JPH072121A - 車両衝突エネルギー吸収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 低コストで有効な車両用かじ取装置の衝突エ
ネルギー吸収装置を提供する。 【構成】 切離し用取付け装置に取付けできスプライン
付き装置８によって外側軸１６に駆動可能に結合される
内側かじ取り軸１５を備えるかじ取り軸管構造体に組み
込まれた車両衝突エネルギー吸収装置である。内側軸は
内側軸を直径方向に貫通して取付けられたピンを取巻く
管１７の形になったエネルギー吸収部材を持っている。
軸管構造体に加わる衝突によって誘導された力が外側軸
を管の方へ相対的に押込めさせ、それによってピンと管
の間の相互作用を誘導し、管はそれによって必要なエネ
ルギー吸収を達成するように変形される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動車衝突エネルギー吸
収装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】衝突の間車両のハンドルと接触するとき
車の操縦者に加わる力に関する法律的規制にかなうため
に適当な装置を必要とする。この目的用いるに種々の装
置がある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、切離し
用取付け装置に取り付けでき、内側かじ取り軸と内側軸
に駆動可能に結合されて内側軸の上をそれに関して軸方
向に摺動可能な外側軸を備えるかじ取り軸管構造体と、
前記内側かじ取り軸に取り付けられ、かじ取り軸管構造
体にかかる衝突によって誘導される力からエネルギーを
吸収するエネルギー吸収手段とを備え、前記エネルギー
吸収手段が前記内側かじ取り軸の回りに取り付けられた
管と前記内側かじ取り軸から外向きに伸び、前記管の最
初の部分の中に締りばめを形成するような長さを有する
ピンを備えている車両衝突エネルギー吸収装置が提供さ
れる。

【０００４】好ましくは、ピンは内側軸を直径方向に通
して取り付けられることである。管の最初の部分は管の
外側端から約１０ｍｍ程度軸方向に伸びている直径方向
に向かい合ったスロットを備えていてもよい。

【０００５】

【発明の効果】この装置の一つの利点は、低コストと特
定の車両の要求事項に合うように容易に適応できること
である。

【０００６】ピンの直径もしくは長さまたはそれらの両
方、管の厚さ及び締めしろは変更できる。そのほかの利
点は、製作時点で組み立てたままの装置をピンを管の口
に挿入する据付け力を測定することによって完全に検査
できることである。

【０００７】１本以上のピンを有する別の実施例や変形
を構成できる。

【０００８】

【実施例】図１には、ハンドル１３と外側かじ取り軸管
軸１６にスプライン８によって取り付けられた内側かじ
取り軸１５を有し、横部材１４に切離し用カプセル１１
によって接続された取付けブラケット１２とを備え、外
側軸が内側軸の上をそれに対して軸方向に動けるように
しているかじ取り軸管構造体１０が示されている。内側
軸１５の回りには内側接合フランジ形部分２と外側口３
を有する管状エネルギー吸収部材１７が取付けられてお
り、前記外側口３の内部に直径方向に向き合っており、
締りばめによって横ピン１８の端５を受ける二つの軸方
向に位置の揃ったみぞ４が前記口の外側末端から内方に
伸びている。

【０００９】衝突が起こると、操縦者によってハンドル
１３に加えられる衝撃がブラケット１２を横部材１４か
ら無理に切離す。次に、外側管１６の外側端７は相対的
に距離Ｌ_１だけ動いて部材１７の接合部分２につき当た
る。締めしろを制御された状態で部材１７の中で長さＬ
_１に沿って生ずる横ピン１８の運動は必要なエネルギー
吸収を達成する。

【００１０】図４、５及び６に示された改変形の場合、
管状エネルギー吸収部材１７は、スプライン付き外側か
じ取り軸管軸１６自体によって置き替えられる。この場
合には、ピン１８は内側軸１５の中の適所にスリーブ１
９によって保持され、スリーブ１９は内側軸１５の回り
に締りばめとして取付けられている。

【００１１】外側管１６の端７に隣接したスプライン８
の端には面取りした入口８Ａがある。衝突が起こると、
外側管１６の外側端７は、距離Ｌ_１だけ動かされる。こ
の距離は、外側管１６の外側端７がスリーブ１９の対面
する端につき当り、スリーブ１９が押されて横ピン１８
から離れるまでの自由動程である。スプライン８の面取
りした入口８Ａは横ピン１８の両端を受け、次にそれら
の両端が外側管１６の中のスプライン８を変形させるよ
うに進み、エネルギーが長さＬ_２にわたって吸収される
（図４及び６参照）。

【００１２】吸収エネルギーは図７にグラフで示されて
いる。

【図面の簡単な説明】

【図１】エネルギー吸収装置の一形式を有するかじ取り
軸管構造体の総合立面図である。

【図２】図１の装置の拡大軸方向断面図である。

【図３】図２のＡ−Ａでとってピンと管の構成を示す直
径上の断面図である。

【図４】もう一つの形式のエネルギー吸収装置の図２と
同様の図である。

【図５】図３のＡ−Ａで取りピンとスリーブの構成を示
す直径上の断面図である。

【図６】図４の仮想線Ｂ−Ｂで取りかじ取り軸管の衝突
運動の後のピンによる変形を示す直径上の断面図であ
る。

【図７】管の図１に示された外側軸に対する動きに対す
るかじ取り軸管軸にかかる力の線図である。

【符号の説明】

４ みぞ ８ スプライン １１ 切離し用カプセル １２ 取付けブラケット １４ 横部材 １５ 内側かじ取り軸 １６ 外側軸管軸 １７ エネルギー吸収部材 １８ ピン １９ スリーブ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 切離し用取付け装置（１４）に取り付け
   でき、内側かじ取り軸（１５）と内側軸に駆動可能に結
   合されて内側軸の上をそれに関して軸方向に摺動可能な
   外側軸（１６）を備えるかじ取り軸管構造体と、前記内
   側かじ取り軸に取り付けられ、かじ取り軸管構造体にか
   かる衝突によって誘導される力からエネルギーを吸収す
   るエネルギー吸収手段とを備える車両衝突エネルキー吸
   収装置において、前記エネルギー吸収手段が前記内側か
   じ取り軸の回りに取り付けられた管（１７）と前記内側
   かじ取り軸から外向きに伸び、前記管（１７）の最初の
   部分の中に締りばめを形成するような長さを有するピン
   （１８）を備えることを特徴とする車両衝突エネルギー
   吸収装置。
2. 【請求項２】 前記管の前記最初の部分が前記管の外側
   端（３）から軸方向に伸びる直径上で向かい合ったみぞ
   （４）を有する請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 前記内側かじ取り軸及び前記外側軸がス
   プライン付き装置（８）によって駆動可能に互いに結合
   されている請求項１または２に記載の装置。
4. 【請求項４】 前記管が前記外側軸（１６）によって構
   成され、衝突によって前記かじ取り軸管構造体に誘導さ
   れた力がピンに前記スプライン付き装置（８）を変形さ
   せる請求項３に記載の装置。
5. 【請求項５】 前記ピンが衝突によって誘導される何ら
   かの力が生ずる前はスリーブ（１９）によって適所に保
   持され、前記スリーブは、前記外側軸がピンの方へ押し
   進められると、前記外側軸によってピンから離れて押し
   進められるようになった請求項１ないし４のいずれか一
   つに記載の装置。
6. 【請求項６】 前記ピンが前記内側軸（１５）を直径方
   向に貫通して取付けられている請求項１ないし５のいず
   れか一つに記載の装置。
7. 【請求項７】 ある長さの自由動程がピンに遭遇する前
   の前記軸に与えられている請求項１ないし６のいずれか
   一つに記載の装置。
8. 【請求項８】 請求項１ないし７のいずれか一つに記載
   のエネルギー吸収装置を組込んだ車両。