JPH07209257A - 管内検査プローブ - Google Patents

管内検査プローブ

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JPH07209257A
JPH07209257A JP6001183A JP118394A JPH07209257A JP H07209257 A JPH07209257 A JP H07209257A JP 6001183 A JP6001183 A JP 6001183A JP 118394 A JP118394 A JP 118394A JP H07209257 A JPH07209257 A JP H07209257A
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JP
Japan
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shaft
unit
sensor unit
probe
rotation
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JP6001183A
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Inventor
Yukio Fukagawa
幸夫 深川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 装置全体、長さを短くし、曲管への挿入が容
易で、曲率半径の小さい伝熱管の検査にも使用でき、検
査位置に正確に停止できる管内検査プローブを提供す
る。 【構成】 浮子102を取付けたケーブル103の先端
に軸送り用モータユニット50、回転用モータユニット
40、スリップリングユニット30、エンコーダユニッ
ト20を順番に取り付け、エンコーダユニットの先にセ
ンサユニット10を設けた。これにより、伝熱管110
の検査近傍までは、従来の空気移送により管内検査プロ
ーブを送り込み、この位置から軸送り用モータユニット
50でセンサユニット10を軸方向に検査位置まで送
り、次いで回転用モータユニット40で、センサユニッ
ト10を伝熱管軸心まわりに回動させ、センサユニット
10の探触子1を検査面に向ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気発生器あるいは熱
交換器などの伝熱管を、管の内部からの非破壊検査にす
るために使用される管内検査プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気発生器、又は熱交換器等の100m
以上にも達する、伝熱管の健全性を確認するため、図
9,図10に示すように、ヘリカル(螺旋)形状に形成
された伝熱管110の内部に、周面に渦電流探触子10
1(以下単に探触子という)を複数個、等ピッチに配設
した円筒状の検査プローブ100を挿入し、検査するこ
とが行われている。この検査プローブ100の伝熱管1
10への挿入のために、検査プローブ100の後端に
は、ケーブル103が結合されており、このケーブル1
03には、略等間隔に浮子102が結合されている。そ
して、伝熱管110に連通した配管の入口から検査プロ
ーブ100、ケーブル103、浮子102を挿入し、プ
ローブ挿入装置101から空気を伝熱管110内部へ送
り込み、その空圧により浮子102に推進力を生じさ
せ、検査プローブ100を伝熱管110の内部で移動さ
せ、伝熱管110の溶接部等の検査位置迄移送し、検査
を行うようにしている。
【0003】この様に、従来の検査プローブ100は、
伝熱管110内部で検査を必要とする位置、例えば溶接
部、に正確に停止させる必要があるが、上述の様に空圧
によって検査プローブ100を、長い伝熱管110内部
を移送させるため、停止位置精度が悪く、かつ、送り速
度のむらが大きくなり、充分な検査ができないという不
具合があった。また、探触子101が検査プローブ本体
の外周状に等ピッチに配置しているのみであるため、探
触子101間に検査を必要とする場所がある場合、その
部分の検査ができないという不具合もある。
【0004】これ等の不具合を解決する方法として、探
触子101を回転および軸方向に駆動できるモータを設
けることも考えられるが、これには、次の不具合があ
る。 (1)伝熱管110は前述したように直管でなく、半径
600m/m 程度のヘリカル形状に形成された曲管である
ため、この内部を進行させる装置の長さに制限を受け
る。 (2)例えば、モータからの回転を探触子101を設け
た検査プローブに伝達するシャフトに、フレキシブルシ
ャフトを用いて制限長さ内にユニット化できたとして
も、フレキシブルシャフトは伸び方向の剛性が低く伸び
が生じ、位置決め精度が悪くなる。 (3)探傷データとともに、当該データの検査位置の情
報が必須であり、位置検出器を設ける必要があるが、上
述のものでは、位置検出器を設置する場所がモータにし
かない。このため、フレキシブルシャフトで連結された
探触子101には、フレキシブルシャフトの捩れによる
回転遅れが生じ、正確な探触子の回転位置が検出できな
い。 (4)また、探触子101を軸方向に駆動する軸送りモ
ータを、検査プローブ100の先に設けるにしても、長
さ100m以上のケーブル103を軸方向に送り込む力
がなく、反力として軸送りモータ部のみが、軸方向に移
動し伝熱管を全通できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の管内検査プローブの不具合、および不具合を解消す
るために、従来技術の延長線上で考えられる、管内検査
プローブの不具合を解消するため、(1)探触子を、検
査を必要とする位置に正確に停止させることができ、停
止位置精度が高く、また、送り速度を一定に保つことが
でき、(2)検査を必要とする場所での伝熱管内全周を
検査でき、(3)曲管の検査においても長さ方向の制限
を受けず、(4)探触子の軸方向、および回転方向の位
置決めを正確にできるとともに、検査データに対応する
探触子の正確な位置情報が取得でき、(5)長さが10
0m以上にもなる、ケーブルを伝熱管の軸方向に容易に
送りこむことのできる、管内検査プローブを提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の管内
検査プローブは次の手段とした。中空のケーブルの間に
連結した浮子に空気圧を作動させ、ケーブルに連結され
た探触子を、伝熱管の内部で進行させ、伝熱管の内部か
ら検査個所の非破壊検査ができるようにした管内検査プ
ローブにおいて、 (1)伝熱管の内部で、伝熱管の軸心と平行な軸まわり
に回動でき、外周面に伝熱管の探傷を行う探触子を具え
るセンサユニットを設けた。 (2)センサユニットとの間を、直接的、若しくは回転
用モータユニット、又は回転用モータユニット、スリッ
プリングを介して間接的に、第1の回転伝達軸で連結
し、第1の回転伝達軸の回動に基づき、センサユニット
の回転角を検出できるエンコーダユニットを設けた。 (3)センサユニットとの間を直接的、若しくはエンコ
ーダユニット、又はエンコーダユニット、スリップリン
グを介して間接的に、第2の回転伝達軸で連結し、セン
サユニットを回動できる回転用モータユニットを設け
た。 (4)センサユニットの回動軸心部を経由して、センサ
ユニットと共に回動する信号線によって移送された、セ
ンサユニットの外周面に設けた探触子で検出した伝熱管
の検査信号を、回動しない固定された信号線に伝達する
スリップリングを設けた。 (5)後端が、連結した浮子に働く空気圧によって伝熱
管の内部を進行できる、ケーブルの先端に連結されて、
先端から前方へ延設され、外周にらせん溝が形成された
軸送り用伝達軸を回動し、その軸送り用伝達軸による軸
方向の移動量を検出できる軸送りモータユニットと、軸
送り用伝達軸の外周に螺合して、軸送り用伝達軸の回動
に伴い、伝熱管内を前後動できる軸送り機構と、一端が
軸送り機構に連結され、他端がセンサユニットに、直接
的、若しくは、エンコーダユニット、回転用モータユニ
ット、スリップリングの1、ないし全部を介して間接的
に、連結されセンサユニットを前後動できる結合チュー
ブとからなる軸送り用モータユニットを設けた。
【0007】また、他の本発明の管内検査プローブは上
記(1)〜(5)の手段に加え、次の手段とした。 (6)エンコーダユニットをセンサユニットの後方、又
は前方に隣接して配置し、第一の回転伝達軸でセンサユ
ニットとエンコーダユニットとを連結した。
【0008】また、他の本発明の管内検査プローブは上
記(1)〜(5)の手段、又は上記(1)〜(6)の手
段に加え、次の手段とした。 (7)センサユニットとエンコーダユニットとの間に介
装される第1の回転伝達軸、センサユニットと回転用モ
ータユニットとの間に介装される第2の回転伝達軸およ
び軸送りモータと軸送り機構とを連結する軸送り用伝達
軸は、曲げ剛性が低く容易に撓み、ねじり剛性は高く、
捩れ量の少い中空のフレキシブルシャフトと、フレキシ
ブルシャフトの外周面、又は内周面に接合される、延び
剛性の高い素材の被覆材とで形成した。
【0009】
【作用】本発明の管内検査プローブは上述(1)〜
(5)の手段により、 (1)検査プローブは、ケーブル間に連結された浮子に
作用する空圧によって、伝熱管の検査を行う近傍まで移
送し、その位置から検査個所までの移送を、軸送りモー
タユニット、および回転モータユニットにより行うユニ
ット化されたものとしたので、長さを短くでき、曲率半
径の小さい曲管の検査においても、制限を受けないもの
とすることができるとともに、曲管への挿入が容易とな
る。また、長い伝熱管の検査においても、ケーブル送り
力の問題が生じることはなく、確実に送り込むことがで
きる。
【0010】また、伝熱管の検査位置の近傍まで移送さ
れた検査プローブは、軸送りモータユニットによりセン
サユニットが検査位置に正確に停止させることができ
る。また、軸送りモータユニットによるセンサユニット
の軸方向送りは、軸送り機構によるねじ送りとなってい
るので、送り速度を略一定にでき精度の良い検査ができ
ると共に、操作がきわめて容易になる。また、センサユ
ニットは回転用モータユニットにより伝熱管の軸と平行
な軸まわり回動できるので、停止(検査)位置における
伝熱管内周を全て検査できる。
【0011】さらに、センサユニットの回転角はエンコ
ーダユニットにより検知され、軸方向の移送距離はセン
サユニットの近くに配設された軸送りユニットで検知で
きるので、スリップリングにより固定側の信号線によ
り、容易に外部まで伝達されるセンサユニットからの検
査データが、伝熱管のどの位置のどの部分のものである
かが、直ちに判別でき、検査後のフォローがきわめて迅
速に、しかも容易にできる。
【0012】また、他の本発明の管内検査プローブは、
上述(6)の手段としたので、上記(1)の作用に加
え、(2)センサユニットに隣接してエンコーダユニッ
トを配置し、第1の回転伝達軸で連結したことにより、
センサユニットの回転角と略同じ回転角がエンコーダユ
ニットで検出できる。即ち、回転用モータユニット(ス
リップリング)等を介在させて、両者を連結した場合に
比べ伝達軸の捩れ量が少くなり、捩れ量に伴う回転遅れ
を少くすることができ、回転遅れによる位置データの精
度、センサユニットの回動制御への影響を少くすること
ができる。
【0013】また、他の本発明の管内検査プローブは、
上述(7)の手段としたので、上記(1)又は(1),
(2)の作用に加え、(3)伝熱管の形状変化への追従
性に嵩み、より小さい曲率半径を持つ曲管での使用が可
能になる。また、捩れ量が小さくこれら伝達軸の両端の
回転遅れが少くなりセンサユニットの回転角の検知が正
確になると共に、センサユニットの移動量および回転角
制御がきわめて容易となる。また、軸方向の延び剛性の
高い被覆材の使用により、これら伝達軸の伸びが規制さ
れ、センサユニットの軸方向の移動が確実で、正確なも
のとすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の管内検査プローブの一実施例
を図面により説明する。図1は本発明の管内検査プロー
ブの一実施例を示す全体図である。なお、実施例におい
て図9,図10と同一符号番のものは、同一又は類似の
部材であるので説明を省略する。浮子102が間に連結
されたケーブル103の先端には、探触子1を外周面に
設け、伝熱管110の軸と平行な軸まわりに回動できる
円筒形状のセンサユニット10、センサユニット10の
後端部に固着された中空の第1の回転伝達軸60aで連
結され、探触子1の回転位置(角)を検知するエンコー
ダ21を内蔵したエンコーダユニット20、エンコーダ
ユニット20の後端部に固着された中空の第3の回転伝
達軸60bと第1のユニット本体結合チューブ80aで
連結され、第1、および第3の回転伝達軸60a,60
bの内部を経由して、探触子1から回動する信号線によ
り伝送される信号を、回動しない固定側の信号線33に
伝達するスリップリングユニット30、スリップリング
ユニット30の後端に第2の回転伝達軸60cと第2の
ユニット本体結合チューブ80bで連結され、スリップ
リング31、第3の回転伝達軸60b、エンコーダ2
1、第1の回転伝達軸60aを介して第2の回転伝達軸
60cでセンサユニット10を回動させる回転用モータ
41を内蔵した回転用モータユニット40、および回転
用モータユニット40の後端に結合された結合チューブ
を介して連結され、後述する軸送り伝達軸60dの回動
を直線連動に変換する軸送り機構70と、軸送り機構7
0にその外周が螺合し、回動により軸送り機構70を伝
熱管110の軸方向に駆動する軸送り伝達軸60dと、
軸送り伝達軸60dを回動する軸送り用モータ51とか
らなる軸送り用モータユニットとが直列に配置され、管
内検査プローブを構成する。
【0015】そして、浮子102に働く空圧によって、
伝達管110内を進行させられた管内検査プローブが伝
熱管110の検査を必要とする、例えば溶接部90の近
くまで到達すると、空圧による移送が止められて、軸送
り用モータユニット50の駆動によりセンサユニット1
0を溶接部90まで移動させ、次いで、回転用モータユ
ニット40により、センサユニット10を回動させて溶
接部90の全周の検査を行う。
【0016】次に管内検査プローブを構成する各ユニッ
トの詳細について説明する。図2はセンサユニット10
の詳細な図を示すものであって、図2(A)は全体側断
面図、図2(B)は図2(A)の矢視A−A部分平面
図、図2(C)は図2(A)の矢視B−B部分正面図で
ある。図において、2は探触子1を保持する探触子ホル
ダ、3は探触子ホルダ2をラジアル方向に押し付けるス
プリング、4は軸心部を中空6にし、側部に形成した凹
部で探触子ホルダ2を保持するセンサユニット本体、5
は探触子ホルダ2の側面に設けられたU字溝15に装着
され、探触子1を伝熱管110内壁面に正対させるため
のピン、7は軸受8によってセンサユニット本体4を回
転自在に支持する、センサユニット本体4の前後に装着
される支持機構本体、9は支持機構本体7に設けられた
凹所15に設置され、ローラ11を伝熱管110内壁面
に接触させるうず巻きばね、12は伝熱管110の軸方
向に走行するローラ11を回転自在に支持し、うず巻き
ばね9を介して支持機構本体7に取付けられるローラ支
持金具である。なお、ローラ支持金具12は支持機構本
体7の周方向に3等分ピッチにて取付けている。13は
検査面の検査を行う探触子1の検査信号を外部へ伝達す
るための信号線であり、センサユニット本体4の穴を介
してセンサユニット本体4中心の孔6に導びかれてお
り、センサユニット本体4の回動とともに回転する。セ
ンサユニット本体4後部には、中空の第1の回転伝達軸
60aの先端部が接着等により結合される。
【0017】図3はエンコーダユニット20の詳細を示
す側断面図であって、センサユニット10の後部に連結
された、第1の回転伝達軸60aの後端部が中空のエン
コーダ21の先端外周に連結されている。また、エンコ
ーダ21の後部は、第3の回転伝達軸60bに連結され
ている。22は中空軸に形成されたエンコーダ21の外
周が回動自在に装着されるエンコーダ本体で、エンコー
ダ本体22の後部には、ユニット本体結合チューブ80
aが固着されている。また、第1の回転伝達軸60aの
中心を後方へ配設された探触子ケーブル13は、エンコ
ーダ21の中空部を通って、さらに後方へ配設されてい
る。
【0018】図4はスリップリングユニット30の詳細
を示す図であって、31はエンコーダ21の後部に連結
された第3の回転伝達軸60bに、その先端が連結され
たスリップリング、32はスリップリングユニット31
の外周に装着されたスリップリングユニット本体であ
る。また、スリップリング31の後部には、第2の回転
伝達軸60cが連結されるとともに、スリップリングユ
ニット本体32の後部には、ユニット本体結合チューブ
80bが連結されている。エンコーダ21の軸心を通っ
て後方へ延設された探触子ケーブル13の後端は、スリ
ップリング31の回動軸34に連結されており、この回
動軸34から、スリップリング31の固定側に先端部が
固定され、第2の回転伝達軸60cの外周面とユニット
本体結合チューブ80bの内周面との間に固定された、
非回動の信号線33に探触子1からの信号が伝達され
る。
【0019】図5は、回転用モータユニットの詳細を示
す図であって、先端がスリップリング31後部に固定さ
れた、第2の回転軸伝達軸60cの後端が回転用モータ
41の回転子軸43に連結されている。また、スリップ
リングユニット本体32の後部に連結されたユニット本
体結合チューブ80bにより回転モータ用ユニット本体
42の前部がスプリングユニット本体32と連結されて
いる。さらに、回転モータ用ユニット本体42の後部は
結合チューブ80cの先端に連結されている。
【0020】図6は軸送り用モータユニット50を構成
する、軸送り機構70の詳細を示す側断面図で、結合チ
ューブ80cの後端が連結された軸送り機構としてのナ
ット71には、内周面に螺旋状の溝72が形成されてい
る。このナット71には、外周面にナット71内周面の
溝72と螺合する螺旋が形成された軸送り伝達軸60d
が貫通しており、軸送り伝達軸60dの回動により、ナ
ット71は伝熱管110の内部を前後動し、結合チュー
ブ80cおよび、その前方にある回転用モータユニット
40、スリップリングユニット30、エンコーダユニッ
ト20を介して、センサユニット10を伝達管110内
部で前後動させる。結合チューブ80cは、ユニット本
体結合チューブ80a,80bとほぼ同じもので、曲げ
剛性が低く、伝熱管110の形状に追従して容易に撓む
が、伸び方向の剛性は高く、長さは容易に変動しない合
成樹脂型の薄肉チューブで形成されており、軸送り伝達
軸60dの回動により生じる、ナット71の前後動量を
正確にエンコーダユニット20に伝達できる。
【0021】図7は軸送り用モータユニット50を構成
する軸送り用モータの詳細を示す側断面図で、軸送り機
構70に貫通させた軸送り伝達軸60dの後端は軸送り
用モータ51の回転子軸55に連結されている。軸送り
モータ51の外周に装着された軸送り用モータユニット
本体52の後部は、前記ケーブル103の先端に連結さ
れている。また、回転子軸55には磁石53が装着され
るとともに、軸送り用モータユニット本体52には、磁
石53の装着位置に対向してホールIC53が装着され
ている。
【0022】図8は、前述した第1ないし第3の回転伝
達軸60a〜60cの断面図を示す図であって、61は
中空で曲げ剛性が低く、ねじり剛性の高いスプリング等
のフレキシブルシャフト、62はフレキシブルシャフト
61の外側に接合され曲げ剛性が低く、伸び方向の剛性
が高い複合樹脂等で薄肉チューブ状に形成された被覆材
である。なお、軸送り伝達軸60dは、この回転伝達軸
のフレキシブルシャフト61と被覆材62とを逆配置に
したもので、図6に示すように、被覆材62を内部に設
け、その外周にフレキシブルシャフト61を配して結合
し、外周面にフレキシブルシャフト61のスプリングで
螺旋形状を形成し、第1ないし第3の回転伝達軸60a
〜60cと同等の特性を持つものである。
【0023】上述の構成とすることにより、回転用モー
タ41からの回転力は、第2の回転伝達軸60c→スリ
ップリング31のシャフト34→第3の回転伝達軸60
b→エンコーダ21のシャフト→第1の回転伝達軸60
a→センサユニット本体4へと伝達され、探触子1が回
転する。一方、探触子1の軸方向送りは、軸送り用モー
タ51からの回転力が、軸送り伝達軸60dに伝わり、
回転伝達軸60dのフレキシブルシャフト61の外側の
ねじリードとかみ合う、ナット71との作用でナット7
1が軸方向に移動し、その移動は結合チューブ80cを
介して、ナット71に結合される回転用モータユニット
40、ユニット本体結合チューブ80bを介してモータ
ユニット40に結合されるスリップリングユニット3
0、ユニット本体結合チューブ80aを介してスリップ
リングユニットに結合されるエンコーダユニット20、
および第1の回転伝達軸60aを介して、エンコーダユ
ニットに結合されるセンサユニット10へと伝達され、
センサユニット10は伝熱管110内を前後動する。
【0024】なお、探触子1は、支持機構本体7によっ
て、伝熱管110の中心位置となるように支持され、か
つ、スプリング3の作用によって伝熱管110内と接触
している。
【0025】探触子1の回転量検出は、探触子1から近
い箇所に設けたエンコーダ21によって検出されるた
め、第1の回転伝達軸60aのフレキシブルシャフト6
1によって、ねじれが防止され、回転遅れの影響が少な
く、ほぼ探触子1と同位置を検出することができる。ま
た、軸方向の移動量は、ホールIC54によって磁石5
3の磁力を検出することにより行われる。すなわち、回
転伝達軸69dの回転量をホールICでカウントし、
(磁石53が1ヶの場合1カウント/1回転量とな
る。)ナット71のリードと積算することにより求める
事ができる。
【0026】なお、伝達軸60a〜60dは、被覆材6
2によって伸び方向が規制されるため伸びる事なく、回
転力を伝達することができる。なお、本実施例は最適な
実施例を示したものであり、本発明は本実施例に限定さ
れるものではない。即ち、センサユニット10、エンコ
ーダユニット20、スリップリングユニット30、回転
用モータユニット40の配列は適宜変更できるものであ
る。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の管内検査プ
ローブによれば、請求項1に示す構成により、 (1)装置全体の長さを短くでき、曲率半径の小さい伝
熱管の検査にも使用できる。また、曲管への挿入が容易
となる。 (2)伝熱管内部へのケーブル送り力の問題が解消し、
確実に送り込むことができる。 (3)伝熱管内部を検査するセンサユニットを、検査位
置まで一定の速度で送り込むことができ、しかも正確に
検査位置に停止させることができ、精度の良い検査がで
きると共に、操作性に優れたものにできる。 (4)検査位置における伝熱管内部全周の検査ができ
る。 (5)検査データと検査位置の対応が容易にでき、検査
データに基づくフォロー作業が迅速、かつ容易となる。
【0028】また、他の本発明の管内検査プローブによ
れば、上記に加え請求項2に示す構成により、 (6)センサユニットの回動角を、より正確に検出で
き、位置データの精度が上がるとともに、センサユニッ
トを検査を行う個所へ正確に回動させることができる。
【0029】また、他本発明の管内検査プローブによれ
ば、上記に加え請求項3に示す構成により、 (7)伝熱管の形状変化への追従性が良くなり、より曲
率半径が小さい伝熱管での使用ができる。 (8)回転および軸方向移動の精度がさらに向上し、検
査精度が向上するとともに、操作性が優れたものにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管内検査プローブの一実施例を示す全
体側面図。
【図2】図1のセンサユニットの詳細を示す図であっ
て、図2(A)は全体側断面図、図2(B)は図2
(A)の矢視A−Aの部分平面図、図2(C)は図2
(A)の矢視B−Bの部分正面図。
【図3】図1のエンコーダユニットの詳細を示す側断面
図。
【図4】図1のスリップリングユニットの詳細を示す側
断面図。
【図5】図1の回転用モータユニットの詳細を示す側面
図。
【図6】図1の軸送り機構の詳細を示す側断面図。
【図7】図1の軸送り用モータの詳細を示す側面図。
【図8】図1の第1ないし第3の回転伝達軸の縦断面
図。
【図9】従来の管内検査プローブの全体図。
【図10】図9の矢視C−Cで示す平断面図。
【符号の説明】
1 探触子 2 探触子ホルダ 3 スプリング 4 センサユニット本体 5 ピン 6 中空部 7 支持機構本体 8 軸受 9 うす巻きばね 10 センサユニット 11 ローラ 12 ローラ支持金具 13 (回動側)信号線 15 U字溝 20 エンコーダユニット 21 エンコーダ 22 エンコーダユニット本体 30 スリップリングユニット 31 スリップリング 32 スリップリングユニット本体 33 (固定側)信号線 34 回動軸 40 回転用モータユニット 41 回転用モータ 42 回転用モータユニット本体 43 回転子軸 50 軸送り用モータユニット 51 軸送り用モータ 52 軸送り用モータユニット本体 53 磁石 54 ホールIC 55 回転子軸 60a 第1の回転伝達軸 60b 第3の回転伝達軸 60c 第2の回転伝達軸 60d 軸送り伝達軸 61 フレキシブルシャフト 62 被覆材 70 軸送り機構 71 ナット 72 溝 80a,80b ユニット本体結合チューブ 80c 結合チューブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの間に連結した浮子に空圧を作
    動させ、ケーブルに連結した検査プローブを伝熱管の内
    部を進行させ、前記伝熱管の非破壊検査を行う管内検査
    プローブにおいて、外周面に前記伝熱管の探傷を行う探
    触子が配設され前記伝熱管内部を回動できるセンサユニ
    ットと、前記センサユニットとの間に介装された第1の
    回転伝達軸により伝達される前記センサユニットの回転
    角を検出するエンコーダユニットと、前記センサユニッ
    トとの間に介装された第2の回転伝達軸により前記セン
    サユニットを回動する回転用モータユニットと、前記セ
    ンサユニットの回動軸心部を経由して伝達される前記探
    触子からの信号を非回動の信号線に伝達するスリップリ
    ングユニットと、一端が前記ケーブルの先端に連結され
    軸送り用伝達軸を回動すると共に前記軸送り用伝達軸に
    よる移動量を検出できる軸送り用モータ、前記軸送り用
    伝達軸の外周に形成された螺旋溝に螺合し軸送り用伝達
    軸の回動に伴い前後動する軸送り機構、および一端が前
    記軸送り機構に連結され他端で前記センサユニットを前
    後動できる結合チューブで構成される軸送り用モータユ
    ニットとを設けたことを特徴とする管内検査プローブ。
  2. 【請求項2】 前記エンコーダユニットが前記センサユ
    ニットに隣接して配設されていることを特徴とする請求
    項1の管内検査プローブ。
  3. 【請求項3】 前記第1の回転伝達軸、第2の回転伝達
    軸および軸送り用伝達軸が、中空に形成され曲げ剛性が
    低く、ねじり剛性の高いフレキシブルシャフトと、曲げ
    剛性が低く、伸び方向の剛性が高い被覆材との接合によ
    り形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2の管内検査プローブ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008806A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Hitachi Ltd 渦電流探傷法による表面欠陥長さ評価方法及び装置

Cited By (3)

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US7911206B2 (en) 2006-06-30 2011-03-22 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for evaluating length of defect in eddy current testing
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