JPH07215581A

JPH07215581A - 折り込みローラの制御・操作のための装置

Info

Publication number: JPH07215581A
Application number: JP859395A
Authority: JP
Inventors: Johannes Springer; シュプリンガーヨハネス
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 1994-01-27
Filing date: 1995-01-24
Publication date: 1995-08-15
Also published as: GB2285970A; DE4402387A1; GB9500161D0

Abstract

(57)【要約】【目的】折り込みローラの速度が、折られるべき印刷
製品７に、常に最適に適合するような折り込みローラの
操作／制御のための装置を提案する。【構成】本発明は、印刷製品７において折りを形成す
るための折り込みローラ１の操作／制御のための装置で
ある。普通には、折り込みローラ１の速度は、最も不都
合な条件に合うように、例えば、第１の横折り装置の作
業速度に合うように決められる。しかし、従来の折り機
には一つの駆動機しか備えられていないので、後続の折
り装置は、必然的に、比較的に不都合な条件下で働かね
ばならなかった。そこで、本発明の装置は、印刷機、及
び／または折り機の主駆動機からは切り離して折り込み
ローラ１を駆動する、少なくとも一つのモーター４を具
備している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印刷製品に折りを形成
するための折り込みローラ、ただし、印刷機の折り機の
中に配置されている折り込みローラの操作／制御のため
の装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】印刷機の折り機での印刷物の折りは、紙
の搬送速度のままの速度で、折りナイフによって行われ
る。この折りナイフは、折られるべき印刷製品、または
折られるべき部数単位の印刷製品の集まり(Druckexempl
arpaket)を、二つの相互に反対方向に回転するように駆
動されている折り込みローラの中に押し込む。

【０００３】普通には、印刷機で作られた印刷製品は、
何回も折られる。個々の折り装置が一つの駆動機によっ
て動かされるが、それら折り装置の作業速度は、固定値
に設定されている。特に言うならば、最も不都合な場合
（折られていない印刷製品、または１回しか折られてい
ない印刷製品）であっても最適な後処理が保証されるよ
うに、折り込みローラの速度を定めることが必要であ
る。

【０００４】折り込みローラの設定が、最も不都合な場
合に合うように、例えば第１の横折り装置の作業速度に
合うように決定されるので、後続のすべての折り過程は
不都合な条件下にあることとなる。最適ではなく設定さ
れた折り装置が生む結果として、印刷製品の縁の角部で
のめくれが起こる。印刷製品の品質に不利に作用するも
う一つの効果は、例えば、縦折り装置に場合に、縦折り
ナイフの速度と折り込みローラの速度の間の違いが生ず
る、ということである。その速度の違いの故に、印刷製
品の痕跡付き(Markieren)、すなわち印刷製品上のイン
キ層の損傷が生ずることになる。印刷機の折り機におけ
るすべての折り装置の設定が固定である場合には、もう
一つの不利な効果が生ずる。つまり、極めて高い処理速
度の場合には、既に折られた印刷製品は、羽根根車のポ
ケットに到着したときに、極めて大きい運動のエネルギ
ーを有している。羽根車の底面に突き当たったときに
は、この運動のエネルギーが突然にゼロまで減殺され、
そのことが、印刷製品の前縁部の変形と損傷によって明
らかになることになる。

【０００５】DE 28 36 342 C2によって、輪転印刷機の
折り機用の、少なくとも１回折られた部数単位の印刷物
に以後の折りを形成するための装置が公知になってい
る。そこでは、折り込みローラの直径、または折り込み
ローラの形状を変えることによって、折られるべき部数
単位の印刷物の後縁部のふらつき(Flattern)による損傷
を避けることを試みている。しかし、折り込みローラの
直径が大きいことは、縦折りナイフの運動性(Kinemati
k)に不利な影響を及ぼす。特に言うならば、折り込みロ
ーラの直径が大きいと、折りナイフの沈み込み(-eintau
ch-)深さが大きくなければならず、そのことは、縦折り
ナイフが、折られるべき印刷製品に高い速度で突き当た
ることを意味する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】この現状技術から出発
して本発明が目的としているのは、折り込みローラの速
度が、折られるべき印刷製品に、常に最適に適合してい
るような装置を提案することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この課題は、印刷機、及
び／または折り機の主駆動機からは切り離して折り込み
ローラを駆動する、少なくとも一つのモーターが設けら
れていること、によって解決される。

【０００８】本発明による装置の一つの有利な発展態様
によれば、一つの計算／制御装置が、印刷機、及び／ま
たは印刷材料に特有の諸パラメータを把握した上で、場
合々々のそれらパラメータに最適に適合する折り込みロ
ーラの回転速度を算出・適用することとしている。この
ことは、印刷工が入力装置を用いて、印刷機、及び／ま
たは印刷材料に特有の諸パラメータを、計算／制御装置
で用いられるようにする、ということで一応達成され
る。それら印刷機、及び／または印刷材料に特有の諸パ
ラメータとしてあるのは、例えば、固有の折り過程の開
始前の、製品の幅と製品の長さがあり、そこでは、計算
／制御装置が、自動的に、場合々々の印刷製品の幅と長
さを、後続する折り装置における後処理において用い
る。しかし、なお可能であるのは、印刷工が、個々の折
り装置で処理されるべき紙の幅を直接的に入力すること
である。そのような行動は、印刷製品の縁が一方におい
て食み出す（ueberstehen)ときに必要になることがあ
る。印刷機に特有のパラメータの例としては、機械の速
度が挙げられる。機械の速度は、当然、後続の折り過程
において、つまり、特には折り込みローラの回転速度の
ために、決定的に意義あるものである。

【０００９】代案として、本発明による装置の下記の構
成が提案される。つまり、入力装置の代わりに、場合々
々の折り装置の折り込みローラとの間に予め決められた
距離をおいたところに配置されていて印刷製品の前縁の
到着を探知する、少なくとも一つのセンサーが設けられ
ている、という構成である。特に有利であるのは、折り
込みローラとの間に決まった距離をおいて、印刷製品の
折り込みローラの軸線に平行な領域を把握する、さらに
一つのセンサーが設けられている、という構成である。
センサーの出力信号が得られることにより、折り込みロ
ーラの速度が、場合々々の折り装置で連続的な折りの過
程が可能であるように最適化される。つまり、折り込み
ローラの速度は、例えば順位２での縦折りの場合には、
印刷製品の沈み込み(Eintauch)過程が、後続する印刷製
品がローラの領域の中に運び込まれたときに終了するこ
ととなるように最適化される。そこにおいて特に有利で
あるのは、折られた印刷製品の後縁と折られるべき印刷
製品の前縁の間に、ある大きさの安全用間隔が入り込む
という構成である。

【００１０】本発明による装置の一つの有利な構成で
は、計算／制御装置に、一つの記憶装置が従属してい
て、該記憶装置においては、所与のパラメータの集まり
(-konstellationen)のために、対応する折り込みローラ
の種々の回転速度が記憶されている、としている。この
ような構成は、後続するジョブが同じ条件の下で行われ
る場合に特に有利である。さらに、制御・操作が行われ
なくなったとき、それがどんな原因によるとしても、記
憶された特性曲線に従って緊急(Not-)プログラムを実施
する、ということが可能である。

【００１１】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は、１回横折り、ないし２回横折りさ
れた印刷製品７が一つの縦折り装置に到着する状況を示
している。１回横折りされた印刷製品７は、時間でｔの
間隔をもって続いている。その印刷製品が２回目の横折
りをされたならば、時間での間隔は、処理速度が同じと
すれば、１ 1/2倍になる。両方の印刷製品７（１回折り
と２回折りの印刷製品７）が一回の縦折りをされるので
あれば、折り込みローラ１の速度が固定の場合は、その
速度は、最も不都合な場合、ここでならば１回横折りさ
れた印刷製品の場合に合わせて設定されねばならない。
２回折られた印刷製品の場合には、高い処理速度は必要
でないのに、その際にも、縦折り装置は、さきに設定さ
れた固定の速度で作動する。このような操作の場合の印
刷製品の品質に及ぼされる良くない影響は、前述したと
おりである。

【００１２】図２は、本発明による装置の原理図を示し
ており、そこにおいては、折り込みローラ１のほか、伝
動装置２、モーター４，計算／制御装置５、及び記憶装
置６のような他の要素も略式に図示されている。各々の
場合の処理されるべき紙の幅と印刷機の速度に応じて、
計算／制御装置５が、モーター４とその他を経て、折り
込みローラ１の回転速度を、折られた製品の流れにおけ
る最適の相互間の続き方が保証されるように操作する。

【００１３】図３において、本発明による装置の一つの
実施態様が図示されている。図示の場合の本発明による
装置は、特に、印刷製品に順位２での縦折りを形成する
ための折り装置である。既に横折りされた印刷製品７の
製品長さと製品間隔が一つのセンサー８によって把握さ
れる(registriert)。もう一つのセンサー９が、印刷製
品７の側方領域を走査する。このセンサー９は、折り込
みローラのニップ部との間に決まった距離〈ｘ〉をおい
て配置されていて、その距離は、印刷製品の最小のフォ
ーマットであっても把握されるように定められている。

【００１４】縦折りナイフ１２が、折り込みローラ１の
上で、到来する印刷製品７とタイミングを合わせて働
く。縦折りナイフ１２は、例えば、回転する折りナイ
フ、すなわち、回転する胴（図示せず）の表面から突出
している折りナイフであって、折りナイフの刃(-spitz
e)が、折られるべき印刷製品７を、相互に反対方向に動
くように駆動されている二つの折り込みローラの中に押
し込む。センサー８，９の出力信号が得られると、計算
／制御装置５が、折り込みローラ１の回転速度を追求す
る。この回転速度は、本発明によれば、折り込みローラ
１の中への印刷製品７の沈み込み過程が、後続の印刷製
品７が折り込みローラ１の上まで来たときに終了するよ
うに、算出される。特に言うならば、相前後した二つの
印刷製品７の間には、ある大きさの安全用間隔が入れら
れる(eingeplant)。特には図示されていない伝動装置２
を経て、モーター４が折り込みローラ１を、計算／制御
装置５での求まった値に応ずるように駆動する。

【００１５】なお、計算／制御装置５には一つの入力装
置１１が従属している。この入力装置１１によって印刷
工は、印刷機、及び／または印刷材料に特有の諸量を、
折り込みローラ１の設定のために、計算／制御装置５に
直接的に伝達することができる。さらに、計算／制御装
置５には一つの記憶装置６が従属していて、その記憶装
置は、学習するシステムとして構成されているのが有利
である。折り込みローラ１の回転速度のための種々の設
定値が、ある数のパラメータの集まりと関係をもって、
この記憶装置６で記憶されており、必要な場合に呼び出
される。

【００１６】図４においては、計算／制御装置５の作動
(Ansteuerung)のための流れ図が示されている。プログ
ラムは時点１３で始まる。時点１４において、サンサー
８の出力信号が評価され、それから、製品の長さも製品
の間隔も求まる。それと平行して、センサー９の出力信
号が時点１５で評価され、続いて時点１７において、こ
の信号から製品の幅が求まる。

【００１７】時点１８で、それら測定された諸量から、
ある大きさの安全用間隔が考慮された上で、最適つまり
最小の折り込みローラの回転数ｎ_FVminが算出される。
この回転数は、特に言うならば、一つの印刷製品７の折
りの過程が、後続の印刷製品７が折り込みローラ１の上
まで来たときに終了するように決められる。求まった回
転数に応じて、折り込みローラ１が操作される。個々の
作動(Verfahren-)ステップは、印刷ジョブが完了するま
で実行される。

【図面の簡単な説明】

【図１】横折りされた印刷製品が縦折り装置に到着する
状況を示した図である。

【図２】本発明による装置の原理図である。

【図３】本発明による装置の一つの実施態様（順位２で
の縦折り）の図である。

【図４】計算／制御装置の作動(Ansteuerung)のための
流れ図である。

【符号の説明】

１折り込みローラ２伝動装置３歯車４モーター５計算／制御装置６記憶装置７印刷製品８センサー９センサー１１入力装置１２縦折りナイフ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印刷製品に折りを形成するための折り込
みローラ、ただし、印刷機の折り機の中に配置されてい
る折り込みローラの制御・操作のための装置において、印刷機、及び／または折り機の主駆動機からは切り離し
て折り込みローラ（１）を駆動する、少なくとも一つの
モーター（４）が設けられていることを特徴とする、折
り込みローラの制御・操作のための装置。
【請求項２】印刷機、及び／または印刷材料に特有の
諸パラメータを把握した上で、場合々々のそれらパラメ
ータに最適に適合する折り込みローラ（１）の回転速度
を算出・適用する一つの計算／制御装置（５）が設けら
れている、請求項１記載の装置。
【請求項３】印刷機、及び／または印刷材料に特有の
諸パラメータの入力のための役を果たす一つの入力装置
（１１）が設けられている、請求項１または２に記載の
装置。
【請求項４】折り込みローラ（１）との間に予め決め
られた距離をおいたところに配置された、少なくとも一
つのセンサー（９）が設けられていて、該センサーの出
力信号から製品の長さと製品間の距離が算出される、請
求項１または２に記載の装置。
【請求項５】折り込みローラ（１）同志間で折られる
べき印刷製品（７）の折り込みローラ（１）の軸線に平
行な領域を把握する、少なくとも一つのセンサー（９）
が、折り込みローラ（１）との間に決まった距離〈ｘ〉
をおいて配置されている、請求項１または２に記載の装
置。
【請求項６】一つの印刷製品（７）の折り過程が、後
続の印刷製品（７）が折り込みローラ（１）の上に来た
ときに終了されるように、計算／制御装置（５）が、折
り込みローラ（１）の回転速度を定める、請求項４また
は５に記載の装置。
【請求項７】丁度今折られた印刷製品（７）と後続の
印刷製品（７）の間に、ある大きさの安全用間隔が入り
込むように、計算／制御装置（５）が、折り込みローラ
（１）の回転速度を定める、請求項６記載の装置。
【請求項８】計算／制御装置（５）に、一つの記憶装
置（６）が従属していて、該記憶装置においては、所与
のパラメータの集まりのために、対応する折り込みロー
ラ（１）の種々の回転速度が記憶されている、請求項２
記載の装置。