JPH07216278A - 印刷インキ - Google Patents

印刷インキ

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JPH07216278A
JPH07216278A JP2587494A JP2587494A JPH07216278A JP H07216278 A JPH07216278 A JP H07216278A JP 2587494 A JP2587494 A JP 2587494A JP 2587494 A JP2587494 A JP 2587494A JP H07216278 A JPH07216278 A JP H07216278A
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JP
Japan
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film
silicone
surfactant
printing ink
printing
Prior art date
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Pending
Application number
JP2587494A
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English (en)
Inventor
Akira Otatsu
彰 大達
Seiji Sadahiro
聖二 貞弘
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Sailor Pen Co Ltd
Original Assignee
Sailor Pen Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07216278A publication Critical patent/JPH07216278A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】テフロンやシリコーン被膜処理物のように、濡
れ性の悪い材料の表面に印刷しても、印刷性や密着性が
良くて完全な文字やパターンを得ることができる印刷イ
ンキを提供する。 【構成】必須成分である着色剤、造膜剤および溶剤と、
必要に応じて添加される可塑剤や乾燥助剤などからなる
系に、界面活性剤としてフッ素系界面活性剤、造膜助剤
としてシリコーン系粘着剤を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラビア印刷やオフセ
ット印刷などに使用される印刷インキに関し、更には、
表面張力が低く、濡れ性が悪い材料の表面に対しても密
着性の優れた印刷インキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷やオフセット印刷などに使
用される印刷インキは、必須成分である着色剤、造膜剤
および溶剤で構成され、必要に応じて可塑剤や乾燥助
剤、更には界面活性剤や造膜助剤、防腐剤などが添加さ
れる。着色剤としては、カーボンブラック、フタロシア
ニンブルー、紺青、レーキレッドC、ブリリアントカー
ミン6B、ハンザイエローなどの顔料や、水溶性染料、
有機溶剤溶性染料、油溶性染料、分散染料などの各種染
料が使用される。造膜剤としては、アマニ油、キリ油、
合成乾性油、半乾性油などの各種の油、ブチラール樹
脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂な
どの合成樹脂が使用される。溶剤としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、ヘキサンなどが使用される。
【0003】次に、可塑剤は、必要に応じて、硬化皮膜
に柔軟性を与え、皮膜の割れなどを防止する目的で添加
されるが、可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジ
ブチルフタレート、リン酸トリクレシルなどが使用され
る。また、乾燥助剤としては各種の金属塩化合物が使用
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる印刷インキは、
グラビア印刷やオフセット印刷などの手法で紙面や固体
面に印刷されるが、印刷されたインキは、乾燥固化や重
合固化などの方式を経て紙面や固体面に文字やパターン
が形成される。従って、印刷インキは、乾燥性、印刷
性、密着性などが要求されるが、濡れ性の悪い材料の表
面に印刷する場合、従来の印刷インキでは印刷性や密着
性などが不十分であり、完全な文字やパターンを得るこ
とが出来ない問題点がある。
【0005】濡れ性の悪い材料としては、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリアセタール、テフロンなどからなる
合成樹脂成形品やシート、あるいは紙基材の表面にこれ
らをコーティングしたもの、更には、荷造り用クラフト
テープに見られるように、表面をシリコン被膜で覆った
紙や樹脂品などがある。そして、これらの表面に従来の
インキで印刷するときは、前記のとおり、はじき現象が
出て完全には印刷できなかったり、つまり、印刷性が悪
かったり、印刷できたとしても密着性が悪く、軽く擦っ
ただけで文字やパターンが消去してしまう問題点が有
る。
【0006】そこで本発明は、テフロンやシリコーン被
膜処理物のように、濡れ性の悪い材料の表面に印刷して
も、印刷性や密着性が良くて完全な文字やパターンを得
ることができる印刷インキを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明者は、インキ配合を種々検討した結果、必
須成分である着色剤、造膜剤および溶剤と、必要に応じ
て添加される可塑剤や乾燥助剤などからなる系に、界面
活性剤としてフッ素系界面活性剤、造膜助剤としてシリ
コーン系粘着剤を添加することが有効であることを見出
して本発明を完成した。
【0008】
【作用】フッ素系界面活性剤は、炭化水素系界面活性剤
の疎水基の水素原子をフッ素原子で全部あるいは一部置
換したものであり、このフッ素系界面活性剤は、印刷イ
ンキの表面張力を著しく低下させる作用を有し、低表面
張力の被印刷面への印刷インキの濡れ性を良くする役割
を果たす。フッ素系界面活性剤は、化学構造的には、パ
ークルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキ
ルカルボン酸塩、フッ素化アルキルエステルなどであ
り、市販品としては、住友3M社製のフロラードFC−
430、FC−431、FC−95、FC−129な
ど、ダイキン工業社製のユニダインDS−101、DS
−102、DS−501、DS−502など、旭硝子社
製のサーフロンS−111、S−112、S−141、
S−145などを挙げることができる。
【0009】シリコーン系粘着剤は、化1で示されるレ
ジン成分と、化2で示されるオイルまたはガム成分とを
混合し、あるいは部分的に縮合したものを主成分とし、
必要に応じて架橋剤、硬化触媒、その他の添加物を添加
し、更には必要に応じて有機溶剤に溶解したものであ
る。
【化1】
【化2】
【0010】かかるシリコーン系粘着剤は、耐熱性粘着
剤、耐寒性粘着剤として知られているものであるが、シ
リコーン製品に接着可能な粘着剤としても知られてお
り、実際、シリコーン剥離紙の接続や接着可能な粘着剤
として使用されている。従って、このシリコーン系粘着
剤を印刷インキに造膜助剤として添加すると、難印刷面
への密着性を著しく改善することができる。
【0011】化1で示されるレジン成分と、化2で示さ
れるオイルまたはガム成分の比率は、印刷したときの皮
膜の厚さやベタツキ性に影響する。本発明では、シリコ
ーン系粘着剤を造膜助剤として使用するため、ベタツキ
が残ると不都合であるが、レジン成分/オイルまたはガ
ム成分の比率を1.5〜3.0程度にすることによりベ
タツキの問題を解決するとともに適当な厚さの皮膜を得
ることができる。また、シリコーン系粘着剤の添加量
は、0.5〜10%が好ましい。
【0012】
【実施例】以下に実施例に基いて本発明を具体的に説明
する。先ず、シリコーン系粘着剤を次の配合と操作によ
り得た。すなわち、化1において、m=19、n=25
で示されるシリコーンレジン400gと、化2におい
て、X=900、Y=0で示される両末端シラノール基
含有ジメチルシリコーンオイル200gおよびキシレン
260gを、撹拌棒、温度計、エステルアダプター付冷
却管および窒素ガス導入口が取り付けられた1000m
l容四ッ口フラスコに秤込み、窒素ガスを通気しながら
140℃で3時間撹拌しながら加熱した後、溜出する水
をエステルアダプターで除去し、放冷することにより、
固形分が70%のシリコーン系粘着剤を得た。そして、
このシリコーン系粘着剤を実施例1および実施例2の配
合に使用した。
【0013】〔実施例1〕 カーボンブラック 30部 エポキシ樹脂ワニス 58部 シリコーン系粘着剤 2部 フタル酸ジオクチル 5部 フロラードFC−431 5部 (住友3M社製) 上記材料を混練器に投入して十分に撹拌し、混練・分散
を行って印刷インキを得た。
【0014】〔実施例2〕 OIL BLACK HBB 8部 (オリエント化学工業社製) OIL PINK ♯312 5部 (オリエント化学工業社製) シリコーンワニスKR282 74部 (信越化学工業社製) シリコーン系粘着剤 3部 リン酸トリクシル 5部 フロラードFC−430 5部 (住友3M社製) 上記材料を実施例1と同じ操作で印刷インキを得た。
【0015】〔比較例1〕実施例1の配合からシリコー
ン粘着剤を除き、フロラードFC−431に代えてソル
ビタン脂肪酸エステル系界面活性剤を添加し、同じ操作
で印刷インキを得た。
【0016】〔比較例2〕実施例2の配合からシリコー
ン粘着剤を除き、フロラードFC−430に代えてグリ
セリン脂肪酸エステル系界面活性剤を添加し、同じ操作
で印刷インキを得た。
【0017】以上の4種類の印刷インキにて、荷造り用
クラフトテープおよびテフロンシートの表面にオフセッ
ト印刷した。そして、乾燥後に印刷面にセロハンテープ
を押し付けて剥離試験を行った。その結果、表1に示す
ように、実施例1および実施例2の印刷インキは、印字
は全く剥離せず、完全な文字を得ることができた。つま
り、印刷性と密着性が極めて優れていることが確認でき
た。これに対して、比較例1および比較例2り印刷イン
キは、印字が部分的に剥離し、完全な文字を得ることが
できなかった。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の印刷イン
キは、必須成分である着色剤、造膜剤および溶剤と、必
要に応じて添加される可塑剤や乾燥助剤などからなる系
に、界面活性剤としてフッ素系界面活性剤、造膜助剤と
してシリコーン系粘着剤を添加したので、テフロンやシ
リコーン被膜処理物のように、濡れ性の悪い材料の表面
に印刷しても、印刷性や密着性が良くて完全な文字やパ
ターンを得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須成分である着色剤、造膜剤および溶
    剤と、必要に応じて添加される可塑剤や乾燥助剤などか
    らなる系に、界面活性剤としてフッ素系界面活性剤、造
    膜助剤としてシリコーン系粘着剤を添加したことを特徴
    とする印刷インキ。
JP2587494A 1994-01-31 1994-01-31 印刷インキ Pending JPH07216278A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003200682A (ja) * 2001-10-26 2003-07-15 Tokyo Magnetic Printing Co Ltd スクラッチカード
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JP2014171966A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Yamagata Univ 撥液性表面への塗布方法

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