JP3093340B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JP3093340B2 JP03182507A JP18250791A JP3093340B2 JP 3093340 B2 JP3093340 B2 JP 3093340B2 JP 03182507 A JP03182507 A JP 03182507A JP 18250791 A JP18250791 A JP 18250791A JP 3093340 B2 JP3093340 B2 JP 3093340B2
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10S428/90Magnetic feature

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク装置な
どに用いられ、磁気カー効果あるいはファラデー効果な
どの磁気光学効果によって記録された情報を読み出すこ
との出来る光磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気記録媒体において、キュリ
ー温度が低くて記録が容易でしかも保磁力が高くて保存
安定性が高く、さらに磁気光学カー回転角が大きくて、
読み出し特性のよい単一の磁性材料を見いだすことは困
難で、そのために必要な機能を分離して、2つの異なる
磁性材料を積層した光磁気記録媒体が提案されている
(特開昭57−78652号公報)。
【0003】図2は、従来の交換結合膜を利用した光磁
気記録媒体の模式断面図である。図中、11は、ガラス
あるいはプラスチックからなる光学的透明基板を示す。
この基板11上には干渉効果と腐食防止効果を得るため
の、SiNX等の無機誘電体から成る下引き層12が設
けられている。さらに、この下引き層12の上に、再生
層となる磁性層13と、この磁性層13よりも大きい保
磁力と低いキュリー温度とを有する記録層14が形成さ
れている。この記録層の上には、磁性層の腐食を防止す
るためと干渉効果を生み出すためにSiNX等から成る
誘電体層15が設けられている。これらの膜は、真空を
破らずに連続して形成される。
【0004】さらに、この高保磁力層として鉄族副格子
磁化優勢な希土類−鉄族非晶質合金を用い、低保磁力層
としてもやはり鉄族副格子磁化優勢な希土類−鉄族非晶
質合金を用いて、両者の飽和磁化の向きを平行にした光
磁気記録媒体が特開昭61−117747号公報におい
て提案されている。また、情報安定性に優れた媒体とし
て、高保磁力層として室温とキュリー温度との間に補償
温度を有する希土類−鉄族非晶質合金を用いた媒体が提
案されている。
【0005】ところで、近年、大容量である光磁気ディ
スクにおいて使用されている記録方式は、CAV(一定
回転数)で記録マーク長がディスクの内周と外周で異な
る方式である。今後、さらに大容量化が望まれている
が、それに対応する記録方式としてM−CAV(Mod
ifeid CAV)がある。これは、一定のマーク長
で記録する方式である。すなわち、ディスクの内外周で
記録周波数を変える方式である。また、“0”、“1”
の情報を記録されたピットの端部に対応させるピットエ
ッジ記録方式も提案されている。
【0006】さらに、データの転送速度を向上させるた
めにオーバーライト機能が要求されているが、その方式
として磁界変調オーバーライト方式が有望視されてい
る。
【0007】この磁界変調オーバーライト方式において
は、A1等の熱伝導率のよい金属層を設けた媒体構造の
ほうがC/N比等の特性がよいと報告されている(応用
磁気学会、1988年、2PB−7)。
【0008】
【発明が解決しようとしている問題点】従来、検討され
てきた交換結合2層膜を用いた光磁気記録媒体は、磁性
層の膜厚が800Å−1000Åと厚いため熱容量が大
きくM−CAV記録時に線速の速い領域では記録時に必
要なレーザーパワーが大きくなるため実用的でないとい
う問題があった。
【0009】記録時に必要なレーザーパワーを小さくす
るには、磁性層の膜厚を薄くすれば良い。ところが、磁
性層を薄くすると、光磁気信号が低下するという新たな
問題が生じた。そこで、特開昭60−25036号公報
においては、磁性層として交換結合2層膜を用い、更に
カー回転角を大きくするために反射膜を設けた光磁気記
録媒体が提案されている。
【0010】本発明の目的は、上記反射膜及び2層の磁
性層を備えた媒体において、更に記録された情報を高い
C/N比で読み出すことの出来る光磁気記録媒体を提供
することにある。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明の上記目的は、
キュリー温度が低く、保磁力が大きく且つ膜面に垂直な
磁化容易軸を有する磁性薄膜の記録層と、該記録層に隣
接して配置され磁気カー回転角が大きく且つ膜面に垂直
な磁化容易軸を有する磁性薄膜の再生層と、光の入射側
に配置される透明基板と該透明基板側から入射し、前記
記録層及び前記再生層を透過した光を反射するための金
属反射層を設けた磁界変調オーバーライト方式用の光磁
気記録媒体において、前記記録層と再生層の膜厚の合計
が400Å以下であると共に、前記再生層が鉄族副格子磁
化優勢で、その飽和磁化σ1が50≦σ1≦300emu/ccの範
囲にあるGd-Fe-Co非晶質合金から成り、且つ前記記録層
が鉄族副格子磁化優勢でその飽和磁化σ2が、0<σ2≦20
0emu/ccの範囲にあるR-Fe-Co非晶質合金(RはTb及びDy
の少なくとも1種の元素)からなることにより達成され
る。
【0012】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。図1は、本発明の光磁気記録媒体の一実施態様
の構成を示す模式図である。図中、1は、ガラスあるい
はプラスチックからなる光学的透明基板を示す。この基
板1上には干渉効果と腐食防止効果を得るための、Si
X等の無機誘電体から成る下引き層2が設けられてい
る。さらに、この下引き層2の上に、磁性膜からなる再
生層3と、この再生層3よりも室温における大きい保磁
力と低いキュリー温度とを有する記録層4が形成されて
いる。この記録層4の上には、磁性層の腐食を防止する
ためと干渉効果を生み出すためにSiNX等から成る誘
電体層5と金属の反射層6が設けられている。これらの
膜は、真空を破らずに連続に成膜される。そして、磁性
層3と記録層4とは交換結合されている。
【0013】記録容量を大きくするためには、ピット長
を短くすることが有効である。円板基板を用いた光磁気
記録媒体においては、最内周における最短ピット長によ
り容量が決まる。従って、このピット長でディスクの全
領域を記録すれば、最もデータが多くなる。この方法
が、M−CAV方式である。M−CAVにおいて、ディ
スク回転数は、一定であるからピット長をディスク内外
周全領域において一定にするためには、線速の速い外周
において記録レーザーの変調周波数を高くしなければな
らない。記録周波数を高くすると、当然のことながらレ
ーザー光の照射される時間が短くなる。ピットを形成す
るためには、この状態において磁性膜の温度をTc以上
に上昇させて磁化反転する必要がある。従って、磁性膜
の膜厚が厚いとそれだけ熱容量が大きいことになる。こ
の場合、磁性膜の温度をTc以上にするためには、照射
時間が短くなったらその分だけより大きいレーザーパワ
ーにしなければならない。しかし、現実には、半導体レ
ーザーのパワーには限界がある。従って、磁性膜が厚い
とM−CAV記録に対応できなくなる。そこで、磁性膜
の膜厚を薄くして熱容量を小さくして、必要なレーザー
パワーを少なくしたのが、本発明の媒体である。しか
し、磁性膜の厚さを薄くすると、カー回転角が小さくな
りかつ光の吸収能力が低下する。そこで、磁性膜の光の
入射側と反対側に反射層を設けてカー回転角を大きくし
た。更に、磁性膜と反射層の間での多重干渉を利用して
カー回転角を増大させるために、磁性膜と反射層との間
に誘電体層を設けても良い。この誘電体層は、磁性層に
吸収された熱が反射層の金属層に逃げて記録感度を低下
させるのを防止する働きも有する。
【0014】次に、磁性層を薄くした場合の交換結合2
層膜の磁気特性について説明する。磁性層を薄くすれ
ば、熱容量が小さくなり、感度がよくなるが、カー回転
角が低下する。そのため、磁性層を薄くするのには限界
がある。交換結合2層膜を形成している磁性膜の内、高
キュリー温度、低保磁力を有する再生層について説明す
る。この層の膜厚が100Åより薄くなると連続膜でな
くなり、θkが極端に小さくなり充分な再生C/N比が
得られない。従って、この再生層の膜厚は、100Å以
上必要である。一方、低キュリー温度、高保磁力を有す
る記録層の膜厚もやはり、100Åより薄くなると磁区
が安定に形成されなくなるため、ピットの安定性、C/
N比がわるくなる。従って、連続膜となる100Å以上
必要である。従って、磁性層合計の膜厚は200Å以上
必要である。
【0015】次に、最大膜厚について説明する。磁性層
の合計膜厚が400Å以上になると、記録感度が低下
し、且つ、光が磁性層を透過しなくなる。したがって、
磁性層の合計膜厚としては、400Å以下がよい。
【0016】次に、各磁性層の組成範囲について説明す
る。
【0017】低保磁力、高キュリー温度を有する再生層
を形成する磁性層の希土類元素としては、保磁力を小さ
くするためにGd等のS状態(スピン角運動量のみもつ
場合)の元素を用いる。Gd−Feのキュリー温度は約
220℃であり、さらにCoを添加することによって、
キュリー温度が上昇し磁気光学カー回転角が増加し、読
みだし特性がよくなる。但し、Gd−(Fe100-Z
Z)において、Z>30でZが大きくなるにつれて鉄
族磁気モーメントが減少し、また、垂直磁気異方性が低
下するので、Z<50が望ましい。
【0018】この低保磁力層が、希土類副格子磁化優勢
であると、記録がなされる保磁力大の記録層のキュリー
温度付近において低保磁力層の保磁力が増加するため記
録が困難となり、記録媒体として適当でない。従って、
低保磁力層の組成範囲としては、鉄族副格子磁化優勢の
範囲とする必要がある。高保磁力を有する記録層の希土
類元素としては、保磁力を大きくするためにTb、Dy
等の非S状態(角運動量にはスピン角運動量と軌道角運
動量の両方があるが、その両方を持つ場合)の元素を用
いる。Tb−Fe,Dy−Feのキュリー温度はそれぞ
れ約130℃、約70℃である。更に、Coを添加する
ことによってキュリー温度を自由に制御できる。キュリ
ー温度は、記録情報の安定性に関係している。キュリー
温度が高いほど、記録情報の安定性は増すが、記録感度
が悪くなる。望ましいキュリー温度は、100℃以上、
より望ましくは150℃以上である。但し、190℃以
上では、感度の点から好ましくない。記録層の組成によ
って、交換結合2層膜は、次の2つに分類される。 記録層が鉄族副格子磁化優勢の場合−両層の自発磁化
の向きが平行となる(Pタイプ=Parallel)。 記録層が希土類副格子磁化優勢の場合−両層の自発磁
化の向きが互いに反平行となる(Aタイプ=Antip
arallel)。
【0019】これら2つのタイプの内、本発明は記録層
を鉄族副格子磁化優勢の組成とすることによって、高い
磁界感度と、読み出し時の高いC/N比とを有する光磁
気記録媒体を実現したものである。
【0020】以下に、更に具体的な実施例を示す。
【0021】(実施例1)φ130mmのプリグルーブ
のついているポリカーボネート基板上に、酸化防止と干
渉効果を得るために、Si34から成る厚さ1500Å
の下引き層、厚さ100ÅのGdFeCo非晶質磁性合
金膜から成る再生層、厚さ100ÅのTbFeCo非晶
質磁性合金膜から成る記録層、酸化防止と干渉効果を高
めるための厚さ400ÅのSi34膜から成る誘電体層
及びAl膜から成る反射層を順次真空を破ることなく連
続してマグネトロンスパッタ装置を用いて成膜し、本発
明の光磁気記録媒体を作成した。
【0022】磁性層のターゲットにはGd50Co50、T
b、Fe88Co12を用い、Gd50Co50ターゲットとF
88Co12ターゲットを使ってGdFeCo膜を作成
し、TbターゲットとFe88Co12ターゲットを使って
TbFeCo膜を作成した。希土類と鉄族の組成比は、
Gd50Co50、Fe88Co12、あるいはTb、Fe88
12のターゲットに加える電力を変えることによって制
御し、本発明の条件を満たすように形成した。実施例1
の媒体は、記録層の飽和磁化Msが−200emu/c
c、再生層の飽和磁化Msが−50emu/ccであっ
た。
【0023】上記のように作成した実施例1のディスク
を、1500rpmの回転数で回転させ、半径30mm
の位置に光ビームを照射して、記録再生特性を測定し
た。その結果、実施例1の媒体は、記録感度が約5m
w,磁界感度が250Oe,再生C/N比が46dBで
あった。
【0024】次に、ターゲットに加える電力を変化させ
て、実施例1と同一の構成を有し、記録層と再生層の飽
和磁化Msが様々な値を示す光磁気記録媒体を作成し
た。これらの媒体の再生C/N比と、磁界感度を、実施
例1と同様の方法で測定した。その結果をそれぞれ表1
及び表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1及び表2からわかるように、再生層が
鉄族副格子磁化優勢で、その飽和磁化が50〜300e
mu/ccの範囲にあり、記録層が鉄族副格子磁化優勢
で、その飽和磁化が0〜200emu/ccの範囲にあ
れば、再生C/N比が46dB以上で、磁界感度が25
0Oe以下の優れた記録再生特性を有する光磁気記録媒
体となる。一方、飽和磁化が上記範囲を逸脱すると、再
生C/N比および磁界感度が低下した。
【0027】(実施例2)φ130mmのプリグループ
のついてるポリカーボネート基板上に、酸化防止と干渉
効果を得るために、Si34から成る厚さ1500Åの
下引き層、厚さ100ÅのGdFeCo非晶質磁性合金
膜から成る再生層、厚さ100ÅのDyFeCo非晶質
磁性合金膜から成る記録層、酸化防止と干渉効果を高め
るための厚さ400ÅのSi34膜から成る誘電体層及
びAl膜から成る反射層を順次真空を破ることなく連続
してマグネトロンスパッタ装置を用いて成膜し、本発明
の光磁気記録媒体を作成した。
【0028】磁性層のターゲットにはGd50Co50、D
y、Fe76Co24を用い、Gd50Co50ターゲットとF
76Co24ターゲットを使ってGdFeCo膜を作成
し、DyターゲットとFe76Co24ターゲットを使って
DyFeCo膜を作成した。希土類と鉄族の組成比は、
Gd50Co50、Fe76Co24、あるいはDy、Fe76
24のターゲットに加える電力を変えることによって制
御し、本発明の条件を満たすように形成した。実施例2
の媒体は、記録層の飽和磁化Msが−200emu/c
c、再生層の飽和磁化Msが−50emu/ccであっ
た。
【0029】上記のように作成した実施例2のディスク
を、1500rpmの回転数で回転させ、半径30mm
の位置に光ビームを照射して、記録再生特性を測定し
た。その結果、実施例2の媒体は、記録感度が約5.5
mw、磁界感度が200Oe,再生C/N比が46dB
であった。
【0030】(実施例3)実施例1において、再生層、
記録層の磁性層の膜厚をそれぞれ100Å、200Åと
し、下地層、干渉層のSi34膜の膜厚をそれぞれ11
00Å、300Åとした以外は、実施例と同じ材料構成
の光磁気記録媒体を作成した。
【0031】この実施例3のディスクの記録再生特性
を、実施例1と同様の方法で測定した。その結果、実施
例3の媒体は、記録感度が5mW、磁界感度が200O
e,再生C/N比が46dBであった。
【0032】(比較例1) 記録層のTbFeCo膜を希土類副格子磁化優勢とした
以外は、実施例1と同一の条件で比較例1の光磁気記録
媒体を作成した。この媒体の再生層の飽和磁化は0emu/
cc、記録層の飽和磁化は100emu/ccであった。
【0033】上記比較例1の媒体の記録再生特性を、実
施例1と同様の方法で測定した。その結果、比較例1の
媒体は、磁界感度が400Oe,再生C/N比が36d
Bであった。
【0034】次に、ターゲットに加える電力を変化させ
て、比較例1と同様に希土類副格子磁化優勢の記録層を
有し、記録層と再生層の飽和磁化Msが様々な値を示す
光磁気記録媒体を作成した。これらの媒体の再生C/N
比と、磁界感度を、実施例1と同様の方法で測定した。
その結果をそれぞれ表3及び表4に示す。
【0035】
【表2】
【0036】表3及び表4からわかるように、記録層が
希土類副格子磁化優勢の媒体では、十分な記録再生特性
が得られなかった。例えば、記録層の飽和磁化が100
emu/ccで、再生層の飽和磁化が150〜350e
mu/ccの範囲にある場合、再生C/N比は46dB
となるが、磁界感度は300Oe以上となってしまう。
【0037】(比較例2)再生層のGdFeCo膜を希
土類副格子磁化優勢とした以外は、実施例1と同一の条
件で比較例2の光磁気記録媒体を作成した。この媒体の
再生層の飽和磁化は100emu/cc、記録層の飽和
磁化は、100emu/ccであった。
【0038】上記比較例2の媒体の再生C/N比を、実
施例1と同様の方法で測定した。その結果、比較例2の
媒体の再生C/N比は10dBであった。
【0039】(比較例3)再生層のGdFeCo膜およ
び記録層のTbFeCo膜を希土類副格子磁化優勢とし
た以外は、実施例1と同一の条件で比較例2の光磁気記
録媒体を作成した。この媒体の再生層の飽和磁化は10
0emu/cc、記録層の飽和磁化は、100emu/
ccであった。
【0040】上記比較例3の媒体の再生C/Nを、実施
例1と同様の方法で測定した。その結果、比較例3の媒
体の再生C/N比は10dBであった。
【0041】実施例1〜3及び比較例1〜3の記録再生
特性の測定結果を表5にまとめて示す。
【0042】
【表5】
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光磁気記録
媒体は、記録層と再生層の膜厚の合計が400Å以下であ
ると共に、前記再生層が鉄族副格子磁化優勢で、その飽
和磁化σ1が50≦σ1≦300emu/ccの範囲にあるGd-Fe-Co
非晶質合金から成り、且つ前記記録層が鉄族副格子磁化
優勢でその飽和磁化σ2が、0<σ2≦200emu/ccの範囲に
あるR-Fe-Co非晶質合金(RはTb及びDyの少なくとも1種
の元素)から成ることにより、記録感度が高く、記録さ
れた情報を高いC/N比で読み出すことができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録媒体の一実施例を示す略断
面図である。
【図2】従来の光磁気記録媒体の構成例を示す略断面図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 下引き層 3 再生層 4 記録層 5 誘電体層 6 反射層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キュリー温度が低く、保磁力が大きく且
    つ膜面に垂直な磁化容易軸を有する磁性薄膜の記録層
    と、該記録層に隣接して配置され磁気カー回転角が大き
    く且つ膜面に垂直な磁化容易軸を有する磁性薄膜の再生
    層と、光の入射側に配置される透明基板と該透明基板側
    から入射し、前記記録層及び前記再生層を透過した光を
    反射するための金属反射層を設けた磁界変調オーバーラ
    イト方式用の光磁気記録媒体において、前記記録層と再
    生層の膜厚の合計が400Å以下であると共に、前記再生
    層が鉄族副格子磁化優勢で、その飽和磁化σ1が50≦σ1
    ≦300emu/ccの範囲にあるGd-Fe-Co非晶質合金から成
    り、且つ前記記録層が鉄族副格子磁化優勢でその飽和磁
    σ2が、0<σ2≦200emu/ccの範囲にあるR-Fe-Co非晶質
    合金(RはTb及びDyの少なくとも1種の元素)からなる
    ことを特徴とする光磁気記録媒体。
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