JPH07216388A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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- JPH07216388A JPH07216388A JP1037794A JP1037794A JPH07216388A JP H07216388 A JPH07216388 A JP H07216388A JP 1037794 A JP1037794 A JP 1037794A JP 1037794 A JP1037794 A JP 1037794A JP H07216388 A JPH07216388 A JP H07216388A
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- carbon atoms
- meth
- acrylic acid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 硬質部品、特に金属部品に対し優れた洗浄性
能を有し、かつ、コストが低い凝集沈殿により排水処理
が可能な洗浄剤を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、アクリル酸及び/又はメタクリル
酸からなる単量体成分(1) を1重量%以上50重量%以
下、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸誘導体からな
る単量体成分(2) を50重量%以上99重量%以下の割
合で含む共重合体、及び陰イオン性界面活性剤を含むこ
とを特徴とする洗浄剤組成物を提供する。
能を有し、かつ、コストが低い凝集沈殿により排水処理
が可能な洗浄剤を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、アクリル酸及び/又はメタクリル
酸からなる単量体成分(1) を1重量%以上50重量%以
下、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸誘導体からな
る単量体成分(2) を50重量%以上99重量%以下の割
合で含む共重合体、及び陰イオン性界面活性剤を含むこ
とを特徴とする洗浄剤組成物を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水系の洗浄剤組成物に
関するものである。詳細に述べると、硬質部品、特に金
属部品に対し優れた洗浄性を有し、かつ排水処理が容易
な水系の洗浄剤組成物に関するものである。
関するものである。詳細に述べると、硬質部品、特に金
属部品に対し優れた洗浄性を有し、かつ排水処理が容易
な水系の洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属、ガラス、プラスチック、陶磁器、
セラミックスなどの硬質部品の表面に付着した油などの
有機物の除去、電子部品などのフラックス洗浄、特に精
密部品、その組立工程で使用される治工具等の電子部品
用金属製品や自動車部品等の金属部品の洗浄においては
高度の洗浄性が要求される。従来、これらの分野の洗浄
には、主として洗浄力の強いフロン系溶剤、塩素系溶剤
が用いられてきた。しかし、これらの溶剤は優れた脱脂
洗浄能力を有する反面、環境を汚染する可能性が高く、
その安全性が危惧されるようになった。そこで、近年、
公害防止処理が簡単な水系洗浄剤の開発が行われてお
り、例えば、特開昭56-47496号公報、特開昭59-162282
号公報、特開昭69-55098号公報、特開昭60-144398 号公
報などに開示されているアルカリ性洗浄剤、特開昭49-3
7908号公報、特開昭52-9005 号公報、特開昭58-74800号
公報、特開昭59-196398 号公報、特開平4-57898 などに
開示されている水溶性高分子を含有した洗浄剤などがあ
る。しかしながら、これらの洗浄剤は、金属部品などの
硬質表面の洗浄に際して満足な洗浄性を示さなかった
り、水質汚濁の原因となる成分を含有する、非イオン性
界面活性剤を構成成分するため、排水処理に活性炭吸着
が必要となり、処理費用が高いなどの欠点があった。こ
れらの欠点を改善し、洗浄力と水質汚濁の原因となる成
分を含まないアルカリ洗浄剤用組成物が開発され、特開
平5-43897 号公報に開示されているが、さらに、硬質部
品、特に金属部品に対し高い洗浄力を有し、かつ排水処
理性が容易な洗浄剤の開発が望まれていた。
セラミックスなどの硬質部品の表面に付着した油などの
有機物の除去、電子部品などのフラックス洗浄、特に精
密部品、その組立工程で使用される治工具等の電子部品
用金属製品や自動車部品等の金属部品の洗浄においては
高度の洗浄性が要求される。従来、これらの分野の洗浄
には、主として洗浄力の強いフロン系溶剤、塩素系溶剤
が用いられてきた。しかし、これらの溶剤は優れた脱脂
洗浄能力を有する反面、環境を汚染する可能性が高く、
その安全性が危惧されるようになった。そこで、近年、
公害防止処理が簡単な水系洗浄剤の開発が行われてお
り、例えば、特開昭56-47496号公報、特開昭59-162282
号公報、特開昭69-55098号公報、特開昭60-144398 号公
報などに開示されているアルカリ性洗浄剤、特開昭49-3
7908号公報、特開昭52-9005 号公報、特開昭58-74800号
公報、特開昭59-196398 号公報、特開平4-57898 などに
開示されている水溶性高分子を含有した洗浄剤などがあ
る。しかしながら、これらの洗浄剤は、金属部品などの
硬質表面の洗浄に際して満足な洗浄性を示さなかった
り、水質汚濁の原因となる成分を含有する、非イオン性
界面活性剤を構成成分するため、排水処理に活性炭吸着
が必要となり、処理費用が高いなどの欠点があった。こ
れらの欠点を改善し、洗浄力と水質汚濁の原因となる成
分を含まないアルカリ洗浄剤用組成物が開発され、特開
平5-43897 号公報に開示されているが、さらに、硬質部
品、特に金属部品に対し高い洗浄力を有し、かつ排水処
理性が容易な洗浄剤の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】硬質部品、特に金属部
品に対し優れた洗浄性能を有し、かつ、コストが低い凝
集沈殿により排水処理が可能な洗浄剤を提供することを
目的とする。
品に対し優れた洗浄性能を有し、かつ、コストが低い凝
集沈殿により排水処理が可能な洗浄剤を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために研究を行った結果、(メタ)アクリル
酸の共重合体と、陰イオン性界面活性剤を併用すること
により、優れた洗浄性を有し、凝集沈殿処理に適した洗
浄剤組成物が得られるという知見を得て、本発明を完成
した。したがって、本願発明は、アクリル酸及び/又は
メタクリル酸からなる単量体成分(1) を1重量%以上5
0重量%以下、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸誘
導体からなる単量体成分(2) を50重量%以上99重量
%以下の割合で含む共重合体(A)、及び陰イオン性界
面活性剤(B)を含むことを特徴とする洗浄剤組成物を
提供する。本発明の洗浄剤組成物は、以下の(A)およ
び(B)成分を含有することを特徴とする。
を解決するために研究を行った結果、(メタ)アクリル
酸の共重合体と、陰イオン性界面活性剤を併用すること
により、優れた洗浄性を有し、凝集沈殿処理に適した洗
浄剤組成物が得られるという知見を得て、本発明を完成
した。したがって、本願発明は、アクリル酸及び/又は
メタクリル酸からなる単量体成分(1) を1重量%以上5
0重量%以下、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸誘
導体からなる単量体成分(2) を50重量%以上99重量
%以下の割合で含む共重合体(A)、及び陰イオン性界
面活性剤(B)を含むことを特徴とする洗浄剤組成物を
提供する。本発明の洗浄剤組成物は、以下の(A)およ
び(B)成分を含有することを特徴とする。
【0005】本願発明の共重合体(A)は、アクリル酸
及び/又はメタクリル酸からなる単量体成分(1) と、少
なくとも1種の(メタ)アクリル酸誘導体からなる単量
体成分(2) とを共重合させたものである。共重合させる
割合は、単量体成分(1) を1重量%以上、50重量%以
下、好ましくは1重量%以上、45重量%以下、特に好
ましくは、3重量%以上、35重量%以下とするのが適
当であり、単量体成分(2) は50重量%以上、99重量
%以下、好ましくは、55重量%以上、99重量%以
下、特に好ましくは、65重量%以上、97重量%以下
とするのが適当である。単量体成分(1) が50重量%以
上であると良好な洗浄性能が得られず、1重量%未満で
は水溶性が不十分なため分離や沈降などの不具合を生じ
る。前記単量体成分(2) の(メタ)アクリル酸誘導体の
例を挙げると、アクリル酸アルキルエステル(アルキル
基の炭素原子数が1〜8)、メタクリル酸アルキルエス
テル(アルキル基の炭素原子数が1〜8)、アクリル酸
アルコキシポリエチレングリコール(アルコキシル基の
炭素原子数が1〜4、エチレングリコールの付加モル数
が1〜30)、アクリル酸フェノキシポリエチレングリ
コール(エチレングリコールの付加モル数が1〜3
0)、メタクリル酸アルコキシポリエチレングリコール
(アルコキシル基の炭素原子数が1〜4、エチレングリ
コールの付加モル数が1〜30)、メタクリル酸フェノ
キシポリエチレングリコール(エチレングリコールの付
加モル数が1〜30)、アクリル酸ヒドロキシアルキル
エステル(ヒドロキシアルキル基の炭素原子数が1〜
8)、メタクリル酸ヒドロキシアルキルエステル(ヒド
ロキシアルキル基の炭素原子数が1〜8)などがある。
及び/又はメタクリル酸からなる単量体成分(1) と、少
なくとも1種の(メタ)アクリル酸誘導体からなる単量
体成分(2) とを共重合させたものである。共重合させる
割合は、単量体成分(1) を1重量%以上、50重量%以
下、好ましくは1重量%以上、45重量%以下、特に好
ましくは、3重量%以上、35重量%以下とするのが適
当であり、単量体成分(2) は50重量%以上、99重量
%以下、好ましくは、55重量%以上、99重量%以
下、特に好ましくは、65重量%以上、97重量%以下
とするのが適当である。単量体成分(1) が50重量%以
上であると良好な洗浄性能が得られず、1重量%未満で
は水溶性が不十分なため分離や沈降などの不具合を生じ
る。前記単量体成分(2) の(メタ)アクリル酸誘導体の
例を挙げると、アクリル酸アルキルエステル(アルキル
基の炭素原子数が1〜8)、メタクリル酸アルキルエス
テル(アルキル基の炭素原子数が1〜8)、アクリル酸
アルコキシポリエチレングリコール(アルコキシル基の
炭素原子数が1〜4、エチレングリコールの付加モル数
が1〜30)、アクリル酸フェノキシポリエチレングリ
コール(エチレングリコールの付加モル数が1〜3
0)、メタクリル酸アルコキシポリエチレングリコール
(アルコキシル基の炭素原子数が1〜4、エチレングリ
コールの付加モル数が1〜30)、メタクリル酸フェノ
キシポリエチレングリコール(エチレングリコールの付
加モル数が1〜30)、アクリル酸ヒドロキシアルキル
エステル(ヒドロキシアルキル基の炭素原子数が1〜
8)、メタクリル酸ヒドロキシアルキルエステル(ヒド
ロキシアルキル基の炭素原子数が1〜8)などがある。
【0006】前記単量体成分(2) の(メタ)アクリル酸
誘導体のうち特に好ましいのは、アクリル酸アルキルエ
ステル(アルキル基の炭素原子数が1〜4)、メタクリ
ル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素原子数が1か
ら4)、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール
(エチレングリコールの付加モル数が4〜9)、アクリ
ル酸メトキシポリエチレングリコール(エチレングリコ
ールの付加モル数が4〜9)などである。なお、単量体
成分(1) 及び(2) 以外に、得られる共重合体(A)の重
量を基準にして、任意の第三成分モノマーを1〜10重
量%加えて共重合することができる。該第三成分モノマ
ーの例を挙げると、アクリルアミド、アクリロニトリ
ル、アルリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸
(塩)、スチレン、スチレンスルホン酸(塩)、酢酸ビ
ニル、及びビニルピロリドンがある。本発明の共重合体
(A)は、中和して使用することができる。この中和に
用いる塩基として挙げることができるのは、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属、アンモニア、トリエチ
ルアミン、ジエタノールアミン等の有機アミン類であ
る。
誘導体のうち特に好ましいのは、アクリル酸アルキルエ
ステル(アルキル基の炭素原子数が1〜4)、メタクリ
ル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素原子数が1か
ら4)、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール
(エチレングリコールの付加モル数が4〜9)、アクリ
ル酸メトキシポリエチレングリコール(エチレングリコ
ールの付加モル数が4〜9)などである。なお、単量体
成分(1) 及び(2) 以外に、得られる共重合体(A)の重
量を基準にして、任意の第三成分モノマーを1〜10重
量%加えて共重合することができる。該第三成分モノマ
ーの例を挙げると、アクリルアミド、アクリロニトリ
ル、アルリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸
(塩)、スチレン、スチレンスルホン酸(塩)、酢酸ビ
ニル、及びビニルピロリドンがある。本発明の共重合体
(A)は、中和して使用することができる。この中和に
用いる塩基として挙げることができるのは、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属、アンモニア、トリエチ
ルアミン、ジエタノールアミン等の有機アミン類であ
る。
【0007】本発明における共重合体(A)の重量平均
分子量は、1,000〜300,000、特に5,00
0〜200,000とするのが好ましい。本発明の陰イ
オン性界面活性剤(B)は特に制限されない。その具体
例を挙げると、平均炭素原子数8〜16のアルキル基を
有する直鎖アルキルベンゼン酸塩、平均炭素原子数10
〜20のα−オレフィンスルホン酸塩、アルキル又はア
ルケニル基の炭素原子数が4〜10のジアルキルスルホ
コハク酸塩、平均炭素原子数8〜20のアルキル基又は
アルケニル基を有するα−スルホ脂肪酸エステル塩、平
均炭素原子数8〜20のアルキル硫酸塩、平均炭素原子
数8〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアル
ケニル基を有するアルキルエーテル硫酸塩、平均炭素原
子数10〜22の飽和又は不飽和脂肪酸塩、平均炭素原
子数8〜20のアルキル又はアルケニル基を有するエー
テルスルホン酸塩等がある。
分子量は、1,000〜300,000、特に5,00
0〜200,000とするのが好ましい。本発明の陰イ
オン性界面活性剤(B)は特に制限されない。その具体
例を挙げると、平均炭素原子数8〜16のアルキル基を
有する直鎖アルキルベンゼン酸塩、平均炭素原子数10
〜20のα−オレフィンスルホン酸塩、アルキル又はア
ルケニル基の炭素原子数が4〜10のジアルキルスルホ
コハク酸塩、平均炭素原子数8〜20のアルキル基又は
アルケニル基を有するα−スルホ脂肪酸エステル塩、平
均炭素原子数8〜20のアルキル硫酸塩、平均炭素原子
数8〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアル
ケニル基を有するアルキルエーテル硫酸塩、平均炭素原
子数10〜22の飽和又は不飽和脂肪酸塩、平均炭素原
子数8〜20のアルキル又はアルケニル基を有するエー
テルスルホン酸塩等がある。
【0008】また、洗浄性の点から、一般式(I) で表さ
れる陰イオン性界面活性剤及び/又は一般式(II)で表さ
れる陰イオン活性剤が好ましい。 R1 O( A1 O)nSO3 M1 ・・・(I) (式中、R1 は水素原子、炭素数8〜20のアルキル
基、アルケニル基、又はアルキルフェニル基、A1 は炭
素数2〜4のアルキレン基、nは1〜50の整数、M1
はアルカリ金属、アンモニア又はアルカノールアミンを
示す。)、 R2 O( A2 O)mCH2 COOM2 ・・・(II) (式中、R2 は炭素数8〜20のアルキル基、アルケニ
ル基又はアルキルフェニル基、A2 は炭素数2〜4のア
ルキレン基、mは1〜20の数、M2 はアルカリ金属、
アンモニア又はアルカノールアミンを示す。)。
れる陰イオン性界面活性剤及び/又は一般式(II)で表さ
れる陰イオン活性剤が好ましい。 R1 O( A1 O)nSO3 M1 ・・・(I) (式中、R1 は水素原子、炭素数8〜20のアルキル
基、アルケニル基、又はアルキルフェニル基、A1 は炭
素数2〜4のアルキレン基、nは1〜50の整数、M1
はアルカリ金属、アンモニア又はアルカノールアミンを
示す。)、 R2 O( A2 O)mCH2 COOM2 ・・・(II) (式中、R2 は炭素数8〜20のアルキル基、アルケニ
ル基又はアルキルフェニル基、A2 は炭素数2〜4のア
ルキレン基、mは1〜20の数、M2 はアルカリ金属、
アンモニア又はアルカノールアミンを示す。)。
【0009】陰イオン性界面活性剤(B)の式(I) で示
される陰イオン性界面活性剤は、炭素原子数が8〜20
の飽和または不飽和脂肪酸アルコールあるいはアルキル
フェノール類のアルキレンオキシド付加物、又はポリプ
ロピレングリコール、エチレンオキシドプロピレンオキ
シド共重合体等のポリアルキレングリコール類の硫酸エ
ステル塩である。特に、一般式(I) でR1 が水素又は炭
素原子数10〜14のアルキル基が好ましい。アルキレ
ンオキシドは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド
またはブチレンオキシドなどを使用でき、これらは単独
でまたは混合して1〜50モル、好ましくは10〜50
モル付加する。特に、アルキレンオキシドとしては、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシドが好ましい。前記
陰イオン性界面活性剤の塩としては、ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属、アンモニア、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミンが挙
げられる。
される陰イオン性界面活性剤は、炭素原子数が8〜20
の飽和または不飽和脂肪酸アルコールあるいはアルキル
フェノール類のアルキレンオキシド付加物、又はポリプ
ロピレングリコール、エチレンオキシドプロピレンオキ
シド共重合体等のポリアルキレングリコール類の硫酸エ
ステル塩である。特に、一般式(I) でR1 が水素又は炭
素原子数10〜14のアルキル基が好ましい。アルキレ
ンオキシドは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド
またはブチレンオキシドなどを使用でき、これらは単独
でまたは混合して1〜50モル、好ましくは10〜50
モル付加する。特に、アルキレンオキシドとしては、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシドが好ましい。前記
陰イオン性界面活性剤の塩としては、ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属、アンモニア、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミンが挙
げられる。
【0010】陰イオン性界面活性剤(B)の一般式(II)
で示される陰イオン活性剤は、炭素原子数が8〜20の
飽和または不飽和脂肪酸アルコールあるいはアルキルフ
ェノールのアルキレンオキシド付加物を酢酸エーテルに
したものである。一般式(II)で、R2 が炭素原子数10
〜14のアルキル基もしくは炭素原子数8〜9のアルキ
ルフェニル基であることが好ましい。アルキレンオキシ
ドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシドま
たはブチレンオキシドを単独でまたは混合して用いるこ
とができ、付加モル数は1〜20モル、特に3〜15モ
ルとするのが好ましい。また、アルキレンオキシドとし
ては、エチレンオキシド、プロピレンオキシドが好まし
い。前記陰イオン性界面活性剤の塩としては、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属、アンモニア、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールア
ミンが挙げられる。なお、本発明の陰イオン性界面活性
剤(B)として、上記陰イオン性界面活性剤を単独で用
いても、併用してもよい。
で示される陰イオン活性剤は、炭素原子数が8〜20の
飽和または不飽和脂肪酸アルコールあるいはアルキルフ
ェノールのアルキレンオキシド付加物を酢酸エーテルに
したものである。一般式(II)で、R2 が炭素原子数10
〜14のアルキル基もしくは炭素原子数8〜9のアルキ
ルフェニル基であることが好ましい。アルキレンオキシ
ドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシドま
たはブチレンオキシドを単独でまたは混合して用いるこ
とができ、付加モル数は1〜20モル、特に3〜15モ
ルとするのが好ましい。また、アルキレンオキシドとし
ては、エチレンオキシド、プロピレンオキシドが好まし
い。前記陰イオン性界面活性剤の塩としては、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属、アンモニア、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールア
ミンが挙げられる。なお、本発明の陰イオン性界面活性
剤(B)として、上記陰イオン性界面活性剤を単独で用
いても、併用してもよい。
【0011】本発明では、洗浄剤組成物の重量を基準と
して、共重合体(A)を1〜50重量%、特に3〜30
重量%配合するのが好ましく、また陰イオン性界面活性
剤(B)は、1〜50重量%、特に3〜40重量%配合
するのが好ましい。なお、本発明の洗浄剤組成物は、共
重合体(A)と陰イオン性界面活性剤(B)を必須構成
成分とし、通常残部は水である。また、本発明の洗浄剤
組成物には、その機能を阻害しない範囲で各種添加剤を
加えることができる。具体的な例を挙げると、水酸化ナ
トリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、テトラ
メチルアンモニウムハイドロオキサイド等の4級アンモ
ニウム塩等のアルカリ剤、メタケイ酸ナトリウムなどの
無機ビルダー、グルコン酸などの有機ビルダー、エチレ
ンジアミン4酢酸などのキレート剤、p−トルエンスル
ホン酸ナトリウムなどの溶解補助剤、また防錆剤として
ベンゾトリアゾールなどである。本発明の洗浄剤組成物
は、そのままの状態で使用することも可能であるが、イ
オン交換水等で5〜30重量%に希釈して使用するのが
好ましい。
して、共重合体(A)を1〜50重量%、特に3〜30
重量%配合するのが好ましく、また陰イオン性界面活性
剤(B)は、1〜50重量%、特に3〜40重量%配合
するのが好ましい。なお、本発明の洗浄剤組成物は、共
重合体(A)と陰イオン性界面活性剤(B)を必須構成
成分とし、通常残部は水である。また、本発明の洗浄剤
組成物には、その機能を阻害しない範囲で各種添加剤を
加えることができる。具体的な例を挙げると、水酸化ナ
トリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、テトラ
メチルアンモニウムハイドロオキサイド等の4級アンモ
ニウム塩等のアルカリ剤、メタケイ酸ナトリウムなどの
無機ビルダー、グルコン酸などの有機ビルダー、エチレ
ンジアミン4酢酸などのキレート剤、p−トルエンスル
ホン酸ナトリウムなどの溶解補助剤、また防錆剤として
ベンゾトリアゾールなどである。本発明の洗浄剤組成物
は、そのままの状態で使用することも可能であるが、イ
オン交換水等で5〜30重量%に希釈して使用するのが
好ましい。
【0012】
【発明の効果】本発明により、硬質部品、特に金属部品
の表面に対し、優れた洗浄性能を示し、しかも低コスト
で実施できる凝集沈殿により排水を処理することができ
る、洗浄剤組成物が提供される。
の表面に対し、優れた洗浄性能を示し、しかも低コスト
で実施できる凝集沈殿により排水を処理することができ
る、洗浄剤組成物が提供される。
【0013】
(共重合体の製造)表1に記載した各単量体を用い、公
知の方法で各重合体を製造し、水酸化ナトリウムで中和
した共重合体の水溶液を得た。各共重合体の重量平均分
子量は表1の通りであった。共重合体1の製造を、次の
ように行った。各原料と、反応開始剤として過硫酸ナト
リウム5%水溶液20重量部とを、水(60重量部)/
イソプロピルアルコール(80重量部)溶媒中に連続滴
下し、沸点付近で4時間重合し、反応後、水酸化ナトリ
ウム溶液で中和(pH6〜8)した後、イソプロピルアル
コールを減圧蒸留により除去して目的とする共重合体の
水溶液を得た。同様にして共重合体2〜5を製造した。
知の方法で各重合体を製造し、水酸化ナトリウムで中和
した共重合体の水溶液を得た。各共重合体の重量平均分
子量は表1の通りであった。共重合体1の製造を、次の
ように行った。各原料と、反応開始剤として過硫酸ナト
リウム5%水溶液20重量部とを、水(60重量部)/
イソプロピルアルコール(80重量部)溶媒中に連続滴
下し、沸点付近で4時間重合し、反応後、水酸化ナトリ
ウム溶液で中和(pH6〜8)した後、イソプロピルアル
コールを減圧蒸留により除去して目的とする共重合体の
水溶液を得た。同様にして共重合体2〜5を製造した。
【0014】
【表1】 表 1 ─────────────────────────────────── 原料単量体配合比率(重量%)*1 重量平均 AA MAA MA EA BA MA-PEG MAS 分子量 共重合体1 20 80 10,000 共重合体2 45 40 15 5,000 共重合体3 4 56 20 15 150,000 共重合体4 75 25 10,000 共重合体5 70 30 7,000 *1 AA:アクリル酸 MAA:メタクリル酸 MA :アクリル酸メチル EA :アクリル酸エチル BA :アクリル酸ブチル MA-PEG:メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール (ポリエチレングリコール付加モル数=9) MAS:メタリルスルホン酸
【0015】(洗浄剤の調製)表2に示す実施例及び比
較例の洗浄剤組成物を調製し、イオン交換水で10重量
%に希釈して試験液とした。この試験液を用い、以下の
方法で洗浄力及び凝集沈殿による排水処理性を評価し、
その結果を表2に示した。 (1)洗浄力の評価方法 水不溶性の鉱油系切削油中に鉄テストピースを浸漬後、
取り出して汚垢板を調製した。洗浄試験を、40℃で2
8kHz超音波洗浄30秒、シャワー30秒で行い、1
05℃で乾燥後の表面の清浄度合いを以下の基準で目視
判定して洗浄力とし、○以上を合格とした。 ◎:全く残存しない。 ○:極微量残存している。 △:かなり残存している。 ×:残存している。 (2)排水処理性の評価方法 調製した試験液を100倍に希釈し、硫酸アルミニウム
0.1g/lとカチオン系高分子凝集剤1mg/lを加
え、水酸化ナトリウムでpHを6に調製した。10分間
撹拌後、放置して得られる凝集量を以下の基準で目視判
定して排水処理性を評価し、○以上を合格とした。 ◎:多量に凝集物が得られる。 ○:凝集物が得られる。 △:わずかしか凝集物が得られない。 ×:全く凝集物が得られない。
較例の洗浄剤組成物を調製し、イオン交換水で10重量
%に希釈して試験液とした。この試験液を用い、以下の
方法で洗浄力及び凝集沈殿による排水処理性を評価し、
その結果を表2に示した。 (1)洗浄力の評価方法 水不溶性の鉱油系切削油中に鉄テストピースを浸漬後、
取り出して汚垢板を調製した。洗浄試験を、40℃で2
8kHz超音波洗浄30秒、シャワー30秒で行い、1
05℃で乾燥後の表面の清浄度合いを以下の基準で目視
判定して洗浄力とし、○以上を合格とした。 ◎:全く残存しない。 ○:極微量残存している。 △:かなり残存している。 ×:残存している。 (2)排水処理性の評価方法 調製した試験液を100倍に希釈し、硫酸アルミニウム
0.1g/lとカチオン系高分子凝集剤1mg/lを加
え、水酸化ナトリウムでpHを6に調製した。10分間
撹拌後、放置して得られる凝集量を以下の基準で目視判
定して排水処理性を評価し、○以上を合格とした。 ◎:多量に凝集物が得られる。 ○:凝集物が得られる。 △:わずかしか凝集物が得られない。 ×:全く凝集物が得られない。
【0016】
【表2】 表 2 ──────────────────────────────────── 実施例 比較例 試料No. 組成(wt %) : 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 共重合体1 10 20 25 共重合体2 15 5 10 共重合体3 5 10 共重合体4 15 共重合体5 10 ポリオキシエチレン(3) 10 5 20 ラウリエーテル硫酸 エステルNa ポリプロピレン(35)硫酸 5 5 15 エステルNa ポリオキシエチレン(6) 20 15 10 トリデシルエーテル 酢酸Na ポリオキシエチレン(7) 15 10 ノニルフェニルエーテル 酢酸Na ポリオキシエチレン(9) 10 ノニルフェニルエーテル ──────────────────────────────────── 評 洗浄力 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △ × △ ◎ △価 排水処理性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ △ ◎ ○ × ○
Claims (3)
- 【請求項1】 アクリル酸及び/又はメタクリル酸から
なる単量体成分(1)を1重量%以上50重量%以下、少
なくとも1種の(メタ)アクリル酸誘導体からなる単量
体成分(2) を50重量%以上99重量%以下の割合で含
む共重合体(A)、及び陰イオン性界面活性剤(B)を
含むことを特徴とする洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 単量体成分(2) が、アルキル基の炭素原
子数が1〜4個であるアクリル酸アルキルエステル、ア
ルキル基の炭素原子数が1〜4個であるメタクリル酸ア
ルキルエステル、及びエチレングリコールの付加モル数
が4〜9である(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレ
ングリコールからなる群より選ばれる、少なくとも1種
の(メタ)アクリル酸誘導体からなる請求項1記載の洗
浄剤組成物。 - 【請求項3】 陰イオン性界面活性剤(B)が、一般式
(I) 又は一般式(II)で表される、少なくとも1種の陰イ
オン活性剤である請求項1記載の洗浄剤組成物。 R1 O( A1 O)nSO3 M1 ・・・(I) (式中、R1 は水素原子、炭素数8〜20のアルキル
基、アルケニル基、又はアルキルフェニル基、A1 は炭
素数2〜4のアルキレン基、nは1〜50の整数、M1
はアルカリ金属、アンモニア又はアルカノールアミンを
示す。)、 R2 O( A2 O)mCH2 COOM2 ・・・(II) (式中、R2 は炭素数8〜20のアルキル基、アルケニ
ル基又はアルキルフェニル基、A2 は炭素数2〜4のア
ルキレン基、mは1〜20の数、M2 はアルカリ金属、
アンモニア又はアルカノールアミンを示す。)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1037794A JPH07216388A (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1037794A JPH07216388A (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | 洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07216388A true JPH07216388A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11748450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1037794A Pending JPH07216388A (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07216388A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001021749A1 (fr) * | 1999-09-20 | 2001-03-29 | Denenchofu Roman Co., Ltd. | Detachant liquide et detachant en feuilles |
US6569976B2 (en) | 2000-05-30 | 2003-05-27 | Rohm And Haas Company | Amphiphilic polymer composition |
JP2008050561A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-03-06 | Sanyo Chem Ind Ltd | 衣料洗浄剤用再汚染防止剤 |
-
1994
- 1994-02-01 JP JP1037794A patent/JPH07216388A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001021749A1 (fr) * | 1999-09-20 | 2001-03-29 | Denenchofu Roman Co., Ltd. | Detachant liquide et detachant en feuilles |
US6569976B2 (en) | 2000-05-30 | 2003-05-27 | Rohm And Haas Company | Amphiphilic polymer composition |
JP2008050561A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-03-06 | Sanyo Chem Ind Ltd | 衣料洗浄剤用再汚染防止剤 |
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