JPH07212831A - コードレス電話機端末およびその操作方法 - Google Patents

コードレス電話機端末およびその操作方法

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JPH07212831A
JPH07212831A JP35344193A JP35344193A JPH07212831A JP H07212831 A JPH07212831 A JP H07212831A JP 35344193 A JP35344193 A JP 35344193A JP 35344193 A JP35344193 A JP 35344193A JP H07212831 A JPH07212831 A JP H07212831A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】コードレス電話機のハンドセットにデジタルデ
ータディスプレイを設け、ハンドセットの電源電圧状
態、被呼者の確認、本体への記録内容などを表示するよ
うにする。 【構成】コードレス電話機10は、本体11とコードレ
スハンドセット(通話器という)13から成り、通話器
には、表示画面16がある。通話器のマイクロプロセッ
サによって、定期的に通話器内部の電源電圧のレベルを
監視している。低電圧時の表示は、電源が切れるか、充
電のために通話器が本体に戻されるまで、状態が変化す
るごとに表示される。本体で受信された電話の発呼者の
IDデータは、その正当性が確められ、正当性が認めら
れると本体の発呼者リストメモリに記憶された後、通話
器に無線送信される。呼び出しに応答する前に名前と電
話番号によって発呼者を特定するため、表示画面に表示
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コードレス携帯電話機
端末、および加入者の端末の機能と電話による通話法の
特徴とが対話型のハンドセット(以下、通話機という)
上に選択的に表示可能な端末の操作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コードレス電話機は、自由な行動が制限
されないので、家庭や、仕事や、産業の環境においても
普及していることが明らかとなってきている。電話の加
入者は、それゆえステーションセットの延長コードの限
界に制限されない。その代わり、加入者は、電話機本体
(据え付けられたベース)とそのコードレス携帯通話機
との間の約300mまでの電波接続範囲ラジオリンクレ
ンジ内での完全に自由な行動を有する。
【0003】コードレス電話と同一の広がりを持ち、ア
ナログ音声とデータコミュニケーションとの両者の機能
強化された電話サービスは、現在、利用可能であり、同
一のネットワークでの広範囲にわたる応用をサポートし
ている。現在利用可能なデジタル技術を目一杯の範囲に
おいて使用するためには、一時的あるいは蓄積されたデ
ータのためになるべく文字表示のディスプレイが必要と
なる。代表例は、従来の加入者の端末電話機のメモリー
に蓄積された名前や電話番号のディレクトリ(リスト、
電話帳)が液晶ディスプレイ(LCD)に表示されるこ
とである。周知の据付型電話装置は、このようなディス
プレイを有しており、音声やデータ信号がこれを介して
送られる電話線によって、直接地方の電話交換局に接続
されるが、このような電話装置において、データディス
プレイは、全く問題がないし、実際極めて普通のことで
ある。このような装置は、1990年5月8日に発行さ
れたアメリカ合衆国特許番号4924496号(Fig
a et al)公報に代表される。そして、その開示
内容が、参考のためここに記載される。
【0004】しかし、従来より標準とされている全ての
機能を有するディスプレイを持たないコードレス通話機
においては問題が持ち上がる。それゆえ、コードレス電
話機の全ての能力は、ハンドセットディスプレイがない
こと、あるいは、機能的な性能が制限されたディスプレ
イによって著しく妨げられることは、容易に明白であ
る。この問題は、ベースステーション(以下、電話機本
体または単に本体という)にディスプレイを持たせるこ
とにより緩和されるけれども、ハンドセット(以下、通
話機という)が遠くに置かれた場合に悪化され、本体の
ディスプレイにより提供される情報への便利なアクセス
ができなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、上述するコードレス電話の加入者の端末のデータデ
ィスプレイに関する問題点をかえりみて、コードレス通
話機にデジタルデータディスプレイを提供することにあ
る。
【0006】この発明のさらなる目的は、音声とデータ
信号との両方において、電話機本体と通話機との連続的
な電波の接続(ラジオリンク)を確立することにある。
この発明のもう一つの目的は、音声とデータ信号が共通
の通信チャネルを占領するデータディスプレイの提供に
ある。この発明のさらに別の目的は、全二重モードで機
能する加入者のコードレス電話端末である。この発明の
さらに別の目的は、氏名録、電話線の確認(CLID:C
alling line identification)および電話を掛けてきた
人全てのリストを支持する装置と、これに対応するソフ
トウェアの提供にある。この発明のさらに別の目的は、
氏名と電話番号録が蓄積された連続的な円状のディスプ
レイを与えるよう適用された装置と、これに対応するソ
フトウェアの提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来技術に関する問題
は、大部分は解決され、前述の目的は、関係する電話機
本体との電波(ラジオ)通信において、コードレス通話
機の文字数字ディスプレイ上にデータに表示するための
方法に関する発明を頼みとすることによって達成される
であろう。本発明の方法は、電話機本体の電話線端末に
おいてデジタルコード化されたデータ信号を受け取り、
この受け取ったデータ信号の正当性を確認するためにテ
ストを行い、それから、電波接続を通じてこの確認され
たデータ信号を電話機本体から通話機へ転送し、そし
て、文字数字表示のディスプレイをドライブするために
通話機においてこの確認されたデータ信号を受け取って
デコードするという工程から構成される。
【0008】すなわち、本発明は、コードレス電話機端
末のベースステーションとラジオ通信で結び付けられた
コードレスハンドセットの文字数字ディスプレイにデー
タを表示するに際し、ベースステーションの電話線端末
にデジタル的にエンコードされたデータ信号を受信し、
受信されたデータ信号をテストしてその妥当性を確認
し、ベースステーションからラジオリンクを越えてハン
ドセットに確認されたデータ信号を送信し、文字数字デ
ィスプレイを駆動するためにハンドセットに確認された
データ信号を受信し、デコードすることを特徴とするコ
ードレス電話機端末の操作方法を提供するものである。
ここで、ベースステーションとハンドセットとの間の前
記ラジオ通信は変調されたRFキャリア信号を経て行わ
れるのが好ましく、また、前記キャリア信号はベースス
テーションから連続的に送信されるのが好ましい。
【0009】本発明は、上記操作方法であって、さらに
先に、ベースステーションからハンドセットに受信され
る所定のキャリア信号レベルの存在をテストする工程を
有することを特徴とするデータ表示方法を提供するもの
である。ここで、前記ハンドセットは、バッテリー電源
を持ち、連続的キャリア信号は、エンコードされたデー
タ信号の消失や破壊を回避する所定割合でバッテリーパ
ワーを温存するためにハンドセットに断続的に受け取ら
れるのが好ましい。
【0010】本発明は、上記操作方法であって、さら
に、前記入力信号をデコードされたデータの所定表示用
にフォーマットする工程を有することを特徴とするデー
タの表示方法を提供するものである。また、本発明は、
上記操作方法であって、さらに、データ信号がハンドセ
ットに送信される前に、ベースステーションのメモリ手
段に確認され、デコードされたデータ信号を検索可能に
記憶する工程を有することを特徴とするデータ表示方法
を提供するものである。
【0011】また、本発明は、上記操作方法であって、
さらに、ベースステーションのメモリ手段に記憶された
所定データを検索するためにハンドセット内の第1制御
手段にリクエストを出すのを開始し、前記第1制御手段
で相当するリクエスト信号を生成してベースステーショ
ンにラジオリンクを越えて前記信号を送信し、受信した
リクエスト信号に応じて所定のデータを検索してハンド
セットへの送信のための検索データでベースステーショ
ンにおいてRFキャリア信号を変調し、変調RFキャリ
ア信号をハンドセットにおいて受信しかつ検出して送信
されたデータを再生し、文字数字ディスプレイの入力に
再生された送信データを伝導することを特徴とするデー
タ表示方法を提供するものである。
【0012】さらにまた、本発明は、コードレス電話機
端末のベースステーションとラジオ通信で結び付けられ
た対話型コードレスハンドセットの文字数字データ表示
システムにおいて、デジタル的にエンコードされたデー
タ信号を電話線端末で受信し、妥当性をテストし、そこ
でメモリ手段に記憶し、その通話中に表示のためにハン
ドセットに自動的に送信し、通話の終了に続いてメモリ
手段から前記データを回復させる方法であって、ベース
ステーションのメモリ手段に記憶された所定データを検
索するためにハンドセット内の第1制御手段にリクエス
トを出すのを開始し、前記第1制御手段で相当するリク
エスト信号を生成してベースステーションにラジオリン
クを越えて前記信号を送信し、受信したリクエスト信号
に応じて所定のデータを検索してハンドセットへの送信
のための検索データでベースステーションにおいてRF
キャリア信号を変調し、変調RFキャリア信号をハンド
セットにおいて受信しかつ検出して文字数字ディスプレ
イを駆動するために送信されたデータを再生することを
特徴とするコードレス電話機端末の操作方法を提供する
ものである。
【0013】
【実施例】本発明に係るコードレス電話機端末の操作方
法を添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細
に説明する。
【0014】図1は、本発明のコードレス電話機端末の
操作方法を実施するコードレス携帯電話機端末10の斜
視図であり、そしてこの端末10は、後述するように、
音声とデータ信号の通信網において強化された電話サー
ビスを提供するために適合性のあるソフトウェアを備え
ている。端末10は、支持プラットホーム12上に鋭角
で設置された電話機本体(以下、単に本体という)11
を含んでいる。この配置は、本体11の対応する受け台
14の中にコードレスハンドセット(以下、通話機とい
う)13を支える助けとなる。通話機13は、そのダイ
ヤルパッド15、後に詳述するその他の機能ボタンと、
ディスプレイスクリーン(画面)16に便利なアクセス
を与えるために都合良く配置されているのを見ることが
できる。この図示の実施例に描かれているように、画面
(スクリーン)16には、1行10文字・数字で3行か
らなる液晶(LCD)が用いられる。
【0015】通話機上の画面16に関する機能(ファン
クション)キーを有するのと同様に、本体11は、ダイ
ヤルパッド17と、通話機13上の同様なキーに相当す
るある一つの機能キーとを含んでいる。図1には示して
いないが、電源の供給用の電気的接続が、通話機13と
受け台14とにおいて、相連添する電気的コンタクトに
よって従来の方法でなされているのが判るであろう。本
体11上の発光ダイオード(LED)は、2つの加入者
の特徴の中の機能状態と同様に電源との通電状態を示し
ている。よって、点灯されているLEDによりラベル付
けされたメッセージは、加入者がサービスの参加者であ
る場合には、音声のメッセージが電話会社の地方局のメ
ッセージサービスで加入者を待機状態になっていること
を示している。同様に、点灯されたLED18は、加入
者に対して新規の通話者(呼出者)が通話者リストに加
えられたことを示している。続いて、以下に詳細に特徴
を説明する。
【0016】実際に、本体11は、通話機13があって
も、なくても、従来のスピーカ電話モードにおいて操作
することにより別々の独立した電話機端末として機能す
る。そしてこのモードにおいて、図示していないが、本
体11のスピーカは、従来どうりに音声信号を再生する
よう機能する。図示していないが、マイクロフォンは、
従来どうりに音声信号を発生するよう機能する。
【0017】端末10は、A/Dマイクロプロセッサの
ポートを介して、定期的に通話器13内部の電源電圧の
レベルを監視している。プリセットレベルが検知された
時、端末10は、画面16上のディスプレイメッセージ
によって、低電圧状態であることを示す。低電圧時のデ
ィスプレイメッセージは、電源が切れるか、通話器が充
電のために本体に戻されるまで、状態が変化する毎に5
秒間表示される。
【0018】端末10は、アイドル状態において45秒
後に、電源節約モードに戻ることにより、電源のスタン
バイ時間を最大化する。電源節約モードの時、画面16
は電源が切られ、LEDは消灯され(より短い発光期間
のサイクルで発光する新しい通話者のメッセージを除
く。)、マイクロプロセッサはスリープ・モードとな
る。マイクロプロセッサは、使用者がキーを押したり、
本体11に戻されたことを警告することを失敗しないよ
う確認するために、400ms毎に100msの間起動
される。
【0019】図2は、本体11の詳細なブロック図であ
り、音声、制御およびデータ信号の両者の信号経路を、
この発明に従って、機能的なコードレス電話機端末を実
現する種々の構成要素とともに示している。この点にお
いて、端末10は利用者に電話を待つこと、電話を転送
すること、そして、表示用ディスプレイを必要としない
加入者サービスの例であるボイスメールを含む電話加入
者サービスの全てを同時に提供するつもりであることが
判るであろう。さらに重要なことは、加入者は、通話者
(呼出者)の確認サービスが、ディレクトリの電話番号
や通話者の名前が表示される画面16を通じて利用でき
る。
【0020】端末10の利用は、端末10により提供さ
れるスタンドアロンの特徴に加えて、画面16によりさ
らに強化されている。このようなスタンドアロンの特徴
は、ダイヤルされた番号が正しいことを確認するため
に、ダイヤルする前に画面16に表示される番号を前も
ってダイヤルすることを含んでいる。ディレクトリの電
話番号と、それに対応する氏名録を含む通話者リストに
記憶された任意の確認可能な応答のあった、または、応
答のなかった通話者と同様に、任意のダイヤルされた番
号は、1つのキーを押すことにより通話を始めるソフト
キーを使うことにより同様にダイヤルすることができ
る。ディスプレイ16上に上述のキーを出現させる操作
を行わせる2つのソフトキーが提供されている。この操
作の一例を以下に詳細に説明する。
【0021】端末10は、チップアンドリング端末31
に接続される導体のよじり線からなる電話線30により
地方の中央電話局(CO:Central office) と配線による接
続を施されている。中央電話局からの音声とデータ信
号、即ち、アナログ形式の音声信号と、電話線と顧客名
確認のパケット変換データからなるデータ信号とは、端
末31に入力される。
【0022】ガイ・チャプットら(Guy Chaput et al)
の名前で出願され、ノーザン・テレコム社(Northern T
elecom Limited)に譲渡された出願継続中のアメリカ合
衆国特許出願番号07/733,027に開示されているように、
参考文献によりここに組み込まれている開示は、通話番
号の一致確認(CNID:Calling number identification)と
いう特殊な特徴は、ベルコア・テクニカル・リファレン
ス(Bellcore Technical References) のTR-TSY-00030お
よびTR-TSY-00031に定義されているデータ転送の同時代
の方法とプロトコルを参照している。同一確認されるデ
ータ(IDデータ)は、Bellcore TR-TSY-00030 毎にBe
ll202 モデムからフリキュエンシィ シフト キーイン
グ(FSK:frequency shift keying) を通じて地方の
電話制御局から送られている。このようなデータは、現
在の時間と日付と共に、通話者の氏名と電話番号から構
成される。本質的に、コード化され一致確認される転送
データは、電話線30上の第1と第2のリング信号(rin
ging signal)の間で受け取られる。しかし、メッセージ
の待機データは、端末10が作動中でない場合や(すな
わち、オンフック状態、通話機が受け台に置かれている
場合)、必ずしもリングバーストの間にない場合のどの
ような時にでも転送されることができる。
【0023】図2においてモデム32として示されるカ
スタム ローカル エリア シグナリング サービス
(CLASS:custom local area signalling service
s)のメッセージ・サービス・モデムは、マイクロプロセ
ッサ33の入力44に復調され、かつ出力されるFSK
信号を受け取る。そして、マイクロプロセッサ33から
データはCMS(class message servicing) データとし
て不揮発性のNVRAM(NonVolatile RAM) 中で回復可
能に蓄積される。同時に、リング検知器35からの出力
は、CMSデータが転送中に劣化があるかどうかを確認
するためのテストを開始するために、制御ポート36に
結合される。双方向データバス37は、マイクロプロセ
ッサ33からのCMS出力データをメイン・マイクロプ
ロセッサ39のデータ入力レジスタ38に結合する。リ
ング検知器35からの同一の出力は、DTMF信号が発生さ
れ、ハイブリッド回路40に接続されるマイクロプロセ
ッサ39の制御ポート43に接続(結合)される。この
点から、これらの信号は、通話機13に送信されている
か、または、電話線30に接続されている。
【0024】マイクロプロセッサ39内部のROM45
は、後に詳細に説明する本発明に関するソフトウェアに
基づいて動作するマイクロプロセッサ33および39の
両者の操作を制御するファームウェア(firmware)から構
成されている。EEPROM47は、データ、即ち、一
例として、ディレクトリ(住所氏名録)データ、通話録
データおよび工場のプログラムデータを含んでいる。こ
のようなソフトウェア制御に関して、転送データ出力5
0は、ミニマム シフト キーイング(MSK:minimu
m shift keying) モデム51に接続されている。代表的
なMSKモデム51は、(株)東芝により製造されてお
り、部品番号TC35470AF により特定される。このモデム
は、副搬送(サブキャリア)FSK(frequency shift k
eying)変調により制御信号を転送するために、電波通信
システムにおいて、全二重または半二重モードのどちら
でも都合良く機能する。
【0025】モデム51からの変調された出力信号は、
ダイオード52を介して、46MHzから49MHzま
での周波数帯域で制御可能なRF出力を有する結合され
たRF増幅器/発振器のモジュール54を含む範囲限定
の周波数変調(FM)トランシーバ53の入力に接続されて
いる。モジュール54からの出力は、分割された出力経
路を有するノッチ・フィルター(notch filter)55に入
力されている。1つの経路は、RF搬送波の変調をもた
らすために位相比較器56を介してモジュール54の入
力に戻っている。RF搬送波上にデジタル情報を重ね合わ
せるソフトウェアは、モデム51内部で動作している。
デジタル情報は、FSK(frequency shiftkeying) を通じ
て行われる。上述したように、信号は搬送波の上に固定
する位相比較器56を通過する。この方法により、暗号
は位相比較器に運び出される。2つ目の出力経路は、送
信受信切り替え器57を通じて、通話器13の対応する
アンテナ59により電波接続が確立されているアンテナ
58に接続される。
【0026】プロトコル内の全ての転送されたメッセー
ジには、チェックサム(checksum)情報が含まれている。
弱いRF条件によりデータ・エラーが起きた場合には、こ
のチェックサム・テストが失敗し、エラーが発見され
る。使用者は、画面16上の5秒間の一時的なメッセー
ジ「もう一度やり直して下さい」(Sorry try again) に
よりこのエラーを通知される。
【0027】上述したFSK 信号は、たとえ本体とその通
話器13がオンフック状態(通話機が本体の受け台に置
かれている状態)であったとしても受信され、処理さ
れ、本体11から転送されることが理解されるであろ
う。このことは、画面16内に表示されるディレクトリ
電話番号および/または通話者の氏名により通話者を同
一確認するために必要である。しかし、DNIDまたはCLID
(calling line identification) への加入者は、もし利
用可能であれば、最初に確立された通話者の同一確認を
有しているので、加入者は通話を受けるかまたは断るか
を選んでも良い。
【0028】電話が受け取られ、そして本体11または
その通話器13がオフ・フック状態(offhook) になる
と、端末31からライントランスフォーマー(変圧器)
66の第1のワインディングまでの音声信号の経路をな
すフック・スイッチ65は閉じられる。変圧器66の出
力は、スピーカ42をドライブするために、そこから増
幅器41を介してアナログ音声信号が与えられる回路4
0に接続されている。回路40からの第2の音声信号出
力は、音声スイッチ67に接続され、そこから、負帰還
を介して信号振幅(シグナルスウィング)を制御するた
めに、そこを横切って橋掛けされた図示のリミッタを有
する音声増幅器68の入力に接続されている。増幅器6
8からの出力は、出力が電位差計制御器(ポテンショメ
ータコントロール)71を通ってダイオード52に入力
されている圧縮伸長器(コンパンダー)70に接続され
ている。リンギング(呼び出しベル音)に続く明確な間
隔の期間、音声信号は、ダイオード52を介して、上述
したデータ転送と同様な方法で通話器13に転送するた
めのトランシーバ53に接続される。
【0029】音声とデータ信号の両者を発生する、本体
11からの変調されたRF出力信号は、通話器13のア
ンテナ59で受信され、受信信号をRF増幅器76に送
信し、本体11のトランシーバ53と機能的に同一であ
るFMトランシーバ77の入力にそこから送信する送信
受信切り替え器(デュプレクサ)75に接続される。ト
ランシーバ77へのRF信号の入力は、第1のIF/第
2のIF/ミキサー(音声調整装置)から構成されるR
Fモジュール78によって処理される。モジュール78
は、例えば、モトローラ(株)から商品として現在利用
可能で、部品番号MC3362により特定されるものを用いる
ことができる。モジュール78は、弁別装置(ディスク
リミネーター)として動作する位相比較器79と相互的
に機能することが判るであろう。この結果は、本体11
からRF出力信号により運ばれた暗号化されたデータの
暗号解読(信号化)である。
【0030】モジュール78からの音声出力は、DTM
F、音声と復号化されたデータを含んでいてもよい。後
者は、電話の利用者が加入しているCLASSサービス
に関する通話者の一致確認データに対応する論理の1お
よび0からなっていても良い。これ以外の復号化された
データは、ディレクトリ情報や、通信プロトコルを含ん
でおり、内容が最初にプロトコルをハンドシェイクで応
答確認し、データが送出され、その後、チェックサムバ
イトが出力される。音声出力は、2つの経路に分割さ
れ、1つの経路は、音声信号を通過させ、データ信号を
遮断するロウ・パス・フィルタ80に接続されている。
フィルタ80からの音声信号出力は、圧縮伸長器81に
接続されている。そして、ここでは、ダイナミック・レ
ンジ(信号を歪みなく処理できる動作範囲)の信号が復
元され、その後、減衰制御器(アテニュエイションコン
トロール)83を介して、スピーカ・ドライバ増幅器8
2に出力される。増幅器82からの出力は、音声信号が
聞こえるように再生される通話器のスピーカ84に接続
されている。
【0031】減衰器83の接点と圧縮伸長器81の出力
との間に配置される、手動で操作される音量制御回路
は、接地回路に接続されている。この音量制御回路は、
減衰器83からスイッチング抵抗87および88を接地
回路へ、もしくは、3番目の設定である場合には、接地
回路への接続をオープン状態とすることを選択的に許可
するシングルポール・3・ポジション・スイッチ86と
から構成されている。制御回路の内部で切り換えられる
抵抗87または88の抵抗値は、ドライバ82への入力
信号を決定し、その結果として、スピーカー83におけ
る音量が制御される。
【0032】モジュール78からの第2の音声出力経路
は、本体11内のトランシーバ53から転送される音声
信号と復号化されたデータの両者を含んでいる。本体1
1のモデム51に正確に対応するMSKモデム95は、
これへの復号化された入力データを復元し、本体11内
のマイクロプロセッサ39に相当するマイクロプロセッ
サ96に入力される、受信データのパルス列を生成す
る。
【0033】両方のマイクロプロセッサは、好みのソフ
トウェア制御に基づいて、同様に機能する。マイクロプ
ロセッサ96において、このようなソフトウェアがRO
M45に相当するROM97内に存在する。マイクロプ
ロセッサ39と96とを比較すると、本体と通話器にお
いて機能的に同一な回路構成の類似点が見られる。それ
ゆえ、両方のマイクロプロセッサと関連する回路ブロッ
クの機能的な面を理解するためには、図2に示すマイク
ロプロセッサ39と、マイクロプロセッサ96への理解
を完全とするためのこれに関係する記述とを参照すれば
十分である。
【0034】しかし、明確な違いがマイクロプロセッサ
96の内に、特に、LCDドライバ99とLCDディス
プレイ100とを含む液晶ディスプレイ(LCD)・モ
ジュール98として、図3に示されるように、マイクロ
プロセッサ96を介して、画面16に接続される受信し
たデジタル・データの形式(フォーマッティング)と出
力の中に明らかに存在する。マイクロプロセッサ96か
らの関連するLCD出力は、ダイヤルパッド15からキ
ー入力されたコードによりディスプレイ100に対して
コントラストの制御を与える。
【0035】さらなる違いは、警告変換器(アルタリン
グトランスデューサ)107をドライブするベル音の増
幅器(リングアンプ)106に適用されたマイクロプロ
セッサ96からのリング発振器の出力に見られる。マイ
クロプロセッサ96からの第2の相当出力は、増幅器1
06への入力を横切り、橋掛けされているベル音の音量
制御回路(リングボリューム制御回路)108に入力さ
れるベル音の音量制御信号である。
【0036】モジュール78、79およびモデム95の
制御は、コントローラ109を介してこれらの部品の制
御に影響する受信制御出力により影響される。
【0037】通話器13が本体11と電波接続の範囲を
越えて運ばれると、モジュール78により、範囲外であ
るとの指示が提示される。これは、雑音の多い音声信号
を消すためのフィルタ30の出力を横切って接続される
ノイズ・カット・モジュール110への入力に接続され
る範囲外信号から構成される。範囲外信号は、同様に、
信号を受け取る際に、ソフトウェア制御に基づく非接続
に行うマイクロプロセッサ96の入力に接続される。こ
の結果は、マイクロプロセッサ96から、フローチャー
トに図示するように、オンフック状態にされている本体
11に順次転送するトランシーバ77に対するドライブ
信号を出力するモデム95への出力信号である。
【0038】ハンドセット(通話機)13のスピーカー
83およびマイクロフォン115に結びついている回路
にも、ベース(本体)11の相当するスピーカー42お
よびマイクロフォン46と比較すると、相違が認められ
るであろう。ハンドセット13内のより単純な回路は不
要なライン変圧器およびハイブリッド回路がないことで
評価される。
【0039】マイクロフォンアンプ116およびそのリ
ミッタ117は、ベース11の音量増幅器68およびリ
ミッタ69に相当する。機能的にはこれらは同じである
が、上記のベースとハンドセットとの間の会話経路にお
ける相違のために、アンプ116の入力とリミッタ11
7の出力は直接マイクロフォン115に接続されてい
る。しかし、アンプ116の出力およびリミッタ117
の入力は、ベース11内のコンパンダー70に相当する
コンパンダー81に接続されている。
【0040】音声およびデータ信号がハンドセット13
からベース11で受けられた場合には、音量スイッチ6
7、ハイブリッド回路40、変圧器66およびフックス
イッチ65は、マイクロプロセッサ39の制御のもとで
協力して、受信された音声信号を電話線(ライン)30
に接続する。端末10に関連した、ハンドセットとベー
スとの内部通信系連結(インターコムリンク)などの他
の特徴ならびにダイヤルパッドからのとメモリーからの
との両方のダイヤル合わせおよびデータをメモリー中に
貯えることについての種々の特徴は、これら特徴の記載
を図面の中の相当するフローチャートと合わせて参照す
れば、理解されるであろう。
【0041】図4は、モデム32で終結となる入来通話
(呼出)を受けた後に端末10で実行される種々の過程
を示すフローチャートである。示されたように、判断ブ
ロック200は Bellcore Technical References TR-TS
Y-00030 およびTR-TSY-00031によってCLIDパケット
データが存在するかを決定する。そのようなパケットデ
ータが存在しない場合には、マイクロプロセッサ33内
に「情報なし」(“NoInformation”)とのメッセージ
が生成され、ここからバス37に沿ってレジスタ38に
出力され、このものはひき続いて起こるハンドセット1
3への送信でRF搬送波(キャリア)を変調するために
出力50から接続される。
【0042】一方、もしパケットデータが存在すると、
それはマイクロプロセッサ33で終了し、引き続いてブ
ロック203に従って正当なCLIDデータがテストさ
れる。有効なデータの存在を決定する場合には、電話の
かけ手の確認が抽出されたかを確かめるために判断ブロ
ック204で第2のテストが指示される。その結果が否
であれば、前記のように「情報なし」(“No Informati
on”)とのメッセージが送られる。しかし、電話のかけ
手確認データが存在する場合には、そのようなデータは
不揮発性NVRAM34に記憶され、このものはブロッ
ク205中に示すように公知の方式でその関連するマイ
クロプロセッサー33にアドレスとデータバス48を経
て連結される。
【0043】第2のバス37は、マイクロプロセッサ3
3をブロック206で示されるベース11の主マイクロ
プロセッサ39の入力レジスタ38に連結する。
【0044】ブロック207は、モデム51を変調する
ために出力50において転送データを利用する過程を示
し、その出力は既述のように引き続いてRF搬送波の変
調およびハンドセット13への転送のためにトランシー
バー53の入力と接続される。
【0045】RF搬送波の受信および復調はブロック2
08で示されている。しかし、ハンドセット13を、判
断ブロック209で決められるベース11からの搬送波
の範囲外にすることもできる。ハンドセットがモジュー
ル110(図3)で監視される範囲外の場合には、範囲
外信号は、EEPROM97から検索される範囲外信号
メッセージに応答するマイクロプロセッサ96に接続さ
れ、表示のためにモジュール98に適用される。同時
に、警戒音を発する。両方の条件はブロック210に示
されている。この時点でハンドセットキーパッドは不活
動となる。もし30秒以内に使用者がRF条件を改善す
るならば、範囲外条件は解除され、端末10は前範囲外
状態、すなわち呼出(コール)が再確立されるか特有の
活動期間が継続する。
【0046】ブロック211は、引き続いてタイマーが
はたらいて、判断ブロック212に示されるように、も
し劣化したRF条件が30秒以上存続したらハンドセッ
ト13は「終了(END)」メッセージをベース11に
送りアイドル状態に返る、すなわち通話は切られるかベ
ース11が「終了(END)」信号を受ける場合は特有
の活動期間は撤去される。このシーケンスはブロック2
13中で開始され、これはこのメッセージをベース11
次いでブロック214に送り、これは「終了」信号が搬
送波を変調することを表わし、次いでベース11に転送
される。次いでブロック215がベース中で復調された
RF搬送波を受ける過程があり、次いで判断ブロック2
16がベース11が「終了」信号を受けたかをテストす
る。ブロック217に示されるように、肯定的応答はハ
ンドセット13をアイドル状態にする。
【0047】使用者が、ブロック212に示された30
秒間隔の中断以前にハンドセット13をRF搬送波の範
囲内にもどせば、ブロック208の復調信号はブロック
218で示されるように、マイクロプロセッサ96によ
って終結され、これにはブロック219によってモジュ
ール98上に表示するためにCLIDデータをフォーマ
ットする過程を含む。同時にマイクロプロセッサ96は
ブロック220でリングシグナル(鳴音信号)を生成
し、これはブロック221に示されるようにハンドセッ
ト13でリングアラート(鳴音警戒)に適用される。鳴
音警戒中に、判断ブロック222は不応答通話の結果を
表示し、ブロック213から「終了」信号が出される。
しかし、通話の応答の判断は、図5のフローチャートに
説明される一連の過程を導く。
【0048】図4のブロック222での肯定的な判断
は、シーケンス法の過程が開始される図5のフローチャ
ートのインプット(入力)から成るAで終了している。
ブロック250に示されるように、専用のトークキー2
0が使用者により押されると、EEPROM97に蓄積
された指令のもとに応答するマイクロプロセッサ96を
稼働する。一方、そのマイクロプロセッサからの制御指
令は、ボックス251に示されるように本体11に送信
されるトランシーバ77内のRF搬送波を変調する。ブ
ロック252により、搬送波を受信し、本体11で復調
し、さらに、ブロック253により本体内のマイクロプ
ロセッサ39で終了する。EEPROM47に蓄積され
ている指令の下で、マイクロプロセッサ36は、ブロッ
ク254に示されるようにフックスイッチ65をオフフ
ックの状態にセットし、それによって、変圧器66の第
1巻線(ワインディング)を端末31に接続し、その結
果として電話線30に繋がる。
【0049】ブロック251のRF搬送波伝送と同時
に、マイクロプロセッサ39からの制御信号の出力は、
トランシーバ77からの音声の出力をイネーブル状態と
し、同様にコンパンダ81、スピーカー駆動ドライバー
82、およびマイクロフォンアンプ116をイネーブル
状態とし、ブロック255および256に従ってハンド
セット13を作動させる。
【0050】図6は、端末10に具体化されている本発
明の2つの特徴を示すフローチャートである。第1に
は、ハンドセットのキーパッド15上の番号を予約ダイ
ヤルすること、さらに、スクリーン16上で同じものを
見直して、実際のダイヤルより前に電話番号の正確さを
確かめさせる能力である。第2の特性は、その番号をデ
ィレクトリまたはリダイヤルレジスタに保存することで
ある。図6に示される方法のステップも、その番号が端
末10からダイヤルされる方法を図示する。
【0051】入力ブロック275は、キーパッド15を
経由して番号を予約ダイヤルするステップ(過程)を表
している。ブロック276に従って、ダイヤルパッド
は、マイクロプロセッサ96により走査され、それによ
って、個々のキーの押圧は、その入力バッファー内に蓄
積され、EEPROM97に蓄積される指令により実質
的にフォーマットされる。このようなフォーマット化
は、電話の使用者が慣れているフォーマットにモジュー
ル98によってディスプレイされるべき電話番号から離
れてシーケンシャルスペーシングからなる。したがっ
て、ディレクトリ番号は数字(ディジット)の連続フロ
ーとしてキーパッドから入って来ることもあるが、マイ
クロプロセッサ96によって行われたフォーマット化は
番号の間に適切なスペースを導入する。従来のプレゼン
テイション形式で、番号の群の間の各スペースは、ダッ
シュにより占有される。ブロック276に示されるフォ
ーマット化に続き、マイクロプロセッサ96は、ブロッ
ク277によりドライバー99に接続され、そこからス
クリーン16に接続されているLCD制御信号を生成す
る。
【0052】タイムアウトの期間は、任意であるが、先
に記載したとおり、本発明の実施例では45秒に設定さ
れる。予約ダイヤル番号が、45秒より長い時間表示さ
れる場合には、ブロック279に示されるとおりディス
プレイは変更される。予約ダイヤル番号が消える時点で
は、ダイヤルパッドからの再入力を要する。ブロック2
79に示されるディスプレイの表示開始時点で、ブロッ
ク280に従ってカウンターはカウントを開始し、45
秒の時間間隔に続いて、ブロック281により受話器1
3は、アイドル状態に戻され、スクリーン16はブラン
クになる。
【0053】ブロック285のタイムアウト間隔は、使
用者がブロック277でディスプレイ上に番号をダイヤ
ルする時間間隔を表す。これは、その番号がスクリーン
16のダイヤルディスプレイに関係付けられたソフトキ
ーを押すか、または、キーパッド15中の専用トークキ
ー20を押すことのいずれかによりダイヤルされること
を示す判断ブロック282に示されている。ブロック2
83および284で示されるダイヤルを開始する場合に
は、上に記載したように45秒間のタイムアウト手続は
ブロック285で開始される。
【0054】次に続く試験は、受話器13が本体11か
ら範囲外にあるかどうかについて決定される判断ブロッ
ク286に示されている。受話器が範囲外にある場合、
図4に図示されかつ記載されているのと同じ方法が取ら
れる。受話器13が範囲内にあると、ブロック287
は、マイクロプロセッサ96が変調用のモデム95に伝
送データ出力を生成し、そこから本体11に伝送する受
信機(トランシーバ) 77に繋がる。
【0055】ブロック288に示されるように、受信さ
れた搬送波は本体11で復調され、ブロック289によ
りマイクロプロセッサ39で実質的に終了される。マイ
クロプロセッサ39は、ブロック290によりDTMF
信号を発生することによって応答し、ブロック291に
よりフックスイッチ65をオフ・フック状態にする。先
に記載したように、ブロック292で示されるようにハ
イブリッド回路40はイネーブルとされ、変圧器66を
通してDTMF信号を端末31と、さらにそこからブロ
ック293に代表される中央制御室に接続される電話線
30に繋がる。
【0056】DTMF信号発生と同時に、マイクロプロ
セッサ39は、データバス37を介してダイヤルされた
番号配列を、ブロック295に示されるリダイヤルレジ
スタ内に蓄積されるブロック294によってメインマイ
クロプロセッサ33に出力する。
【0057】図6中の端子Bは、図7中に示される保存
ルーチンに指向される。このルーチンにより、ブロック
300は、コードレスハンドセット13上の専用の保存
キーを押すことによりスクリーン16にディスプレイさ
れる予約ダイヤル番号が、番号ディレクトリに保存され
得ることを示している。その後、マイクロプロセッサ9
6は、ブロック301に示されるようにスクリーン16
にディスプレイされるメッセージ「直ぐに名前を入力し
なさい(ENTER NAME NOW)」を呼出す。
【0058】ブロック302で示されるとおり、名前が
入力されるべきかどうかを使用者が決定する。使用者か
らの肯定的応答は、ブロック303により、その番号に
対応する名前がキーパッド15から入力可能であり、さ
らに、ブロック304により入力された名前が、番号領
域に対応する番号とともにディレクトリの名前の領域に
保存されることを意味する。ブロック304は1つのス
テップで名前を保存することを表すが、このことは、マ
イクロプロセッサ33におけるリダイヤルレジスタ中の
番号の蓄積に続き、メインマイクロプロセッサ39での
予約ダイヤル番号の受信に続く段階を示す図6に示され
る数段のステップの簡素化であることが判るであろう。
対応する名前を蓄積する場合、蓄積は、ディレクトリが
存在する不揮発性メモリNVRAM34に行われる。
【0059】図8a,bおよびcは、「予約ダイヤル
(プレダイヤル)」「再ダイヤル(リダイヤル)」およ
び「使用者(通話者)アイテム状況(コーラーアイテム
ステイツ)」を含むデータ蓄積のための3つのディレク
トリシーケンスを例示するフローチャートである。これ
らのフローチャートは、ディレクトリに保存するために
必要とされる過程を図示している図7のフローチャート
の説明を行うものである。名前と番号の両方が、ディレ
クトリに蓄積される。図7で記載したように、専用の保
存キーを押すことは、名前が最初に蓄積された語句によ
りアルファベット順にリストされている住所録に、新規
の名前と番号を加えることである。コードレスハンドセ
ット13上の専用のスクロールキーを押すことにより、
使用者は、アイテムを通してスクロールするか、短縮化
のためのダイヤルパッドのサーチを使用することができ
る。ディレクトリには、ハンドセット13を使うことの
みでアクセスすることができる。
【0060】ディレクトリに関連するハードウェアはハ
ンドセット13内のマイクロプロセッサ96と、ベース
11内のマイクロプロセッサ33および39とを具え
る。前述したように、CLIDパケットから入ってくる
データはベースで受信され、ハンドセットに送信され
る。ハンドセットでデータはマイクロプロセッサ96に
よってフォーマット化されて、スクリーン16上に表示
される。表示されるディレクトリナンバーを、可能なら
ばネームもセーブするためには、前述した専用のセーブ
キーを押す。これにより通話社(コーラー)の固定デー
タを不揮発性NVRAM34にセーブする手続が開始さ
れる。これによりユーザーはハンドセット13のダイヤ
ルパッドと専用のキーによりベースとハンドセットとの
間の無線リンクを通じてディレクトリ フィーチャーと
相互に連関させることができる。
【0061】情報は下記の番号のソースからディレクト
リに蓄積することができる。 1)前述したようにダイヤルパッドを用いるプレダイヤ
リング 2)入信してくるCLID情報 3)通話者のリスト アイテム 4)リダイヤル リスト アイテム
【0062】ディレクトリ フィーチャーには前述した
ように専用のディレクトリ キーまたはセーブ キーを
押すことによってアクセスされる。一旦蓄積された種々
のアイテムは専用のスクロール キーによって上下左右
にスクロールすることによってみることができる。
【0063】ディレクトリ内の最大数は30である。こ
れは前述の如く限られている量ではなく、使用されるメ
モリの大きさに応じて変えることができる。ディレクト
リ内では、そのヘッダー フォーマットは常に同じであ
る。このフォーマットはアイテム カウンターを含み、
このカウンターはどれ位のアイテムがリスト内にあるか
を示す。ディレクトリが空であるときには、ヘッダーは
“ディレクトリ=ノーアイテムス”(Directory = No I
tems) を直ちに示す。
【0064】ディレクトリ アイテムスはユーザーによ
って図7に示すようなセーブ シーケンスにより入力さ
れるが、ディレクトリはネーム(名前)とナンバー(番
号)アイテム双方向にデザインされ、それぞれのネーム
とナンバー フィールドに蓄積されるから、ユーザーは
ナンバー オンリー アイテムスを入力するよう選択す
ることができる。ナンバー オンリー アイテムスは
“ノー ネーム”(Noname)と指示を出すネームフィー
ルドを有する。しかし、ユーザーはいつでもネームを加
えるよう選択することができる(図8c参照)。エラー
の導入時には、ネームおよびナンバーともに、文字数字
を位置決めする位置指示カーソル、ダイヤルパッド15
およびハンドセット13上の専用デリートキーによって
訂正することができる。他の方法として、ネームおよび
ナンバーともに、スクリーン16上にCHANGの下方
に見えるソフトキーを用いて訂正することができ、その
一例を図6のブロック279に示す。
【0065】ディレクトリが空でないときには、その内
容には、ディレクトリ ヘッダーをみながら、ハンドセ
ット13上のダイヤル キーを押すことによってアクセ
スすることができる。そうすることによって、サーチの
ショートカットが開始される。ショートカット フィー
チャーにより、ユーザーはダイヤルパッド キー上の文
字をディレクトリ アイテムのネーム フィールドの文
字にマッチさせ次いでそのアイテムにジャンプさせるこ
とによってそのディレクトリを迅速にサーチすることが
できる。一般的に、マッチング アルゴリズムはダイヤ
ルパッド キーの文字を受け入れ、この文字は一般的な
文字、特殊文字、数字でよい。マッチング アルゴリズ
ムはネームの最初の文字との一致を捜す。ネームを持っ
ていないディレクトリ アイテムスは一連のネームの最
初の文字に従ってアルファベット順に蓄積されている。
ネーム フィールドに“ノー ネーム”を持つディレク
トリ アイテムスはダイヤルパッドからサーチすること
はできない。以下に、ハンドセットがディレクトリ ヘ
ッダーまたはディレクトリ アイテム ステートにある
ときのショートカット サーチプログラムの一例を示
す。
【0066】 IF key event = Dialpad Go to Directory item state Go to first Name item which matches the first character the Dialpad key IF no match is found show “<Character> No item entered ” REPEAT If next key event = same Dialpad key Go to first Name item which matches the next character on the new Dialpad key ELSE IF next key event = different Dialpad key Go to first Name item which matches the first character on the new Dialpad key IF no match is found Show “<Character> No Item entered ”
【0067】明らかな例として、ユーザーがディレクト
リー内の“カレン スローン(Karen Sloan)”というネ
ームを見つけようとする場合を考えてみる。ネームの最
初の文字が“K”である。文字“K”は数字のダイヤル
パッド キー5に関連する二番目の文字である。
【0068】ユーザーが最初に5のキーを押すと、メッ
セージ“J ノー アイテム エンタード”(J no ite
m entered)プロンプトが表示される。“J”で始まるネ
ームはディレクトリには入力されていない。しかし、ユ
ーザーが、再び5のキーを押すと、最初が“K”のネー
ム すなわち“Karen Sloan ”を含むディレクトリアイ
テムが表示される。
【0069】マッチング アルゴリズムは文字“K”で
始まる全てのネームを捜す。一つ以上のアイテムがマッ
チすると、すなわち、一つ以上のネームがダイヤルパッ
ドサーチ文字にマッチする最初の文字を持っていると、
ユーザーはディレクトリ順序に応じて生じる最初のマッ
チ(一致)をみることになる。
【0070】例えば、ユーザーが5のキーを二度押す
と、“Karen Sloan ”が表示れる。ネームが“K”で始
まる他のアイテムを見るためには、ユーザーは下向き矢
印のスクロール キーを押さねばならない。“Karen Sl
oan ”から上向き矢印のスクロール キーを押すと、先
行するアルファベット順に並べられたアイテムに進んで
いく。
【0071】5のキーを3回押すと、ディレクトリの
“L”アイテムに入る。図9は通話者が特定の個人を同
定するネーム マッチング(一致)の好適例のフローチ
ャートである。入信するナンバーがCLIDパケットに
到着すると、マッチ アルゴリズムは一致するナンバー
のディレクトリを捜す。マッチ(一致)がみつかると、
ディレクトリーからのネームが表示され、通話者のリス
トに蓄積される。ネームが受信されない場合は、ディレ
クトリ アイテムのネーム フィールドが表示され、ま
た受信されていればそのネームにおきかえられる。CL
IDパケットから受信される数字の数に応じてディレク
トリ アイテムの最後の10数字あるいはディレクトリ
アイテムの最後の7文字でマッチング(一致)が生ず
るのがわかるであろう。図9につき、好適なネームのマ
ッチ(名前の一致)が次のように行われるのを説明す
る。
【0072】A)ナンバーがダイヤル可能か不可能かを
決定する。ナンバーが(CLASSダイヤル可能なディ
レクトリ ナンバー フィールドから)ダイヤル可能で
あれば、下のBに進む。ナンバーが(CLASS CL
ID フィールドから)ダイヤル不可能であれば、エリ
ア コード ストリッピング フィールドをチェックす
る。そこにエリアコードが蓄積されているならば、10
個の数字のダイヤル不可能ナンバーのうち最初の3つの
数字をチェックする。マッチ(一致)があれば、ダイヤ
ル不可能なナンバーからそのエリア コードをストリッ
プし、下のBに進む。マッチ(一致)がなければ、もの
とダイヤル不可能なナンバーでBに進む。
【0073】B)上のAからの数字列(ストリング)中
の数字の数が10数字より少ないかまたはこれより多い
かを決定する。数字列(ストリング)の組合せには次の
4つが可能である。 1.ダイヤル可能、10数字未満 2.ダイヤル可能、10数字以上 3.ダイヤル可能、エリヤコードストリップド、10数
字未満 4.ダイヤル不可能、10数字
【0074】上記の1と3の場合、マッチングは下位7
個の数字で行われる。すなわち、下位7個の数字が全デ
ィレクトリ ナンバーの下位7個の数字と比較される。
【0075】上記の2と4の場合、マッチングは下位1
0個の数字で行われる。すなわち、下位10個の数字が
全ディレクトリ ナンバーの下位10個の数字と比較さ
れる。
【0076】いずれの場合も、マッチ(一致)があれ
ば、ユーザーが入れたディレクトリアイテム(ネーム
(名前)とナンバー(番号))は入信コールの間表示さ
れ、必要に応じて通話者リストに蓄積される。
【0077】ディレクトリ内の“ノー ネーム”アイテ
ムは優先されるネーム マッチ中にサーチされない。従
って、一致したナンバーでネームが蓄積されていなけれ
ば、ナンバーだけが入信コールで示される。あるネーム
がCLIDパケットから転送されてくれば、優先ネーム
が全てのケースで転送ネームにオーバーライトされる。
【0078】上述した本発明の実施例は所定の装置およ
び種々の回路素子ならびにそれらの機能ともに説明する
のにブロック ダイヤグラムで行っている。同様に、ソ
フトウェア機能も、上述した装置から所定の機能を達成
するよう追従する所定の機能ステップのフローチャート
で示されている。これらのダイヤグラムは当業者に知ら
れていると思われるハードウェアおよびソフトウェアを
代表している。したがって、前述したところは、ベスト
モードであり、当業者には十分な理解ができる記述であ
る。所望のオペレーションを行なうデジタル コンピュ
ーター プログラミングの詳細を開示するプログラム
リスティングは含まれていないが、ここに提供された機
能上の詳細な記述ならびに関連するフローチャートによ
れば、当業者であるプログラマーであれば上述した全て
のオペレーションを遂行するようターミナル10にプロ
グラムすることが可能である。
【0079】上述した実施例は本発明の範囲をはずれる
ことなく特定の条件に適合するよう変更できることは当
業者には明らかなことである。従って、前述した例は本
発明の制限ではなくてむしろ例示である。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
コードレス電話機端末のコードレスハンドセットにディ
スプレイを設けたので、通話前および通話中に通話者の
名前や電話番号をハンドセットのディスプレイに表示さ
せることができ、通話後、ディスプレイから消去されて
も、ベースステーションのメモリに保存することができ
る。従って、電話の呼び出しの際に相手の電話番号およ
び名前を確認して必要な電話のみに応答することができ
る。さらに、予め、プレダイヤルしておくことにより、
もしくは、ベースステーションのメモリに記憶されてい
る電話番号を呼び出して、ハンドセットのキーを1つ押
すことによりダイヤルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコードレス携帯電話機端末の一
実施例の斜視図である。
【図2】 図1に示す本発明のコードレス電話機の本体
のブロック図である。
【図3】 図1に示す本発明のコードレス電話機の通話
機のブロック図である。
【図4】 図2および3に示す本体と通話機間にて音声
とデータ信号とを通信する方法の手順の順序を示すフロ
ーチャートである。
【図5】 本発明に係る入来電話呼出に応答するための
方法の順序を示すフローチャートである。
【図6】 本発明に係る、電話番号を前もってダイヤル
し、記憶し、ダイヤルするための方法の順序を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 図6に示す前もってダイヤルされる電話番号
を一般のディレクトリに記憶するための方法の順序を示
すフローチャートである。
【図8】 図8aは本発明に係る種々の電話状態1つの
例に対するデータを保存する手順を示すフローチャート
である。
【図9】 図8bは本発明に係る種々の電話状態別の例
に対するデータを保存する手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】 図8cは本発明に係る種々の電話状態別の
例に対するデータを保存する手順を示すフローチャート
である。
【図11】 図9は受信電話のディレクトリの中の好み
の名前を一致させる手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 コードレス携帯電話機端末 11 電話機本体(ベース) 12 支持プラットホーム 13 コードレスハンドセット(コードレス通話機) 14 受け台 15 ダイヤルパッド(ハンドセットキーパッド) 16 ディスプレイスクリーン(ディスプレイ画面) 17 ダイヤルパッド 18,19 照明LED(パイロットランプ) 20 専用トークキー 30 電話線 31 (チップアンドリング)端末 32 モデム 33 マイクロプロセッサー 34 不揮発性NVRAM 35 リング検知器 36,43 制御(コントロール)ポート 37,48 双方向データバス 38 データ入力レジスタ 39 メインマイクロプロセッサ 40 ハイブリッド回路 41 (スピーカドライバ)増幅器 42 スピーカー 44 インプット(入力) 45 ROM 46 マイクロホン 47 EEPROM 50 転送データ出力 51 最小シフトキーイング(MSK)モデム 52 ダイオード 53 FM(周波数変調)トランシーバー 54 結合RF増幅/発振モジュール 55 ノッチフィルタ 56 位相比較器 57,75 デュプレクサ(送信受信切り替え器) 58,59 アンテナ 65 フックスイッチ 66 ライントランスフォーマー(ライン変圧器) 67 音量スイッチ 68 音量増幅器 69 リミッタ 70,81 コンパンダー(圧縮伸長器) 71 ポテンショメータコントロール(電気差計制御
器) 76 RF増幅器(アンプ) 77 FMトランシーバ 78 RFモジュール 79 (位相ロックループ)モジュール 80 ローパスフィルタ 82 スピーカー駆動アンプ(ドライバー) 83 減衰器(アテニュエイションコントロール) 84 スピーカー 86 シングルポール3ポジションスイッチ 87,88 スイッチング抵抗 89 接点 94 EEPROM 95 MSKモデム 96 マイクロプロセッサ 97 ROM 98 液晶ディスプレイ(LCD)モジュール 99 LCDドライバ 100 液晶ディスプレイ 105,109 コントローラー 106 リングアンプ(ベル音増幅器) 107 警告変換器 108 ベル音量制御回路 110 ノイズカットモジュール 115 マイクロホン 116 マイクロホンアンプ 117 リミッタ 199 ターミナルブロック(CMSモデムで入来呼出
が終了) 200 判断ブロック(TR−TSY−0030パケッ
トデータが存在するか) 201 処理ブロック(「情報なし」というメッセージ
を送る) 202 処理ブロック(マイクロプロセッサ33で終了
する) 203 判断ブロック(正当なCLIDデータか) 204 判断ブロック(呼出者と電話番号と抽出する) 205 処理ブロック(RAM34にCLIDを記憶す
る) 206 処理ブロック(送信データのためマイクロプロ
セッサ38で終了する) 207 処理ブロック(RFキャリアを変調して送信す
る) 208 処理ブロック(RFキャリアを受信してハンド
セット13で復調する) 209 判断ブロック(RFキャリアが範囲外か) 210 表示ブロック(LCD「範囲外」警報に調子を
合わせる) 211 処理ブロック(イネーブルタイマー) 212 判断ブロック(30秒以上か) 213 処理ブロック(ベース11に終了メッセージを
送る) 214 処理ブロック(RFキャリアを制御信号で変調
してベース11に送信する) 215 処理ブロック(RFキャリアを受信しベース1
1で復調する) 216 判断ブロック(ベースが終了メッセージを受信
したか) 217 処理ブロック(ハンドセット13活動停止状態
に) 218 処理ブロック(マイクロプロセッサ96で終了
し、CLIDデータをフォーマットする) 219 判断ブロック(LCDディスプレイCLID) 220 処理ブロック(呼出信号を生成する) 221 処理ブロック(ハンドセット13で呼出警報の
ベルをならす) 222 判断ブロック(呼出に応答があるか) 250 処理ブロック(マイクロプロセッサ96でトー
クキーを終了する) 251 処理ブロック(ボックス)(RFキャリアを変
調し、ベース11に送信) 252 処理ブロック(RFキャリアを受信ベース11
で復調) 253 処理ブロック(マイクロプロセッサ39で終
了) 254 処理ブロック(スイッチ65をオフフック(ハ
ンドセットを取った状態)にセットする) 255 処理ブロック(音声、コンパンダー81、スピ
ーカードライバー82、マイクアンプ116をイネーブ
ルにする) 256 処理ブロック(スピーカー83を駆動する) 265 表示ブロック(範囲外) 266 処理ブロック(タイマー) 267 判断ブロック(30秒以上か) 268 処理ブロック(ベース11に終了メッセージを
送信する) 269 処理ブロック(RFキャリアを変調し、ベース
11に送信する) 270 処理ブロック(RFキャリアを受信し、ベース
11で復調する) 271 判断ブロック(ベース11が終了メッセージを
受信したか) 272 処理ブロック(ハンドセット休止状態に) 275 入力ブロック(ダイヤルパッドに番号をプレダ
イヤルする) 276 処理ブロック(マイクロプロセッサ95で終
了、番号をフォーマットする) 277 表示ブロック(LCDモジュール番号を表示す
る) 279 表示ブロック(ハンドセットリング=ロウチェ
ンジ) 280 処理ブロック(遅延) 281 処理ブロック(ハンドセット活動停止、画面に
表示なし) 282 判断ブロック(ダイヤル) 283 処理ブロック(ソフトダイヤル) 284 処理ブロック(トークキー) 285 判断ブロック(活動停止状態か) 286 判断ブロック(RFキャリア範囲外か) 287 処理ブロック(RFキャリアを変調し、番号を
送信する) 288 処理ブロック(RFキャリアを受信し、ベース
11で復調する) 289 処理ブロック(マイクロプロセッサ39で終
了) 290 処理ブロック(DTMFを生成する) 291 処理ブロック(スイッチ65をオフフックにセ
ットする) 292 処理ブロック(ハイブリッド回路40をイネー
ブルにする) 293 処理ブロック(線30にDTMFを出力) 294 処理ブロック(マイクロプロセッサ33で終了
する) 295 処理ブロック(リダイヤルレジスタに記憶す
る) 300 処理ブロック(セイブキーがマイクロプロセッ
サで終了する) 301 表示ブロック(今名前を入力中) 302 判断ブロック(今名前を入力中か) 303 処理ブロック(名前をキーパッド15を経て入
力する) 304 処理ブロック(ディレクトリ内に保存される) 305 処理ブロック(ディレクトリ内に保存される) 306 表示ブロック(保存された番号ダイヤル) 307 判断ブロック(活動停止か) 308 表示ブロック(ハンドセットリング=ロウチェ
ンジ) 309 処理ブロック(遅延) 310 処理ブロック(ハンドセット活動停止画面に表
示なし) 311 処理ブロック(ダイヤル番号)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 コードレス電話機端末およびその操
作方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話加入者の端末の機
能および電話の通信システムの特徴が、対話型ハンドセ
ット(以下、通話器という)上に選択的に表示可能なコ
ードレス携帯電話機端末およびその作動もしくは操作方
法に関し、詳しくはコードレス電話機端末のコードレス
通話器の文字数字データ表示方法および装置、およびこ
のシステムにおいて、通話終了後、メモリ手段からデー
タを回復させる方法および装置、ならびにディレクトリ
の中に記憶されている所定データに素早くアクセスする
方法および通話者の身元確認情報を個人化する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】コードレス電話機は、自由な行動が制限
されないので、家庭や、仕事や、産業の環境においても
普及していることが明らかとなってきている。電話加入
者は、それゆえステーション・セットの延長コードの限
界に制限されない。その代わり、電話加入者は、電話機
本体(据え付けられたベース)とそのコードレス携帯通
話器との間の約300mまでのラジオリンク(電波によ
る通信)範囲内での完全に自由な行動を有する。
【0003】コードレス電話機と同一の広がりを持ち、
アナログ音声とデータ通信との両者において向上された
電話サービスは、現在、利用可能であり、同一のネット
ワークでの広範囲にわたる応用をサポートしている。現
在利用可能なデジタル技術を目一杯の範囲において使用
するためには、一時的あるいは記憶されたデータ用にな
るべく文字数字ディスプレイが必要となる。代表例は、
従来の電話加入者の電話機端末のメモリーに記憶される
名前や電話番号のディレクトリ(例えば、氏名録、電話
番号簿など)が液晶ディスプレイ(LCD)に表示され
ることである。周知の据付型電話装置は、このようなデ
ィスプレイを有しており、音声やデータ信号が転送され
る電話線を介して、直接地方の電話交換局に接続される
が、このような電話装置において、データディスプレイ
は、全く問題がないし、実際極めて普通のことである。
このような装置は、1990年5月8日に発行されたア
メリカ合衆国特許番号4924496号(Figa e
t al)公報に代表される。そして、その開示内容
が、参考のためここに記載される。
【0004】しかし、従来より標準とされている全ての
機能を有するディスプレイを持たないコードレス通話器
においては問題が持ち上がる。それゆえ、コードレス電
話機の全ての能力は、通話器にディスプレイがないこ
と、あるいは、機能的な性能が制限されたディスプレイ
によって著しく妨げられることは、容易に明白である。
この問題は、ベースステーション(以下、電話機本体と
記述する。)にディスプレイを持たせることにより緩和
されるけれども、通話器が遠くに置かれた場合に悪化さ
れ、電話機本体のディスプレイにより提供される情報へ
の便利なアクセスができなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、上述する電話加入者のコードレス電話機端末のデー
タディスプレイに関する問題点をかえりみて、コードレ
ス通話器にデジタルデータディスプレイを提供すること
にある。
【0006】この発明のさらなる目的は、音声およびデ
ータ信号の両方において、電話機本体と通話器との連続
的なラジオリンク(電波による通信)を確立することに
ある。この発明のもう一つの目的は、音声およびデータ
信号が共通の通信チャネルを使用するデータディスプレ
イの提供にある。この発明のさらに別の目的は、全二重
モードで機能する電話加入者のコードレス電話機端末を
提供することにある。この発明のさらに別の目的は、氏
名録の表示や、電話線の確認(CLID:Callin
g line identification)や、全
ての入信通話者(電話をかけてきた相手)のリストの表
示などを支援する装置と、これに対応するソフトウェア
の提供にある。この発明のさらに別の目的は、連続的に
サーキュラーディスプレイ(データが循環するように表
示されるディスプレイ)に記憶されたディレクトリの名
前と電話番号とを表示できるように適合された装置と、
これに対応するソフトウェアの提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来技術に関する問題点
は、大部分は解決されているし、前述の目的は、電話機
本体とのラジオ通信を介して、コードレス通話器の文字
数字ディスプレイ上にデータを表示するための方法に関
する本発明を頼みとすることによって達成されるであろ
う。本発明の方法は、電話機本体の電話線端末において
デジタルコード化されたデータ信号を受け取り、この受
け取ったデータ信号の妥当性を確認するためにテストを
行い、それから、ラジオリンクを介してこの確認された
データ信号を電話機本体から通話器へ転送し、そして、
文字数字ディスプレイを駆動するために、通話器におい
てこの確認されたデータ信号を受信し、デコードすると
いう工程から構成される。
【0008】即ち、本発明は、コードレス電話機端末の
ベースステーションとラジオ通信で結び付けられたコー
ドレスハンドセットの文字数字ディスプレイにデータを
表示するに際し、ベースステーションの電話線端末にお
いて、デジタル的にコード化されたデータ信号を受信
し、受信されたデータ信号をテストして、その妥当性を
確認し、ベースステーションからラジオリンクを介して
ハンドセットへ確認されたデータ信号を送信し、文字数
字ディスプレイを駆動するために、ハンドセットにおい
て確認されたデータ信号を受信し、デコードすることを
特徴とするコードレス電話機端末の操作方法を提供する
ものである。ここで、ベースステーションとハンドセッ
トとの間の前記ラジオ通信は、変調されたRFキャリア
信号を経て行われるのが好ましく、また、前記キャリア
信号は、ベースステーションから連続的に送信されるの
が好ましい。
【0009】また、本発明は、上記操作方法であって、
さらに、まず先に、ベースステーションからハンドセッ
トに受信される所定のキャリア信号レベルの存在をテス
トする工程を有することを特徴とするコードレス電話機
端末の操作方法を提供するものである。ここで、前記ハ
ンドセットは、バッテリー電源を持ち、連続的キャリア
信号は、バッテリーパワーを温存するために、コード化
されたデータ信号の消失や破壊を回避するための所定割
合で断続的にハンドセットにおいて受信されるのが好ま
しい。
【0010】また、本発明は、上記操作方法であって、
さらに、デコードされたデータの所定表示用にデコード
されたデータ信号をフォーマットする工程を有すること
を特徴とするコードレス電話機端末の操作方法を提供す
るものである。また、本発明は、上記操作方法であっ
て、さらに、データ信号がハンドセットに送信される前
に、確認されかつデコードされたデータ信号をベースス
テーションのメモリ手段の中に検索可能に記憶する工程
を有することを特徴とするコードレス電話機端末の操作
方法を提供するものである。
【0011】また、本発明は、上記操作方法であって、
さらに、ベースステーションのメモリ手段に記憶された
所定データを検索するために、ハンドセット内の第1制
御手段においてリクエストを開始し、前記第1制御手段
において該当するリクエスト信号を生成して、ラジオリ
ンクを介してベースステーションに前記信号を送信し、
ベースステーションにおいて、受信したリクエスト信号
に応じて所定のデータを検索して、ハンドセットへ送信
するために検索データでRFキャリア信号を変調し、変
調RFキャリア信号をハンドセットにおいて受信しかつ
検出して、送信されたデータを再生し、文字数字ディス
プレイの入力に再生された送信データを導くことを特徴
とするコードレス電話機端末の操作方法を提供するもの
である。
【0012】また、本発明は、デジタル的にコード化さ
れたデータ信号が、電話線端末で受信され、妥当性をテ
ストされ、そこでメモリ手段に記憶され、通話中に表示
されるために自動的にハンドセットに送信される、コー
ドレス電話機端末のベースステーションとラジオ通信で
結び付けられた対話型コードレスハンドセットの文字数
字データ表示システムにおいて、通話終了後、メモリ手
段から前記データを回復させる方法であって、ベースス
テーションのメモリ手段に記憶された所定データを検索
するためにハンドセット内の第1制御手段においてリ
クエストを開始し、前記第1制御手段において該当する
リクエスト信号を生成して、ラジオリンクを介してベー
スステーションに前記信号を送信し、ベースステーショ
ンにおいて、受信したリクエスト信号に応じて所定のデ
ータを検索して、ハンドセットへ送信するために検索デ
ータでRFキャリア信号を変調し、前記システムの文字
数字ディスプレイを駆動するための送信されたデータを
再生するために、変調RFキャリア信号をハンドセット
において受信しかつ検出することを特徴とするコードレ
ス電話機端末の操作方法を提供するものである。
【0013】また、本発明は、デジタル的にコード化さ
れたデータ信号が、電話線端末で受信され、妥当性をテ
ストされ、そこでメモリ手段に記憶され、通話中に表示
されるために自動的にハンドセットに送信される、コー
ドレス電話機端末のベースステーションとラジオ通信で
結び付けられた対話型コードレスハンドセットの文字数
字データ表示システムにおいて、通話終了後、メモリ手
段から前記データを回復させる方法であって、ベースス
テーションのメモリ手段に記憶された所定データを検索
するために、ハンドセットにおいてリクエストを開始
し、ラジオリンクを介してベースステーションにこのリ
クエストを送信し、リクエストされたデータを検索し
て、データ表示システムにおいて表示するために、ラジ
オリンクを介してハンドセットにリクエストされたデー
タを送信することを特徴とするコードレス電話機端末の
操作方法を提供するものである。
【0014】また、本発明は、デジタル的にコード化さ
れたデータ信号が、電話線端末で受信され、妥当性をテ
ストされ、そこで第1メモリ手段内の通話者リストに時
間・日付順に記憶され、応答に先立ってかつ通話中に表
示されるために自動的にハンドセットに送信され、第2
メモリ手段内のジェネラルディレクトリ内の文字数字の
記憶のためにラジオリンクを介してベースステーション
に選択的に戻される、コードレス電話機端末のベースス
テーションとラジオ通信で結び付けられた対話型コード
レスハンドセットの文字数字データ表示システムにおい
て、ディレクトリの中に記憶されている所定データに素
早くアクセスする方法であって、第2メモリ手段から、
ディレクトリに記憶されている項目数を示すディレクト
リヘッダを検索し、順番を表す文字に対応するダイヤル
パッドキーを打つことにより、所定のアルファベット順
に記憶されている最初の項目を選択し、記憶されている
全ての項目を個々によく調べるために、選択されたアル
ファベット順列の中をスクロールすることを特徴とする
コードレス電話機端末の操作方法を提供するものであ
る。
【0015】また、本発明は、デジタル的にコード化さ
れたデータ信号が、電話線端末で受信され、妥当性をテ
ストされ、そこで第1メモリ手段内の通話者リストに時
間・日付順に記憶され、応答に先立ってかつ通話中に表
示されるために自動的にハンドセットに送信され、第2
メモリ手段内のジェネラルディレクトリ内の文字数字の
記憶のためにラジオリンクを介してベースステーション
に選択的に戻される、コードレス電話機端末のベースス
テーションとラジオ通信で結び付けられた対話型コード
レスハンドセットの文字数字データ表示システムにおい
て、通話者の身元確認情報を個人化する方法であって、
第2メモリ手段から、ここに記憶されている項目数を示
す通話者リストヘッダを検索し、記憶されている全ての
項目を個々によく調べるために、通話者リストに記憶さ
れている時間・日付順の項目をスクロールし、そこから
所定の通話者の名前および電話番号を選択し、ジェネラ
ルディレクトリ内に、所定の通話者の名前および電話番
号を記憶し、ジェネラルディレクトリ内に記憶された名
前を個人化された名前と置き換え、複数のこれに続く通
話者の電話番号とジェネラルディレクトリに記憶されて
いる番号とを比較し、通話者が確認中の電話番号とこれ
に該当するジェネラルディレクトリに入力された番号と
が一致した場合に、システムにおいて表示しかつ通話者
リストに記憶するために、確認中の入信通話者の名前を
個人化された名前と置き換えることを特徴とするコード
レス電話機端末の操作方法を提供するものである。
【0016】また、本発明は、ベースステーションの電
話線端末においてデジタル的にコード化されたデータ信
号を受信するための手段と、その妥当性を確認するため
に受信されたデータ信号をテストするための手段と、ラ
ジオリンクを介してベースステーションからハンドセッ
トへ確認されたデータ信号を送信するための手段と、文
字数字ディスプレイを駆動するために、ハンドセットに
おいて確認されたデータ信号を受信し、デコードするた
めの手段とを有し、コードレス電話機端末のベースステ
ーションとラジオ通信で結び付けられたコードレスハン
ドセットの文字数字ディスプレイにデータを表示するこ
とを特徴とするコードレス電話機端末を提供するもので
ある。
【0017】さらに、本発明は、デジタル的にコード化
されたデータ信号が、電話線端末で受信され、妥当性を
テストされ、そこでメモリ手段に記憶され、通話中に表
示するために自動的にハンドセットに送信される、コー
ドレス電話機端末のベースステーションとラジオ通信で
結び付けられた対話型コードレスハンドセットの文字数
字データ表示システムにおいて、通話終了後、メモリ手
段から前記データを回復させるための装置であって、ベ
ースステーションのメモリ手段に記憶された所定データ
を検索するために、ハンドセットにおいてリクエストを
開始するための手段と、ラジオリンクを介してベースス
テーションにリクエストを送信するための手段と、リク
エストされたデータを検索して、データ表示システムに
おいて表示するために、ラジオリンクを介してハンドセ
ットにリクエストされたデータを送信するための手段と
を有することを特徴とするコードレス電話機端末を提供
するものである。
【0018】
【実施例】本発明に係るコードレス電話機端末およびそ
の操作方法を添付の図面に示す好適実施例に基づいて以
下に詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明のコードレス電話機端末お
よびその作動または操作方法を実施するコードレス携帯
電話機端末(以下、電話機端末という)10の斜視図で
あり、そしてこの電話機端末10は、後述するように、
音声およびデータ信号の通信網において向上された電話
サービスを提供するために適合性のあるソフトウェアを
備えている。電話機端末10は、支持プラットホーム1
2上に鋭角で設置されたベースステーション(以下、電
話機本体という)11を含んでいる。この配置は、電話
機本体11の受け台14の中にコードレスハンドセット
(以下、通話器という)13を支える助けとなる。通話
器13には、そのダイヤルパッド15と、後に詳述する
その他の機能ボタンと、ディスプレイスクリーン(ディ
スプレイ画面)16とが便利なアクセスを提供するため
に都合良く配置されているのを見ることができる。この
図示例に描かれているように、スクリーン16には、1
行当たりの容量が10個の英文字数字である行を3行持
つ液晶(LCD)が用いられる。
【0020】通話器13上にスクリーン16に関する機
能キー(ファンクションキー)を有するのと同様に、電
話機本体11は、ダイヤルパッド17と、通話器13上
の同様なキーに相当するある機能キーとを含んでいる。
図1には示していないが、電池の充電ための電気的接続
が、通話器13と受け台14とにおいて、相連添する電
気的コンタクトによる従来の方法でなされているのが判
るであろう。電話機本体11上の発光ダイオード(LE
D)は、電話加入者の2つの特徴の機能状態と、その他
に電池電源の充電状態とを示している。従って、「ME
SSAGES」とラベル付けされたLED19が点灯し
ている場合には、電話加入者がそのようなサービスに加
入している時、電話会社の地方局のメッセージサービス
において、音声のメッセージが加入者に待機状態である
ことを示している。同様に、LED18が点灯している
場合には、電話加入者に対して新規の通話者(電話をか
けてきた相手)が、後に詳細に特徴が説明されている通
話者リストに加えられたことを示している。
【0021】実際に、電話機本体11は、通話器13が
あっても、なくても、従来のスピーカ電話モードにおい
て操作することにより、独立した電話機端末として機能
する。そしてこのモードにおいて、図示していないが、
電話機本体11のスピーカは、従来どうりに音声信号を
再生するよう機能する。図示していないが、マイクロフ
ォンは、従来どうりに音声信号を発生するよう機能す
る。
【0022】電話機端末10は、A/Dマイクロプロセ
ッサのポートを介して、定期的に通話器13内部の電池
電源の電圧のレベルを監視している。プリセットレベル
(充電すべき電圧レベル)が検知された時、電話機端末
10は、スクリーン16上にメッセージを表示すること
によって、低電圧状態であることを示す。ディスプレイ
の低電圧時のメッセージは、電地が切れるか、通話器1
3が充電のために電話機本体11に戻されるまで、状態
が変化する毎に、5秒間表示される。
【0023】電話機端末10は、アイドル状態(電源は
入っているが、実際に動作はしていない状態)において
45秒後に、電池節約モードに戻ることにより、電池電
源のスタンバイ時間を最大にする。電池節約モードの
時、スクリーン16は電源が切られ、LEDは消灯され
(新規の通話者を示すより短い発光期間のサイクルでの
発光を除く)、マイクロプロセッサはスリープモードと
なる。マイクロプロセッサは、使用者がキーを押した
り、電話機本体11に戻されたのを警告することを間違
いなく保証するために、400ms毎に100msの間
起動される。
【0024】図2は、電話機本体11の詳細なブロック
図であり、音声の制御およびデータ信号の両者の信号経
路を、この発明に従って、機能的なコードレス電話機端
末を実現する種々の構成要素と共に示している。この点
に関しては、電話機端末10が電話を待機状態するこ
と、電話を送信すること、そして、視覚用ディスプレイ
を必要としない電話加入者サービスの例であるボイスメ
ール(音声によりメッセージを記録しておき、後で予定
された受信人により検索できるようにした電子システ
ム)を含む電話加入者サービスの全てを同時に利用者に
提供するように意図されていることが判るであろう。さ
らに重要なことは、電話加入者は、電話番号や通話者の
名前が表示されるスクリーン16を通じて、通話者の身
元確認サービスを利用することができる。
【0025】電話機端末10の有用性は、電話機端末1
0により提供されるスタンドアロンの特徴に加えて、ス
クリーン16によりさらに向上されている。このような
スタンドアロンの特徴には、ダイヤル(電話)する番号
が正しいことを保証するために、ダイヤル(発信)する
前にスクリーン16に表示されている番号を前もってダ
イヤル(番号入力)すること(以下、予約ダイヤルとい
う)が含まれている。すでにダイヤルされた電話番号
は、電話番号とそれに対応する名前とを含む通話者リス
トに記憶されている任意の確認可能な応答した、また
は、応答しなかった通話者と同様に、1つのキーを押せ
ば通話が始まるソフトキーを使うことにより、ダイヤル
できる。キーの上方のスクリーン16上に現れる、作動
または操作に影響を与える2つのソフトキーが備えられ
ている。この操作の一例を以下に詳細に説明する。
【0026】電話機端末10は、チップアンドリング端
末31に接続される導体のよじり線からなる電話線30
により、地方の中央電話局(CO:Central o
ffice)と配線による接続を施されている。中央電
話局からの音声およびデータ信号、即ち、アナログ形式
の音声信号と、電話線によるパケット変換データと顧客
名確認情報とからなるデータ信号とは、端末31に入力
される。
【0027】ガイチャプットら(Guy chaput
et al)の名前で出願され、ノーザンテレコム社
(Northern telecom limite
d)に譲渡された出願継続中のアメリカ合衆国特許出願
番号07/733027に開示されているように、参考
文献によりここに組み込まれている開示、すなわち呼出
電話番号の一致確認(CNID:Calling nu
mber identification、以下、CN
IDという)という特殊な特徴は、ベルコアテクニカル
リファレンス(Bellcore technical
references、以下、ベルコアという)のT
R−TSY−00030およびTR−TSY−0003
1に定義されているデータ転送と同時代の方法およびプ
ロトコルを参照している。一致確認用データ(以下、I
Dデータという)は、ベルコアTR−TSY−0003
0毎にBell 202モデムにより周波数偏移変調
(FSK:frequency shift keyi
ng、以下、FSKという)されて、地方の電話制御局
から送られてくる。このようなデータは、現在の時間お
よび日付と共に、通話者の名前と電話番号とから構成さ
れている。本質的に、送信されるコード化されたIDデ
ータは、電話線30上の第1と第2の呼出信号の間に受
信される。しかし、メッセージの待機データは、電話機
端末10が動作中でない場合(即ち、オンフック状態)
や、必ずしもリングバーストの間にない場合のどのよう
な時にでも送信されることができる。
【0028】図2においてモデム32として示されるカ
スタムローカルエリアシグナリングサービス(CLAS
S:custom local area signa
lling services、以下、CLASSとい
う)用のメッセージサービスモデムは、マイクロプロセ
ッサ33の入力44にクラスメッセージサービシング
(CMS:class message servic
ing、以下、CMSという)データとして復調されて
出力されるFSK信号を受け取る。また、データは、マ
イクロプロセッサ33から不揮発性メモリNVRAM
(NonVolatile RAM)34に検索可能に
記憶される。同時に、リング検知器35からの出力は、
CMSデータが送信中に損なわれているか否かを確認す
るためのテストを開始するために、制御ポート36に接
続される。双方向データバス37は、マイクロプロセッ
サ33からのCMS出力データをメインマイクロプロセ
ッサ39のデータ入力レジスタ38に接続する。リング
検知器35からの同一の出力は、DTMF(dual
tone multi−frequency、押しボタ
ンダイヤル)信号が発生されハイブリッド回路40に接
続されるマイクロプロセッサ39の制御ポート43にも
接続される。この点から、これらの信号は、通話器13
に送信されるか、または、電話線30に接続される。
【0029】マイクロプロセッサ39内部のROM45
は、後により詳細に説明する本発明に関するソフトウェ
アに基づいて動作するマイクロプロセッサ33および3
9の両者の作動または操作を制御するファームウェア
(firmware)から構成されている。EEPRO
M47は、データ、即ち、一例として、ディレクトリデ
ータ(住所氏名録)、通話録データおよび工場のプログ
ラムデータ等を含んでいる。このようなソフトウェア制
御に従って、送信データ出力50は、ミニマムシフトキ
ーイング(MSK:minimum shift ke
ying、以下、MSKという)モデム51に接続され
ている。代表的なMSKモデム51は、例えば、(株)
東芝により製造されており、部品番号TC35470A
Fにより特定される。このモデム51は、副搬送波周波
数偏移(FSK)変調により制御信号を転送するため
に、ラジオ通信システムにおいて、全二重または半二重
モードのどちらでも都合良く機能する。
【0030】モデム51からの変調された出力信号は、
ダイオード52を介して、46MHzから49MHzま
での周波数帯域で制御可能なRF出力を有する一体型の
RF増幅器/発振器のモジュール54を含む範囲限定の
周波数変調(FM)トランシーバ53の入力に接続され
ている。モジュール54からの出力は、分割された出力
経路を有するノッチフィルター(notch filt
er)55に入力されている。1つの経路は、RF搬送
波を変調するために位相同期ループ56を介してモジュ
ール54の入力に戻っている。RF搬送波上にデジタル
情報を重ね合わせるソフトウェアは、モデム51の内部
で動作している。デジタル情報は、周波数偏移変調(F
SK)されて重ね合わされる。上述したように、信号
は、搬送波上にこれを固定する位相同期ループ56を通
過する。この方法により、暗号化(RF搬送波上にデジ
タル情報を重ね合わること)は位相同期ループ56内に
おいて行われる。第2の出力経路は、送信受信切り替え
器57を介して、通話器13の対応するアンテナ59と
ラジオリンクが確立されているアンテナ58に接続され
る。
【0031】プロトコル内の全ての送信メッセージに
は、チェックサム(checksum)情報が含まれて
いる。弱いRF条件によりデータエラーが発生した場合
には、このチェックサムテストが失敗し、エラーが発見
される。使用者には、スクリーン16上の5秒間の一時
的なメッセージ「もう一度やり直して下さい(Sorr
y try again)」によりこのエラーが通知さ
れる。
【0032】上述したFSK信号は、たとえ電話機本体
11とその通話器13がオンフック状態であったとして
も、受信され、処理され、電話機本体11から送信され
ることが理解されるであろう。このことは、スクリーン
16内に表示される電話番号および/または通話者の名
前により、通話者の身元確認をするために必要である。
従って、CNIDまたは電話線の確認(CLID:ca
lling lineidentification、
以下、CLIDという)への加入者は、もし利用可能で
あれば、最初に通話者の身元確認が確立されるので、電
話加入者は通話を受けるかまたは断るかを選択できる。
【0033】電話が受け取られ、そして電話機本体11
またはその通話器13がオフフック状態になると、端末
31からライントランスフォーマー(ライン変圧器)6
6の第1巻線までの音声信号の経路をなすフックスイッ
チ65は閉じられる。ライントランスフォーマー66の
出力は回路40に接続され、そこからスピーカ42を駆
動するために、アンプ41を介してアナログ音声信号が
与えられるている。回路40からの第2の音声信号出力
は、音量スイッチ67に接続され、そこから、負帰還を
介して信号振幅を制御するために、そこを横切って橋掛
けされた図示のリミッタ69を有する音声増幅器68の
入力に接続されている。増幅器68からの出力は、コン
パンダー(圧縮伸長器)70に接続され、そこから、出
力が電位差計制御器(ポテンショメータコントロール)
71を通ってダイオード52に入力されている。音声信
号は、ダイオード52を介して上述したデータ送信と同
様な方法で、呼出音に続く空白な間隔の期間に、通話器
13に送信するために、トランシーバ53に接続されて
いる。
【0034】図3は、通話器13の詳細なブロック図で
ある。音声およびデータ信号の両者を発生する電話機本
体11からの変調されたRF出力信号は、通話器13の
アンテナ59で受信され、受信信号をRF増幅器76に
入力し、そこから電話機本体11のトランシーバ53と
機能的に同一であるFMトランシーバ77の入力に入力
する送信受信切り替え器(デュプレクサ)75に接続さ
れる。トランシーバ77へのRF信号の入力は、第1の
IF/第2のIF/ミキサー(音声調整装置)から構成
されるRFモジュール78によって処理される。モジュ
ール78は、例えば、モトローラ(株)の製品として現
在利用可能であり、部品番号MC3362により特定さ
れるものを用いることができる。モジュール78は、弁
別装置(ディスクリミネーター)として動作する位相同
期ループモジュール79と共同的に機能することが判る
であろう。この結果、電話機本体11からRF出力信号
により運ばれた暗号化されたデータは複号化(RF搬送
波からデジタル情報を抜き出すこと)される。
【0035】モジュール78からの音声出力は、DTM
Fや、音声や、復号化されたデータ等を含んでいてもよ
い。後者は、電話の利用者が加入しているCLASSサ
ービスに関する通話者のIDデータに対応する論理の1
および0から構成されている。これ以外の復号化された
データは、ディレクトリ情報や、通信プロトコルを含ん
でおり、まず、内容がハンドシェイクによってプロトコ
ルと応答確認され、データが送出され、その後、チェッ
クサムバイトが出力される。音声出力は、2つの経路に
分割され、1つの経路は、音声信号を通過させ、データ
信号を遮断するロウパスフィルタ80に接続されてい
る。フィルタ80からの音声信号出力は、コンパンダー
81に接続されている。そして、ここでは、ダイナミッ
クレンジ(信号を歪みなく処理できる動作範囲)の信号
が復元され、その後、減衰制御器(アテニュエイション
コントロール)83を介して、スピーカ駆動アンプ82
に出力される。アンプ82からの出力は、音声信号が聞
こえるように再生される通話器13のスピーカ84に接
続される。
【0036】減衰器83の接点とコンパンダー81の出
力との間に配置され、手動で操作される音量制御回路
は、接地回路に接続されている。この音量制御回路は、
減衰器83から接地回路へのスイッチング抵抗87およ
び88を選択的に切り換えること、もしくは、3番目の
設定である場合には、接地回路への接続をオープン状態
とすることを許容するシングルポール3ポジションスイ
ッチ86から構成されている。制御回路の内部で切り換
えられる抵抗87または88の抵抗値は、ドライバ82
への入力信号を決定し、その結果として、スピーカ84
における音量が制御される。
【0037】モジュール78からの第2の音声出力経路
は、電話機本体11内のトランシーバ53から転送され
る音声信号と復号化されたデータの両者を含んでいる。
ちょうど電話機本体11内のモデム51に正確に相当す
るMSKモデム95は、これへの復号化された入力デー
タを復元し、電話機本体11内のマイクロプロセッサ3
9に相当するマイクロプロセッサ96に入力される受信
データのパルス列を生成する。
【0038】両方のマイクロプロセッサ39および96
は、同一のソフトウェア制御に基づいて、同様に機能す
る。マイクロプロセッサ96において、このようなソフ
トウェアがROM45に相当するROM97内に存在す
る。マイクロプロセッサ39と96とを比較すると、電
話機本体11と通話器13において機能的に同一な回路
構成の類似点が見られる。それゆえ、両方のマイクロプ
ロセッサ39および96と関連する回路ブロックの機能
的な面を理解するためには、マイクロプロセッサ96へ
の理解を完全とするために、図2に示すマイクロプロセ
ッサ39と、これに関係する記述とを参照すれば十分で
ある。
【0039】しかし、明確な違いがマイクロプロセッサ
96に、特に、LCDドライバ99とLCDスクリーン
16とを含む液晶ディスプレイ(LCD)モジュール9
8として図3に示されているスクリーン16に、マイク
ロプロセッサ96を介して接続されている受信されたデ
ジタルデータのフォーマット(データ形式)と出力に明
らかに存在する。マイクロプロセッサ96からの関連す
るLCD出力は、ダイヤルパッド15からキー入力され
たコードによりスクリーン16に対してコントラストの
制御を提供する。
【0040】さらなる違いは、警告変換器(アラーティ
ングトランスデューサ)107を駆動するリングアンプ
(呼出音増幅器)106に適用されたマイクロプロセッ
サ96からのリング発振器の出力に見られる。マイクロ
プロセッサ96からの第2に相当する出力は、増幅器1
06への入力を横切って、橋掛けされている呼出音の音
量制御回路(リングボリューム制御回路)108に入力
される呼出音の音量制御信号である。
【0041】モジュール78、79およびモデム95の
制御は、コントローラ109を介してこれらの部品を制
御する受信制御出力により影響される。
【0042】通話器13が電話機本体11とラジオリン
クの範囲を越えて運ばれると、モジュール78により、
範囲外であるとの指示が提示される。これは、雑音の多
い音声信号を消すためにフィルタ80の出力を横切って
接続されているノイズカットモジュール110への入力
に接続される範囲外信号から構成される。範囲外信号
は、同様に、信号を受け取る際に、ソフトウェア制御に
基づいて(電話機本体11と通話器13とが)非接続で
あるとの結果をもたらすマイクロプロセッサ96の入力
に接続されている。この結果は、後にフローチャートに
図示するように、マイクロプロセッサ96から、オンフ
ック状態にされている電話機本体11に順次送信するト
ランシーバ77にドライブ信号を出力するモデム95へ
の出力信号である。
【0043】通話器13のスピーカ83およびマイクロ
フォン115に関連する回路にも、電話機本体11のこ
れらに相当するスピーカ42およびマイクロフォン46
と比較すると、相違が認められるであろう。通話器13
内の回路が(電話機本体11内の回路)より単純なの
は、不要なライントランスフォーマー66およびハイブ
リッド回路40がないことが主な理由である。
【0044】マイクロフォンアンプ116およびそのリ
ミッタ117は、電話機本体11の音量増幅器68およ
びリミッタ69に相当する。機能的にはこれらは同じで
あるが、上記の電話機本体11と通話器13との間の通
話経路における相違のために、アンプ116の入力とリ
ミッタ117の出力とは直接マイクロフォン115に接
続されている。しかし、アンプ116の出力およびリミ
ッタ117の入力は、電話機本体11内のコンパンダー
70に相当するコンパンダー81に接続されている。
【0045】通話器13からの音声およびデータ信号
が、電話機本体11において受信された場合には、音量
スイッチ67、ハイブリッド回路40、トランスフォー
マー66およびフックスイッチ65は、マイクロプロセ
ッサ39の制御のもとで協力して、受信された音声信号
を電話線30に接続する。ダイヤルパッドおよびメモリ
ーの両方からダイヤルすること、データをメモリー中に
記憶することなどに関する種々の特徴と同様に、通話器
13と電話機本体11との内部通信系連結(インターコ
ムリンク)などの電話機端末10に関連する他の特徴
は、これら特徴の記載を図面の中の相当するフローチャ
ートと合わせて参照すれば、理解されるであろう。
【0046】図4は、モデム32で終了となる受信通話
を受けた後に、電話機端末10で実行される種々の工程
を示すフローチャートである。図示のように、テストブ
ロック200はベルコアTR−TSY−00030およ
びTR−TSY−00031に一致するCLIDパケッ
トデータが存在するか否かを決定する。そのようなパケ
ットデータが存在しない場合には、マイクロプロセッサ
33内に「情報なし(No informatio
n)」とのメッセージが生成され、ここからバス37に
沿ってレジスタ38に出力される。そしてそこからその
メッセージは、その後の通話器13への送信用にRF搬
送波を変調するため、出力50から接続される。
【0047】一方、もしパケットデータが存在すると、
マイクロプロセッサ33で終了し、引き続いてブロック
203に従って正当なCLIDデータであるか否かがテ
ストされる。有効なデータが存在する場合には、通話者
のIDデータが抽出されたか否かを確かめるために判断
ブロック204で第2のテストが指示される。その結果
が否であれば、前記のように「情報なし(No inf
ormation)」とのメッセージが送られる。しか
し、通話者のIDデータが存在する場合には、このデー
タはブロック205中に示すようにアドレスおよびデー
タバス48を介して、公知の方法で関連するマイクロプ
ロセッサ33に接続されている不揮発性メモリNVRA
M34に記憶される。
【0048】第2のバス37は、マイクロプロセッサ3
3と、ブロック206で示される電話機本体11のメイ
ンマイクロプロセッサ39のデータ入力レジスタ38と
を接続する。
【0049】ブロック207は、モデム51において
(RF搬送波を)変調するために出力50において送信
データを利用する工程を示し、その出力は、上述のよう
に、この後のRF搬送波の変調および通話器13への送
信のためにトランシーバー53の入力に接続されてい
る。
【0050】RF搬送波の受信および復調はブロック2
08で示されている。しかし、通話器13は、判断ブロ
ック209で決められる電話機本体11からの搬送波の
範囲外にあるかもしれない。通話器13がモジュール7
8(図3)で監視される範囲外にある場合には、EEP
ROM97から検索され、表示のためにモジュール98
に適用される範囲外信号メッセージに応答するマイクロ
プロセッサ96に範囲外信号が接続される。これと同時
に、警告音を発する。両方の条件はブロック210に示
されている。この時点で通話器13のダイヤルパッド1
5は不能状態となる。もし30秒以内に使用者がRF条
件を改善するならば、範囲外条件は解除され、電話機端
末10は範囲外状態以前の状態、即ち、通話が再開され
るか、機能可能な状態が継続する。
【0051】ブロック211に示すように、引き続いて
タイマーが作動して、判断ブロック212に示すよう
に、もし弱いRF条件が30秒以上続いたら、通話器1
3は終了メッセージを電話機本体11に送りアイドル状
態に戻る、即ち、通話が打ち切られるか、電話機本体1
1が終了メッセージを受信した場合には、機能可能な状
態が打ち切られる。このシーケンス(流れ)は、電話機
本体11に終了メッセージを送信するブロック213に
おいて始まり、終了メッセージにより搬送波が変調され
て、その後、電話機本体11に送信されることを示すブ
ロック214に続いている。続いて、電話機本体11中
で復調されるRF搬送波を受信する工程であるブロック
215が続き、電話機本体11が終了メッセージを受信
したか否かをテストする判断ブロック216が続く。ブ
ロック217に示されるように、肯定的応答は通話器1
3をアイドル状態にする。
【0052】使用者が、ブロック212に示す30秒間
のタイムアウト(時間切れ)より前に通話器13をRF
搬送波の範囲内にもどせば、ブロック208の復調信号
は、ブロック219に従ってモジュール98上に表示す
るためにCLIDデータをフォーマットする工程を含む
ブロック218に示すように、マイクロプロセッサ96
において終了する。同時に、マイクロプロセッサ96
は、ブロック220において呼出信号を生成し、これは
ブロック221に示すように通話器13において呼出音
に適用される。呼出音が鳴っている間に、判断ブロック
222に示すように、電話に応答しない時は、ブロック
213から終了メッセージ信号が送出される。しかし、
電話に応答する場合には、図5のフローチャートに図示
される一連の工程が続く。
【0053】図4のブロック222における肯定的な判
断は、本発明法のこれに続く工程が開始される図5のフ
ローチャートへの入力となるAで終了している。ブロッ
ク250に示すように、専用の通話キー20が使用者に
より押されると、EEPROM97に記憶されている命
令に基づいて応答するマイクロプロセッサ96が稼働さ
れる。一方、そのマイクロプロセッサ96からの制御命
令は、ブロック251において指示されるように、電話
機本体11に送信されるトランシーバ77内においてR
F搬送波を変調する。ブロック252に従って電話機本
体11において搬送波は受信され、復調され、続いて、
ブロック253に従って電話機本体11内のマイクロプ
ロセッサ39で終了する。EEPROM47に記憶され
ている命令に基づいて、マイクロプロセッサ36は、ブ
ロック254に示すようにフックスイッチ65をオフフ
ック状態にセットし、それによって、ライントランスフ
ォーマー66の第1巻線を端末31に接続し、その結果
として電話線30に接続する。
【0054】ブロック251におけるRF搬送波の送信
と同時に、マイクロプロセッサ39からの制御信号の出
力は、トランシーバ77からの音声出力をイネーブル状
態とし、同様にコンパンダー81、スピーカ駆動アンプ
82、およびマイクロフォンアンプ116をイネーブル
状態とし、ブロック255および256に従って通話器
13を動作させる。
【0055】図6は、電話機端末10に具体化されてい
る本発明の2つの特徴を示すフローチャートである。第
1は、通話器13のダイヤルパッド15から入力される
番号を予約ダイヤルし、さらに、実際にダイヤル(発
信)する前に電話番号が正確であることを保証するため
にスクリーン16上にその番号を表示する能力である。
第2の特徴は、その電話番号をディレクトリまたはリダ
イヤルレジスタに記憶することである。図6に示す方法
の各工程も、電話番号が電話機端末10からダイヤルさ
れる方法を示している。
【0056】入力ブロック275は、ダイヤルパッド1
5を経由して電話番号を予約ダイヤルする工程を表して
いる。ブロック276に従って、ダイヤルパッド15
は、マイクロプロセッサ96により走査され、それによ
って、個々のキーの押圧は、その入力バッファー内に記
憶され、続いて、EEPROM97に記憶されている命
令に従ってフォーマットされる。このフォーマットは、
電話の使用者が馴染んでいる形式でモジュール98によ
って表示されるように、電話番号用の連続したスペース
空間から構成されている。従って、電話番号は連続した
数字のシーケンスとしてダイヤルパッドから入力される
かもしれないが、マイクロプロセッサ96によって行わ
れるフォーマットは番号の間に適切なスペースを挿入す
る。従来の表示形式では、一連の番号の間の各スペース
は、ダッシュにより占有されよう。ブロック276にお
いて指示されるフォーマット化に続き、マイクロプロセ
ッサ96は、ブロック277によりドライバー99に接
続され、そこからスクリーン16に接続されているLC
D制御信号を生成する。
【0057】タイムアウトの期間は、任意であるが、先
に記載したとおり、本発明の実施例では45秒に設定さ
れている。予約ダイヤル番号が、45秒より長い時間表
示される場合には、ブロック279において示されるよ
うに表示は変更される。予約ダイヤル番号が消える時点
では、ダイヤルパッド15からの再入力を要する。ブロ
ック279に示される表示の開始時点で、ブロック28
0に従ってカウンターはカウントを開始し、45秒の時
間間隔に続いて、ブロック281により通話器13は、
アイドル状態に戻され、スクリーン16はブランク(表
示なし)になる。
【0058】ブロック285のタイムアウト間隔は、使
用者がブロック277でスクリーン16に表示される番
号をダイヤルする時間間隔を表す。これは、その番号が
スクリーン16内の「DIAL」と表示されたソフトキ
ーを押すか、または、ダイヤルパッド15中の専用通話
キー20を押すことのいずれかによりダイヤルされるか
もしれないことを示す判断ブロック282に示されてい
る。ブロック283および284で示されるいずれかに
よりダイヤルを開始する場合には、上述したように45
秒間のタイムアウト手続はブロック285で開始され
る。
【0059】次に続くテストは、通話器13が電話機本
体11から範囲外にあるか否かについて決定される判断
ブロック286に示されている。通話器13が範囲外に
ある場合、図4に図示されかつ記載されているのと同じ
手続きが続けられる。通話器13が範囲内にあると、ブ
ロック287は、マイクロプロセッサ96が変調用のモ
デム95へ出力する送信データを生成し、そこから電話
機本体11に送信するためにトランシーバ77に出力す
ることを示す。
【0060】ブロック288に示すように、受信された
搬送波は電話機本体11で復調され、続いて、ブロック
289に従ってマイクロプロセッサ39において終了す
る。マイクロプロセッサ39は、ブロック291に従っ
てフックスイッチ65をオフフック状態にするために、
ブロック290によりDTMF信号を発生することによ
って応答する。上述したように、ハイブリッド回路40
はブロック292に示されるようにイネーブルとされ、
ライントランスフォーマー66を介してDTMF信号を
端末31に接続し、さらにそこから中央電話局に接続す
るために電話線30に接続し、そして、これはブロック
293に表されている。
【0061】DTMF信号発生と同時に、メインマイク
ロプロセッサ39は、データバス37を介してダイヤル
された番号列を、ブロック294に従ってマイクロプロ
セッサ33に出力する。ここで、この番号列は、ブロッ
ク295において示されるようにリダイヤルレジスタ内
に記憶される。
【0062】図6中の端子Bは、図7中に示される保存
ルーチンに向かう。このルーチンに従ってブロック30
0は、コードレス通話器13上の専用の保存キーを押す
ことによりスクリーン16に表示される予約ダイヤル電
話番号が、電話番号のディレクトリに保存され得ること
を示している。その後、マイクロプロセッサ96は、ブ
ロック301に示されるようにスクリーン16に表示さ
れるメッセージ「直ぐに名前を入力しなさい(ENTE
R NAME NOW)」を呼出す。
【0063】ブロック302に示すように、名前が入力
されるべきかどうかは使用者が決定する。使用者からの
肯定的応答は、ブロック303に従ってその番号に対応
する名前がダイヤルパッド15から入力可能であり、さ
らに、ブロック304に従って、入力された名前が番号
領域に保存されるその対応する電話番号と共に、ディレ
クトリの名前の領域に保存されることを意味する。ブロ
ック304は1つのステップで名前を保存することを表
すが、このことは、メインマイクロプロセッサ39にお
いて予約ダイヤル番号を受け取って、マイクロプロセッ
サ33においてリダイヤルレジスタに番号を記憶するこ
とに続くステップを示す図6に示すいくつかのステップ
の簡素化であることが判るであろう。対応する名前を記
憶する場合、記憶は、ディレクトリが存在する不揮発性
メモリNVRAM34において行われる。
【0064】図8a、bおよびcは、予約ダイヤル、リ
ダイヤルおよび通話者の項目の状況を含むデータを記憶
するためのさまざまなディレクトリにおける流れを図示
するフローチャートである。これらのフローチャート
は、ディレクトリに保存するために必要とされる工程を
図示している図7のフローチャートの記述に続くもので
ある。名前と電話番号の両方が、ディレクトリに記憶さ
れる。図7に図示したように、専用の保存キーを押すこ
とにより、記憶された名前が頭文字によりアルファベッ
ト順に並べられるディレクトリに、新規の名前と電話番
号とが加えられる。コードレス通話器13上の専用のス
クロールキーを押すことにより、使用者は、項目の中を
スクロールすることができるし、近道としてダイヤルパ
ッドサーチを使用することもできる。ディレクトリに
は、通話器13のみを使ってアクセスすることができ
る。
【0065】ディレクトリに関連するハードウェアは、
通話器13内のマイクロプロセッサ96と、電話機本体
11内のマイクロプロセッサ33および39とから構成
される。前述したように、CLIDパケットから入力さ
れるデータは、電話機本体11で受信され、そのデータ
がマイクロプロセッサ96によりフォーマットされて、
スクリーン16上に表示される通話器13に送信され
る。表示されている電話番号と、利用可能ならば名前を
も保存するためには、通話者のIDデータを不揮発性メ
モリNVRAM34に保存する手続が開始される前述の
専用の保存キーを押す。従って、使用者は、通話器13
のダイヤルパッド15と専用キーにより、電話機本体1
1と通話器13との間のラジオリンクを介して、ディレ
クトリフィーチャーと相互にやり取りをすることができ
る。
【0066】情報は下記の番号の情報源からディレクト
リに記憶することができる。 1)前述したようなダイヤルパッドを用いる予約ダイヤ
ル 2)受信されるCLID情報 3)通話者リストの項目 4)リダイヤルリストの項目
【0067】ディレクトリフィーチャーは、前述したよ
うに専用のディレクトリキーまたは保存キーを押すこと
によってアクセスされる。一旦ディレクトリ内に記憶さ
れた種々の項目は、専用のスクロールキーにより上下左
右にスクロールすることによって見ることができる。
【0068】ディレクトリ内の項目の最大数は30であ
るが、これは前述の如く限られている量ではなく、使用
されているメモリの大きさに応じて変えることができ
る。ディレクトリ内では、そのヘッダーフォーマットは
常に同じである。このフォーマットは項目用のカウンタ
ーを含み、このカウンターはどれ位の項目がリスト内に
あるかを示す。ディレクトリが空であるときには、ヘッ
ダーは「ディレクトリ=項目なし(Directory
=No items)」を直ちに示す。
【0069】ディレクトリの項目は、図7に示すような
保存のシーケンスを通じて、使用者により入力される
が、ディレクトリには名前と電話番号の両方の項目が設
定され、それぞれ名前と電話番号の領域に記憶されるか
ら、使用者は電話番号だけの項目を入力するように選択
することができる。電話番号だけの項目は、「名前なし
(No name)」と名付けられた名前の領域を持っ
ている。しかし、使用者は、いつでも名前を加えるよう
選択することができる(図8c参照)。エラーがあった
場合は、名前および電話番号ともに、英文字数字の位置
を決める位置指示カーソル、ダイヤルパッド15および
通話器13上の専用削除キーによって訂正することがで
きる。他の方法として、名前および電話番号ともに、ス
クリーン16上の「CHANGE」という名称の下方に
見えるソフトキーを用いて訂正することができ、その一
例を図6のブロック279に示す。
【0070】ディレクトリが空でないときにはいつで
も、その内容には、ディレクトリヘッダーを見ながら、
通話器13上のダイヤルキーを押すことによってアクセ
スすることができる。そうすることによって、ショート
カット検索が開始される。このショートカットフィーチ
ャーにより、使用者はダイヤルパッドキー上の文字とデ
ィレクトリの項目の名前の領域の文字とを一致させ、次
いでその項目にジャンプすることによって、そのディレ
クトリを迅速に検索することができる。一般的に、一致
のアルゴリズムには、一般的な文字、特殊文字、数字で
あるダイヤルパッドキーの文字が使用でき、一致のアル
ゴリズムは名前の頭文字との一致を捜す。名前が記憶さ
れているディレクトリの項目は、名前の文字列の頭文字
に従ってアルファベット順に記憶されている。名前の領
域が「名前なし」であるディレクトリの項目は、ダイヤ
ルパッド15から検索することはできない。以下に、通
話器13がディレクトリヘッダーまたはディレクトリの
項目を表示している状態にあるときのショートカットサ
ーチプログラムの一例を示す。
【0071】 IF key event = Dialpad Go to Directory item state Go to first Name item which matches the first character on the Dialpad key IF no match is found show “<Character> No item entered ” REPEAT IF next key event = same Dialpad key Go to first Name item which matches the next character on the Dialpad key ELSE IF next key event = different Dialpad key Go to first Name item which matches the first character on the new Dialpad key IF no match is found Show “<Character> No Item entered ”
【0072】明らかな例として、使用者がディレクトリ
ー内の「カレンスローン(Karen Sloan)」
という名前を見つけようとする場合を考えてみる。名前
の頭文字は「K」である。文字「K」は数字のダイヤル
パッドキー「5」に関連する二番目の文字である。
【0073】使用者が最初に「5」のキーを押すと、
「Jには項目は入力されていません(J no ite
m entered)」と入力を促すメッセージが表示
される。ディレクトリには「J」で始まる名前は入力さ
れていない。しかし、使用者が、再び「5」のキーを押
すと、最初が「K」の名前、即ち「カレンスローン(K
aren Sloan)」を含むディレクトリの項目が
表示される。
【0074】一致のアルゴリズムは、文字「K」で始ま
る全ての名前を捜す。一つ以上の項目が一致すると、即
ち、一つ以上の名前がダイヤルパッドの検索文字に一致
する頭文字を持っていると、使用者はディレクトリ順序
に応じて生じる最初の一致項目を見ることになる。
【0075】例えば、使用者が「5」のキーを二度押す
と、「カレンスローン(KarenSloan)」が表
示れる。名前が「K」で始まる他の項目を見るために
は、使用者は下向き矢印のスクロールキーを押さねばな
らない。「カレンスローン(Karen Sloa
n)」から上向き矢印のスクロールキーを押すと、先行
するアルファベット順に並べられた項目に進んでいく。
【0076】「5」のキーを3回押すと、ディレクトリ
の「L」の項目に入る。図9は、通話者のIDデータが
個人化されたものにおいて、好ましい名前検索を行う場
合のフローチャートである。受信する番号がCLIDパ
ケットに到着すると、一致のアルゴリズムは、番号を一
致させるためにディレクトリを検索する。一致が見つか
ると、ディレクトリーからの名前が表示され、通話者リ
ストに記憶される。名前が受信されていない場合は、デ
ィレクトリの項目の名前の領域が表示され、また受信さ
れていればその名前におきかえられる。CLIDパケッ
トから受信される数字の数に応じて、ディレクトリの項
目の最後の10数字あるいはディレクトリの項目の最後
の7文字で一致が生ずるのがわかるであろう。図9に関
して、好ましい名前一致検索は次のように行われる。
【0077】A)・電話番号がダイヤル可能か不可能か
を決定する。 ・電話番号が(CLASSダイヤル可能なディレクトリ
の番号領域から)ダイヤル可能であれば、下のBに進
む。 ・電話番号が(CLASS CLIDの領域から)ダイ
ヤル不可能であれば、エリアコードストリップフィール
ドをチェックする。 ・そこにエリアコードが記憶されているならば、10個
の数字のダイヤル不可能な電話番号のうち最初の3つの
数字をチェックする。 ・一致すれば、ダイヤル不可能な電話番号からそのエリ
アコードを取り去り、下のBに進む。 ・一致しなければ、そのままでダイヤル不可能な電話番
号でBに進む。
【0078】B)上のAからの数字列中の数字の数が1
0数字より少ないかまたは10数字以上かを決定する。 ・数字列の組合せには次の4つが可能である。 1.ダイヤル可能、10数字未満 2.ダイヤル可能、10数字以上 3.ダイヤル不可能、エリアコードが取り去られて、1
0数字未満 4.ダイヤル不可能、10数字
【0079】上記の1と3の場合、一致検索は下位7個
の数字で行われる。即ち、数字列の下位7個の数字が全
ての電話番号の下位7個の数字と比較される。
【0080】上記の2と4の場合、一致検索は下位10
個の数字で行われる。即ち、数字列の下位10個の数字
が全ての電話番号の下位10個の数字と比較される。
【0081】いずれの場合も、一致すれば、使用者が入
力したディレクトリの項目(名前と電話番号)は受信通
話中表示され、必要に応じて通話者リストに記憶され
る。
【0082】ディレクトリ内の「名前なし(ノーネー
ム)」の項目は、好ましい名前一致検索をしている間、
検索されないことはいうまでもない。従って、一致した
番号で名前が記憶されていなければ、番号だけが受信電
話時に示される。ある名前がCLIDパケットから送信
されてくれば、どんな場合でも好ましい名前が送信され
た名前に上書きされる。
【0083】上述した本発明の実施例は、所定の装置お
よび種々の回路素子ならびにそれらの機能ともに説明す
るのにブロックダイヤグラムで行っている。同様に、ソ
フトウェア機能も、上述した装置が、所定の機能を達成
できるように続く所定の機能工程のフローチャートで示
されている。これらのダイヤグラムは、当業者には理解
できると思われる明確なハードウェアおよびソフトウェ
アを表している。従って、前述したところは、ベストモ
ードであり、当業者には十分な理解ができる記述であ
る。所望のオペレーションを行なうデジタルコンピュー
タープログラミングの詳細を開示するプログラムリステ
ィングは含まれていないが、ここに提供された機能上の
詳細な記述ならびに関連するフローチャートによれば、
当業者であるプログラマーであれば上述した全ての操作
または作動を遂行するよう電話機端末10にプログラム
することが可能である。
【0084】上述した実施例は、本発明の範囲をはずれ
ることなく、特定の条件に適合するよう変更できること
は当業者には明らかなことである。従って、前述した例
は本発明の限定ではなくてむしろ例示である。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
コードレス電話機端末のコードレス通話器13にディス
プレイを設けたので、通話前および通話中に通話者の名
前や電話番号を通話器13のディスプレイに表示させる
ことができ、通話後、ディスプレイから消去されても、
電話機本体11のメモリに保存することができる。従っ
て、電話の呼び出しの際に相手の電話番号および名前を
確認して必要な電話のみに応答することができる。さら
に、予め、予約ダイヤルしておくことにより、もしく
は、電話機本体11のメモリに記憶されている電話番号
を呼び出して、通話器13のキーを1つ押すことにより
ダイヤルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコードレス携帯電話機端末の一
実施例の斜視図である。
【図2】 図1に示す本発明のコードレス電話機本体の
ブロック図である。
【図3】 図1に示す本発明のコードレス電話機の通話
器のブロック図である。
【図4】 図2および3に示す本体と通話器間にて音声
およびデータ信号とを通信する方法の手順の順序を示す
フローチャートである。
【図5】 本発明に係る受信電話呼出に応答するための
方法の順序を示すフローチャートである。
【図6】 本発明に係る、電話番号を予約ダイヤルし、
記憶し、ダイヤルするための方法の順序を示すフローチ
ャートである。
【図7】 図6に示す予約ダイヤルされる電話番号を一
般のディレクトリに記憶するための方法の順序を示すフ
ローチャートである。
【図8】 図8aは本発明に係る種々の電話状態の1つ
の例に対するデータを保存する手順を示すフローチャー
トである。
【図9】 図8bは本発明に係る種々の電話状態の別の
例に対するデータを保存する手順を示すフローチャート
である。
【図10】 図8cは本発明に係る種々の電話状態の別
の例に対するデータを保存する手順を示すフローチャー
トである。
【図11】 図9は受信電話のディレクトリの中の好み
の名前を一致させる手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】 10 コードレス携帯電話機端末 11 電話機本体(ベースステーション) 12 支持プラットホーム 13 コードレスハンドセット(コードレス通話器) 14 受け台 15 ダイヤルパッド(ハンドセットキーパッド) 16 ディスプレイスクリーン(ディスプレイ画面) 17 ダイヤルパッド 18,19 照明LED(パイロットランプ) 20 通話キー(専用トークキー) 30 電話線 31 (チップアンドリング)端末 32 モデム 33 マイクロプロセッサ 34 不揮発性メモリNVRAM 35 リング検知器 36,43 制御(コントロール)ポート 37,48 双方向データバス 38 データ入力レジスタ 39 メインマイクロプロセッサ 40 ハイブリッド回路 41 スピーカ駆動アンプ 42 スピーカ 44 インプット(入力) 45 ROM 46 マイクロホン 47 EEPROM 50 送信データ出力 51 ミニマムシフトキーイング(MSK)モデム 52 ダイオード 53 FM(周波数変調)トランシーバー 54 RF増幅/発振モジュール 55 ノッチフィルター 56 位相同期ループ 57,75 デュプレクサ(送信受信切り替え器) 58,59 アンテナ 65 フックスイッチ 66 ライントランスフォーマー(ライン変圧器) 67 音量スイッチ 68 音量増幅器 69 リミッタ 70,81 コンパンダー(圧縮伸長器) 71 ポテンショメータコントロール(電気差計制御
器) 76 RF増幅器(アンプ) 77 FMトランシーバ 78 RFモジュール 79 位相同期ループモジュール 80 ローパスフィルタ(LPF) 82 スピーカ駆動アンプ 83 減衰制御器(アテニュエイションコントロール) 84 スピーカ 86 シングルポール3ポジションスイッチ 87,88 スイッチング抵抗 89 接点 94 EEPROM 95 MSKモデム 96 マイクロプロセッサ 97 ROM 98 液晶ディスプレイ(LCD)モジュール 99 LCDドライバ 105,109 コントローラー 106 リングアンプ(呼出音増幅器) 107 警告変換器 108 音量(リングボリュウム)制御回路 110 ノイズカットモジュール 115 マイクロホン 116 マイクロホンアンプ 117 リミッタ 199 ターミナルブロック(CMSモデムで受信電話
が終了) 200 判断ブロック(TR−TSY−00030パケ
ットデータが存在するか?) 201 処理ブロック(「情報なし」というメッセージ
を送る) 202 処理ブロック(マイクロプロセッサ33で終了
する) 203 判断ブロック(正当なCLIDデータか?) 204 判断ブロック(受信通話者の名前と電話番号と
を抽出する) 205 処理ブロック(NVRAM34にCLIDを記
憶する) 206 処理ブロック(送信データのためマイクロプロ
セッサ39で終了する) 207 処理ブロック(RF搬送波を変調して送信す
る) 208 処理ブロック(RF搬送波を受信して通話器1
3で復調する) 209 判断ブロック(RF搬送波は範囲外か?) 210 表示ブロック(LCDに「範囲外」と表示、警
告音を出す) 211 処理ブロック(タイマー動作開始) 212 判断ブロック(30秒以上か?) 213 処理ブロック(電話機本体11に終了メッセー
ジを送る) 214 処理ブロック(RF搬送波を制御信号で変調し
て電話機本体11に送信する) 215 処理ブロック(RF搬送波を受信し電話機本体
11で復調する) 216 判断ブロック(電話機本体11が終了メッセー
ジを受信したか?) 217 処理ブロック(通話器13はアイドル状態に) 218 処理ブロック(CLIDデータをフォーマット
し、マイクロプロセッサ96で終了する) 219 判断ブロック(LCDにCLIDデータを表示
する) 220 処理ブロック(呼出信号を生成する) 221 処理ブロック(通話器13で呼出音をならす) 222 判断ブロック(呼出に応答するか?) 250 処理ブロック(マイクロプロセッサ96で通話
キーを終了する) 251 処理ブロック(RF搬送波を変調し、電話機本
体11に送信) 252 処理ブロック(RF搬送波を受信、電話機本体
11で復調) 253 処理ブロック(マイクロプロセッサ39で終
了) 254 処理ブロック(スイッチ65をオフフック状態
にする) 255 処理ブロック(音量、コンパンダー81、スピ
ーカ駆動アンプ82、マイクロフォンアンプ116をイ
ネーブルにする) 256 処理ブロック(スピーカ84を駆動する) 265 表示ブロック(LCDに範囲外と表示する) 266 処理ブロック(タイマー) 267 判断ブロック(30秒以上か?) 268 処理ブロック(電話機本体11に終了メッセー
ジを送信する) 269 処理ブロック(RF搬送波を変調し、電話機本
体11に送信する) 270 処理ブロック(RF搬送波を受信し、電話機本
体11で復調する) 271 判断ブロック(電話機本体11が終了メッセー
ジを受信したか?) 272 処理ブロック(通話器13はアイドル状態に) 275 入力ブロック(ダイヤルパッドで番号を予約ダ
イヤルする) 276 処理ブロック(番号をフォーマットし、マイク
ロプロセッサ95で終了) 277 表示ブロック(LCDモジュール98に番号を
表示する) 279 表示ブロック(通話器呼出音=ロウチェンジ) 280 処理ブロック(遅延) 281 処理ブロック(通話器13をアイドル状態に
し、画面をブランクにする) 282 判断ブロック(ダイヤル) 283 処理ブロック(ソフトキーによるダイヤル) 284 処理ブロック(通話キー) 285 判断ブロック(タイムアウトか?) 286 判断ブロック(RF搬送波は範囲外か?) 287 処理ブロック(RF搬送波を変調し、番号を送
信する) 288 処理ブロック(RF搬送波を受信し、電話機本
体11で復調する) 289 処理ブロック(マイクロプロセッサ39で終
了) 290 処理ブロック(DTMFを生成する) 291 処理ブロック(スイッチ65をオフフックにセ
ットする) 292 処理ブロック(ハイブリッド回路40をイネー
ブルにする) 293 処理ブロック(電話線30にDTMFを出力) 294 処理ブロック(マイクロプロセッサ33で終了
する) 295 処理ブロック(リダイヤルレジスタに記憶す
る) 300 処理ブロック(保存キーがマイクロプロセッサ
96で終了する) 301 表示ブロック(今名前を入力中) 302 判断ブロック(今名前を入力中か?) 303 処理ブロック(名前をキーパッド15を経て入
力する) 304 処理ブロック(ディレクトリ内に保存される) 305 処理ブロック(ディレクトリ内に保存される) 306 表示ブロック(保存された番号を表示し、ダイ
ヤルする) 307 判断ブロック(タイムアウトか?) 308 表示ブロック(通話器呼出音=ロウチェンジ) 309 処理ブロック(遅延) 310 処理ブロック(通話器13は活動停止、画面に
表示なし) 311 処理ブロック(番号をダイヤル)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 11/00 302 8324−5K 7605−5K H04B 7/26 109 S 7605−5K 109 M (72)発明者 スーザン ジェイ. マクガリー カナダ国 ケー1エス 2アール6 オン タリオ州 オタワ クラレー アベニュー 17 (72)発明者 スティーブン ダブリュー. スパークス マン カナダ国 ティー2ジー 3シー9 アル バータ州 カルガリー ホークベリー ク ローズ エヌダブリュー 189

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コードレス電話機端末のベースステーショ
    ンとラジオ通信で結び付けられたコードレスハンドセッ
    トの文字数字ディスプレイにデータを表示するに際し、 ベースステーションの電話線端末にデジタル的にエンコ
    ードされたデータ信号を受信し、 受信されたデータ信号をテストしてその妥当性を確認
    し、 ベースステーションからラジオリンクを越えてハンドセ
    ットに確認されたデータ信号を送信し、 文字数字ディスプレイを駆動するためにハンドセットに
    確認されたデータ信号を受信し、デコードすることを特
    徴とするコードレス電話機端末の操作方法。
  2. 【請求項2】ベースステーションとハンドセットとの間
    の前記ラジオ通信は変調されたRFキャリア信号を経て
    行われる請求項1に記載のデータ表示方法。
  3. 【請求項3】前記キャリア信号はベースステーションか
    ら連続的に送信される請求項2に記載のデータ表示方
    法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のデータ表示方法であっ
    て、さらに、先に、ベースステーションからハンドセッ
    トに受信される所定のキャリア信号レベルの存在をテス
    トする工程を有することを特徴とするデータ表示方法。
  5. 【請求項5】前記ハンドセットは、バッテリー電源を持
    ち、連続的キャリア信号は、エンコードされたデータ信
    号の消失や破壊を回避する所定割合でバッテリーパワー
    を温存するためにハンドセットに断続的に受け取られる
    請求項3または4に記載のデータ表示方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のデータ表
    示方法であって、さらに、前記入力信号をデコードされ
    たデータの所定表示用にフォーマットする工程を有する
    ことを特徴とするデータの表示方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載のデータ表
    示方法であって、さらに、データ信号がハンドセットに
    送信される前に、ベースステーションのメモリ手段に確
    認され、デコードされたデータ信号を検索可能に記憶す
    る工程を有することを特徴とするデータ表示方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のデータ表示方法であっ
    て、さらに、 ベースステーションのメモリ手段に記憶された所定デー
    タを検索するためにハンドセット内の第1制御手段にリ
    クエストを出すのを開始し、 前記第1制御手段で相当するリクエスト信号を生成して
    ベースステーションにラジオリンクを越えて前記信号を
    送信し、 受信したリクエスト信号に応じて所定のデータを検索し
    てハンドセットへの送信のための検索データでベースス
    テーションにおいてRFキャリア信号を変調し、 変調RFキャリア信号をハンドセットにおいて受信しか
    つ検出して送信されたデータを再生し、 文字数字ディスプレイの入力に再生された送信データを
    伝導することを特徴とするデータ表示方法。
  9. 【請求項9】コードレス電話機端末のベースステーショ
    ンとラジオ通信で結び付けられた対話型コードレスハン
    ドセットの文字数字データ表示システムにおいて、デジ
    タル的にエンコードされたデータ信号を電話線端末で受
    信し、妥当性をテストし、そこでメモリ手段に記憶し、
    その通話中に表示のためにハンドセットに自動的に送信
    し、通話の終了に続いてメモリ手段から前記データを回
    復させる方法であって、 ベースステーションのメモリ手段に記憶された所定デー
    タを検索するためにハンドセット内の第1制御手段にリ
    クエストを出すのを開始し、 前記第1制御手段で相当するリクエスト信号を生成して
    ベースステーションにラジオリンクを越えて前記信号を
    送信し、 受信したリクエスト信号に応じて所定のデータを検索し
    てハンドセットへの送信のための検索データでベースス
    テーションにおいてRFキャリア信号を変調し、 変調RFキャリア信号をハンドセットにおいて受信しか
    つ検出して文字数字ディスプレイを駆動するために送信
    されたデータを再生することを特徴とするコードレス電
    話機端末の操作方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20110006986A1 (en) * 2007-07-30 2011-01-13 Kyocera Corporation Input device

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