JPH072124B2 - 小型携帯機器用加熱保温ケース - Google Patents
小型携帯機器用加熱保温ケースInfo
- Publication number
- JPH072124B2 JPH072124B2 JP63255006A JP25500688A JPH072124B2 JP H072124 B2 JPH072124 B2 JP H072124B2 JP 63255006 A JP63255006 A JP 63255006A JP 25500688 A JP25500688 A JP 25500688A JP H072124 B2 JPH072124 B2 JP H072124B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- small portable
- portable device
- heat
- case
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Packages (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低温雰囲気下で使用する小型携帯用機器類の
加熱保温ケースに関するものである。
加熱保温ケースに関するものである。
近年、電子技術の発展と共に、大容量の記憶能力や計算
能力を有するコンピュータが開発される一方、各現場で
生の情報を直ちに入力するための小型携帯用機器が各分
野において開発され、広く使用されるに至っている。こ
の小型携帯用機器としては、携帯用計測器、携帯用計算
機、携帯用データレコーダ等の各種の携帯用機器が知ら
れており、特に用途の広いものとしては、電気、ガス、
水道などの戸別検針のデータを入力し、その場で伝票に
記録して配布すると共に、これらのデータを本部のホス
ト機に送信することのできるポータブルターミナルがあ
る。
能力を有するコンピュータが開発される一方、各現場で
生の情報を直ちに入力するための小型携帯用機器が各分
野において開発され、広く使用されるに至っている。こ
の小型携帯用機器としては、携帯用計測器、携帯用計算
機、携帯用データレコーダ等の各種の携帯用機器が知ら
れており、特に用途の広いものとしては、電気、ガス、
水道などの戸別検針のデータを入力し、その場で伝票に
記録して配布すると共に、これらのデータを本部のホス
ト機に送信することのできるポータブルターミナルがあ
る。
これらの電源には携帯用に便利なため電池が広く使用さ
れている。この携帯用機器の表示部には、液晶が使用さ
れている。
れている。この携帯用機器の表示部には、液晶が使用さ
れている。
しかしながら、これらの携帯用機器に使用されている乾
電池等の電池は周囲の温度が低下すると、イオンの移動
速度が遅くなり、出力も低下するという欠点があり、ま
た液晶の動作の周囲の温度が低下すると、鈍くなる欠点
がある。
電池等の電池は周囲の温度が低下すると、イオンの移動
速度が遅くなり、出力も低下するという欠点があり、ま
た液晶の動作の周囲の温度が低下すると、鈍くなる欠点
がある。
そこで、−20℃以下にもなるような寒冷地などで携帯、
使用した場合などには、しばしば動作が不良になり、実
質上、使用不能になってしまうという不都合があった。
使用した場合などには、しばしば動作が不良になり、実
質上、使用不能になってしまうという不都合があった。
この対策として、携帯用機器を保温材で包んだり、電池
式のヒーターで加熱するなどの機器の温度低下を防止す
る種々の試みがなされているが、保温材で包むだけでは
温度低下は防止することはできず、また電池式ヒーター
ではこれ自体が低温下で充分作動しないばかりでなく、
重量も増加するなどで実用には至っていない。
式のヒーターで加熱するなどの機器の温度低下を防止す
る種々の試みがなされているが、保温材で包むだけでは
温度低下は防止することはできず、また電池式ヒーター
ではこれ自体が低温下で充分作動しないばかりでなく、
重量も増加するなどで実用には至っていない。
本発明の小型携帯機器用加熱保温ケースは、電池によっ
て作動する小型携帯機器を収納し、かつ上面に小型携帯
機器の表示部表示用窓と小型携帯機器の操作部操作用窓
を備えたケース本体と該ケース本体の上部に被冠するカ
バーとを、断熱性外側材と防湿性内側材との積層体にて
形成せしめ、小型携帯機器の収納時に小型携帯機器の電
池内蔵部に近接する位置となるケース本体の積層体の積
層部分と、ケース本体の表示部表示用窓に近接する位置
となるカバーの積層体の積層部分とには、空気と接触し
て発熱する発熱体の収納部を設けると共に、少なくとも
その部位の外側材には通気部を設けたことを特徴とする
ものである。
て作動する小型携帯機器を収納し、かつ上面に小型携帯
機器の表示部表示用窓と小型携帯機器の操作部操作用窓
を備えたケース本体と該ケース本体の上部に被冠するカ
バーとを、断熱性外側材と防湿性内側材との積層体にて
形成せしめ、小型携帯機器の収納時に小型携帯機器の電
池内蔵部に近接する位置となるケース本体の積層体の積
層部分と、ケース本体の表示部表示用窓に近接する位置
となるカバーの積層体の積層部分とには、空気と接触し
て発熱する発熱体の収納部を設けると共に、少なくとも
その部位の外側材には通気部を設けたことを特徴とする
ものである。
本発明による加熱保温ケースは、断熱性外側材と防湿性
内側材とより保護されていると共に、その間に空気と接
触して発熱する発熱体を有するので、発熱体により加熱
されると共に、その熱が特に断熱性外側材にて有効に保
持されることとなる。このため、温度の低下による電池
の出力の低下を防止することができ、寒冷環境下におい
ても機器を常に安定に動作させることが可能となる。
内側材とより保護されていると共に、その間に空気と接
触して発熱する発熱体を有するので、発熱体により加熱
されると共に、その熱が特に断熱性外側材にて有効に保
持されることとなる。このため、温度の低下による電池
の出力の低下を防止することができ、寒冷環境下におい
ても機器を常に安定に動作させることが可能となる。
また、悪天候における雨や空気中の湿分の凝縮あるいは
発熱体の発生する水分による機器に及ぼす悪影響は防湿
性内側材にて未然に防止することができ、良好な動作を
可能とする。
発熱体の発生する水分による機器に及ぼす悪影響は防湿
性内側材にて未然に防止することができ、良好な動作を
可能とする。
なお、発熱体の発生する湿分は、発熱体収納部の外側材
に多孔部を設けたので、収納機器への悪影響を及ぼすこ
となく、外部に放出することができ、機器の安定した作
動を可能とする。また、発熱体は、空気中の酸素等との
反応を利用したものであるから、予め暖かい室内等で発
熱を開始させれば、自己加熱により低温下でも安定に継
続することができる。
に多孔部を設けたので、収納機器への悪影響を及ぼすこ
となく、外部に放出することができ、機器の安定した作
動を可能とする。また、発熱体は、空気中の酸素等との
反応を利用したものであるから、予め暖かい室内等で発
熱を開始させれば、自己加熱により低温下でも安定に継
続することができる。
〔実施例〕 以下、本発明を収納機器として前記のポータブルターミ
ナルを例にとって図示した実施例によって説明すること
とする。
ナルを例にとって図示した実施例によって説明すること
とする。
第1図および第2図において、1はケース本体2とカバ
ー3とからなる加熱保温ケースにして、該加熱保温ケー
ス1は、これに収納される小型携帯用機器4の外形に応
じた形状となされる。
ー3とからなる加熱保温ケースにして、該加熱保温ケー
ス1は、これに収納される小型携帯用機器4の外形に応
じた形状となされる。
ケース本体2は、これに収納される小型携帯用機器4の
全体を包む形状となされるものにして、断熱性外側材5
と防湿性内側材6との積層体にて形成せしめられてお
り、この積層体は単に重ね合わされたもののほか、発熱
体の収納部を除いて前面または部分的に固着されていて
も良い。
全体を包む形状となされるものにして、断熱性外側材5
と防湿性内側材6との積層体にて形成せしめられてお
り、この積層体は単に重ね合わされたもののほか、発熱
体の収納部を除いて前面または部分的に固着されていて
も良い。
ケース本体2の側面等にはファスナー等の開閉機構を備
えた機器出入口7が設けられており、これより小型携帯
用機器4を出し入れすることが可能とされている。ま
た、ケース本体2の側面下部には、発熱体8の挿入口9
が設けられており、そして電池内蔵部10の下部に位置す
る個所には電池内蔵部10を加温するための発熱体8の収
納部11が設けられている。発熱体8の挿入口9は、断熱
性外側材5に設けられてもよく、また防湿性内側材6に
設けられてもよいが、発熱体8から蒸散する湿分がケー
ス本体2へ浸入することを防止するためには、断熱性外
側材5に設けることが望ましい。挿入口9にはファスナ
ーなどの開閉機構を設けることが望ましい。収納部11の
外側にある断熱性外側材5には通気部12が形成されてい
る。通気部12は、断熱性外側材5に通気性材料を使用す
ることにより形成してもよく、また非通気性の材料に通
気孔を穿設してもよい。
えた機器出入口7が設けられており、これより小型携帯
用機器4を出し入れすることが可能とされている。ま
た、ケース本体2の側面下部には、発熱体8の挿入口9
が設けられており、そして電池内蔵部10の下部に位置す
る個所には電池内蔵部10を加温するための発熱体8の収
納部11が設けられている。発熱体8の挿入口9は、断熱
性外側材5に設けられてもよく、また防湿性内側材6に
設けられてもよいが、発熱体8から蒸散する湿分がケー
ス本体2へ浸入することを防止するためには、断熱性外
側材5に設けることが望ましい。挿入口9にはファスナ
ーなどの開閉機構を設けることが望ましい。収納部11の
外側にある断熱性外側材5には通気部12が形成されてい
る。通気部12は、断熱性外側材5に通気性材料を使用す
ることにより形成してもよく、また非通気性の材料に通
気孔を穿設してもよい。
ケース本体2の上面は、小型携帯機器4の使用時におけ
る保温性を保持するために操作部13,表示部14に窓部を
残して上面を覆う形態とし、さらに必要に応じてプリン
ター部等にも窓部を形成することが好ましい。窓部に
は、内部が観察でき、しかも湿分が透過しないように透
明なフィルムが張付けられていることが望ましい。な
お、防湿性内側材6を透明なフィルムとするときには、
断熱性外側材5のみを取り除いて窓部を形成してもよ
い。さらに、操作部13には、前記の透明フィルムに代え
て操作キーに合わせてそれぞれのキーが印字されたフィ
ルム等を用いてもよく、またプリンター部15の窓部に
は、面ファスナー等の開閉機構を設けて紙の取出しのさ
いなどに開閉することのできるようにしてもよい。
る保温性を保持するために操作部13,表示部14に窓部を
残して上面を覆う形態とし、さらに必要に応じてプリン
ター部等にも窓部を形成することが好ましい。窓部に
は、内部が観察でき、しかも湿分が透過しないように透
明なフィルムが張付けられていることが望ましい。な
お、防湿性内側材6を透明なフィルムとするときには、
断熱性外側材5のみを取り除いて窓部を形成してもよ
い。さらに、操作部13には、前記の透明フィルムに代え
て操作キーに合わせてそれぞれのキーが印字されたフィ
ルム等を用いてもよく、またプリンター部15の窓部に
は、面ファスナー等の開閉機構を設けて紙の取出しのさ
いなどに開閉することのできるようにしてもよい。
カバー3はケース本体2の上部全体を着脱自在に覆うも
のにして、ケース本体2と同様に断熱性外側材5′と防
湿性内側材6′との積層体にて形成せしめられており、
この積層体は単に重ね合わされたもののほか、発熱体の
収納部を除いて全面または部分的に固着されていても良
い。カバー3はケース本体2と完全に切り離せる必要は
なく、例えばカバー3の片側をケース本体2に固定し、
小型携帯用機器4の使用時には扉状に開くような形とし
てもよい。カバー3の側面には発熱体8′の挿入口16が
設けられており、またケース本体2に収納した小型携帯
用機器4の表示部14を被覆する位置のカバー3の断熱性
外側材5′と防湿性内側材6′との間には、表示部14を
加温するための発熱体8′の収納部17とされている。カ
バー3の上面の断熱性外側材5′には、収納部17の外側
の位置に通気部18が形成されている。通気部18は、断熱
性外側材5′に通気性材料を使用することにより形成し
てもよく、また非通気性の材料に通気孔を穿設してもよ
い。
のにして、ケース本体2と同様に断熱性外側材5′と防
湿性内側材6′との積層体にて形成せしめられており、
この積層体は単に重ね合わされたもののほか、発熱体の
収納部を除いて全面または部分的に固着されていても良
い。カバー3はケース本体2と完全に切り離せる必要は
なく、例えばカバー3の片側をケース本体2に固定し、
小型携帯用機器4の使用時には扉状に開くような形とし
てもよい。カバー3の側面には発熱体8′の挿入口16が
設けられており、またケース本体2に収納した小型携帯
用機器4の表示部14を被覆する位置のカバー3の断熱性
外側材5′と防湿性内側材6′との間には、表示部14を
加温するための発熱体8′の収納部17とされている。カ
バー3の上面の断熱性外側材5′には、収納部17の外側
の位置に通気部18が形成されている。通気部18は、断熱
性外側材5′に通気性材料を使用することにより形成し
てもよく、また非通気性の材料に通気孔を穿設してもよ
い。
ケース本体部2およびカバー3に使用する積層体におけ
る断熱性外側材5,5′は断熱性を有するものにして、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリプロピレンなどの合成繊
維や木綿、麻、羊毛などの天然繊維を素材とした編織
布、不織布、あるいは前記繊維を中綿に使用したもの、
あるいは各種樹脂やゴムの発泡体などの各種のものを使
用しうるが、このほか外部への熱のロスを防止し得るも
のであればこれに限らない。
る断熱性外側材5,5′は断熱性を有するものにして、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリプロピレンなどの合成繊
維や木綿、麻、羊毛などの天然繊維を素材とした編織
布、不織布、あるいは前記繊維を中綿に使用したもの、
あるいは各種樹脂やゴムの発泡体などの各種のものを使
用しうるが、このほか外部への熱のロスを防止し得るも
のであればこれに限らない。
断熱性外側材5,5′としては、特に前記素材を使用した
複合シートが望ましく、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リプロピレンなどの合成繊維、木綿、麻、羊毛などの天
然繊維を素材とした編織布、不織布などを基布としてポ
リ四ふっ化エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンな
どをマトリックス樹脂とした微多孔性布をラミネートし
たもの、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレンな
どの合成繊維や木綿、麻、羊毛などの天然繊維、羽毛等
を中綿とし、これを天然皮革、合成皮革、編織布、微多
孔性布等にて被覆したものなどが挙げられる。これらの
うちでも、特にポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レンなどの合成繊維を中綿とし、これをポリエステル、
ポリアミド、ポリプロピレンなどの合成繊維を素材とし
た織布、不織布とポリ四ふっ化エチレ微多孔性布とのラ
ミネートシートにて被覆したものなどが望ましい。
複合シートが望ましく、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リプロピレンなどの合成繊維、木綿、麻、羊毛などの天
然繊維を素材とした編織布、不織布などを基布としてポ
リ四ふっ化エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンな
どをマトリックス樹脂とした微多孔性布をラミネートし
たもの、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレンな
どの合成繊維や木綿、麻、羊毛などの天然繊維、羽毛等
を中綿とし、これを天然皮革、合成皮革、編織布、微多
孔性布等にて被覆したものなどが挙げられる。これらの
うちでも、特にポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レンなどの合成繊維を中綿とし、これをポリエステル、
ポリアミド、ポリプロピレンなどの合成繊維を素材とし
た織布、不織布とポリ四ふっ化エチレ微多孔性布とのラ
ミネートシートにて被覆したものなどが望ましい。
また、防湿性内側材6,6′としては、湿分の浸入による
機器への悪影響を防止するため、防湿性を有するものが
用いられ、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレ
ン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリカーボネー
ト、ポリスチレンなどの合成樹脂シート、シリコンゴ
ム、ブチルゴム、ブタジエン−スチレンゴム、クロロプ
レンゴムなどの天然ゴムまたは合成ゴムシートなどが使
用されるが、防湿性を有するものであれば、これに限ら
ない。
機器への悪影響を防止するため、防湿性を有するものが
用いられ、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレ
ン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリカーボネー
ト、ポリスチレンなどの合成樹脂シート、シリコンゴ
ム、ブチルゴム、ブタジエン−スチレンゴム、クロロプ
レンゴムなどの天然ゴムまたは合成ゴムシートなどが使
用されるが、防湿性を有するものであれば、これに限ら
ない。
防湿性内側材6,6′としては、少なくとも一層が防湿性
である複合シートであっても良く、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリプロピレンなどの合成繊維や木綿、麻、羊
毛などの天然繊維、各種樹脂やゴムの発泡体などを中綿
とし、これを各種樹脂シート、ゴムシート、あるいはこ
れに織布や合成樹脂発泡体をラミネートしたり、植毛し
たシート等にて被覆したものなどが挙げられる。これら
のうちでも、ポリエステルシートやシリコンゴムシー
ト、あるいはこれらを基材として布をラミネートまたは
植毛したものなどが望ましい。
である複合シートであっても良く、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリプロピレンなどの合成繊維や木綿、麻、羊
毛などの天然繊維、各種樹脂やゴムの発泡体などを中綿
とし、これを各種樹脂シート、ゴムシート、あるいはこ
れに織布や合成樹脂発泡体をラミネートしたり、植毛し
たシート等にて被覆したものなどが挙げられる。これら
のうちでも、ポリエステルシートやシリコンゴムシー
ト、あるいはこれらを基材として布をラミネートまたは
植毛したものなどが望ましい。
また、発熱体8,8′の収納部11,17は電池内蔵部10および
表示部14にそれぞれ近接して通常は2箇所に設けられる
が、収納される機器の種類、大きさなどに応じて適宜そ
の数を増加することができる。
表示部14にそれぞれ近接して通常は2箇所に設けられる
が、収納される機器の種類、大きさなどに応じて適宜そ
の数を増加することができる。
発熱体8,8′は空気との接触により発熱する発熱組成物
が通気性の袋に充填されたものであり、例えば鉄、アル
ミニウムなどの被酸化性金属粉を主成分とし、これに活
性炭、酸化促進剤、水などからなる発熱組成物を用いた
ものが好適である。
が通気性の袋に充填されたものであり、例えば鉄、アル
ミニウムなどの被酸化性金属粉を主成分とし、これに活
性炭、酸化促進剤、水などからなる発熱組成物を用いた
ものが好適である。
小型携帯用機器4を寒冷地などで携行する場合には、先
ず小型携帯用機器4を本発明の加熱保温ケース1のケー
ス本体2に収納し、これにカバー3を装着し、空気との
接触により発熱をしている発熱体8,8′を挿入口9,16か
らそれぞれ挿入して収納する。小型携帯用機器4の使用
に際してはカバー3をはずして操作をおこなうが、小型
携帯用機器は電池内蔵部10および表示部14を主体に加温
され適切な温度に維持されているので、出力低下による
動作不良現象を生ずることがなく、液晶表示動作も迅速
で、データ類のプリントアウトおよび送信などを含め常
に正確で安定した操作がおこなわれる。
ず小型携帯用機器4を本発明の加熱保温ケース1のケー
ス本体2に収納し、これにカバー3を装着し、空気との
接触により発熱をしている発熱体8,8′を挿入口9,16か
らそれぞれ挿入して収納する。小型携帯用機器4の使用
に際してはカバー3をはずして操作をおこなうが、小型
携帯用機器は電池内蔵部10および表示部14を主体に加温
され適切な温度に維持されているので、出力低下による
動作不良現象を生ずることがなく、液晶表示動作も迅速
で、データ類のプリントアウトおよび送信などを含め常
に正確で安定した操作がおこなわれる。
具体例 外側材としてナイロン木綿混紡布/ポリ四ふっ化エチレ
ン微多孔膜/ポリエステル綿/ポリ四ふっ化エチレン微
多孔膜/ナイロン木綿混紡布よりなる複合シート、内側
材としてナイロン木綿混紡布/ポリ四ふっ化エチレン微
多孔膜/ポリエステル綿/ポリエステルシートよりなる
複合シートをそれぞれ使用し、両複合シートを重ね合わ
せたものをケース材に用いて第1図および第2図で示し
たと同様のケース本体およびカバーからなる加熱保温ケ
ースを製作した。
ン微多孔膜/ポリエステル綿/ポリ四ふっ化エチレン微
多孔膜/ナイロン木綿混紡布よりなる複合シート、内側
材としてナイロン木綿混紡布/ポリ四ふっ化エチレン微
多孔膜/ポリエステル綿/ポリエステルシートよりなる
複合シートをそれぞれ使用し、両複合シートを重ね合わ
せたものをケース材に用いて第1図および第2図で示し
たと同様のケース本体およびカバーからなる加熱保温ケ
ースを製作した。
ケース本体にポータブルターミナル(日本電気株式会社
製 N6919モテル40H)を収納すると共に、内部に温度計
(安立計器株式会社製DATA COLLECTORAM 7001)をセッ
トした状態でカバーを装着した後、通気性の袋に鉄粉を
主成分とする発熱組成物を充填してなる発熱体(JIS S
4100使いすてかいろの試験法による温度特性値、60℃、
持続時間、14時間、温度保証、85%相当のもの)をケー
ス本体およびカバーの収納部のそれぞれに収納したとこ
ろ、内部温度は10分後に30℃に上昇した。
製 N6919モテル40H)を収納すると共に、内部に温度計
(安立計器株式会社製DATA COLLECTORAM 7001)をセッ
トした状態でカバーを装着した後、通気性の袋に鉄粉を
主成分とする発熱組成物を充填してなる発熱体(JIS S
4100使いすてかいろの試験法による温度特性値、60℃、
持続時間、14時間、温度保証、85%相当のもの)をケー
ス本体およびカバーの収納部のそれぞれに収納したとこ
ろ、内部温度は10分後に30℃に上昇した。
この状態で加温保温ケースを予め−20℃に設定された環
境試験機(佐竹化学機械工業株式会社製SC−H65Y−20)
内に入れて加熱保温ケース内の温度測定を続けると共
に、環境試験機内で1時間毎にカバーを外してポータブ
ルターミナルの作動試験を行った。
境試験機(佐竹化学機械工業株式会社製SC−H65Y−20)
内に入れて加熱保温ケース内の温度測定を続けると共
に、環境試験機内で1時間毎にカバーを外してポータブ
ルターミナルの作動試験を行った。
その結果は第3図に示した通りであり、作動試験時を除
き、内部温度は10時間にわたって10℃以上に保たれ、機
器の動作はすべて正常であった。
き、内部温度は10時間にわたって10℃以上に保たれ、機
器の動作はすべて正常であった。
〔発明の効果〕 本発明の加熱保温ケースを使用することにより、寒冷環
境下においても内部に収納された小型携帯用機器を適切
な温度に保持することができるので、小型携帯用機器の
使用時に電池の出力低下などによる動作不良現象を生ず
ることがなく、また加熱保温ケース全体がコンパクトで
嵩張ることもなく携帯に便利であり、湿分等が内部まで
浸入することもなく、しかも使用時の操作も容易である
など実用上における多くの優れた効果を奏することがで
きる。
境下においても内部に収納された小型携帯用機器を適切
な温度に保持することができるので、小型携帯用機器の
使用時に電池の出力低下などによる動作不良現象を生ず
ることがなく、また加熱保温ケース全体がコンパクトで
嵩張ることもなく携帯に便利であり、湿分等が内部まで
浸入することもなく、しかも使用時の操作も容易である
など実用上における多くの優れた効果を奏することがで
きる。
第1図は加熱保温ケースの斜面図、第2図は加熱保温ケ
ースの一部切欠展開図、第3図は加熱保温ケース内の温
度−時間の関係を示すグラフである。 1:加熱保温ケース、2:ケース本体 3:カバー、4:小型携帯用機器 5,5′:断熱性外側材、6,6′:防湿性内側材 7:機器出入口、8,8′:発熱体 9,16:挿入口、10:電池収納部 11,17:収納部、12,18:通気部 13:操作部、14:表示部 15:プリンター部
ースの一部切欠展開図、第3図は加熱保温ケース内の温
度−時間の関係を示すグラフである。 1:加熱保温ケース、2:ケース本体 3:カバー、4:小型携帯用機器 5,5′:断熱性外側材、6,6′:防湿性内側材 7:機器出入口、8,8′:発熱体 9,16:挿入口、10:電池収納部 11,17:収納部、12,18:通気部 13:操作部、14:表示部 15:プリンター部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−175088(JP,U) 実開 昭59−23329(JP,U) 実開 昭58−188873(JP,U) 実公 昭54−25213(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】電池によって作動する小型携帯機器を収納
し、かつ上面に小型携帯機器の表示部表示用窓と小型携
帯機器の操作部操作用窓を備えたケース本体と該ケース
本体の上部に被冠するカバーとを、断熱性外側材と防湿
性内側材との積層体にて形成せしめ、小型携帯機器の収
納時に小型携帯機器の電池内蔵部に近接する位置となる
ケース本体の積層体の積層部分と、ケース本体の表示部
表示用窓に近接する位置となるカバーの積層体の積層部
分とには、空気と接触して発熱する発熱体の収納部を設
けると共に、少なくともその部位の外側材には通気部を
設けたことを特徴とする小型携帯機器用加熱保温ケー
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63255006A JPH072124B2 (ja) | 1988-10-12 | 1988-10-12 | 小型携帯機器用加熱保温ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63255006A JPH072124B2 (ja) | 1988-10-12 | 1988-10-12 | 小型携帯機器用加熱保温ケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02102606A JPH02102606A (ja) | 1990-04-16 |
JPH072124B2 true JPH072124B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=17272893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63255006A Expired - Lifetime JPH072124B2 (ja) | 1988-10-12 | 1988-10-12 | 小型携帯機器用加熱保温ケース |
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JP (1) | JPH072124B2 (ja) |
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-
1988
- 1988-10-12 JP JP63255006A patent/JPH072124B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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