JPH07215245A - 自動車の風圧制御装置 - Google Patents

自動車の風圧制御装置

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JPH07215245A
JPH07215245A JP1046894A JP1046894A JPH07215245A JP H07215245 A JPH07215245 A JP H07215245A JP 1046894 A JP1046894 A JP 1046894A JP 1046894 A JP1046894 A JP 1046894A JP H07215245 A JPH07215245 A JP H07215245A
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JP
Japan
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air
vehicle body
wind pressure
closed cross
control device
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JP1046894A
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Inventor
Takeshi Nakada
剛 中田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】横風によるヨー力の発生を簡単な構造で且つ確
実に抑えることができるようにする。 【構成】車体に左右方向又は前後方向に延びる閉断面形
状の部材7,8を設け、上記車体前部の左右部及び車体
後部の左右部の計4箇所2,2,3,3のうちの少なく
とも2箇所の外面に、上記閉断面形状の部材7,8を空
気通路として互いに連通し、風圧が高い箇所の外気を取
り入れ上記空気通路に通して風圧が低い箇所から排出さ
せるための空気口5,6が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の風圧制御措置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の空力特性の向上は、主として空
気抵抗の低減の観点から図られていたが、近年は横風に
よる自動車のふらつき防止の面からも検討されている。
【0003】例えば、実開平1−103487号公報に
は、車体前部の左右に風圧センサを設けるとともに、車
体後部の左右に側方へ突出可能な可動フィンを設けてな
る風圧制御装置が記載されている。このものでは、風圧
センサによって左右のいずれから横風が自動車に当たっ
ているかを検出し、それに応じて左右いずれかのフィン
を突出させることにより、横風によって自動車に発生す
るヨー力(垂直軸周りの回転力)を低減させ上記ふらつ
きを抑えるようにされている。また、実開平1−125
773号公報には、風圧を利用して車体後部の左右のフ
ィンを作動させるようにしたものも記載されている。
【0004】また、実開昭62−76776号公報に
は、車体後部の左右のピラーの下部の側面に空気取入口
を開口させる一方、該ピラーの上部の後面に空気吹出口
を開口させて、自動車に斜め前方から当たる空気をピラ
ーに通して後方へ吹き出させることにより、自動車のふ
らつきを防止することが記載されている。
【0005】また、特開昭63−100382号公報に
は、自動車前面のバランスパネルの中央部に開口部を形
成し、該前面の開口部から取り入れた空気を車体の左右
側面の空気吹出口にダクトによって導いて側方へ吹き出
させるようにしたものが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記可動フィ
ンを設けたものでは、該フィンを駆動する手段が別途必
要になるとともに、場合によっては該フィンの存在によ
って自動車のデザイン上の設計の自由度が低くなること
がある。
【0007】また、車体後部のピラーの側面に空気取入
口を形成し、該ピラーの後面に空気吹出口を形成したも
のでは、ピラー側面と後面との圧力差によって空気の流
れを得ることになるが、その圧力差はあまり大きなもの
にはならない。すなわち、前進走行している自動車に横
風が作用すると、該自動車には斜め前方から風圧が作用
することになる。このため、車体前部の左右のうち当該
風圧が作用している側面は正圧となり、反対側が負圧に
なるとともに、車体後部の左右両側面部も負圧になる。
よって、当該ピラーの側面と後面とでは圧力差があると
しても、大きなものにはならず、上記空気取入口から空
気吹出口への空気の確実な流れを期待することができな
い。
【0008】さらに、自動車前面の開口部ら取り入れた
空気を側面の空気吹出口から吹き出させるものでは、該
空気が車体左右の側面のうち風圧が低い低圧側へ吹き出
すことになるから、該低圧側の圧力を高めることはでき
るが、高圧側の風圧を下げることはできない。
【0009】そこで、本発明は、横風によるヨー力の発
生を簡単な構造で且つ確実に抑えることができるように
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
このような課題に対して、車体の閉断面形状のメンバを
空気通路として利用し、自動車周囲の圧力が高い部位か
ら圧力の低い部位へ空気を流すものである。
【0011】すなわち、上記課題を解決する請求項1に
係る発明は、車体に左右方向又は前後方向に延びる閉断
面形状の部材を備え、上記車体前部の左右部及び車体後
部の左右部の計4箇所のうちの少なくとも2箇所の外面
に、上記閉断面形状の部材を空気通路として互いに連通
し、風圧が高い箇所の外気を取り入れ上記空気通路に通
して風圧が低い箇所から排出させるための空気口が形成
されていることを特徴とする自動車の風圧制御装置であ
る。
【0012】当該発明において、上記閉断面形状の部材
としては、通常の自動車において閉断面形状に形成され
る各種のフレームやレインフォースメントあるいはカウ
ル部材等を利用することができ、また、当該空気通路を
形成するためにそのような閉断面形状の部材を新設する
ようにしてもよい。既設の閉断面形状の部材を利用する
場合には車体構造の簡単化が図れるとともに、車体の設
計変更の要素が少なくなり、本発明の実施が容易にな
る。一方、閉断面形状の部材を新設する場合にはそのこ
とによって車体の強度向上を同時に図ることができる。
【0013】空気口は前部の左右部及び車体後部の左右
部の計4箇所のうちの少なくとも2箇所の外面に形成さ
れているが、その組み合わせとしては、車体前部の左右
の2箇所、車体後部の左右の2箇所、車体左部又は右部
の前後の2箇所、車体前部の左及び車体後部の右の2箇
所など種々の組み合わせを採ることができ、あるいは3
箇所についての組み合わせであっても、4箇所全てに空
気口を形成するものであってもよい。空気口の形成場所
としては、後述するピラーが好適であるが、他の部位に
形成してもよい。例えば、上述の閉断面形状の部材とし
てカウルボックスを採用する場合にはフェンダー部に空
気口を形成するようにしてもよい。
【0014】しかして、上記4箇所のうちの2箇所に圧
力差を生ずれば、その2箇所がいずれの箇所であっても
自動車にはヨー力が発生するが、本発明の場合は圧力差
によってヨー力発生の原因となる2箇所が空気通路を介
して連通しているから、圧力が高い箇所から低い箇所へ
空気が流れて外方へ吹き出することになる。
【0015】従って、圧力が高い部位では空気が低い低
圧側へ流れることによって圧力が下がる。また、圧力が
低い部位は、その部位を流れる空気の流れ、つまり気流
の流速が速いために低圧になっているが、上述の如く当
該低圧部位に空気が吹き出すことにより、その部位の気
流が剥離されるため、流速が遅くなり圧力が高くなって
くる。このために、当該圧力差が低減され、上記ヨー力
が小さくなるものである。
【0016】しかも、当該圧力差が大きいほど空気の流
れる量が多くなるから、ヨー力の低減には有利になるも
のである。さらに、圧力差によって空気が流れるから、
自動車の横風を受ける方向が左右に変わりそれによって
圧力の高低が変わると、空気の流れ方向も自動的に切り
換わるため、空気の流れ方向を切り換える手段を別途設
ける必要もない。
【0017】上記課題を解決する請求項2に係る発明
は、上記請求項1に記載の自動車の風圧制御装置におい
て、上記空気口が左右の閉断面形状のフロントピラーの
各々の外面に又は左右の閉断面形状のリヤピラーの各々
の外面に形成されていて、該左右の空気口が車体左右方
向に延びる閉断面形状の部材による空気通路を介して互
いに連通していることを特徴とする。
【0018】当該発明においては、左右の空気口は、両
者の圧力差によって圧力が高い方が空気取入口となり圧
力が低い方が空気排出口になるように、空気取入口と空
気排出口との間で自動的に切り換わる。また、ピラーを
利用して空気口を形成しているから、車内等に空気通路
を形成する必要はない。
【0019】上記課題を解決する請求項3に係る発明
は、上記請求項1に記載の自動車の風圧制御装置におい
て、上記空気口が閉断面形状のフロントピラーの外面及
び閉断面形状のリヤピラーの外面の各々に形成されてい
て、該前後の空気口が車体前後方向に延びる閉多段面形
状による空気通路を介して連通していることを特徴とす
る。
【0020】当該発明においては、前後の2箇所に空気
口が形成されているから、この両空気口のうちの前部に
あるものが空気取入口となり、後部にあるものが空気排
出口となる。
【0021】上記課題を解決する請求項4に係る発明
は、上記請求項2又は請求項3に記載の自動車の風圧制
御装置において、上記閉断面形状の部材が車体のルーフ
メンバーであることを特徴とする。
【0022】当該発明においては、車体のルーフ自体が
車体の前後左右に広がっているから空気通路を車体左右
方向に又は車体前後方向に形成することが容易になる。
【0023】上記課題を解決する請求項5に係る発明
は、上記請求項4に記載の自動車の風圧制御装置におい
て、上記ルーフメンバーがルーフパネルと該ルーフパネ
ルの下面に接合され車体左右方向又は車体前後方向に延
びるレインフォースメントとによって構成されているこ
とを特徴とする。
【0024】当該発明において、レインフォースメント
には、既設のルーフのフロントヘッダー、リヤヘッダ、
ルーフレール等を当てることができ、また、そのような
レインフォースメントを新設することもできる。そし
て、当該発明の場合は、ピラーとルーフのレインフォー
スメントが連続したものになるから、車体の強度向上に
有利になる。
【0025】
【発明の効果】従って、請求項1に係る発明によれば、
車体前部の左右部及び車体後部の左右部の計4箇所のう
ちの少なくとも2箇所の外面に空気口を形成し、これら
空気口を車体の閉断面形状の部材によって連通させ、風
圧が高い箇所の外気を取り入れ上記空気通路に通して風
圧が低い箇所から排出させるようにしたから、上記4箇
所のうちの圧力の高い箇所から低い箇所へ空気を流して
自動車周囲の圧力差を低減させ、ヨー力を小さくして自
動車の横風によるふらつきを防止することができる。
【0026】請求項2又は請求項3に係る発明によれ
ば、上記空気口を閉断面形状のフロントピラーの外面に
又は閉断面形状のリヤピラーの外面に形成するようにし
て、ピラーを空気通路の一部に利用しているから、空気
口形成のために別途空気通路を形成する必要はなく、請
求項1に係る発明を簡単に実施することができる。
【0027】請求項4に係る発明によれば、上記閉断面
形状の部材として車体のルーフメンバーを利用したか
ら、空気通路を車体左右方向に又は車体前後方向に形成
することが容易になり、請求項1に係る発明の実施に有
利になる。
【0028】請求項5に係る発明によれば、上記ルーフ
メンバーが車体左右方向又は車体前後方向に延びるレイ
ンフォースメントであるから、車体の強度向上を図るこ
とができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0030】<実施例1>図1に示す自動車1におい
て、2,2は左右のフロントピラー、3,3は左右のリ
ヤピラー、4はこれらのフロントピラー2及びリヤピラ
ー3によって支持されたルーフパネルである。
【0031】上記フロントピラー2及びリヤピラー3は
閉断面形状に形成されていて、各々の外面に複数の空気
口5,6が形成されている。ルーフパネル4の前縁部及
び後縁部には、各々車体左右方向に延びるレインフォー
スメントとしての閉断面形状のヘッダー7,8が形成さ
れている。フロントヘッダー7は、左右のフロントピラ
ー2,2に連続する前空気通路9を形成し、該両フロン
トピラー2,2の空気口5,5を連通している。また、
リヤヘッダー8は、左右のリヤピラー3,3に連続する
後空気通路17を形成し、該両リヤピラー3,3の空気
口6,6を連通している。
【0032】上記フロントピラー2及びフロントヘッダ
ー7の部分の構造は図2乃至図4に具体的に示されてい
る。フロントピラー2は、図3に示すように、ピラーイ
ンナ2aとピラーアウタ2bとを接合して閉断面形状に
形成されている。また、ルーフのフロントヘッダー7
は、図4に示すように、ヘッダーアッパ7aとヘッダロ
ア7bとを接合して閉断面形状に形成されている。そし
て、このフロントピラー2の閉断面とフロントヘッダー
7の閉断面とは互いに行き来可能な前空気通路9を形成
するよう連続している。
【0033】そうして、上記ピラーアウタ2bの外面に
縦長の開口が形成され、該開口に空気出入用のチャンバ
ー11を形成するチャンバー部材12が嵌められてお
り、このチャンバー部材12の外面に複数の上記空気口
5が上下に間隔をおいて形成されている。本例の空気口
5は縦長のスリット状に形成されている。空気出入用チ
ャンバー11は、その上端が開口して上記フロントヘッ
ダー7による後空気通路9に通じ、また、下端は雨水等
の排水のためのドレーンにつながっている。
【0034】また、本例の場合、上記フロントヘッダー
7とレインフォースメントとしての閉断面形状のルーフ
レール13とは、空気が前空気通路9から後方へ流れな
いよう仕切り14によって仕切られている。
【0035】なお、図2乃至図4において、15はフロ
ントウインドガラス、16はフロントドアである。
【0036】上記リヤピラー3及びリヤヘッダー8の部
分の構造は図5乃至図7に具体的に示されている。リヤ
ピラー3は、図6に示すように、ピラーインナ3aとピ
ラーアウタ3bとを接合して閉断面形状に形成されてい
る。また、ルーフのリヤヘッダー8は、図7に示すよう
に、ヘッダーアッパ8aとヘッダロア8bとを接合して
閉断面形状に形成されている。そして、このリヤピラー
3の閉断面とリヤヘッダー8の閉断面とは互いに行き来
可能な後空気通路17を形成するよう連続している。
【0037】そうして、上記ピラーアウタ3bの外面に
縦長の開口が形成され、該開口に空気出入用のチャンバ
ー18を形成するチャンバー部材19が嵌められてお
り、このチャンバー部材19の外面に複数の上記空気口
6が上下に間隔をおいて形成されている。本例の空気口
6も縦長のスリット状に形成されている。空気出入用チ
ャンバー18は、その上端が開口して上記リヤヘッダー
8による後空気通路17に通じ、また、下端は雨水等の
排水のためのドレーンにつながっている。
【0038】なお、図5乃至図7において、20はリヤ
ウインドガラス、21はリヤドアである。
【0039】次に本実施例の作用効果を説明する。図1
に示すように、自動車1に横風が当たり風圧が矢符Wで
示すように右斜め前方から作用すると、車体左右の側面
の圧力分布のおおよその傾向は図1に併記したようなも
のになる。すなわち、車体前部では右側が正圧、左側が
負圧となり、車体後部では左右両側が共に負圧になる
が、右側の方が左側よりも負圧の傾向が大きくなる。
【0040】従って、本実施例の場合、車体前部におい
ては、右側の方が左側よりも圧力が高いから、右側のフ
ロントピラー2の空気口5から空気が空気出入用チャン
バー11に入り、フロントヘッダー7による前空気通路
9を通って左側のフロントピラー2の空気出入用チャン
バー11に入る。そして、図3に矢符で示すようにその
空気口5から吹き出される。
【0041】よって、当該吹出しがない場合に破線で示
すように車体に沿って流れていた左側フロントピラー2
の外面の気流が実線で示すように剥離されるため、その
流速が低くなって負圧の傾向が小さくなり、車体前部の
左右の圧力差が小さくなる。一方、車体後部において
は、左側の方が右側よりも圧力が高いから、左側のリヤ
ピラー3の空気口6から空気が空気出入用チャンバー1
8に入り、リヤヘッダー8による後空気通路17を通っ
て右側のリヤピラー3の空気出入用チャンバー18に入
りその空気口6から吹き出される。よって、車体後部の
左右の圧力差も小さくなる。このため、横風によって自
動車に発生するヨー力が小さくなり、そのふらつきが防
止される。
【0042】<実施例2>本実施例は図8に示されてい
る。すなわち、本例の場合、ルーフのフロントヘッダー
7の閉断面と左右のルーフレール13,13の閉断面と
の間には仕切りがなく、この左右のルーフレール13,
13が車体前後方向に延びる左右の空気通路23,24
を形成し、この左右の空気通路23,24を介してフロ
ントピラー2の空気口5とリヤピラー6の空気口6とが
連通しているものである。また、左右のフロントピラー
2,2の空気口5,5同士及び左右のリヤピラー3,3
の空気口6,6同士も実施例1と同様に連通している。
【0043】従って、風圧が矢符Wで示すように右斜め
前方から作用すると、右側のフロントピラー2の空気口
5から空気出入用チャンバー11に流入した空気は、フ
ロントヘッダー7による前空気通路9を通って左側へ流
れるだけでなく、右ルーフレール13による右空気通路
24を通って後方へ流れ、右リヤピラー3の空気口6か
ら吹き出される。
【0044】よって、本例の場合は車体左右の圧力差の
低減だけでなく、車体前後の圧力差の低減が図れること
になる。
【0045】<実施例3>本実施例は図9に示されてい
る。本例の場合は、左右のルーフレール13,13によ
る空気通路23,24に該通路を開閉するバルブ25,
26を設ける一方、車体前部の左右の側面に風圧を検出
する圧力センサ27,28を設けて、開閉バルブ25,
26の駆動を制御するようにしている。すなわち、開閉
バルブ25,26は、左側の圧力センサ27によって検
出される風圧が右側の圧力センサ28によって検出され
る風圧よりも高いときに、左側開閉バルブ25が開、右
側開閉バルブ26が閉となり、逆に右側の圧力センサ2
8によって検出される風圧が左側の圧力センサ27によ
って検出される風圧よりも高いときに、右側開閉バルブ
26が開、左側開閉バルブ25が閉となるように連動し
ている。
【0046】従って、実施例2の場合は、例えば自動車
の斜め右前方から風圧が作用した際に、右側のフロント
ピラー2から入った空気は、左側フロントピラー2及び
右側リヤピラー3だけでなく、左側リヤピラー3の空気
口6からも吹き出す可能性があったものが、本実施例3
の場合は、そのような際でも左側のリヤピラー3からは
空気が吹き出さないことになる。よって、左側フロント
ピラー2及び右側リヤピラー3の周りの気流の剥離効果
が相対的に高くなり、ヨー力の低減にはより有利にな
る。
【0047】つまり、自動車の斜め右前方から風圧が作
用する場合に、空気を左リヤピラー3から吹き出させて
自動車の後部左側の圧力を高めることは、ヨー力の低減
に不利にはなっても有利にはならないものであるが、こ
れに対して、本例ではそのような場合に、左リヤピラー
3からの空気の吹出しを防止するから、右側フロントピ
ラー2から取り入れた空気をヨー力の低減に有効に利用
することができることになる。
【0048】<実施例4>本実施例は図10及び図11
に示されている。本例の場合は、図10に示すように、
ルーフパネル4の車幅における中央部の下面に車体前後
方向に延びるレインフォースメント29を接合してルー
フパネル4との間に車体前後方向に延びる中央空気通路
30を形成し、該中央空気通路30によって、フロント
ヘッダー7による前空気通路9とリヤヘッダー8によめ
後空気通路17とを連通させ、中央空気通路30と後空
気通路17との交点に図11に示す切換えバルブ31を
設けたものである。
【0049】上記切換えバルブ31は、左側の圧力セン
サ27によって検出される風圧が右側の圧力センサ28
によって検出される風圧よりも高いときに、中央空気通
路30を左側リヤピラー3の空気出入用チャンバーに連
通させる一方、右側リヤピラー3の空気出入用チャンバ
ーとの連通を遮断し、逆に右側の圧力センサ28によっ
て検出される風圧が左側の圧力センサ27によって検出
される風圧よりも高いときに、中央空気通路30を右側
リヤピラー3の空気出入用チャンバーに連通させる一
方、左側リヤピラー3の空気出入用チャンバーとの連通
を遮断するように切り換わる。
【0050】従って、本例によれば、バルブ手段を1つ
にしながら、実施例3と同様の作用効果得られる。
【0051】なお、上記各実施例ではピラーアウタにチ
ャンバー部材を嵌めて空気口を形成したが、ピラーアウ
タに空気口を直接形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の自動車の風圧制御装置を示す平面図
【図2】同例のフロントピラー及びフロントルーフヘッ
ダー部分を示す斜視図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】図2のB−B線断面図
【図5】同例のリヤピラー及びリヤルーフヘッダー部分
を示す斜視図
【図6】図5のC−C線断面図
【図7】図5のD−D線断面図
【図8】実施例2の自動車の風圧制御装置を示す平面図
【図9】実施例3の自動車の風圧制御装置を示す平面図
【図10】実施例4の自動車の風圧制御装置を示す平面
【図11】同例の切換えバルブを示す水平断面図
【符号の説明】 1 自動車 2 フロントピラー 3 リヤピラー 4 ルーフパネル 5,6 空気口 7,8 ルーフヘッダー 9 前空気通路 13 ルーフレール 15 フロントウインドガラス 16 フロントドア 17 後空気通路 20 リヤウインドガラス 21 リヤドア 23 左空気通路 24 右空気通路 25,26 バルブ 27,28 圧力センサ 29 レインフォースメント 30 中央空気通路 31 切換えバルブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に左右方向又は前後方向に延びる閉
    断面形状の部材を備え、 上記車体前部の左右部及び車体後部の左右部の計4箇所
    のうちの少なくとも2箇所の外面に、上記閉断面形状の
    部材を空気通路として互いに連通し、風圧が高い箇所の
    外気を取り入れ上記空気通路に通して風圧が低い箇所か
    ら排出させるための空気口が形成されていることを特徴
    とする自動車の風圧制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車の風圧制御装置
    において、 上記空気口が左右の閉断面形状のフロントピラーの各々
    の外面に又は左右の閉断面形状のリヤピラーの各々の外
    面に形成されていて、該左右の空気口が車体左右方向に
    延びる閉断面形状の部材による空気通路を介して互いに
    連通していることを特徴とする自動車の風圧制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動車の風圧制御装置
    において、 上記空気口が閉断面形状のフロントピラーの外面及び閉
    断面形状のリヤピラーの外面の各々に形成されていて、
    該前後の空気口が車体前後方向に延びる閉断面形状の部
    材による空気通路を介して連通していることを特徴とす
    る自動車の風圧制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の自動車の
    風圧制御装置において、 上記閉断面形状の部材が車体のルーフメンバーであるこ
    とを特徴とする自動車の風圧制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の自動車の風圧制御装置
    において、 上記ルーフメンバーがルーフパネルと該ルーフパネルの
    下面に接合され車体左右方向又は車体前後方向に延びる
    レインフォースメントとによって構成されていることを
    特徴とする自動車の風圧制御装置。
JP1046894A 1994-02-01 1994-02-01 自動車の風圧制御装置 Withdrawn JPH07215245A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2948917A1 (fr) * 2009-08-10 2011-02-11 Peugeot Citroen Automobiles Sa Partie avant de vehicule dotee d'un montant de pare-brise optimise pour l'ecoulement d'air.
CN102470897A (zh) * 2009-08-28 2012-05-23 宝马股份公司 具有挡风玻璃和车身支柱的汽车

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2948917A1 (fr) * 2009-08-10 2011-02-11 Peugeot Citroen Automobiles Sa Partie avant de vehicule dotee d'un montant de pare-brise optimise pour l'ecoulement d'air.
CN102470897A (zh) * 2009-08-28 2012-05-23 宝马股份公司 具有挡风玻璃和车身支柱的汽车

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