JPH0721000U - 自動車用内装材の表皮接着装置 - Google Patents

自動車用内装材の表皮接着装置

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JPH0721000U
JPH0721000U JP5309693U JP5309693U JPH0721000U JP H0721000 U JPH0721000 U JP H0721000U JP 5309693 U JP5309693 U JP 5309693U JP 5309693 U JP5309693 U JP 5309693U JP H0721000 U JPH0721000 U JP H0721000U
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省三 栗本
竹彦 浅岡
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高島屋日発工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内装基材の表面にカーペット地などの表皮材
料を皺寄りなく美麗に一体化することができる自動車用
内装材の表皮接着装置を提供すること。 【構成】 弾発部材4をもって弾発支持された下型2の
上方に昇降動自在な上型1を対向配置するとともに、該
下型2の上部側方には弾発機構7により常時前方に向け
弾発される側部押え型6を設けたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、周縁部に立壁状サイド部がある容器状の内装基材の外面にカーペッ ト地などの表皮材料を皺寄りなく美麗に接着一体化できる自動車用内装材の表皮 接着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内装基材の外面にカーペット地などの表皮材料が接着一体化された 自動車用内装材を得るには、下型の上方に昇降動自在な上型を対向配置し、この 上下型間に表皮材料と内装基材とを順次セットしたうえ上型で加熱接着するのが 一般的である。(例えば、特開昭61−225377号公報)
【0003】 ところが、内装基材21が図4に示されるような周縁部に立壁状サイド部21 aのある容器状であるときは、その外面に表皮材料を接着しようとすると内装基 材21の端末やコーナ部に皺寄るなど仕上がり状態が極めて悪くなり、また、圧 着型であるために上型と下型との間のクリアランスを小さなものとする必要があ るため、圧着時における表皮材料の延びやズレが大きくなり仕上がり状態を著し く悪化させるという問題点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記のような従来の問題点を解決して、立壁状サイド部がある内装基 材の外面に対し表皮材料を皺寄りなく美麗に接着一体化できる自動車用内装材の 表皮圧着装置を提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本考案の自動車用内装材の表皮接着装置 は、弾発部材をもって弾発支持された下型の上方に昇降動自在な上型を対向配置 するとともに、該下型の上部側方には弾発機構により常時前方に向け弾発される 側部押え型を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】
次に、本考案を図示の実施例について詳細に説明する。 図面は、自動車用ドアトリムを製造するための装置を示すもので、1は昇降動 自在な上型、2はこの上型1の下方に対向配置されている下型である。この下型 2は上型1のプレス圧に伴いゆっくりと下降し、上型1のプレス圧が解除された 時には再び下型2を元の位置まで上昇するようにバネ体などの弾発部材3により 下方より弾発支持されており、4は下型昇降用のガイドピン、5は下型2の下降 端を規制するためのストッパーである。
【0007】 6は下型2の上部側方に設けられている側部押え型であって、該側部押え型6 はエアシリンダなどの弾発機構7により型面が前方にあって下降する上型1の側 面に向け常時弾発されるようになっていて、図4に示されるように、自動車用ド アトリム20を構成する内装基材21の周縁部に立壁状サイド部21aがある場 合に、該立壁状サイド部21aの部分にも表皮材料23としてのカーペット地に 皺寄りなく美麗に接着一体化するように、型面が下型2にセットされた内装基材 21の立壁状サイド部21aの外面に当接し、上型1の下降に追従して内装基材 21が下型2とともに下降すると、その立壁状サイド部21aの外面に所定の押 圧力で添いつつ水平方向に後退動して表皮材料23をしごきながら立壁状サイド 部21aの外面に接着する。なお、図4において22は内装基材21の表面に予 め全面的に貼着されている塩化ビニル樹脂等の表皮である。
【0008】 なお、この側部押え型6の先端部は立壁状サイド部21aにぴったり添えるよ うな形状を有しており、また、図3に示されるように、側部押え型6は内装基材 21の立壁状サイド部21aの外周全体にわたり所定の押圧力で加圧するように 立壁状サイド部21aの外形状に応じて複数個設けておくことが好ましい。
【0009】 また、実施例においては図2に示されるように、下型2の上面に剣山状のズレ 防止部材8がゴムなどのクッション体9を介して設けられていて表皮材料23を 上型1により圧着する時に上方に向けた針を表皮材料23の下面に食い込ませて 上型1の下降時において表皮材料23に外周縁に向けた引っ張り力が加わっても ズレを発生しないよう規制する。なお、このズレ防止部材8の下部にあるクッシ ョン体9は圧着時において、前記の針が内装基材21にまで食い込まないようす るためのものである。
【0010】
【作用】
このように構成されたものは、先ず、下型2にカーペット地などの表皮材料2 3をセットピン10でセットするとともにこの上に内装基材21を同様セットし 、続いて、上型1を下降させると、表皮材料23にズレ防止部材8の針が食い込 み、更に上型1を下降させるとクッション体9の弾力性によりズレ防止部材8の 針が内装基材21には食い込むことが防止されつつ下型2が下降を開始する。こ れと同時に、弾発機構7により常時前方に弾発されている側部押え型6はその型 面が内装基材21の立壁状サイド部21aの外周に添って表皮材料23を立壁状 サイド部21aに押圧した状態を保持しつつ後退する。従って、立壁状サイド部 21aの外周にはカーペット23が皺を生ずることなく美麗に添装されることと なり、また、前記ズレ防止部材8によって表皮材料23にズレを発生させること もない。そして、下型2が下降端まで下がった状態で加圧保持して内装基材21 に表皮材料23が圧着される。
【0011】 そして、圧着を終了後は、上型1を元の位置へ向けて上昇すれば、下型2もバ ネ体などの弾発部材3の復元力により自動的に押上げられ元の位置へ復帰し、弾 発機構7が上型1と連動されるように設計されているエアシリンダであるときは その作動で側部押え型6も後退し、次の成形への準備体制が整えられる。このよ うに本考案では下型2が弾発部材4をもって弾発支持されて上型1の下降により 下降する点と、下型2の上部側方に弾発機構7により常時前方に向け弾発される 側部押え型6が設けられてこの側部押え型6によって下型2に表皮材料23とと もにセットされた内装基材21の立壁状サイド部21aに常時表皮材料23がし ごかれながら圧着され、奇麗に表皮材料23が圧着一体化される点に特長がある 。そして、下型2の上面に剣山状のズレ防止部材8がクッション体9を介して設 けられているときは、特に、表皮材料23がズレ防止部材8によって保持される のでより的確な接着一体化が行われることとなる。
【0012】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように、本考案は内装基材に立壁状サイド部があっ ても内装基材の表面に表皮材料を皺寄りなく美麗に一体化することができるもの である。 よって本考案は従来の問題点を一掃した自動車用内装材の表皮接着装置として その実用的価値は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す一部切欠正面図である。
【図2】態様を異にして示す本考案の実施例の一部切欠
正面図である。
【図3】本考案の実施例を示す平面図である。
【図4】本考案により製造されたドアトリムの部分拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 4 弾発部材 6 側部押え型 7 弾発機構 8 ズレ防止部材 9 クッション体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾発部材(4) をもって弾発支持された下
    型(2) の上方に昇降動自在な上型(1) を対向配置すると
    ともに、該下型(2) の上部側方には弾発機構(7) により
    常時前方に向け弾発される側部押え型(6) を設けたこと
    を特徴とする自動車用内装材の表皮接着装置。
  2. 【請求項2】 下型(2) の上面に剣山状のズレ防止部材
    (8) がクッション体(9) を介して設けられている請求項
    1に記載の自動車用内装材の表皮接着装置。
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