JPH07216267A - 熱硬化性ビニル系樹脂粉体塗料組成物 - Google Patents
熱硬化性ビニル系樹脂粉体塗料組成物Info
- Publication number
- JPH07216267A JPH07216267A JP2623194A JP2623194A JPH07216267A JP H07216267 A JPH07216267 A JP H07216267A JP 2623194 A JP2623194 A JP 2623194A JP 2623194 A JP2623194 A JP 2623194A JP H07216267 A JPH07216267 A JP H07216267A
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- JP
- Japan
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- acid
- vinyl resin
- powder coating
- coating film
- coating composition
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 グリシジル基含有ビニル系樹脂、脂肪族二塩
基酸、酸無水物、ブロックポリイソシアネート化合物及
び酸化防止剤を含有する熱硬化性ビニル系樹脂粉体塗料
組成物。 【効果】 塗料貯蔵安定性及び塗膜の耐酸性、耐擦傷性
に優れた効果がある。
基酸、酸無水物、ブロックポリイソシアネート化合物及
び酸化防止剤を含有する熱硬化性ビニル系樹脂粉体塗料
組成物。 【効果】 塗料貯蔵安定性及び塗膜の耐酸性、耐擦傷性
に優れた効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に耐擦傷性、耐候
性、仕上り外観の優れた塗膜を形成でき、かつ塗料の貯
蔵安定性に優れる熱硬化性ビニル系樹脂粉体塗料組成物
に関する。
性、仕上り外観の優れた塗膜を形成でき、かつ塗料の貯
蔵安定性に優れる熱硬化性ビニル系樹脂粉体塗料組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】近年、公害防止・地球環境
保護の観点から溶剤を主とする揮発性物質をほとんど含
まない粉体塗料の使用が急速に伸びている。一般的に、
熱硬化性アクリル樹脂粉体塗料は優れた仕上り外観、耐
候性が要求される用途に使用されている。熱硬化性アク
リル樹脂粉体塗料の架橋としては、グリシジル基含有ア
クリル共重合体を二塩基酸あるいはポリ酸無水物で架橋
を行なう方法、水酸基含有アクリル共重合体をブロック
イソシアネートあるいはメラミンで架橋する方法、カル
ボキシル基含有アクリル共重合体をエポキシ樹脂、ある
いはトリグリシジルイソシアヌレート、あるいはβ−ヒ
ドロキシアルキルアミドで架橋する方法が知られてい
る。
保護の観点から溶剤を主とする揮発性物質をほとんど含
まない粉体塗料の使用が急速に伸びている。一般的に、
熱硬化性アクリル樹脂粉体塗料は優れた仕上り外観、耐
候性が要求される用途に使用されている。熱硬化性アク
リル樹脂粉体塗料の架橋としては、グリシジル基含有ア
クリル共重合体を二塩基酸あるいはポリ酸無水物で架橋
を行なう方法、水酸基含有アクリル共重合体をブロック
イソシアネートあるいはメラミンで架橋する方法、カル
ボキシル基含有アクリル共重合体をエポキシ樹脂、ある
いはトリグリシジルイソシアヌレート、あるいはβ−ヒ
ドロキシアルキルアミドで架橋する方法が知られてい
る。
【0003】これらの中でも、グリシジル基含有アクリ
ル共重合体をドデカン二酸で架橋させる方法は良好な仕
上り外観と耐候性を与えることから最も一般的に実施さ
れている。しかし、この架橋反応による硬化塗膜は、自
動車外板のような苛酷な自然条件下で使用される場合、
砂塵、洗車等によるスリ傷がつき易いという欠点があ
る。この欠点を補うため、アクリル共重合体を構成する
グリシジル基含有モノマーの含有量を多くすることも試
みたが、仕上り外観、貯蔵安定性が著しく劣るといった
欠点があった。
ル共重合体をドデカン二酸で架橋させる方法は良好な仕
上り外観と耐候性を与えることから最も一般的に実施さ
れている。しかし、この架橋反応による硬化塗膜は、自
動車外板のような苛酷な自然条件下で使用される場合、
砂塵、洗車等によるスリ傷がつき易いという欠点があ
る。この欠点を補うため、アクリル共重合体を構成する
グリシジル基含有モノマーの含有量を多くすることも試
みたが、仕上り外観、貯蔵安定性が著しく劣るといった
欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
問題点を解消するために鋭意研究を重ねた。その結果、
特定のビニル系樹脂粉体塗料組成物が塗料貯蔵安定性に
優れ、かつ仕上り外観、耐候性、耐擦傷性に優れた硬化
塗膜を提供するものであることを見出し、本発明を完成
するに至った。
問題点を解消するために鋭意研究を重ねた。その結果、
特定のビニル系樹脂粉体塗料組成物が塗料貯蔵安定性に
優れ、かつ仕上り外観、耐候性、耐擦傷性に優れた硬化
塗膜を提供するものであることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0005】即ち本発明は、(A)グリシジル基含有ビ
ニル系樹脂、(B)脂肪族二塩基酸、(C)酸無水物、
(D)ブロックポリイソシアネート化合物及び(E)酸
化防止剤を必須成分として含有する熱硬化性ビニル系樹
脂粉体塗料組成物に係る。
ニル系樹脂、(B)脂肪族二塩基酸、(C)酸無水物、
(D)ブロックポリイソシアネート化合物及び(E)酸
化防止剤を必須成分として含有する熱硬化性ビニル系樹
脂粉体塗料組成物に係る。
【0006】本発明で用いるグリシジル基含有ビニル系
樹脂(A)は、ガラス転移温度が40〜100℃、好ま
しくは50〜80℃の範囲および数平均分子量が1,5
00〜15,000、好ましくは2,500〜6,00
0の範囲のものが好ましい。
樹脂(A)は、ガラス転移温度が40〜100℃、好ま
しくは50〜80℃の範囲および数平均分子量が1,5
00〜15,000、好ましくは2,500〜6,00
0の範囲のものが好ましい。
【0007】ガラス転移温度が40℃以下では樹脂は粘
着性があり、得られる粉体塗料は粒子同士の融着が起こ
り、すなわちブロッキング性が劣るので好ましくない。
ガラス転移温度が100℃より高い場合は樹脂の溶融フ
ロー性が劣り、塗膜の仕上り外観が劣るので好ましくな
い。また、数平均分子量が1,500を下回ると粉体塗
料のブロッキング性が劣り、かつ耐擦傷性、耐候性等の
塗膜性能が劣る。数平均分子量が15,000を越える
と塗膜の仕上り外観が劣るので好ましくない。該ガラス
転移温度は、例えばDSC(示差走査熱量測定)によっ
て求めることができる。
着性があり、得られる粉体塗料は粒子同士の融着が起こ
り、すなわちブロッキング性が劣るので好ましくない。
ガラス転移温度が100℃より高い場合は樹脂の溶融フ
ロー性が劣り、塗膜の仕上り外観が劣るので好ましくな
い。また、数平均分子量が1,500を下回ると粉体塗
料のブロッキング性が劣り、かつ耐擦傷性、耐候性等の
塗膜性能が劣る。数平均分子量が15,000を越える
と塗膜の仕上り外観が劣るので好ましくない。該ガラス
転移温度は、例えばDSC(示差走査熱量測定)によっ
て求めることができる。
【0008】グリシジル基含有ビニル系樹脂(A)はグ
リシジル基含有ビニルモノマーと(メタ)アクリル酸エ
ステル、芳香族ビニルモノマー及びその他ビニルモノマ
ーとを組合わせて共重合させたものが使用できる。グリ
シジル基含有ビニルモノマーとしては、例えば(メタ)
アクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、グ
リシジルスチリルエーテル、4−ビニルシクロヘキセン
−1−オキシド、5−ビニルビシクロ〔2.2.1〕ヘ
プト−2−エン−2−オキシド、リモネンモノオキシド
などが挙げられる。
リシジル基含有ビニルモノマーと(メタ)アクリル酸エ
ステル、芳香族ビニルモノマー及びその他ビニルモノマ
ーとを組合わせて共重合させたものが使用できる。グリ
シジル基含有ビニルモノマーとしては、例えば(メタ)
アクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、グ
リシジルスチリルエーテル、4−ビニルシクロヘキセン
−1−オキシド、5−ビニルビシクロ〔2.2.1〕ヘ
プト−2−エン−2−オキシド、リモネンモノオキシド
などが挙げられる。
【0009】(メタ)アクリル酸エステルとしては、例
えばメチル(メタ)アクリル酸エステル、エチル(メ
タ)アクリル酸エステル、n−ブチル(メタ)アクリル
酸エステル、iso −ブチル(メタ)アクリル酸エステ
ル、tert−ブチル(メタ)アクリル酸エステル、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリル酸エステル、シクロヘキ
シル(メタ)アクリル酸エステルなどの(メタ)アクリ
ル酸のアルキル又はシクロアルキルエステル類が挙げら
れる。
えばメチル(メタ)アクリル酸エステル、エチル(メ
タ)アクリル酸エステル、n−ブチル(メタ)アクリル
酸エステル、iso −ブチル(メタ)アクリル酸エステ
ル、tert−ブチル(メタ)アクリル酸エステル、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリル酸エステル、シクロヘキ
シル(メタ)アクリル酸エステルなどの(メタ)アクリ
ル酸のアルキル又はシクロアルキルエステル類が挙げら
れる。
【0010】芳香族ビニルモノマーとしては、例えばス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどが挙
げられる。その他のビニルモノマーとしては、例えば
(メタ)アクリロニトリルなどが挙げられる。
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどが挙
げられる。その他のビニルモノマーとしては、例えば
(メタ)アクリロニトリルなどが挙げられる。
【0011】ビニル系樹脂(A)を構成するグリシジル
基含有ビニルモノマーの割合は20〜70重量%、好ま
しくは30〜45重量%である。グリシジル基含有ビニ
ルモノマーの割合が20重量%を下回ると耐擦傷性が劣
り、70重量%を越えると粉体塗料の貯蔵安定性が劣
り、また仕上り外観も劣るので好ましくない。
基含有ビニルモノマーの割合は20〜70重量%、好ま
しくは30〜45重量%である。グリシジル基含有ビニ
ルモノマーの割合が20重量%を下回ると耐擦傷性が劣
り、70重量%を越えると粉体塗料の貯蔵安定性が劣
り、また仕上り外観も劣るので好ましくない。
【0012】また、該グリシジル基含有ビニルモノマー
以外のモノマーの配合割合は、例えばガラス転移温度が
上記した範囲に入るように配合すれば良いが、好ましく
は(メタ)アクリル酸のアルキル又はシクロアルキルエ
ステル類30〜55重量%、芳香族ビニルモノマー0〜
30重量%、その他モノマー0〜30重量%が良い。
以外のモノマーの配合割合は、例えばガラス転移温度が
上記した範囲に入るように配合すれば良いが、好ましく
は(メタ)アクリル酸のアルキル又はシクロアルキルエ
ステル類30〜55重量%、芳香族ビニルモノマー0〜
30重量%、その他モノマー0〜30重量%が良い。
【0013】本発明で用いる脂肪族二塩基酸(B)は、
炭素数が2以上の飽和もしくは不飽和の脂肪族二塩基酸
である。具体的には、例えばコハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカン二酸、ブラシリン酸、イタコン酸、マレイン酸、
シトラコン酸、エイコサン二酸などが挙げられる。この
うち、特にドデカン二酸が好適である。
炭素数が2以上の飽和もしくは不飽和の脂肪族二塩基酸
である。具体的には、例えばコハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカン二酸、ブラシリン酸、イタコン酸、マレイン酸、
シトラコン酸、エイコサン二酸などが挙げられる。この
うち、特にドデカン二酸が好適である。
【0014】脂肪族二塩基酸(B)は、ビニル系樹脂の
グリシジル基1個当たりカルボキシル基が約0.2〜
0.8個の範囲の量で配合される。配合割合が約0.2
個を下回ると硬化性が不十分で塗膜の耐久性及び仕上り
外観が劣り、約0.8個を越えると耐擦傷性が劣る。
グリシジル基1個当たりカルボキシル基が約0.2〜
0.8個の範囲の量で配合される。配合割合が約0.2
個を下回ると硬化性が不十分で塗膜の耐久性及び仕上り
外観が劣り、約0.8個を越えると耐擦傷性が劣る。
【0015】本発明で用いる酸無水物(C)は、1分子
中に少なくとも1個の酸無水基を有し、好ましくは常温
で固体状の融点が40〜150℃の範囲である。酸無水
物の具体例としては、フタル酸無水物、p−クロロフタ
ル酸無水物、テトラブロモフタル酸無水物、シクロヘキ
サン−1,2−ジカルボン酸無水物、4−メチルヘキサ
ン−1,2−ジカルボン酸無水物、シクロペンタン−
1,2−ジカルボン酸無水物、ドデシルコハク酸無水
物、コハク酸無水物、マレイン酸無水物、メチルコハク
酸無水物、アゼライン酸無水物、ポリアジピン酸無水
物、ポリアゼライン酸無水物、ポリセバシン酸無水物、
ポリドデカン二酸無水物及びポリエイコサン二酸無水物
などが挙げられる。これらの中でもポリエイコサン二酸
無水物及びポリドデカン二酸無水物が好適である。
中に少なくとも1個の酸無水基を有し、好ましくは常温
で固体状の融点が40〜150℃の範囲である。酸無水
物の具体例としては、フタル酸無水物、p−クロロフタ
ル酸無水物、テトラブロモフタル酸無水物、シクロヘキ
サン−1,2−ジカルボン酸無水物、4−メチルヘキサ
ン−1,2−ジカルボン酸無水物、シクロペンタン−
1,2−ジカルボン酸無水物、ドデシルコハク酸無水
物、コハク酸無水物、マレイン酸無水物、メチルコハク
酸無水物、アゼライン酸無水物、ポリアジピン酸無水
物、ポリアゼライン酸無水物、ポリセバシン酸無水物、
ポリドデカン二酸無水物及びポリエイコサン二酸無水物
などが挙げられる。これらの中でもポリエイコサン二酸
無水物及びポリドデカン二酸無水物が好適である。
【0016】酸無水物(C)は、ビニル系樹脂のグリシ
ジル基1個当たり酸無水基が約0.1〜0.7個の範囲
の量で配合される。配合量が約0.1個を下回ると塗膜
の耐擦傷性が劣り、約0.7個を越えると塗膜の仕上り
外観及び塗料の貯蔵安定性が劣る。
ジル基1個当たり酸無水基が約0.1〜0.7個の範囲
の量で配合される。配合量が約0.1個を下回ると塗膜
の耐擦傷性が劣り、約0.7個を越えると塗膜の仕上り
外観及び塗料の貯蔵安定性が劣る。
【0017】本発明で用いるブロックポリイソシアネー
ト化合物(D)は、常温で固体状の融点が60〜140
℃(好ましくは70〜110℃)のものである。融点が
60℃より低いと粉体塗料のブロッキング性が低下し、
140℃より高くなると塗膜の平滑性が劣るのでいずれ
も好ましくない。またブロックポリイソシアネート化合
物としては、例えば、イソホロンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、(水添加)キシリレン
ジイソシアネート、(水添加)トリレンジイソシアネー
トなどの脂肪族、脂環族又は芳香族ポリイソシアネート
をフェノール類、カプロラクトン類、アルコール類など
のブロック化剤でブロックしたものが挙げられる。ブロ
ックポリイソシアネート化合物(D)は、グリシジル基
1個当たりイソシアネート基が約0.1〜0.5個の範
囲で配合される。配合量が約0.1個を下回ると塗膜の
耐酸性が低下し、約0.5個を越えると塗膜の仕上り外
観が劣るので好ましくない。
ト化合物(D)は、常温で固体状の融点が60〜140
℃(好ましくは70〜110℃)のものである。融点が
60℃より低いと粉体塗料のブロッキング性が低下し、
140℃より高くなると塗膜の平滑性が劣るのでいずれ
も好ましくない。またブロックポリイソシアネート化合
物としては、例えば、イソホロンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、(水添加)キシリレン
ジイソシアネート、(水添加)トリレンジイソシアネー
トなどの脂肪族、脂環族又は芳香族ポリイソシアネート
をフェノール類、カプロラクトン類、アルコール類など
のブロック化剤でブロックしたものが挙げられる。ブロ
ックポリイソシアネート化合物(D)は、グリシジル基
1個当たりイソシアネート基が約0.1〜0.5個の範
囲で配合される。配合量が約0.1個を下回ると塗膜の
耐酸性が低下し、約0.5個を越えると塗膜の仕上り外
観が劣るので好ましくない。
【0018】本発明で用いる酸化防止剤(D)は特に限
定されないが、フェノール系、有機イオウ系及びホスフ
ァイト系のものが特に好ましいものとして挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、アルキルフェノー
ル、モノアルキレンジアルキルフェノール、ジアルキレ
ントリアルキルフェノール、テトラアルキルフェノー
ル、ビスフェノールモノサルファイト、あるいはポリフ
ェノール等が挙げられる。このうち、モノアルキレンジ
アルキルフェノールである4,4´−ブチリデン−ビス
(3−メチル−6−ターシャリブチルフェノール)ある
いはテトラアルキルフェノールであるペンタエリスリチ
ル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−ターシャリブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕が好適で
ある。
定されないが、フェノール系、有機イオウ系及びホスフ
ァイト系のものが特に好ましいものとして挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、アルキルフェノー
ル、モノアルキレンジアルキルフェノール、ジアルキレ
ントリアルキルフェノール、テトラアルキルフェノー
ル、ビスフェノールモノサルファイト、あるいはポリフ
ェノール等が挙げられる。このうち、モノアルキレンジ
アルキルフェノールである4,4´−ブチリデン−ビス
(3−メチル−6−ターシャリブチルフェノール)ある
いはテトラアルキルフェノールであるペンタエリスリチ
ル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−ターシャリブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕が好適で
ある。
【0019】有機イオウ系酸化防止剤としては、3,3
´−チオジプロピオン酸のジ高級アルコールエステル
類、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオ
プロピオネート)、2−メルカプトベンズイミダゾール
等が挙げられる。ホスファイト系酸化防止剤としては、
トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェルホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ−ターシャリブチルフェニ
ル)ホスファイト等が挙げられる。
´−チオジプロピオン酸のジ高級アルコールエステル
類、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオ
プロピオネート)、2−メルカプトベンズイミダゾール
等が挙げられる。ホスファイト系酸化防止剤としては、
トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェルホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ−ターシャリブチルフェニ
ル)ホスファイト等が挙げられる。
【0020】上記酸化防止剤(B)は、フェノール系酸
化防止剤単独かあるいはこのものと有機イオウ系酸化防
止剤及び/又はホスファイト系酸化防止剤と併用して使
用することが好ましい。
化防止剤単独かあるいはこのものと有機イオウ系酸化防
止剤及び/又はホスファイト系酸化防止剤と併用して使
用することが好ましい。
【0021】酸化防止剤は前記(A)〜(D)の総合計
量100重量部に対し約0.1〜5重量部の割合で配合
できる。配合量が約0.1重量部を下回ると塗膜の黄変
性が劣り、約5重量部を越えると塗膜の耐久性が劣るの
で好ましくない。
量100重量部に対し約0.1〜5重量部の割合で配合
できる。配合量が約0.1重量部を下回ると塗膜の黄変
性が劣り、約5重量部を越えると塗膜の耐久性が劣るの
で好ましくない。
【0022】本発明において、上記成分以外に必要に応
じて顔料(例えば有機顔料“例えばキナクリドン等のキ
ナクリドン系、ピグメントレッド等のアゾ系、フタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシア
ニン系等)、無機顔料(例えば、酸化チタン、炭酸カル
シウム、バリタ、クレー、タルク、シリカ等)、炭素系
顔料(カーボンブラック、グラファイト等)、メタリッ
ク粉末(例えば雲母状酸化鉄、アルミニウム等”及び防
錆顔料“例えば、ベンガラ、ストロンチウムクロメー
ト、リン酸亜鉛等”など)、硬化触媒(ジブチル錫ジア
セテート、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウ
レート、トリエチルアミン、又はジエタノールアミン
等)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系化合物、ベンゾ
トリアゾール系化合物、サリシレート系化合物、蓚酸ア
ニリド系化合物など)、紫外線安定剤(ヒンダードアミ
ン系化合物など)、表面調整剤、ワキ防止剤等の添加剤
を配合しても良い。
じて顔料(例えば有機顔料“例えばキナクリドン等のキ
ナクリドン系、ピグメントレッド等のアゾ系、フタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシア
ニン系等)、無機顔料(例えば、酸化チタン、炭酸カル
シウム、バリタ、クレー、タルク、シリカ等)、炭素系
顔料(カーボンブラック、グラファイト等)、メタリッ
ク粉末(例えば雲母状酸化鉄、アルミニウム等”及び防
錆顔料“例えば、ベンガラ、ストロンチウムクロメー
ト、リン酸亜鉛等”など)、硬化触媒(ジブチル錫ジア
セテート、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウ
レート、トリエチルアミン、又はジエタノールアミン
等)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系化合物、ベンゾ
トリアゾール系化合物、サリシレート系化合物、蓚酸ア
ニリド系化合物など)、紫外線安定剤(ヒンダードアミ
ン系化合物など)、表面調整剤、ワキ防止剤等の添加剤
を配合しても良い。
【0023】本発明粉体塗料組成物は、鉄鋼、アルミニ
ウム、亜鉛などの金属又は合金に直接もしくはリン酸亜
鉛、リン酸鉄などの化成処理を施したもの、プライマー
や中塗り塗装を施したものの表面に膜厚が約10〜20
0μm になるように静電粉体塗装し加熱(例えば約15
0〜200℃で約20〜60分間)することにより硬化
塗膜を得ることができる。
ウム、亜鉛などの金属又は合金に直接もしくはリン酸亜
鉛、リン酸鉄などの化成処理を施したもの、プライマー
や中塗り塗装を施したものの表面に膜厚が約10〜20
0μm になるように静電粉体塗装し加熱(例えば約15
0〜200℃で約20〜60分間)することにより硬化
塗膜を得ることができる。
【0024】
【作用及び発明の効果】本発明は前記した構成を有する
ことから次のような効果を発揮するものである。 (1)グリシジル基とカルボキシル基との反応によって
生じた水酸基は、更にイソシアネート基及び酸無水基と
反応し架橋密度の高い耐擦傷性、耐酸性などに優れた硬
化塗膜が形成できる。また、硬化塗膜中に水酸基が少な
くなるので耐水性、耐酸性などに優れた塗膜が形成でき
る。 (2)従来、水酸基と酸無水基との反応は室温でも起こ
るため塗料貯蔵安定性が低下していたが、本発明におい
ては塗料中に水酸基をもたないので塗料貯蔵安定性を悪
くする恐れはない。 (3)ブロックポリイソシアネート化合物がグリシジル
基と酸基との反応を遅らせる作用があり塗料貯蔵安定性
が良い。 (4)酸化防止剤は硬化塗膜の着色を防止する。
ことから次のような効果を発揮するものである。 (1)グリシジル基とカルボキシル基との反応によって
生じた水酸基は、更にイソシアネート基及び酸無水基と
反応し架橋密度の高い耐擦傷性、耐酸性などに優れた硬
化塗膜が形成できる。また、硬化塗膜中に水酸基が少な
くなるので耐水性、耐酸性などに優れた塗膜が形成でき
る。 (2)従来、水酸基と酸無水基との反応は室温でも起こ
るため塗料貯蔵安定性が低下していたが、本発明におい
ては塗料中に水酸基をもたないので塗料貯蔵安定性を悪
くする恐れはない。 (3)ブロックポリイソシアネート化合物がグリシジル
基と酸基との反応を遅らせる作用があり塗料貯蔵安定性
が良い。 (4)酸化防止剤は硬化塗膜の着色を防止する。
【0025】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例を掲げて
本発明をより具体的に説明する。なお、特に断らない限
り「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」、「重量
%」を意味する。
本発明をより具体的に説明する。なお、特に断らない限
り「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」、「重量
%」を意味する。
【0026】共重合体の製造例 撹拌機、温度計、還流冷却機等の備わった通常のアクリ
ル樹脂反応槽に、トルエン1,600部を入れ、加熱撹
拌し、トルエンが還流を始めたら、グリシジルメタクリ
レート56部、n−ブチルメタクリレート24部、メチ
ルメタクリレート50部、スチレン24部及び重合開始
剤を約2時間要して滴下した。滴下終了後、さらに3時
間還流を続けた後、還流を停止してトルエンを反応槽外
に流出させた。反応槽内容物の温度が150℃に達した
時、減圧蒸留により残りのトルエンを除去した後、冷却
して共重合体を得た。得られた共重合体の数平均分子量
(Mn)は3,000、ガラス転移点は67℃であっ
た。
ル樹脂反応槽に、トルエン1,600部を入れ、加熱撹
拌し、トルエンが還流を始めたら、グリシジルメタクリ
レート56部、n−ブチルメタクリレート24部、メチ
ルメタクリレート50部、スチレン24部及び重合開始
剤を約2時間要して滴下した。滴下終了後、さらに3時
間還流を続けた後、還流を停止してトルエンを反応槽外
に流出させた。反応槽内容物の温度が150℃に達した
時、減圧蒸留により残りのトルエンを除去した後、冷却
して共重合体を得た。得られた共重合体の数平均分子量
(Mn)は3,000、ガラス転移点は67℃であっ
た。
【0027】実施例1 前記共重合体を60部、ドデカン二酸7部(グリシジル
基1個当たり0.4個のカルボキシル基)、ポリ酸無水
物21部(グリシジル基1個当たり0.6個の酸無水
基)(注1)、ブロックポリイソシアネート化合物
(注3)を12部(グリシジル基1個当たり0.3個の
イソシアネート基)、酸化防止剤(注5)を2部、硬
化触媒(注8)0.5部を室温でヘンシェルミキサーを
用いてドライブレンドし、エクストルーダーで溶融混練
した。これを冷却し、ピンディスクミルで微粉砕した
後、150メッシュのフルイにより粗粒子を分離して粉
体塗料を得た。
基1個当たり0.4個のカルボキシル基)、ポリ酸無水
物21部(グリシジル基1個当たり0.6個の酸無水
基)(注1)、ブロックポリイソシアネート化合物
(注3)を12部(グリシジル基1個当たり0.3個の
イソシアネート基)、酸化防止剤(注5)を2部、硬
化触媒(注8)0.5部を室温でヘンシェルミキサーを
用いてドライブレンドし、エクストルーダーで溶融混練
した。これを冷却し、ピンディスクミルで微粉砕した
後、150メッシュのフルイにより粗粒子を分離して粉
体塗料を得た。
【0028】実施例2〜6 表1に記載した成分及び配合量で実施例2〜6の粉体塗
料を得た。
料を得た。
【0029】比較例1〜5 表1に記載した成分及び配合量で比較例1〜5の粉体塗
料を得た。
料を得た。
【0030】塗膜作成条件 粉体塗料を用いて、塗装及び硬化塗膜の作成を行なっ
た。リン酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8mmのダル鋼
板上にエポキシ系カチオン電着塗料を乾燥塗膜約20μ
m となるように電着塗装し、焼付けた電着塗膜上に自動
車中塗りサーフェーサーを乾燥膜厚約20μm となるよ
うに塗装焼付けした後、#400のサンドペーパーで水
研ぎし、水切り乾燥した。次いでマジクロンベースコー
トHM−22(関西ペイント社製、メタリック塗料、商
品名)を硬化膜厚で約15μm となるように塗装し、電
気熱風乾燥機で140℃、30分間加熱硬化せしめて試
験用の素材とした。この素材上に粉体塗料を膜厚が70
μm となるように静電塗装し、160℃、30分間加熱
硬化せしめた。得られたそれぞれの焼付け塗板について
種々の試験を行なった。その試験結果を表1に記載し
た。
た。リン酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8mmのダル鋼
板上にエポキシ系カチオン電着塗料を乾燥塗膜約20μ
m となるように電着塗装し、焼付けた電着塗膜上に自動
車中塗りサーフェーサーを乾燥膜厚約20μm となるよ
うに塗装焼付けした後、#400のサンドペーパーで水
研ぎし、水切り乾燥した。次いでマジクロンベースコー
トHM−22(関西ペイント社製、メタリック塗料、商
品名)を硬化膜厚で約15μm となるように塗装し、電
気熱風乾燥機で140℃、30分間加熱硬化せしめて試
験用の素材とした。この素材上に粉体塗料を膜厚が70
μm となるように静電塗装し、160℃、30分間加熱
硬化せしめた。得られたそれぞれの焼付け塗板について
種々の試験を行なった。その試験結果を表1に記載し
た。
【0031】
【表1】
【0032】表1において(注)は下記のとおりであ
る。 (注1)ポリ酸無水物…SL−20AH:岡村製油
(株)製、ポリエイコサン二酸無水物、酸無水物当量2
40〜275、融点約90℃ (注2)ポリ酸無水物…SL−12AH:岡村製油
(株)製、ポリドデカン二酸無水物、酸無水物当量16
0〜185、融点約80℃ (注3)ブロックポリイソシアネート化合物…ベスタ
ゴンB1530:ヒュルス社製、IPDIアダクト・ε
−カプロラクタムブロック体、NCO%約15%、融点
約90℃ (注4)ブロックポリイソシアネート化合物…キュア
リングエージェント 24-2430:カルギル社製、HMDI
アダクト・ε−カプロラクタムブロック体、NCO%約
15.8%、融点約90℃ (注5)酸化防止剤…イルガノックス 1010 :チバガ
イギー社製、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−
(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕 (注6)酸化防止剤…スミライザーTPM:住友化学
工業(株)製、ジミリスチル3,3´−チオジプロピオ
ネート (注7)酸化防止剤…スミライザーP−16:住友化
学工業(株)製、トリス(2,4−ジ−ターシャリブチ
ルフェニル)ホスファイト (注8)硬化触媒…ジブチル錫ジラウレート
る。 (注1)ポリ酸無水物…SL−20AH:岡村製油
(株)製、ポリエイコサン二酸無水物、酸無水物当量2
40〜275、融点約90℃ (注2)ポリ酸無水物…SL−12AH:岡村製油
(株)製、ポリドデカン二酸無水物、酸無水物当量16
0〜185、融点約80℃ (注3)ブロックポリイソシアネート化合物…ベスタ
ゴンB1530:ヒュルス社製、IPDIアダクト・ε
−カプロラクタムブロック体、NCO%約15%、融点
約90℃ (注4)ブロックポリイソシアネート化合物…キュア
リングエージェント 24-2430:カルギル社製、HMDI
アダクト・ε−カプロラクタムブロック体、NCO%約
15.8%、融点約90℃ (注5)酸化防止剤…イルガノックス 1010 :チバガ
イギー社製、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−
(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕 (注6)酸化防止剤…スミライザーTPM:住友化学
工業(株)製、ジミリスチル3,3´−チオジプロピオ
ネート (注7)酸化防止剤…スミライザーP−16:住友化
学工業(株)製、トリス(2,4−ジ−ターシャリブチ
ルフェニル)ホスファイト (注8)硬化触媒…ジブチル錫ジラウレート
【0033】表1における試験は下記の試験方法に従っ
て行なった。 試験方法 塗料の耐ブロッキング性:粉体塗料を、底面積が約20
cm2 の円筒容器に高さが6cmになるように入れ、30℃
で7日間静置する。その後、粉体塗料を取り出して状態
を観察した。評価基準は次のとおりである。 ○:カタマリが全く認められないもの △:米粒状のカタマリが認められるもの ×:容器の形のままに固まったもの
て行なった。 試験方法 塗料の耐ブロッキング性:粉体塗料を、底面積が約20
cm2 の円筒容器に高さが6cmになるように入れ、30℃
で7日間静置する。その後、粉体塗料を取り出して状態
を観察した。評価基準は次のとおりである。 ○:カタマリが全く認められないもの △:米粒状のカタマリが認められるもの ×:容器の形のままに固まったもの
【0034】塗料の貯蔵安定性:粉体塗料を密閉容器中
で30℃、1ケ月間貯蔵する。その後、該粉体塗料を実
施例1の塗膜作成条件に従い、膜厚が70μm である焼
付け塗板を作成し、仕上り外観を評価した。 次の評価基準とした。 ○:貯蔵前の粉体塗料で作成した塗板と比較してほとん
ど変化がない。 △:貯蔵前の粉体塗料で作成した塗板と比較して少し平
滑性が劣っている。 ×:貯蔵前の粉体塗料で作成した塗板と比較して著しく
平滑性が劣化している。あるいは全く溶融フローしな
い。
で30℃、1ケ月間貯蔵する。その後、該粉体塗料を実
施例1の塗膜作成条件に従い、膜厚が70μm である焼
付け塗板を作成し、仕上り外観を評価した。 次の評価基準とした。 ○:貯蔵前の粉体塗料で作成した塗板と比較してほとん
ど変化がない。 △:貯蔵前の粉体塗料で作成した塗板と比較して少し平
滑性が劣っている。 ×:貯蔵前の粉体塗料で作成した塗板と比較して著しく
平滑性が劣化している。あるいは全く溶融フローしな
い。
【0035】塗膜外観:塗膜の仕上り外観をツヤ感、平
滑感から次の基準で評価した。 ◎:非常に良好、○:良好、×:不良
滑感から次の基準で評価した。 ◎:非常に良好、○:良好、×:不良
【0036】60°光沢:60°で鏡面反射率を測定し
た。
た。
【0037】耐擦り傷性:ルーフに試験用塗板を貼りつ
けた自動車を洗車機で5回洗車した後の該塗板の塗面状
態を観察した。洗車機はヤスイ産業製「PO 20FW
RC」を用いた。評価基準は次のとおりである。 ◎:目視観察でほとんど擦り傷が見つからず、合格。 ○:少し擦り傷が見つかるが、その程度は軽い。 △:目視観察で擦り傷が目立ち、不合格。 ×:目視観察ではっきりと著しい擦り傷が判り、不合
格。
けた自動車を洗車機で5回洗車した後の該塗板の塗面状
態を観察した。洗車機はヤスイ産業製「PO 20FW
RC」を用いた。評価基準は次のとおりである。 ◎:目視観察でほとんど擦り傷が見つからず、合格。 ○:少し擦り傷が見つかるが、その程度は軽い。 △:目視観察で擦り傷が目立ち、不合格。 ×:目視観察ではっきりと著しい擦り傷が判り、不合
格。
【0038】耐酸性:40%硫酸を試験塗板に0.4ml
滴下し、85℃に加熱したホットプレート上で、15分
間加熱した後、水洗し、塗面を観察し、次の基準で評価
した。 ○:全く変化のないもの。 △:塗面に異常はないが、滴下部と非滴下部の境界にわ
ずかに段差が認められるもの ×:塗面が白化したもの。
滴下し、85℃に加熱したホットプレート上で、15分
間加熱した後、水洗し、塗面を観察し、次の基準で評価
した。 ○:全く変化のないもの。 △:塗面に異常はないが、滴下部と非滴下部の境界にわ
ずかに段差が認められるもの ×:塗面が白化したもの。
【0039】黄変性:実施例の塗膜作成条件により作成
した試験用の素材(メタリックベースコート)にマジク
ロンクリヤーコート(関西ペイント社製、クリヤー塗
料)をエアースプレーガンF5(明治機械製作所製、商
品名)を用いて約40μm の厚さになるように塗装した
後、電気熱風機で140℃、30分間加熱硬化せしめて
比較用塗板とした。試験用塗板をこの比較用塗板と目視
で黄味を比較評価した。評価基準は次のとおりである。 ○:比較用塗板とほとんど差がなく、黄変はない。 △:比較用塗板に比較して少し黄変が認められる。 ×:比較用塗板に比較して著しい黄変が認められる。
した試験用の素材(メタリックベースコート)にマジク
ロンクリヤーコート(関西ペイント社製、クリヤー塗
料)をエアースプレーガンF5(明治機械製作所製、商
品名)を用いて約40μm の厚さになるように塗装した
後、電気熱風機で140℃、30分間加熱硬化せしめて
比較用塗板とした。試験用塗板をこの比較用塗板と目視
で黄味を比較評価した。評価基準は次のとおりである。 ○:比較用塗板とほとんど差がなく、黄変はない。 △:比較用塗板に比較して少し黄変が認められる。 ×:比較用塗板に比較して著しい黄変が認められる。
【0040】耐候性:サンシャインウェザオメーターに
1,500時間曝露した後の塗膜を観察し、次のように
評価した。 ○:異常なし。 △:ツヤボケ、小さいひび割れが少し発生。 ×:著しいツヤボケ、ひび割れが発生。
1,500時間曝露した後の塗膜を観察し、次のように
評価した。 ○:異常なし。 △:ツヤボケ、小さいひび割れが少し発生。 ×:著しいツヤボケ、ひび割れが発生。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/04 PHR
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)グリシジル基含有ビニル系樹脂、
(B)脂肪族二塩基酸、(C)酸無水物、(D)ブロッ
クポリイソシアネート化合物及び(E)酸化防止剤を必
須成分として含有することを特徴とする熱硬化性ビニル
系樹脂粉体塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2623194A JPH07216267A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 熱硬化性ビニル系樹脂粉体塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2623194A JPH07216267A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 熱硬化性ビニル系樹脂粉体塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07216267A true JPH07216267A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12187571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2623194A Pending JPH07216267A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 熱硬化性ビニル系樹脂粉体塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07216267A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0773268A2 (en) * | 1995-11-09 | 1997-05-14 | Nippon Paint Co., Ltd. | Powder coating composition, and method for forming coated film |
JP2001115085A (ja) * | 1999-10-14 | 2001-04-24 | Kansai Paint Co Ltd | 熱硬化型粉体塗料組成物 |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP2623194A patent/JPH07216267A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0773268A2 (en) * | 1995-11-09 | 1997-05-14 | Nippon Paint Co., Ltd. | Powder coating composition, and method for forming coated film |
EP0773268A3 (en) * | 1995-11-09 | 1998-04-29 | Nippon Paint Co., Ltd. | Powder coating composition, and method for forming coated film |
JP2001115085A (ja) * | 1999-10-14 | 2001-04-24 | Kansai Paint Co Ltd | 熱硬化型粉体塗料組成物 |
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