JPH07214006A - 缶の検査装置 - Google Patents
缶の検査装置Info
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- JPH07214006A JPH07214006A JP1196494A JP1196494A JPH07214006A JP H07214006 A JPH07214006 A JP H07214006A JP 1196494 A JP1196494 A JP 1196494A JP 1196494 A JP1196494 A JP 1196494A JP H07214006 A JPH07214006 A JP H07214006A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 缶の検査装置に係り、高効率かつ高精度の検
査を実施し、不良缶を製造工程から確実に排除する。 【構成】 缶Cを搬送する搬送機構3・4と、その途中
位置に配置され缶Cの良否を判定する表面検査手段8と
ピンホール検査手段9とからなる検査手段5と、不良判
定がなされた缶Cを搬送機構4から除外する排出手段6
とを具備し、排出手段6が、ピンホールを発見された缶
Cを排出するシュータ12と、表面不良と判定された缶
Cを排出する他のシュータ13とを具備しており、各検
査手段8・9の作動によって不良缶Cの判定を搬送途中
において実施するとともに、排出された不良缶Cの不良
の種別をシュータ11・12の別によって判断し得るこ
ととする。
査を実施し、不良缶を製造工程から確実に排除する。 【構成】 缶Cを搬送する搬送機構3・4と、その途中
位置に配置され缶Cの良否を判定する表面検査手段8と
ピンホール検査手段9とからなる検査手段5と、不良判
定がなされた缶Cを搬送機構4から除外する排出手段6
とを具備し、排出手段6が、ピンホールを発見された缶
Cを排出するシュータ12と、表面不良と判定された缶
Cを排出する他のシュータ13とを具備しており、各検
査手段8・9の作動によって不良缶Cの判定を搬送途中
において実施するとともに、排出された不良缶Cの不良
の種別をシュータ11・12の別によって判断し得るこ
ととする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶の製造工程最後に配
置され、缶の表面状態とピンホールの有無とを検査して
不良缶を製造工程から排除する缶の検査装置に関するも
のである。
置され、缶の表面状態とピンホールの有無とを検査して
不良缶を製造工程から排除する缶の検査装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、飲料物を充填する飲料缶等の缶
は、アルミニウム製板材や鉄板に深絞り加工を施して有
底円筒状に形成された後に、トリマー、オーブン、ウォ
ッシャー等の各工程を挿通させられて最終的に飲料物を
充填可能な製品とされる。この場合に、深絞り加工にお
いて缶にピンホールが形成されたり、上記各工程および
搬送途中におけるアルミニウムの切粉、すす、虫等の各
種塵埃の付着、あるいは、成形不良等による凹み等の表
面不良が発生することがあり、かかる不良缶を製造工程
から排除する必要がある。従来、このような不良缶を発
見して製造工程から排除する方法としては、目視によっ
て1つずつ缶の良否を検査することとしていた。
は、アルミニウム製板材や鉄板に深絞り加工を施して有
底円筒状に形成された後に、トリマー、オーブン、ウォ
ッシャー等の各工程を挿通させられて最終的に飲料物を
充填可能な製品とされる。この場合に、深絞り加工にお
いて缶にピンホールが形成されたり、上記各工程および
搬送途中におけるアルミニウムの切粉、すす、虫等の各
種塵埃の付着、あるいは、成形不良等による凹み等の表
面不良が発生することがあり、かかる不良缶を製造工程
から排除する必要がある。従来、このような不良缶を発
見して製造工程から排除する方法としては、目視によっ
て1つずつ缶の良否を検査することとしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、製造技術の進展によって缶の製造速度が飛躍的に
向上し、1分間に約1600缶の割合で大量に製造され
るようになった。したがって、従来のように、製造され
る缶の1つ1つについて、目視による良否判定を行う場
合には、検査のために多大な人員と作業工数とを要する
ことになるとともに、検査作業者の個人差による検査精
度のバラツキが発生するので不都合であり、また、実質
上不可能である。しかも、ピンホールが微細な場合に
は、目視による発見は極めて困難である。
ては、製造技術の進展によって缶の製造速度が飛躍的に
向上し、1分間に約1600缶の割合で大量に製造され
るようになった。したがって、従来のように、製造され
る缶の1つ1つについて、目視による良否判定を行う場
合には、検査のために多大な人員と作業工数とを要する
ことになるとともに、検査作業者の個人差による検査精
度のバラツキが発生するので不都合であり、また、実質
上不可能である。しかも、ピンホールが微細な場合に
は、目視による発見は極めて困難である。
【0004】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、大量に製造される缶の1つ1つについ
て、高効率かつ高精度の検査を実施し、不良缶を製造工
程から確実に排除することができる缶の検査装置を提供
することを目的としている。
ものであって、大量に製造される缶の1つ1つについ
て、高効率かつ高精度の検査を実施し、不良缶を製造工
程から確実に排除することができる缶の検査装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、次の2つの手段を提案している。第1の
手段は、缶を搬送する搬送機構と、該搬送機構の途中位
置に配置され缶の良否を判定する検査手段と、該検査手
段により不良判定がなされた缶を前記搬送機構から除外
する排出手段とを具備し、前記検査手段が、缶の表面状
態を検査する表面検査手段と、缶のピンホールの有無を
検査するピンホール検査手段とからなり、前記排出手段
が、前記表面検査手段により表面不良と判定された缶を
排出するシュータと、前記ピンホール検査手段によりピ
ンホールを発見された缶を排出する他のシュータとを具
備している缶の検査装置を提案している。
に、本発明は、次の2つの手段を提案している。第1の
手段は、缶を搬送する搬送機構と、該搬送機構の途中位
置に配置され缶の良否を判定する検査手段と、該検査手
段により不良判定がなされた缶を前記搬送機構から除外
する排出手段とを具備し、前記検査手段が、缶の表面状
態を検査する表面検査手段と、缶のピンホールの有無を
検査するピンホール検査手段とからなり、前記排出手段
が、前記表面検査手段により表面不良と判定された缶を
排出するシュータと、前記ピンホール検査手段によりピ
ンホールを発見された缶を排出する他のシュータとを具
備している缶の検査装置を提案している。
【0006】第2の手段は、第1の手段において、シュ
ータの缶の側面に接触するスロープに、緩衝材よりなる
緩衝層と、該緩衝層の表面に配される低摩擦材よりなる
回転防止層とが設けられている缶の検査装置を提案して
いる。
ータの缶の側面に接触するスロープに、緩衝材よりなる
緩衝層と、該緩衝層の表面に配される低摩擦材よりなる
回転防止層とが設けられている缶の検査装置を提案して
いる。
【0007】
【作用】本発明の第1の手段に係る缶の検査装置によれ
ば、缶の検査装置に投入された缶は、搬送機構によって
搬送され、その途中位置に配される検査手段によって検
査される。検査手段では、表面検査手段によって缶の表
面状態が検査され、ピンホール検査手段によってピンホ
ールの有無が検査される。そして、表面検査手段または
ピンホール検査手段によって不良缶であると判定された
場合には、排出手段が作動され、それぞれ別のシュータ
に排出されることになる。
ば、缶の検査装置に投入された缶は、搬送機構によって
搬送され、その途中位置に配される検査手段によって検
査される。検査手段では、表面検査手段によって缶の表
面状態が検査され、ピンホール検査手段によってピンホ
ールの有無が検査される。そして、表面検査手段または
ピンホール検査手段によって不良缶であると判定された
場合には、排出手段が作動され、それぞれ別のシュータ
に排出されることになる。
【0008】また、本発明の第2の手段に係る缶の検査
装置によれば、排出手段の作動によってシュータに排出
された缶は、シュータに沿って移動させられることにな
るが、缶の側面に接触させられるスロープに設けられた
緩衝層によってシュータとの衝突による衝撃を防止さ
れ、その健全性が維持される。また、緩衝層の表面に
は、回転防止層が設けられているので、該回転防止層に
よって缶に不要の回転力が付与されることが回避され
る。したがって、シュータを通して排出された缶がその
回転によって思わぬ方向に弾んだり、他の缶あるいは構
造物との接触によって損傷を受けたりすることが防止さ
れる。
装置によれば、排出手段の作動によってシュータに排出
された缶は、シュータに沿って移動させられることにな
るが、缶の側面に接触させられるスロープに設けられた
緩衝層によってシュータとの衝突による衝撃を防止さ
れ、その健全性が維持される。また、緩衝層の表面に
は、回転防止層が設けられているので、該回転防止層に
よって缶に不要の回転力が付与されることが回避され
る。したがって、シュータを通して排出された缶がその
回転によって思わぬ方向に弾んだり、他の缶あるいは構
造物との接触によって損傷を受けたりすることが防止さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る缶の検査装置の一実施例
について図1ないし図3を参照して説明する。本実施例
の缶の検査装置は、図1に示すように、一列に整列され
た缶Cを投入して落下させる投入部2と、投入された缶
Cを一定間隔を空けて搬送する1組のスターホイール
(搬送機構)3・4と、該スターホイール3・4による
搬送途中の缶Cの良否判定を行う検査手段5と、不良缶
Cをスターホイール4から離脱させ検査装置1の外部に
排出する排出手段6とを具備している。
について図1ないし図3を参照して説明する。本実施例
の缶の検査装置は、図1に示すように、一列に整列され
た缶Cを投入して落下させる投入部2と、投入された缶
Cを一定間隔を空けて搬送する1組のスターホイール
(搬送機構)3・4と、該スターホイール3・4による
搬送途中の缶Cの良否判定を行う検査手段5と、不良缶
Cをスターホイール4から離脱させ検査装置1の外部に
排出する排出手段6とを具備している。
【0010】前記スターホイール3・4には、缶Cの底
面を負圧によって吸着するバキューム手段(図示略)が
設けられており、該バキューム手段の作動によって、缶
Cを爪3a・4a間に安定して保持しつつ、その回転に
よって周方向に移動させることができるようになってい
る。また、該スターホイール4には、エンコーダ等の回
転角度検出手段7が設けられており、該回転角度検出手
段7から得られる回転角度情報に基づいてバキューム手
段をON・OFFさせることにより、缶Cをタイミング
よく着脱することができるようになっている。
面を負圧によって吸着するバキューム手段(図示略)が
設けられており、該バキューム手段の作動によって、缶
Cを爪3a・4a間に安定して保持しつつ、その回転に
よって周方向に移動させることができるようになってい
る。また、該スターホイール4には、エンコーダ等の回
転角度検出手段7が設けられており、該回転角度検出手
段7から得られる回転角度情報に基づいてバキューム手
段をON・OFFさせることにより、缶Cをタイミング
よく着脱することができるようになっている。
【0011】前記検査手段5は、スターホイール3によ
る搬送途中に配置され缶Cの缶胴内面または缶底内面あ
るいは外面等の表面状態をそれぞれ検査するCCDカメ
ラ等よりなる表面検査手段8と、スターホイール4によ
る搬送途中に配置され缶Cのピンホールの有無を検査す
るピンホール検査手段9とを具備している。前記表面検
査手段8は、缶Cの内面または外面に付着している切
粉、すす等の塵埃や、缶Cに形成された凹み等の表面不
良の有無を瞬時に検出することができるようになってい
る。
る搬送途中に配置され缶Cの缶胴内面または缶底内面あ
るいは外面等の表面状態をそれぞれ検査するCCDカメ
ラ等よりなる表面検査手段8と、スターホイール4によ
る搬送途中に配置され缶Cのピンホールの有無を検査す
るピンホール検査手段9とを具備している。前記表面検
査手段8は、缶Cの内面または外面に付着している切
粉、すす等の塵埃や、缶Cに形成された凹み等の表面不
良の有無を瞬時に検出することができるようになってい
る。
【0012】前記ピンホール検査手段9は、缶Cの外面
に検査光を照射するライト(図示略)と、缶Cの内面側
に配置されピンホールから洩れる検査光を検出する受光
素子(図示略)とから構成されている。このピンホール
検査手段9によれば、缶Cは、スターホイール4によっ
て搬送される途中において、該ピンホール検査手段9を
通過させられたときに、ライトによってその外面に検査
光を照射され、受光素子による缶板材を通過する検査光
の検出の有無によって、ピンホールの有無を瞬時に判定
されるようになっている。
に検査光を照射するライト(図示略)と、缶Cの内面側
に配置されピンホールから洩れる検査光を検出する受光
素子(図示略)とから構成されている。このピンホール
検査手段9によれば、缶Cは、スターホイール4によっ
て搬送される途中において、該ピンホール検査手段9を
通過させられたときに、ライトによってその外面に検査
光を照射され、受光素子による缶板材を通過する検査光
の検出の有無によって、ピンホールの有無を瞬時に判定
されるようになっている。
【0013】前記排出手段7は、スターホイール4の内
側からその半径方向外方に配される缶Cに向けてエアを
吹き付ける2個のノズル10・11と、該ノズル10・
11からのエアブローによってスターホイール4の爪4
a間から離脱させられた缶Cを検査装置1の外方に排出
する2筋のシュータ12・13とを具備している。
側からその半径方向外方に配される缶Cに向けてエアを
吹き付ける2個のノズル10・11と、該ノズル10・
11からのエアブローによってスターホイール4の爪4
a間から離脱させられた缶Cを検査装置1の外方に排出
する2筋のシュータ12・13とを具備している。
【0014】前記ノズル10・11は、前記表面検査手
段8またはピンホール検査手段9による検査の結果、不
良であると判定された缶Cが後述するシュータ12・1
3への入口近傍に配されたときに、該缶Cに向けてそれ
ぞれエアを噴出するようになっている。すなわち、図2
において、上側に配されるノズル10は、ピンホールを
有する缶Cが当該ノズル10の前方に配されたときにエ
アを噴出し、下側のノズル11は、表面不良の缶Cにエ
アを吹き付けるようになっている。
段8またはピンホール検査手段9による検査の結果、不
良であると判定された缶Cが後述するシュータ12・1
3への入口近傍に配されたときに、該缶Cに向けてそれ
ぞれエアを噴出するようになっている。すなわち、図2
において、上側に配されるノズル10は、ピンホールを
有する缶Cが当該ノズル10の前方に配されたときにエ
アを噴出し、下側のノズル11は、表面不良の缶Cにエ
アを吹き付けるようになっている。
【0015】この場合において、これらのノズル10・
11は、缶Cがスターホイール4によって上から下に向
けて移動される位置に配置されている。したがって、特
に上側のノズル10は、スターホイール4の爪4aによ
って掻き落とされる缶Cを、その力に抗して素速くスタ
ーホイール4の半径方向外方に離脱させるために、略水
平に近い方向に向けてエアブローを発生させるようにな
っている。これにより、ピンホールを有する缶Cを確実
に上側のシュータ12に排出するとともに、シュータ1
2をコンパクトに設計することができるようになってい
る。
11は、缶Cがスターホイール4によって上から下に向
けて移動される位置に配置されている。したがって、特
に上側のノズル10は、スターホイール4の爪4aによ
って掻き落とされる缶Cを、その力に抗して素速くスタ
ーホイール4の半径方向外方に離脱させるために、略水
平に近い方向に向けてエアブローを発生させるようにな
っている。これにより、ピンホールを有する缶Cを確実
に上側のシュータ12に排出するとともに、シュータ1
2をコンパクトに設計することができるようになってい
る。
【0016】また、ノズル10・11からエアが噴出さ
れる場合には、当該エアを吹き付けられる缶Cのバキュ
ーム手段によるスターホイール4への吸着が解除され
る。これにより、不良缶Cがエアブローの方向に吹き飛
ばされるようにして、スターホイール4から離脱させら
れるようになっている。
れる場合には、当該エアを吹き付けられる缶Cのバキュ
ーム手段によるスターホイール4への吸着が解除され
る。これにより、不良缶Cがエアブローの方向に吹き飛
ばされるようにして、スターホイール4から離脱させら
れるようになっている。
【0017】前記シュータ12・13は、スターホイー
ル4の斜め下側に、上下に並列に配置されるスロープ1
4・15を有している。各スロープ14・15の幅方向
の両端には、排出される缶Cの姿勢を一定状態に保持す
るように、缶Cの高さ寸法よりも若干大きな間隔寸法を
空けて配されるガイド板16が設けられている。上側の
シュータ12は、上側のノズル10によってスターホイ
ール4から離脱させられたピンホールを有する缶Cをス
ロープ14に沿って排出するようになっている。また、
下側のシュータ13は、下側のノズル11によってスタ
ーホイール4から離脱させられた表面不良の缶Cをスロ
ープ15に沿って排出するようになっている。
ル4の斜め下側に、上下に並列に配置されるスロープ1
4・15を有している。各スロープ14・15の幅方向
の両端には、排出される缶Cの姿勢を一定状態に保持す
るように、缶Cの高さ寸法よりも若干大きな間隔寸法を
空けて配されるガイド板16が設けられている。上側の
シュータ12は、上側のノズル10によってスターホイ
ール4から離脱させられたピンホールを有する缶Cをス
ロープ14に沿って排出するようになっている。また、
下側のシュータ13は、下側のノズル11によってスタ
ーホイール4から離脱させられた表面不良の缶Cをスロ
ープ15に沿って排出するようになっている。
【0018】これらのシュータ12・13のスロープ1
4・15には、図3に示すように、その表面に所定厚さ
のNBR等の緩衝材よりなる緩衝層17が設けられ、該
緩衝層17の表面には四フッ化エチレン製テープ等の低
摩擦材よりなる回転防止層18が設けられている。これ
ら緩衝層17、回転防止層18の材質は、上記材質に限
られるものではなく、缶Cとシュータ12・13との衝
突による衝撃を緩和し、あるいは、衝突時に缶Cに回転
が付与されることを防止し得るものであれば、任意の材
料でよい。
4・15には、図3に示すように、その表面に所定厚さ
のNBR等の緩衝材よりなる緩衝層17が設けられ、該
緩衝層17の表面には四フッ化エチレン製テープ等の低
摩擦材よりなる回転防止層18が設けられている。これ
ら緩衝層17、回転防止層18の材質は、上記材質に限
られるものではなく、缶Cとシュータ12・13との衝
突による衝撃を緩和し、あるいは、衝突時に缶Cに回転
が付与されることを防止し得るものであれば、任意の材
料でよい。
【0019】このように構成された本実施例の缶Cの検
査装置1の作用について、以下に説明する。複数の缶C
が、整列状態で投入部2から投入されると、スターホイ
ール3の各爪3aの間に配置されることによって、一定
間隔に保持されつつ、該スターホイール3の周方向に沿
って搬送される。そして、該スターホイール3の搬送途
中において表面検査手段8を挿通させられ、その表面状
態の良否が判定される。この場合に、不良と判定された
缶Cの位置は、該スターホイール3に連動するスターホ
イール4の回転角度検出手段8によって得られる角度情
報に基づいて認識される。
査装置1の作用について、以下に説明する。複数の缶C
が、整列状態で投入部2から投入されると、スターホイ
ール3の各爪3aの間に配置されることによって、一定
間隔に保持されつつ、該スターホイール3の周方向に沿
って搬送される。そして、該スターホイール3の搬送途
中において表面検査手段8を挿通させられ、その表面状
態の良否が判定される。この場合に、不良と判定された
缶Cの位置は、該スターホイール3に連動するスターホ
イール4の回転角度検出手段8によって得られる角度情
報に基づいて認識される。
【0020】次いで、表面状態の検査が終了した缶C
は、スターホイール3からスターホイール4へと受け渡
され、該スターホイール4の周方向に搬送される。そし
て、その搬送途中において、ピンホール検査手段9を挿
通させられ、ピンホールの有無が検査される。かかるピ
ンホールを有する不良缶Cの位置も回転角度検出手段8
によって得られる角度情報に基づいて認識される。
は、スターホイール3からスターホイール4へと受け渡
され、該スターホイール4の周方向に搬送される。そし
て、その搬送途中において、ピンホール検査手段9を挿
通させられ、ピンホールの有無が検査される。かかるピ
ンホールを有する不良缶Cの位置も回転角度検出手段8
によって得られる角度情報に基づいて認識される。
【0021】そして、ピンホールを有する缶Cが、図2
に示す上側のノズル10の前方に配されたときには、該
ノズル10が作動させられてエアブローが発生させられ
る。これに先立って、バキューム手段による缶Cの吸着
が解除され、エアブローによって缶Cがスターホイール
4の爪4a間から離脱させられる。これにより、缶C
は、上側のシュータ12に排出され、該シュータ12の
スロープ14に沿って検査装置1の外方に排出されるこ
とになる。
に示す上側のノズル10の前方に配されたときには、該
ノズル10が作動させられてエアブローが発生させられ
る。これに先立って、バキューム手段による缶Cの吸着
が解除され、エアブローによって缶Cがスターホイール
4の爪4a間から離脱させられる。これにより、缶C
は、上側のシュータ12に排出され、該シュータ12の
スロープ14に沿って検査装置1の外方に排出されるこ
とになる。
【0022】また、表面不良の不良缶Cが、下側のノズ
ル11の前方に配されたときには、該ノズル11が作動
させられて、発生するエアブローにより不良缶Cがスタ
ーホイール4の爪4a間から離脱させられる。これによ
り、不良缶Cは、下側のシュータ13のスロープ15に
沿って検査装置1の外方に排出される。なお、表面不良
およびピンホールの両方に不良が発見された場合には、
例えば、上側のシュータ12に排出されることとすれば
よい。また、不良の発見されない良品は、図1に矢印A
で示す方向に送り出され、次工程へと搬送されることに
なる。
ル11の前方に配されたときには、該ノズル11が作動
させられて、発生するエアブローにより不良缶Cがスタ
ーホイール4の爪4a間から離脱させられる。これによ
り、不良缶Cは、下側のシュータ13のスロープ15に
沿って検査装置1の外方に排出される。なお、表面不良
およびピンホールの両方に不良が発見された場合には、
例えば、上側のシュータ12に排出されることとすれば
よい。また、不良の発見されない良品は、図1に矢印A
で示す方向に送り出され、次工程へと搬送されることに
なる。
【0023】ここで、各シュータ12・13に排出され
る不良缶Cは、シュータ12・13のスロープ14・1
5に設けられた緩衝層17によって、スロープ14・1
5との衝突による衝撃を緩和されるとともに、緩衝層1
7の表面に貼着された回転防止層18によって、回転を
付与されることなくスロープ14・15に沿って排出さ
れることになる。
る不良缶Cは、シュータ12・13のスロープ14・1
5に設けられた緩衝層17によって、スロープ14・1
5との衝突による衝撃を緩和されるとともに、緩衝層1
7の表面に貼着された回転防止層18によって、回転を
付与されることなくスロープ14・15に沿って排出さ
れることになる。
【0024】したがって、本実施例の缶Cの検査装置1
によれば、間断なく投入される大量の缶Cの1つ1つに
ついて、表面検査手段8およびピンホール検査手段9に
よる検査が実施され、その良否が瞬時に判定されるの
で、缶Cの検査を高効率かつ高精度に実施することがで
きる。また、各検査手段8・9によって不良と判定され
た缶Cが、各々別々のシュータ12・13から排出され
るので、そのシュータ12・13の別によって、不良の
種別を即座に判断することができる。
によれば、間断なく投入される大量の缶Cの1つ1つに
ついて、表面検査手段8およびピンホール検査手段9に
よる検査が実施され、その良否が瞬時に判定されるの
で、缶Cの検査を高効率かつ高精度に実施することがで
きる。また、各検査手段8・9によって不良と判定され
た缶Cが、各々別々のシュータ12・13から排出され
るので、そのシュータ12・13の別によって、不良の
種別を即座に判断することができる。
【0025】さらに、シュータ12・13のスロープ1
4・15に設けた緩衝層17および回転防止層18によ
って、シュータ12・13を通して排出される不良缶C
が、当該不良箇所を除いて健全な状態に維持される。こ
れによって、該不良缶Cの状態を容易に解析することが
でき、該解析に基づいて、不良が発生した原因や製造工
程における不良発生箇所の特定を容易に行うことができ
る。
4・15に設けた緩衝層17および回転防止層18によ
って、シュータ12・13を通して排出される不良缶C
が、当該不良箇所を除いて健全な状態に維持される。こ
れによって、該不良缶Cの状態を容易に解析することが
でき、該解析に基づいて、不良が発生した原因や製造工
程における不良発生箇所の特定を容易に行うことができ
る。
【0026】なお、上述した実施例においては、シュー
タ12からピンホールを有する缶Cが排出され、シュー
タ13から表面不良の缶Cが排出されることとしたが、
これに代えて、シュータ12から表面不良の缶Cを、シ
ュータ13からピンホールを有する缶Cをそれぞれ排出
することとしてもよい。
タ12からピンホールを有する缶Cが排出され、シュー
タ13から表面不良の缶Cが排出されることとしたが、
これに代えて、シュータ12から表面不良の缶Cを、シ
ュータ13からピンホールを有する缶Cをそれぞれ排出
することとしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の手
段に係る缶の検査装置は、缶を搬送する搬送機構と、そ
の途中位置に配置され缶の良否を判定する表面検査手段
とピンホール検査手段とからなる検査手段と、不良判定
がなされた缶を搬送機構から除外する排出手段とを具備
し、排出手段が、表面不良と判定された缶を排出するシ
ュータと、ピンホールを発見された缶を排出する他のシ
ュータとを具備しているので、以下の効果を奏する。 間断なく投入される缶の1つ1つについて高効率か
つ高精度の検査を実施し得て、不良品を確実に排除する
ことができる。 シュータの別により、不良の種別を即座に判断する
ことができる。
段に係る缶の検査装置は、缶を搬送する搬送機構と、そ
の途中位置に配置され缶の良否を判定する表面検査手段
とピンホール検査手段とからなる検査手段と、不良判定
がなされた缶を搬送機構から除外する排出手段とを具備
し、排出手段が、表面不良と判定された缶を排出するシ
ュータと、ピンホールを発見された缶を排出する他のシ
ュータとを具備しているので、以下の効果を奏する。 間断なく投入される缶の1つ1つについて高効率か
つ高精度の検査を実施し得て、不良品を確実に排除する
ことができる。 シュータの別により、不良の種別を即座に判断する
ことができる。
【0028】また、本発明の第2の手段に係る缶の検査
装置は、シュータの缶の側面に接触するスロープに、緩
衝材よりなる緩衝層と、その表面に配される低摩擦材よ
りなる回転防止層とが設けられているので、上記効果に
加えて、スロープに沿って排出される不良缶が、その排
出途中および排出後の衝突等において損傷を受けること
を防止することができるという効果を奏する。その結
果、不良缶が、各検査手段によって判定された不良状況
のみを認識し得る状態で排出されるので、当該不良状況
の解析を容易なものとして、製造工程における不良発生
箇所を特定することができる。
装置は、シュータの缶の側面に接触するスロープに、緩
衝材よりなる緩衝層と、その表面に配される低摩擦材よ
りなる回転防止層とが設けられているので、上記効果に
加えて、スロープに沿って排出される不良缶が、その排
出途中および排出後の衝突等において損傷を受けること
を防止することができるという効果を奏する。その結
果、不良缶が、各検査手段によって判定された不良状況
のみを認識し得る状態で排出されるので、当該不良状況
の解析を容易なものとして、製造工程における不良発生
箇所を特定することができる。
【図1】本発明に係る缶の検査装置の一実施例を示す正
面図である。
面図である。
【図2】図1の缶の検査装置の排出手段を示す縦断面図
である。
である。
【図3】図2の排出手段のシュータのスロープを示す拡
大断面図である。
大断面図である。
C 缶 1 缶の検査装置 3・4 スターホイール(搬送機構) 5 検査手段 6 排出手段 8 表面検査手段 9 ピンホール検査手段 12・13 シュータ 14・15 スロープ 17 緩衝層 18 回転防止層
Claims (2)
- 【請求項1】 缶を搬送する搬送機構と、該搬送機構の
途中位置に配置され缶の良否を判定する検査手段と、該
検査手段により不良判定がなされた缶を前記搬送機構か
ら除外する排出手段とを具備し、前記検査手段が、缶の
表面状態を検査する表面検査手段と、缶のピンホールの
有無を検査するピンホール検査手段とからなり、前記排
出手段が、前記表面検査手段により表面不良と判定され
た缶を排出するシュータと、前記ピンホール検査手段に
よりピンホールを発見された缶を排出する他のシュータ
とを具備していることを特徴とする缶の検査装置。 - 【請求項2】 シュータの缶の側面に接触するスロープ
に、緩衝材よりなる緩衝層と、該緩衝層の表面に配され
る低摩擦材よりなる回転防止層とが設けられていること
を特徴とする請求項1記載の缶の検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196494A JPH07214006A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 缶の検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196494A JPH07214006A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 缶の検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07214006A true JPH07214006A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11792309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1196494A Withdrawn JPH07214006A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 缶の検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07214006A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013166153A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Sanyu Kikai Seisakusho:Kk | 角形溶接缶の製造方法。 |
CN117358837A (zh) * | 2023-12-05 | 2024-01-09 | 新乡市正元电子材料有限公司 | 一种大直径电池钢壳冲压成型模具 |
-
1994
- 1994-02-03 JP JP1196494A patent/JPH07214006A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013166153A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Sanyu Kikai Seisakusho:Kk | 角形溶接缶の製造方法。 |
CN117358837A (zh) * | 2023-12-05 | 2024-01-09 | 新乡市正元电子材料有限公司 | 一种大直径电池钢壳冲压成型模具 |
CN117358837B (zh) * | 2023-12-05 | 2024-03-12 | 新乡市正元电子材料有限公司 | 一种大直径电池钢壳冲压成型模具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010403 |