JPH07216969A - 小便器装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 小便器の自動洗浄水供給用フラッシュブの感
知センサー８の感知部１０を、前面に小便器５を配設し
た前面板３上端部に配設した小便器装置。 【効果】 前面板の正面からはセンサーの感知部が見に
くくなり、前面板の一体化、表面の平滑化が図れ、小便
器ユニットの前面に余分なものが全面的に露出すること
が無く、外観性が大幅に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、感知センサーで利用を
感知し、小便器に洗浄水を供給するフラッシュバルブ
を、駆動するようにした式の小便器装置の改良に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】小便器を前面に配設した前面板に、小便
器の洗浄水を供給するフラッシュバルブの、洗浄水供給
の制御を行わせるセンサーの感知部表面を露出するよう
に配設した式の自動洗浄式小便器が実用に供されてい
る。

【０００３】従来のこの種小便器は、図５、図６に示す
如くで、配管ユニットを裏面側に配設した小便器ユニッ
ト５０の前面板５１正面に小便器５２を配設し、前面板
５１上端部には、前後方向にカウンター５３を設け、前
面板５１の正面の小便器５２上部に、内装したフラッシ
ュバルブの、洗浄水供給駆動を行わせる感知センサー５
４の感知部５５が、表面に露出するように配設されてい
る。

【０００４】感知センサー５４の取り付けは、前面板５
１の上部に矩形の取付孔５６を開設し、前面板５１の外
側からセンサー５４を飾り枠５７とともに臨ませ、飾り
枠５７を前面板５１の取付孔５６に密着させ、センサー
５４の表面の感知部５５を飾り枠５７に臨ませ、センサ
ー５４の本体部５４ａを取付孔５６に貫通させ、取付孔
５６の裏面側から支持プレート５８を介してネジ５９…
で前面板５１側に取付、支持せしめている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術は、先
ず、感知センサー５４の感知部５５が、前面板５１の小
便器上部で、カウンター５３の下方部に大きな形状で露
出し、従って、センサー５４の感知部５５が小便器ユニ
ット５０の正面部の見易い位置に大きく露出し、感知部
を明瞭に視認することができ、利用時に、前面板５１に
異物が露出しているような感を呈し、小便器ユニット全
体として違和感を覚え、外観性の点で好ましくないこ
と、次に前面板５１上部に矩形の開口部を形成してセン
サーの取付孔５６を設ける必要があり、前面板５１への
取付孔の加工が面倒であり、又センサー５４も前後方向
に貫通させて取り付ける必要性があって、センサー設置
が複雑、面倒である。

【０００６】本発明は、主に以上の課題を解決すべくな
されたもので、その目的とする処は、フラッシュバルブ
感知センサーを備える式の小便器のセンサー感知部を目
立たないようにし、小便器ユニットの外観性の向上を図
り、併せてセンサーの取付性の向上を図った小便器装置
を提供するにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、正面の前面板及び上のカウンターを備え、
前面板の前面には小便器を配設し、前面板には小便器洗
浄水の供給を必要時に行うフラッシュバルブの感知セン
サーの感知部を備え、上記前面板の表面に上記感知部を
露出させた小便器装置において、フラッシュブの感知セ
ンサーの感知部を、上記前面板の上端部に配設した小便
器装置である。

【０００８】又、上記前面板の上端縁部に凹状部を設
け、この凹状部に感知センサーの感知部を配設し、更
に、上記前面板の上端縁部に凹状部を設け、この凹状部
の後端部に、感知センサーの感知部を配設し、更に又、
上記前面板上部に配設されるカウンターの前縁を、上記
感知センサーの感知部の上方前方に、庇状に被せた小便
器装置である。

【０００９】

【作用】上記手段によれば、前面板表面に露出するセン
サーの感知部が極めて見にくくなり、前面板の小便器の
上方部がスッキリして、外観性が向上し、又センサーの
取り付けが容易化する。

【００１０】

【実施例】次に本発明の一実施例を添付した図面に従っ
て詳述する。図１は本発明に係る小便器装置の正面図、
図２はフラッシュバルブの感知センサー部の拡大縦断側
面図、図３は感知センサー部の分解斜視図、図４は変更
実施例の図２と同様の断面図である。

【００１１】図１において１は小便器ユニットを示し、
床面Ｆ上に立設されたフレーム２の前面を前面板３で覆
い、又上面をカウンター４で覆い、前面板３、カウンタ
ー４で覆われるフレーム２内には、図示しない給・排水
管、小便器に洗浄水を自動式に供給するフラッシュバル
ブ等が内装されている。以上の前面板３の前面側には小
便器５が配設され、実施例では、小便器５は壁掛け式に
前面板３に支持されている。

【００１２】以上の前面板３において小便器５の上方
で、左右方向中間部には、上方に開放するように凹状部
６を切欠、形成する。凹状部６の下辺部６ａは水平にフ
ラットに形成し、凹状部６の左右に起立する左右の側辺
部６ｂ，６ｂの側部裏面側には、取付ベース７，７が裏
面側に突設されている。

【００１３】以上の凹状部６の前面板３の裏面側からフ
ラッシュバルブの駆動用感知センサー８を取り付けるも
のであるが、感知センサー８は、本体９、前端部の感知
部１０（図２、図３では本体９の前端部にフランジ状に
表されている）を備え、本体９の裏面側端面には、取付
ボルト１１が後方へ突設されている。以上のセンサー８
の前端感知部１０を凹状部６の左右の側辺部６ｂ，６ｂ
間の隙間に嵌挿し、一方、左右にフランジ片１２ａ，１
２ａを有する平面視角型凹状の取付金具１２を、その左
右の脚片１２ｂ，１２ｂで、本体９の左右を挟むように
裏側からセットし、フランジ片１２ａ，１２ａを取付ベ
ース７，７裏面にネジ１３，１３で取付、固定する。取
付金具１２のブリッジ片１２ｃには取付孔１２ｄを備
え、これに本体９の後方へ突出させた取付ボルト１１を
貫通させ、ナット１４で螺締する。

【００１４】以上により、センサー８は、前端部の感知
部１０の下端部が凹状部６の下辺部６ａ上に支持され、
本体９が取付金具１２にボルト１１、ナット１４で取
付、支持されることとなり、センサー８は、前面板３の
上端部の凹状部６に、感知部１０が嵌挿されるように取
付、支持されることとなる。かかるセンサー８上にカウ
ンター４が位置し、カウンター４は、図２で示すように
前縁部に化粧垂下部４ａを備え、化粧垂下部４ａが前面
板３の表面３ａよりも前方に若干突出し、且つ感知部１
０の若干前方にあって、感知部１０の上部前方に下端部
４ｂが臨むように構成されている。従って、カウンター
４の前縁部が、庇状に感知部１０の上方に臨み、前縁部
の化粧垂下部４ａの下端部４ｂが、感知部１０の上半部
前方に臨むこととなる（庇状に被せた）。

【００１５】従って、前面板３の表面の上端部には、上
半部をカウンター４の前縁部で隠されるように、横長に
感知センサー８の感知部１０が露出され、この状態を図
１で示し、従って、従来のように、前面板の小便器上部
に大きな矩形で感知センサー８の感知部１０が表れるこ
とがない。又、小便器５を利用する場合には、利用者は
小便器に接近するので、利用者の目ｅは接近しつつカウ
ンター４の前方上方にあり、図２のように想像線で示す
視線は斜め下方となり、カウンター前縁部が庇となっ
て、感知部１０が視線から遮られ、従って利用時には、
感知部１０が見えないこととなり、センサーが視界に入
る等、邪魔になることがなく、又離れた位置からも感知
部１０は、前面板３上端部に設けられているので極めて
見にくく、前面板３に感知部１０が目立たなく、外観性
は向上する。

【００１６】そして、センサー８は、前面板３上端部に
凹状部６を設けて取り付けるので、前面板３に矩形の取
付孔を貫設する必要がなく、前面板３の加工は、上端部
に凹状部６を形成するだけなので、取付部分の加工が容
易であること、センサー８は貫通させて取り付ける必要
がなく、凹状部６に上からセットするだけで済み、セン
サー８の取付が容易であること等、施工性が極めて良
い。

【００１７】図４は本発明の変更実施例を示し、本実施
例は、上記した前面板３の上端部に設けた凹状部６の下
辺部６ａを前下がりに傾斜させ、感知センサー８は、前
端部が本体９からストレートに延設された形式とし、ス
トレートな本体９前端部に感知部１０を備える。感知セ
ンサー８の前端部下面を、背面視凹型の取付ベース２７
の下辺部２７ａ上に載せ、上記した金具と同様の金具１
２と、本体９後方へ突設したボルト１１、ナット１４で
取付、支持したものである。

【００１８】本実施例は、前面板３の上端部に形成した
凹状部６の奥に、感知センサー８の前端部の感知部１０
が臨み、感知部１０が上記した以上に見にくくなり、外
観性は更に向上し、これに加え、上記と同様の効果があ
る。

【００１９】

【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
以下の如き効果がある。請求項１の小便器装置において
は、フラッシュバルブの感知用センサーが、前面板の上
端部に設けられるので、正面からは感知部が見にくくな
り、前面板の一体化、表面の平滑化が図れ、小便器ユニ
ットの前面に余分なものが全面的に露出することが無
く、外観性が大幅に向上する。

【００２０】請求項２の小便器装置においては、前面板
の上端部に凹状部を設けて感知センサーをセットするよ
うにしたので、上記した効果の他、前面板に矩形の取付
孔を貫設する必要がなく、前面板の加工は、上端部に凹
状部を形成するだけなので、取付部分の加工が容易であ
ること、センサーは貫通させて取り付ける必要がなく、
凹状部に上からセットするだけで済み、センサーの取付
が容易であること等、施工性が極めて良い。

【００２１】請求項３の小便器装置においては、センサ
ーの感知部が前面板の上端部の凹状部の奥に配設される
ので、感知部の露出が更に少なくなり、感知部が更に見
にくくなり、小便器ユニットの外観性は更に向上する。

【００２２】請求項４の小便器装置においては、前面板
の上端部に設けられるカウンターが庇状となるので、感
知部の上半部を隠し、従って感知センサーは更に見にく
くなり、外観性の向上が一層図れ、又小便器を利用する
場合には、利用者は小便器に接近するので、利用者の目
は接近しつつカウンターの前方上方にあり、視線はカウ
ンターの前縁部が庇となってセンサーの感知部が遮ら
れ、従って利用時には、感知部が見えないこととなり、
センサーが視界に入る等邪魔になることがない等の効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る小便器装置の正面図

【図２】本発明に係るフラッシュバルブの感知センサー
部の拡大縦断側面図

【図３】本発明に係る感知センサー部の分解斜視図

【図４】本発明に係る変更実施例の図２と同様の断面図

【図５】従来の小便器装置の正面図

【図６】従来の感知センサー部の分解斜視図

【符号の説明】

１…小便器ユニット、３…前面板、４…カウンター、４
ａ…化粧垂下部、４ｂ…下端部、５…小便器、６…凹状
部、８…感知センサー、９…本体、１０…感知部。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 正面の前面板及び上のカウンターを備
   え、前面板の前面には小便器を配設し、前面板には小便
   器洗浄水の供給を必要時に行うフラッシュバルブの感知
   センサーの感知部を備え、上記前面板の表面に上記感知
   部を露出させた小便器装置において、 上記フラッシュブの感知センサーの感知部を、上記前面
   板の上端部に配設したことを特徴とする小便器装置。
2. 【請求項２】 上記前面板の上端縁部に凹状部を設け、
   この凹状部に感知センサーの感知部を配設したことを特
   徴とする請求項１記載の小便器装置。
3. 【請求項３】 上記前面板の上端縁部に凹状部を設け、
   この凹状部の後端部に感知センサーの感知部を配設した
   ことを特徴とする請求項１記載の小便器装置。
4. 【請求項４】 前面板上部に配設されるカウンターの前
   縁を、上記感知センサーの感知部の上方前方に、庇状に
   被せたことを特徴とする請求項１記載の小便器装置。