JPH07210843A - ドラムの位置決め方法とドラムの位置決め装置 - Google Patents
ドラムの位置決め方法とドラムの位置決め装置Info
- Publication number
- JPH07210843A JPH07210843A JP2322994A JP2322994A JPH07210843A JP H07210843 A JPH07210843 A JP H07210843A JP 2322994 A JP2322994 A JP 2322994A JP 2322994 A JP2322994 A JP 2322994A JP H07210843 A JPH07210843 A JP H07210843A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- head
- upper drum
- mounting
- height
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】ドラムを調整機のような固定手段に対して固定
して、ドラムにおけるヘッドの位置決め調整をしようと
する際に、ドラムの形状寸法の交差のバラツキを排除し
て、ドラムの高さ方向の基準を正確に確保することがで
きるドラムの位置決め方法とドラムの位置決め装置を提
供すること。 【構成】回転ドラムDにおけるヘッド2の位置を調整す
る際に、上記回転ドラムDを位置決めして取り付けるド
ラムの位置決め方法において、上記回転ドラムにDおけ
る上記ヘッド2を取り付けるための取り付け面70を、
上記ヘッド2の高さ方向の基準面となるようにして、固
定手段101aに対して取り付けることを特徴とするド
ラムの位置決め方法。
して、ドラムにおけるヘッドの位置決め調整をしようと
する際に、ドラムの形状寸法の交差のバラツキを排除し
て、ドラムの高さ方向の基準を正確に確保することがで
きるドラムの位置決め方法とドラムの位置決め装置を提
供すること。 【構成】回転ドラムDにおけるヘッド2の位置を調整す
る際に、上記回転ドラムDを位置決めして取り付けるド
ラムの位置決め方法において、上記回転ドラムにDおけ
る上記ヘッド2を取り付けるための取り付け面70を、
上記ヘッド2の高さ方向の基準面となるようにして、固
定手段101aに対して取り付けることを特徴とするド
ラムの位置決め方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばVTRの回転
ドラム装置の回転ドラムのようなヘッドを備えるドラム
の位置決め方法とドラムの位置決め装置に関するもので
ある。
ドラム装置の回転ドラムのようなヘッドを備えるドラム
の位置決め方法とドラムの位置決め装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】たとえばVTRにおいては、VTRテー
プに対して、回転ドラム装置のビデオヘッドによりその
VTRテープに対して情報を記録再生したり、あるいは
VTRテープに記録されている情報をビデオヘッドを介
して再生する他に、記録されたものを消去するのに用い
ることができる。
プに対して、回転ドラム装置のビデオヘッドによりその
VTRテープに対して情報を記録再生したり、あるいは
VTRテープに記録されている情報をビデオヘッドを介
して再生する他に、記録されたものを消去するのに用い
ることができる。
【0003】このVTRの回転ドラム装置は、たとえば
図24に示すように、アッパードラムUDとロアードラ
ムLDを有している。このアッパードラムUDは、固定
側のロアードラムLDに対して回転する回転側のドラム
である。このアッパードラムUDには、1つまたは複数
のビデオヘッド1001を、ネジにより固定する。この
ビデオヘッド1001は、図25に示すように、ヘッド
ベース1002とヘッドチップ1003を有していて、
ヘッドベース1002がネジ1005によりアッパード
ラムUDに固定されている。
図24に示すように、アッパードラムUDとロアードラ
ムLDを有している。このアッパードラムUDは、固定
側のロアードラムLDに対して回転する回転側のドラム
である。このアッパードラムUDには、1つまたは複数
のビデオヘッド1001を、ネジにより固定する。この
ビデオヘッド1001は、図25に示すように、ヘッド
ベース1002とヘッドチップ1003を有していて、
ヘッドベース1002がネジ1005によりアッパード
ラムUDに固定されている。
【0004】図24と図25に示しているこの固定され
たビデオヘッド1001のヘッド高さHは、VTRの画
質や音質に大いに影響がある。このビデオヘッド100
1のヘッド高さHは、詳しくはたとえば図24に示すロ
アードラムLDの下面から図25に示すヘッドギャップ
部1004までの高さをいう。そこで、アッパードラム
UDにおけるビデオヘッド1001の位置を調整する必
要がある。このビデオヘッド1001の位置調整工程に
おいて、特に回転ドラム装置のアッパードラムUDの高
さ方向の基準を確保することは非常に重要であり、この
高さ方向の基準を正確に確保することが、その他の調整
項目(突き出し位置の調整、角度割りの調整、姿勢の調
整、高さのチェック等)を行う場合に必要である。
たビデオヘッド1001のヘッド高さHは、VTRの画
質や音質に大いに影響がある。このビデオヘッド100
1のヘッド高さHは、詳しくはたとえば図24に示すロ
アードラムLDの下面から図25に示すヘッドギャップ
部1004までの高さをいう。そこで、アッパードラム
UDにおけるビデオヘッド1001の位置を調整する必
要がある。このビデオヘッド1001の位置調整工程に
おいて、特に回転ドラム装置のアッパードラムUDの高
さ方向の基準を確保することは非常に重要であり、この
高さ方向の基準を正確に確保することが、その他の調整
項目(突き出し位置の調整、角度割りの調整、姿勢の調
整、高さのチェック等)を行う場合に必要である。
【0005】従来、このビデオヘッドの高さ基準は、図
25のようなやり方で調整機により調整している。すな
わち、図25において、ビデオヘッド1001を、アッ
パードラムUDに対して取り付けやすいように、アッパ
ードラムUDのビデオヘッド取り付け面1038を上に
向けるようにして、アッパードラムUDを調整機の取り
付け部材1060に取り付ける。
25のようなやり方で調整機により調整している。すな
わち、図25において、ビデオヘッド1001を、アッ
パードラムUDに対して取り付けやすいように、アッパ
ードラムUDのビデオヘッド取り付け面1038を上に
向けるようにして、アッパードラムUDを調整機の取り
付け部材1060に取り付ける。
【0006】図25に示すように、アッパードラムUD
は、ねじ1013により取り付け部材1060に対して
固定されている。この際、アッパードラムUDの上面1
012が、取り付け部材1060に対して支持するよう
になっている。このように、アッパードラムUDに対し
てビデオヘッド1001を取り付ける場合には、図24
で示すようなロアードラムLDに対して組み立てた状態
のアッパードラムUDとは、その上下が逆になるように
して取り付けている。
は、ねじ1013により取り付け部材1060に対して
固定されている。この際、アッパードラムUDの上面1
012が、取り付け部材1060に対して支持するよう
になっている。このように、アッパードラムUDに対し
てビデオヘッド1001を取り付ける場合には、図24
で示すようなロアードラムLDに対して組み立てた状態
のアッパードラムUDとは、その上下が逆になるように
して取り付けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
アッパードラムUDを取り付け部材1060に対して固
定して、アッパードラムUD上のビデオヘッド1001
の位置を調整しようとすると、次のような問題がある。
アッパードラムUDを取り付け部材1060に対して取
り付けるためのねじ1013の締めつけトルクは、ビデ
オヘッド1001の位置を調整する際にアッパードラム
UDが取り付け部材1060に対して動かないように設
定する必要がある。
アッパードラムUDを取り付け部材1060に対して固
定して、アッパードラムUD上のビデオヘッド1001
の位置を調整しようとすると、次のような問題がある。
アッパードラムUDを取り付け部材1060に対して取
り付けるためのねじ1013の締めつけトルクは、ビデ
オヘッド1001の位置を調整する際にアッパードラム
UDが取り付け部材1060に対して動かないように設
定する必要がある。
【0008】しかし、このような締めつけトルクでアッ
パードラムUDを取り付け部材1060に対して締め付
けると、アッパードラムUDが歪み、図25に示すヘッ
ドのギャップ部1004の高さ基準H1が変位してしま
う。そこで、このアッパードラムUDの変形を防ぐため
に、アッパードラムUDの面1055を取り付け部材1
060に当ててアッパードラムUDを支持することが考
えられる。
パードラムUDを取り付け部材1060に対して締め付
けると、アッパードラムUDが歪み、図25に示すヘッ
ドのギャップ部1004の高さ基準H1が変位してしま
う。そこで、このアッパードラムUDの変形を防ぐため
に、アッパードラムUDの面1055を取り付け部材1
060に当ててアッパードラムUDを支持することが考
えられる。
【0009】しかし、このような支持方式であっても、
アッパードラムUDのドラム受け部1065の厚みC
(図24参照)の厚みの加工公差のばらつき(たとえば
3μm)が、ギャップ部1004の高さ基準H1に含ま
れてしまうことになる(図25参照)。すなわち、図2
4と図25を参照すると、ロアードラムLDの下面LD
1から、図25に示すビデオへッド1001のヘッドチ
ップのギャップ部1004までの高さHは、図24に示
すようにH=A+C−Mで表せることから、ドラム受け
部1065の厚みC(図24参照)の厚みの加工公差の
ばらつきが、ギャップ部1004の高さ基準H1に含ま
れてしまう。図24において、このAはフランジFの高
さであり、MはアッパードラムUDをフランジFに取り
付けた状態におけるマウント高さをいい、Cはアッパー
ドラムUDのフランジ受け部1065の厚み(アッパー
ドラム厚さ)である。
アッパードラムUDのドラム受け部1065の厚みC
(図24参照)の厚みの加工公差のばらつき(たとえば
3μm)が、ギャップ部1004の高さ基準H1に含ま
れてしまうことになる(図25参照)。すなわち、図2
4と図25を参照すると、ロアードラムLDの下面LD
1から、図25に示すビデオへッド1001のヘッドチ
ップのギャップ部1004までの高さHは、図24に示
すようにH=A+C−Mで表せることから、ドラム受け
部1065の厚みC(図24参照)の厚みの加工公差の
ばらつきが、ギャップ部1004の高さ基準H1に含ま
れてしまう。図24において、このAはフランジFの高
さであり、MはアッパードラムUDをフランジFに取り
付けた状態におけるマウント高さをいい、Cはアッパー
ドラムUDのフランジ受け部1065の厚み(アッパー
ドラム厚さ)である。
【0010】図25で示すように、フランジFを受ける
ためのアッパードラムUDの基準面1050と反対側に
ある面1055を、取り付け部材1060により受ける
ので、上述したように図25のギャップ部1004の高
さ基準H1に対して、アッパードラム厚さCの加工公差
ばらつきが含まれてしまうことになる。従ってヘッド取
り付け面1038に対するヘッド1001のギャップ1
004の高さHが正確に得られず、VTRの音質や画質
に影響が出てしまう。
ためのアッパードラムUDの基準面1050と反対側に
ある面1055を、取り付け部材1060により受ける
ので、上述したように図25のギャップ部1004の高
さ基準H1に対して、アッパードラム厚さCの加工公差
ばらつきが含まれてしまうことになる。従ってヘッド取
り付け面1038に対するヘッド1001のギャップ1
004の高さHが正確に得られず、VTRの音質や画質
に影響が出てしまう。
【0011】そこで本発明は上記課題を解消するために
なされたものであり、ドラムを調整機のような固定手段
に対して固定して、ドラムにおけるヘッドの位置決め調
整をしようとする際に、ドラムの形状寸法の交差のバラ
ツキを排除して、ドラムの高さ方向の基準を正確に確保
することができるドラムの位置決め方法とドラムの位置
決め装置を提供することを目的としている。
なされたものであり、ドラムを調整機のような固定手段
に対して固定して、ドラムにおけるヘッドの位置決め調
整をしようとする際に、ドラムの形状寸法の交差のバラ
ツキを排除して、ドラムの高さ方向の基準を正確に確保
することができるドラムの位置決め方法とドラムの位置
決め装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、回転ドラムにおけるヘッドの位
置を調整する際に、上記回転ドラムを位置決めして取り
付けるドラムの位置決め方法において、上記回転ドラム
における上記ヘッドを取り付けるための取り付け面を、
上記ヘッドの高さ方向の基準面となるようにして、固定
手段に対して取り付けるドラムの位置決め方法により、
達成する。
に、本発明にあっては、回転ドラムにおけるヘッドの位
置を調整する際に、上記回転ドラムを位置決めして取り
付けるドラムの位置決め方法において、上記回転ドラム
における上記ヘッドを取り付けるための取り付け面を、
上記ヘッドの高さ方向の基準面となるようにして、固定
手段に対して取り付けるドラムの位置決め方法により、
達成する。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
にあっては、回転ドラムにおけるヘッドの位置を調整す
る際に、上記回転ドラムを位置決めして取り付けるため
のドラムの位置決め装置において、上記回転ドラムにお
ける上記ヘッドを取り付けるための取り付け面を、上記
ヘッドの高さ方向の基準面として設定するための設定手
段と、上記設定手段に上記取り付け面を設定した状態
で、上記回転ドラムを支持する支持手段と、を備えるド
ラムの位置決め装置により、達成する。
にあっては、回転ドラムにおけるヘッドの位置を調整す
る際に、上記回転ドラムを位置決めして取り付けるため
のドラムの位置決め装置において、上記回転ドラムにお
ける上記ヘッドを取り付けるための取り付け面を、上記
ヘッドの高さ方向の基準面として設定するための設定手
段と、上記設定手段に上記取り付け面を設定した状態
で、上記回転ドラムを支持する支持手段と、を備えるド
ラムの位置決め装置により、達成する。
【0014】さらに、上記目的を達成するために、本発
明にあっては、固定ドラムに対してフランジ部材を介し
て組み立てるための回転ドラムであって、この回転ドラ
ムにおけるヘッドの位置を調整する際に、上記回転ドラ
ムを位置決めして取り付けるドラムの位置決め方法にお
いて、上記回転ドラムにおける上記ヘッドを取り付ける
ための取り付け面の隣りに位置する上記回転ドラムにお
ける上記フランジ部材を取り付けるための取り付け面
を、上記ヘッドの高さ方向の基準面となるようにして、
固定手段に対して取り付けるドラムの位置決め方法によ
り、達成する。
明にあっては、固定ドラムに対してフランジ部材を介し
て組み立てるための回転ドラムであって、この回転ドラ
ムにおけるヘッドの位置を調整する際に、上記回転ドラ
ムを位置決めして取り付けるドラムの位置決め方法にお
いて、上記回転ドラムにおける上記ヘッドを取り付ける
ための取り付け面の隣りに位置する上記回転ドラムにお
ける上記フランジ部材を取り付けるための取り付け面
を、上記ヘッドの高さ方向の基準面となるようにして、
固定手段に対して取り付けるドラムの位置決め方法によ
り、達成する。
【0015】さらに、上記目的を達成するために、本発
明にあっては、固定ドラムに対してフランジ部材を介し
て組み立ててるための回転ドラムであって、この回転ド
ラムにおけるヘッドの位置を調整する際に、上記回転ド
ラムを位置決めして取り付けるためのドラムの位置決め
装置において、上記回転ドラムにおける上記ヘッドを取
り付けるための取り付け面の隣りに位置する上記回転ド
ラムにおける上記フランジ部材を取るつけるための取り
付け面を、上記ヘッドの高さ基準面となるようにして設
定する設定手段と、上記設定手段に上記フランジ部材を
取り付けるための取り付け面を設定した状態で、上記回
転ドラムを支持する支持手段と、を備えるドラムの位置
決め装置により、達成する。
明にあっては、固定ドラムに対してフランジ部材を介し
て組み立ててるための回転ドラムであって、この回転ド
ラムにおけるヘッドの位置を調整する際に、上記回転ド
ラムを位置決めして取り付けるためのドラムの位置決め
装置において、上記回転ドラムにおける上記ヘッドを取
り付けるための取り付け面の隣りに位置する上記回転ド
ラムにおける上記フランジ部材を取るつけるための取り
付け面を、上記ヘッドの高さ基準面となるようにして設
定する設定手段と、上記設定手段に上記フランジ部材を
取り付けるための取り付け面を設定した状態で、上記回
転ドラムを支持する支持手段と、を備えるドラムの位置
決め装置により、達成する。
【0016】本発明にあっては、好ましくは前記ヘッド
はビデオヘッドである。
はビデオヘッドである。
【0017】
【作用】上記構成によれば、アッパードラムのような回
転ドラムのヘッド取り付け面を、ヘッドの高さ方向の取
り付け基準とする。他の方式としては、アッパードラム
のような回転ドラムのフランジ部材を取り付けるための
フランジ取り付け面を、ヘッドの高さ方向の取り付け基
準とする。
転ドラムのヘッド取り付け面を、ヘッドの高さ方向の取
り付け基準とする。他の方式としては、アッパードラム
のような回転ドラムのフランジ部材を取り付けるための
フランジ取り付け面を、ヘッドの高さ方向の取り付け基
準とする。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0019】実施例1 図1は、本発明のドラムの位置決め装置の好ましい実施
例である、高精度ビデオヘッド位置決め装置の全体を示
している。図1において、高精度ビデオヘッド位置決め
装置は、定盤29を有している。この定盤29には、光
学系顕微鏡16、CCDカメラ17、光学系ステージ1
9、ドラム基準ベースプレートともいうトップベース2
1、ドラム引き込みユニット22、ドラム押し上げ固定
ユニット23、チャックステージ駆動用Y軸モータ2
5、X軸モータ26、θ軸モータ27、光学系駆動モー
タ20、ビデオヘッドクランプチャックステージユニッ
ト24、ビデオヘッドねじ締めユニット28等を有して
いる。
例である、高精度ビデオヘッド位置決め装置の全体を示
している。図1において、高精度ビデオヘッド位置決め
装置は、定盤29を有している。この定盤29には、光
学系顕微鏡16、CCDカメラ17、光学系ステージ1
9、ドラム基準ベースプレートともいうトップベース2
1、ドラム引き込みユニット22、ドラム押し上げ固定
ユニット23、チャックステージ駆動用Y軸モータ2
5、X軸モータ26、θ軸モータ27、光学系駆動モー
タ20、ビデオヘッドクランプチャックステージユニッ
ト24、ビデオヘッドねじ締めユニット28等を有して
いる。
【0020】図1のCCDカメラ17にはモニタ17a
が接続されている。このモニタ17aには、たとえばビ
デオヘッドのギャップ部(ギャップ面ともいう)を表示
することができるようになっている。照明用光ケーブル
18が、光源34に接続されている。
が接続されている。このモニタ17aには、たとえばビ
デオヘッドのギャップ部(ギャップ面ともいう)を表示
することができるようになっている。照明用光ケーブル
18が、光源34に接続されている。
【0021】このビデオヘッド位置決め装置は、VTR
のドラム(シリンダともいう)に対して、仮止めされた
複数のビデオヘッドの調整を行うためのものである。つ
まり180°方向に対向して配置された複数のビデオヘ
ッドのビデオヘッドギャップ部の180°角度割り位
置、突き出し量、姿勢の各調整と、ヘッドギャップの高
さのチェックなどの調整項目を高精度に調整する装置で
ある。
のドラム(シリンダともいう)に対して、仮止めされた
複数のビデオヘッドの調整を行うためのものである。つ
まり180°方向に対向して配置された複数のビデオヘ
ッドのビデオヘッドギャップ部の180°角度割り位
置、突き出し量、姿勢の各調整と、ヘッドギャップの高
さのチェックなどの調整項目を高精度に調整する装置で
ある。
【0022】次に図2を参照する。図2は、アッパード
ラムDとその周辺に位置されている要素を示している。
図2において、アッパードラムDには、4つのビデオヘ
ッド2が90°ごとにネジにより固定されている。この
4つのビデオヘッド2は、1チャンネルから4チャンネ
ルまでに対応している。
ラムDとその周辺に位置されている要素を示している。
図2において、アッパードラムDには、4つのビデオヘ
ッド2が90°ごとにネジにより固定されている。この
4つのビデオヘッド2は、1チャンネルから4チャンネ
ルまでに対応している。
【0023】図2においては、1チャンネルのビデオヘ
ッド2が、右側の対物レンズ31に対面している。同様
にして、3チャンネルのビデオヘッド2が左側の対物レ
ンズ30に対面している。これらの対物レンズ30,3
1にはCCDカメラ17が接続されている。
ッド2が、右側の対物レンズ31に対面している。同様
にして、3チャンネルのビデオヘッド2が左側の対物レ
ンズ30に対面している。これらの対物レンズ30,3
1にはCCDカメラ17が接続されている。
【0024】次に図3を参照する。図3は、図1に示す
アッパードラムDをクランプするためのビデオヘッドク
ランプチャックステージユニット24の一部分を示して
いる。図3において、トップベース21は、アッパード
ラムDの高さ方向を決めるための着座ベース47を有す
る。
アッパードラムDをクランプするためのビデオヘッドク
ランプチャックステージユニット24の一部分を示して
いる。図3において、トップベース21は、アッパード
ラムDの高さ方向を決めるための着座ベース47を有す
る。
【0025】着座ベース47の下面にアッパードラムD
のヘッド取り付け面70が当たるようになっている。ス
テージユニット24は、ドラム仮置部40とドラム位置
調整部42を備えている。このドラム仮置部40には、
図示しないロボットにより、アッパードラムDを供給で
きるようになっている。ドラム仮置部40に供給された
アッパードラムDは、回転軸44aを中心としてR方向
に回転して、アッパードラム位置調整部42に位置決め
することができるようになっている。
のヘッド取り付け面70が当たるようになっている。ス
テージユニット24は、ドラム仮置部40とドラム位置
調整部42を備えている。このドラム仮置部40には、
図示しないロボットにより、アッパードラムDを供給で
きるようになっている。ドラム仮置部40に供給された
アッパードラムDは、回転軸44aを中心としてR方向
に回転して、アッパードラム位置調整部42に位置決め
することができるようになっている。
【0026】旋回突き上げユニット60は、アッパード
ラムDのドラムセンターDCを押し上げるためのフロー
ティング機構である。破線で示す位置LLに位置決めさ
れたアッパードラムDは、この旋回突き上げユニット6
0により、実線で示すアッパードラムDの上昇位置UL
と、中間位置MLに突き上げて位置決めすることができ
る。アッパードラム位置調整部42に対応する上昇位置
ULまで突き上げられたアッパードラムDの穴LH(図
2を参照)には、位置決めピン61がはまる。これによ
り、アッパードラムDは、そのその周方向に回転しない
ように位置決めされて、そして旋回突き上げユニット6
0と着座ベース47により、サンドイッチ方式で加圧し
て固定されるようになっている。
ラムDのドラムセンターDCを押し上げるためのフロー
ティング機構である。破線で示す位置LLに位置決めさ
れたアッパードラムDは、この旋回突き上げユニット6
0により、実線で示すアッパードラムDの上昇位置UL
と、中間位置MLに突き上げて位置決めすることができ
る。アッパードラム位置調整部42に対応する上昇位置
ULまで突き上げられたアッパードラムDの穴LH(図
2を参照)には、位置決めピン61がはまる。これによ
り、アッパードラムDは、そのその周方向に回転しない
ように位置決めされて、そして旋回突き上げユニット6
0と着座ベース47により、サンドイッチ方式で加圧し
て固定されるようになっている。
【0027】図2で示したように、アッパードラムDは
4つのヘッド2を有している。従ってこのアッパードラ
ムDをたとえば90°周方向にインデックス調整する必
要があるために、ピン61を有する。アッパードラムD
が上記中間位置MLに位置している時に、このピン61
は、アッパードラムDを保持して90°ごとに回転させ
ることができるものである。
4つのヘッド2を有している。従ってこのアッパードラ
ムDをたとえば90°周方向にインデックス調整する必
要があるために、ピン61を有する。アッパードラムD
が上記中間位置MLに位置している時に、このピン61
は、アッパードラムDを保持して90°ごとに回転させ
ることができるものである。
【0028】アッパードラムDの外周方向の芯出しに
は、内径を機械的に芯出しするいわゆるコレット方式を
採用している。図4に示すのがこのコレット部である。
アッパードラムDの内径部31aには、ドローバ60b
が嵌まり込むようになっている。またアッパードラムD
の下面には突き上げユニット60のコマ60aが嵌まり
込む。位置決めピン60fがアッパードラムDに対して
嵌まり込むようになっている。ドローバ60bとコレッ
ト60cは、カム板60gの作動により、アッパードラ
ムDの内径部31aに対して嵌まり込んだり離脱したり
することができる。ドローバ60bとコレット60c
と、そしてボールがあって、このドローバ60bを引き
上げると、ボールがコレット60cの内側のテーパ部を
広げ、コレット60cの外径とドラムの内径がかみ合
う。
は、内径を機械的に芯出しするいわゆるコレット方式を
採用している。図4に示すのがこのコレット部である。
アッパードラムDの内径部31aには、ドローバ60b
が嵌まり込むようになっている。またアッパードラムD
の下面には突き上げユニット60のコマ60aが嵌まり
込む。位置決めピン60fがアッパードラムDに対して
嵌まり込むようになっている。ドローバ60bとコレッ
ト60cは、カム板60gの作動により、アッパードラ
ムDの内径部31aに対して嵌まり込んだり離脱したり
することができる。ドローバ60bとコレット60c
と、そしてボールがあって、このドローバ60bを引き
上げると、ボールがコレット60cの内側のテーパ部を
広げ、コレット60cの外径とドラムの内径がかみ合
う。
【0029】図3で示したように、アッパードラムDを
旋回突き上げユニット60と着座ベース47により,サ
ンドイッチ方式で加圧して固定する方式であると、アッ
パードラムDの上面のビデオヘッド取り付け面70の周
りの空間に制約がでる。このために、ステージユニット
24では、図3のヘッド微動用のヘッドキャッチ44
や、図1のヘッドねじ締め機構28等の細部での干渉に
充分に注意を払い、なおかつ充分な剛性を持たせてい
る。
旋回突き上げユニット60と着座ベース47により,サ
ンドイッチ方式で加圧して固定する方式であると、アッ
パードラムDの上面のビデオヘッド取り付け面70の周
りの空間に制約がでる。このために、ステージユニット
24では、図3のヘッド微動用のヘッドキャッチ44
や、図1のヘッドねじ締め機構28等の細部での干渉に
充分に注意を払い、なおかつ充分な剛性を持たせてい
る。
【0030】しかし、この空間の制約よりも、ヘッド取
り付け面70を基準としてヘッドを取り付けることのメ
リットが大きい。このようにヘッド取り付け面70を、
着座ベース47に対して直接固定して、ビデオヘッド2
の高さ方向の基準とすることにより、ビデオヘッド2の
高さ方向の精度を確実に確保することができる。つま
り、従来のように、アッパーヘッドにたわみが生じてヘ
ッドの高さ方向の位置の変位が生じたり、アッパードラ
ムの形状寸法の加工交差のバラツキを含むことが無くな
る。図23で示すように、アッパードラムDとロアード
ラムLDにより回転ドラム装置を組んだ状態において、
ビデオヘッド2の高さ方向の精度が、最終的にプラスマ
イナス1μm以内である必要があり、これを充分達成す
ることができる。
り付け面70を基準としてヘッドを取り付けることのメ
リットが大きい。このようにヘッド取り付け面70を、
着座ベース47に対して直接固定して、ビデオヘッド2
の高さ方向の基準とすることにより、ビデオヘッド2の
高さ方向の精度を確実に確保することができる。つま
り、従来のように、アッパーヘッドにたわみが生じてヘ
ッドの高さ方向の位置の変位が生じたり、アッパードラ
ムの形状寸法の加工交差のバラツキを含むことが無くな
る。図23で示すように、アッパードラムDとロアード
ラムLDにより回転ドラム装置を組んだ状態において、
ビデオヘッド2の高さ方向の精度が、最終的にプラスマ
イナス1μm以内である必要があり、これを充分達成す
ることができる。
【0031】次に図5を参照する。図5では、図3で示
した着座ベース47と旋回突き上げ手段60の間に直接
固定されているアッパードラムDの様子を拡大して示し
ている。
した着座ベース47と旋回突き上げ手段60の間に直接
固定されているアッパードラムDの様子を拡大して示し
ている。
【0032】つまり、アッパードラムDのヘッド取り付
け面70は、固定手段101aに対して、ビデオヘッド
2の高さ方向の基準面となるようにして、取り付けられ
ている。この固定手段101aは、上述した、着座ベー
ス47と旋回突き上げ手段60を備えている。詳しく
は、設定手段としての着座ベース47は、アッパードラ
ムDにおけるビデオヘッド2を取り付けるための上記取
り付け面70を、上記ビデオヘッド2の高さ方向の基準
面となるようにして、直接当てている。一方、支持手段
としての旋回突き上げ手段60は、設定手段としての着
座ベース47に上記取り付け面70をを直接当てた状態
で、アッパードラムDを支持している。これにより、着
座ベース47により、ヘッド取り付け面70は、ビデオ
ヘッド2の高さ方向の基準面に位置決めされている。
け面70は、固定手段101aに対して、ビデオヘッド
2の高さ方向の基準面となるようにして、取り付けられ
ている。この固定手段101aは、上述した、着座ベー
ス47と旋回突き上げ手段60を備えている。詳しく
は、設定手段としての着座ベース47は、アッパードラ
ムDにおけるビデオヘッド2を取り付けるための上記取
り付け面70を、上記ビデオヘッド2の高さ方向の基準
面となるようにして、直接当てている。一方、支持手段
としての旋回突き上げ手段60は、設定手段としての着
座ベース47に上記取り付け面70をを直接当てた状態
で、アッパードラムDを支持している。これにより、着
座ベース47により、ヘッド取り付け面70は、ビデオ
ヘッド2の高さ方向の基準面に位置決めされている。
【0033】このビデオヘッド2は、ネジ32によりド
ラム取り付け面(基準面ともいう)70に対して固定さ
れている。ビデオヘッド2は、ヘッドベース88とヘッ
ドチップ89を有している。図5に示すMは、アッパー
ドラムDのアッパードラム厚を示している。またDC
は、アッパードラムDのドラムセンターである。
ラム取り付け面(基準面ともいう)70に対して固定さ
れている。ビデオヘッド2は、ヘッドベース88とヘッ
ドチップ89を有している。図5に示すMは、アッパー
ドラムDのアッパードラム厚を示している。またDC
は、アッパードラムDのドラムセンターである。
【0034】次に図6を参照する。図6は、アッパード
ラムDに対するビデオヘッド2の一連の位置決め調整工
程について説明したフローチャート例である。まず、コ
ンベア(図示せず)によりプラテンが所定位置に搬送さ
れる。このプラテンに載っているアッパードラムDを、
ロボットにより図3のアッパードラム仮置部40に供給
する(ステップS1)。
ラムDに対するビデオヘッド2の一連の位置決め調整工
程について説明したフローチャート例である。まず、コ
ンベア(図示せず)によりプラテンが所定位置に搬送さ
れる。このプラテンに載っているアッパードラムDを、
ロボットにより図3のアッパードラム仮置部40に供給
する(ステップS1)。
【0035】そして、図3の旋回センター軸44を旋回
して、アッパードラムヘッド位置調整部42側に、アッ
パードラム仮置部40に置かれたアッパードラムDを移
す(ステップS2)。
して、アッパードラムヘッド位置調整部42側に、アッ
パードラム仮置部40に置かれたアッパードラムDを移
す(ステップS2)。
【0036】次に、図3の押し上げ手段ともいう旋回突
き上げ手段60により、このアッパードラムDを下から
突き上げて、図3の着座ベース47に対してアッパード
ラムDのヘッド取り付け面70を突き当てる。そして押
し上げ手段60の突き上げ力をオフにする(ステップS
3)。着座ベース46aに対してアッパードラムDが当
たると、図4と図5のドラム内径コレット部60bによ
り、アッパードラムDのセンタリングを行う(ステップ
S4)。押し上げ手段60により突き上げて、アッパー
ドラムDを固定する(ステップS5)。
き上げ手段60により、このアッパードラムDを下から
突き上げて、図3の着座ベース47に対してアッパード
ラムDのヘッド取り付け面70を突き当てる。そして押
し上げ手段60の突き上げ力をオフにする(ステップS
3)。着座ベース46aに対してアッパードラムDが当
たると、図4と図5のドラム内径コレット部60bによ
り、アッパードラムDのセンタリングを行う(ステップ
S4)。押し上げ手段60により突き上げて、アッパー
ドラムDを固定する(ステップS5)。
【0037】次に、図1のネジ締めユニット28のビッ
トを回して、図5のアッパードラムDのネジ32を緩め
る(ステップS6)。これにより、ヘッド2のヘッドベ
ース88は、ヘッド取り付け面70に対して移動可能に
なる。図3のピンシリンダ48のロッドを延ばして、レ
バー44をスプリングの力に抗して、図5のヘッドベー
ス88に対して押し付けて、ヘッドベース88をビデオ
ヘッド2と共に後退方向(アッパードラムの中心に向か
う方向BF)に移動して、ビデオヘッド2をオートフォ
ーカス操作により監視するための初期位置へ位置決めす
る(ステップS7)。そして、レバー44は、ヘッドベ
ース88から退避する。
トを回して、図5のアッパードラムDのネジ32を緩め
る(ステップS6)。これにより、ヘッド2のヘッドベ
ース88は、ヘッド取り付け面70に対して移動可能に
なる。図3のピンシリンダ48のロッドを延ばして、レ
バー44をスプリングの力に抗して、図5のヘッドベー
ス88に対して押し付けて、ヘッドベース88をビデオ
ヘッド2と共に後退方向(アッパードラムの中心に向か
う方向BF)に移動して、ビデオヘッド2をオートフォ
ーカス操作により監視するための初期位置へ位置決めす
る(ステップS7)。そして、レバー44は、ヘッドベ
ース88から退避する。
【0038】図5のネジ32をビットによりいったん締
めて、この位置よりヘッドクランプ(図示せず)によ
り、ヘッドベース88をしっかりとクランプする。そし
て再びねじ32をビットにより緩める(ステップS
8)。
めて、この位置よりヘッドクランプ(図示せず)によ
り、ヘッドベース88をしっかりとクランプする。そし
て再びねじ32をビットにより緩める(ステップS
8)。
【0039】次に、ヘッドクランプを前進方向に移動す
ることにより、ヘッドベース88と磁気ヘッド2をオー
トフォーカス操作方向である前進方向FFに移動して、
ヘッドベース80の磁気ヘッド2をジャストフォーカス
ポイント方向に移動してオートフォーカス動作を行う
(ステップS9)。このようにして、図5のヘッドチッ
プ89の先端のギャップ部を、ジャストフォーカスポイ
ント(合焦位置)に位置合せする、いわゆる突出合せ作
業を行う。この突出合せ作業は、アッパードラムDに対
する複数の磁気ヘッド2の突出位置の調整作業である。
ることにより、ヘッドベース88と磁気ヘッド2をオー
トフォーカス操作方向である前進方向FFに移動して、
ヘッドベース80の磁気ヘッド2をジャストフォーカス
ポイント方向に移動してオートフォーカス動作を行う
(ステップS9)。このようにして、図5のヘッドチッ
プ89の先端のギャップ部を、ジャストフォーカスポイ
ント(合焦位置)に位置合せする、いわゆる突出合せ作
業を行う。この突出合せ作業は、アッパードラムDに対
する複数の磁気ヘッド2の突出位置の調整作業である。
【0040】この複数の磁気ヘッド2の突出位置の調整
作業は、図2の1チャンネルに相当するヘッド2と3チ
ャンネルに相当するヘッド2(AチャンネルあるいはB
チャンネルともいう)について同時に行う(ステップS
10)。このようにしてヘッドの突出合せを行った後
に、次にこれらの2つの磁気ヘッド2,2に関するアッ
パードラムDに対する角度割り合せ(ステップS11)
や、姿勢合せ(ステップS12)や、高さのチェックを
行う。
作業は、図2の1チャンネルに相当するヘッド2と3チ
ャンネルに相当するヘッド2(AチャンネルあるいはB
チャンネルともいう)について同時に行う(ステップS
10)。このようにしてヘッドの突出合せを行った後
に、次にこれらの2つの磁気ヘッド2,2に関するアッ
パードラムDに対する角度割り合せ(ステップS11)
や、姿勢合せ(ステップS12)や、高さのチェックを
行う。
【0041】次に、再び図12を参照する。図5におい
て再びねじ32をビットで締める(ステップS13)。
そしてクランプをヘッドベース88から離して、ヘッド
ベース88のクランプを解除する(ステップS14)。
この後、ステップS15において、図2のCCDカメラ
30,31を用いて各対応する磁気ヘッドに関する位置
調整のチェックを行う。
て再びねじ32をビットで締める(ステップS13)。
そしてクランプをヘッドベース88から離して、ヘッド
ベース88のクランプを解除する(ステップS14)。
この後、ステップS15において、図2のCCDカメラ
30,31を用いて各対応する磁気ヘッドに関する位置
調整のチェックを行う。
【0042】すなわち、磁気ヘッドのアッパードラムD
に対する角度割りや突き出しおよび姿勢高さをチェック
するのである。この場合、これらの磁気ヘッドのチェッ
ク項目について問題がある場合にはステップS6の段階
に戻る。磁気ヘッドの各チェック項目が良好である場合
には、ステップS16に移る。すなわち、図4のコレッ
ト部60bをアッパードラムDの内径部31aから退出
する。そしてアッパードラムDを下げる。
に対する角度割りや突き出しおよび姿勢高さをチェック
するのである。この場合、これらの磁気ヘッドのチェッ
ク項目について問題がある場合にはステップS6の段階
に戻る。磁気ヘッドの各チェック項目が良好である場合
には、ステップS16に移る。すなわち、図4のコレッ
ト部60bをアッパードラムDの内径部31aから退出
する。そしてアッパードラムDを下げる。
【0043】図3の旋回センター軸44aをR方向に回
転することにより、既に磁気ヘッド2の位置の調整が終
わったアッパードラムDを、アッパードラムヘッド位置
調整部42から、アッパードラム仮置部40に旋回して
移す(ステップS17,S18)。
転することにより、既に磁気ヘッド2の位置の調整が終
わったアッパードラムDを、アッパードラムヘッド位置
調整部42から、アッパードラム仮置部40に旋回して
移す(ステップS17,S18)。
【0044】ロボットを用いて、アッパードラム仮置部
40に置かれた既に調整済みのアッパードラムDをプラ
テンに載せて、このプラテンをコンベア側に搬出する
(ステップS21)。一方、各項目に関して調整不良の
アッパードラムDは、ロボットにより不良品置台に移さ
れる(ステップS20)。
40に置かれた既に調整済みのアッパードラムDをプラ
テンに載せて、このプラテンをコンベア側に搬出する
(ステップS21)。一方、各項目に関して調整不良の
アッパードラムDは、ロボットにより不良品置台に移さ
れる(ステップS20)。
【0045】以上のようにして、アッパードラムDにお
けるビデオヘッド2の初期位置の設定,およびアッパー
ドラムDに対するビデオヘッド2のギャップ部のジャス
トフォーカスポイントへの位置合せの作業を終了する。
図1のモニタ17でジャストフォーカスされている部位
を、オペレータが確認することができる。
けるビデオヘッド2の初期位置の設定,およびアッパー
ドラムDに対するビデオヘッド2のギャップ部のジャス
トフォーカスポイントへの位置合せの作業を終了する。
図1のモニタ17でジャストフォーカスされている部位
を、オペレータが確認することができる。
【0046】以上説明した図1ないし図6で示す実施例
1では、図3のアッパードラムDを着座ベース47に対
して、固定手段としての旋回突き上げ手段60により、
突き上げて直接固定し、たとえば図5で示すヘッド取り
付け面70を基準面として、固定手段としての着座ベー
ス47に対して正確に割り出す。このヘッド取り付け面
70を正確に、アッパードラムDの高さ方向(ドラムセ
ンターDC方向)に割り出すことによって、ヘッド取り
付け面70に対して取り付けるヘッド2の高さ方向(矢
印Z方向)の位置決めを正しく設定することができる。
1では、図3のアッパードラムDを着座ベース47に対
して、固定手段としての旋回突き上げ手段60により、
突き上げて直接固定し、たとえば図5で示すヘッド取り
付け面70を基準面として、固定手段としての着座ベー
ス47に対して正確に割り出す。このヘッド取り付け面
70を正確に、アッパードラムDの高さ方向(ドラムセ
ンターDC方向)に割り出すことによって、ヘッド取り
付け面70に対して取り付けるヘッド2の高さ方向(矢
印Z方向)の位置決めを正しく設定することができる。
【0047】実施例2 図7は、本発明のドラムの位置決め装置の好ましい実施
例2であるビデオヘッド調整機を示している。このビデ
オヘッド調整機のベース134には、アッパードラム主
軸ユニット135、交換ユニット136、光学系顕微鏡
ユニット137、チャックユニット138、アッパード
ラム固定ユニット139、ねじ締めユニット140、ワ
ークプレート141、引き込みユニット142等を有し
ている。このビデオヘッド調整機は、鏡筒や、ヘッドチ
ャックやヘッドねじ締めユニットを各一式ずつ有した低
コストタイプのビデオヘッド調整機である。
例2であるビデオヘッド調整機を示している。このビデ
オヘッド調整機のベース134には、アッパードラム主
軸ユニット135、交換ユニット136、光学系顕微鏡
ユニット137、チャックユニット138、アッパード
ラム固定ユニット139、ねじ締めユニット140、ワ
ークプレート141、引き込みユニット142等を有し
ている。このビデオヘッド調整機は、鏡筒や、ヘッドチ
ャックやヘッドねじ締めユニットを各一式ずつ有した低
コストタイプのビデオヘッド調整機である。
【0048】図8を参照する。図8は、図7のワークプ
レート141の付近を示している。ワークプレート(治
具プレートともいう)141の上の主軸149に対して
加圧スプリング150を介して加圧リング148が配置
されている。加圧リング148とワークホルダ146と
の間には、アッパードラムDが挟んで保持されるように
なっている。
レート141の付近を示している。ワークプレート(治
具プレートともいう)141の上の主軸149に対して
加圧スプリング150を介して加圧リング148が配置
されている。加圧リング148とワークホルダ146と
の間には、アッパードラムDが挟んで保持されるように
なっている。
【0049】ワークホルダ146にはセットボルト14
5が設定されており、図7のアッパードラム固定ユニッ
ト139の図8のトルクドライバービット144を回転
することにより、ワークホルダ146と主軸149の間
のアッパードラムDを加圧して固定することができるよ
うになっている。図7の光学系顕微鏡ユニット137の
光軸に対して、主軸149の高さ方向取り付け基準面1
09は、機械的に決まっている。アッパードラムDのビ
デオヘッド2の取り付け高さは、ワークホルダ146を
介して、主軸149に対してセットボルト145を押し
付けて、アッパードラムDをサンドイッチにする形で保
持することで出すようになっている。
5が設定されており、図7のアッパードラム固定ユニッ
ト139の図8のトルクドライバービット144を回転
することにより、ワークホルダ146と主軸149の間
のアッパードラムDを加圧して固定することができるよ
うになっている。図7の光学系顕微鏡ユニット137の
光軸に対して、主軸149の高さ方向取り付け基準面1
09は、機械的に決まっている。アッパードラムDのビ
デオヘッド2の取り付け高さは、ワークホルダ146を
介して、主軸149に対してセットボルト145を押し
付けて、アッパードラムDをサンドイッチにする形で保
持することで出すようになっている。
【0050】この時加圧リング148は、加圧スプリン
グ150の力で、ドラム取り付け下面D1を押してい
る。図7の交換ユニット136の上にあるワークプレー
ト141は、図7の主軸ユニット135の上に移され
て、ヘッド取り付けねじ132を緩めたり、ヘッドベー
ス88をヘッドクランプで位置決めして微調整を行う。
このようなヘッドベース88の位置決め微調整に耐え
て、アッパードラムDの位置ずれがないだけの保持力
を、加圧スプリング150は持っている。ちなみに、加
圧スプリング150の加圧力は、たとえば80kgf以
上であり、セットボルト145の締め付けトルクは、た
とえば24kgcmである。
グ150の力で、ドラム取り付け下面D1を押してい
る。図7の交換ユニット136の上にあるワークプレー
ト141は、図7の主軸ユニット135の上に移され
て、ヘッド取り付けねじ132を緩めたり、ヘッドベー
ス88をヘッドクランプで位置決めして微調整を行う。
このようなヘッドベース88の位置決め微調整に耐え
て、アッパードラムDの位置ずれがないだけの保持力
を、加圧スプリング150は持っている。ちなみに、加
圧スプリング150の加圧力は、たとえば80kgf以
上であり、セットボルト145の締め付けトルクは、た
とえば24kgcmである。
【0051】またアッパードラムDの周方向の位置出し
は、位置決め用の回転止めピン147Aで行う。加圧ス
プリング150は、コイルスプリングなので、アッパー
ドラムDをセットボルト145で締め付けていく過程
で、加圧スプリング148が回転方向に捩じれる力が働
く。これを防ぐために、回転止めピン147Bがある。
は、位置決め用の回転止めピン147Aで行う。加圧ス
プリング150は、コイルスプリングなので、アッパー
ドラムDをセットボルト145で締め付けていく過程
で、加圧スプリング148が回転方向に捩じれる力が働
く。これを防ぐために、回転止めピン147Bがある。
【0052】図8において、高さ方向取り付け基準面1
09としては、アッパードラムDのフランジ取り付け面
72を用いている。このフランジ取り付け面72は、ビ
デオヘッド2の高さ方向の基準面である。このフランジ
取り付け面72は、回転ドラム装置を組み立てる際に、
別の部材であるフランジ部材に対して取り付けるための
面であり、ヘッド取り付け面99の隣りにあるが、低い
位置にある。
09としては、アッパードラムDのフランジ取り付け面
72を用いている。このフランジ取り付け面72は、ビ
デオヘッド2の高さ方向の基準面である。このフランジ
取り付け面72は、回転ドラム装置を組み立てる際に、
別の部材であるフランジ部材に対して取り付けるための
面であり、ヘッド取り付け面99の隣りにあるが、低い
位置にある。
【0053】図8に示すように、このアッパードラムD
のフランジ取り付け面72は、固定手段201aによ
り、ビデオヘッド2の高さ方向の基準面となるように、
取り付けられている。詳しくは、固定手段201aは、
設定手段203aと、支持手段205aを有している。
設定手段203aは、セットボルト145とワークホル
ダ146などを有している。この設定手段203aは、
フランジ取り付け面72を、ビデオヘッド2の高さ方向
の基準面となるように設定する。
のフランジ取り付け面72は、固定手段201aによ
り、ビデオヘッド2の高さ方向の基準面となるように、
取り付けられている。詳しくは、固定手段201aは、
設定手段203aと、支持手段205aを有している。
設定手段203aは、セットボルト145とワークホル
ダ146などを有している。この設定手段203aは、
フランジ取り付け面72を、ビデオヘッド2の高さ方向
の基準面となるように設定する。
【0054】支持手段205aは、上述した回転止めピ
ン147A、加圧リング148、主軸149、加圧スプ
リング150などで構成されていて、フランジ取り付け
面72をワークホルダ146の下面に当てた状態で、ア
ッパードラムDを支持している。このフランジ取り付け
面72と、ヘッド取り付け面108は、同時加工により
正確な寸法はでている。別の加圧面は143で示してい
る。図8において、ワークプレート141は、スピンド
ル148Aで突き上げられていて、しかもストッパー1
48により、高さ方向の基準を受けている。この装置
は、主軸のスピンドルの上に載っている。このスピンド
ルは、ロータリアクチュエータにより、180°正確に
回る。この時の180°の位置は、メカニカルストッパ
により行う。
ン147A、加圧リング148、主軸149、加圧スプ
リング150などで構成されていて、フランジ取り付け
面72をワークホルダ146の下面に当てた状態で、ア
ッパードラムDを支持している。このフランジ取り付け
面72と、ヘッド取り付け面108は、同時加工により
正確な寸法はでている。別の加圧面は143で示してい
る。図8において、ワークプレート141は、スピンド
ル148Aで突き上げられていて、しかもストッパー1
48により、高さ方向の基準を受けている。この装置
は、主軸のスピンドルの上に載っている。このスピンド
ルは、ロータリアクチュエータにより、180°正確に
回る。この時の180°の位置は、メカニカルストッパ
により行う。
【0055】図8のような実施例2におけるフランジ取
り付け面72を高さの基準とするアッパードラムDの取
り付け方式では、アッパードラムDの外周面の芯振れ
は、図9と図10に示すような非接触センサを用いて検
出して正しいドラムセンターDCを出す。
り付け面72を高さの基準とするアッパードラムDの取
り付け方式では、アッパードラムDの外周面の芯振れ
は、図9と図10に示すような非接触センサを用いて検
出して正しいドラムセンターDCを出す。
【0056】図9と図10を参照する。図9と図10
は、ワークであるアッパードラムDの外周もしくは外径
の基準のとり方を示している。つまりアッパードラムD
の角度割りと、ビデオヘッド2のアッパードラムDに対
する突出量の基準とを、求めるためのものである。
は、ワークであるアッパードラムDの外周もしくは外径
の基準のとり方を示している。つまりアッパードラムD
の角度割りと、ビデオヘッド2のアッパードラムDに対
する突出量の基準とを、求めるためのものである。
【0057】鏡筒198にはホルダ154を介して静電
容量センサCS2が設けられている。この静電容量セン
サCS2は、各ビデオヘッド2の角度割り方向を求める
ためのものである。これに対して鏡筒198には対物レ
ンズLが接続されている。この対物レンズLには別の静
電容量センサCS1が設けられている。この静電容量セ
ンサCS1は、各ビデオヘッド2のアッパードラムDに
対する突出量を検出するためのものである。治具141
に載ったアッパードラムDの回転センター(調整装置の
回転センター)はO(主軸149の回転中心に対応)で
示し、アッパードラムDの実際のセンターをO1(製品
側の回転センター)で示している。
容量センサCS2が設けられている。この静電容量セン
サCS2は、各ビデオヘッド2の角度割り方向を求める
ためのものである。これに対して鏡筒198には対物レ
ンズLが接続されている。この対物レンズLには別の静
電容量センサCS1が設けられている。この静電容量セ
ンサCS1は、各ビデオヘッド2のアッパードラムDに
対する突出量を検出するためのものである。治具141
に載ったアッパードラムDの回転センター(調整装置の
回転センター)はO(主軸149の回転中心に対応)で
示し、アッパードラムDの実際のセンターをO1(製品
側の回転センター)で示している。
【0058】まず図9において、1つのビデオヘッド2
が、静電容量センサCS1に対向している。このような
状態で、静電容量センサCS1は、1つのビデオヘッド
2の突出量を検出する。つまり距離DXを検出する。こ
れに対してもう1つの静電容量センサCS2は、アッパ
ードラムDの外周面との間の距離DYを検出する。
が、静電容量センサCS1に対向している。このような
状態で、静電容量センサCS1は、1つのビデオヘッド
2の突出量を検出する。つまり距離DXを検出する。こ
れに対してもう1つの静電容量センサCS2は、アッパ
ードラムDの外周面との間の距離DYを検出する。
【0059】図7の180°回転センター135には、
ドラムDを載せたワークプレート141をエアー圧によ
り着脱自在に設定することができる。この回転センター
135のスピンドルが、ドラムDを載せたワークプレー
ト141を、180°正確に回転することができる。次
に図8において、図7の主軸149を基準としてすなわ
ち治具を基準としてアッパードラムDを180°回転す
る。そうすると、図10に示すように2つのビデオヘッ
ド2,2は位置が入れ替わる。そしてこの状態で静電容
量センサCS1でビデオヘッド2との距離DXを求める
と同時にアッパードラムDの外周面の距離DYを、静電
容量センサCS2で求める。このようにして求めた突出
方向の距離DXと角度割り方向のDYが同じになるよう
に、図7の光学系顕微鏡ユニットの鏡筒ステージを動か
す。
ドラムDを載せたワークプレート141をエアー圧によ
り着脱自在に設定することができる。この回転センター
135のスピンドルが、ドラムDを載せたワークプレー
ト141を、180°正確に回転することができる。次
に図8において、図7の主軸149を基準としてすなわ
ち治具を基準としてアッパードラムDを180°回転す
る。そうすると、図10に示すように2つのビデオヘッ
ド2,2は位置が入れ替わる。そしてこの状態で静電容
量センサCS1でビデオヘッド2との距離DXを求める
と同時にアッパードラムDの外周面の距離DYを、静電
容量センサCS2で求める。このようにして求めた突出
方向の距離DXと角度割り方向のDYが同じになるよう
に、図7の光学系顕微鏡ユニットの鏡筒ステージを動か
す。
【0060】次に図11を参照する。図8に示す主軸部
135およびその周辺を示している。対物レンズLは、
XYステージ158によりX方向およびY方向に移動で
きるようになっている。XYθステージ138の横には
制御系178が設けられている。この制御系178はX
Yステージ158やプラテン136を回転したりあるい
はXYθステージ138を操作するためのものである。
プラテン136は矢印方向に回転してワークプレート1
41を交換することができるようになっている。
135およびその周辺を示している。対物レンズLは、
XYステージ158によりX方向およびY方向に移動で
きるようになっている。XYθステージ138の横には
制御系178が設けられている。この制御系178はX
Yステージ158やプラテン136を回転したりあるい
はXYθステージ138を操作するためのものである。
プラテン136は矢印方向に回転してワークプレート1
41を交換することができるようになっている。
【0061】実施例3 次に図12ないし図14を参照する。図12ないし図1
4の実施例3は、上述した実施例2の変形例である。図
8の実施例2では、アッパードラムDの内径部73が広
いので、この内径部分73に主軸149の突出部分を挿
入することができた。しかし、図14の実施例3のアッ
パードラムDの内径部分が小さい。この内径部分は、ベ
アリング(図示せず)を保持するためのまたは、図24
のドラム軸1066にかみ合わせるためのハウジング2
90である。
4の実施例3は、上述した実施例2の変形例である。図
8の実施例2では、アッパードラムDの内径部73が広
いので、この内径部分73に主軸149の突出部分を挿
入することができた。しかし、図14の実施例3のアッ
パードラムDの内径部分が小さい。この内径部分は、ベ
アリング(図示せず)を保持するためのまたは、図24
のドラム軸1066にかみ合わせるためのハウジング2
90である。
【0062】図14に示すように、固定手段301a
は、ヘッド取り付け面70を、ビデオヘッドの高さ方向
の取り付け基準209となるように、取り付けている。
詳しくは、固定手段301aは、設定手段303aと、
支持手段305aを有している。設定手段303aは、
ヘッド取り付け面70をビデオヘッドの高さ方向の取り
付け基準209となるように当てている。設定手段30
3aは、加圧リング257、加圧リング押さえ258、
主軸259、加圧スプリング267、高さ基準ピン25
6などを有している。また、支持手段305aは、セッ
トボルト255、ドラム押さえ264を有している。こ
の支持手段305aは、設定手段303aにヘッド取り
付け面70を設定した状態で、アッパードラムDを加圧
スプリング267の力に抗して支持している。
は、ヘッド取り付け面70を、ビデオヘッドの高さ方向
の取り付け基準209となるように、取り付けている。
詳しくは、固定手段301aは、設定手段303aと、
支持手段305aを有している。設定手段303aは、
ヘッド取り付け面70をビデオヘッドの高さ方向の取り
付け基準209となるように当てている。設定手段30
3aは、加圧リング257、加圧リング押さえ258、
主軸259、加圧スプリング267、高さ基準ピン25
6などを有している。また、支持手段305aは、セッ
トボルト255、ドラム押さえ264を有している。こ
の支持手段305aは、設定手段303aにヘッド取り
付け面70を設定した状態で、アッパードラムDを加圧
スプリング267の力に抗して支持している。
【0063】治具プラテンベース268の上の主軸25
9には、加圧スプリング267を介して加圧リング25
7が支持されている。この加圧リング257は、アッパ
ードラムDの面274を支持している。アッパードラム
Dは2つのビデオヘッド202を備えている。ビデオヘ
ッド202は、ヘッドベース288とヘッドチップ28
9を有している。治具プラテンベース268あるいは主
軸259には、図12と図14に示すように、アッパー
ドラムDの位置決め用の4本の高さ基準ピン256が設
けられている。これらの4本の高さ基準ピン256の上
端により、ヘッド取り付け面70の高さの基準面209
を設定している。
9には、加圧スプリング267を介して加圧リング25
7が支持されている。この加圧リング257は、アッパ
ードラムDの面274を支持している。アッパードラム
Dは2つのビデオヘッド202を備えている。ビデオヘ
ッド202は、ヘッドベース288とヘッドチップ28
9を有している。治具プラテンベース268あるいは主
軸259には、図12と図14に示すように、アッパー
ドラムDの位置決め用の4本の高さ基準ピン256が設
けられている。これらの4本の高さ基準ピン256の上
端により、ヘッド取り付け面70の高さの基準面209
を設定している。
【0064】ドラム押さえ264は、ヘッド取り付け面
70に対して押し付けるようにしてアッパードラムDを
加圧リング257に対して位置決めして固定している。
セットボルト255を回転することにより、このヘッド
取り付け面70により基準面の高さを設定することがで
きる。つまり4本の高さ基準ピン256により、アッパ
ードラムDのヘッド取り付け面70を基準面209とし
て位置決めしている。このヘッド取り付け面70を高さ
方向の基準面209とすることは、上述した実施例1の
場合と同じである。
70に対して押し付けるようにしてアッパードラムDを
加圧リング257に対して位置決めして固定している。
セットボルト255を回転することにより、このヘッド
取り付け面70により基準面の高さを設定することがで
きる。つまり4本の高さ基準ピン256により、アッパ
ードラムDのヘッド取り付け面70を基準面209とし
て位置決めしている。このヘッド取り付け面70を高さ
方向の基準面209とすることは、上述した実施例1の
場合と同じである。
【0065】図12に示すように、加圧リング257は
加圧リング押さえ258により、主軸259に対して保
持されている。図14のガイドブシュ263は、セット
ボルト255を通すために、ドラム押さえ264に設け
られている。ドラム押さえピン261は、アッパードラ
ムDに対して挿入されている。ワーク位置決めピン26
2はアッパードラムDに対して挿入されている。
加圧リング押さえ258により、主軸259に対して保
持されている。図14のガイドブシュ263は、セット
ボルト255を通すために、ドラム押さえ264に設け
られている。ドラム押さえピン261は、アッパードラ
ムDに対して挿入されている。ワーク位置決めピン26
2はアッパードラムDに対して挿入されている。
【0066】このようにして図12ないし図14に示す
実施例3の治具では、アッパードラムDのヘッド取り付
け面70は、高さ方向取り付け基準209として採用し
ている。
実施例3の治具では、アッパードラムDのヘッド取り付
け面70は、高さ方向取り付け基準209として採用し
ている。
【0067】実施例4 次に、図15ないし図18を参照する。図15は、アッ
パードラムDの偏芯を修正する方式について説明してい
る。スピンドル375に対して治具369が固定ねじ3
71により固定することができるようになっている。こ
のねじ371はトルクドライバービット344により所
定のトルクで締め付けることができる。
パードラムDの偏芯を修正する方式について説明してい
る。スピンドル375に対して治具369が固定ねじ3
71により固定することができるようになっている。こ
のねじ371はトルクドライバービット344により所
定のトルクで締め付けることができる。
【0068】アッパードラムDは、ドラム取り付けねじ
370により治具369に対して固定されている。アッ
パードラムDにはビデオヘッド2がねじにより取り付け
られている。このビデオヘッド2は、ヘッドベース38
8とヘッドチップ389を有している。スピンドル37
5は、駆動手段371により矢印R方向に回転すること
ができるようになっている。
370により治具369に対して固定されている。アッ
パードラムDにはビデオヘッド2がねじにより取り付け
られている。このビデオヘッド2は、ヘッドベース38
8とヘッドチップ389を有している。スピンドル37
5は、駆動手段371により矢印R方向に回転すること
ができるようになっている。
【0069】スピンドル375の付近には接触式の電気
マイクロメータもしくは非接触センサのようなセンサ3
60が設定されている。図15の例ではセンサ360は
電気マイクロメータである。このセンサ360にはメー
タ350が接続されている。このメータ350により、
アッパードラムDの偏芯度合いを見ることができる。図
15におけるDHはヘッドチップ389の高さあるいは
ドラム取り付け高さである。
マイクロメータもしくは非接触センサのようなセンサ3
60が設定されている。図15の例ではセンサ360は
電気マイクロメータである。このセンサ360にはメー
タ350が接続されている。このメータ350により、
アッパードラムDの偏芯度合いを見ることができる。図
15におけるDHはヘッドチップ389の高さあるいは
ドラム取り付け高さである。
【0070】スピンドル375の付近にはたたき治具3
73が設けられている。このたたき治具373は、スラ
イド374の上を矢印S方向に移動可能である。このた
たき治具373は、図示しない駆動手段により、矢印S
方向に移動することにより、治具369に対してたたく
ようにして当てることができる。
73が設けられている。このたたき治具373は、スラ
イド374の上を矢印S方向に移動可能である。このた
たき治具373は、図示しない駆動手段により、矢印S
方向に移動することにより、治具369に対してたたく
ようにして当てることができる。
【0071】次に図18を参照してこのアッパードラム
Dの偏芯の修正方法について説明する。偏芯修正を開始
する(ステップST1)。アッパードラムDを、図16
に示すように、治具369に対してねじ370により固
定する(ステップST2)。次に、治具369とアッパ
ードラムDを一体化したものを、図17に示すように、
上下の向きを変えて、回転スピンドル375に対して治
具369のねじ371で仮止めする。この仮止めは図1
5のトルクドライバービット344を用いて低トルクで
行う(ステップST3)。
Dの偏芯の修正方法について説明する。偏芯修正を開始
する(ステップST1)。アッパードラムDを、図16
に示すように、治具369に対してねじ370により固
定する(ステップST2)。次に、治具369とアッパ
ードラムDを一体化したものを、図17に示すように、
上下の向きを変えて、回転スピンドル375に対して治
具369のねじ371で仮止めする。この仮止めは図1
5のトルクドライバービット344を用いて低トルクで
行う(ステップST3)。
【0072】次に、図15に示すようにアッパードラム
Dの外径362に対して、センサ360を当てる。アッ
パードラムDの載ったスピンドル375を駆動手段37
1により回転させる。そしてアッパードラムDの芯を出
すように、芯出し治具ともいうたたき治具373をS方
向に移動して、治具369をたたく。このたたき動作に
より、アッパードラムDの外周362の振れを、たとえ
ば0.5μm以下にする(ステップST4)。
Dの外径362に対して、センサ360を当てる。アッ
パードラムDの載ったスピンドル375を駆動手段37
1により回転させる。そしてアッパードラムDの芯を出
すように、芯出し治具ともいうたたき治具373をS方
向に移動して、治具369をたたく。このたたき動作に
より、アッパードラムDの外周362の振れを、たとえ
ば0.5μm以下にする(ステップST4)。
【0073】次に、このように外周振れを設定したら、
図15のトルクドライバービット344を用いて高トル
クで、ねじ371を締めて、治具369をスピンドル3
75に対して固定する(ステップST5)。そしてビデ
オヘッド2の調整に移る。このビデオヘッドの調整にお
いては、ビデオヘッドの角度、突出量、姿勢の各調整を
行い、そしてビデオヘッドのドラムの高さDHのチェッ
クをも行う(ステップST6)。このようにしてアッパ
ードラムの偏芯を機械的に修正する。
図15のトルクドライバービット344を用いて高トル
クで、ねじ371を締めて、治具369をスピンドル3
75に対して固定する(ステップST5)。そしてビデ
オヘッド2の調整に移る。このビデオヘッドの調整にお
いては、ビデオヘッドの角度、突出量、姿勢の各調整を
行い、そしてビデオヘッドのドラムの高さDHのチェッ
クをも行う(ステップST6)。このようにしてアッパ
ードラムの偏芯を機械的に修正する。
【0074】実施例5 次に、本発明のドラムの位置決め装置におけるドラムの
偏芯の修正方法の別の方式を説明する。図19ないし2
1は、ドラム偏芯の修正を電気的にソフトウェア的に行
うものである。図19を参照する。図19は、ドラムの
偏芯修正装置を示している。このドラムの偏芯修正装置
は、電気的にソフトウェア的にアッパードラムDの偏芯
を修正するものである。
偏芯の修正方法の別の方式を説明する。図19ないし2
1は、ドラム偏芯の修正を電気的にソフトウェア的に行
うものである。図19を参照する。図19は、ドラムの
偏芯修正装置を示している。このドラムの偏芯修正装置
は、電気的にソフトウェア的にアッパードラムDの偏芯
を修正するものである。
【0075】エアーベアリング600にはドラム固定部
610が設けられている。このドラム固定部610には
アッパードラムDが固定されている。エアーベアリング
600は、駆動手段により回転可能になっている。アッ
パードラムDの外周623に対応して周振れ検出器63
0と顕微鏡640が配置されている。顕微鏡640はヘ
ッド認識部650を介して画像処理部660に接続され
ている。この画像処理部660は、CPU680に接続
されている。
610が設けられている。このドラム固定部610には
アッパードラムDが固定されている。エアーベアリング
600は、駆動手段により回転可能になっている。アッ
パードラムDの外周623に対応して周振れ検出器63
0と顕微鏡640が配置されている。顕微鏡640はヘ
ッド認識部650を介して画像処理部660に接続され
ている。この画像処理部660は、CPU680に接続
されている。
【0076】ヘッド移動機構部670は、チャック67
5を有する。このチャック675は、アッパードラムD
のビデオヘッド2を移動するためのものである。ヘッド
移動機構部670と画像処理部660はCPU680に
接続されている。回転部のエンコーダ690がCPU6
80に接続されている。このエンコーダ690は回転主
軸部695の回転角度を検出するためのものである。
5を有する。このチャック675は、アッパードラムD
のビデオヘッド2を移動するためのものである。ヘッド
移動機構部670と画像処理部660はCPU680に
接続されている。回転部のエンコーダ690がCPU6
80に接続されている。このエンコーダ690は回転主
軸部695の回転角度を検出するためのものである。
【0077】アッパードラムの取り付け作業は次のよう
にして行う。アッパードラムをまずドラム固定部610
にセットする。回転主軸部695を360°回転して周
振れを測定する。これにより、アッパードラムDのセン
ターすなわち偏芯を補正する。この場合にアッパードラ
ムDの外周362は顕微鏡640を介してヘッド認識部
650にて認識する。画像処理部660はこのヘッド認
識部650からの信号を処理してCPU680に伝え
る。
にして行う。アッパードラムをまずドラム固定部610
にセットする。回転主軸部695を360°回転して周
振れを測定する。これにより、アッパードラムDのセン
ターすなわち偏芯を補正する。この場合にアッパードラ
ムDの外周362は顕微鏡640を介してヘッド認識部
650にて認識する。画像処理部660はこのヘッド認
識部650からの信号を処理してCPU680に伝え
る。
【0078】ヘッドのネジをゆるめ、ヘッドベースの部
材675でヘッドの角度割り、突き出し、姿勢の調整
と、高さのチェックを行い、そして図示しないねじを締
めてヘッドを固定し、次の別のビデオヘッド2を顕微鏡
640に対面するようにアッパードラムDを回転する。
そしてこのビデオヘッド2に対してもセンターの補正を
行う。全てのビデオヘッド2についてセンター補正を行
った値を基に、ヘッドの各調整とチェックを行い、アッ
パードラムDを排出する。
材675でヘッドの角度割り、突き出し、姿勢の調整
と、高さのチェックを行い、そして図示しないねじを締
めてヘッドを固定し、次の別のビデオヘッド2を顕微鏡
640に対面するようにアッパードラムDを回転する。
そしてこのビデオヘッド2に対してもセンターの補正を
行う。全てのビデオヘッド2についてセンター補正を行
った値を基に、ヘッドの各調整とチェックを行い、アッ
パードラムDを排出する。
【0079】上述した動作におけるアッパードラムDの
センターの補正について、次に簡単に説明する。図20
と図21を参照する。センター補正によるヘッド取り付
け方式とは、機械の回転センター(0,0)に対するア
ッパードラムDのセンターの位置(r,θ)を求め、ア
ッパードラムDの位置を光軸OPに対して、rsinθ
のずれを補正し、ドラムの中心位置を求め、これを基
に、各種ヘッドの位置決めを行うものである。r,θの
求め方を次に述べる。周振れ検出器630の出力Vは次
式とおける。
センターの補正について、次に簡単に説明する。図20
と図21を参照する。センター補正によるヘッド取り付
け方式とは、機械の回転センター(0,0)に対するア
ッパードラムDのセンターの位置(r,θ)を求め、ア
ッパードラムDの位置を光軸OPに対して、rsinθ
のずれを補正し、ドラムの中心位置を求め、これを基
に、各種ヘッドの位置決めを行うものである。r,θの
求め方を次に述べる。周振れ検出器630の出力Vは次
式とおける。
【0080】
【数1】
【0081】ここで、アッパードラムDの真円度Sを考
慮すれば次式になる。
慮すれば次式になる。
【0082】
【数2】
【0083】電圧のピークVpeakの角度θの読み取
りは、誤差の少なくなるようにdV/dθが最大となる
角度θ1,θ2にて行うと良い。
りは、誤差の少なくなるようにdV/dθが最大となる
角度θ1,θ2にて行うと良い。
【0084】以上説明したように本発明のドラムヘッド
の位置決め方法によれば、たとえば次のような方法を採
用している。たとえば図5で示す実施例1では、アッパ
ードラムDのヘッド取り付け面70を高さの基準面とし
て採用している。この例ではヘッド取り付け面70を基
準面としているので、このヘッド取り付け面70を着座
ベース47により所定の位置に位置決めしている。
の位置決め方法によれば、たとえば次のような方法を採
用している。たとえば図5で示す実施例1では、アッパ
ードラムDのヘッド取り付け面70を高さの基準面とし
て採用している。この例ではヘッド取り付け面70を基
準面としているので、このヘッド取り付け面70を着座
ベース47により所定の位置に位置決めしている。
【0085】また、図8の実施例2では、アッパードラ
ムDのフランジ取り付け面72を基準面として採用して
いる。つまりこのフランジ取り付け面72にワークホル
ダ146を当てて固定している。このフランジ取り付け
面72は、ヘッドの高さ方向の取り付け基準109に相
当している。この図8の例は、図22に示すように簡単
化して示すことができる。繰り返していえば、基準面と
してフランジ取り付け面72を採用している。
ムDのフランジ取り付け面72を基準面として採用して
いる。つまりこのフランジ取り付け面72にワークホル
ダ146を当てて固定している。このフランジ取り付け
面72は、ヘッドの高さ方向の取り付け基準109に相
当している。この図8の例は、図22に示すように簡単
化して示すことができる。繰り返していえば、基準面と
してフランジ取り付け面72を採用している。
【0086】このように本発明では、アッパードラムD
の形に応じて、図5の例ではヘッド取り付け面70を高
さ方向の基準面とし、図8と図22の例では、フランジ
取り付け面72を基準面として採用するという2通りの
方式がある。図23は、VTRの回転ドラム装置の組立
て例を示している。図23の回転ドラム装置は、アッパ
ードラムDとフランジFGおよびロアードラムLDそし
てシャフトSTを備えている。アッパードラムDは、ビ
デオヘッド2を有している。ビデオヘッド2はヘッドベ
ース88とヘッドチップ89を有している。
の形に応じて、図5の例ではヘッド取り付け面70を高
さ方向の基準面とし、図8と図22の例では、フランジ
取り付け面72を基準面として採用するという2通りの
方式がある。図23は、VTRの回転ドラム装置の組立
て例を示している。図23の回転ドラム装置は、アッパ
ードラムDとフランジFGおよびロアードラムLDそし
てシャフトSTを備えている。アッパードラムDは、ビ
デオヘッド2を有している。ビデオヘッド2はヘッドベ
ース88とヘッドチップ89を有している。
【0087】図23で拡大して示すようにヘッドチップ
89は、ギャップ部GPを有している。このギャップ部
GPにおいて、ギャップ部GPとヘッドチップの端面と
の間隔をギャップ高さ基準H1として示している。そし
てギャップ部GPの位置と、ロアードラムLDの下端面
LD1との間隔を、ヘッド高さHとして表している。
89は、ギャップ部GPを有している。このギャップ部
GPにおいて、ギャップ部GPとヘッドチップの端面と
の間隔をギャップ高さ基準H1として示している。そし
てギャップ部GPの位置と、ロアードラムLDの下端面
LD1との間隔を、ヘッド高さHとして表している。
【0088】このアッパードラムDの形式は、図8で示
したアッパードラムのものと同様のものである。従って
基準面はフランジ取り付け面72である。この基準面で
あるフランジ取り付け面72からロアードラムLDの下
端面LD1までの距離をAとする。また、ギャップ面G
Pのギャップ部GPからフランジ取り付け面(基準面と
いう)72までの距離をMとし、これをマウント高さと
している。
したアッパードラムのものと同様のものである。従って
基準面はフランジ取り付け面72である。この基準面で
あるフランジ取り付け面72からロアードラムLDの下
端面LD1までの距離をAとする。また、ギャップ面G
Pのギャップ部GPからフランジ取り付け面(基準面と
いう)72までの距離をMとし、これをマウント高さと
している。
【0089】従って、ヘッドの高さHは、フランジ高さ
Aからマウント高さMを引いたものにより求めることが
できる。このために、既に図24で説明したように従来
ではヘッド高さHはH=A+C−Mで表す必要があった
のに対して、本発明ではヘッド高さHはH=A−Mのみ
で表すことができる。従って、本発明の方式において
は、従来のようなアッパードラムの厚さCを含む必要が
ない。従ってこのアッパードラムの厚さの加工公差ばら
つきを含まず、ヘッド高さHをより精度を上げて設定す
ることができる。
Aからマウント高さMを引いたものにより求めることが
できる。このために、既に図24で説明したように従来
ではヘッド高さHはH=A+C−Mで表す必要があった
のに対して、本発明ではヘッド高さHはH=A−Mのみ
で表すことができる。従って、本発明の方式において
は、従来のようなアッパードラムの厚さCを含む必要が
ない。従ってこのアッパードラムの厚さの加工公差ばら
つきを含まず、ヘッド高さHをより精度を上げて設定す
ることができる。
【0090】このように、VTRの上ドラムともいう回
転ドラム(アッパードラム)において、ビデオヘッドの
位置を調整する際に、固定手段側(たとえば調整機、治
具等)に対して、アッパードラムのヘッド取り付け面も
しくはヘッド取り付け面の近傍にあるフランジ取り付け
面を用いてアッパードラムを設定もしくは固定する。こ
れにより、従来生じたワークとしてのアッパードラムの
形状寸法の加工公差のバラツキや、たわみによるヘッド
の変位を排除することができる。
転ドラム(アッパードラム)において、ビデオヘッドの
位置を調整する際に、固定手段側(たとえば調整機、治
具等)に対して、アッパードラムのヘッド取り付け面も
しくはヘッド取り付け面の近傍にあるフランジ取り付け
面を用いてアッパードラムを設定もしくは固定する。こ
れにより、従来生じたワークとしてのアッパードラムの
形状寸法の加工公差のバラツキや、たわみによるヘッド
の変位を排除することができる。
【0091】アッパードラムのヘッド調整工程でのヘッ
ドの高さチェックの精度向上ができる。つまり、アッパ
ードラムの厚み方向の公差のバラツキが含まれないの
で、正確なヘッドの高さのチェックが可能である。これ
により、ヘッド高さの許容限界で不良品となるものを正
確にチェックでき、後工程へ不良品を送ることが減る。
ヘッド調整工程でのヘッドの高さチェックが正確である
ので、前工程でのヘッドの仮止め工程での高さ不良を、
このヘッド調整工程で判別でき、前工程の高さの保証と
確認ができる。
ドの高さチェックの精度向上ができる。つまり、アッパ
ードラムの厚み方向の公差のバラツキが含まれないの
で、正確なヘッドの高さのチェックが可能である。これ
により、ヘッド高さの許容限界で不良品となるものを正
確にチェックでき、後工程へ不良品を送ることが減る。
ヘッド調整工程でのヘッドの高さチェックが正確である
ので、前工程でのヘッドの仮止め工程での高さ不良を、
このヘッド調整工程で判別でき、前工程の高さの保証と
確認ができる。
【0092】アッパードラムとロアードラムを組んだ
後、最終高さを調整する必要があるが、この時、各々の
ヘッドは、たとえばプラスマイナス1μm以内に調整す
る必要がある。本発明のヘッドの位置決め方法を採用す
ることにより、極力誤差がのってきてしまうのを防い
で、最終高さを調整する際のヘッドの押し込み調整量を
少なくすることができる。もしこのヘッドの押し込み調
整量が、たとえば10μmより大きいと、ヘッドのVT
Rテープに対する当たりが変わってしまい、出力が低下
してしまう。
後、最終高さを調整する必要があるが、この時、各々の
ヘッドは、たとえばプラスマイナス1μm以内に調整す
る必要がある。本発明のヘッドの位置決め方法を採用す
ることにより、極力誤差がのってきてしまうのを防い
で、最終高さを調整する際のヘッドの押し込み調整量を
少なくすることができる。もしこのヘッドの押し込み調
整量が、たとえば10μmより大きいと、ヘッドのVT
Rテープに対する当たりが変わってしまい、出力が低下
してしまう。
【0093】ところで、本発明は上記実施例に限定され
ない。たとえばVTR装置の回転ドラム装置におけるヘ
ッドの位置決めについて説明している。しかし、これに
限らずDAT等の他の方式の回転ドラム装置におけるア
ッパードラムに対するヘッドの位置決めにおける高さ基
準を求める場合にも、本発明は適用することができる。
ない。たとえばVTR装置の回転ドラム装置におけるヘ
ッドの位置決めについて説明している。しかし、これに
限らずDAT等の他の方式の回転ドラム装置におけるア
ッパードラムに対するヘッドの位置決めにおける高さ基
準を求める場合にも、本発明は適用することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ド
ラムを調整機のような固定手段に対して固定して、ドラ
ムにおけるヘッドの位置決め調整をしようとする際に、
ドラムの形状寸法の交差のバラツキを排除して、ドラム
の高さ方向の基準を正確に確保することができる。
ラムを調整機のような固定手段に対して固定して、ドラ
ムにおけるヘッドの位置決め調整をしようとする際に、
ドラムの形状寸法の交差のバラツキを排除して、ドラム
の高さ方向の基準を正確に確保することができる。
【図1】本発明のドラムの位置決め装置の好ましい実施
例1である高精度ビデオヘッド位置決め装置を示す斜視
図。
例1である高精度ビデオヘッド位置決め装置を示す斜視
図。
【図2】図1の装置でのアッパードラムと対物レンズ等
の位置関係を示す図。
の位置関係を示す図。
【図3】図1の装置でのアッパードラムのヘッドの高さ
基準を出す装置を示す図。
基準を出す装置を示す図。
【図4】図3の装置におけるアッパードラムの芯出しの
装置を示す図。
装置を示す図。
【図5】図3と図4の装置においてヘッドの高さを決め
ているラインを示すアッパードラムヘッドと着座ベース
の拡大図。
ているラインを示すアッパードラムヘッドと着座ベース
の拡大図。
【図6】アッパードラムの高さ方向の基準を出す手順を
含めたアッパードラムのヘッドの位置決め調整を示すフ
ロー図。
含めたアッパードラムのヘッドの位置決め調整を示すフ
ロー図。
【図7】本発明の好ましい実施例2である自動ビデオヘ
ッド調整機の一例を示す斜視図。
ッド調整機の一例を示す斜視図。
【図8】図7の調整機において、アッパードラムを固定
している状態を示す断面図。
している状態を示す断面図。
【図9】図8の実施例2における角度割りと突出量の測
定を行う様子の例を示す図。
定を行う様子の例を示す図。
【図10】図9におけるアッパードラムを180°回転
した状態における角度割りと突出量の基準を測定してい
る状態を示す図。
した状態における角度割りと突出量の基準を測定してい
る状態を示す図。
【図11】図9と図10に示す角度割りおよび突出量の
測定用の装置を示す図。
測定用の装置を示す図。
【図12】実施例2と異なる別の実施例を示すアッパー
ドラムヘッドとアッパードラムヘッドを固定する治具を
示す分解斜視図。
ドラムヘッドとアッパードラムヘッドを固定する治具を
示す分解斜視図。
【図13】図12のアッパードラムとヘッドの平面図。
【図14】図13のアッパードラムを治具により固定し
ている状態を示す図。
ている状態を示す図。
【図15】本発明のドラムのヘッドの位置決め方法に関
連するドラム偏芯の修正方式を示すための装置を示す
図。
連するドラム偏芯の修正方式を示すための装置を示す
図。
【図16】図15の装置によるドラムのヘッドを行う際
の第1段階の操作を示す分解斜視図。
の第1段階の操作を示す分解斜視図。
【図17】図16に続いて行われる第2段階の操作を示
す図。
す図。
【図18】図15ないし図17の偏芯修正を示すフロー
図。
図。
【図19】ドラムの偏芯の修正の別の方式を行うための
装置の図。
装置の図。
【図20】図19による装置により、行われるドラムの
偏芯の修正例を示す図。
偏芯の修正例を示す図。
【図21】ドラムの偏芯の修正の特性を示す図。
【図22】本発明の図8に対応する実施例を簡略化して
示す図。
示す図。
【図23】図22の実施例を実際にVTR装置の回転ド
ラム装置として組立てた状態における図。
ラム装置として組立てた状態における図。
【図24】従来のVTRの回転ドラム装置を示す図。
【図25】従来のアッパードラムの高さ基準を出す方法
を示す図。
を示す図。
2 ビデオヘッド(磁気ヘッド) 70 ヘッド取り付け面(ヘッドの高さ基準として
の) 101a 固定手段 47 着座ベース(設定手段) 60 旋回突き上げ手段(支持手段) 72 フランジ取り付け面(ヘッドの高さ基準とし
ての) 201a 固定手段 203a 設定手段 205a 支持手段 301a 固定手段 303a 設定手段 305a 支持手段 D アッパードラム
の) 101a 固定手段 47 着座ベース(設定手段) 60 旋回突き上げ手段(支持手段) 72 フランジ取り付け面(ヘッドの高さ基準とし
ての) 201a 固定手段 203a 設定手段 205a 支持手段 301a 固定手段 303a 設定手段 305a 支持手段 D アッパードラム
Claims (8)
- 【請求項1】 回転ドラムにおけるヘッドの位置を調整
する際に、上記回転ドラムを位置決めして取り付けるド
ラムの位置決め方法において、 上記回転ドラムにおける上記ヘッドを取り付けるための
取り付け面を、上記ヘッドの高さ方向の基準面となるよ
うにして、固定手段に対して取り付けることを特徴とす
るドラムの位置決め方法。 - 【請求項2】 前記ヘッドはビデオヘッドである請求項
1に記載のドラムの位置決め方法。 - 【請求項3】 回転ドラムにおけるヘッドの位置を調整
する際に、上記回転ドラムを位置決めして取り付けるた
めのドラムの位置決め装置において、 上記回転ドラムにおける上記ヘッドを取り付けるための
取り付け面を、上記ヘッドの高さ方向の基準面として設
定するための設定手段と、 上記設定手段に上記取り付け面を設定した状態で、上記
回転ドラムを支持する支持手段と、 を備えることを特徴とするドラムの位置決め装置。 - 【請求項4】 前記ヘッドはビデオヘッドである請求項
3に記載のドラムの位置決め装置。 - 【請求項5】 固定ドラムに対してフランジ部材を介し
て組み立てるための回転ドラムであって、この回転ドラ
ムにおけるヘッドの位置を調整する際に、上記回転ドラ
ムを位置決めして取り付けるドラムの位置決め方法にお
いて、 上記回転ドラムにおける上記ヘッドを取り付けるための
取り付け面の隣りに位置する上記回転ドラムにおける上
記フランジ部材を取り付けるための取り付け面を、上記
ヘッドの高さ方向の基準面となるようにして、固定手段
に対して取り付けることを特徴とするドラムの位置決め
方法。 - 【請求項6】 前記ヘッドはビデオヘッドである請求項
5に記載のドラムの位置決め方法。 - 【請求項7】 固定ドラムに対してフランジ部材を介し
て組み立ててるための回転ドラムであって、この回転ド
ラムにおけるヘッドの位置を調整する際に、上記回転ド
ラムを位置決めして取り付けるためのドラムの位置決め
装置において、 上記回転ドラムにおける上記ヘッドを取り付けるための
取り付け面の隣りに位置する上記回転ドラムにおける上
記フランジ部材を取るつけるための取り付け面を、上記
ヘッドの高さ基準面となるようにして設定する設定手段
と、 上記設定手段に上記フランジ部材を取り付けるための取
り付け面を設定した状態で、上記回転ドラムを支持する
支持手段と、 を備えることを特徴とするドラムの位置決め装置。 - 【請求項8】 前記ヘッドはビデオヘッドである請求項
7に記載のドラムの位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2322994A JPH07210843A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | ドラムの位置決め方法とドラムの位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2322994A JPH07210843A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | ドラムの位置決め方法とドラムの位置決め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07210843A true JPH07210843A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=12104803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2322994A Pending JPH07210843A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | ドラムの位置決め方法とドラムの位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07210843A (ja) |
-
1994
- 1994-01-24 JP JP2322994A patent/JPH07210843A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4833696B2 (ja) | ワーク芯出し方法及びその芯出し装置 | |
JPS6352777B2 (ja) | ||
JP2676118B2 (ja) | ドラム型画像走査装置 | |
JPH07210843A (ja) | ドラムの位置決め方法とドラムの位置決め装置 | |
JP3867894B2 (ja) | 調心装置 | |
US7587813B2 (en) | Assembly device for optical disk | |
US5574216A (en) | Rotary drum centering method and apparatus | |
JPH0130217B2 (ja) | ||
JP2005219183A (ja) | レンズ心取り加工方法およびその加工装置 | |
JP4329430B2 (ja) | レンズ装置および組立方法 | |
KR100234269B1 (ko) | 광픽업 렌즈홀더의 위치 조정장치 및 그 조정방법 | |
JP2000186976A (ja) | 光学レンズの偏芯測定方法、及び偏芯測定装置 | |
JPH0850712A (ja) | ドラムの芯出し方法とドラムの芯出し装置 | |
JP2002131603A (ja) | レンズ枠の心出し加工機 | |
JP4783521B2 (ja) | 面合わせ装置及び面合わせ方法 | |
KR100955628B1 (ko) | 스큐각 조정 장치 및 스큐각 조정 방법 | |
JPH08279126A (ja) | 磁気ヘッドのチップ貼り付け装置と磁気ヘッドのチップ貼り付け方法 | |
JPH07147012A (ja) | ヘッドの初期位置の設定方法とその設定装置 | |
US7484230B2 (en) | Scanning device for an apparatus for reading from or writing to optical recording media | |
JPH063678B2 (ja) | ハブ付きディスクの製造装置 | |
JP2003089030A (ja) | アレイ形状加工方法、アレイ形状加工装置、光学部品成形用金型及び光学部品 | |
JPH01235083A (ja) | ハブ取付け装置 | |
JPH0582650B2 (ja) | ||
JP2001264618A (ja) | レボルバ装置 | |
JPH0645652A (ja) | 光学ヘッドのダイボンディング装置及びダイボンディング方法 |