JPH07209483A - 使用済み燃料の再処理方法 - Google Patents

使用済み燃料の再処理方法

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JPH07209483A
JPH07209483A JP460194A JP460194A JPH07209483A JP H07209483 A JPH07209483 A JP H07209483A JP 460194 A JP460194 A JP 460194A JP 460194 A JP460194 A JP 460194A JP H07209483 A JPH07209483 A JP H07209483A
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uranium
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molten salt
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Yuichi Shoji
裕一 東海林
Koji Mizuguchi
浩司 水口
Kouichi Nitsutou
光一 日塔
Tsuguyuki Kobayashi
嗣幸 小林
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Toshiba Corp
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies

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Abstract

(57)【要約】 【目的】大幅に簡素化した再処理方法を提供する。レー
ザー濃縮用試料の融点を下げ、系全体の操作性,耐久性
を向上させる。 【構成】使用済み燃料30を脱被覆および粉砕31し、酸化
物の還元32を行う。ウランと他の核分裂生成物(FP)
の抽出分離33を行い、ウランをレーザー濃縮34により濃
縮する。濃縮された金属ウランの酸化35により二酸化ウ
ラン(UO2 )とし、燃料製造36によりUO2 によりU
2 ペレット37を得る。一方、FPの抽出分離33で分離
されたTRU、貴金属などのFPなどのFP38からTR
Uの抽出分離39を行い、蒸留40としてTRU金属41を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電所から発生す
る使用済み燃料から不要な核分裂生成物を分離して使用
済み燃料中に含まれる有用な金属を回収し、回収したウ
ランを燃料として再利用するための使用済み燃料の再処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力発電所から発生する使用済
み燃料を再処理して、原子燃料成分などの有用な成分を
分離し回収する技術としては、例えば現在広く商業用の
再処理方法として利用されているピューレックス法が知
られている。図6はピューレックス法の主要工程とUO
2 燃料の回収製造工程を示したもので、原子力化学工学
第IV分冊から引用したものである。図中各工程で実線で
取り囲んた個所がUO2回収製造工程である。
【0003】すなわち、ピューレックス法UO2 の燃料
の回収製造工程は図6に示したように照射済燃料1,溶
解準備2,燃料溶解3,給液調整4,一時除染5,U−
Pu分配6,U精製7,UO3 への転換8,UF6 への
転換9,精製UF6 10,遠心分離法11,精製濃縮UF6
12、UF6 →UO2 転換13,燃料製造14,UO2 ペレッ
ト15の各工程を経て行われる。
【0004】ここで、溶解準備2はオフガス処理16に、
燃料溶解3はNOx吸収17に、一時除染5は硝酸回収20
に、さらに廃液中間貯蔵19および廃棄物固化18に、U−
Pu分配6はPu精製21および酸化物への転換22ならび
に溶媒洗浄23にそれぞれ移行する工程を有している。
【0005】図6において、照射済燃料1は硝酸で溶解
(2,3)され、溶解中のイオンの価数などを調整した
後、一時除染5で核分裂生成物(FP)を取り除き、次
のU−Pu分配6工程でUとPuを分離する。PuはP
u精製21、酸化物への転換22の工程を経て製品となる。
Uは遠心分離法を用いて核分裂性の 235Uを濃縮し、精
製するためにU精製7の工程を経て、UO3 への転換
8、UF6 への転換9および精製UF6 10の操作により
揮発し易いUF6 へ転換し、遠心分離法11で 235Uを得
る。
【0006】しかし、燃料として使用するために酸化物
とする必要があり、精製UF6 12、UF6 →UO2 転換
13および燃料製造14を経てUO2 ペレット15を得てい
る。なお、図中16〜20および23の工程は各工程で発生し
た廃棄物を分離、回収する工程である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
使用済み燃料の再処理方法によると、使用済み燃料の処
理による形態を考えた場合、UO2 (固体)を溶液に溶
解(液体)し、また分離精製処理した後、UO3 (固
体)とし、さらに揮発性のUF6 (気体)とした後濃縮
し、最後にUO2 (固体)へ転換する複雑な操作が必要
となる。
【0008】これはUO2 と他の核分裂生成物を分離す
るために、水溶液を使用していることに起因する課題が
ある。また、濃縮技術として、遠心分離法を採用するた
めに形態をUF6 として用いることに起因する課題があ
る。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、水溶液を用いることなく使用済み燃料を高温
冶金によりUO2 (固体)をUに還元し、金属の形態で
他の成分と分離し、原子法レーザーで濃縮し、金属のま
ま濃縮し、さらに酸化することでUO2 (固体)を得る
ことによって、大幅に簡素化し、かつ、レーザー濃縮用
試料の融点を下げ、系全体の操作用、耐久性を向上させ
る使用済み燃料の再処理方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は使用済み酸化物
燃料の脱被覆および粉砕工程と、この粉砕工程で粉砕さ
れた酸化物燃料を金属ウランに還元する還元工程と、還
元された金属ウランからの核分裂生成物の抽出分離工程
と、この抽出分離工程で分離された金属ウランをレーザ
ー濃縮する濃縮工程と、この濃縮工程で濃縮された金属
ウランを酸化物にする酸化工程と、前記核分裂生成物の
抽出分離工程で分離された前記核分裂生成物からの超ウ
ラン元素の分離工程と、この分離工程で分離された超ウ
ラン元素の蒸留工程とを具備したことを特徴とする。
【0011】
【作用】使用済み酸化物燃料の脱被膜および粉砕工程で
は燃料棒の被覆管および端栓などを機械的に除去し、酸
化ウラン(UO2 )を粉砕機により粉末状に粉砕する。
UO2 からウラン(U)への還元工程では溶融塩中での
化学的還元により金属ウラン(U)とする。金属ウラン
中には他の核分裂生成物(FP)が含まれているため、
ウランと他の核分裂生成物を分離し、分離後のウランを
レーザー法により同位体分離して 235Uの濃縮度を高め
る。同位体分離された濃縮ウランを酸化して酸化物燃料
(UO2 )に再生する。
【0012】核分裂生成物中にはプルトニウム(P
u)、アメリシウム(Am)、ネプツニウム(Np)、
キュリウム(Cm)などの超ウラン元素(TRU)が含
まれているため、TRUを分離する。分離されたTRU
を蒸留により精製し、分離回収する。このような各工程
を得ることにより使用済み燃料からUO2 を回収するま
での工程を大幅に簡素化することができる。
【0013】また、抽出、分離工程でU−Fe合金が使
用できるので、Uの融点が低下し、レーザー濃縮操作の
低温化を計ることができる。さらに高温冶金法が利用で
きるため、ピューレックス法に比較してFPの抽出分離
工程が簡素化できるだけでなくウラニルをUF6 へ転換
する工程が不要となる。
【0014】
【実施例】図1から図5を参照しながら本発明に係る使
用済み燃料の再処理方法の一実施例を説明する。
【0015】図1に示したように本実施例は使用済み燃
料30を脱被覆および粉砕31を行った後、酸化物つまりU
2 の還元32を行う。使用済み燃料30中には劣化ウラン
(U)の他に核分裂生成物(FP)が含まれ、FP中に
はアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、超ウ
ラン元素(TRU)が含まれている。
【0016】酸化物の還元32後にはFPの抽出分離33を
行ってUとTRU、貴金属などのFP38を分離を行う。
Uはレーザ濃縮34を行った後、金属ウランの酸化35によ
りUをUO2 にする。このUO2 を燃料製造36によりU
2 ペレット37を得る。一方FPの抽出分離33によって
分離されたTRU、貴金属などのFP38はTRUの抽出
分離39後、蒸留40し、TRU金属41を得る。
【0017】ここで、使用済み燃料の脱被覆粉砕工程31
では燃料の被覆管、端栓をせん断、切断して被覆管内の
酸化物燃料を取り出し粉砕する。そして、この酸化物燃
料を溶融塩中で還元剤と混合することにより、酸化物を
金属に還元する。図2では酸化物の還元とFPの抽出,
分離を溶融金属,溶融塩を用いて行う方法を工程順に示
している。
【0018】図2中符号1は例えばマグネシア(Mg
O)などのセラミック製、またはタングステンなどの金
属製のるつぼであり、52は例えばCaCl2 あるいはC
aCl2 とCaF2 の溶融塩であり、53は例えばCuと
Mg,ZnとMg,UとFeなどの溶融合金、54は粉砕
された酸化物燃料、55は高速回転用の撹拌機、56は還元
剤、例えば金属カルシウム(Ca)をそれぞれ示してい
るすなわち、図2において、aは溶融状態を、bは撹拌
・還元状態を、Cは金属ウラン57と溶融塩52との静置・
相分離状態を、dは金属ウランの溶解を、eは金属ウラ
ンが溶解している合金相58と溶融塩52との静置・相分離
状態を、fはレーザー濃縮への状態をそれぞれ工程順に
示している。
【0019】系の温度を 800℃程度に保持し、溶融金属
53、溶融塩52を溶解させた状態で、還元剤56を投入し、
十分溶融塩に溶解させる(a)。撹拌機55で系を均一に
撹拌しながら、粉砕された酸化物燃料54を投入する
(b)。その際、(b)の工程では下記の反応(A),
(B)により酸化物燃料中のUO2 ,PuO2 が還元剤
56により還元されて金属の形態となる。
【0020】 UO2 +Ca=U+CaO2 …… (A) PuO2 +Ca=U+CaO2 …… (B) ここで、溶融合金53を例えば70%Cu−30%Mg合金の
ようにUの溶解度が小さい物質を選択すれば、Puや他
のFPと溶解度の差によって分離できる(c)。沈殿し
たUは溶解度の大きい、例えばUとFe合金によって溶
解し、レーザー濃縮工程へ送ることができる(f)。
【0021】また、Puや他のFPとの分離性能低くて
もよい場合には、図中工程(e)のように直接Uの溶解
度の大きいUとFe合金などを用いてUを回収してもよ
い。
【0022】一方、図1において、分離されたPuなど
のTRUは別の手段によってFP成分と分離する。ここ
ではTRUとFPの分配係数が大きく異なる溶融金属組
成(例えばMgによる抽出や90%Zn−10%Mg)を用
いてTRUを溶融金属中に回収し、蒸留によって溶融金
属を分離して回収する。
【0023】また、溶融塩のみ用いて、酸化物の還元と
FPの抽出,分離を行う方法を図3に示す。図3中符号
61はるつぼで、例えばマグネシア(MgO)などのセラ
ミック製、またはタングステンを母体とした合金製のる
つぼや、例えばタングステン−イットリア合金るつぼや
タングステンにイットリアをコーティングしたるつぼ
等、または 500℃程度の低温では低炭素鋼、ステンレス
が鋼製るつぼが使用可能である。
【0024】62は溶融塩を示し、例えばCaCl2 ある
いはCaCl2 とCaF2 の溶融塩、または 500℃程度
の低温ではLiCl−KCIなどの溶融塩を使用する。
63は還元剤、例えば、金属カルシウム(Ca)、金属マ
グネシウムMg,金属リチウム(Li)などの金属であ
り、64は高速回転用の撹拌機、65は適当なメッシュサイ
ズの金属フィルタである。
【0025】溶融状態(図中工程(a))に保持した
後、酸化物燃料66を投入し、酸化物燃料を還元する(図
中工程(b))。反応は上記反応式(A),(B)で述
べられた通りである。溶融塩中では表面張力の影響で還
元された金属は微粒子状になる。これらの粒子をメッシ
ュフィルタ65で溶融塩と分離し、回収する。
【0026】図中、工程(c)回収後、溶融塩の電解槽
に投入し、(図中工程(d))、メッシュフィルタ65を
陽極、金属棒(例えば、鉄の棒、ウランの棒など)を陰
極として電解を行う。電解の際に所定の電位に制御する
ことにより、メッシュフィルタ65中の金属からUのみを
陰極に回収する。
【0027】この後、電解槽より取り出し、高温にて溶
融塩と金属Uを溶解して比重差により分離回収し、金属
Uと溶融塩との分離を行い、レーザー濃縮工程へ送る。
溶解されずに残ったTRU金属はさらに例えば、金属C
dなどを用いた液体金属陰極で電位を制御することによ
り、他のFP元素より分離回収する。これらは、Cdを
蒸留工程で分離することにより、金属状態で回収する。
【0028】また、図中工程(c)で回収された金属粒
子の径が小さく、メッシュフィルタで溶融塩との分離回
収が難しい場合には、これらを一旦耐熱性のるつぼ(例
えばBeO(ベリリア)やイットリアなどをコーティン
グしたグラファイト)に移し、1200℃程度に加熱し、U
と溶融塩を溶融し、比重差で分離し、再び冷却し、二相
になった固体を分離することも可能である。
【0029】さらにTRU金属をレーザー法により各元
素毎、さらには同位体毎に分裂回収することにより利用
価値を高めるだけでなく、特に放射能濃度の高い元素
(同位体)の分離に有効である。
【0030】次に、レーザー濃縮工程について図4を用
いて説明する。FPの抽出,分離工程後のU合金はレー
ザー濃縮工程に送る。レーザー濃縮工程では、真空チャ
ンバー中でるつぼに入れた試料を電子銃で加熱、溶解さ
せ、揮発したU原子を特定波長のレーザーで励起(イオ
ン化)し、電極上に還元して、金属状態で、析出、回収
することにより、同位体元素から目的の物質を回収す
る。
【0031】しかし、この際、図4中の(a)、溶融合
金中にUが溶解しているケースでは、例えば、溶融合金
としてのUとFeの成分調整を行い、レーザ濃縮用の試
料とすることにより、融点を下げられるため、レーザー
濃縮工程全体の操業温度を低く抑えることができる。
【0032】UとFe合金を一例とすると、図5に示す
ように、U単独( 100重量%の場合)では、融点が1135
℃であったものが、Feを添加してゆき、U含有率を9
0%程度とすると、UとFe合金の融点が1135℃から 7
25℃程度まで低下する。
【0033】このため、実際では温度に多少ゆとりを持
たせて、 800℃程度で操業することができる。操業温度
が極端に下げられることにより、るつぼ材料の選択の幅
が広くなり、系全体の操作条件が容易になるなどの利点
がある。(なお、図5はBinary Alloy Phase Diagrams
Vol.2 から引用した。)さらに、電極上に回収した場合
には、図4(b)を用いて説明する。鉄製電極に回収し
た場合には、溶融塩が付着しているため、高温加熱して
塩を揮発除去した後、UとFe合金を作製する。前述の
ように成分調整した後、レーザー濃縮用の試料とする。
【0034】以上のようにして得られた金属Uは濃縮し
て回収した後、酸素または水蒸気雰囲気中で加熱するこ
とにより容易にUO2 とすることができる。これらを原
子炉の燃料として再使用する。
【0035】なお、本発明の実施態様を要約すればつぎ
のとおりである。
【0036】(1)使用済み酸化物燃料つまり二酸化ウ
ランを機械的に脱被覆し、前記酸化物燃料を溶融塩中で
金属ウランに還元した後、金属ウランと他の核分裂生成
物を分離し、ウランを濃縮し、このウランを酸化物燃料
に再生し、また核分裂生成物からプルトニウム,アメリ
シウム,ネプツニウム,キュリウムなどのTRUを分離
し、このTRUを蒸留により精製し、分離回収すること
を特徴とする。
【0037】(2)使用済み酸化物燃料の溶融塩中での
金属ウランへの還元は化学的還元により行い、溶融塩に
は塩化物か、弗化物の単独または塩化物と弗化物との混
合塩を使用する。
【0038】(3)金属ウランと他の核分裂生成物を分
離する方法はウランと他の核分裂生成物との溶融合金へ
の溶解度の差を利用した化学的手法によるか、または溶
融塩中で電気化学的手法による。
【0039】(4)使用済み酸化物燃料の溶融塩中での
金属への還元と、金属ウランと他の核分裂生成物を分離
する方法は単独または溶融塩と溶融金属の二相共存中で
行うことができる。
【0040】(5)ウランの濃縮はレーザーを使用し、
レーザー濃縮用物質としてウランと他の核分裂生成物と
の距離に使用した溶融合金、またはウランを溶解する他
の金属との合金を使用する。
【0041】(6)ウランの酸化は水蒸気または酸素の
主成分を高温でウランと反応させて二酸化ウランとす
る。
【0042】(7)核分裂生成物からTRUを分離する
方法は溶融塩、溶融合金中で生成自由エネルギーの差を
利用した化学的手法または溶融塩中で電気化学的手法を
用いる。また、TRUを分離する際に、レーザーを使用
し、それぞれの元素を同位体別に分離する。
【0043】(8)ウランとTRU,FPとの分離工程
ではウラン(U)と鉄(Fe)の溶融合金を使用し、こ
の溶融合金から蒸留によってTRUの金属を分離し、抽
出したTRU金属を回収する。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、使用済み燃料を水溶液
を用いない高温冶金法により二酸化ウラン(UO2
(固体)をウラン(U)に還元し、このUを金属の形態
で他の成分と分離し、原子法レーザーで濃縮し、金属の
まま濃縮し、さらに酸化することでUO2 (固体)を得
ることによって、大幅に簡素化した再処理方法を提供す
ることができる。
【0045】また、UとTRU、FPとの分離工程でU
とFe溶融合金を用いるか、またはUを鉄陰極に回収
し、そのままFeとUを合金化することにより、レーザ
ー濃縮用試料の融点を下げることができ、系全体の操作
性、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る使用済み燃料の再処理方法の一実
施例を示す工程図。
【図2】図1において、溶融金属と溶融塩を使用した場
合の酸化物燃料の還元からTRU、FPまでの分離工程
を示す流れ図。
【図3】図2において、溶融塩のみを使用した場合の工
程を示す流れ図。
【図4】(a)は図1において溶融金属と溶融塩を用い
る方法で、回収した金属ウランを用いる場合のレーザー
濃縮工程を示す工程図、(b)は溶融塩のみを用いる方
法で、回収した金属ウランを用いる場合のレーザ濃縮工
程を示す工程図。
【図5】UとFe合金の二成分状態を示す状態図。
【図6】従来の使用済み燃料の再処理方法を示す工程
図。
【符号の説明】
30…使用済み燃料、31…脱被覆および粉砕、32…酸化物
の還元、33…FPの抽出分離、34…レーザー濃縮、35…
金属Uの酸化、36…燃料製造、37…UO2 ペレット、38
…TRU貴金属などのFP、39…TRUの抽出分離、40
…蒸留、41…TRU金属。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22B 60/00 (72)発明者 小林 嗣幸 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済み酸化物燃料の脱被覆および粉砕
    工程と、この粉砕工程で粉砕された酸化物燃料を金属ウ
    ランに還元する還元工程と、還元された金属ウランから
    の核分裂生成物の抽出分離工程と、この抽出分離工程で
    分離された金属ウランをレーザー濃縮する濃縮工程と、
    この濃縮工程で濃縮された金属ウランを酸化物にする酸
    化工程と、前記核分裂生成物の抽出分離工程で分離され
    た前記核分裂生成物からの超ウラン元素の分離工程と、
    この分離工程で分離された超ウラン元素の蒸留工程とを
    具備したことを特徴とする使用済み燃料の再処理方法。
  2. 【請求項2】 前記還元工程は溶融塩中で化学的還元に
    より行い、前記溶融塩は塩化物、弗化物、または塩化物
    と弗化物の混合塩を用いることを特徴とする請求項1記
    載の使用済み燃料の再処理方法。
  3. 【請求項3】 前記金属ウランからの核分裂生成物の抽
    出分離工程はウランと核分裂生成物との溶融合金中への
    溶解度の差を利用した化学的手法または溶融塩中で電気
    化学的手法を用いることを特徴とする請求項1記載の使
    用済み燃料の再処理方法。
  4. 【請求項4】 前記核分裂生成物から超ウラン元素の分
    離工程は溶融塩、溶融合金中での生成自由エネルギーの
    差を利用した化学的手法または溶融塩中での電気化学的
    手法を用いることを特徴とする請求項1記載の使用済み
    燃料の再処理方法。
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