JPH07211272A - 放射線イメージ増強管及びその製造方法 - Google Patents

放射線イメージ増強管及びその製造方法

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JPH07211272A
JPH07211272A JP6218507A JP21850794A JPH07211272A JP H07211272 A JPH07211272 A JP H07211272A JP 6218507 A JP6218507 A JP 6218507A JP 21850794 A JP21850794 A JP 21850794A JP H07211272 A JPH07211272 A JP H07211272A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、入力スクリーンを直接付着する
真空容器のX線入射窓の変形を抑制し、放射線透過率の
均一性をあまり劣化させることなく良好なコントラスト
及び解像度特性を有する放射線イメージ増強管、および
製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 この発明は、内面に入力スクリーン17を直
接付着した放射線入射窓13の断面の子午線曲率半径R
が、中心部に比べて周辺部で大きく、且つ板厚tが中心
部に比べて周辺部で厚く形成されている放射線イメージ
増強管である。また放射線入射窓13を入力スクリーン
形成用成膜装置33の減圧容器34の一部となるように
して取り付けて、入力スクリーン17を成膜することを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射線像を可視光像
又は電気的画像信号に変換する放射線イメージ増強管及
びその製造方法に関する。なおこの発明が対象とする入
力スクリーン励起用の放射線は、X線、α(アルファ)
線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線、中性子線、電子
線、或いは重荷電粒子線等を含む広義の放射線である。
【0002】
【従来の技術】放射線イメージ増強管について、代表的
にX線イメージ増強管を説明する。X線イメージ増強管
は、人体や物体の内部構造を調べるために有用であり、
人体や物体に照射された放射線の透過濃度分布を調べる
ようにした放射線透視システムや放射線撮影システムの
放射線像を、可視光像や電気的画像信号に変換するため
に用いられる。
【0003】そして、X線イメージ増強管に要求される
ことは、放射線像のコントラストや解像度を忠実に、且
つ効率良く可視光像又は電気的画像信号に変換すること
であるが、実際には内部の各構成要素によってその忠実
度が左右される。特に放射線入力部分が出力部分に比較
して変換特性が劣るため、出力像の忠実度はこの入力部
分の特性に大きく左右される。従来実用になってきた入
力部の構造、すなわち、真空容器のX線入射窓の内側
に、X線透過性の薄いアルミニウム基板を配置し、この
基板の裏面に入力スクリーンである蛍光層及び光電陰極
層を付着した構造は、入射X線の総合透過率が低く、し
かもX線の散乱が多いため、十分高いコントラスト特性
や解像度特性が得にくい不都合がある。
【0004】そこで、真空容器のX線入射窓の裏面に蛍
光層及び光電陰極層からなる入力スクリーンを直接付着
する構造は、既に特開昭56−45556号公報や、ヨ
ーロッパ公開特許第540391A1号公報等に記載さ
れ、公知である。これらの構造は、X線が透過する基板
が真空容器のX線入射窓のみであるので、入射X線の透
過率の減少やX線の散乱を少なくできて、比較的高いコ
ントラスト及び解像度特性が得られる。
【0005】一方、蛍光層及び光電陰極層からなる入力
スクリーンは、電子レンズ系による出力スクリーン上の
画像の歪みを最小限に抑えるために最適な曲面に設定さ
れる。そのため、入力スクリーンは単一の曲率半径にす
るよりも、放物面や双曲面に設定される場合が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、真空容器の
X線入射窓の裏面に蛍光層及び光電陰極層からなる入力
スクリーンを直接付着する構造は、技術としては既に広
く知られているものの、未だ十分に実用には達していな
い。その主な理由は、真空容器のX線入射窓が大気圧に
より変形するため、入力スクリーンが安定に付着しない
こと、或いは電子レンズ系による画像歪みが発生しやす
いことである。通常のX線イメージ増強管においては、
入力スクリーンを含む電子レンズ系を最適な設計にして
も、入力スクリーンが部分的に真空側又は大気側に例え
ば0.5mmも変形移動すると、電子レンズ系の歪みに
より満足な出力画像が得られなくなる。
【0007】なお、入力スクリーンのとくにX線励起蛍
光体層は、高い解像度と変換効率を得るために、微細で
比較的厚い膜厚の柱状結晶構造となるように、真空蒸着
により成膜される。ところが、X線入射窓を成膜装置の
内部に入れて真空蒸着する方法では、得られる蛍光体層
の結晶構造が、X線入射窓の基板温度に大きく影響され
る。例えばナトリウム付活よう化セシウム(CsI)か
らなる蛍光体層は、厚さが約400μmまで堆積させる
ので、蒸発材料が入射窓基板に付着する際の昇華熱や蒸
発装置からの輻射熱等による基板温度の上昇が無視でき
ない。短時間に所用の厚さに成膜しようとすると、基板
温度が急激に上昇し、十分細い柱状結晶が得られなくな
る。X線の透過率を高めるために入射窓を薄くすればす
るほど、この成膜時の窓基板の温度上昇が顕著になり、
十分細い柱状結晶が得られない。
【0008】このような問題を避けるには、単位時間当
たりに基板に付着する量を少なくすればよいが、所用の
厚さまで堆積させるのに必要な蒸着時間が非常に長くな
る不都合があり、工業的実用性が乏しくなる。
【0009】この発明は、上記の問題点に鑑みなされた
もので、入力スクリーンを直接付着する真空容器のX線
入射窓の変形を抑制し、放射線透過率の均一性をあまり
劣化させることなく良好なコントラスト及び解像度特性
を有する放射線イメージ増強管を提供することを目的と
する。さらに、所望の性能を有する入力スクリーンを成
膜することができる放射線イメージ増強管の製造方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、内面に入力
スクリーンを直接付着した放射線入射窓の断面の子午線
曲率半径が、中心部に比べて周辺部で大きく、且つ板厚
が中心部に比べて周辺部で厚く形成されている放射線イ
メージ増強管である。
【0011】また製造方法の発明は、周囲を支持枠に接
合した凸球面状の放射線入射窓を、入力スクリーン形成
用成膜装置の減圧容器に、この減圧容器壁の一部となる
ようにして取り付け、減圧容器内を所定の圧力に減圧し
て放射線入射窓の内面に入力スクリーンを成膜すること
を特徴としている。
【0012】
【作用】この発明によれば、放射線入射窓の断面の子午
線曲率半径を中心部に比べて周辺部で大きく設定するこ
とによって、中心部に比べて周辺部での放射線透過率の
減少を抑制でき、その一方で放射線入射窓の板厚を中心
部に比べて周辺部で厚く形成することによってとくに周
辺部での窓の変形を抑制でき、入力スクリーンの剥離や
電子レンズ系の歪みの発生を抑制することができる。こ
うして、放射線透過率の均一性をあまり劣化させること
なく良好なコントラスト及び解像度特性を有する放射線
イメージ増強管を実現できた。
【0013】さらに、製造方法の発明によれば、入力ス
クリーンの成膜工程において、外気に露出する凸球面状
の放射線入射窓の温度を直接的に制御できるので、所望
の特性を有する入力スクリーンを再現性よく製造するこ
とができる。例えば上記従来の成膜方法では、2時間の
蒸着所要時間で入射窓の温度が約180℃、5時間の蒸
着所要時間でも約160℃以下に保つことが困難であ
り、得られる柱状結晶の平均直径はおよそ10μm程度
であった。それに対してこの発明によると、成膜時の入
射窓の温度をほぼ所望の温度と分布に高精度に制御で
き、得られた柱状結晶の平均直径はおよそ6μmであ
り、すぐれた解像度を実現できた。また、必要により、
入射窓の温度を各領域ごとに適度の温度分布、及び経時
的に変化させることにより、例えば中心部に比べて周辺
部の柱状結晶を太くしたり、或いは逆に中心部に比べて
周辺部の柱状結晶を細く且つ膜厚を厚くして、周辺部の
変換効率及び解像度を改善すること等が可能になった。
【0014】さらにまた、真空蒸着等による入力スクリ
ーンの成膜時の放射線入射窓の状態は、完成時のイメー
ジ増強管とほぼ同じ大気圧の影響を受けた状態であるの
で、入力スクリーンの成膜状態がほぼそのまま完成時の
イメージ増強管の入力スクリーンとなる。したがって、
入力スクリーンの膜構造や変換特性の劣化が防止され
る。また、放射線入射窓の断面の子午線曲率半径を中心
部に比べて周辺部で大きく、且つ板厚を中心部に比べて
周辺部で厚く形成することによって、中心部に比べて周
辺部での放射線透過率の減少をかなり抑制できるととも
に入射窓の大気圧による変形を抑制でき、それによっ
て、入射窓の全領域での放射線透過率の均一性の劣化を
抑制でき、且つ入力スクリーンの剥離や電子レンズ系の
歪みの発生を抑制することができる。こうして、放射線
透過率の均一性の劣化を抑制しつつ良好なコントラスト
及び解像度特性を有する放射線イメージ増強管を実現で
きる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を入力スクリーンの有効最大
直径が約230mmのX線イメージ増強管に適用した例
につき、図1を参照して説明する。同図に示すように、
真空容器11は、ガラスからなる円筒状の胴部12、X
線入射窓13、それらを気密接合している高強度の支持
枠14、封着金属リング15、及び透光性のガラスから
なる出力窓16を有している。真空容器の一部であるX
線入射窓13は、中心部が大気側に突出した曲面をなし
ており、その真空空間側の内面に入力スクリーン17が
直接付着形成されている。真空容器11の内側には、電
子レンズ系を構成する複数個の集束電極18,19、及
び高い加速電圧が印加される円筒状の陽極20が配置さ
れ、さらに出力窓16の陽極に近接して電子励起蛍光体
層を有する出力スクリーン21が配置されている。
【0016】まず、X線入射窓13としてアルミニウム
又はアルミニウム合金の薄板を用い、図2に示すよう
に、これをプレス加工により中心部が大気側に突出する
所定の曲率半径Rの分布及び所定の厚さtの分布を有
し、且つ外周に横方向に延びる平坦なフランジ部13a
を形成した。
【0017】次に、図3に示すように、X線入射窓13
の平坦な外周フランジ部13aを、予めニッケルめっき
した厚肉の鉄又はステンレス鋼のような鉄合金製の高強
度金属支持枠14に載せるとともに、上下一対の接合装
置31,32の間に配置して加熱及び加圧して気密接合
した。この熱圧接による気密接合部を、符号22であら
わしている。なお、これらの気密接合は、外周フランジ
部13aと支持枠14とに間に薄いろう材のリングを挟
んでわずかに加圧しながらろう接する方法によって行な
ってもよい。
【0018】このように高強度支持枠14に接合したX
線入射窓13の内面に、後述する成膜装置を用いた成膜
方法により、図4に点線17で示すように入力スクリー
ン17を付着形成する。そこで、X線入射窓13は、同
図及び図5に示すように、断面の子午線曲率半径Rを、
中心部に比べて周辺部で大きく、連続的に変えてある。
なお、周辺部とは、入力スクリーン17の有効最大直径
Dmからその約70%の位置までを指すものとする。な
おまた、図4に2点鎖線で示す曲線Bは、比較のために
表示した単一曲率半径の曲面を有するX線入射窓であ
る。そしてさらに、入射窓13の厚さtは、中心部に比
べて周辺部で厚く、ほぼ連続的に変えてある。
【0019】次に、このようなX線イメージ増強管のX
線入射窓の中央部から周辺部にかけてのX線透過率、及
び大気圧による変形量について説明する。図6は、X線
入射窓の中央部から周辺部にかけてのX線透過率の比較
図である。図中の曲線A1,A2,A3は、この発明に
関連して、断面の子午線曲率半径Rを中心部が135m
m、中間部が193mm、最周辺部が338mmの場合
である。曲線B1,B2,B3は、比較のためのもの
で、曲率半径が170mmで一定の場合(図4のBに相
当)である。ただし、X線入射窓は、いずれもアルミニ
ウム製の球面で、直径が230mm、厚さが1.2mm
である。そして、X線発生源から入射窓の中心部までの
距離を1mとし、この入射窓の内面の中心からの各位置
でのX線透過率を計測したものである。なお、曲線A
1,B1はX線エネルギーが30keVの場合、同じく
A2,B2は50keVの場合、同じくA3,B3は7
0keVの場合である。
【0020】同図から明らかなように、この発明に関連
して入射窓の子午線曲率半径を中心部に比べて周辺部で
大きく設定すれば、単一曲率のものに比べてX線透過率
が周辺部で高くなる。とくに、入射X線のエネルギーが
低い場合(30keVの場合)ほど、顕著な差が生じ
る。この差は、主として周辺部においてX線透過方向の
入射窓の実質的な厚さの相違に起因している。
【0021】一方、真空容器の内部を排気して真空とし
た場合の大気圧によるX線入射窓の変形量は、図7に示
す計算結果になった。図中の点線の曲線Cは、X線入射
窓の板厚を一定としたうえで子午線曲率半径を中心部に
比べ周辺部で大きく設定した場合である。つまり、大気
圧によるX線入射窓の変形量は、中心部に比べて曲率半
径が大きい周辺部で最も大きく内側に変位する。そのた
め、電子レンズ系に歪みを生じる。また、内面に直接付
着させた入力スクリーンの材料が部分的に剥がれたりす
る原因となる。
【0022】そこで、この発明においては、この周辺部
の窓板の厚さを中央部よりも厚く設定してあり、それに
よって同図に曲線Aで示すように、入射窓の変形を抑制
するとともに中心部から周辺部にかけて変形量をほぼ一
定にすることができる。なお、中心から100%の位置
すなわち最外周は、いずれの場合も高強度支持枠で保持
されているので、変形量はほとんど零になっている。
【0023】内面に入力スクリーンが直接付着されたX
線入射窓は、完成したX線イメージ管において大気圧が
かかる真空容器の一部となるが、この発明においてはこ
の入射窓の変位量が少なく且つ全域にほぼ均等であるた
め、入力スクリーン及び集束電極で構成する電子レンズ
系の不所望な歪みの発生が防止される。
【0024】そして、この発明におけるX線入射窓のX
線透過率は、図6にA1〜A3で示した分布よりも周辺
部でやや低くはなるものの、その低下量はわずかであ
り、比較例B1〜B3よりも十分高い値が維持される。
しかも、入射窓の中心部を透過するX線像を増強して再
現する拡大モードでは、高いX線透過率の領域のみを使
用することとなり、高い変換効率が得られる。
【0025】なお、X線入射窓の厚さの中心部に対する
周辺部の比率は、X線透過率の均一性及び変形量の許容
限界を考慮すると、105%乃至150%の範囲、より
好ましくは108%乃至130%の範囲である。また、
この厚さ分布となるようにX線入射窓を製造する方法と
しては、例えば凸面形状にプレス成形する際にプレス金
型をこのような厚さ分布になるように設計しておくこと
により、容易に且つ高精度に成形できる。
【0026】また、X線入射窓をアルミニウム又はアル
ミニウム合金とした場合の中心部の厚さtは、入力スク
リーンの有効最大直径Dmの0.2%以上、0.4%以
下の範囲が好ましい。したがって、入力スクリーンの有
効最大直径Dmが230mmのX線イメージ増強管の場
合を例にとれば、X線入射窓の中心部の厚さは0.46
mmから0.92mmの範囲に設定すれば、必要十分な
X線透過率及び機械的強度を確保できる。なお、拡大モ
ードで使用される有効視野の50%以内の部分のX線入
射窓の厚さを、上記よりもさらに20%程度薄くして
も、変形量の増大がごくわずかに止まるので、それによ
ってこの領域での放射線透過率を向上でき、高い変換効
率、コントラスト、解像度を改善することができる。
【0027】X線入射窓としてアルミニウム合金を使用
する場合には、機械的強度の高い日本工業規格(JI
S)の5000番台、又は6000番台が望ましい。ま
た、ろう接により支持枠と気密接合する場合は、ろう接
の容易さから、3000番台が適する。なお、これらA
l合金の添加化学成分は、およそ次のものである。すな
わち、JISの5000番台は、Siが0.3〜0.6
%、Cuが0.05〜0.3%、Mnが0.8〜1.5
%、Mgが0.2〜1.3%、その他である。またJI
Sの6000番台は、Siが0.2〜0.45%、Cu
が0.04〜0.2%、Mnが0.01〜0.5%、M
gが0.5〜5.6%、その他である。さらにまた、J
ISの3000番台は、Siが0.3〜1.2%、Cu
が0.1〜0.4%、Mnが0.03〜0.8%、Mg
が0.35〜1.5%、その他である。
【0028】次に、図2に示したような、高強度支持枠
14に接合した状態のX線入射窓13の内面に、入力ス
クリーン17を直接付着形成する方法について説明す
る。まず、X線入射窓13の内面にホーニング加工処理
を施して数μm程度の高さの材料硬化凹凸面を形成し、
内表面を材料硬化した。
【0029】そしてこれを図8に示す成膜装置に装着す
る。すなわち、高強度支持枠14に接合したX線入射窓
13を、入力スクリーン形成用の成膜装置33の減圧容
器34に、この減圧容器壁の一部すなわち蓋の部分とな
るようにして取り付ける。成膜装置33は、減圧容器3
4の一部に真空ポンプ35が接続され、内部の所定位置
に蒸発源ボート36が配置され、さらに成膜範囲を規定
するためのマスク37が配置されている。そして、減圧
容器34の上側の開口部34aに、X線入射窓13が気
密接合されている高強度支持枠14の外周部の裏面が、
気密用パッキング38を介して載置され、締結リング3
9及び複数個の締結用ボルト40で真空気密に固定す
る。これによって、X線入射窓13及び支持枠14は、
成膜装置の減圧容器34の容器壁の一部となるように取
り付けられる。また、X線入射窓13の内面は蒸発源ボ
ート36に所定距離をおいて対向させられる。
【0030】さらに、外気に接するX線入射窓13の外
面に、温度制御装置41の伝熱カバー42を近接配置す
る。この伝熱カバー42は、X線入射窓13の球面に沿
った内面形状を有するドーム状の容器であり、その上部
に送風パイプ43が接続されて矢印aのように冷却風を
導入し、内面に形成した多数の通風孔44からX線入射
窓13の外面に冷却風を吹き付けるようになっている。
また、同図には描いていないが、X線入射窓13の温度
及びその分布を計測するための温度センサを、入射窓外
面の適当箇所に適当数配置する。
【0031】このようにX線入射窓13を入力スクリー
ン形成用の成膜装置33にその減圧容器壁の一部となる
ように取り付け、減圧容器内を所定の真空度に設定し、
まず入射窓13の内面に光反射性物質であるアルミニウ
ム薄膜を約2000オングストロームの厚さに形成し
た。
【0032】次に、X線入射窓13の外気側に配置した
温度制御装置41によりX線入射窓の温度及びその分布
を所望に応じて制御しながら、アルミニウム薄膜の上に
X線励起蛍光体層を形成した。この蛍光体層は、ナトリ
ウム(Na)付活よう化セシウム(CsI)であり、ま
ず4.5×10-1Paの圧力下で約400μmの厚さに
蒸着し、さらにその上に4.5×10-3Paの圧力下で
約20μmの厚さで蒸着した。そして、この蛍光体層の
上に透明導電膜を付着した。
【0033】このような入力スクリーンの成膜の間、X
線入射窓13は大気圧に相当する外圧を受けるが、高強
度支持枠14に接合固定されているとともに変形が少な
い構成になっているので、イメージ増強管の真空容器の
一部となった完成状態と同様の状態を維持する。したが
って、完成状態と同様の形状で内面に入力スクリーンが
成膜される。また、X線入射窓の温度制御を比較的自由
に制御できるので、所望の結晶サイズと構成の入力スク
リーンを成膜することができる。
【0034】次に、図9に示すように、入力スクリーン
17の一部を形成したX線入射窓13と一体の支持枠1
4を、真空容器の一部であるガラス製胴部12の先端に
予め接合してある鉄−ニッケル−コバルト合金からなる
封着金属リング15に合致させ、ヘリアーク溶接装置の
トーチ51で全周を気密溶接した。その後、真空容器内
を排気し、入力スクリーン17の一部を構成する光電陰
極層を管内で蒸発させ、X線イメージ増強管を完成し
た。こうして、放射線入射窓の大気圧による変形が少な
く、入射窓の全領域での放射線透過率の均一性をあまり
損なうことなく入力スクリーンの剥離や電子レンズ系の
歪みの発生がなく、良好なコントラスト及び解像度特性
を有する放射線イメージ増強管を得た。
【0035】図10及び図11は、X線入射窓の温度制
御を中心領域、外周領域、及びそれらの中間領域の概略
3つに区分して各々独立に温度制御しながら入力スクリ
ーンを成膜する方法、及び装置の実施例を示している。
そのための温度制御装置41は、次のような構成になっ
ている。すなわち、伝熱カバー42は、中心部42a、
リング状の外周部42b、及びリング状の中間部42c
に区分され、それぞれに適当な温度に制御された温度制
御用媒体(以下、単にガスと記す)を独立して導入する
ためのパイプ43a〜43cが接続されている。温度制
御用のガスとしては、例えば空気や高温蒸気又は極低温
の液体窒素ガス、若しくはそれらを適当な温度となるよ
うに混合したガスを使用し得る。
【0036】伝熱カバー42の各領域にそれぞれ異なる
温度のガスを供給するため、2つのガス供給源45H、
45Lが用意されている。一方のガス供給源45Hに
は、例えば200℃に加熱されたガスが貯蔵されてお
り、他方のガス供給源45Lには、例えば80℃に加熱
されたガスが貯蔵されている。両ガス供給源は、それぞ
れ独立して接続された流量制御弁46a〜47cを介し
てガス導入用パイプ43a〜43cに接続されて各々伝
熱カバーの中心部42a、外周部42b、及び中間部4
2cに適当な混合割合で供給されるようになっている。
この混合割合を制御するため、主制御器48から送出さ
れる制御信号が各弁制御器49a〜49cに供給され、
それらから送出される制御信号により各流量制御弁46
a〜47cが各々独立に制御されるようになっている。
また、X線入射窓13の外面の各部には、温度センサ5
0a〜50cがこの入射窓の温度を検出できるように適
当箇所に適当数配置され、それらの温度信号が矢印のよ
うに主制御器48に導かれるようになっている。
【0037】こうして、温度制御装置41の主制御器4
8により、X線入射窓13の温度は、区分された中心
部、外周部及び中間部ごとにほぼ独立して、且つ時間と
ともに任意に制御できるようになっている。X線入射窓
13の温度を、例えば中心部が120℃、中間部が14
0℃、外周部が160℃に終始一定に維持、又は徐々に
下げながら、Na付活CsIからなる蛍光層を蒸着する
ことができる。それによって、柱状結晶のサイズが中心
部から外周部に行くしたがって徐々に太くなる分布の蛍
光層を成膜することができる。因みにこのような入力ス
クリーンを有するイメージ管によれば、中心部に比べて
外周部の輝度が改善されるので、X線像に対応する出力
画像の輝度分布の一様性が向上する。
【0038】このような温度制御装置を使用し、X線入
射窓に吹き付けるガスの温度制御プログラムを所望に応
じて適切に設定することにより、成膜中のX線入射窓の
温度とその分布、並びに経時的に広範囲に且つ精密に制
御することができる。なお、各部の密閉構造や排水経路
を適切なものにすれば、水やその他の液体を温度制御用
媒体として使用することもできる。
【0039】図12に示す実施例は、X線入射窓13及
び高強度支持枠14を、それぞれ予め所定形状及び構造
に製作し、これらを図13に示すように一体接合する。
X線入射窓13は、アルミニウム合金製で、外周部に短
円筒部13bを一体的に折曲げ成形してある。高強度支
持枠14は、厚いアルミニウム合金製の第1リング14
bと、鉄合金又はステンレス鋼製の第2リング14cと
を、薄い中間材14dを介して予め気密接合したもので
ある。そして、X線入射窓の外周フランジ部13a及び
短円筒部13bが適合するように予め第1リング14b
の内周に形成した段部14eに、X線入射窓の外周部を
合致させ、第1リング14bの薄肉先端部とX線入射窓
の短円筒部13bとの接触端部の全周を気密溶接する。
この溶接部を、同図に符号23aであらわしている。
【0040】次に、図14示すように、X線入射窓が接
合された支持枠14の第2リング14cの内周面を、入
力スクリーン形成用の成膜装置33の減圧容器に、この
減圧容器壁の一部となるように取り付ける。そして、減
圧容器内を所定の圧力に設定するとともに、X線入射窓
13の外気側に配置した温度制御装置41の伝熱カバー
42により、X線入射窓の温度及びその分布を所望に応
じて制御しながら、入力スクリーンの材料を蒸発させ、
入射窓の内面に堆積させる。なおこの実施例は、温度制
御装置41の伝熱カバー42が複数領域に区分されると
ともに、送風手段と複数の加熱ヒータ42hを内蔵し
て、各々独立に温度制御できる構成例を示してある。も
ちろん、冷却装置と加熱装置とを併設したものであって
もよい。
【0041】その後、支持枠の第2リング14cの開口
端部14fを、図示しない真空容器の胴部に気密溶接す
る。この場合の溶接部は、X線入射窓の入力スクリーン
から伝熱経路的に比較的離れた位置であるため、溶接に
よる熱が入力スクリーンを損傷するおそれが少ない利点
がある。
【0042】図15に示す実施例は、X線入射窓13を
回転させながらその内面に入力スクリーンを成膜する装
置の例である。成膜装置33は、その蓋33aの中央部
に気密軸受53を有し、これを回転支持体54のシャフ
ト55が貫通している。シャフト55は、温度制御装置
41の二重構造の通風パイプ43a、42bからなり、
回転支持体54と一緒に回転するようになっている。そ
のため、蓋33aに固定してあるモータ56によりギヤ
57を介して回転駆動されるようになっている。成膜装
置33の内部に位置する回転支持体54には、X線入射
窓13が接合されている支持枠14が気密に取り付けら
れる。予め成膜装置の蓋33aにこれらを取り付け、こ
の蓋33aをパッキング58及び締結ボルト59で減圧
容器壁34の上部に気密に固定する。これによって、X
線入射窓13は回転支持体54とともに減圧容器壁の一
部を構成する。そして、これらを矢印Xのように回転さ
せながらX線入射窓の内面に入力スクリーンを成膜す
る。この場合も、温度制御装置41によりX線入射窓の
温度及びその分布を所望に応じて制御しながら成膜する
ことができる。
【0043】図16に示す実施例は、支持枠14の内周
部に折曲げ係止部14aを一体形成し、その先端14g
を円弧状に成形してある。そして、X線入射窓13の平
坦な外周フランジ部13aを、支持枠14の円周状凹部
14hに配置し、接合装置31,32により入射窓の外
周フランジ部13aを強制的に凹部14hに押し込み、
接合する。なお、入射窓の外周フランジ部に接する接合
装置32は、外周部に切り欠き32aを有し、圧接の際
のフランジ部13aの素材が内方にはほとんど流動せず
外方に多く流動するようにしてある。そして、入射窓の
外周フランジ部13aに接する加圧面32bの半径方向
の幅寸法wは、0.5mm以上、5mm以下、例えば2
mmに設定してある。
【0044】このようにして気密圧接することにより、
図17に示すように、X線入射窓の外周フランジ部13
aは、支持枠14の折曲げ係止部14aの外周に沿って
短いテーパ状の立上り部13cが成形される。この立上
り部13cは、大気圧によるX線入射窓の外周部の変形
を抑制する機能を果たすので、このX線入射窓を成膜装
置の減圧容器壁の一部として入力スクリーンを成膜する
際の、窓の変形防止に効力を発揮する。
【0045】図18に示す実施例は、X線入射窓の外周
フランジ部13aを加圧する接合装置32の外周に、テ
ーパ面32cを形成して外方への素材の流動が生じやす
くしてある。このテーパ面32cの角度は例えば6度前
後である。それによって、接合工程でのX線入射窓の変
形を抑制することができる。
【0046】図19に示す実施例は、外周フランジ部1
3aを加圧する接合装置32の内周に切り欠き32dを
形成したものである。なお、支持枠14の内周部に折曲
げ係止部14aを一体形成して入射窓の変形を防止して
いる。
【0047】なお、外周フランジ部13aを加圧する接
合装置32は、切り欠きやテーパ面を形成せずに、フラ
ンジ部13aに接する加圧面の半径方向の幅寸法wを上
述の寸法範囲になるようにすれば、素材が押しちぎられ
てしまうおそれがなく、信頼性の高い気密接合状態を得
ることができる。
【0048】ところで、X線入射窓13は、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金に限らず、ベリリウム又はその
合金、或いはチタニウム又はその合金のような、X線に
対する透過性のよい薄肉金属材料を使用し得る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
放射線入射窓の大気圧による変形を抑制でき、入射窓の
全領域での均一な放射線透過率を維持でき、且つ入力ス
クリーンの剥離や電子レンズ系の歪みの発生を抑制する
ことができる。したがって、放射線透過率の均一性をあ
まり劣化させることなく良好なコントラスト及び解像度
特性を有する放射線イメージ増強管を実現できる。
【0050】またこの発明の製造方法によれば、入力ス
クリーンの成膜工程において、外気に露出する凸球面状
の放射線入射窓の温度を直接的に制御でき、所望の特性
を有する入力スクリーンを再現性よく製造することがで
きる。また、真空蒸着等による入力スクリーンの成膜時
の放射線入射窓の状態は、完成時のイメージ増強管と同
じ大気圧の影響を受けた状態であるので、入力スクリー
ンの成膜状態がほぼそのまま完成時のイメージ増強管の
入力スクリーンとなる。さらにまた、入力スクリーンの
成膜時及び完成したイメージ増強管の放射線入射窓の変
形が少なく、所望の特性の放射線イメージ増強管を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を一部拡大して示す縦断面
図。
【図2】図1のX線入射窓を示す縦断面図。
【図3】この発明のX線入射窓と支持枠との接合状態を
示す縦断面図。
【図4】図3の接合により得られたX線入射窓を示す縦
断面図。
【図5】図4のX線入射窓の曲率半径及び厚さの分布を
示す図。
【図6】X線入射窓の放射線透過率を比較して示す特性
図。
【図7】X線入射窓の中心からの位置と変形量を示すグ
ラフ。
【図8】この発明の入力スクリーンの成膜状態を示す縦
断面図。
【図9】この発明の真空容器の接合状態を示す要部縦断
面図。
【図10】この発明の他の実施例の成膜装置の要部を示
す縦断面図。
【図11】図10の伝熱カバーの上面展開図。
【図12】この発明のさらに他の実施例の放射線入射窓
の部分を示す縦断面図。
【図13】図12の入射窓と支持枠との接合状態を示す
縦断面図。
【図14】図13のものの入力スクリーンの成膜状態を
示す縦断面図。
【図15】この発明のさらに他の実施例の入力スクリー
ンの成膜状態を示す縦断面図。
【図16】この発明のさらに他の実施例の入射窓と支持
枠の接合状態を示す縦断面図。
【図17】図16の接合により得られた入射窓部分を示
す要部縦断面図。
【図18】この発明のさらに他の実施例の入射窓と支持
枠の接合状態を示す縦断面図。
【図19】この発明のさらに他の実施例の入射窓と支持
枠の接合状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
11…真空容器 13…X線入射窓 14…支持枠 17…入力スクリーン 18,19,20…電極 21…出力スクリーン 33…成膜装置 34…減圧容器 41…温度制御装置 R…入射窓の曲率半径 t…入射窓の厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 篤也 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須電子管工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器と、この真空容器の一部として
    放射線が入射される側に設けられ且つ中心部が大気側に
    突出する凸球面状をなした放射線透過性の金属板からな
    る放射線入射窓と、この放射線入射窓の周辺部が接合さ
    れた高強度の支持枠と、前記放射線入射窓の真空空間側
    の面上に積層して形成された放射線像を光電子像に変換
    する入力スクリーンと、前記光電子を加速、集束するた
    めの電子レンズ系を構成する複数個の電極と、前記光電
    子を光学画像又は電気的画像信号に変換する出力スクリ
    ーンとを具備する放射線イメージ増強管において、 上記放射線入射窓は、断面の子午線曲率半径が中心部に
    比べて周辺部で大きく、且つ板厚が中心部に比べて周辺
    部で厚く形成されていることを特徴とする放射線イメー
    ジ増強管。
  2. 【請求項2】 放射線入射窓は、アルミニウム又はアル
    ミニウム合金であり、且つ中心部の厚さに対して周辺部
    の厚さが105%乃至150%の範囲である請求項1記
    載の放射線イメージ増強管。
  3. 【請求項3】 凸球面状に成形した放射線入射窓の周囲
    を支持枠に気密接合し、この放射線入射窓の内面に放射
    線像を光電子像に変換する入力スクリーンを成膜し、こ
    の放射線入射窓を真空容器の胴部に気密接合して前記真
    空容器内を排気する放射線イメージ増強管の製造方法に
    おいて、 上記放射線入射窓を入力スクリーン形成用成膜装置の減
    圧容器に、この減圧容器壁の一部となるようにして取り
    付け、前記放射線入射窓の内面に入力スクリーンを成膜
    することを特徴とする放射線イメージ増強管の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 放射線入射窓の支持枠を減圧容器に機械
    的及び真空気密的に結合して入力スクリーンを成膜する
    請求項3記載の放射線イメージ増強管の製造方法。
  5. 【請求項5】 予め放射線入射窓をその断面の子午線曲
    率半径が中心部に比べて周辺部で大きく且つ板厚が中心
    部に比べて周辺部で厚く成形したうえで支持枠に接合し
    ておく請求項3記載の放射線イメージ増強管の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 放射線入射窓の外気に接する面側に、前
    記入射窓の温度を制御する温度制御装置を伝熱的に配置
    させ、この温度制御装置により前記入射窓の温度を制御
    しながら入力スクリーンを成膜する請求項3記載の放射
    線イメージ増強管の製造方法。
  7. 【請求項7】 放射線入射窓の複数の領域に関して異な
    る温度に制御しながら入力スクリーンを成膜する請求項
    6記載の放射線イメージ増強管の製造方法。
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