JPH0721317U - アウトサート成形装置 - Google Patents

アウトサート成形装置

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JPH0721317U
JPH0721317U JP5177993U JP5177993U JPH0721317U JP H0721317 U JPH0721317 U JP H0721317U JP 5177993 U JP5177993 U JP 5177993U JP 5177993 U JP5177993 U JP 5177993U JP H0721317 U JPH0721317 U JP H0721317U
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molding
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利夫 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】組立工数を削減できるアウトサート成形を実現
する。 【構成】シャーシ22に固定された固定軸24と、この
固定軸24に取り付けられるギヤ20とを同時にアウト
サートするために軸用キャビティー40とギヤ用キャビ
ティー44とが設けられる。これで固定軸とギヤを同時
成形できる。ギヤ用キャビティー44にはギヤ20を環
状の中空胴体として成形するための筒状部60が形成さ
れると共に、筒状部60の先端60aには傾斜面60b
が形成されてギヤ20の中空底部が偏肉するようになさ
れる。この偏肉によってギヤ20の歯部21側がシャー
シ22より僅かに浮き上がり、これでギヤ回転時の摩擦
係数を軽減できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、テープレコーダの回転駆動装置に設けられた固定軸と中間アイド ラーなどをシャーシに組み立てるようなときに適用して好適なアウトサート成形 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テープレコーダの供給側リールや巻き取り側リールに所定の回転力を与える回 転駆動装置10として図6に示すように構成されたものが知られている。
【0003】 同図は早送りモード時の回転伝達系を示すものであって、モータ11の回転力 はフライホイール12を介して供給側リールの回転軸14あるいは巻き取り側リ ールの回転軸15に伝達される。そのため、フライホイール12からベルト16 を介してギヤ付きプーリ17に伝達された回転力はさらに動作モードによって転 接、離間する段付きギヤ18を介してこの例では巻き取り側リール軸15に与え られる。
【0004】 回転力を供給側リール軸14に伝達して巻き戻しモードとするためには、段つ きギヤ18の他にさらにその間に回転方向を反転するための中間アイドラー(ギ ヤ構成)20が介在される。したがって供給側リール軸14を回転させるときは 図7のような伝達系となる。
【0005】 中間アイドラー20はその固定軸24がシャーシ22に固定されているが、他 の固定軸や固定ピン(図示はしない)と同様にこれらの固定軸をシャーシ22に 固定する手段として最近ではアウトサートによる成形技術が利用されている。
【0006】 アウトサート成形とは固定軸を樹脂で成形するとき、その成形装置内にシャー シを臨ませ、シャーシを入れたまま固定軸を成形する技術である。図8Aにその 一例を示す。
【0007】 図8Aはシャーシ22に固定軸24をアウトサートした状態を示す。固定軸2 4をアウトサートしたあとでこの固定軸24に同図Bのように中間アイドラー2 0が挿通され、その後同図Cのようにワッシャなどの止め具26を取り付けて中 間アイドラー20の組立が完成する。他の部材に関しても同様な組立が行なわれ ている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
そのため、アウトサート技術を導入したことによって組立工数の削減、コスト ダウンなどが図れるが、上述したような場合にはアウトサートされた固定軸にさ らに別の部品を組み立てる必要があるためまだ改善の余地が残っている。
【0009】 この場合、固定軸に対して挿通される回転体として、固定軸に対する多少のガ タが許容されるものであれば、固定軸と回転体とを同じ成形技術を用いて成形す ることによって、複数の部材成形と組立とを一挙に行なうことができることにな る。そうすれば、装置全体としては大幅な組立工数の削減となり、このことは低 コスト化にも寄与することになる。
【0010】 そこで、この考案はこのような従来の課題を解決したものであって、組立工数 をさらに削減できるようにすると共に、しかも同時成形された回転体の回転摩擦 も軽減できるアウトサート成形装置を提案するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、この考案においては、シャーシに固定された固定 軸と、この固定軸に取り付けられる回転体とを同時にアウトサートするようにし たアウトサート成形装置であって、この成形装置は一対の金型で構成され、一方 の金型には上記固定軸成形用のキャビティーと回転体成形用のキャビティーとが 設けられ、回転体成形用キャビティーには上記回転体を環状の中空胴体として成 形するための筒状部が形成されると共に、 上記筒状部の先端部には傾斜面が形成されて上記回転体の中空底部が偏肉する ように設定されたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】
図1に示すような上下の金型32,34を使用し、上金型32には固定軸24 を成形するためのキャビティー40の他に、中間アイドラーであるギヤ20を成 形するキャビティー44が形成されているので、図2のように上下の金型32, 34を合わせてから図3のように樹脂55を注入すれば、図4のようにアウトサ ートされた固定軸24と、これに挿通されたギヤ20を同時に成形できる。
【0013】 ギヤ用キャビティー44には筒状部60が形成され、しかも筒状部60の先端 には図1,図2に示すような傾斜面60bが形成されているため、成形されたギ ヤ20は図4のように中空胴体であり、しかも中空底部は外側(歯部21側)に 向かって偏肉しているので、ギヤ用キャビティー44に注入された溶融樹脂が成 形温度に至る間に、樹脂が収縮して歯部21側が僅かに反り返るようになる。こ れで、図4のように歯部21側がシャーシより僅かに浮き上がり、ギヤ20の回 転をスムーズにしている。
【0014】
【実施例】
続いて、この考案に係るアウトサート成形装置の一例を図面を参照して詳細に 説明する。
【0015】 本例では固定軸と、この固定軸に対する回転体のガタがある程度まで許容でき るものとして、図6に例示した中間アイドラーであるギヤ20と固定軸24との 関係を例示する。これは、固定軸24とギヤ20の挿通孔との間に多少の隙間が あったとしても、段付きギヤ18から回転力が伝達されることによってギヤ20 が一方向に偏倚されるため、段付きギヤ18から回転力がギヤ20に伝達されて いる限りにおいては、そのガタが吸収されることになるからである。
【0016】 図1はこの考案に係るアウトサート成形装置30の具体例を示す。アウトサー ト成形装置30は上下の金型32,34を有し、シャーシ22を差し込んだ状態 で樹脂の注入が行なわれる(図3参照)。シャーシ22には固定軸24を固定す るための軸孔36が形成される。
【0017】 上金型32には固定軸24を成形するための軸用キャビティー40が設けられ る。固定軸であるため軸用キャビティー40はその内部は真円である。軸用キャ ビティー40の中心軸上にはワッシャーの係止部となるキャビティー43が設け られる。
【0018】 軸用キャビティー40の外側にはギヤ20の内径となる隔壁板42を介してギ ヤ20を成形するためのギヤ用キャビティー44が設けられる。隔壁板42の先 端42aは上金型32の下端面より僅かに短く形成され、後述するようにシャー シ22に衝合したとき僅かな隙間(スリット)(例えば、0.1〜0.2mm程 度)が形成されるようになっている。このスリットは樹脂注入用のランナー70 として機能する。この例では3個のランナー70a〜70cがほぼ等間隔に形成 されている(図5参照)。断面正方形状のランナー70は1個でもよい。断面形 状は長方形状でもよい。
【0019】 隔壁板42の外径(ギヤ20の回転中心孔つまりギヤの内径を指す)は図5に 示すように固定軸24の外径よりも僅かに大きな中心孔(真円)20aである。 長孔構成であってもよい。
【0020】 ギヤ用であるためそのキャビティー44の外周面はギヤ20の歯部21に合わ せた形状となっている。46は歯部形成用のキャビティーである。このキャビテ ィー46は本来キャビティー44の一部をなすものであるから、本例では説明の 都合上便宜的に示したに過ぎない。ワッシャー係止部用キャビティー43も同様 である。
【0021】 ギヤ用キャビティー44の中央部にはギヤを中空肉厚形状に成形するための筒 状部60が設けられる。この筒状部60は図4に示すような形状にギヤ20を成 形するためのものであるから、筒状先端60aは上金型32の下端面32aより 所定長だけ短くなるようにその長さが選定されると共に、その先端60aは外側 に向かって傾斜するように形成されている。この傾斜面60bは後述するように ギヤ20の中空底部の厚みを外側(歯部21側)に行くにしたがって薄くなるよ うに偏肉させるためのものである。
【0022】 下金型34にはシャーシ22の軸孔36と対向する位置に主ランナー溝52a が形成され、そして下金型34の上端面35には軸固定用のランナー溝53aが 形成される。
【0023】 さて、このように構成されたアウトサート成形装置30を実際に使用するにあ たっては、図2に示すように中央にシャーシ22を置き、これを上下から金型3 2,34で衝合して挟持する。そうすると、図のようなランナー52,53,7 0が形成される。
【0024】 この状態で主ランナー52から溶融樹脂55の注入が行なわれる。図3のよう に樹脂55は軸用ランナー53を介してその下側から軸用キャビティー40内に 注入され、また軸用キャビティー40に流し込まれた樹脂はスリット状ランナー 70を通してギヤ用キャビティー44内にも注入される。
【0025】 上下の金型32,34を外すと図4および図5のようになる。隔壁板42の存 在で固定軸24とギヤ20とはスリット状ランナー70を除いて完全に分離され ている。この状態で図4のようにワッシャー26を固定軸24に係止する。
【0026】 図4の状態ではスリット状ランナー70に注入された樹脂によって固定軸24 とギヤ20とが連結されたままとなっているが、スリット状ランナー70は上述 したように非常に細いので、ギヤ20を強く回転させると、スリット状ランナー 70内の樹脂が切断されてギヤ20と固定軸24とが完全に分離される。これで 始めて固定軸24に挿通されたギヤ20の回転がフリーになって、シャーシ22 上に固定軸24とギヤ20とが同時に組立られたことになる。
【0027】 このように固定軸24をアウトサート成形すると同時にギヤ20も成形でき、 しかもこれを固定軸24に挿通した状態で成形できるのでシャーシ22上へのギ ヤ組立工数を削減できる。これによって、ギヤ組立時間が短縮され製造コストも 下げることができる。
【0028】 成形されたギヤ20は中空ギヤで、しかもその中空底部は外側に向かって薄く なるような偏肉構成であるため、注入樹脂が常温(成形温度)まで冷却されると 、その過程で樹脂の収縮が起こり、その結果図4のようにギヤ20の歯部21側 底面が反り返る。歯部側底面の反りによってギヤ底面の一部がシャーシ22から 僅かに浮き上がる。この浮き上がりによってギヤ回転時の摩擦係数を大幅に軽減 できる。
【0029】 ここで、スリット状ランナー70内の樹脂を強制的に切断することによって、 固定軸24の外周面の一部あるいはギヤ20の内径部の一部に樹脂切断片が残る が、スリット状ランナー70そのものが非常に小さいので、この樹脂切断片によ ってギヤ20の回転が支障を来すようなことはない。
【0030】 実施例では固定軸と、この固定軸に対する回転体のガタがある程度まで許容で きるものとして、図6に例示した中間アイドラーであるギヤ20と固定軸24と の関係を例示したがこれはあくまで一例に過ぎず、他の回転駆動系にもこの考案 を適用できる。
【0031】
【考案の効果】
以上のように、この考案に係るアウトサート成形装置では固定軸とこれを中心 に回転する回転体を組立てたのと同じ状態で同時成形できるので、固定軸とギヤ との組立工数が削減され、それに伴い組立時間の短縮、コストダウンを図れるな どの効果を奏する。
【0032】 さらに、この考案では回転体として中空胴体状に成形すると共に、中空底部が 偏肉しているので、樹脂収縮時の僅かな反りによってシャーシからギヤの底部が 僅かに浮くため、回転摩擦係数が少なくなり回転がスムーズとなる効果を有する 。したがって、この考案はテープレコーダなどの回転駆動装置に適用して極めて 好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るアウトサート成形装置の一例を
示す断面図である。
【図2】アウトサート成形装置の樹脂注入直前の状態を
示す断面図である。
【図3】アウトサート成形装置の樹脂注入直後の状態を
示す断面図である。
【図4】アウトサート成形された状態を示す断面図であ
る。
【図5】その平面図である。
【図6】回転駆動装置のテープ早送りモードを示す平面
図である。
【図7】回転駆動装置のテープ巻き戻しモードを示す平
面図である。
【図8】アウトサート成形の説明図である。
【符号の説明】
10 回転駆動装置 20 中間アイドラー(ギヤ) 21 歯部 22 シャーシ 24 固定軸 32,34 金型 40 軸用キャビティー 44 ギヤ用キャビティー 60 筒状部 60b 傾斜面
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:32

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシに固定された固定軸と、この固
    定軸に取り付けられる回転体とを同時にアウトサートす
    るようにしたアウトサート成形装置であって、 この成形装置は一対の金型で構成され、一方の金型には
    上記固定軸成形用のキャビティーと回転体成形用のキャ
    ビティーとが設けられ、 回転体成形キャビティーには上記回転体を環状の中空胴
    体として成形するための筒状部が形成されると共に、 上記筒状部の先端部には傾斜面が形成されて上記回転体
    の中空底部が偏肉するように設定されたことを特徴とす
    るアウトサート成形装置。
JP1993051779U 1993-09-24 1993-09-24 アウトサート成形装置 Expired - Lifetime JP2587151Y2 (ja)

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