JPH0721190Y2 - ワイヤーロープ収納用懸吊具 - Google Patents
ワイヤーロープ収納用懸吊具Info
- Publication number
- JPH0721190Y2 JPH0721190Y2 JP1990113295U JP11329590U JPH0721190Y2 JP H0721190 Y2 JPH0721190 Y2 JP H0721190Y2 JP 1990113295 U JP1990113295 U JP 1990113295U JP 11329590 U JP11329590 U JP 11329590U JP H0721190 Y2 JPH0721190 Y2 JP H0721190Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire rope
- concrete
- fixed
- formwork
- cover body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Supports Or Holders For Household Use (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、吊りボルトの代わりに使用されるワイヤー
ロープ式吊りシステムにおいて、コンクリート内に埋設
固定される懸吊具と共に、予めワイヤーロープを配設す
ることができるワイヤーロープ収納用懸吊具に関する。
ロープ式吊りシステムにおいて、コンクリート内に埋設
固定される懸吊具と共に、予めワイヤーロープを配設す
ることができるワイヤーロープ収納用懸吊具に関する。
(従来の技術) ビル等の建築物の天井から照明器具その他の懸吊物を吊
り下げるシステムとして、吊りボルトの代わりに使用さ
れるワイヤーロープ式吊りシステムが周知である。従来
のこのシステムは、第4図に示される如く、ワイヤーロ
ープ1をセットした引留ボルトUを、スラブ下面に設け
たインサートWにネジ止めすることで、インサートWか
らワイヤーロープ1を吊り降ろし、このワイヤーロープ
1に照明器具その他の懸吊物を吊り下げるシステムであ
る。
り下げるシステムとして、吊りボルトの代わりに使用さ
れるワイヤーロープ式吊りシステムが周知である。従来
のこのシステムは、第4図に示される如く、ワイヤーロ
ープ1をセットした引留ボルトUを、スラブ下面に設け
たインサートWにネジ止めすることで、インサートWか
らワイヤーロープ1を吊り降ろし、このワイヤーロープ
1に照明器具その他の懸吊物を吊り下げるシステムであ
る。
(考案が解決しようとする課題) このとき、スラブ下面に設けたインサートWに、引留ボ
ルトUをネジ止めするには、作業者がネジ止め可能な位
置までインサートWに近付く必要がある。したがって、
極めて高い位置での作業になり、インサートWへのワイ
ヤーロープ1取り付け作業に多くの時間が掛る不都合が
あった。しかも、高所の作業による危険も少なくない。
ルトUをネジ止めするには、作業者がネジ止め可能な位
置までインサートWに近付く必要がある。したがって、
極めて高い位置での作業になり、インサートWへのワイ
ヤーロープ1取り付け作業に多くの時間が掛る不都合が
あった。しかも、高所の作業による危険も少なくない。
そこでこの考案は、上述の課題を解決すべく案出された
もので、ワイヤーロープ式吊りシステムにおいて、従来
の高所でのワイヤーロープ取付作業を必要とせずに、所
定の懸吊具からワイヤーロープを吊り降ろすことが可能
になり、短時間、且つ、安全にワイヤーロープ式吊りシ
ステムを実施することができるワイヤーロープ収納用懸
吊具の提供を目的とする。
もので、ワイヤーロープ式吊りシステムにおいて、従来
の高所でのワイヤーロープ取付作業を必要とせずに、所
定の懸吊具からワイヤーロープを吊り降ろすことが可能
になり、短時間、且つ、安全にワイヤーロープ式吊りシ
ステムを実施することができるワイヤーロープ収納用懸
吊具の提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく第1の手段は、型枠Q上に打設
するコンクリートP内に埋設固定される固定体2にワイ
ヤーロープ1の端部を連結し、固定体2から下方に延長
されるワイヤーロープ1をコンクリートPから隔離して
収納するケース体3を型枠Q上に設けたワイヤーロープ
収納用懸吊具であって、ケース体3は、固定体2と共に
コンクリートP内部に埋設される支持部3Cと、型枠Qと
コンクリートPとの間に装着されてワイヤーロープ1を
収納する空間を形成するカバー体3Aと、カバー体3Aの下
面の型枠Qがわに形成された開口部に着脱自在に装着し
てカバー体3Aの内部にワイヤーロープ1を収納する基盤
3Bとからなり、この基盤3Bを型枠Qの上面に固定し、型
枠Qの除去と共に基盤3Bを取り外すことにある。
するコンクリートP内に埋設固定される固定体2にワイ
ヤーロープ1の端部を連結し、固定体2から下方に延長
されるワイヤーロープ1をコンクリートPから隔離して
収納するケース体3を型枠Q上に設けたワイヤーロープ
収納用懸吊具であって、ケース体3は、固定体2と共に
コンクリートP内部に埋設される支持部3Cと、型枠Qと
コンクリートPとの間に装着されてワイヤーロープ1を
収納する空間を形成するカバー体3Aと、カバー体3Aの下
面の型枠Qがわに形成された開口部に着脱自在に装着し
てカバー体3Aの内部にワイヤーロープ1を収納する基盤
3Bとからなり、この基盤3Bを型枠Qの上面に固定し、型
枠Qの除去と共に基盤3Bを取り外すことにある。
(作用) この考案の第1の手段によると、コンクリートP内に埋
設固定される固定体2と共にワイヤーロープ1が予めセ
ットされる。このワイヤーロープ1は、ケース体3によ
ってコンクリートPから隔離して収納され、ケース体3
の下面は、型枠Qの上面に接した状態になる。したがっ
て、型枠Qの除去と共にケース体3から落下してスラブ
下面にセットされるものである。
設固定される固定体2と共にワイヤーロープ1が予めセ
ットされる。このワイヤーロープ1は、ケース体3によ
ってコンクリートPから隔離して収納され、ケース体3
の下面は、型枠Qの上面に接した状態になる。したがっ
て、型枠Qの除去と共にケース体3から落下してスラブ
下面にセットされるものである。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図に示される符号1は、ワイヤーロープ式吊りシステム
に使用されるワイヤーロープである。このワイヤーロー
プ1の一端は、コンクリートP内に埋設固定される固定
体2に予め連結固定するものである。図示の固定体2
は、金属製の板体を使用し、この板体に貫通させたワイ
ヤーロープ1端部に抜止用部材1Aを固定している。そし
て、コンクリートP打設後は、この固定体2と抜止用部
材1AとがコンクリートP内に埋設固定される。このと
き、抜止用部材1Aから上方に突出するワイヤーロープ1
端部をループ状に形成し、このループ部分も固定体2と
共にコンクリートP内に埋設固定することで、ワイヤー
ロープ1の固定力をより高める効果がある(図示せ
ず)。
に使用されるワイヤーロープである。このワイヤーロー
プ1の一端は、コンクリートP内に埋設固定される固定
体2に予め連結固定するものである。図示の固定体2
は、金属製の板体を使用し、この板体に貫通させたワイ
ヤーロープ1端部に抜止用部材1Aを固定している。そし
て、コンクリートP打設後は、この固定体2と抜止用部
材1AとがコンクリートP内に埋設固定される。このと
き、抜止用部材1Aから上方に突出するワイヤーロープ1
端部をループ状に形成し、このループ部分も固定体2と
共にコンクリートP内に埋設固定することで、ワイヤー
ロープ1の固定力をより高める効果がある(図示せ
ず)。
符号3はケース体であり、固定体2から下方に延長され
るワイヤーロープ1をコンクリートPから隔離して収納
する。ケース体3は、コンクリートP打設前の型枠Q上
に設置されるもので、図示では、ワイヤーロープ1の上
面を覆い、コンクリートPから隔離するカバー体3Aと、
ワイヤーロープ1を載せた状態で型枠Q上に固定する基
盤3Bとを形成し、これらカバー体3Aと基盤3Bとを開閉自
在にしてある。
るワイヤーロープ1をコンクリートPから隔離して収納
する。ケース体3は、コンクリートP打設前の型枠Q上
に設置されるもので、図示では、ワイヤーロープ1の上
面を覆い、コンクリートPから隔離するカバー体3Aと、
ワイヤーロープ1を載せた状態で型枠Q上に固定する基
盤3Bとを形成し、これらカバー体3Aと基盤3Bとを開閉自
在にしてある。
そして、カバー体3Aには、断面略盃形状の支持部3Cを連
設し、この支持部3Cの上面に前記固定体2を嵌入支持
し、コンクリートP打設時には、支持部3Cごと固定体2
を埋設固定する。
設し、この支持部3Cの上面に前記固定体2を嵌入支持
し、コンクリートP打設時には、支持部3Cごと固定体2
を埋設固定する。
一方、カバー体3Aの下面開口部に着脱自在に設けた基盤
3Bは、型枠Qの上面に設置するもので、型枠Qに釘R止
めできるように基盤3B周囲に止着片3Dを突設している
(第1図及び第2図参照)。そして、型枠Qの除去作業
に伴って基盤3Bがカバー体3Aから取外されるものである
(第2図参照)。
3Bは、型枠Qの上面に設置するもので、型枠Qに釘R止
めできるように基盤3B周囲に止着片3Dを突設している
(第1図及び第2図参照)。そして、型枠Qの除去作業
に伴って基盤3Bがカバー体3Aから取外されるものである
(第2図参照)。
そして、ワイヤーロープ式吊りシステムとして使用する
には、コンクリートPに埋設された固定体2から吊り下
げられたワイヤーロープ1の下端に照明器具等の懸吊物
Tを懸吊するものである(第3図参照)。
には、コンクリートPに埋設された固定体2から吊り下
げられたワイヤーロープ1の下端に照明器具等の懸吊物
Tを懸吊するものである(第3図参照)。
尚、符号3Eは固定体2を支持部3Cに嵌合せしめる嵌合部
3Eであり、また、符号3Fはカバー体3Aと基盤3Bとを嵌合
する嵌合部3Fである。
3Eであり、また、符号3Fはカバー体3Aと基盤3Bとを嵌合
する嵌合部3Fである。
(考案の効果) この考案は、上述の如く構成したことにより当初の目的
を達成する。
を達成する。
すなわち、請求項1により、ワイヤーロープ式吊りシス
テムに使用されるワイヤーロープ1を、コンクリートP
に埋設固定する固定体2と共に、型枠Q上に予め設置す
ることが可能になる。
テムに使用されるワイヤーロープ1を、コンクリートP
に埋設固定する固定体2と共に、型枠Q上に予め設置す
ることが可能になる。
しかも、ケース体3内に収納されていたワイヤーロープ
1は、型枠Qの除去と共にケース体3から落下してスラ
ブ下面にセットされるから、短時間、且つ、安全にワイ
ヤーロープ式吊りシステムを実施することができる。
1は、型枠Qの除去と共にケース体3から落下してスラ
ブ下面にセットされるから、短時間、且つ、安全にワイ
ヤーロープ式吊りシステムを実施することができる。
この結果、従来の如く、スラブ下面に埋設した懸吊具
に、ワイヤーロープ1を係止せしめる引留ボルトをネジ
止めするために、作業者がネジ止め可能な位置まで天井
面に近付く必要はなくなった。
に、ワイヤーロープ1を係止せしめる引留ボルトをネジ
止めするために、作業者がネジ止め可能な位置まで天井
面に近付く必要はなくなった。
このように、この考案によると、ワイヤーロープ式吊り
システムにおいて、従来の高所でのワイヤーロープ取付
作業を必要とせずに、所定の懸吊具からワイヤーロープ
を吊り降ろすことが可能になり、短時間、且つ、安全に
ワイヤーロープ式吊りシステムを実施することができる
などといった実用上種々の効果を奏するものである。
システムにおいて、従来の高所でのワイヤーロープ取付
作業を必要とせずに、所定の懸吊具からワイヤーロープ
を吊り降ろすことが可能になり、短時間、且つ、安全に
ワイヤーロープ式吊りシステムを実施することができる
などといった実用上種々の効果を奏するものである。
図面はこの考案の実施例を示すもので、第1図は分解斜
視図、第2図は設置状態を示す断面図、第3図は使用状
態を示す断面図、第4図は従来例を示す断面図である。 P……コンクリート、Q……型枠、R……釘、S……デ
ッキプレート、T……懸吊物、U……引留ボルト、W…
…インサート、1……ワイヤーロープ、1A……抜止用部
材、2……固定体、3……ケース体、3A……カバー体、
3B……基盤、3C……支持部、3D……止着片、3E……嵌合
部、3F……嵌合部、
視図、第2図は設置状態を示す断面図、第3図は使用状
態を示す断面図、第4図は従来例を示す断面図である。 P……コンクリート、Q……型枠、R……釘、S……デ
ッキプレート、T……懸吊物、U……引留ボルト、W…
…インサート、1……ワイヤーロープ、1A……抜止用部
材、2……固定体、3……ケース体、3A……カバー体、
3B……基盤、3C……支持部、3D……止着片、3E……嵌合
部、3F……嵌合部、
Claims (1)
- 【請求項1】型枠上に打設するコンクリート内に埋設固
定される固定体にワイヤーロープの端部を連結し、固定
体から下方に延長されるワイヤーロープをコンクリート
から隔離して収納するケース体を型枠上に設けたワイヤ
ーロープ収納用懸吊具であって、ケース体は、固定体と
共にコンクリート内部に埋設される支持部と、型枠とコ
ンクリートとの間に装着されてワイヤーロープを収納す
る空間を形成するカバー体と、カバー体の下面の型枠が
わに形成された開口部に着脱自在に装着してカバー体の
内部にワイヤーロープを収納する基盤とからなり、この
基盤を型枠の上面に固定し、型枠の除去と共に基盤を取
り外すことを特徴とするワイヤーロープ収納用懸吊具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113295U JPH0721190Y2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | ワイヤーロープ収納用懸吊具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113295U JPH0721190Y2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | ワイヤーロープ収納用懸吊具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0469073U JPH0469073U (ja) | 1992-06-18 |
JPH0721190Y2 true JPH0721190Y2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=31860862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990113295U Expired - Lifetime JPH0721190Y2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | ワイヤーロープ収納用懸吊具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721190Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5921456Y2 (ja) * | 1980-09-28 | 1984-06-25 | 松下電工株式会社 | 昇降型照明器具 |
-
1990
- 1990-10-29 JP JP1990113295U patent/JPH0721190Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0469073U (ja) | 1992-06-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |