JPH07209910A - トナー及び電子写真装置 - Google Patents

トナー及び電子写真装置

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Publication number
JPH07209910A
JPH07209910A JP6015803A JP1580394A JPH07209910A JP H07209910 A JPH07209910 A JP H07209910A JP 6015803 A JP6015803 A JP 6015803A JP 1580394 A JP1580394 A JP 1580394A JP H07209910 A JPH07209910 A JP H07209910A
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JP
Japan
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toner
external additive
base particles
image
hot air
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Application number
JP6015803A
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English (en)
Inventor
Yasuhito Yuasa
安仁 湯浅
Noriaki Hirota
典昭 廣田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中間転写媒体を有する電子写真装置で、高転
写率が得られ、シリカフィルミングを防止するトナー及
び電子写真装置を提供することを目的とする。 【構成】 感光体に当接する中間転写媒体を有する電子
写真装置において、トナーを分散状態で熱風により表面
改質処理を施し、トナーの球形化処理とシリカの固定化
処理を行う構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体に形成したトナ
ー像を一旦中間転写媒体に転写し、その後転写紙に転写
する方式の電子写真装置、例えばカラー電子写真装置に
用いるトナー及び電子写真装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電潜像を現像する方式は、カスケード
法、磁気ブラシ法、パウダークラウド法等の天然または
合成の樹脂に着色剤を分散含有させたトナーと呼ばれる
微粉末現像剤を用いる乾式現像法が主流となっている。
【0003】乾式現像法においては、静電潜像保持体で
ある感光体上に静電潜像を形成した後、これをトナーで
顕像化し、得られたトナー像を転写紙に転写し、続いて
定着することにより、複写物が得られる。また転写紙の
搬送性が直線となるので、葉書、名刺のようなものにも
容易にトナー像の転写が出来るため、顕像化によって得
られたトナー像を一旦中間転写ベルト部材に転写し、そ
の後中間転写ベルト上のトナー像を転写紙に転写し、そ
の後定着する方式も採用されている。
【0004】またカラー複写機では、感光体を、帯電チ
ャージャーによるコロナ放電で帯電させ、その後各色の
潜像を光信号として感光体に照射し、静電潜像を形成
し、第1色、例えばイエロートナーで現像し、潜像を顕
像化する。
【0005】その後感光体に、イエロートナーの帯電と
逆極性に帯電され、転写材を当接し、感光体上に形成さ
れたイエロートナー像を転写する。感光体は転写時に残
留したトナーをクリーニングしたのち除電され、第1の
カラートナーの現像、転写を終える。
【0006】その後マゼンタ、シアン等のトナーに対し
てもイエロートナーと同様な操作を繰り返し、各色のト
ナー像を転写材上で重ね合わせてカラー像を形成する方
法が取られている。そしてこれらの重畳したトナー像は
トナーと逆極性に帯電した転写紙に転写された後、定着
され複写が終了する。
【0007】このカラー像形成方法としては、単一の感
光体上に順次各色のトナー像を形成し、転写ドラムに巻
き付けた転写材を回転させて繰り返しこの感光体に対向
させ、そこで順次形成される各色のトナー像を重ねて転
写していく転写ドラム方式と、複数の像形成部を並べて
配置し、ベルトで搬送される転写材にそれぞれの像形成
部を通過させて順次各色のトナー像を転写し、カラー像
を重ね合わす連続重ね方式が一般的である。
【0008】前記の転写ドラム方式を用いたものに、特
開平1−252982号公報に示されるカラー画像形成
装置がある。図6はこの従来例の全体構成の概要を示す
もので、以下その構成と動作を簡単に説明する。図6に
おいて、101は感光体で、これに対向して帯電器10
2と、現像部103と、転写ドラム104、クリーナ1
05が設けられている。現像部103は、イエロ色のト
ナー像をつくるためのY現像器106、マゼンタ色のM
現像器107、シアン色のC現像器108、黒色のBk
現像器109とで構成され、現像器群全体が回転して各
々の現像器が順次感光体101に対向し現像可能の状態
になる。転写ドラム112と感光体は動作中は対向しな
がらそれぞれ矢印方向に一定速度で回転している。
【0009】像形成動作が開始すると感光体101が矢
印方向に回転するとともに、その表面が帯電器102に
よって一様に帯電される。その後感光体表面には、1色
目のイエロの像を形成するための信号で変調されたレー
ザビーム110を照射されて、潜像が形成される。次に
この潜像は最初に感光体に対向しているY現像器106
により現像され、イエロのトナー像が形成される。感光
体上に形成されたイエロのトナー像が転写ドラム104
に対向する位置に移動するまでに、すでに転写ドラム1
04の外周には給紙部111から送られた転写材として
の1枚の用紙が先端を爪部112でつかまれて巻き付け
られており、その用紙の所定の位置に感光体上のイエロ
のトナー像が対向して出会うようにタイミングがとられ
ている。
【0010】感光体上のイエロのトナー像が転写帯電器
113の作用により用紙に転写された後、感光体表面は
クリーナ105により清掃されて、次色の像形成が準備
される。続いてマゼンタ、シアン、黒のトナー像も同様
に形成されるが、そのとき現像部103は色に応じて用
いる各現像器を感光体に対向させて現像可能の状態にす
る。転写ドラムの径は最長の用紙が巻き付けられかつ各
色の像間で現像器の交換が間に合うように充分の大きさ
を持っている。
【0011】各色の像形成のためのレーザビーム110
の照射は、回転につれて感光体上の各色のトナー像と転
写ドラム上の用紙に既に転写されたトナー像とが位置的
に合致されて対向するようにタイミングがとられて実行
される。この様にして4色のトナー像が転写ドラム10
4上で用紙に重ねて転写されて、用紙上にカラー像が形
成される。全ての色のトナー像が転写された後、用紙は
剥離爪114により転写ドラム104から剥されて、搬
送部115を経て定着器116によりトナー像が定着さ
れ、装置外へ排出される。
【0012】一方、連続転写方式を用いたカラー画像形
成装置の例として、特開平1−250970号公報があ
る。この従来例では4色の像形成のためにそれぞれが感
光体、光走査手段などを含んだ4つの像形成ステーショ
ンが並び、ベルトに搬送された用紙がそれぞれの感光体
の下部を通過してカラートナー像が重ね合わされる。
【0013】さらにまた、転写材上に異なる色のトナー
像を重ねてカラー像を形成する他の方法として、感光体
上に順次形成される各色トナー像を中間転写材上に一旦
重ねて、最後にこの中間転写材上のトナー像を一括して
転写紙に移す方法が特開平2−212867号公報で開
示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、転写ドラム方式では、異なる色のトナー
像の位置を合わせて重ねるために転写ドラムを用いる。
この転写ドラムを感光体に対して同速度で回転させ、さ
らに像の先端のタイミングを合わせることによって、カ
ラー像を形成する場合の各色トナー像の相互位置を合致
させる。しかしながら上記のような構成では、転写ドラ
ムに用紙を巻き付ける必要があるため、転写ドラムの径
が一定の大きさ以上必要であり、またその構造が非常に
複雑で高精度が要求されるため、装置が大がかりで高価
なものとなっていた。また葉書や厚紙など腰の強い用紙
は、転写ドラムに巻き付けることができないため使用で
きなかった。
【0015】一方、連続転写方式は、色数に対応した像
形成位置を有しており、そこに用紙を次々と通過させれ
ばよいため、このような転写ドラムは不要であるが、こ
の方式では感光体上に潜像を形成するためのレーザ光学
系などの潜像形成手段が色の数に対応して複数個必要で
あり、構造が非常に複雑で高価であった。さらにまた、
像形成位置が複数箇所あるため、各色の像形成部の相対
的な位置ずれ、回転軸の偏心、各部の平行度のずれなど
が直接色ずれに影響し高画質を安定に得ることが困難で
あった。特に潜像形成手段による潜像の各色間の位置合
わせを正確に行う必要があり、特開平1−250970
号公報にも示されているように、潜像形成手段である像
露光系に相当の工夫と複雑な構成が必要であるという問
題点があった。
【0016】さらに、中間転写材を用いる特開平2−2
12867号公報の例では、各色のトナー像を同一の感
光体上に形成するために、複数の現像器を単一の感光体
の周辺に配置しなければならず、必然的に感光体の形状
が大きくなり、また感光体が取り扱いにくいベルト形状
になった。また、各現像器をメンテナンス時に交換する
と感光体の特性とのマッチング調整が必要であったり、
感光体の交換時には各現像器との間での位置調整が必要
であったため、各色現像器や感光体のメンテナンスも困
難であった。
【0017】しかし中間転写方式は、複雑な光学系を必
要としなく、また葉書や厚紙などの腰の強い用紙にも使
用でき、また中間転写ベルトを使用するとフレキシブル
なるため、転写ドラム方式、連続転写方式に比べて、装
置自体の小型化を可能に出来るメリットがある。
【0018】しかし、トナー像は転写時に全て転写され
るのが理想であるが、一部転写残りが生じる。いわゆる
転写効率は100%でなく、一般的には75〜85%程
度である。この転写残りのトナーは感光体クリーニング
の工程でクリーニングブレード等で掻き落とされて廃ト
ナーとなる。
【0019】中間転写媒体を使用する構成では、トナー
は感光体から中間転写媒体へ、さらに中間転写媒体から
転写紙へと、少なくとも2回以上の転写工程を経ること
になり、通常の1回転写の複写機では、例えば85%の
転写効率があっても、2回の転写により、転写効率は7
2%にまで低下する。さらに1回転写で75%の転写効
率であるものは56%と約半分のトナーが廃トナーとし
てなってしまい、トナーのコストアップや、廃トナーボ
ックスの容積をより大きなものとせねばならず、これで
は装置の小型化が出来ない。
【0020】また近年地球環境保護が大きな問題となっ
ている。この廃棄される廃トナーが多くなればなるほ
ど、資源の有効活用ができず、地球環境を汚染すること
にもなりかねない。
【0021】転写効率が低下する要因としては、トナー
形状や顔料、離型剤等の内添剤の影響による逆極性トナ
ーの増加、トナーの低流動性による中抜け、トナーの低
帯電量による転写性の低下等が考えられる。
【0022】当接した中間転写媒体(例えば転写バイア
スローラを介した中間転写ベルト)を用いた転写方法で
は、文字、ライン等で中抜けするという課題が生じる。
【0023】これは感光体上のトナーを転写バイアスロ
ーラを介した中間転写ベルトを用いて転写紙に転写する
場合、転写ベルトは感光体に所定の圧力で接している。
このため、文字やライン等ではエッジ現像となってお
り、トナーが多くのり、トナーが集中しているところ
は、トナーのない部分に比べて圧力が高まり、加圧によ
るトナー同士の凝集を起こし、受像紙に転写されない、
いわゆる”中抜け”を起こす。低流動性のトナーに顕著
に現れる。特に高湿高温の環境下でより顕著に現れる。
【0024】従来、トナーの流動性を高めるために、流
動性付与剤である二酸化珪素微粒子(以下シリカと称
す)等の外添剤の添加量を増加させる手段が取られてき
た。またそのシリカとトナー母体粒子を混合する外添処
理はヘンシェルミキサー等の混合装置で撹拌しながら混
ぜる方式で、シリカはトナー母体に付着しているだけ
で、浮遊性がありトナー母体から遊離しやすく、この遊
離したシリカが中間転写ベルトに打ち込まれて傷が発生
したり、シリカがベルトに固着するシリカフィルミング
が発生する。
【0025】しかしこのシリカをトナー母体に強く付着
させるために、ヘンシェルミキサーの混合時間を長くし
たり、撹拌羽根の回転数を上げる等の手法があるが、ト
ナーの融着が生じたり、シリカが強く付着しすぎ粉体の
流動性が低下する課題が生じる。
【0026】さらにシリカ等の外添剤を増量すると流動
性は添加量とともにある程度までは向上するが、限界が
ある。またシリカの浮遊物が一層増加し、このシリカが
核となり、ベルトに固着するシリカフィルミングがより
増加する。またクリーニングブレードの押圧力で感光体
にも打ち込まれて傷が発生する。そして感光体上にシリ
カやトナーが固着するフィルミングが発生する。またシ
リカの浮遊物がベタ黒画像部に付着し白点が発生する。
このように従来のシリカ混合方法や、シリカ増量は弊害
が多く発生し、問題の解決にはならない。
【0027】またトナーは気流式粉砕法で製造されると
き、形状が不定型で表面形状が凹凸になっており、摩擦
帯電するとき逆極性トナーが生じ易く、均一な帯電性が
得にくい。
【0028】感光体上のトナーの転写紙への転写はトナ
ーの帯電電荷と外部から加えられた反対極性の電荷との
引き合いによって行われる。トナーに逆極性トナーが多
いと、転写時には転写されずに残留し、クリーニングで
掻き落とされ、廃トナーとなってしまう。この逆極性ト
ナーは文字周辺部に付着し易い傾向にある。
【0029】さらに高温高湿の環境下では、転写効率は
更に低下するし、文字、ライン等の中抜け、逆極性トナ
ーの発生が増加する傾向にある。
【0030】本発明は上記問題点に鑑み、中間転写部の
構成が小型シンプルでメンテナンス性が良く、しかも転
写が安定な中間転写媒体を有する電子写真装置におい
て、高効率の転写率が得られるトナー及び電子写真装置
を提供することにある。
【0031】また中間転写媒体を有する電子写真装置に
おいて、転写時の中抜けや飛び散りを防止できるトナー
及び電子写真装置を提供することにある。
【0032】また中間転写媒体を有する電子写真装置に
おいて、中間転写媒体や感光体へのシリカフィルミング
を防止できるトナー及び電子写真装置を提供することに
ある。
【0033】また高温高湿の環境下でも、高効率の転写
率が得られ、転写時の中抜けや飛び散りを防止でき、逆
極性トナーの発生を抑えるトナー及び電子写真装置を提
供することにある。
【0034】高流動性と均一な帯電性が得られ、高画像
濃度、低地かぶりの高画質を実現し、安定した画像が得
られるトナー及び電子写真装置を提供することを目的と
する。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明のトナー及び電子写真装置は、感光体上に形
成した静電潜像を顕像化したトナー像を、感光体に当接
した中間転写媒体に一旦中間転写した後、この中間転写
された前記中間転写媒体上の前記トナー像を、給紙側か
ら搬送される転写紙に最終転写し、その後前記トナー像
を定着する構成の電子写真装置に用いるトナーであっ
て、前記トナーが少なくとも結着樹脂、着色剤、外添剤
から構成され、少なくとも混練処理、粉砕処理されたト
ナー母体粒子に、前記外添剤を外添混合して付着させた
後、分散状態で熱風による表面改質処理により、前記ト
ナー母体粒子の球形化処理と前記外添剤の前記トナー母
体粒子への固定化処理を施すトナーである。
【0036】さらに本発明は、表面改質処理がトナー母
体粒子を分散噴射する分散手段と、前記分散手段から噴
射された前記トナー母体粒子に熱風を当てる熱風発生手
段と、を具備する表面改質装置により行われるトナーで
ある。
【0037】さらに本発明は、トナー母体粒子を表面改
質処理する熱風温度は50度〜600度であるトナーで
ある。
【0038】さらに本発明は、外添剤は疎水性二酸化珪
素微粒子であるトナーである。また本発明は、感光体上
に形成した静電潜像を顕像化したトナーを、感光体に当
接した中間転写媒体に一旦中間転写した後、この中間転
写された前記中間転写媒体上の前記トナーを、給紙側か
ら搬送される転写紙に最終転写し、その後前記トナーを
定着する構成の電子写真装置であって、前記トナーが少
なくとも結着樹脂、着色剤、外添剤から構成され、少な
くとも混練処理、粉砕処理されたトナー母体粒子に、前
記外添剤を外添混合して付着させた後、分散状態で熱風
による表面改質処理により、前記トナー母体粒子の球形
化処理と前記外添剤の前記トナー母体粒子への固定化処
理を施すトナーを用いる電子写真装置である。
【0039】さらに本発明は、表面改質処理がトナー母
体粒子を分散噴射する分散手段と、前記分散手段から噴
射された前記トナー母体粒子に熱風を当てる熱風発生手
段と、を具備する表面改質装置により行われるトナーを
用いる電子写真装置である。
【0040】さらに本発明は、トナー母体粒子を表面改
質処理する熱風温度は50度〜600度であるトナーを
用いる電子写真装置である。
【0041】さらに本発明は、外添剤は疎水性二酸化珪
素微粒子であるトナーを用いる電子写真装置である。
【0042】
【作用】本発明に係る電子写真装置をカラー電子写真装
置を例にとり、図3に従って複写プロセスとの関連に於
いて詳細に説明する。
【0043】1はカラー電子写真プリンタの外装筐であ
り、図面右端面側が前面である。1Aはプリンタ前面板
であり、該前面板はプリンタ外装筐1に対して下辺側の
ヒンジ軸1Bを中心に点線表示のように倒し開き操作、
実線表示のように起こし閉じ操作自由である。プリンタ
内に対する中間転写ベルトユニット2の着脱操作や紙詰
まり時などのプリンタ内部点検保守等は前面板1Aを倒
し開いてプリンタ内部を大きく解放することにより行わ
れる。この中間転写ベルトユニット2の着脱動作は、感
光体の回転軸母線方向に対し垂直方向になるように設計
されている。
【0044】中間転写ベルトユニット2の構成を図4に
示す。中間転写ベルトユニット2はユニットハウジング
2aに、転写ベルト3、導電性弾性体よりなる第1転写
ローラ4、アルミニウムローラよりなる第2転写ローラ
5、転写ベルトの張力を調整するテンションローラ6、
転写ベルト上に残ったトナー像をクリーニングするベル
トクリーナローラ7、クリーナローラ7上に回収したト
ナーをかきおとすスクレーパ8、回収したトナーを溜お
く廃トナー溜め9aおよび9b、転写ベルトの位置を検
出する位置検出器10を内包している。この中間転写ベ
ルトユニット2は、図1においてプリンタ前面板1Aを
点線のように倒し開いてプリンタ外装筐1内の所定の収
納部に対して着脱自在である。
【0045】中間転写ベルト3は、厚さ100μmのエ
ンドレスベルト状の半導電性のウレタンを基材としたフ
ィルムよりなり、周囲に107Ωcmの抵抗を有するよう
に低抵抗処理をしたウレタンフォームを成形した第1転
写ローラ4、第2転写ローラ5およびテンションローラ
6に巻回し、矢印方向に移動可能に構成される。ここ
で、転写ベルトの周長は、最大用紙サイズであるA4用
紙の長手方向の長さ(298mm)に、後述する感光体
ドラム(直径30mm)の周長の半分より若干長い長さ
(62mm)を足した360mmに設定している。
【0046】中間転写ベルトユニット2がプリンタ本体
に装着されたときには、第1転写ローラ4は、中間転写
ベルト3を介して感光体11(図3に図示)に約1.0
kgの力で圧接され、また、第2転写ローラ5は、中間
転写ベルト3を介して上記の第1転写ローラ4と同様の
構成の第3転写ローラ12(図3に図示)に圧接され
る。この第3転写ローラは中間転写ベルト3に従動回転
可能に構成している。
【0047】クリーナローラ7は、中間転写ベルト3を
清掃するベルトクリーナ部のローラである。これは、金
属性のローラにトナーを静電的に吸引する交流電圧を印
加する構成である。なお、このクリーナローラ7はゴム
ブレードや電圧を印加した導電性ファーブラシであって
もよい。
【0048】再び、図3に戻る。プリンタ中央には黒、
シアン、マゼンタ、イエロの各色用の4組の扇型をした
像形成ユニット17Bk、17Y、17M、17Cが像
形成ユニット群18を構成し、図のように円環状に配置
されている。各像形成ユニットは、プリンタ上面板1C
をヒンジ軸1Dを中心に開いて像形成ユニット群18の
所定の位置に着脱自在である。像形成ユニット17はプ
リンタ内に正規に装着されることにより、像形成ユニッ
ト側とプリンタ側の両者側の機械的駆動系統・電気回路
系統が相互カップリング部材(不図示)を介して結合し
て機械的・電気的に一体化する。
【0049】円環状に配置されている像形成ユニット1
7Bk、17C、17M、17Yは支持体(図示せず)
に支持されており、全体として移動手段である移動モー
タ19に駆動され、固定されて回転しない円筒状の軸2
0の周りに回転移動可能に構成されている。各像形成ユ
ニットは、回転移動によって順次前述の中間転写ベルト
3を支持する第2転写ローラ4に対向した像形成位置2
1に位置することができる。像形成位置21は信号光2
2による露光位置でもある。
【0050】各像形成ユニットは、中に入れた現像剤を
除きそれぞれ同じ構成部材よりなるので、説明を簡略化
するため黒用の像形成ユニット17Bkについて説明
し、他色については省略する。なお、各色用について、
同じ部分には同じ符号を付し、各色の構成の区別をつけ
る必要がある場合は、符号に各色を示す文字を付す。図
5に黒用像形成ユニット17Bkを詳細に示す。
【0051】この説明では、通常の電子写真法に用いる
現像法であればいかなるものでもよいことは言うまでも
ない。
【0052】図5において、11はフタロシアニンをポ
リカーボネート系バインダ樹脂に分散した有機感光体、
23は感光体11と同軸で固定された回転しない磁石、
24は感光体をマイナスに帯電する帯電ローラ、22は
レーザビーム信号光、25はレーザビームが像形成ユニ
ットに進入する露光窓、26は現像剤ホッパである。現
像剤ホッパ26内には、表面をシリコン樹脂でコートし
た粒径50μmのフェライトキャリヤ27Bkと本発明
の結着樹脂に黒顔料を分散した黒トナー28Bkを混合
した2成分現像剤29Bkをいれ、磁石23の磁力によ
り感光体11表面に付着させる。30はアルミニウム製
の回転可能な回収電極ローラ、31はその内部に同軸で
固定された回転しない磁石、32は回収電極ローラ上の
トナーをかきおとすポリフェニレンサルファイド製のス
クレーパ、33は回収電極ローラに電圧を印加する交流
高圧電源である。34は転写後の感光体表面に残ったト
ナーを清掃するクリーナである。感光体11の直径は3
0mmで、周速60mm/sで矢印方向に回転させ、回収電
極ローラ30は直径16mmで、同じく周速60mm/s
で矢印方向に回転させた。
【0053】再び図3に戻り説明する。35はプリンタ
外装筐1内の下側に配設したレーザビームスキャナ部で
あり、半導体レーザ、スキャナモータ35a、ポリゴン
ミラー35b、レンズ系35c等から構成されている。
該スキャナ部35からの画像情報の時系列電気画素信号
に対応した画素レーザ信号光22は像形成ユニット17
Bkと17Yの間に構成された光路窓口36を通って、
軸20の一部に開けられた窓37を通して軸20内の固
定されたミラー38に入射し、反射されて像形成位置2
1にある像形成ユニット17Bkの露光窓25から像形
成ユニット17Bk内にほぼ水平に進入し、像形成ユニ
ット内に上下に配設されている現像剤溜め26とクリー
ナ34との間の通路を通って感光体ドラム11の左側面
の露光部に入射し母線方向に走査露光される。
【0054】ここで光路窓口36からミラー38までの
光路は両隣の像形成ユニット17Bkと17Yとのユニ
ット間の隙間を利用しているため、像形成ユニット群1
8には無駄になる空間がほとんど無い。また、ミラー3
8は像形成ユニット群18の中央部に設けられているた
め、固定された単一のミラーで構成することができ、シ
ンプルでかつ位置合わせ等が容易な構成である。
【0055】12はプリンタ前面板1Aの内側で給送ロ
ーラ39の上方に配設した第3転写ローラであり、中間
転写ベルト3と第3転写ローラ12との圧接されたニッ
プ部には、プリンタ前面板1Aの下部に設けた紙給送ロ
ーラ39により用紙が送られてくるように用紙搬送路が
形成されている。
【0056】40はプリンタ前面板1Aの下辺側に外方
に突出させて設けた給紙カセットであり、複数の紙Sを
同時にセットできる。41aと41bとは紙搬送タイミ
ングローラ、42a・42bはプリンタの内側上部に設
けた定着ローラ対、43は第3転写ローラ12と定着ロ
ーラ対42a・42b間に設けた紙ガイド板、44a・
44bは定着ローラ対42a・42bの紙出口側に配設
した紙排出ローラ対、45は定着ローラ42aに供給す
るシリコーンオイル46を溜める定着オイル溜め、47
はシリコーンオイル46を定着ローラ42aに塗布する
オイル供給ローラである。以上が本発明の電子写真装置
の主要構成の説明である。
【0057】本発明の電子写真装置では、各像形成ユニ
ット、中間転写ベルトユニットには、廃トナー溜めを設
けている。本発明のトナーを用いれば高効率の転写率の
ため、ほとんど廃トナーは生じないため、その容積は非
常に小さくできる。
【0058】次に本発明に係るトナーについて説明す
る。トナーは以下の方法で製造される。
【0059】トナーは混合、混練、粉砕、外添処理、必
要に応じて分級処理される。混合処理は結着樹脂、着色
剤、その他必要に応じて添加される電荷制御剤、離型剤
等の内添剤を撹拌羽根を具備したミキサー等により均一
混合する処理で、公知の処理方法が用いられる。
【0060】混練処理では混合処理された材料を加熱し
て、せん断力により結着樹脂に内添剤を分散させる。こ
のときの混練としては公知の加熱混練機を用いて行なう
ことが出来る。加熱混練機としては、三本ロール型、一
軸スクリュウー型、二軸スクリュウー型、ハ゛ンハ゛リーミキサー
型等の混練物を加熱してせん断力をかけて練る装置を使
用することが出来る。混練処理によって得られた塊をカ
ッターミル等で粗粉砕する。
【0061】粉砕処理ではジェットミル粉砕機等により
細かく砕く。更に必要に応じて分級処理では気流式分級
機で微粉粒子をカットして、所望の粒度分布が得られ
る。このとき機械式による粉砕、分級も可能である。例
えば固定したステータと回転するローラとの微小な空隙
にトナーを投入し、粉砕する方式がある。また分級でも
回転するロータにより遠心力で分級する方法もある。い
ずれも公知の方法が用いられる。
【0062】本発明に係るトナーは粉砕処理、または必
要に応じて分級処理されて得られたトナー母体粒子に外
添剤が混合され、外添処理される。この外添処理はヘン
シェルミキサー等の公知の混合撹拌方法が用いられる。
【0063】さらに図2に示すように本発明に係るトナ
ーでは、外添剤が付着したトナー母体粒子を熱風による
表面改質処理を施す。例えばトナー母体粒子を圧縮空気
により分散噴霧手段である分散ノズルから分散噴射し、
それに熱風発生手段であるヒータで加熱された熱風を放
射することにより表面改質処理が行われる。
【0064】本発明に記載した方式で行うと連続式のた
め生産効率が向上する。また分散状態で表面改質が行わ
れるので、粒子同士が融着したり、粗粒を生じることが
ない。また非常に簡単な構成でコンパクトである。機壁
温度の上昇がなく製品回収率が高く、開放型のため粉塵
爆発の可能性がほとんどない。瞬時に熱風により処理す
るためトナー相互の凝集もなく、トナー粒子全体が均一
に処理される。
【0065】この方法により、トナーは粉砕で生じた粒
子の角がきれいに取られ球形化されるため、流動性は飛
躍的に向上する。
【0066】さらにこの処理によりトナー母体粒子の結
着樹脂の表面を溶融させ、表面張力により、この結着樹
脂でトナー母体粒子の表面に露出している顔料粒子等の
被覆化処理も、球形化処理と同時にかつ瞬時に行うこと
が可能となる。
【0067】この時の処理の熱風温度は50度から60
0度が好ましい。50度以下の時表面改質処理の効果が
得られない。600度以上ではトナー同志の凝集が起こ
り易くなり、不適である。また分散ノズルを用いるとト
ナーの分散性がさらに極めて良好に行うことが可能とな
る。
【0068】トナーの流動性が低いとベタ画像部にムラ
が発生したり、摩擦帯電性が低下し、逆極性トナーが増
加し、感光体の非画像部にトナーが強く付着し除去でき
ず、地カブリとなって画像を劣化させるし、また転写効
率が低下する。外添剤シリカを増量してトナーの流動性
を上げると、摩擦帯電が均一化し、地カブリの減少と、
画像濃度の増加、ベタ黒画像部のムラが解消される傾向
にある。しかし感光体へのシリカやトナーのフィルミン
グや、シリカ凝集物のベタ黒画像部への白点付着等の課
題が発生する。
【0069】従来のジェットミル等で微粉砕されたトナ
ーは、高速のエアーに粗粉砕されたトナー魂を衝突板に
ぶつけて粉砕されているため、形状は不定型で、さらに
内添加している着色剤等がトナー表面に部分的に突出し
ている。
【0070】しかし本発明に係るトナーでは、熱風によ
る表面改質処理によりトナー表面上の凹凸が球形化によ
り除去されるため、粉体流動性が飛躍的に向上する。そ
のため、摩擦帯電により均一な帯電性が得られる。
【0071】さらに内添加されている着色剤等が熱によ
り結着樹脂で被覆化され、トナー表面が結着樹脂で均質
化され、逆極性トナーの発生を防ぐことが可能になる
し、高帯電性を得ることが可能になる。また高抵抗の樹
脂のため電荷保持性がより良好になる。さらに高温高湿
の環境下においても、湿度に影響されやすい顔料等を樹
脂で被覆しているため、逆極性トナーの発生を防ぐこと
が可能になる。
【0072】さらに従来遊離しやすかったシリカがトナ
ー母体粒子に固定化されているため、浮遊シリカの発生
がなく、ベタ黒画像部へのシリカの白点や、中間転写ベ
ルトや感光体へのシリカ、トナーフィルミングの発生が
抑えられる。また低流動性のトナーで見られるベタ黒画
像部のムラの発生が抑えられ、均一な転写性が得られ、
さらに逆極性トナーの発生を低く抑えられるため、転写
効率が向上する要因となる。
【0073】さらに転写時において、文字やライン等の
トナーが集中しているところで、所定の押圧力で転写し
ても、トナーの高流動性のため、トナー同士の凝集が起
きにくく、中抜けのない鮮明な画像が得られる。
【0074】本発明に係るトナーの結着樹脂はビニル系
単量体を重合または共重合したビニル系重合体である。
この結着樹脂を構成する単量体のスチレンとしては例え
ばスチレン、α−メチルスチレン、P−クロルスチレン
等のスチレン及びその置換体、アクリル酸アルキルエス
テルとしては、例えばアクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸アルキルエステルとし
ては、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メタ
クリル酸イソブチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリ
ル酸ヘキシル、などの二重結合を有するモノカルボン酸
及びその置換体等がある。
【0075】またこれらの共重合体の製造方法として塊
状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公知の重
合法が採用される。
【0076】本発明に係るトナーに使用する共重合体
は、スチレン系成分を好ましくは50−95重量%成分
として含むものである。スチレンの割合が50重量%未
満であると、トナーの溶融特性が劣り、定着性が不十分
になるし、粉砕性が悪化する。
【0077】本発明に係るトナーは前記のごとき結着樹
脂を主要成分としているが、このような樹脂以外に必要
に応じて他の公知の重合体あるいは共重合体を使用する
こともできる。例えばポリエステル系樹脂、エポキシ系
樹脂、ポリウレタン系樹脂等がある。
【0078】本発明に係るトナーには外添剤として疎水
性二酸化珪素微粒子を添加する。シリカの添加量はトナ
ー100重量部に対して0.1〜5.0重量部が好まし
い。トナー同士の凝集を防ぐために0.1重量部以上の
添加量が必要で、5.0重量部以上だと浮遊シリカが増
加する。
【0079】疎水性シリカは四塩化ケイ素を処理して得
られる親水性シリカをさらに表面処理して疎水性シリカ
が得られるわけであるが、処理剤としてマイナス帯電
性、疎水性を考慮したジメチルジクロロシラン、ヘキサ
メチレンジシラザン、ジメチルポリシロキサン等の公知
の処理剤が疎水性、マイナス帯電性に有効な材料であ
る。
【0080】本発明では外添剤に疎水性シリカを用いた
が、必要に応じて他の公知の無機微粉末、有機微粉末の
外添剤を用いてもよい。外添剤の好ましい材料としては
チタニア、アルミナ、ジルコニア等公知の無機微粉末材
料が使用される。
【0081】また本発明に係るトナーには必要に応じて
着色・電荷制御の目的で適当な顔料または染料が配合さ
れる。そのような顔料または染料としてはカーボンブラ
ック、鉄黒、グラファイト、ニグロシン、アゾ染料の金
属錯体、フタロシアニンブルー、セルコオイルブルー、
デュポンオイルレッド、アニリンブルー、ベンジジンイ
エロー、ローズベンガルやこれら等の混合物があり、電
荷量、着色に必要な量が配合される。
【0082】さらに本発明に係るトナーは必要に応じて
WAX等の離型剤が更に配合される。更に必要に応じて
他の種類の添加剤を配合せしめることができる。例えば
酸化スズ、チタン酸ストロンチウム、タングステンカー
バイド等の研磨剤である。有機材料の微粉末も流動性補
助剤、帯電補助剤、クリーニング補助剤等の目的で必要
に応じて添加される。
【0083】さらに本発明に係るトナーはブラックトナ
ーの場合、必要に応じて磁性体が配合される。磁性粉と
しては鉄、マンガン、ニッケル、コバルト、等の金属粉
末や鉄、マンガン、ニッケル、コバルト、亜鉛等のフェ
ライト等がある。
【0084】上記した構成により、中間転写媒体を有す
る電子写真装置で、高効率の転写率が得られ、転写時の
トナーの中抜けや飛び散りを防止でき、さらに中間転写
媒体や、感光体へのシリカフィルミングの発生を防止す
ることが可能になる。
【0085】さらに高流動性と均一な帯電性のトナーが
得られ、高画像濃度、低地かぶりの高画質が実現でき、
またトナーの長寿命化が図られ、安定した画像を得るこ
とが可能となる。
【0086】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例のトナー及び電子写
真装置について図3を参照しながら説明する。本発明は
これに限定されるものではない。
【0087】まず図5を用いて像形成ユニットの動作を
説明する。感光体11を帯電ローラ24で、−500V
に帯電させた。この感光体11にレーザビーム走査光2
2を照射し静電潜像を形成した。このとき感光体の露光
電位は−100Vであった。この感光体11表面上に、
2成分現像剤29Bkを現像剤ホッパ26内で磁力によ
り付着させた。次に感光体11表面を回収電極ローラ3
0の前を通過させた。感光体11の未帯電域の通過時に
は、電極ローラ30には交流高圧電源33により、+1
00Vの直流電圧を重畳した750V0-p(ピーク・ツ
ー・ピーク1.5kV)の交流電圧(周波数3kHzの
矩型波)を印加した。その後、−500Vに帯電し静電
潜像が書き込まれた感光体11表面の通過時には、電極
ローラ30には交流高圧電源33により、−300Vの
直流電圧を重畳した750V0-p(ピーク・ツー・ピー
ク1.5kV)の交流電圧(周波数3kHzの矩型波)
を印加した。すると、感光体11上の現像剤と非画像部
分に付着したトナーは電極ローラ30に回収され、感光
体11上には画像部にのみネガポジ反転したトナー像が
残った。矢印方向に回転する電極ローラ30に付着した
現像剤とトナーは、スクレーパ32によってかきとり、
再び現像剤ホッパ26内に戻し次の像形成に用いた。こ
うして感光体11上には黒色のトナー像が得られた。黒
色以外の他の現像器17C、17M、17Yについても
同様の動作を行った。
【0088】次に図3の装置のカラー像形成時の動作を
説明する。最初、像形成ユニット群18は図3に示す位
置にあり、黒の像形成ユニット17Bkが図示のように
像形成位置21にある。このとき感光体11は中間転写
ベルト3を介して第1転写ローラ4に対向接触してい
る。
【0089】先に説明した像形成ユニットの像形成工程
により、レーザ露光装置35により黒の信号光が像形成
ユニット17Bkに入力され、黒トナーによる像形成が
行われる。この時像形成ユニット17Bkの像形成の速
度(感光体の周速に等しい60mm/s)と中間転写ベ
ルト3の移動速度は同一になるように設定されており、
像形成と同時に第1転写ローラ4の作用で、黒トナー像
が中間転写ベルト3に転写される。このとき第1転写ロ
ーラには+1kVの直流電圧を印加した。黒のトナー像
がすべて転写し終わった直後に、像形成ユニット17B
k、17C、17M、17Yは像形成ユニット群18と
して全体が移動モータ19に駆動されて図3の矢印方向
に回転移動し、ちょうど90度回転して像形成ユニット
17Cが像形成位置21に達した位置で止まる。この
間、像形成ユニットの感光体以外のトナーホッパ26や
クリーナ34の部分は感光体11先端の回転円弧より内
側に位置しているので、中間転写ベルト3が像形成ユニ
ットに接触することはない。
【0090】像形成ユニット17Cが像形成位置21に
到着後、前と同様に今度はシアンの信号でレーザ露光装
置35が像形成ユニット17Cに信号光を入力しシアン
のトナー像の形成と転写が行われる。このときまでに中
間転写ベルト3は一回転し、前に転写された黒のトナー
像に次のシアンのトナー像が位置的に合致するように、
シアンの信号光の書き込みタイミングが制御される。こ
の間、第3転写ローラ12とクリーナローラ7とは中間
転写ベルト3から少し離れており、転写ベルト上のトナ
ー像を乱さないように構成されている。
【0091】以上と同様の動作を、マゼンタ、イエロに
ついても行い、中間転写ベルト3上には4色のトナー像
が位置的に合致して重ね合わされカラー像が形成され
た。最後のイエロトナー像の転写後、4色のトナー像は
タイミングを合わせて給紙カセット40から送られる用
紙に、第3転写ローラ12の作用で一括転写された。こ
のとき第2転写ローラ5は接地し、第3転写ローラ12
には+1.5kVの直流電圧を印加した。用紙に転写さ
れたトナー像は定着ローラ対42a・42bにより定着
された。用紙はその後排出ローラ対44a・44bを経
て装置外に排出された。中間転写ベルト3上に残った転
写残りのトナーは、クリーナローラ7の作用で清掃され
次の像形成に備えた。
【0092】次に単色モード時の動作を説明する。単色
モード時は、まず所定の色の像形成ユニットが像形成位
置に移動する。次に前と同様に所定の色の像形成と中間
転写ベルト3への転写を行い、今度は転写後そのまま続
けて、次の第3転写ローラ12により給紙カセット40
から送られてくる用紙に転写をし、そのまま定着した。
【0093】以上が実施例の構成と動作の説明である。
なお以上の実施例では、像形成ユニットの構造として特
定のものを用いたが、他にコンベンショナルな現像法を
用いた構造の像形成ユニットの場合でも、本発明の本質
と作用効果は変わることがない。
【0094】次に(表1)に本発明のトナーAの材料組
成の一実施例を黒トナーを例にとり示す。
【0095】
【表1】
【0096】本発明のトナーの製造について説明する。
(表1)に示した混合物をヘンシェルミキサーFM20
B(三井三池社製)にて混合する。その混合物を二軸混
練押出機PCM30(池貝鉄工社製)にて加熱混練す
る。混練物をジェットミル粉砕機IDS2型(日本ニュ
ーマティック工業社製)にて微粉砕を行う。粉砕物を気
流分級機DS2型(日本ニューマティック工業社製)に
て微粉をカットする。以上の処理により平均粒径8μm
の粒子が得られた。その後無機微粉末の疎水性シリカを
ヘンシェルミキサーFM20B(三井三池社製)にて混
合し、外添処理した。そして図2に示した表面改質処理
装置により熱風温度300度で処理を行った。
【0097】図1に本発明のトナーの断面図を示す。2
01は結着樹脂、202は着色剤、203は電荷制御
剤、204は離型剤、205は外添剤シリカである。
【0098】図2に示した本発明のトナーの表面改質装
置の一実施例について説明する。トナー母体粒子222
は定量供給機221から投入され、圧縮空気223によ
りトナーの分散手段である分散ノズル224に送られ、
ここで約45度の方向に噴射される。本発明では分散ノ
ズル224は左右対称の位置に2個配置した。複数個の
ノズルから噴射させることによりトナーがより均一に処
理されやすくなるためである。分散ノズル224から噴
射されるトナー母体粒子222に熱風を放射するため、
熱風発生装置225から熱風226が放射される。本発
明ではヒータを使用している。これは熱風を発生できる
ものであればよく装置は限定しない。熱風226中をト
ナー母体粒子222が分散しながら通過し、ここで表面
改質処理される。表面改質されたトナーはフード228
内に取り込まれ、矢印229の先にあるサイクロン(図
示せず)に補集される。
【0099】このとき圧縮空気223は0.5kg/c
2、ヒータ225の容量12kw、熱風の風量は0.
26m3/minで行った。
【0100】本発明のトナーAの物性値を(表2)に示
す。
【0101】
【表2】
【0102】パラメータとして表面改質処理の熱風温度
をとっている。トナーA1は熱風温度200度、A2は
300度、A3は400度である。比較例として表面改
質処理を施さないトナーBの物性値も記載した。流動性
は静嵩密度で定義した。測定はホソカワミクロン社製パ
ウダーテスタを使用した。帯電量はブローオフ法で測定
した。測定条件はノンコートフェライトキャリアとトナ
ー濃度10%で混合し、100mlのポリエチレンボト
ルに入れ、回転数60rpmで10min間撹拌した。
【0103】トナーAが明らかに高流動性、高帯電性を
示していることがわかる。図1に本発明の磁性トナーの
断面図を示す。1は結着樹脂、2は磁性体粒子、3は電
荷制御剤、4は離型剤、5は疎水性シリカである。
【0104】図7に本発明のトナーの走査型電子顕微鏡
による全体表面観察像を示している。拡大倍率は300
0倍である。
【0105】図8に本発明のトナーの走査型電子顕微鏡
による局部表面観察像を示している。拡大倍率は300
00倍である。
【0106】図7ではトナーの全体の形状が球形化され
ていることがわかる。更に拡大した図8ではシリカ粒子
がトナー母体粒子の表面に固定化されているのが観察で
きる。図7、図8での白い点々がシリカ粒子を表してい
る。
【0107】そして、図3に示した電子写真装置を用い
て、本発明の表面改質処理を施したトナーAで複写テス
トを行った。画像濃度を反射濃度計(マクベス社)で測
定し、評価を行なった。その結果、横線の乱れやトナー
の飛び散り、文字の中抜けなどがなく、画像濃度1.3
以上の高濃度の画像が得られた。またベタ画像が均一で
濃度が1.3の16本/mmの画線をも再現した極めて
高解像度高画質の画像が得られた。非画像部の地かぶり
は発生していない。また像形成ユニットから中間転写ベ
ルトへの転写効率は98%、中間転写ベルトから転写紙
への転写効率は97%に達し、高効率の転写性が得られ
た。また1万枚の連続印字テストでも中間転写ベルトや
感光体のシリカフィルミングは未発生であった。
【0108】また他のトナーA2、A3トナーも同様な
傾向を示した。 (比較例1)表面改質処理を施さない以外は実施例1と
同様の組成、処方でトナーBを試作した。
【0109】トナーBが低流動性、低帯電量を示してい
ることがわかる。図9にトナーBの走査型電子顕微鏡に
よる全体表面観察像を示している。拡大倍率は3000
倍である。
【0110】図10にトナーBの走査型電子顕微鏡によ
る局部表面観察像を示している。拡大倍率は30000
倍である。
【0111】図9ではトナーの全体の形状が不定型をし
ていることがわかる。更に拡大した図10ではシリカが
トナー母体表面に浮いたような状態で付着しており、図
8と比較して、遊離し易い状態であることが観察でき
る。
【0112】実施例1に示した図3の電子写真装置を用
いて、トナーBで複写テストを行った。画像濃度を反射
濃度計(マクベス社)で測定し、評価を行なった。その
結果、トナーの飛び散りが多く、文字の中抜けが発生し
ており、ベタ黒画像にムラが発生し、低画像濃度で、地
かぶりが多く実用的な画像は得られなかった。また像形
成ユニットから中間転写ベルトへの転写効率は78%、
中間転写ベルトから転写紙への転写効率は75%と、廃
トナーの多い結果となった。また連続印字テストで、数
千枚で中間転写ベルトや感光体にシリカフィルミングが
発生し、画像に筋となって現れた。
【0113】(比較例2)熱風温度を50度とした以外
は実施例1と同様の組成でトナーを試作した。トナーB
とほぼ同等の特性を示し、実用的な特性は得られなかっ
た。
【0114】(比較例3)また熱風温度を650度とす
ると、トナー同士の凝集が多く発生した。また他の添加
剤に熱的なダメージが現れ始めている。消費電力が多く
実用的でない。
【0115】
【発明の効果】以上のように本発明は、中間転写部の構
成が小型シンプルでメンテナンス性が良く、しかも転写
が安定な中間転写媒体を有する電子写真装置において、
トナーに球形化処理を施すことにより、高流動性と均一
な帯電性を有するトナーが得られ、中間転写媒体や、感
光体のシリカフィルミングの発生を防止できる。
【0116】また高温高湿の環境下においても、高濃
度、低地かぶりの高画質を実現し、転写時の中抜けや飛
び散りがなく、高効率の転写率が得られるトナー及び電
子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナーの概略図
【図2】本発明の実施例のトナーの表面改質装置の主要
部を示す概略図
【図3】本発明の実施例に示す中間転写ベルトユニット
を用いたカラー電子写真装置の構成図
【図4】本発明の実施例に示す中間転写ベルトユニット
の構成図
【図5】本発明の実施例に示すカラー電子写真装置に用
いられる像形成ユニットの構成を示す構成図
【図6】従来のカラー電子写真装置の構成図
【図7】本発明のトナーの走査型電子顕微鏡による全体
表面観察像を示す図
【図8】本発明のトナーの走査型電子顕微鏡による局部
表面観察像を示す図
【図9】比較例1のトナーの走査型電子顕微鏡による全
体表面観察像を示す図
【図10】比較例1のトナーの走査型電子顕微鏡による
局部表面観察像を示す図
【符号の説明】
2 中間転写ベルトユニット 3 中間転写ベルト 4 第1転写ローラ 5 第2転写ローラ 6 テンションローラ 11 感光体 12 第3転写ローラ 15 バネ 16 コロ 17Bk・17C・17M・17Y 像形成ユニット 18 像形成ユニット群 21 像形成位置 22 レーザ信号光 35 レーザ露光装置 38 ミラー 201 結着樹脂 202 着色剤 204 離型剤 205 疎水性シリカ 221 定量供給機 222 トナー母体粒子 223 圧縮空気 224 分散ノズル 225 熱風発生装置 226 熱風
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 371 375

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体上に形成した静電潜像を顕像化した
    トナー像を、感光体に当接した中間転写媒体に一旦中間
    転写した後、この中間転写された前記中間転写媒体上の
    前記トナー像を、給紙側から搬送される転写紙に最終転
    写し、その後前記トナー像を定着する構成の電子写真装
    置に用いるトナーであって、 前記トナーが少なくとも結着樹脂、着色剤、外添剤から
    構成され、少なくとも混練処理、粉砕処理されたトナー
    母体粒子に、前記外添剤を外添混合して付着させた後、
    分散状態で熱風による表面改質処理により、前記トナー
    母体粒子の球形化処理と前記外添剤の前記トナー母体粒
    子への固定化処理を施すことを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】表面改質処理が、外添剤が付着したトナー
    母体粒子を分散噴射する分散手段と、前記分散手段から
    噴射された前記トナー母体粒子に熱風を当てる熱風発生
    手段と、を具備する表面改質装置により行われることを
    特徴とする請求項1記載のトナー。
  3. 【請求項3】トナー母体粒子を表面改質処理する熱風温
    度は50度〜600度であることを特徴とする請求項1
    又は2記載のトナー。
  4. 【請求項4】外添剤は疎水性二酸化珪素微粒子であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のトナー。
  5. 【請求項5】感光体上に形成した静電潜像を顕像化した
    トナーを、感光体に当接した中間転写媒体に一旦中間転
    写した後、この中間転写された前記中間転写媒体上の前
    記トナーを、給紙側から搬送される転写紙に最終転写
    し、その後前記トナーを定着する構成の電子写真装置で
    あって、 前記トナーが少なくとも結着樹脂、着色剤、外添剤から
    構成され、少なくとも混練処理、粉砕処理されたトナー
    母体粒子に、前記外添剤を外添混合して付着させた後、
    分散状態で熱風による表面改質処理により、前記トナー
    母体粒子の球形化処理と前記外添剤の前記トナー母体粒
    子への固定化処理を施すトナーを用いることを特徴とす
    る電子写真装置。
  6. 【請求項6】表面改質処理において、外添剤が付着した
    トナー母体粒子を分散噴射する分散手段と、前記分散手
    段から噴射された前記トナー母体粒子に熱風を当てる熱
    風発生手段と、を具備する表面改質装置により行われる
    トナーを用いることを特徴とする請求項5記載の電子写
    真装置。
  7. 【請求項7】トナー母体粒子を表面改質処理する熱風温
    度は50度〜600度であるトナーを用いることを特徴
    とする請求項5又は6記載の電子写真装置。
  8. 【請求項8】外添剤は疎水性二酸化珪素微粒子であるト
    ナーを用いることを特徴とする請求項5記載の電子写真
    装置。
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