JPH0721609A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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Publication number
JPH0721609A
JPH0721609A JP12824792A JP12824792A JPH0721609A JP H0721609 A JPH0721609 A JP H0721609A JP 12824792 A JP12824792 A JP 12824792A JP 12824792 A JP12824792 A JP 12824792A JP H0721609 A JPH0721609 A JP H0721609A
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JP
Japan
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film
recording
magneto
magnetic field
recording film
Prior art date
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Pending
Application number
JP12824792A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Uchiyama
晋 内山
Shigeru Tsunashima
滋 綱島
Katsumi Ichitani
克実 市谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya University NUC
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Nagoya University NUC
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nagoya University NUC, Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Nagoya University NUC
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Publication of JPH0721609A publication Critical patent/JPH0721609A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さい外部磁界で記録消去が可能な光磁気記
録媒体を提供する。 【構成】 記録層として第一記録膜と第二記録膜からな
る交換結合二層膜を用いた光磁気記録媒体において、上
記第二記録膜が、上記第一記録膜のキュリー温度以上の
温度領域で、200Oe以下の保磁力を有するととも
に、磁化を残留する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体に関
し、特に、非常に小さい外部磁界によって記録消去の可
能な光磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録は、消去過程において、レー
ザー光で記録膜を加熱すると同時に一定方向に磁界をか
けておくことでいったん消去を行ない、次に、記録過程
において消去過程とは逆の方向に磁界をかけながらレー
ザーをパルス状に照射することで記録ビットを形成して
いる。ここで、消去,記録システムの小型化及び省電力
化を考慮すると、記録の消去過程時における外部磁界
は、小さくすることが望ましい。
【0003】ところで、光磁気媒体は実用化の段階に入
り、アクセス速度の高速化が望まれており、それを実現
する技術としてオーバーライト技術が検討されている。
オーバーライト技術の一つに磁界変調オーバーライトが
ある。この磁界変調オーバーライトは、レーザー光を熱
エネルギとして連続照射し、同時に印加する磁界を変調
させることで記録消去を行なうものである。ただしこの
場合、高速で磁界を変調させる必要があるため、印加す
る外部磁界の小さいことが特に重要となってくる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在、
光磁気記録媒体の主流となっているTbFeCo等のア
モルファス合金薄膜を用いた記録層は、記録消去に±4
00Oe以上の大きな外部磁界を印加しなければならな
かった。このため、小さな外部磁界で記録の消去を行な
おうとする上述の磁界変調オーバーライトには、TbF
eCo等のアモルファス合金薄膜は記録媒体として不適
当であった。
【0005】本発明は上記の問題点にかんがみてなされ
たもので、アモルファス合金薄膜を記録層とした記録媒
体における記録消去を、±100Oe以下の小さな外部
磁界を印加することによって可能とし、磁界変調オーバ
ーライト技術を、現在光磁気記録媒体の主流となってい
るアモルファス合金薄膜を用いた光磁気記録媒体に、適
用できるようにしたことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光磁気記録媒体は、第一記録膜と第二記録
膜からなる交換結合二層膜を記録層として用い、かつ上
記第二記録膜を、上記第一記録膜のキュリー温度以上の
温度領域で、200Oe以下の保磁力を有するととも
に、磁化を残留した構成としてあり、好ましくは、第一
記録膜にR−FeCo(RはTbかDyの少なくとも一
方を含んだ希土類合金)を用い、第二記録膜にGdFe
Coを用いた構成としてある。
【0007】なお、光磁気記録媒体の記録層として交換
結合二層膜を用いる技術については、電気学会:マグネ
ティスクス研究会資料P53(1986)及び特開昭6
0−25036号において開示されているが、これらに
は小さい外部磁界で記録消去を行なう点についての記載
はなんらされていない。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
光磁気記録媒体は、図1に示すような、第一記録膜11
と第二記録膜12からなる記録層10を用いている。第
一記録膜11は垂直磁化膜であって、保磁力を数KOe
備えたものとする。ここで、垂直磁化膜を得るにはKu
>2πMs2 とする(Kuは垂直磁気異方性エネルギ
(erg/cc)、Msは飽和磁化(emu/cc)で
ある)。したがって、記録膜を垂直磁化膜とするには希
土類元素を添加して飽和磁化(Ms)を下げる必要があ
るが、希土類元素の添加はθkの減少をともなうので、
θkの減少が少ない範囲(Ku>2πMs2 )でMsを
最小とすることが好ましい。第一記録膜11には、Tb
FeCo,DyFeCo又はNdDyFeCo等の少な
くともTb(テルビウム)かDy(ジスプロシウム)を
含んだ希土類合金を用いる。これはTbかDyの希土類
元素を含ませることで必要な保磁力を有するからであ
る。このときのTb,Dyの組成比は、他の組成物の比
率にもよるが、大体19%〜22%とすることが好まし
い。
【0009】第二記録膜12は、第一記録膜11より高
キュリー温度としてある。また、第二記録膜12は、第
一記録膜11より高キュリー温度下において、保磁力が
200Oe以下でかつ磁化の残留した状態としてある。
ここで、磁化が残留することとは、飽和磁化が5emu
/cc以上であることを意味する。第二記録膜12には
GdFeCo合金,PtCo合金,PdCo合金及びP
t/Co多層膜,Pd/Co多層膜等を用いる。このう
ち、外部磁界をできるだけ小さくする点からするとGd
FeCo合金を用いることが好ましい。このときのGd
FeCoの組成比は19〜22:54〜71:0〜24
とすることが好ましい。
【0010】第一記録膜11と第二記録膜12は磁性体
で形成してあり、両者は交換結合してある。第一記録膜
11と第二記録膜12の厚さは交換結合二層膜とした時
の保磁力が数KOeとなるように適宜調整すれば良い。
また、記録膜全体の厚さは20〜80nmとすることが
好ましい。これは、大きな再生信号が得られるためであ
る。
【0011】本発明の光磁気記録媒体における上記記録
層以外の他の構成要素は特に制限されない。例えば、本
発明の光磁気記録媒体は、基板/保護膜/記録層(交換
結合二層膜)/保護膜/反射膜の五層構造、あるいは基
板/保護膜/記録膜(交換結合二層膜)/保護膜の四層
構造とすることができる。また、第一記録膜11と第二
記録膜12の配置についても特に制限はなく、基板側/
第一記録膜/第二記録膜あるいは基板側/第二記録膜/
第一記録膜のいずれとしてもよい。
【0012】ここで、基板としては、熱硬化エポキシ樹
脂,ポリカーボネート樹脂などのプラスチック、あるい
はガラス等の耐熱性が高く透明な材料を用いる。また、
基板は、平坦で複屈曲性が少ないものであることが好ま
しい。基板の厚さ、形状等は適宜選択される。
【0013】保護膜は、SiN,SiO2 ,SiAlN
あるいはSiAlONなどの窒化膜は酸化膜で形成され
る。保護膜は、主として記録層の酸化を防ぐ目的と、読
み出し光を干渉させるいわゆるエンハンス効果を持たせ
る目的で形成する。この保護膜は、蒸着法やスパッタリ
ング法等によって形成される。
【0014】反射膜はAl,Ti,Ag等の反射率の高
い材料で形成され、光を反射することで記録膜のファラ
デー効果を生じさせる作用をする。また、記録時の熱拡
散層としても機能する。この反射膜も、スパッタリング
法や蒸着法等によって形成される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。実施例 実施例の光磁気記録媒体は、厚さ1.2mm、大きさφ
86mmのポリカーボネート基板上に、高周波マグネト
ロンスパッタ法によって全ての薄膜を形成した。すなわ
ち、基板1の上に、まず保護膜2であるSiAlNを成
膜し、この保護膜2の上に第二記録膜12であるGdF
eCoを成膜し、この第二記録膜12の上に第一記録膜
11であるTbFeCoを成膜し、この第一記録膜11
の上に保護膜3であるSiAlNを成膜し、最後に保護
膜3の上に反射膜4であるAlTiを成膜した(図2参
照)。したがって、光磁気記録媒体の層構成はPC基板
/SiAlN/GdFeCo/TbFeCo/SiAl
N/AlTiとなる。これらを成膜させるためのスパッ
タリングの条件は、初期到達真空度5×10-7Torr
以下、ガス圧5mmTorr、投入電力はSiAlNを
4.7W/cm2 ,GdFeCoとTbFeCoを0.
38W/cm2 ,AlTiを2.4W/cm2 とした。
また、交換結合二層膜である記録膜両層の組成はGd:
Fe:Co=21:74:5、TbFeCo=21:7
0:9とした。比較例 GdFeCo/TbFeCo交換結合二層膜の記録膜部
分をTbFeCo単層とした以外は、実施例と同様にし
て比較用サンプルを作製した(図3参照)。
【0016】特性の評価 実施例と比較例における、信号特性の外部磁界に対する
磁場依存性を図4に示す。同図によると、実施例の光磁
気記録媒体が−50Oeという非常に小さい外部磁界で
記録が消去されているのに対し、比較例の光磁気記録媒
体が−400Oe以下の大きい外部磁界でないと完全に
記録が消去されていない。これにより、本発明の実施例
に係る光磁気記録媒体は、非常に小さい外部磁界で記録
を消去できることが判明した。このように、小さな外部
磁界で記録の消去を行なえると、消去,記録のために用
いるシステムの小型化、省電力化が可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光磁気記
録媒体は、非常に小さな外部磁界で完全に記録を消去で
きる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録媒体の記録層の一例を示す
構成図。
【図2】実施例として用いた光磁気記録媒体の構成図。
【図3】比較例として用いた光磁気記録媒体の構成図。
【図4】実施例と比較例の特性評価図。
【符号の説明】
10…記録層 11…第一記録膜 12…第二記録膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市谷 克実 千葉県袖ケ浦市上泉1280番地 出光石油化 学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録層に、第一記録膜と第二記録膜から
    なる交換結合二層膜を用いた光磁気記録媒体において、 上記第二記録膜が、上記第一記録膜のキュリー温度以上
    の温度領域で、200Oe以下の保磁力を有するととも
    に、磁化を残留していることを特徴とした光磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 第一記録膜にR−FeCo(RはTbか
    Dyの少なくとも一方を含んだ希土類合金)を用い、第
    二記録膜にGdFeCoを用いた請求項1記載の光磁気
    記録媒体。
JP12824792A 1992-04-21 1992-04-21 光磁気記録媒体 Pending JPH0721609A (ja)

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JP12824792A JPH0721609A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 光磁気記録媒体

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