JPH05342657A - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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- JPH05342657A JPH05342657A JP16833192A JP16833192A JPH05342657A JP H05342657 A JPH05342657 A JP H05342657A JP 16833192 A JP16833192 A JP 16833192A JP 16833192 A JP16833192 A JP 16833192A JP H05342657 A JPH05342657 A JP H05342657A
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- magnetic
- magnetic layer
- layer
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- magneto
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 磁気記録層が、第1磁性層:Gdx1(F
e1−y1Coy1)1 −x1(0.15<x1<0.
23、0≦y1<0.5)、第2磁性層:Tbx 2(F
e1−y2Coy2)1−x2(0.13<x2<0.
22、0.05<y2<0.2)、第3磁性層:Tb
x3(Fe1−y3Coy3)1−x3(0.24<x
3<0.36、0.05<y3<0.2)の順に積層さ
れ、第1〜第3磁性層のキュリー温度をTc1、Tc
2、Tc3とするとTc3<Tc2<Tc1である光磁
気記録媒体。 【効果】 光磁気記録媒体の記録安定性を保ちながら
磁界感度を更に高める。
e1−y1Coy1)1 −x1(0.15<x1<0.
23、0≦y1<0.5)、第2磁性層:Tbx 2(F
e1−y2Coy2)1−x2(0.13<x2<0.
22、0.05<y2<0.2)、第3磁性層:Tb
x3(Fe1−y3Coy3)1−x3(0.24<x
3<0.36、0.05<y3<0.2)の順に積層さ
れ、第1〜第3磁性層のキュリー温度をTc1、Tc
2、Tc3とするとTc3<Tc2<Tc1である光磁
気記録媒体。 【効果】 光磁気記録媒体の記録安定性を保ちながら
磁界感度を更に高める。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書き換えが可能な光磁
気記録媒体に関する。更に詳しくは、磁界変調オ−バ−
ライトに適した光磁気記録媒体に関し、高い磁界感度と
記録安定性を両立を可能とするものである。
気記録媒体に関する。更に詳しくは、磁界変調オ−バ−
ライトに適した光磁気記録媒体に関し、高い磁界感度と
記録安定性を両立を可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録媒体は書き換え可能な光記録
媒体であり、相変化型光記録媒体などと比較して繰り返
し消去/書き込み耐久性や消去比率に優れ、可搬型大容
量の記録媒体として注目されている。
媒体であり、相変化型光記録媒体などと比較して繰り返
し消去/書き込み耐久性や消去比率に優れ、可搬型大容
量の記録媒体として注目されている。
【0003】光磁気記録媒体に記録する場合、従来、レ
−ザ−の連続光を照射しながら一定の値の消去磁界をか
けて消去した後、レ−ザ−パワ−を記録パタ−ンに従っ
て変調しながら一定の値の記録磁界をかけて記録する方
式がとられていた。この方式では、消去した後、記録す
るため記録に時間がかかる。
−ザ−の連続光を照射しながら一定の値の消去磁界をか
けて消去した後、レ−ザ−パワ−を記録パタ−ンに従っ
て変調しながら一定の値の記録磁界をかけて記録する方
式がとられていた。この方式では、消去した後、記録す
るため記録に時間がかかる。
【0004】この問題を解決する為、近年、レ−ザ−の
連続光を照射しながら磁界に記録パタ−ンに従った変調
をかけて消去と記録を同時に行なう、つまり先の記録上
に重ね書き(オ−バ−ライト)を行なう方式が開発さ
れ、磁界変調オ−バ−ライト方式とよばれている。ま
た、さらに記録時間を短縮するために媒体の回転数を大
きくすることも試みられているが、記録周波数も同時に
あげる必要があり、磁界変調オ−バ−ライト方式では、
磁気ヘッドの電流のスイッチング速度を向上させる必要
がある。ピ−ク電流が小さいほどスイッチング速度を向
上させることは容易になるので、より小さな記録変調磁
界でオ−バ−ライトできる光磁気記録媒体が求められて
いる。
連続光を照射しながら磁界に記録パタ−ンに従った変調
をかけて消去と記録を同時に行なう、つまり先の記録上
に重ね書き(オ−バ−ライト)を行なう方式が開発さ
れ、磁界変調オ−バ−ライト方式とよばれている。ま
た、さらに記録時間を短縮するために媒体の回転数を大
きくすることも試みられているが、記録周波数も同時に
あげる必要があり、磁界変調オ−バ−ライト方式では、
磁気ヘッドの電流のスイッチング速度を向上させる必要
がある。ピ−ク電流が小さいほどスイッチング速度を向
上させることは容易になるので、より小さな記録変調磁
界でオ−バ−ライトできる光磁気記録媒体が求められて
いる。
【0005】一方、光磁気記録媒体の磁界感度の向上に
関しては、例えば、第15回日本学術講演概要集(19
91年)第430〜440頁に報告されているように、
反射型構造の媒体で磁性膜をGdFeCoとTbFeC
oの積層とした媒体や、同講演概要集の第306頁に報
告されているように、TbFeCoにPtCoなどの面
内膜を積層とした媒体が知られており、いずれも磁性層
に積層膜を用いたものである。
関しては、例えば、第15回日本学術講演概要集(19
91年)第430〜440頁に報告されているように、
反射型構造の媒体で磁性膜をGdFeCoとTbFeC
oの積層とした媒体や、同講演概要集の第306頁に報
告されているように、TbFeCoにPtCoなどの面
内膜を積層とした媒体が知られており、いずれも磁性層
に積層膜を用いたものである。
【0006】GdFeCoとTbFeCoの積層とした
媒体については、100Oe程度の変調磁界で記録して
も十分なC/Nで再生可能であるが、50Oe以下で変
調した場合、C/Nが十分でなく、オ−バ−ライトした
際、先の信号の消し残りが生じる。この原因としては、
GdFeCoが軟磁性垂直磁化膜であるため、磁界感度
が良く、ノイズの原因となる極微小磁区が生じにくく、
さらにキュリ−温度がTbFeCoより高いことを利用
してFeCoリッチなGdFeCoから保磁力の大きな
補償組成近辺のTbFeCoへの転写で記録が行なわれ
ていたが、GdFeCoとTbFeCoとの交換結合
は、TbFeCoどうしと比較して1/5程度で、記録
時の温度では、必ずしも十分強いとは言えないため、5
0Oe以下の変調磁界でキャリアが十分に上がらなかっ
た。
媒体については、100Oe程度の変調磁界で記録して
も十分なC/Nで再生可能であるが、50Oe以下で変
調した場合、C/Nが十分でなく、オ−バ−ライトした
際、先の信号の消し残りが生じる。この原因としては、
GdFeCoが軟磁性垂直磁化膜であるため、磁界感度
が良く、ノイズの原因となる極微小磁区が生じにくく、
さらにキュリ−温度がTbFeCoより高いことを利用
してFeCoリッチなGdFeCoから保磁力の大きな
補償組成近辺のTbFeCoへの転写で記録が行なわれ
ていたが、GdFeCoとTbFeCoとの交換結合
は、TbFeCoどうしと比較して1/5程度で、記録
時の温度では、必ずしも十分強いとは言えないため、5
0Oe以下の変調磁界でキャリアが十分に上がらなかっ
た。
【0007】また、記録の安定性については、例えば、
特開平1−133243号公報に開示されているよう
に、GdリッチのGdFeCoとTbリッチのTbFe
Coの積層が望ましいとされているが、磁界変調オ−バ
−ライトで低磁界でのC/Nを上げるにはTbFeCo
の組成をある程度FeCoリッチ側へ寄せることが望ま
しいために、記録の安定性と低磁界でのC/Nを完全に
両立させることは難しかった。
特開平1−133243号公報に開示されているよう
に、GdリッチのGdFeCoとTbリッチのTbFe
Coの積層が望ましいとされているが、磁界変調オ−バ
−ライトで低磁界でのC/Nを上げるにはTbFeCo
の組成をある程度FeCoリッチ側へ寄せることが望ま
しいために、記録の安定性と低磁界でのC/Nを完全に
両立させることは難しかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光磁気記録
媒体の記録の安定性を保ちながら磁界感度をさらに高
め、高速記録再生に適した媒体を得ることを目的とす
る。
媒体の記録の安定性を保ちながら磁界感度をさらに高
め、高速記録再生に適した媒体を得ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、磁界に対して
比較的高感度で、FeCoリッチなGdFeCoからの
交換結合による有効磁界の向きが、外部磁界の方向と一
致するFeCoリッチなTbFeCoへGdFeCoか
ら一度転写したのち、大きな交換結合による有効磁界で
TbリッチなTbFeCoへさらに転写して記録するこ
とにより、高磁界感度と記録保持の安定性を同時に満足
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
うな現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、磁界に対して
比較的高感度で、FeCoリッチなGdFeCoからの
交換結合による有効磁界の向きが、外部磁界の方向と一
致するFeCoリッチなTbFeCoへGdFeCoか
ら一度転写したのち、大きな交換結合による有効磁界で
TbリッチなTbFeCoへさらに転写して記録するこ
とにより、高磁界感度と記録保持の安定性を同時に満足
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、少なくとも基板と、
希土類元素と遷移金属との合金の磁気記録層からなる光
磁気記録媒体において、前記磁気記録層が、第1磁性
層、第2磁性層、第3磁性層の順に積層され、各磁性層
として、第1磁性層がGdx1(Fe1−y1C
oy1)1−x1(但し、0.15<x1<0.23、
0≦y1<0.5)、第2磁性層がTbx2(Fe
1−y2Coy2)1−x2(但し、0.13<x2<
0.22、0.05<y2<0.2)、第3磁性層がT
bx3(Fe1−y3Coy3)1−x3(但し、0.
24<x3<0.36、0.05<y3<0.2)、か
ら構成されており、第1磁性層、第2磁性層、第3磁性
層それぞれのキュリ−温度をTc1、Tc2、Tc3と
すると、Tc3<Tc2<Tc1であることを特徴とす
る光磁気記録媒体に関する。
希土類元素と遷移金属との合金の磁気記録層からなる光
磁気記録媒体において、前記磁気記録層が、第1磁性
層、第2磁性層、第3磁性層の順に積層され、各磁性層
として、第1磁性層がGdx1(Fe1−y1C
oy1)1−x1(但し、0.15<x1<0.23、
0≦y1<0.5)、第2磁性層がTbx2(Fe
1−y2Coy2)1−x2(但し、0.13<x2<
0.22、0.05<y2<0.2)、第3磁性層がT
bx3(Fe1−y3Coy3)1−x3(但し、0.
24<x3<0.36、0.05<y3<0.2)、か
ら構成されており、第1磁性層、第2磁性層、第3磁性
層それぞれのキュリ−温度をTc1、Tc2、Tc3と
すると、Tc3<Tc2<Tc1であることを特徴とす
る光磁気記録媒体に関する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の光磁気記録媒体の一例であ
り、基板1上に誘電体層2、第1磁性層3、第2磁性層
4、第3磁性層5、誘電体層6及び反射膜7をこの順に
積層した状態を示している。
り、基板1上に誘電体層2、第1磁性層3、第2磁性層
4、第3磁性層5、誘電体層6及び反射膜7をこの順に
積層した状態を示している。
【0013】基板1の材料としては、ポリカ−ボネ−ト
等の透明樹脂、ガラス等の透明材料を例示することがで
きる。誘電体層2の材料としては、窒化ケイ素、窒化ア
ルミニウム等を例示することができ、膜厚としては、5
00オングストローム以上1500オングストローム以
下が好ましい。また、もう一方の誘電体層6の材料とし
ては、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等を例示すること
ができ、膜厚としては、150オングストローム以上6
00オングストローム以下が好ましい。反射膜7として
は、アルミニウム、アルミニウムと、Ti、Ta、Cr
等との合金、プラチナ等を例示することができ、膜厚と
しては、300オングストローム以上1000オングス
トローム以下が好ましい。
等の透明樹脂、ガラス等の透明材料を例示することがで
きる。誘電体層2の材料としては、窒化ケイ素、窒化ア
ルミニウム等を例示することができ、膜厚としては、5
00オングストローム以上1500オングストローム以
下が好ましい。また、もう一方の誘電体層6の材料とし
ては、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等を例示すること
ができ、膜厚としては、150オングストローム以上6
00オングストローム以下が好ましい。反射膜7として
は、アルミニウム、アルミニウムと、Ti、Ta、Cr
等との合金、プラチナ等を例示することができ、膜厚と
しては、300オングストローム以上1000オングス
トローム以下が好ましい。
【0014】又、第1磁性層は、Gdx1(Fe
1−y1Coy1)1−x1からなり、x1の値は0.
15<x1<0.23、好ましくは、0.16<x1<
0.21であり、y1の値は0≦y1<0.5、好まし
くは、0<y1<0.2である。
1−y1Coy1)1−x1からなり、x1の値は0.
15<x1<0.23、好ましくは、0.16<x1<
0.21であり、y1の値は0≦y1<0.5、好まし
くは、0<y1<0.2である。
【0015】第2磁性層は、Tbx2(Fe1−y2C
oy2)1−x2からなり、x2の値は0.13<x2
<0.22、好ましくは、0.15<x2<0.21で
あり、y2の値は0.05<y2<0.2、好ましく
は、0.05<y2<0.15である。
oy2)1−x2からなり、x2の値は0.13<x2
<0.22、好ましくは、0.15<x2<0.21で
あり、y2の値は0.05<y2<0.2、好ましく
は、0.05<y2<0.15である。
【0016】第3磁性層は、Tbx3(Fe1−y3C
oy3)1−x3からなり、x3の値は0.24<x3
<0.36、好ましくは、0.25<x3<0.34で
あり、y3の値は0.05<y3<0.2、好ましく
は、0.05<y3<0.15である。更にこれらの第
1磁性層、第2磁性層、第3磁性層それぞれのキュリ−
温度をTc1、Tc2、Tc3とすると、Tc3<Tc
2<Tc1なる関係を満たす必要がある。
oy3)1−x3からなり、x3の値は0.24<x3
<0.36、好ましくは、0.25<x3<0.34で
あり、y3の値は0.05<y3<0.2、好ましく
は、0.05<y3<0.15である。更にこれらの第
1磁性層、第2磁性層、第3磁性層それぞれのキュリ−
温度をTc1、Tc2、Tc3とすると、Tc3<Tc
2<Tc1なる関係を満たす必要がある。
【0017】第1、第2及び第3磁性層の積層の順番は
基板側からこの順であってもよいし、あるいは反射膜側
からこの順であっても良い。
基板側からこの順であってもよいし、あるいは反射膜側
からこの順であっても良い。
【0018】上述の誘電体層2から反射膜7までの各層
は、例えば、スパッタリング法により形成するのが好ま
しい。例えば、第1磁性層は、Gdスパッタリングター
ゲットとFeCoスパッタリングターゲットとから、第
2及び第3磁性層は、Tbスパッタリングターゲットと
FeCoスパッタリングターゲットとから形成すること
ができる。
は、例えば、スパッタリング法により形成するのが好ま
しい。例えば、第1磁性層は、Gdスパッタリングター
ゲットとFeCoスパッタリングターゲットとから、第
2及び第3磁性層は、Tbスパッタリングターゲットと
FeCoスパッタリングターゲットとから形成すること
ができる。
【0019】なお、上記した各磁性層の成分に、耐久性
向上等を目的として、Cr、Ti、Taなどの他の成分
を数%程度添加してもよい。この場合、Gd、Tb、F
e、及びCoのみの組成が上記の条件を満たしていれば
よい。
向上等を目的として、Cr、Ti、Taなどの他の成分
を数%程度添加してもよい。この場合、Gd、Tb、F
e、及びCoのみの組成が上記の条件を満たしていれば
よい。
【0020】磁気記録層全体の厚みは、150オングス
トローム以上350オングストローム以下が好ましく、
更に好ましくは、200以上300以下である。各層の
厚さは、それぞれ第1磁性層を20オングストローム以
上120オングストローム以下、第2磁性層を30オン
グストローム以上180オングストローム以下、第3磁
性層を50オングストローム以上200オングストロー
ム以下とするのが、高磁界感度を発現させる上で好まし
い。
トローム以上350オングストローム以下が好ましく、
更に好ましくは、200以上300以下である。各層の
厚さは、それぞれ第1磁性層を20オングストローム以
上120オングストローム以下、第2磁性層を30オン
グストローム以上180オングストローム以下、第3磁
性層を50オングストローム以上200オングストロー
ム以下とするのが、高磁界感度を発現させる上で好まし
い。
【0021】このように磁気記録層全体の膜厚が350
オングストローム以内と薄く、それぞれ層の好ましい膜
厚の範囲も200オングストローム以下と薄いので、常
温付近ではパラレルタイプの結合をしている第1磁性層
と第2磁性層は単層膜と同様にふるまい、アンチパラレ
ルタイプでTbFeCoが結合しているので、保磁力は
それぞれの値の足し合わせより大きくなり、記録の保持
は従来のGdFeCo/TbFeCoの2層膜と同様以
上に良好に保たれる。
オングストローム以内と薄く、それぞれ層の好ましい膜
厚の範囲も200オングストローム以下と薄いので、常
温付近ではパラレルタイプの結合をしている第1磁性層
と第2磁性層は単層膜と同様にふるまい、アンチパラレ
ルタイプでTbFeCoが結合しているので、保磁力は
それぞれの値の足し合わせより大きくなり、記録の保持
は従来のGdFeCo/TbFeCoの2層膜と同様以
上に良好に保たれる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】光磁気記録媒体の構造としては、図1に示
したような構造とした。即ち、ポリカ−ボネ−ト基板1
上に、膜厚900オングストロームの窒化ケイ素よりな
る誘電体層2、GdFeCoからなる第1磁性層3、T
bFeCoからなる第2磁性層4、TbFeCoからな
る第3磁性層5、膜厚300オングストロームの窒化ケ
イ素よりなる誘電体層6及び膜厚300オングストロー
ムのアルミニウムからなる反射膜7をこの順に積層し
た。なお、各層はすべてスパッタリング法により形成し
た。以下、この構造で、GdFeCo、TbFeCoの
組成、膜厚などを変化させた。
したような構造とした。即ち、ポリカ−ボネ−ト基板1
上に、膜厚900オングストロームの窒化ケイ素よりな
る誘電体層2、GdFeCoからなる第1磁性層3、T
bFeCoからなる第2磁性層4、TbFeCoからな
る第3磁性層5、膜厚300オングストロームの窒化ケ
イ素よりなる誘電体層6及び膜厚300オングストロー
ムのアルミニウムからなる反射膜7をこの順に積層し
た。なお、各層はすべてスパッタリング法により形成し
た。以下、この構造で、GdFeCo、TbFeCoの
組成、膜厚などを変化させた。
【0024】実施例1 第1磁性層をGd0.19(Fe0.92C
o0.08)0.81(Tc1:280℃)で膜厚を5
0オングストローム、第2磁性層をTb0.19(Fe
0 .92Co0.08)0.81(Tc2:205℃)
で100オングストローム、第3磁性層をTb0.27
(Fe0.92Co0.08)0.73(Tc3:18
0℃)で150オングストロームとした。この媒体の保
磁力は、15kOe以上であった。
o0.08)0.81(Tc1:280℃)で膜厚を5
0オングストローム、第2磁性層をTb0.19(Fe
0 .92Co0.08)0.81(Tc2:205℃)
で100オングストローム、第3磁性層をTb0.27
(Fe0.92Co0.08)0.73(Tc3:18
0℃)で150オングストロームとした。この媒体の保
磁力は、15kOe以上であった。
【0025】この媒体を8m/secの線速度で回転さ
せながら、780nmのレ−ザ−光を8mWのパワ−で
連続照射し、浮上型磁気ヘッドからの磁界を50%のデ
ュ−ティ−で4.9MHzで変調させながら、変調磁界
の値を100、50Oeと変化させて記録した後、1.
5mWのレ−ザ−ビ−ムを照射して再生を行ないC/N
を測定した。これとは別に、変調周波数を3MHz、変
調磁界を100Oeとした以外は、前述と同様の条件で
記録した後、4.9MHzで変調させながら、変調磁界
の値を100、50Oeと変化させて記録し、3MHz
の信号の消し残りのC/Nを測定した。
せながら、780nmのレ−ザ−光を8mWのパワ−で
連続照射し、浮上型磁気ヘッドからの磁界を50%のデ
ュ−ティ−で4.9MHzで変調させながら、変調磁界
の値を100、50Oeと変化させて記録した後、1.
5mWのレ−ザ−ビ−ムを照射して再生を行ないC/N
を測定した。これとは別に、変調周波数を3MHz、変
調磁界を100Oeとした以外は、前述と同様の条件で
記録した後、4.9MHzで変調させながら、変調磁界
の値を100、50Oeと変化させて記録し、3MHz
の信号の消し残りのC/Nを測定した。
【0026】実施例2 第1磁性層をGd0.19(Fe0.92C
o0.08)0.81(Tc1:280℃)で膜厚を5
0オングストローム、第2磁性層をTb0.16(Fe
0 .92Co0.08)0.84(Tc2:220℃)
で100オングストローム、第3磁性層をTb0.29
(Fe0.92Co0.08)0.71(Tc3:17
5℃)で150オングストロームとした。この媒体の保
磁力は、10kOeであった。
o0.08)0.81(Tc1:280℃)で膜厚を5
0オングストローム、第2磁性層をTb0.16(Fe
0 .92Co0.08)0.84(Tc2:220℃)
で100オングストローム、第3磁性層をTb0.29
(Fe0.92Co0.08)0.71(Tc3:17
5℃)で150オングストロームとした。この媒体の保
磁力は、10kOeであった。
【0027】記録再生の評価は実施例1と全く同じ条件
で行なった。
で行なった。
【0028】比較例1 第1磁性層をGd0.19(Fe0.92C
o0.08)0.81(Tc:280℃)で膜厚を50
オングストローム、第2磁性層をTb0.25(Fe
0. 92Co0.08)0.75(Tc:195℃)で
250オングストロームとした。この媒体の保磁力は、
12kOeであった。
o0.08)0.81(Tc:280℃)で膜厚を50
オングストローム、第2磁性層をTb0.25(Fe
0. 92Co0.08)0.75(Tc:195℃)で
250オングストロームとした。この媒体の保磁力は、
12kOeであった。
【0029】記録再生の評価は実施例1と全く同じ条件
で行なった。
で行なった。
【0030】比較例2 磁性層が2層となった以外は実施例と同様の構造で第1
磁性層をGd0.19(Fe0.92Co0.08)
0.81(Tc:280℃)で膜厚を50オングストロ
ーム、第2磁性層をTb0.20(Fe0.92Co
0.08)0.80(Tc:210℃)で250オング
ストロームとした。この媒体の保磁力は、6kOeであ
った。
磁性層をGd0.19(Fe0.92Co0.08)
0.81(Tc:280℃)で膜厚を50オングストロ
ーム、第2磁性層をTb0.20(Fe0.92Co
0.08)0.80(Tc:210℃)で250オング
ストロームとした。この媒体の保磁力は、6kOeであ
った。
【0031】記録再生の評価は実施例1と全く同じ条件
で行なった。
で行なった。
【0032】比較例3 第1磁性層をGd0.19(Fe0.92C
o0.08)0.81(Tc1:280℃)で膜厚を5
0オングストローム、第2磁性層をTb0.29(Fe
0 .92Co0.08)0.71(Tc2:175℃)
で150オングストローム、第3磁性層をTb0.16
(Fe0.92Co0.08)0.84(Tc3:22
0℃)で100オングストロームとした。この媒体の保
磁力は、15kOeであった。
o0.08)0.81(Tc1:280℃)で膜厚を5
0オングストローム、第2磁性層をTb0.29(Fe
0 .92Co0.08)0.71(Tc2:175℃)
で150オングストローム、第3磁性層をTb0.16
(Fe0.92Co0.08)0.84(Tc3:22
0℃)で100オングストロームとした。この媒体の保
磁力は、15kOeであった。
【0033】記録再生の評価は実施例1と全く同じ条件
で行なった。以上の実施例、比較例の評価結果を表1に
示す。
で行なった。以上の実施例、比較例の評価結果を表1に
示す。
【0034】
【0035】比較例1と実施例1、2はTbFeCoの
平均組成が同等で、GdFeCoと積層したあとも室温
で保磁力が10kOe以上である。50OeでのC/N
は比較例1に対して実施例1、2で改善された。比較例
3のように、実施例2の磁性層の順番をかえると、C/
Nは大きく悪化した。
平均組成が同等で、GdFeCoと積層したあとも室温
で保磁力が10kOe以上である。50OeでのC/N
は比較例1に対して実施例1、2で改善された。比較例
3のように、実施例2の磁性層の順番をかえると、C/
Nは大きく悪化した。
【0036】また、3MHzで記録した後、4.9MH
zでオ−バ−ライトした後の3MHzの信号の消し残り
に関しても、実施例1、2は比較例に対して改善されて
いる。
zでオ−バ−ライトした後の3MHzの信号の消し残り
に関しても、実施例1、2は比較例に対して改善されて
いる。
【0037】比較例2では、50OeでのC/Nは実施
例1に近いが、オ−バ−ライトした後の3MHzの信号
の消し残りに関して比較例1よりも悪い結果となり、室
温で保磁力も6kOe程度と低い。
例1に近いが、オ−バ−ライトした後の3MHzの信号
の消し残りに関して比較例1よりも悪い結果となり、室
温で保磁力も6kOe程度と低い。
【0038】
【発明の効果】本発明の光磁気記録媒体は、記録の安定
性を保ちながらGdFeCo/TbFeCoの2層膜よ
りも磁界感度を高め、高速記録再生に適した媒体を得る
ことができる。また、オ−バ−ライト後の消去比につい
ても2層膜以上の性能が得られる。
性を保ちながらGdFeCo/TbFeCoの2層膜よ
りも磁界感度を高め、高速記録再生に適した媒体を得る
ことができる。また、オ−バ−ライト後の消去比につい
ても2層膜以上の性能が得られる。
【図1】 本発明の光磁気記録媒体の構造の一例を示す
断面図である。
断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも基板と、希土類元素と遷移金
属との合金の磁気記録層からなる光磁気記録媒体におい
て、前記磁気記録層が、第1磁性層、第2磁性層、第3
磁性層の順に積層され、各磁性層として、第1磁性層が
Gdx1(Fe1−y1Coy1)1−x1(但し、
0.15<x1<0.23、0≦y1<0.5)、第2
磁性層がTbx2(Fe1−y2Coy2)
1−x2(但し、0.13<x2<0.22、0.05
<y2<0.2)、第3磁性層がTbx3(Fe
1−y3Coy3)1−x3(但し、0.24<x3<
0.36、0.05<y3<0.2)、から構成されて
おり、第1磁性層、第2磁性層、第3磁性層それぞれの
キュリ−温度をTc1、Tc2、Tc3とすると、Tc
3<Tc2<Tc1であることを特徴とする光磁気記録
媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16833192A JPH05342657A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16833192A JPH05342657A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 光磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05342657A true JPH05342657A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15866071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16833192A Pending JPH05342657A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05342657A (ja) |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP16833192A patent/JPH05342657A/ja active Pending
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