JPH07212216A - 外付け整合抵抗を必要としない差動型入出力回路を持ったecl集積回路 - Google Patents
外付け整合抵抗を必要としない差動型入出力回路を持ったecl集積回路Info
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- JPH07212216A JPH07212216A JP6022000A JP2200094A JPH07212216A JP H07212216 A JPH07212216 A JP H07212216A JP 6022000 A JP6022000 A JP 6022000A JP 2200094 A JP2200094 A JP 2200094A JP H07212216 A JPH07212216 A JP H07212216A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ECL型集積回路において、差動方式で入出
力回路を構成するとき、信号の整合をとるための出力抵
抗、終端抵抗は集積回路外部に外付けされる。しかも双
方向性であるため、出力抵抗と終端抵抗とをなんらかの
方法で切り替える必要があり、これは回路規模の増大を
伴い実現性が乏しかった。本発明はこの点を鑑み、両抵
抗を集積回路内部に組み込み、外部回路による切り替え
を必要としない差動型入出力回路を持ったECL集積回
路を提供することを目的とする。 【構成】 信号OEを入力とする差動増幅器Bのもう一
方の入力段に2個並列にしたトランジスタ19,20を
設け、そのコレクタは出力すべき信号A,AXとを入力
とする差動増幅器Aの2つ出力ラインに各々接続し、同
ラインを出力段トランジスタ21,22のベースに接続
し、同トランジスタのエミッタには電流をシンクするト
ランジスタ27,28を設け、更にエミッタと出力端子
間に出力抵抗を設けた構成とする。
力回路を構成するとき、信号の整合をとるための出力抵
抗、終端抵抗は集積回路外部に外付けされる。しかも双
方向性であるため、出力抵抗と終端抵抗とをなんらかの
方法で切り替える必要があり、これは回路規模の増大を
伴い実現性が乏しかった。本発明はこの点を鑑み、両抵
抗を集積回路内部に組み込み、外部回路による切り替え
を必要としない差動型入出力回路を持ったECL集積回
路を提供することを目的とする。 【構成】 信号OEを入力とする差動増幅器Bのもう一
方の入力段に2個並列にしたトランジスタ19,20を
設け、そのコレクタは出力すべき信号A,AXとを入力
とする差動増幅器Aの2つ出力ラインに各々接続し、同
ラインを出力段トランジスタ21,22のベースに接続
し、同トランジスタのエミッタには電流をシンクするト
ランジスタ27,28を設け、更にエミッタと出力端子
間に出力抵抗を設けた構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】ECL(Emitter Coupled Logic
)型集積回路の差動型入出力回路において、外付け整
合抵抗を必要としない入出力回路に関する。
)型集積回路の差動型入出力回路において、外付け整
合抵抗を必要としない入出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回路例を先ず初めに図6を用いて
説明する。図6は集積回路の1部分である差動型出力回
路と入力回路とについて示してある。集積回路の差動方
式の入出力回路は、信号Aの入力端子52と,信号AX
の入力端子53と、信号OEの入力端子51を持つ。こ
こで信号AXは、信号Aを反転させた信号である。又、
信号Yは端子63から、信号Xは端子64から出力され
る。そして信号Yと信号Xとは180度位相の異なる信
号である。この位相の180度異なる信号の入出力方法
を差動方式と言う。
説明する。図6は集積回路の1部分である差動型出力回
路と入力回路とについて示してある。集積回路の差動方
式の入出力回路は、信号Aの入力端子52と,信号AX
の入力端子53と、信号OEの入力端子51を持つ。こ
こで信号AXは、信号Aを反転させた信号である。又、
信号Yは端子63から、信号Xは端子64から出力され
る。そして信号Yと信号Xとは180度位相の異なる信
号である。この位相の180度異なる信号の入出力方法
を差動方式と言う。
【0003】更に端子63と64とは、別の集積回路か
らの同一名称の信号の入力端子としても使用される。こ
の時その集積回路の端子63,64が出力となるのか、
入力となるのかを決定するのが信号OEである。例えば
図4(A)に示すように、集積回路A・201から集積
回路B・202に信号を送信する場合を考える。このと
きは、集積回路A・201の信号OEが論理”1”とな
り送信IC・211から信号が出力され、端子63,6
4につながっている集積回路B・202の受信IC・2
12が受信動作をする。次に集積回路B・202から集
積回路A・201に送信する場合には、集積回路B・2
02の信号OEが論理”1”となり、送信IC・214
から信号が出力され、集積回路A・201の受信IC・
215が受信動作をする。
らの同一名称の信号の入力端子としても使用される。こ
の時その集積回路の端子63,64が出力となるのか、
入力となるのかを決定するのが信号OEである。例えば
図4(A)に示すように、集積回路A・201から集積
回路B・202に信号を送信する場合を考える。このと
きは、集積回路A・201の信号OEが論理”1”とな
り送信IC・211から信号が出力され、端子63,6
4につながっている集積回路B・202の受信IC・2
12が受信動作をする。次に集積回路B・202から集
積回路A・201に送信する場合には、集積回路B・2
02の信号OEが論理”1”となり、送信IC・214
から信号が出力され、集積回路A・201の受信IC・
215が受信動作をする。
【0004】次に集積回路の内部動作について、詳しく
説明する。先ず初めに端子63,64を出力用として使
用する場合について説明する。端子51に信号OEが論
理”1”で入力されると、トランジスタ55と56とが
動作する。トランジスタ55が動作することにより、ト
ランジスタ57,58も動作し端子52及び53に入力
された信号Aと信号AXとは、端子64と63とに入力
信号とは反転した信号として出力される。出力する場合
信号の反射により信号波形がくずれないようにするため
に、送信側に図5(A)に示すように抵抗値Rの出力抵
抗68と69とを設け、受信側には図5(B)に示す抵
抗値2Rの終端抵抗70を必要とする。
説明する。先ず初めに端子63,64を出力用として使
用する場合について説明する。端子51に信号OEが論
理”1”で入力されると、トランジスタ55と56とが
動作する。トランジスタ55が動作することにより、ト
ランジスタ57,58も動作し端子52及び53に入力
された信号Aと信号AXとは、端子64と63とに入力
信号とは反転した信号として出力される。出力する場合
信号の反射により信号波形がくずれないようにするため
に、送信側に図5(A)に示すように抵抗値Rの出力抵
抗68と69とを設け、受信側には図5(B)に示す抵
抗値2Rの終端抵抗70を必要とする。
【0005】次に端子63,64を入力用として使用す
る場合について説明する。端子51に信号OEが論理”
0”で入力されると、トランジスタ55と56はオフと
なり動作しなくなり、替わってトランジスタ59と60
とがオン状態となり動作する。トランジスタ59と60
が動作すると信号線94と95とは低い電圧に保持さ
れ、トランジスタ61と62とのベース電位をローレベ
ルにする。このためトランジスタ61と62とはオフ状
態となり、端子63と64とは論理”0”状態となる。
この状態になると他の集積回路からの出力信号に対し、
なんら影響を及ぼさない状態である。この状態にして端
子63,64にある出力抵抗を切り放し終端抵抗70を
取り付ける。そして端子63と64とが入力となるとき
は、信号が入るとトランジスタ65と66がオン動作と
なり、入力信号は信号線101と102とに現れ、集積
回路の内部回路へ送られる。
る場合について説明する。端子51に信号OEが論理”
0”で入力されると、トランジスタ55と56はオフと
なり動作しなくなり、替わってトランジスタ59と60
とがオン状態となり動作する。トランジスタ59と60
が動作すると信号線94と95とは低い電圧に保持さ
れ、トランジスタ61と62とのベース電位をローレベ
ルにする。このためトランジスタ61と62とはオフ状
態となり、端子63と64とは論理”0”状態となる。
この状態になると他の集積回路からの出力信号に対し、
なんら影響を及ぼさない状態である。この状態にして端
子63,64にある出力抵抗を切り放し終端抵抗70を
取り付ける。そして端子63と64とが入力となるとき
は、信号が入るとトランジスタ65と66がオン動作と
なり、入力信号は信号線101と102とに現れ、集積
回路の内部回路へ送られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにこの入
出力回路を使用するときには、集積回路の外づけとした
出力抵抗と終端抵抗とを同時に持ち、切り替えが必要と
なるが、これは回路規模の増大になり現実的なものとは
言えない。本発明はこの問題を鑑み、外付け抵抗を必要
としない、差動型入出力回路を持ったECL集積回路を
提供することにある。
出力回路を使用するときには、集積回路の外づけとした
出力抵抗と終端抵抗とを同時に持ち、切り替えが必要と
なるが、これは回路規模の増大になり現実的なものとは
言えない。本発明はこの問題を鑑み、外付け抵抗を必要
としない、差動型入出力回路を持ったECL集積回路を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】信号OEをトランジスタ
のベースに入力し、エミッタからの出力信号を差動増幅
器Bを構成する1つのトランジスタのベースに接続す
る。このトランジスタのコレクタは、出力すべき信号
A,AXとを入力とし、差動増幅器Aを構成する2つの
トランジスタの両エミッタ側に接続する。差動増幅器B
を構成するもう1方は2つのトランジスタを並列にして
設け、ベースは電源VBBに接続し、エミッタ側は差動増
幅器Bの3つのトランジスタのエミッタと共通接続し、
更に別のトランジスタのコレクタに接続する。別のトラ
ンジスタとは、差動増幅器Bからの電流ICSL をVEE1
へ流し込むためのものである。出力すべき信号AとAX
とを受ける差動増幅器Aは、従来と同じ構成にする。
のベースに入力し、エミッタからの出力信号を差動増幅
器Bを構成する1つのトランジスタのベースに接続す
る。このトランジスタのコレクタは、出力すべき信号
A,AXとを入力とし、差動増幅器Aを構成する2つの
トランジスタの両エミッタ側に接続する。差動増幅器B
を構成するもう1方は2つのトランジスタを並列にして
設け、ベースは電源VBBに接続し、エミッタ側は差動増
幅器Bの3つのトランジスタのエミッタと共通接続し、
更に別のトランジスタのコレクタに接続する。別のトラ
ンジスタとは、差動増幅器Bからの電流ICSL をVEE1
へ流し込むためのものである。出力すべき信号AとAX
とを受ける差動増幅器Aは、従来と同じ構成にする。
【0008】最終出力段Y側を次の構成にする。出力ト
ランジスタのエミッタと出力端子間に、直列に抵抗値R
の出力抵抗を設ける。出力トランジスタのエミッタから
新たに設けたトランジスタのコレクタに接続し、エミッ
タには抵抗を接続し抵抗のもう一端を電源VEE2 に接続
する。新たに設けたトランジスタのベースは、VCS電圧
に接続する。Yの反転信号であるX側も同様の構成とす
る。もう1つの出力トランジスタのエミッタと出力端子
間に、直列に抵抗値Rの出力抵抗を設ける。出力トラン
ジスタのエミッタから、更にもう1つ新たに設けたトラ
ンジスタのコレクタに接続し、エミッタには抵抗を接続
し、抵抗のもう一端を電源VEE2 に接続する。本トラン
ジスタのベースもVCS電圧に接続する。入力側は従来と
同じ構成とする。
ランジスタのエミッタと出力端子間に、直列に抵抗値R
の出力抵抗を設ける。出力トランジスタのエミッタから
新たに設けたトランジスタのコレクタに接続し、エミッ
タには抵抗を接続し抵抗のもう一端を電源VEE2 に接続
する。新たに設けたトランジスタのベースは、VCS電圧
に接続する。Yの反転信号であるX側も同様の構成とす
る。もう1つの出力トランジスタのエミッタと出力端子
間に、直列に抵抗値Rの出力抵抗を設ける。出力トラン
ジスタのエミッタから、更にもう1つ新たに設けたトラ
ンジスタのコレクタに接続し、エミッタには抵抗を接続
し、抵抗のもう一端を電源VEE2 に接続する。本トラン
ジスタのベースもVCS電圧に接続する。入力側は従来と
同じ構成とする。
【0009】
【作用】差動増幅器Bの一方に2つのトランジスタを設
けたことは、次のように働く。差動増幅器Bのエミッタ
からの電流は、信号OEが論理”0”のときは、2つ並
列に設けたトランジスタ側からICSL なる電流が流れ
る。そして各々のトランジスタには1/2・ICSL ずつ
流れるために、各々のコレクタ電圧はHIGH電圧とL
OW電圧との中間電圧レベルとなり、それが出力トラン
ジスタのエミッタ側にも中間電圧レベルVBBとして現れ
て、新たに設けたトランジスタに流れ込む。このため2
つの出力抵抗は、その中点がVBBであり抵抗値が2Rで
ある抵抗を形成する。今、信号OEは論理”0”である
ので、外部からの信号を受信する立場であり、送信側か
ら見れば抵抗値2Rなる終端抵抗を形成していることに
なる。
けたことは、次のように働く。差動増幅器Bのエミッタ
からの電流は、信号OEが論理”0”のときは、2つ並
列に設けたトランジスタ側からICSL なる電流が流れ
る。そして各々のトランジスタには1/2・ICSL ずつ
流れるために、各々のコレクタ電圧はHIGH電圧とL
OW電圧との中間電圧レベルとなり、それが出力トラン
ジスタのエミッタ側にも中間電圧レベルVBBとして現れ
て、新たに設けたトランジスタに流れ込む。このため2
つの出力抵抗は、その中点がVBBであり抵抗値が2Rで
ある抵抗を形成する。今、信号OEは論理”0”である
ので、外部からの信号を受信する立場であり、送信側か
ら見れば抵抗値2Rなる終端抵抗を形成していることに
なる。
【0010】又、信号OEが論理”1”の場合には、I
CSL は差動増幅器A側のトランジスタから流れるので、
差動増幅器Aが動作状態となり、出力すべき信号AとA
Xとは、従来回路と同様に出力段トランジスタへ伝わ
る。エミッタからの出力電流は新たに設けたトランジス
タへと流れる。そして出力電圧は、出力抵抗を介して端
子25,26から出力される。従って、この方式による
と出力抵抗を内臓し、更に終端抵抗をも内臓したことに
なり、その切り替えは信号OEによってなされる。
CSL は差動増幅器A側のトランジスタから流れるので、
差動増幅器Aが動作状態となり、出力すべき信号AとA
Xとは、従来回路と同様に出力段トランジスタへ伝わ
る。エミッタからの出力電流は新たに設けたトランジス
タへと流れる。そして出力電圧は、出力抵抗を介して端
子25,26から出力される。従って、この方式による
と出力抵抗を内臓し、更に終端抵抗をも内臓したことに
なり、その切り替えは信号OEによってなされる。
【0011】
【実施例】実施例を図1に示し説明する。信号OEをト
ランジスタTa・14のベースに入力し、エミッタから
の出力信号を差動増幅器Bを構成するトランジスタTb
・16のベースに接続する。差動増幅器Bを構成するも
う1方は2つのトランジスタTc・19,Td・20を
並列にして設け、ベースは電源VBBに接続し、両エミッ
タ側はトランジスタTb・16のエミッタと、トランジ
スタTg・15のコレクタとに接続する。トランジスタ
Tb・16のコレクタは出力とすべき信号AとAXとを
入力とし、差動増幅器Aを構成するトランジスタTe・
17,Tf・18の両エミッタ側に接続する。差動増幅
器Aを構成する2つのトランジスタTe・17,Tf・
18のコレクタは各々抵抗に接続し、抵抗の他端は各々
電源V CCに接続する。
ランジスタTa・14のベースに入力し、エミッタから
の出力信号を差動増幅器Bを構成するトランジスタTb
・16のベースに接続する。差動増幅器Bを構成するも
う1方は2つのトランジスタTc・19,Td・20を
並列にして設け、ベースは電源VBBに接続し、両エミッ
タ側はトランジスタTb・16のエミッタと、トランジ
スタTg・15のコレクタとに接続する。トランジスタ
Tb・16のコレクタは出力とすべき信号AとAXとを
入力とし、差動増幅器Aを構成するトランジスタTe・
17,Tf・18の両エミッタ側に接続する。差動増幅
器Aを構成する2つのトランジスタTe・17,Tf・
18のコレクタは各々抵抗に接続し、抵抗の他端は各々
電源V CCに接続する。
【0012】更にトランジスタTe・17のコレクタ
は、トランジスタTc・19のコレクタとトランジスタ
Ti・22のベースに接続する。同様にトランジスタT
f・18のコレクタは、トランジスタTd・20のコレ
クタとトランジスタTh・21のベースに接続する。ト
ランジスタTg・15のベースは電源VCS1 に接続し、
コレクタは抵抗に接続し、抵抗の他端は電源VEE1 に接
続する。
は、トランジスタTc・19のコレクタとトランジスタ
Ti・22のベースに接続する。同様にトランジスタT
f・18のコレクタは、トランジスタTd・20のコレ
クタとトランジスタTh・21のベースに接続する。ト
ランジスタTg・15のベースは電源VCS1 に接続し、
コレクタは抵抗に接続し、抵抗の他端は電源VEE1 に接
続する。
【0013】最終出力段Y側を次のように構成する。ト
ランジスタTh・21のエミッタと出力端子25間に直
列に抵抗値Rの出力抵抗23を設ける。トランジスタT
h・21のエミッタから新たに設けたトランジスタTj
・28のコレクタに接続し、同トランジスタのエミッタ
には抵抗を直列に接続し、抵抗のもう一端を電源VEE 2
に接続する。トランジスタTj・28のベースはVCS電
圧に接続する。Yの反転信号であるX側も同様の構成と
する。即ち、トランジスタTi・22のエミッタと出力
端子26間に直列に抵抗値Rの出力抵抗24を設ける。
トランジスタTi・22のエミッタから新たに設けたト
ランジスタTk・27のコレクタに接続し、同トランジ
スタのエミッタには抵抗を直列に接続し、抵抗のもう一
端を電源VEE2 に接続する。トランジスタTk・27の
ベースはVCS電圧に接続する。入力側は従来と同じ構成
である。
ランジスタTh・21のエミッタと出力端子25間に直
列に抵抗値Rの出力抵抗23を設ける。トランジスタT
h・21のエミッタから新たに設けたトランジスタTj
・28のコレクタに接続し、同トランジスタのエミッタ
には抵抗を直列に接続し、抵抗のもう一端を電源VEE 2
に接続する。トランジスタTj・28のベースはVCS電
圧に接続する。Yの反転信号であるX側も同様の構成と
する。即ち、トランジスタTi・22のエミッタと出力
端子26間に直列に抵抗値Rの出力抵抗24を設ける。
トランジスタTi・22のエミッタから新たに設けたト
ランジスタTk・27のコレクタに接続し、同トランジ
スタのエミッタには抵抗を直列に接続し、抵抗のもう一
端を電源VEE2 に接続する。トランジスタTk・27の
ベースはVCS電圧に接続する。入力側は従来と同じ構成
である。
【0014】ここで信号OEが論理”1”であるとき
は、差動増幅器BのトランジスタTb・16からICSL
なる電流が流れ差動増幅器Aが動作状態となる。即ち、
出力すべき信号AとAXとは、従来回路と同様にトラン
ジスタTh・21,Ti・22へ伝わり、エミッタから
の出力電流はトランジスタTj・28,Tk・27へと
流れる。そして電圧信号として、出力抵抗23,24を
介して端子25,26から出力される。この場合出力抵
抗は、23と24とが出力抵抗である。
は、差動増幅器BのトランジスタTb・16からICSL
なる電流が流れ差動増幅器Aが動作状態となる。即ち、
出力すべき信号AとAXとは、従来回路と同様にトラン
ジスタTh・21,Ti・22へ伝わり、エミッタから
の出力電流はトランジスタTj・28,Tk・27へと
流れる。そして電圧信号として、出力抵抗23,24を
介して端子25,26から出力される。この場合出力抵
抗は、23と24とが出力抵抗である。
【0015】次に信号OEが論理”0”の場合には、I
CSL はトランジスタTc・19,Td・20に流れる電
流の和としてICSL なる電流が流れる。即ち、トランジ
スタTc・19,Td・20には1/2・ICSL が流れ
るために、各々のコレクタ電圧はHIGH電圧とLOW
電圧との中間電圧レベルとなり、それがトランジスタT
h・21,Ti・22ベースのバイアス電圧として供給
されて、そのエミッタ側にも中間電圧レベルVBBとして
現れて出力となる。このため出力抵抗23と24は、そ
の中点がVBBである抵抗を形成する。即ち、図2(B)
に示す回路と等価となる。今、信号OEは論理”0”で
あるので、外部からの信号を受信する立場であり、送信
側から見れば抵抗値2Rなる終端抵抗を形成しているこ
とになる。図2(B)は、この状態を示している。
CSL はトランジスタTc・19,Td・20に流れる電
流の和としてICSL なる電流が流れる。即ち、トランジ
スタTc・19,Td・20には1/2・ICSL が流れ
るために、各々のコレクタ電圧はHIGH電圧とLOW
電圧との中間電圧レベルとなり、それがトランジスタT
h・21,Ti・22ベースのバイアス電圧として供給
されて、そのエミッタ側にも中間電圧レベルVBBとして
現れて出力となる。このため出力抵抗23と24は、そ
の中点がVBBである抵抗を形成する。即ち、図2(B)
に示す回路と等価となる。今、信号OEは論理”0”で
あるので、外部からの信号を受信する立場であり、送信
側から見れば抵抗値2Rなる終端抵抗を形成しているこ
とになる。図2(B)は、この状態を示している。
【0016】集積回路B・202が送信側となり、集積
回路A・201が受信側となった場合を、従来の集積回
路と比較してみる。図4(A),(B)が従来の回路で
あり、図4(C)が本発明による回路である。従来の回
路では図(A)に示すように、集集積回路B・202か
ら集積回路A・201へ送信するときには集積回路A・
201の端子近辺に外付けの終端抵抗70aを必要とす
る。又、集積回路A・201から集積回路B・202へ
送信するときには集積回路B・202の端子近辺にも外
付けの終端抵抗70bを必要とした。しかしながら2つ
の終端抵抗70a,70bと出力抵抗とは切り替えがで
きなかったため、結果として図(B)の回路と等価、即
ち終端抵抗値はRとなり、インピーダンスの整合がとれ
なかった。しかし、本発明の回路を図(C)で見ると、
終端抵抗は集積回路A・201の内部に形成された70
cのみで形成され、抵抗値も2Rであり、整合もとれた
回路となっている。
回路A・201が受信側となった場合を、従来の集積回
路と比較してみる。図4(A),(B)が従来の回路で
あり、図4(C)が本発明による回路である。従来の回
路では図(A)に示すように、集集積回路B・202か
ら集積回路A・201へ送信するときには集積回路A・
201の端子近辺に外付けの終端抵抗70aを必要とす
る。又、集積回路A・201から集積回路B・202へ
送信するときには集積回路B・202の端子近辺にも外
付けの終端抵抗70bを必要とした。しかしながら2つ
の終端抵抗70a,70bと出力抵抗とは切り替えがで
きなかったため、結果として図(B)の回路と等価、即
ち終端抵抗値はRとなり、インピーダンスの整合がとれ
なかった。しかし、本発明の回路を図(C)で見ると、
終端抵抗は集積回路A・201の内部に形成された70
cのみで形成され、抵抗値も2Rであり、整合もとれた
回路となっている。
【0017】
【発明の効果】以上に述べたように本発明は、外付けの
抵抗を持たない、即ち、出力抵抗と終端抵抗とを1組で
形成し集積回路内部に組み込み、その切り替えは信号O
Eで行われる方式とした。これにより、実装性も従来同
様に維持でき、且つ、差動方式入出力回路を持つ高速の
ECL型集積回路を実現できた。
抵抗を持たない、即ち、出力抵抗と終端抵抗とを1組で
形成し集積回路内部に組み込み、その切り替えは信号O
Eで行われる方式とした。これにより、実装性も従来同
様に維持でき、且つ、差動方式入出力回路を持つ高速の
ECL型集積回路を実現できた。
【図1】実施例1を示す差動方式の入出力回路図であ
る。
る。
【図2】実施例1における出力部及び入力部との等価回
路図である。
路図である。
【図3】従来回路と発明回路とで出力抵抗、終端抵抗の
相違を示す図である。
相違を示す図である。
【図4】従来回路での送信受信を説明する図である。
【図5】従来回路における出力抵抗と終端抵抗とを示す
図である。
図である。
【図6】従来回路を示す回路図である。
11,12,13,25,26 端子 51,52,53,63,64 端子 14,15,16,17,18 トランジスタ 19,20,21,22,27 トランジスタ 28,29,30,31,54 トランジスタ 54,55,56,57,58 トランジスタ 59,60,61,62,65 トランジスタ 66,67 トランジスタ 23,24,68,69 出力抵抗 70,70a,70b,70c 終端抵抗 31,32,33,34,35 抵抗 36,37,38,39,40 抵抗 94,95,96,97 信号線 101,102 信号線 201 集積回路A 202 集積回路B 211,214 送信IC 212,215 受信IC
Claims (1)
- 【請求項1】 信号OE(Output Enable)をトランジ
スタTa(14)のベースに入力し、そのエミッタは抵
抗(32)と差動増幅器Bを構成するトランジスタTb
(16)のベースに接続し、抵抗(32)の他端は電源
VEE1 に接続し、そのコレクタは電源VCCに接続し、 トランジスタTb(16)のエミッタはトランジスタT
c(19),Td(20)とのエミッタとトランジスタ
Tg(15)のコレクタとに接続し、トランジスタTb
(16)のコレクタは出力すべき信号Aと信号AXとを
入力とする差動増幅器Aを構成するトランジスタTe
(17),Tf(18)の両エミッタ側に接続し、 差動増幅器Bを構成するもう1方は2つのトランジスタ
Tc(19),Td(20)を並列にして設けベースは
電源VBBに接続し、 差動増幅器Aを構成するトランジスタTe(17)のベ
ースは出力すべき信号Aをその入力とし、そのコレクタ
は抵抗(34)とトランジスタTi(22)のベース
と、トランジスタTc(19)のコレクタとに接続し、
更に、トランジスタTf(18)のベースは出力すべき
もう一方の信号AXをその入力とし、そのコレクタは抵
抗(35)とトランジスタTh(21)のベースと、ト
ランジスタTd(20)のコレクタとに接続し、抵抗
(34,35)との他端は電源VCCに接続し、 出力段のトランジスタTh(21)のエミッタは出力抵
抗(23)とトランジスタTj(28)のコレクタとに
接続し、出力抵抗(23)の他端は端子(25)に接続
して信号Yを出力し、もう一方の出力段トランジスタT
i(22)のエミッタは出力抵抗(24)とトランジス
タTk(27)のコレクタとに接続し、出力抵抗(2
4)の他端は端子(26)に接続して信号Xを出力し、
両トランジスタのコレクタは電源VCCA に接続し、 トランジスタTj(28)のエミッタは抵抗(37)に
接続し、トランジスタTk(27)のエミッタは抵抗
(36)に接続し、抵抗(36,37)の両他端は電源
VEE2 に接続し、両ベースは電源VCSに接続し、 端子(25)からは入力として信号YをトランジスタT
n(30)のベースに入力し、そのコレクタは抵抗(3
9)と集積回路内部回路に接続し、もう1つの端子(2
6)からは入力として信号XをトランジスタTm(2
9)のベースに入力し、そのコレクタは抵抗(38)と
集積回路内部回路に接続し、両抵抗の他端は電源VCCに
接続し、両エミッタはトランジスタTp(40)のコレ
クタに接続し、そのエミッタは抵抗(40)に接続し、
抵抗(40)の他端は電源VEEに接続し、そのベースは
電源VCSに接続して構成する回路、を具備したことを特
徴とする外付け整合抵抗を必要としない差動型入出力回
路を持ったECL集積回路
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6022000A JPH07212216A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 外付け整合抵抗を必要としない差動型入出力回路を持ったecl集積回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6022000A JPH07212216A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 外付け整合抵抗を必要としない差動型入出力回路を持ったecl集積回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07212216A true JPH07212216A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=12070751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6022000A Withdrawn JPH07212216A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 外付け整合抵抗を必要としない差動型入出力回路を持ったecl集積回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07212216A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002198798A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-12 | Nec Corp | 出力回路 |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP6022000A patent/JPH07212216A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002198798A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-12 | Nec Corp | 出力回路 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010403 |