍に、前記火孔を横切るように設けられ、かつ、前記火孔を通過するガス流を二方へ分けて非加熱領域を所定の幅で形成する分流部材と、を備える火口である。
本発明の火口は、中空体である火口基体に、先端部の火孔へ向けて可燃ガスを流すことができる。火口基体の火孔の近傍には、火孔を横切るように分流部材が設けられており、火孔を通過するガス流を二方へ分けることができる。
分流部材でガス流を二方へ分けることにより、圧接材を加熱する場合の火炎も二方へ分かれる。分かれた各火炎は、圧接材の所定箇所を加熱すると共に、分かれた火炎の間には、非加熱領域(圧接に必要な加熱には充分でない加熱領域の意味を含む)が所定の幅(又は大きさ)で形成される。
これにより、圧接材を圧接する際に、圧接材の圧接面に非加熱領域を合わせることによって、安定的な入手が可能で環境負荷も小さいプロパンガス等を燃料ガスとする標準炎を使用した圧接材の圧接を行う場合に、初期加熱から標準炎を使用して、還元材を用いなくても圧接面における酸化抑止ができ、また、還元材と併用すると一層の酸化抑止が可能になる。
〔2〕本発明の火口は、〔1〕において、前記分流部材が、前記火孔の先端から、前記火口基体の内部へ向け、所定の距離を以て離間して設けてある構成とすることもできる。
この火口は、火孔の前方が開放されて火炎で通常の加熱を行っている場合は、分流部材は、火炎とは離れており、略加熱されることがない。このため、分流部剤は、熱による劣化が抑えられ、所定の強度が保たれる。これにより、仮に火孔の前方が塞がれる等して逆火(バックファイア)が生じたとしても、その衝撃で分流部材が破損してしまうことを抑止できる。
〔3〕本発明の火口は、〔1〕、〔2〕において、前記火口基体が、基部材と、該基部材に取り付けられると共に、前記火孔が設けられた先部材とを有し、前記分流部材は、前記火孔を横切った状態を維持しつつ、その軸線方向と交わる方向へ回転可能に設けてある構成とすることもできる。
この場合は、分流部材を先部材に取り付ける際に、回転させることにより周方向の角度の調整が可能である。これにより、ガス流を二方へ分けて生じる非加熱領域を圧接材の圧接面に合わせる(又は重ねる)作業が可能になる。
〔4〕本発明の火口は、〔1〕、〔2〕において、前記火口基体が、基部材と、該基部材に回転可能に取り付けられると共に、前記火孔が設けられた先部材とを有する構成とすることもできる。
この場合は、火口基体を構成する、分流部材が火孔を横切るように設けてある先部材を基部材に対して回転させることにより、分流部材の周方向の角度の調整が可能である。これにより、ガス流を二方へ分けて生じる非加熱領域を圧接材の圧接面に合わせる作業が可能になる。
〔5〕本発明の火口は、〔1〕において、前記火口基体の内部にあり、前記火口基体に可燃ガスを導入すると共に前記火口基体と協働して可燃ガスを前記火孔へ誘導するガス誘導部を備え、前記分流部材は、前記ガス誘導部の先端部に、前記火孔に通じるガス噴出口を横切るように設けてある構成とすることもできる。
この場合は、火口基体の内部にあるガス誘導部によって、可燃ガスを導入して火孔へ誘導することができる。分流部材は、ガス誘導部の先端部に、火孔に通じるガス噴出口を横切るように設けてあるので、ガス噴出口を通るガスを分流部材により二方へ分けて火孔を通り噴出させることができる。
〔6〕本発明の火口は、〔5〕において、前記ガス誘導部は、前記火口基体とは別体に設けられ、前記火口基体に対し、その周方向に回転可能、かつ、所定の位置で固定可能である構成とすることもできる。
この場合は、ガス誘導部は、火口基体とは別体に設けられ、火口基体に対し、その周方向に回転可能であるので、分流部材の周方向の角度の調整が可能である。これにより、ガス流を二方へ分けて生じる非加熱領域を圧接材の圧接面に合わせる作業が可能になる。
〔7〕本発明の火口は、〔5〕、〔6〕において、前記ガス誘導部の先部が、前記火口基体との間でガス通孔を形成する歯車状に設けられ、該歯車の各歯が前記ガス誘導部の軸線方向に対して全長にわたり螺旋を描くように設けてある構成とすることもできる。
この場合は、ガス誘導部の先部が、火口基体との間でガス通孔を形成する歯車状に設けられ、歯車の各歯がガス誘導部の軸線方向に対して全長にわたり螺旋を描くように設けてあるので、火口基体の内面との間に、歯車の溝で通気路が形成され、その通気路は螺旋状となる。各通気路の排出口からは、ガス流がガス誘導部の長さ方向に対して所定の角度で噴出、かつ旋回するように排出される。
これにより、外炎の形成領域が拡張され、その外炎形成領域により、内炎に対し大気中の酸素が巻き込まれるのを抑える機能を果たすことができ、圧接材の圧接面に大気中の酸素が巻き込まれるのを抑止できる。これにより、圧接面での酸化被膜の形成が抑止され、圧接面の接合を良好に行うことができる。
〔8〕上記の目的を達成するために本発明は、相対向して設けてあるバーナー管と、該バーナー管の内側に設けられ、火孔を横切る分流部材を有し、前記各バーナー管の内方の中心へ前記火孔を向け、該火孔を通過するガス流を二方へ分けて非加熱領域を所定の幅で形成可能に取り付けてあり、前記分流部材は、長さ方向が前記バーナー管の長手方向に沿う中心線と略平行になるように設けてある複数の火口とを備える加熱トーチである。
本発明の加熱トーチは、相対向して設けてあるバーナー管を、圧接材をほぼ中心とする位置に配することができる。また、火孔を横切る分流部材を有する複数の火口が各バーナー管の内方へ火孔を向け、火孔を通過するガス流を二方へ分けて非加熱領域を所定の幅で形成可能に取り付けてあるので、各バーナー管の内方の中心に配した圧接材の加熱が可能である。
また、各火口の分流部材は、長さ方向がバーナー管の長手方向に沿う中心線と略平行になるように設けてあるので、圧接材の圧接面に、二方へ分かれた火炎の間の非加熱領域を合わせることが可能である。
このように、圧接材を圧接する際に、圧接材の圧接面に非加熱領域を合わせることによって、初期加熱からプロパンガス等を燃料ガスとする標準炎を使用して、還元材を用いなくても圧接面における酸化抑止ができる。また、還元材を併用することにより、一層の酸化抑止が可能になる。
〔9〕上記の目的を達成するために本発明は、火口の火孔を通過するガス流を二方へ分けて非加熱領域を所定の幅で形成し、該非加熱領域が圧接材の圧接面に重なるようにして加熱を行う工程を備えるガス圧接工法である。
本発明のガス圧接工法は、火口の火孔を通過するガス流を二方へ分けて形成される非加熱領域を所定の幅で形成し、非加熱領域が圧接材の圧接面に重なるようにして加熱を行うので、圧接面における酸化抑止ができる。
〔10〕本発明のガス圧接工法は、〔9〕において、前記加熱を標準炎により行うようにすることもできる。
この場合は、標準炎による加熱を行うので、アセチレンガス以外のプロパンガス等を利用しても、圧接工法に充分な火力を得ることができる。これにより、初期加熱から標準炎を使用して、圧接面における酸化抑止ができる。また、還元材を併用することにより、一層の酸化抑止が可能になる。
本発明は、例えば地域によらず、安定的な入手が可能で環境負荷も小さいプロパンガス等を燃料ガスとする標準炎を使用した圧接材の圧接を行う場合に、初期加熱から標準炎を使用して、還元材を用いなくても圧接面における酸化抑止ができ、また、還元材と併用すると一層の酸化抑止が可能である火口、それを使用した加熱トーチ及びガス圧接工法を提供することができる。
本発明の第1の火口の構造を示す分解斜視図である。 図1に示す第1の火口の組み上げ状態の縦断面図である。 図1に示す第1の火口の先部材の構造を示す下方から見た斜視図である。 本発明の第2の火口の構造を示す分解斜視図である。 図4に示す第2の火口の組み上げ状態の縦断面図である。 第2の火口のガス誘導体の構造を示す説明図である。 第2の火口のガス誘導体の構造を示す断面図である。 本発明の第3の火口の縦断面図である。 第3の火口のガス誘導体の構造を示す斜視図である。 本発明の第4の火口を取り付けた加熱トーチの要部の斜視図である。 本発明の第5の火口を取り付けた加熱トーチの要部の斜視図である。 第5の火口の構造を示す一部断面説明図である。 本発明の加熱トーチの概略平面図である。 図13の加熱トーチに設けてある各火口の配置を示す説明図である。 本発明の火口における火炎の分流方向を示す一部断面説明図である。
図1乃至図15を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。
まず、図1乃至図3を参照して、本発明に係る第1の火口A1の構造を説明する。
第1の火口A1は、金属製(例えば真鍮製)であるが、これに限定されず、より耐火性に優れる金属材料を採用してもよい。これについては、後述する火口A2乃至A5も同様である。
第1の火口A1は、火口基体10を有している。火口基体10は、中心部に長さ方向(図2で上下方向)に貫通する空間100を有する中空体である。火口基体10は、基部材1と先部材2から構成されている。
基部材1は、基端側(図2で下端側)から順に、下ネジ管部11とフランジ部12及び上ネジ管部13を有する。なお、フランジ部12と上ネジ管部13の間は、本実施の形態では扁平な六角柱形状の先部材残部16となっている。
下ネジ管部11は、外周部に雄ネジ(符号省略)を有する。また、上記空間100のうち、略下ネジ管部11に対応する部分は、下側の内径が大きいテーパ孔14となっている。テーパ孔14の横断面形状は円形である。
空間100のうち、テーパ孔14の上に位置する空間は、テーパ孔14の上端の内径より径大な圧入孔15となっている。圧入孔15は、横断面形状が円形であり、上記上ネジ管部13とフランジ部12に略対応する位置にある(図2参照)。
圧入孔15には、ガス誘導体4が収容され固定してある。ガス誘導体4は、テーパ孔14の上端の内径より径大で、テーパ孔14と圧入孔15の段差部に掛かる首部40を有する。首部40の上部には、平歯車状(参考:図4の誘導部41a)の誘導部41が設けてある。
誘導部41の外径(最大径)は、圧入孔15の内径より若干径大に形成されており、ガス誘導体4は圧入孔15に圧入し、その上端が上ネジ管部13の上端より下に位置するように固定してある(図2参照)。これにより、圧入孔15の内周部と誘導部41の間には、誘導部41の周方向の8箇所に通気路400(便宜上、図2に符号図示)が、誘導部41の全長にわたり形成される。
また、ガス誘導体4の中心部には、全長にわたりガス送給孔45が設けてある。更に、上記首部40には、直径方向の二箇所に周壁部を貫通してガス送給孔45に通じる連通孔43が設けてある。
先部材2は、外形が略六角柱形状であり、その基部側はネジ管部21となっている。先部材2の先端部には、所定の内径を有する円孔形状の火孔20が形成されている。ネジ管部21の内周部には雌ネジ(符号省略)を有する。
雌ネジのピッチ数は、上記上ネジ管部13の雄ネジのピッチ数より多くなるようにしてあり、先部材2を締め込んだときも螺合の余り部分がある(図2参照)。なお、火孔20と、ネジ管部21の内周部は、上記空間100を構成する。
また、先部材2のネジ管部21の雌ネジには、分流部材3が取り付けてある。分流部材3は、横断面形状が円形で所定の長さのピン形状である。分流部材3は、雌ネジの溝部に両端を嵌め入れて掛けわたすことができる。
そして、分流部材3は、上記火孔20を横切った状態を維持しつつ、溝部に沿って、分流部材3の軸線方向と交わる方向へ回転させて螺合してある。これにより、分流部材3は、雌ネジの任意の深さ位置(上記雄ネジと雌ネジの螺合の余り部分)に止めてある。また、これにより、分流部材3は、火孔20に対して空間100のやや内部側に所定の距離を以て離間して配置してある。
分流部材3の材質は、例えばステンレススチール等であるが、充分な耐火性(耐熱性)を有するものであれば、これに限定するものではなく、他の金属材料も採用可能である。また、本実施の形態では断面形状が円形であるが、これに限定するものではなく、火炎の方向を2つに分けるために、例えば楕円形、三角形、四角形、その他の多角形等に形成することもできる。これについては、後述する火口A2乃至A5も同様である。
そして、分流部材3が取り付けてある先部材2は、ガス誘導体4が固定されている基部材1に、ネジ管部21の雌ネジを基部材1の上ネジ管部13の雄ネジに螺合して締め込まれ、基部材1に固定され、一体化されて火口A1となる。
なお、先部材2に止めてある分流部材3は、先部材2と基部材1を一体化したときに、上ネジ管部13の上端で押さえられて、周方向において所定の角度となるように調整される。この角度は、後述するように加熱トーチ9に組み込んだときに、被圧接材51、52の圧接面500と平行になる角度である。
ここで、図13乃至図15を参照して、本発明の加熱トーチ9について説明する。
上記火口A1が組み込まれる加熱トーチ9は、ガス圧接用の加熱トーチである。加熱トーチ9は、可燃ガスを導入するガス導入管90を有している。ガス導入管90の基部には、バルブ(符号省略)を有する可燃ガス供給管と酸素供給管(何れも図示省略)とが合流可能に接続されている。
ガス導入管90の先端には、U字形の分岐管91が接続されており、分岐管91の両先端には、相対向して分岐水平管であるバーナー管92、93が接続されている。ガス導入管90と分岐管91、バーナー管92、93は、中心線が同一平面上(設置時は通常は水平面上)にある。
バーナー管92、93には、それぞれその内側に4本の火口A1が取り付けられている。なお、本実施の形態では、火口の数は4本ずつであるが、これに限定されるものではなく、圧接材の径が大きくなると、例えば5~10本に設定される。
各火口A1は、火孔20が内方向(同一平面上の中心方向)へ向けてあり、各火孔20近傍に位置している分流部材3は、バーナー管92、93の中心線と略同じ高さ、かつ略平行になるように設定してある(図14参照)。
また、バーナー管92、93の前後端部の火口A1の上下には、圧接材51、52の圧接面500からやや上下方向に離れた部分を加熱する火口A0が水平方向より上下にやや角度を付けて、火口A1と同様に内方向へ向けて設けてある。
(火口A1と加熱トーチ9の作用)
火口A1は、加熱トーチ9のバーナー管92、93の所定の位置に取り付けられる。火口A1は、火口基体10の下ネジ管部11をバーナー管92、93に備えているネジ管である取付管94にネジ込んで固定される(図13乃至図15参照)。
取付管94に固定された火口A1には、可燃ガス(例えばプロパンガスと酸素の混合気)が供給可能となる。可燃ガスは、基部材1のテーパ孔14から導入され、ガス誘導体4のガス供給孔45に入る。ガス供給孔45を通る可燃ガスの圧力は、略一定の高圧に維持され、可燃ガスの一部はガス供給孔45の先端から火孔20へ向け噴出する。
また、可燃ガスの他の一部はガス供給孔45から連通孔43を通って空間100内に入り、各通気路400を通って、ガス供給孔45の先端から噴出する可燃ガスと合流する。合流した可燃ガスは、火孔20を通り外部へ噴出するが、噴出する前に、火孔20から離間して空間100のやや内部側に位置している分流部材3によって二方へ分けられる。
これにより、着火後の火炎が火炎F1と火炎F2に分かれ、非加熱領域a1が形成される。なお、非加熱領域a1は、図15においては、便宜上、圧接材51、52に表しており、圧接面500と合わせてある。なお、非加熱領域の用語は、全く加熱されない領域という意味だけではなく、圧接に必要な加熱には充分でない加熱領域の意味を含むものである。
そして、火口A1を組み込んだ加熱トーチ9によれば、圧接材51、52を圧接する際に、プロパンガス等を燃料ガスとする標準炎を初期加熱から使用しても、標準炎である火炎F1、F2は非加熱領域a1にある圧接面500を直接には加熱しないので、還元材を使用しなくても、圧接面500に酸化被膜が形成されることを抑止(酸化抑止)することができる。
なお、本実施の形態では、圧接材51、52を垂直方向に立てて支持してあり、加熱トーチ9のバーナー管92、93を水平にしてガス圧接を行っているが、これに限定するものではなく、圧接材51、52を水平に支持し、加熱トーチ9のバーナー管92、93を垂直にしてガス圧接を行うこともできる。
次に、図4乃至図7を参照して、本発明に係る第2の火口A2の構造を説明する。
第2の火口A2は、火口基体10aを有している。火口基体10aは、中心部に長さ方向(図5で上下方向)に貫通する空間100aを有する中空体である。火口基体10aは、基端側(図4で下端側)から順に、下ネジ管部11aとフランジ部12a及び外形が略六角柱形状の上管部18aを有する。
下ネジ管部11aは、外周部に雄ネジ(符号省略)を有する。また、上記空間100aのうち、略下ネジ管部11aとフランジ部12aに対応する部分の内周部には、ネジ孔17aが設けてある(図5参照)。
空間100aのうち、ネジ孔17aの上に位置する空間は、上管部18aの上端面に貫通しており、その先端部が円形の火孔180となっている。また、上管部18aの周壁部の一箇所には、周壁部を貫通してネジ孔19が設けてある。ネジ孔19には、止めネジ190が螺着されている。
空間100aの内部には、ガス誘導体4aが収容されており、所定の位置(高さ)に取り付けてある。ガス誘導体4aは、基端側から順に、外周部に雄ネジ(符号省略)を有する下ネジ管部42a、火孔180を形成する空間より径小な首部40a、平歯車状の誘導部41aが設けてある。なお、下ネジ管部42aの直径線上の二箇所には、ドライバー等の回転操作具を係合させるための係合凹部44aが設けてある。
誘導部41aの外径は、空間100aにおいて、上記ネジ孔17aより上の部分の内径よりやや径小であり、ガス誘導体4aの部分は空間100aの内周部に沿って、周方向へ回転可能、及び進退移動可能である。また、空間100aにおいてネジ孔17aより上の部分の内周部と誘導部41aの間には、誘導部41aの周方向に8箇所の通気路400(便宜上、図4、図5に図示)が、誘導部41aの全長にわたり形成される。
ガス誘導体4aの中心部には、全長にわたりガス送給孔45aが設けてある。ガス送給孔45aの上端部は、ガス噴出口450となっている。ガス送給孔45aは、先部側の誘導部41aと首部40aに対応する部分は同径の円孔であり、基部側の下ネジ管部42aに対応する部分が下方へ向け径大となったテーパ孔となっている(図5、図7参照)。また、首部40aには、直径方向の二箇所に周壁部を貫通してガス送給孔45aに通じる連通孔43aが設けてある。
ガス誘導体4aの先端部には、ガス噴出口450の外側でガス噴出口450を直径方向に横切るように、ステンレススチール製の分流部材3aが取り付けてある。分流部材3aは、横断面形状が円形で所定の長さのピン形状である。分流部材3aは、例えば誘導部41aに平歯車の溝部に対応して設けた貫通孔47に一端部を差し込み、上方へ回してガス噴出口450を横切るようにして、他端部を折り曲げて溝部に収める等して固定してある(図6、図7参照)。
また、貫通孔47をガス誘導体4aの反対側にも設けて、分流部材を分流部材3aのように端部を折り曲げないで直線状のピン形状として、両貫通孔47に通してガス噴出口450を横着るように固定することで、ガス分流を行うこともできる。
そして、ガス誘導体4aは、図4、図5に示すように、誘導部41aを火口基体10aのネジ孔17aに挿入し、下ネジ管部42aの雄ネジがネジ孔17aの雌ネジに噛んだところで回転させて螺合し、空間100aの奥方向にネジ込むことができる。更に、誘導部41aが空間100aにおいて火孔180のある部分に入っても、ガス誘導体4aは、更に奥へネジ込んで移動させ、適当な位置で止めネジ190を締め込んで固定されて、一体化されて火口A2となる。
なお、ガス誘導体4aに設けてある分流部材3aは、ガス誘導体4aと火口基体10aを一体化したときに、ガス誘導体4aが止めネジ190で止められて、火孔180からやや内部に入ったところに位置し、周方向において所定の角度となるように調整される。この角度は、加熱トーチ9に取り付けて組み込んだときに、被圧接材51、52の圧接面500と平行になる角度である。
(火口A2の作用)
火口A2は、加熱トーチ9のバーナー管92、93に上記火口A1と同様に取り付けられる。火口A2は、火口基体10aの下ネジ管部11aをバーナー管92、93に備えているネジ管である取付管94にネジ込んで固定される。このとき、分流部材3aは、バーナー管92、93の中心線と略同じ高さ、かつ略平行になるように設定してある。
取付管94に固定された火口A2には、可燃ガスが供給可能となる。可燃ガスは、火口基体10aのネジ孔17aから導入され、ガス誘導体4aのガス供給孔45aに入る。ガス供給孔45aを通る可燃ガスの圧力は、略一定の高圧に維持され、可燃ガスの一部はガス供給孔45aの先端部のガス噴出口450から火孔180へ向け噴出する。
また、可燃ガスの他の一部はガス供給孔45aから連通孔43aを通って空間100a内に入り、各通気路400を通って、ガス噴出口450から噴出する可燃ガスと合流する。合流した可燃ガスは、火孔180を通り外部へ噴出するが、噴出する前に、火孔180から離間して空間100aのやや内部側に位置している分流部材3aによって二方へ分けられる。これにより、着火後の火炎が火炎F1と火炎F2(図15参照)に分かれ、非加熱領域a1が形成される。
なお、火口A2のガス誘導体4aは、その周方向へ回転可能であり、分流部材3aを回転させることにより周方向の角度の調整ができる。これにより、ガス流を二方へ分けて生じる非加熱領域a1を圧接材の圧接面に合わせる作業が可能になる。また、ガス誘導体4aは、回転させて下ネジ管部42aの螺合位置を変えることにより、進退動が可能であるので、火孔180からの離間の距離を調整する必要が生じたときに、その調整が可能である。
次に、図8及び図9を参照して、本発明に係る第3の火口A3の構造を説明する。
第3の火口A3は、火口基体10aを有している。火口基体10aは、上記火口A2の火口基体10aと同じ構造であるので、ここでの構造の説明は省略する。
火口基体10aの空間100aの内部には、ガス誘導体4bが収容されており、所定の位置(高さ)に取り付けてある。ガス誘導体4bは、基端側から順に、外周部に雄ネジ(符号省略)を有する下ネジ管部42b、後述する火孔180を形成する空間より径小な首部40b、誘導部41bが設けてある。誘導部41bは、歯車状の各歯がガス誘導部41bの軸線方向に対して全長にわたり螺旋を描くように設けてある。なお、下ネジ管部42bの直径線上の二箇所には、ドライバー等の回転操作具を係合させるための係合凹部44bが設けてある。
誘導部41bの外径は、空間100aにおいて、ネジ孔17aより上の部分の内径よりやや径小であり、ガス誘導体4bの部分は空間100aの内周部に沿って回転可能、かつ進退移動可能である。また、空間100aにおいてネジ孔17aより上の部分の内周部と誘導部41bの間には、誘導部41bの周方向に8箇所の通気路400が、誘導部41bの全長にわたり形成される。
ガス誘導体4bの中心部には、全長にわたりガス送給孔45bが設けてある。ガス送給孔45bの上端部は、ガス噴出口450となっている。ガス送給孔45bは、先部側の誘導部41bと首部40bに対応する部分は同径の円孔であり、基部側の下ネジ管部42bに対応する部分が下方へ向け径大となったテーパ孔となっている。また、首部40bには、直径方向の二箇所に周壁部を貫通してガス送給孔45bに通じる連通孔43bが設けてある。
ガス誘導体4bの先端部には、ガス噴出口450の外側でガス噴出口450を直径方向に横切るように、ステンレススチール製で横断面形状が円形で所定の長さのピン形状の分流部材3bが、上記分流部材3aと同様に取り付けてある。そして、ガス誘導体4bは、図8に示すように、上記誘導部41aと同様に、火口基体10aに螺合して取り付けてあり、一体化されて火口A3となる。
なお、ガス誘導体4bに設けてある分流部材3bは、ガス誘導体4bと火口基体10aを一体化したときに、ガス誘導体4bが止めネジ190で止められて、火孔180からやや内部に入ったところに位置し、周方向において所定の角度となるように調整される。この角度は、上記火口A1、A2と同様に、加熱トーチ9に取り付けて組み込んだときに、被圧接材51、52の圧接面500と平行になる角度である。
(火口A3の作用)
火口A3は、加熱トーチ9のバーナー管92、93に上記火口A1と同様に取り付けられる。火口A3は、火口基体10aの下ネジ管部11aをバーナー管92、93に備えているネジ管である取付管94にネジ込んで固定される。このとき、分流部材3bは、バーナー管92、93の中心線と略同じ高さ、かつ略平行になるように設定してある。
取付管94に固定された火口A3には、可燃ガスが供給可能となる。可燃ガスは、火口基体10aのネジ孔17aから導入され、ガス誘導体4bのガス供給孔45bに入る。ガス供給孔45bを通る可燃ガスの圧力は、略一定の高圧に維持され、可燃ガスの一部はガス供給孔45bの先端部のガス噴出口450から火孔180へ向け噴出する。
また、可燃ガスの他の一部はガス供給孔45bから連通孔43bを通って空間100a内に入り、各通気路400を通って、ガス噴出口450から噴出する可燃ガスと合流する。合流した可燃ガスは、火孔180を通り外部へ噴出する。
なお、噴出する前には、各通気路400の排出口からは、ガス流がガス誘導体4bの長さ方向に対して所定の角度で噴出、かつ旋回するように排出され、更に、火孔180から離間して空間100aのやや内部側に位置している分流部材3bによって二方へ分けられる。これにより、着火後の火炎が火炎F1と火炎F2(図15参照)に分かれ、非加熱領域a1が形成される。
ガス流が各通気路400から旋回するように排出されることにより、外炎の形成領域が拡張され、その外炎形成領域により、内炎に対し大気中の酸素が巻き込まれるのを抑える機能を果たすことができる。そして、圧接材51、52の突き合わせ部である圧接面500に大気中の酸素が巻き込まれるのを抑えることができることにより、圧接面500での酸化被膜の形成が抑止され、接合を極めて良好に行うことができる。
なお、火口A3のガス誘導体4bは、周方向へ回転可能であり、分流部材3bを回転させることにより周方向の角度の調整ができる。これにより、ガス流を二方へ分けて生じる非加熱領域a1を圧接材の圧接面に合わせる作業が可能になる。また、ガス誘導体4bは、回転させて下ネジ管部42bの螺合位置を変えることにより、進退動が可能であるので、火孔180からの離間の距離を調整する必要が生じたときに、その調整が可能である。
次に、図10を参照して、本発明に係る第4の火口A4の構造を説明する。
第4の火口A4は、例えば上記火口A1で先部材2が一体型の火口において、火孔20を直径線方向に横切るように、分流部材3cを一体成形により造り付けた構造であり、分流部材3cの断面形状は四角形である。
火口A4によれば、火孔20を通るガス流を上下の二方へ分けることにより、非加熱領域を所定の幅で形成することができる。また、本実施の形態では、分流部材3cが火孔(符号省略)に設けてあり、加熱の際には分流部材3cが火炎で加熱されるが、先部材(符号省略)が耐火性に優れるチタン製であるので、分流部材3cも同様に耐火性に優れ、仮に逆火が生じたとしても、分流部材3cの破損は抑止できる。
更に、図11及び図12を参照して、本発明に係る第5の火口A5の構造を説明する。
第5の火口A5は、例えば上記火口A1で先部材2が一体型の火口において、火口基体10dの先部材2dの先端部に、火孔181の直径線方向に溝182が形成してある。そして、この溝182にチタン製で横断面形状が円形で所定の長さのピン形状の分流部材3dを嵌め入れて、叩き込んで固定してある。
火口A5によれば、火孔181を通るガス流を上下の二方へ分けて非加熱領域を所定の幅で形成することができる。また、本実施の形態では、分流部材3dが火孔181に設けてあり、加熱の際には分流部材3dが火炎で加熱されるが、分流部材3dが耐火性に優れるチタン製であるので、仮に逆火が生じたとしても、分流部材3dの破損は抑止できる。
なお、上記火口A2、A3、A4、A5は、上記火口1と同様に加熱トーチ9に組み込んで使用可能であり、圧接材51、52を圧接する際に、プロパンガス等を燃料ガスとする標準炎を初期加熱から使用しても、標準炎である火炎F1、F2は非加熱領域a1にある圧接面500を直接には加熱しないので、還元材を使用しなくても、圧接面500に酸化被膜が形成されることを抑止することができる。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
A1 第1の火口
10 火口基体
100 空間
1 基部材
11 下ネジ管部
12 フランジ部
13 上ネジ管部
14 テーパ孔
15 圧入孔
2 先部材
20 火孔
21 ネジ管部
3 分流部材
4 ガス誘導体
40 首部
41 誘導部
43 連通孔
400通 気路
45 ガス送給孔
A2 第2の火口
10a 火口基体
100a 空間
11a 下ネジ管部
12a フランジ部
17a ネジ孔
18a 上管部
180 火孔
19 ネジ孔
190 止めネジ
4a ガス誘導体
40a 首部
41a 誘導部
42a 下ネジ管部
400 通気路
43a 連通孔
44a 係合凹部
45a ガス送給孔
450 ガス噴出口
47 貫通孔
3a 分流部材
A3 第3の火口
4b ガス誘導体
40b 首部
41b 誘導部
42b 下ネジ管部
400 通気路
43b 連通孔
44b 係合凹部
45b ガス送給孔
450 ガス噴出口
3b 分流部材
A4 第4の火口
3c 分流部材
A5 第5の火口
182 溝
3d 分流部材
9 加熱トーチ
90 ガス導入管
91 分岐管
92、93 バーナー管
94 取付管
51、52 圧接材
500 圧接面
A0 火口

Claims (10)

  1. 中空体であり、その先端部に火孔が設けられた火口基体と、
    該火口基体の前記火孔の近傍に、前記火孔を横切るように設けられ、かつ前記火孔を通過するガス流を二方へ分けて、炎を圧接面に直接当てないようにして、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成する分流部材とを備える
    火口。
  2. 前記分流部材が、前記火孔の先端から、前記火口基体の内部へ向け、所定の距離を以て離間して設けてある
    請求項1記載の火口。
  3. 前記火口基体が、基部材と、該基部材に取り付けられると共に、前記火孔が設けられた先部材とを有し、
    前記分流部材は、前記火孔を横切った状態を維持しつつ、その軸線方向と交わる方向へ回転可能に設けてある
    請求項1又は2記載の火口。
  4. 前記火口基体が、基部材と、該基部材に回転可能に取り付けられると共に、前記火孔が設けられた先部材とを有する
    請求項1又は2記載の火口。
  5. 前記火口基体の内部にあり、前記火口基体に可燃ガスを導入すると共に前記火口基体と協働して可燃ガスを前記火孔へ誘導するガス誘導部を備え、前記分流部材は、前記ガス誘導部の先端部に、前記火孔に通じるガス噴出口を横切るように設けてある
    請求項1記載の火口。
  6. 前記ガス誘導部は、前記火口基体とは別体に設けられ、前記火口基体に対し、その周方向に回転可能、かつ、所定の位置で固定可能である
    請求項5記載の火口。
  7. 前記ガス誘導部の先部が、前記火口基体との間でガス通孔を形成する歯車状に設けられ、該歯車の各歯が前記ガス誘導部の軸線方向に対して全長にわたり螺旋を描くように設けてある
    請求項5又は6記載の火口。
  8. 相対向して設けてあるバーナー管と、
    該バーナー管の内側に設けられ、火孔を横切る分流部材を有し、前記各バーナー管の内方の中心へ前記火孔を向け、該火孔を通過するガス流を前記分流部材で二方へ分けて、炎を圧接面に直接当てないようにして、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成可能に取り付けてあり、前記分流部材は、長さ方向が前記バーナー管の長手方向に沿う中心線と略平行になるように設けてある複数の火口とを備える
    加熱トーチ。
  9. 火口がバーナー管の内側に設けられ、前記火口の火口基体は火孔を横切る分流部材を有し、前記各バーナー管の内方の中心へ前記火孔を向け、前記火口基体前記火孔を通過するガス流を前記分流部材で二方へ分けて、炎を圧接面に直接当てないようにして、かつ前記圧接面近傍の加熱が、圧接ができる程度に充分に成された領域を所定の幅で形成し、該領域が圧接材の前記圧接面に重なるようにして加熱を行う工程を備える
    ガス圧接工法。
  10. 前記加熱を標準炎により行う
    請求項9記載のガス圧接工法。
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