JPH0721294U - 回転式粉末圧縮成型機 - Google Patents

回転式粉末圧縮成型機

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JPH0721294U
JPH0721294U JP048810U JP4881093U JPH0721294U JP H0721294 U JPH0721294 U JP H0721294U JP 048810 U JP048810 U JP 048810U JP 4881093 U JP4881093 U JP 4881093U JP H0721294 U JPH0721294 U JP H0721294U
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信雄 田村
稔 上村
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    • B30B11/02Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案の目的は、重量過多の不良品を生産した
り、杵などの破損を生じることなく高い加圧力で成型す
るのに適するとともに、高速で生産するのにも適する回
転式粉末圧縮成型機を得ることにある。 【構成】粉末供給器16から臼2 内への粉末材料の充填深
さを決定する充填深さ調節レール6 と、このレール6 を
支持した上下動可能なレール支持軸32を上昇させる充填
量減量手段49と、機械停止信号および機械起動信号が入
力され、前記機械停止信号の入力と略同時に前記支持軸
32が上昇されるように減量手段49を動作させるととも
に、前記機械起動信号の入力後所定のタイミングで前記
支持軸32が元の高さ位置に復帰されるように減量手段49
を動作させる制御部22とを具備する。それにより、機械
停止時に下杵を上昇させて臼2 内の粉末充填量を減少さ
せて、粉末材料の臼2内への過密充填を防止することを
特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、上杵および下杵により回転盤に取付けた臼内で粉末材料を圧縮して 錠剤等を成型する回転式粉末圧縮成型機に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転式粉末圧縮成型機は、回転盤の回転に伴い、これに取付けられた上杵と下 杵とをこれらの昇降用駆動部材に摺動させることにより昇降させ、この動きを利 用して粉末供給器から臼内に取込んで秤量した粉末材料を圧縮成型位置で圧縮成 型する。この後には、上杵を上昇させて成型品より分離してから、下杵の上昇に より成型品を臼上に押出して、この成型品をスクレーパに当てて回転盤外に取出 し、再び臼内への粉末材料の取込み動作に移行して、既述の成型サイクルを繰り 返すようになっている。
【0003】 回転盤に取付けた臼が粉末供給器に対向している区間では、臼内にその下方か ら挿入された下杵が、粉末供給器に対応してその下方に配置された下杵低下器を 摺動して下降動作し、それに伴い粉末供給器内の粉末材料が臼内に充填される。 この充填に引き続き下杵は、粉末供給器の下方に対応して配置された充填深さ調 節レールを摺動し、その際の上昇動作により臼内から余剰粉末を吐出す。そして 、この余剰粉末を前記粉末供給器の終端部に設けられた粉末掻き取り手段で掻き 取ることにより、秤量、つまり、臼内への粉末充填量が決定される。
【0004】 ところで、回転式粉末圧縮成型機は、通常、回転盤を所定の回転速度で回転さ せて生産を行うが、その途中で運転を一時停止した後再起動することがあるとと もに、成型品重量や厚さの調節を必要とする生産初期における調節段階では、頻 繁に起動と停止とが繰り返される。
【0005】 一方、粉末供給器内の粉末材料が回転盤の回転に伴う遠心力の影響を受けるこ とは知られている。この遠心力は、回転盤の定速回転時に、その回転に応じた大 きさで粉末供給器内の粉末材料に作用し、また、機械停止時(回転盤の減速が開 始された時点から回転盤が静止するまでの期間を含む。)には、粉末供給器内の 粉末材料に作用する遠心力が次第に減少しついには消失する。
【0006】 そして、粉末供給器に臼が対向している期間での臼内への粉末材料の充填は、 基本的には粉末材料の臼穴への自由落下に基づいており(なお、下杵の下降動作 による吸い込み作用は前記自由落下を助長する。)、前記遠心力は臼穴に粉末材 料が自由落下がしづらくなるように影響する。
【0007】 そのため、機械停止時および起動から定速回転に達する時においては、臼内に 粉末材料が自由落下し易く、その充填密度は、回転盤が定速回転されている場合 での臼穴への粉末材料の充填密度を基準とすれば、この基準充填密度と比較して 高い。したがって、非定速回転期間において粉末供給器に対向する臼に対しては 、粉末材料が過密状態に充填されていることになる。
【0008】 このような機械の起動と停止とに伴う臼内への比容積(言い換えれば、充填密 度)の変化は、粉末材料が微粉末である程著しいとともに、回転盤を高速で回転 する程著しく、また、粉末材料が顆粒状であっても、回転盤の回転が40rpm を越 える高速の回転領域で定速運転する場合には発生する。 しかし、前記のような現象は知られていても、それに対する格別な対策は従来 採用されていなかった。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
そのため、従来の回転式粉末圧縮成型機の回転速度を速めようとする場合には 、杵および加圧ローラ等の損傷を招き易くなる。例えば直径9mmの錠剤を回転盤 を50rpm で高速回転(定速回転)させて生産する場合の圧縮成型時における加圧 力が例えば1200Kgf であったとすると、機械停止後の再起動時には前記過密状態 に粉末材料が充填されたことに起因して、例えば2000Kgf の加圧力がかかるよう になり、そのため、圧縮成型の際に杵の杵先および杵と加圧ローラとに過大な力 が作用し、杵先等に損傷が発生したり、上下加圧ローラ間を杵が無理やり通過す ることに伴い加圧ローラが杵でえぐられたりすることがある。したがって、従来 は高い加圧力で圧縮成型することが困難である。
【0010】 なお、この問題に対応するために、機械を再起動する際に、手動で上下加圧ロ ーラの間隔を開いて生産される成型品の厚みをわざと大きく設定して、再起動時 における成型圧力を低くすることが考えられる。しかし、この場合には、成型品 の厚みが所定の厚みとなるように再調節する手間が更に必要であるとともに、こ の再調節に至るまでに生産される成型品はすべて重量過多の不良品となるから、 実際的な対策ではない。
【0011】 本考案の目的は、重量過多の不良品を生産したり、杵などの破損を生じること なく高い加圧力で成型するのに適するとともに、高速で生産するのにも適する回 転式粉末圧縮成型機を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そして、前記目的を達成するために、本考案の回転式粉末圧縮成型機は、粉末 供給器から臼内への粉末材料の充填深さを決定する充填深さ調節レールを支持し た上下動可能なレール支持軸を上昇させる充填量減量手段と、機械停止信号およ び機械起動信号が入力され、前記機械停止信号の入力と略同時に前記レール支持 軸が上昇されるように前記充填量減量手段を動作させるとともに、前記機械起動 信号の入力後に前記レール支持軸が元の高さ位置に復帰されるように前記充填量 減量手段を動作させる制御部とを具備したものである。
【0013】
【作用】
本考案に係る回転式粉末圧縮成型機の構成において、充填量減量手段は、上下 動可能なレール支持軸を上昇させて、この軸に支持されて粉末供給器から臼内へ の粉末材料の充填深さを決定する充填深さ調節レールをその調節基準高さ位置か ら上方向に移動させる。また、制御部は、これに入力される機械停止信号および 機械起動信号に基づき充填量減量手段を動作させる。そして、前記機械停止信号 の入力と略同時にレール支持軸が上昇されるように充填量減量手段を制御すると ともに、前記機械起動信号の入力後にレール支持軸が元の高さ位置に復帰される ように充填量減量手段を制御する。
【0014】 したがって、この回転式粉末圧縮成型機の停止時には、制御部による制御で動 作される充填量減量手段が、レール支持軸および充填深さ調節レールを介して下 杵を上昇させて、臼内への粉末供給器からの充填深さを自動的に浅くする。その ため、遠心力の減少から消失に伴い臼内への充填密度が高まるにも拘らず、充填 量の減少により前記充填密度の高まりに基づく過密充填状態を相殺して、後の圧 縮成型時における過大な加圧力の発生を防止できる。そして、起動後には、充填 量減量手段が逆に動作されてレール支持軸を伴って充填深さ調節レールが元の高 さ位置に戻されると同時に下杵も下降されるので、適正な充填深さが自動的に回 復されて、所定厚みの成型品を生産できる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例を図1〜図5を参照して説明する。 図1は回転式打錠機(回転式粉末圧縮成型機)の臼が配設された回転盤と杵お よび杵昇降用駆動部材との関係を展開して示す概略説明図で、同図中1は回転盤 、1aは回転盤1の臼取付け部であって、この取付け部1aの同一半径上には、 周方向に沿って定間隔ごとに多数の臼2が取付けられている。
【0016】 回転盤1はその臼取付け部1aの上下両側に図示しない杵案内部を有しており 、これらには臼2と同数の杵案内孔が臼2と対向して夫々垂直に形成され、下側 の各杵案内孔には下杵3が、また、上側の各杵案内孔には上杵4が、夫々上下動 可能および軸回り方向に回転可能に貫通されている。
【0017】 臼取付け部1aの下方には、下杵3を昇降させる各種の下杵昇降用駆動部材、 つまり、下杵低下器5、充填深さ調節レール6、および突き上げレール7が夫々 配設されている。臼取付け部1aの上方には上杵昇降用駆動部材としての上杵案 内カム8が配置されている。このカム8は平面視円板状をなし、その外周部に、 周方向に連続し、かつ、上杵4を昇降させる環状のカム部(図示しない)を有し ている。
【0018】 上杵4は、前記図示しない上側の杵案内孔を貫通する円柱部の上端にこの円柱 部よりも大径な算盤玉形状をなす頭部4aを一体に設け、下端に前記円柱部より も小径な杵先部4bを一体に設けている。この上杵4は、その頭部4aの下側傾 斜面4a1を上杵案内カム8のカム部に摺動して昇降されて、臼2の臼穴にその上 方から挿脱されるようになっている。
【0019】 同様に下杵3は、前記図示しない下側の杵案内孔を貫通する円柱部の下端にこ の円柱部よりも大径な算盤玉形状をなす頭部3aを一体に設け、上端に前記円柱 部よりも小径な杵先部3bを一体に設けている。この上杵3は、その杵先3bを 臼2の臼穴にその下側から挿入して取付けられるとともに、前記各下杵昇降用駆 動部材に頭部3aの上側傾斜面3a1および下側傾斜面3a2を接することにより昇 降されるようになっている。
【0020】 下杵低下器5は、後述する粉末供給器の下方に対応して配置されているととも に、下杵3の上側傾斜面3a1が摺接する上部下がり斜面5aと、この下方に下杵 3の下側傾斜面3a2が摺接する下部下がり斜面5bとを有していて、これらによ り下杵3に下降動作を与える。
【0021】 後に詳しく説明する充填深さ調節レール6は、下杵低下器5の出口端に隣接し 、かつ、後述する粉末供給器の下方に対応して配置されている。このレール6は 、後に詳しく説明する高さ調節機構9により上下動されて臼2に対する下杵3の 高さ位置を変えて、臼2内の実際の粉末充填容積を調節し、成型品の重量を一定 にするために設けられている。
【0022】 突き上げレール7は、臼2内で圧縮成型された成型品Aを臼2上に押し出すた めの突き上げ斜面7a、およびこの傾斜上端に連なる水平面7bを有して形成さ れている。そして、水平面7bに連なるように隣接して前記下杵低下器5が配置 されている。
【0023】 図1中11は下杵加圧ローラ、12は上杵加圧ローラであり、これらは圧縮成 型位置に夫々配置されている。圧縮成型位置は前記充填深さ調節レール6と突き 上げレール7との間に設定されている。図1中13は上下両加圧ローラ11、1 2間を上下杵4、3が通過する際の圧縮成型力(加圧力)を電気信号として検出 するためのロードセル等の加圧力センサであり、これは下杵加圧ローラ11を保 持した図示しないローラ保持体等に取付けられている。
【0024】 図1中14は下杵加圧ローラ11に対して設けられたバネダンパー、15は上 杵加圧ローラ12に対して設けられたばねダンパーであり、これらにより圧縮成 型圧力が異常に高くなった場合に上下両加圧ローラ11、12を互いに離れる方 向に逃がすとともに、これらの間に上下杵4、3を通過させることを許して、こ の機械(回転式打錠機)の安全を図るために用いられている。
【0025】 図1中16は臼取付け部1aの上面に下面開口を接して配置された粉末供給器 であり、その終端壁16aは粉末掻き取り手段として利用されている。この粉末 供給器16の内部には補給ホッパー17を介して適宜粉末材料が補給されるよう になっている。図1中18は臼取付け部1aの上面に下端面を接して設けられた スクレーパで、これにより成型された成型品Aが回転盤1の外部に取出されるよ うになっている。
【0026】 また、図4に示されるように回転式打錠機は、手動による機械起動および手動 または自動による機械停止や各種の運転モード等を支持する操作パネルコントロ ーラ21と、制御部22と、主モータ23と、電磁クラッチ24と、エアーシリ ンダ25等も備えている。
【0027】 マイクロコンピュータ等で形成される制御部22は、これに入力される前記コ ントローラ21および加圧力センサ13等からの入力信号に基づいて、主モータ 23、電磁クラッチ24、エアーシリンダ25等の機器を制御するものである。 主モータ23は、打錠機全体に動力を供給するものであり、電磁クラッチ24は 主モータ23と図示しない回転盤駆動機構との間に設けられて、そのON動作で動 力を伝達して機械起動をし、 OFF動作で動力の伝達を断って機械停止をするよう になっている。
【0028】 したがって、この回転式打錠機は、その主モータ23を起動し電磁クラッチ2 4をONすることで回転盤1を回転できる。それにより、粉末供給位置に臼2が運 ばれた際に、下杵3が下杵低下器5で下降動作されるにしたがって粉末供給器1 6内の粉末材料が自由落下して臼2内へ充填される。引き続いて下杵3は秤量位 置に運ばれて充填深さ調節レール6により上昇されるから、それに伴い余剰粉末 が粉末供給器16内に吐き出され、所定量の粉末が臼2内に残される。引き続い て、下杵3が挿入された臼2が粉末供給器16の終端壁16aの下端に摺接した 後に粉末供給器16外に移動されることに伴い、余剰粉末が終端壁16aで掻き 取られ、臼2内への粉末充填量が決定される。
【0029】 そして、臼2は圧縮成型位置に運ばれ、上杵4および下杵3が上下の杵加圧ロ ーラ11、12により互いに近付く方向に移動されて、臼2内に既に取込まれて いる粉末材料を圧縮成型する。
【0030】 この後、臼2は突き上げ位置に運ばれ、それに伴い、まず、上杵案内カム8に より上杵4が上昇されて、この上杵4が臼2内の成型品Aから分離されるととも に、臼2から抜け出し、次に、突き上げレール7による下杵3の上昇で臼2内の 成型品Aが臼2上に押し出される。最後に、臼2が取出し位置に運ばれることに より、押し出された成型品Aがスクレーパ18に当たって、下杵3から分離され て回転盤1の外部に取出される。
【0031】 以上のようにして臼2が回転盤1により1回転するごと1成型サイクルが終了 する。以下、この成型サイクルが繰り返し行なわれて、次々に錠剤等の成型品A が製造される。
【0032】 次に、前記充填深さ調節レール6および高さ調節機構9等の構成を図2および 図3を参照して説明する。 充填深さ調節レール6は水平状のレールべース板31上にボルト止めされてい る。図2に示されるように充填深さ調節レール6は、下杵低下器5の出口端に対 向し、かつ、下杵3を上昇させる上り斜面6aと、この斜面6aの傾斜上端に連 なる水平な充填深さ設定面6bと、この設定面6aから僅かな下がり傾斜面6c を介して連なった水平な導出面6dとを有している。充填深さ設定面6bは前記 粉末供給器16の終端壁16a下方に対応して配置されて、前記余剰粉末の掻き 取りを可能にしているとともに、導出面16dの終端は図1および図2に示され るように下杵加圧ローラ11に近接されている。
【0033】 レールベース板31には充填深さ調節レール6と平行に下杵飛上がり防止用の ガイド板32が並設されている。このガイド板32は、下杵3の上側傾斜面3a1 が摺接可能な斜状ガイド面32aを有しているとともに、上下動可能であって、 図示しないばねにより常にレールベース板31方向に付勢されている。レールべ ース板31は上下動可能なレール支持軸33の上端にボルト止めされている。レ ール支持軸33は高さ調節機構9の構成部品であって、その下端部に従動斜面3 3aを有している。
【0034】 図3に示されるように高さ調節機構9は機構フレーム34を備え、このフレー ム34には、垂直な支持軸ガイド部35と、このガイド部35の下端部に直角に 連なったスライダーガイド部36とが設けられている。支持軸ガイド部35が有 する円筒状中空部35aは機構フレーム34の上端に開口されており、この開口 を通してレール支持軸33が上下動可能に挿入されている。なお、図3中37は ストッパで、この上にレールベース板31が載置されて、充填深さ調節レール6 の最下降位置が決定されるようになっている。
【0035】 スライダーガイド部36が有する円筒状中空部36aの一端は前記円筒状中空 部35aの下端部に連通されている。この中空部36aにはスライダー38が、 その軸方向に移動可能に収納されている。スライダー38の支持軸ガイド部35 側はカム斜面38aを有して楔上をなし、その斜面38aで前記従動斜面33a を受けて、レール支持軸33を支持している。
【0036】 このスライダー38の周面に、軸方向に延びる形成された長溝39には、スラ イダーガイド部36に螺合されたストッパねじ40の先端が挿入され、それによ り、スライダー38の軸方向移動を許しつつスライダー38が回り止めされてい る。そして、スライダー38にはそのカム斜面38aを設けた側とは反対側から スライダー駆動軸41のねじ部41aが螺挿されている。なお、38cはスライ ダー駆動軸41のねじ部41aが収納される中空部である。
【0037】 スライダーガイド部36の入口部は、スライダー38が収納された部分よりも 大径をなす摺動孔部36bとなっており、この部分には一対のシール42がその 軸方向に摺動可能に収納されている。これらシール42にはスライダー駆動軸4 1が貫通されている。なお、43はシール42に外れ止めを兼ねるモータブラケ ットである。スライダー駆動軸41のスライダーガイド部36外に突出された軸 部分は、従動平歯車44を貫通してこの歯車44と連結されている。
【0038】 前記機構フレーム34内には前記ブラケット43に支持された正逆回転可能な 昇降用モータ45が内蔵されている。このモータ45の出力軸45aには駆動平 歯車46が連結されている。この平歯車46は前記従動平歯車44に噛み合わさ れている。
【0039】 以上の部品により高さ調節機構9が構成されている。この機構9において、昇 降用モータ45が正転動作されると、駆動平歯車46および従動平歯車44を介 してスライダー駆動軸41が回転され、この軸41のねじ部41aに螺合されて いるスライダー38が例えば図3中矢印A方向に移動されるため、このスライダ ー38のカム斜面38aがレール支持軸33を押し上げる。したがって、このレ ール支持軸33とともにレールベース板31が上昇されるから、同時に充填深さ 調節レール6が上昇される。また、この逆に昇降用モータ45が逆転動作される と、スライダー38が例えば図3中矢印B方向に移動されるため、レール支持軸 33がレールベース板31を伴って下降され、同時に充填深さ調節レール6も下 降される。
【0040】 そして、昇降用モータ45は、前記制御部22から適宜出力される制御信号に 応じて正転または逆転されるから、既述の動作により充填深さ設定レール6が上 下動されて、臼2に対する下杵3の高さ位置、言い換えれば臼2への粉末材料の 充填深さが調節されるようになっている。この高さ調節機構9、加圧力センサ1 3、および制御部22により、充填深さ調節レール6を適宜調節するフィードバ ック制御が行われるようになっている。
【0041】 図2および図3に示されるように高さ調節機構9の機構フレーム34の外面に は、スライダー駆動軸41と対応してシリンダブラケット47を介して前記エア ーシリンダ25が取付けられている。このシリンダ25の往復動されるピストン ロッド25aはシリンダブラケット47を貫通しユニバーサルジョイント48を 介してスライダー駆動軸41に連結されている。ユニバーサルジョイント48は 前記充填深さの調節動作におけるスライダー駆動軸41の回転を許すようになっ ている。
【0042】 なお、このエアーシリンダ25、ユニバーサルジョイント48、および高さ調 節機構9のスライダー駆動軸41、スライダーガイド部36で案内されるスライ ダー38、および支持軸ガイド部35で案内されるレール支持軸33は、前記臼 2内への粉末充填量を強制的に減量させる充填量減量手段49を構成している。
【0043】 この減量手段49のエアーシリンダ25が、そのピストンロッド25aを水平 に突出させるように動作される場合には、スライダー駆動軸41が押されるので 、同時にスライダー38が図3中矢印A方向に移動して、そのカム斜面38aが レール支持軸33を押し上げる。それにより、レール支持軸33およびレールベ ース板31を介して充填深さ調節レール6が上昇される。
【0044】 この逆にピストンロッド25aを引っ込めるようにエアーシリンダ25が動作 される場合には、スライダー38が図3中矢印B方向に移動されて、レール支持 軸33がレールベース板31を伴って下降されるので、同時に充填深さ調節レー ル6が下降される。
【0045】 以上の動作は瞬時になされるとともに、この動作において従動平歯車44は駆 動平歯車44との噛み合い部で軸方向の滑りを生じ、それにより、スライダー駆 動軸41の軸方向移動を可能にしている。
【0046】 この充填量減量手段49による充填深さ調節レール6の昇降寸法は、充填深さ が5mm〜15mm程度の成型品を例とすれば、 0.5mm〜3mm程度の僅かな昇降寸法 に設定される。その上、エアーシリンダ25は、前記制御部22により、この制 御部22への機械停止信号の入力と略同時にレール支持軸33を上昇させるよう に制御される。さらに、エアーシリンダ25は、制御部22により、この制御部 22への機械起動信号の入力後所定のタイミング、つまり、起動後に所定の時間 (数秒)が経過した後、あるいは起動後に回転盤1が所定回転(数回転)したな ど回転盤が定速回転に達するタイミングで、レール支持軸33を下降させるよう に制御される。
【0047】 したがって、前記充填量減量手段49を備えた回転式打錠機において、図5の タイミングチャートに示されるように機械停止信号が出されて、この打錠機が停 止する時には、制御部22から出力されるエアーシリンダ制御信号に基づいて、 この制御部22への機械停止信号の入力と同時(なお、多少遅れてもよい。)に エアーシリンダ25がON動作されて、そのピストンロッド25aを突出させる。 また、この直後に電磁クラッチ24が制御部22から出力される電磁クラッチ制 御信号に基づいて OFFされる。
【0048】 そうすると、回転式打錠機が減速から静止に至る時あるいは停止後において、 既述のように充填量減量手段49が動作されるに伴い、充填深さ調節レール6上 にのっている下杵3が上昇されるから、臼2内への粉末供給器16からの充填深 さを自動的に浅くなる。
【0049】 ところで、機械停止時においては、回転盤1の遠心力の影響が低下ないしは消 失することに伴い臼2内への充填密度が高まる。しかし、それにも拘らず、既述 の充填量の減少により前記充填密度の高まりに基づく過密充填状態を相殺できる 。
【0050】 次に、機械起動信号が制御部22に入力され、それと同時に、この制御部22 から出る電磁クラッチ制御信号に基づき電磁クラッチ24がONされる。そして、 この起動後に所定の時間が経過した後、あるいは起動後に回転盤1が所定回転し たなど回転盤1が定速回転に達したタイミングで、制御部22から出力されるエ アーシリンダ制御信号に基づいてエアーシリンダ25がそのピストンロッド25 aを引っ込めるように動作される。それにより、充填量減量手段49が逆に動作 されるから、充填深さ調節レール6が元の高さ位置(高さ調節機構9で調節され た高さ位置)に戻されると同時に下杵3も下降され、適正な充填深さが自動的に 回復される。
【0051】 以上のようにこの回転式打錠機は、その機械停止時に臼2への粉末供給量を強 制的に少なくするとともに、その状態を、再起動後定速回転に移行するまで維持 するから、この機械停止時から定速回転に移行する非定速回転期間での生産にお いて、臼2内に粉末材料が過密状態に充填されることがない。
【0052】 そのため、前記期間での圧縮成型の際に過大な加圧力が発生することを防止で き、それに伴い杵先部の破損や加圧ローラ11、12の傷付きなどの損傷をなく して、機械の安全を図ることができる。したがって、高い加圧力で圧縮成型する のに適するとともに、高速で生産するのにも適する。そして、過密充填とならな い定速回転下では、既述のように充填量の減量は解除されるから、所定厚みの成 型品Aを生産できる。
【0053】 しかも、臼2内への過密充填に対処するために、機械を再起動する際に、生産 される成型品の厚みをわざと大きく設定して再起動時における成型圧力を低くす ること不用であるので、調節の手間を要しないとともに重量過多の不良品を生産 することがない。
【0054】 また、以上のように過密充填に基づく異常な加圧力の増大がないから、前記非 定速回転期間においてバネダンパー14、15が異常振動を起こすことがないと ともに、過密充填に基づく異常な加圧力を加圧力センサが検出することがないか ら、これら異常振動や異常な加圧力の検出に基づき機械停止がなされて、運転再 開ができなくなるようなことがない。しかも、この回転式打錠機では臼2への粉 末材料の充填深さをフィードバック制御をしているが、既述のように前記非定速 回転期間において過密充填に基づく異常な加圧力を加圧力センサが検出すること がないから、フィードバック制御が適正に行われる。
【0055】 図6は本考案の第2実施例を示している。同図6(A)中61は高さ調節機構 、62は充填量減量手段を示している。高さ調節機構61の機構フレーム63内 には、軸受64を介してウォームホイール65が回転自在に収納されているとと もに、この外周に形成した歯65aに噛み合うウォーム軸66が図示しない軸受 を介して回転自在に収納されている。ウォーム軸66は機構フレーム63の外部 に近接して設けられ制御部により制御される昇降用モータ67に連結されている 。
【0056】 ウォームホイール65はその軸方向に貫通するねじ孔65bを有し、このねじ 孔65bにはこれを上下方向に貫通する中空の昇降用ねじ軸68が上下動可能に 螺合されている。昇降用ねじ軸68は機構フレーム63にねじ止めされた回り止 めキー69で回り止めされているとともに、その上端部は機構フレーム63から 上方に突出されている。そして、昇降用ねじ軸68はその中空部68aに上側か ら挿入されたレール支持軸70を支持しており、この軸70の上端部には充填深 さ調節レール6が取付けられている。このレール6のレール支持軸70への固定 構造は図6(B)に示されており、レール支持軸70の上端部に形成された段部 70aに充填深さ調節レール6を位置決めして、固定ねじ71を介して連結され ている。
【0057】 この高さ調節機構61は、その昇降用モータ67の正転および逆転に伴い、ウ ォームホイル65との噛み合いを介して昇降用ねじ軸68が上下動されると同時 に、レール支持軸70を介して充填深さ調節レール6を昇降でき、それにより、 このレール6の高さ位置、言い換えれば、臼2内への粉末材料の充填深さを調節 できる。
【0058】 前記充填量減量手段62は、レール支持軸70の下端に連結したエアーシリン ダ75と、このシリンダ75の垂直なピストンロッド75aの上端に連結された レール支持軸70と、充填深さ調節レール6とを有して構成されている。レール 支持軸70は、昇降用ねじ軸68の中空部68aに上下摺動可能に設けられてい るとともに、回り止めキー76により昇降用ねじ軸68に対して回り止めされて いる。なお、昇降用ねじ軸68の中空部68a内面には回り止めキー76が摺動 する上下方向に延びる長溝(図示しない)が設けられている。
【0059】 この充填量減量手段62は、エアーシリンダ75の第1配管77に空気を導入 することにより、ピストンロッド75aを上方に突出させてレール支持軸70を 介して充填深さ調節レール6を瞬間的に例えば 0.5mm〜3mm程度上昇させ、また 、エアーシリンダ75の第2配管78に空気を導入することにより、ピストンロ ッド75aを下方に引っ込めて充填深さ調節レール6を瞬間的に下げることがで きる。
【0060】 この第2実施例の以上の点以外の構成は、図示しない点を含めて前記第1実施 例と同様である。したがって、このような高さ調節機構61および充填量減量手 段62を備える第2実施例の回転式打錠機においても、前記第1実施例と同様な 作用効果を得て、本考案の初期の目的を達成できる。
【0061】 なお、本考案においてレール支持軸を元の高さ位置に復帰させるタイミングは 、回転盤が定速回転に達する少し前または達した後でもよく、要すれば、機械的 な過加圧が発生しないタイミングで復帰させればよい。
【0062】
【考案の効果】
以上説明した本考案の回転式粉末圧縮成型機においては、機械停止時に充填深 さ調節レールを介して下杵を自動的に上昇させて粉末供給器に対向している臼内 への粉末充填量を減少させることにより、過密充填状態を相殺し、機械起動後に 前記下杵を自動的に元の高さ位置に復帰させるから、前記過密充填状態の相殺に より杵などの破損を生じることなく高い加圧力で成型品を生産するのに適すると ともに、高速で生産するのにも適し、また、過密充填状態を相殺するために成型 品の厚みを一時的に大きくする必要がないから、重量過多の不良品を生産するこ ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る回転式打錠機の臼が
配設された回転盤と杵および杵昇降用駆動部材との関係
を展開して示す概略説明図。
【図2】同第1実施例に係る回転式打錠機が充填深さ調
節レール回りの構成を示す正面図。
【図3】図2中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図4】同第1実施例に係る回転式打錠機の制御系の構
成を示すブロック図。
【図5】同第1実施例に係る回転式打錠機の制御系の動
作を説明するためのタイムチャート。
【図6】(A)は本考案の第1実施例に係る回転式打錠
機の要部の構成を示す断面図。(B)は図6(A)中Y
−Y線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…回転盤、 1a…臼取付け
部、2…臼、 3…下杵、
5…下杵低下器、 6…充填深さ調
節レール、6a…上がり斜面、 6b
…充填深さ設定面、9…高さ調節機構、
16…粉末供給機、16a…後端壁(粉末掻き取り
手段)、22…制御部、32…レール支持軸、
49…充填量減量手段、61…高さ調節機構、
62…充填量減量手段、70…レール
支持軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】臼が取付けられた回転盤の臼取付け部上面
    に接する粉末供給器の下方位置に対応して配設された下
    杵低下器で、前記臼内にその下方から挿入された下杵を
    下降動作させて前記粉末供給器内の粉末材料を前記臼内
    に充填するとともに、前記粉末供給器の下方位置に対応
    して配設された上下動可能な充填深さ調節レールで前記
    下杵を上昇動作させ、それにより前記臼内から吐き出さ
    れる余剰粉末を前記粉末供給器の終端部に設けられた粉
    末掻き取り手段により掻き取って秤量する回転式粉末圧
    縮成型機において、 前記充填深さ調節レールを支持した上下動可能なレール
    支持軸を上昇させる充填量減量手段と、 機械停止信号および機械起動信号が入力され、前記機械
    停止信号の入力と略同時に前記レール支持軸が上昇され
    るように前記充填量減量手段を動作させるとともに、前
    記機械起動信号の入力後に前記レール支持軸が元の高さ
    位置に復帰されるように前記充填量減量手段を動作させ
    る制御部とを具備した回転式粉末圧縮成型機。
JP1993048810U 1993-09-08 1993-09-08 回転式粉末圧縮成型機 Expired - Lifetime JPH0756153Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6260137A (ja) * 1985-09-10 1987-03-16 Seiko Epson Corp 光学ピツクアツプ

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