JPH07217722A - プーリー及びその製造方法 - Google Patents

プーリー及びその製造方法

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JPH07217722A
JPH07217722A JP961894A JP961894A JPH07217722A JP H07217722 A JPH07217722 A JP H07217722A JP 961894 A JP961894 A JP 961894A JP 961894 A JP961894 A JP 961894A JP H07217722 A JPH07217722 A JP H07217722A
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JP
Japan
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pulley
bearing
steel plate
recess
web
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Pending
Application number
JP961894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakiyo Oya
雅清 大矢
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一枚の円状鋼板からなり、亀裂や破損が生じ
難い構造のプーリー及びその製造方法を提供する。 【構成】 軸受5を嵌着固定する軸受部1と、軸受部1
の開口端部7近傍から略T字型に直交方向へ延出して一
体形成されたウェブ部2と、該ウェブ部2と軸受部1と
の間に形成された環状溝9と、かつ、ウェブ部2の外周
縁に形成されたプーリー部3とからなる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の機関部におけ
るアイドラープーリー等のプーリー及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプーリーを、一枚の円状鋼板か
ら成形する技術については、出願人等も数多く提供した
が、これらは比較的薄肉の円状鋼板を、初めに軸受部、
ウェブ部及びプーリー成形部を有するカップ状にプレス
成型し、ついでプーリー成形部を増肉してカップ部と平
行で肉厚のプーリー部を形成し、そのプーリー部に多条
V溝をローラー成形するというものである。
【0003】この場合、ウェブ部は、図7(A)に示す
ように、当初はシャフト6の軸受部30の軸方向一端側
に配置したものが提供されたが、軸受部30は軸受31
を嵌着固定する部分であるから、ウェブ部32が軸受部
30の片側に偏って成形され、プーリー部34が軸受3
1に対して片持ちされるため、力のバランスに欠け、軸
受31の長期寿命を期待できない。
【0004】また、ウェブ部32を軸受部31の軸方向
中心部に配置するべく、図7(B)に示すように、プー
リー部35と軸受部36を有するプーリーを鋳造成型
し、ウェブ部37を両面から切削加工し、又は、プーリ
ーを鍛造成型してウェブ部37を成形した後、プーリー
部35を削り出し加工していたが、コストアップ及び重
量が重くなる等の実益性に乏しいものであった。
【0005】そこで、図7(C)に示すように、軸受部
38の軸方向一端側のウェブ部39を曲げて折り返し
て、軸受部38の軸方向中心部にウェブ部40を位置さ
せ、ウェブ部40を中心として左右両側にてプーリー部
41を形成し、軸受38が受ける力をウェブ部40を中
心として左右均等にバランスさせるようにしたものが提
供されるようになった(実開平1−146058号公報
参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7
(C)に示すように、薄板を素材とするプーリーは、プ
ーリー部41をすり割り成形するために、ウェブ部40
の外周縁を増肉する増肉工程を必要とするから製造工程
数が多くなるとともに、ウェブ部39の折り返し部の加
工が厳しく、折り返し部に亀裂や破損が生じ易く、ま
た、ウェブ部のスペースを必要とし、小径のプーリーが
成形できないという欠点がある。
【0007】そこで、この発明は、一枚の円状鋼板から
なり、亀裂や破損が生じ難い構造のプーリー及びその製
造方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるプーリ
ーは、軸受を嵌着固定する軸受部と、該軸受部の開口端
部近傍から略T字型に直交方向へ延出して一体形成され
たウェブ部と、該ウェブ部と軸受部との間に形成された
環状溝と、かつ、ウェブ部の外周縁に形成されたプーリ
ー部とからなることを特徴とする。
【0009】また、この発明にかかるプーリーの製造方
法は、比較的厚肉の一枚の円状鋼板を、中心部に凹部を
有する形状にプレス加工するとともに、該円状鋼板の凹
部を収納する凹部と前記円状鋼板の凹部の開口部外周縁
付近に摺接する環状突起部とを有する成形型にて前記円
状鋼板の凹部の側壁部を軸方向へ伸長させ、更に、前記
円状鋼板の凹部をパンチで加工して軸受部を形成し、か
つ、ウェブ部の外周縁に薄肉で断面略T字型のプーリー
成形部を成形した後、該プーリー成形部にプーリー部を
成形することを特徴とする。
【0010】
【作用】軸受部の開口端部近傍にウェブ部が一体形成さ
れるとともに、このような製造方法で成形された軸受部
及びウェブ部は肉厚が大きい鋼板より押圧加工されるた
めに、加工硬化で強度が向上し、鋼板の板厚を半分以下
まで押圧できるため軽量化ができる。更に、軸受部の亀
裂や破損が生じ難くなり、小径プーリーを製造すること
ができる。
【0011】
【実施例】以下この発明の実施例を図に基づき説明す
る。図1はこの発明にかかる方法にて製造したプーリー
10の一例を示すもので、1は軸受部、2はウェブ部、
3はポリV溝等が形成されたプーリー部、4はシャフト
貫通孔、5は軸受、6はシャフトである。
【0012】軸受部1は、中心部にシャフト6を貫通す
るシャフト貫通孔4を穿設して断面略U字型の凹部から
なり、ウェブ部2は軸受部1の開口端部近傍から略T字
型に直交方向へ延出し、かつ、オフセットさせて軸受部
1の軸方向中心部に位置するように一体成形されてい
る。軸受部1の開口端部7はウェブ部2の平面よりも外
側に突出している。
【0013】プーリー部3はウェブ部2の外周縁を断面
略T字型にすり割り成形又は潰して広げた部分に、プー
リー部としてローラー成形法による多条V溝8を形成し
てある。軸受部1から延出するウェブ部2の基部には断
面半円形の環状溝9が表裏両面又は片面に形成されてい
る。
【0014】そこで、上記プーリー10を製造する方法
について説明する。
【0015】まず初めに、従来のプーリーの素材として
の一枚の鋼板よりも肉厚が大きい鋼板にて、図2に示す
ように、中心部に軸受部1となる凹部12を有しその外
周部に鍔部11aを有する円状鋼板11をプレス等にて
成形する。
【0016】ついで、図3に示すように、円状鋼板11
の両面に成形型14,15を当て加圧成形する。
【0017】成形型14は円状鋼板11の裏面側に配置
されて凹部12の外側面を収納する凹部16とその開口
部周縁に垂直方向へ突出形成された環状突起部17を有
する。また、成形型15は中心部がくりぬかれた環状体
であって、円状鋼板11の表面側で前記環状突起部17
と相対向して配置された環状突起部18と前記端部7
(図1)を形成するための凹型部19を有する。
【0018】そこで、成形型14,15が互いに近接す
る方向への荷重を負荷する時、環状突起部17,18が
凹部12の肉を鍔部11a側へ移動するのを阻止し、し
たがって、凹部12の側壁12aが軸方向へ伸長すると
ともに、側壁12aの端部12bが鍔部11aよりも外
側へ伸長(鍔部11aの平面から突出)する。
【0019】ついで、図4に示すように、成形型14を
軸受成型部21を有する成形型20に代えるとともに、
成形型15から成形型20内にパンチ22を挿入しパン
チ22で凹部12を加圧する。
【0020】これにより、図4に示すように、成形型2
0とパンチ22の間に設定された隙間からパンチ22の
進行方向と反対方向に側壁12aが伸長し必要な寸法形
状になったところで、側壁12aの伸長を停止させる為
にパンチ22を引き抜く。
【0021】このため、側壁12aの肉厚がもとの肉厚
の半分以下となる。そして、鍔部11aをオフセットさ
せて、側壁12aの軸方向中心部に位置させる。
【0022】ついで、凹部12の底面に孔13を穿設し
た後、図5に示すように、鍔部11aの両面に型14,
20に代わる成形型23,24を装着し、かつ、鍔部1
1aの外周縁にすり割りローラー25ですり割りながら
増肉するか、又は、加圧ローラーを圧接して鍔部11a
の端部を押し潰し、断面略T字型のプーリー成形部26
を成形する。
【0023】成形型23,24は前記プーリー部3の下
部を成形するための成形型部27を有する。また、孔1
3は凹部12をプレス成型する時に同時に穿設してもよ
い。
【0024】かくしてプーリー成形部26が成形された
後、図6に示すように、プーリー成形部26の外周面に
多条V溝成形部28を有する成形ローラー29を圧接さ
せてローラー成形することにより、前記プーリー部3を
形成する。
【0025】なお、上記プーリー成形部26の成形に際
して、ウェブ部2の長さL(図1参照)を決定すること
ができる。すなわち、鍔部11aの外周縁をすり割る
か、押し潰す長さ範囲を大きくするとウェブ部2の径R
が小さくなる。また、従来のプーリーのようにウェブ部
に折り返し部がないので、小径のプーリーを成形でき
る。
【0026】また、プーリー成形部26に多条V溝8を
成形する際、環状溝9に成形型の凸部を嵌合させること
により、プーリー部3を加工する加工圧によるウェブ部
2の変化を抑止することができる。
【0027】最後に、軸受部1の内部に軸受4を収納し
て固定すると、図1に示すようなプーリー10が完成す
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、ウェブ
部を折り返して成形することがないから、亀裂や破損が
生じ難いプーリーを得ることができ、また、小径のプー
リーとすることができる。
【0029】そして、冷間加工による加工硬化で軸受部
の強度が向上するとともに、ウェブ部は実質的に当初の
肉厚を維持するものであるからウェブ部の強度が向上す
るのは勿論こと、プーリー全体としての強度が向上す
る。
【0030】また、軸受部は成型時の加圧加減により比
較的薄肉に成形できるから、軽量のプーリーを製造で
き、さらに、円状鋼板の素材はコスト廉価で製品のコス
ト低下をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるプーリーを表す断面図。
【図2】製造工程の説明図。
【図3】製造工程の説明図。
【図4】製造工程の説明図。
【図5】製造工程の説明図。
【図6】製造工程の説明図。
【図7】(A),(B),(C)はそれぞれ従来例の半
断面図。
【符号の説明】
1…軸受部 2…ウェブ部 3…プーリー部 4…シャフト貫通孔 5…軸受 6…シャフト 8…多条V溝 9…環状溝 10…プーリー 11…円状鋼板 11a…鍔部 12…凹部 12a…側壁 14,15,20,23,24…成形型 17,18…環状突起部 25…すり割りローラー 26…プーリー成形部 29…成形ローラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受を嵌着固定する軸受部と、該軸受部
    の開口端部近傍から略T字型に直交方向へ延出して一体
    形成されたウェブ部と、該ウェブ部と軸受部との間に形
    成された環状溝と、かつ、ウェブ部の外周縁に形成され
    たプーリー部とからなることを特徴とするプーリー。
  2. 【請求項2】 比較的厚肉の一枚の円状鋼板を、中心部
    に凹部を有する形状にプレス加工するとともに、該円状
    鋼板の凹部を収納する凹部と前記円状鋼板の凹部の開口
    部外周縁付近に摺接する環状突起部とを有する成形型に
    て前記円状鋼板の凹部の側壁部を軸方向へ伸長させ、更
    に、前記円状鋼板の凹部をパンチで加工して軸受部を形
    成し、かつ、ウェブ部の外周縁に薄肉で断面略T字型の
    プーリー成形部を成形した後、該プーリー成形部にプー
    リー部を成形することを特徴とするプーリーの製造方
    法。
JP961894A 1994-01-31 1994-01-31 プーリー及びその製造方法 Pending JPH07217722A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006092187A1 (de) * 2005-03-01 2006-09-08 Schaeffler Kg Spannrolle für einen zugmitteltrieb

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006092187A1 (de) * 2005-03-01 2006-09-08 Schaeffler Kg Spannrolle für einen zugmitteltrieb

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