JPH07208964A - 回路パターン検査装置及び方法並びにこの方法に適した回路パターン配置 - Google Patents
回路パターン検査装置及び方法並びにこの方法に適した回路パターン配置Info
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- JPH07208964A JPH07208964A JP221594A JP221594A JPH07208964A JP H07208964 A JPH07208964 A JP H07208964A JP 221594 A JP221594 A JP 221594A JP 221594 A JP221594 A JP 221594A JP H07208964 A JPH07208964 A JP H07208964A
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- sensor
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- G03F1/00—Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
- G03F1/68—Preparation processes not covered by groups G03F1/20 - G03F1/50
- G03F1/82—Auxiliary processes, e.g. cleaning or inspecting
- G03F1/84—Inspecting
- G03F1/86—Inspecting by charged particle beam [CPB]
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01B—MEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
- G01B11/00—Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
- G01B11/02—Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness
- G01B11/022—Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness by means of tv-camera scanning
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2237/00—Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
- H01J2237/20—Positioning, supporting, modifying or maintaining the physical state of objects being observed or treated
- H01J2237/204—Means for introducing and/or outputting objects
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01J2237/00—Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
- H01J2237/26—Electron or ion microscopes
- H01J2237/28—Scanning microscopes
- H01J2237/2813—Scanning microscopes characterised by the application
- H01J2237/2817—Pattern inspection
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】微細な回路パターンの検査を高速に行える検査
装置及び方法並びに回路パターン配置を提供することを
目的とする。 【構成】 検査すべき回路パターンを回転軸(32)に
回転対称となるように載置する回転可能なステージ(3
0)と、前記回転軸を通る直線上に設けられ、前記回路
走査する複数個のセンサ(10、151 〜15n、2
0)と、該複数個のセンサの出力信号を処理して前記回
路パターンが正常かどうかを判断する信号処理手段(4
0、40A)とを有する構成である。
装置及び方法並びに回路パターン配置を提供することを
目的とする。 【構成】 検査すべき回路パターンを回転軸(32)に
回転対称となるように載置する回転可能なステージ(3
0)と、前記回転軸を通る直線上に設けられ、前記回路
走査する複数個のセンサ(10、151 〜15n、2
0)と、該複数個のセンサの出力信号を処理して前記回
路パターンが正常かどうかを判断する信号処理手段(4
0、40A)とを有する構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
製造行程におけるパターン検査に関する。
製造行程におけるパターン検査に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の微細化に伴い、集積回
路の回路パターンや回路パターンを露光するためのマス
クやレチクル等のパターン検査が困難になっている。
路の回路パターンや回路パターンを露光するためのマス
クやレチクル等のパターン検査が困難になっている。
【0003】従来、上記パターン検査は走査型電子顕微
鏡(SEM)で回路パターンを観測し、観測結果を予め
記憶しておいた正常なパターンによる観測結果と比較し
たり、データベースと比較している。通常、走査型電子
顕微鏡による観測はチャージアップを避けるために、加
速電圧1kV以下の低加速電圧で行われている。
鏡(SEM)で回路パターンを観測し、観測結果を予め
記憶しておいた正常なパターンによる観測結果と比較し
たり、データベースと比較している。通常、走査型電子
顕微鏡による観測はチャージアップを避けるために、加
速電圧1kV以下の低加速電圧で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低加速
電圧では電子ビーム径の縮小と大きなビーム電流及び広
い視野とを両立させることは困難である。
電圧では電子ビーム径の縮小と大きなビーム電流及び広
い視野とを両立させることは困難である。
【0005】近年、小さな電子ビーム径と大ビーム径の
縮小を両立させる方式として、電子顕微鏡の教頭全体を
スケーリングして小型化する方式が提案されている。し
かしながら、この場合は広い視野を得ることは困難であ
り、またステージ移動回数が増加し、そのため検査の高
速化が困難になる。
縮小を両立させる方式として、電子顕微鏡の教頭全体を
スケーリングして小型化する方式が提案されている。し
かしながら、この場合は広い視野を得ることは困難であ
り、またステージ移動回数が増加し、そのため検査の高
速化が困難になる。
【0006】従って、本発明は上記従来の問題点を解決
し、微細な回路パターンの検査を高速に行える検査装置
及び方法並びにこの方法に適した回路パターン配置を提
供することを目的とする。
し、微細な回路パターンの検査を高速に行える検査装置
及び方法並びにこの方法に適した回路パターン配置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【0008】回転軸32を中心に回転可能なステージ3
0上に、同一回路パターンを有する被検査対象1〜n
(nは整数)を回転軸32に対して対称となるように配
置する。図示する例では、被検査対象1〜nはウェハで
あり、それぞれのオリエンテーションフラットが外向き
となるように配置されている。また、一組の第1のセン
サ10及び第2のセンサ20が、回転軸32を通るステ
ージ30の径方向に移動可能に設けられている。より詳
細には、第1のセンサ10及び第2のセンサ20は、回
転軸32を中心にこれから最も近い位置rminと最も
遠い位置rmaxとの間を移動できる。検査時、第1の
センサ10及び第2のセンサ20は、回転軸32から等
しい距離rに位置するように外側に移動し、2つの被検
査対象(図1の場合では、被検査対象2とn−2)上の
点を観測する。信号処理回路40は第1のセンサ10の
出力信号S1及び第2のセンサ出力信号S2とを比較
し、回路パターンが正常かどうかを検査し、検査出力信
号を出力する。
0上に、同一回路パターンを有する被検査対象1〜n
(nは整数)を回転軸32に対して対称となるように配
置する。図示する例では、被検査対象1〜nはウェハで
あり、それぞれのオリエンテーションフラットが外向き
となるように配置されている。また、一組の第1のセン
サ10及び第2のセンサ20が、回転軸32を通るステ
ージ30の径方向に移動可能に設けられている。より詳
細には、第1のセンサ10及び第2のセンサ20は、回
転軸32を中心にこれから最も近い位置rminと最も
遠い位置rmaxとの間を移動できる。検査時、第1の
センサ10及び第2のセンサ20は、回転軸32から等
しい距離rに位置するように外側に移動し、2つの被検
査対象(図1の場合では、被検査対象2とn−2)上の
点を観測する。信号処理回路40は第1のセンサ10の
出力信号S1及び第2のセンサ出力信号S2とを比較
し、回路パターンが正常かどうかを検査し、検査出力信
号を出力する。
【0009】なお、センサは2つに限られず、被検査対
象の数に等しいかまたはその約数個設けてもよい。この
場合にも、複数組のセンサは、回転軸32を通るステー
ジ30の径方向に移動可能に設けられる。
象の数に等しいかまたはその約数個設けてもよい。この
場合にも、複数組のセンサは、回転軸32を通るステー
ジ30の径方向に移動可能に設けられる。
【0010】
【作用】図2は、図1に示す構成の動作を示す波形図で
ある。
ある。
【0011】図2(A)に示すように、時刻0からte
ndまでの検査時、第1のセンサ10及び第2のセンサ
20は、rmaxの位置からrminの位置まで定速度
で移動する。また図2(B)に示すように、ステージ3
0は定速度で回転する。この状態で得られる第1のセン
サ10の出力信号S1の波形を図2(C)に示し、第2
のセンサ20の出力信号S2の波形を図2(D)に示
す。n個の被検査対象は同一回路パターンを有するの
で、回路パターンが正常に形成されていれば第1のセン
サ10及び第2のセンサ20の出力信号波形は同一であ
る。図2(C)及び図2(D)では同一部分の拡大した
信号波形を示しているが、2つの被検査対象の少なくと
も一方の回路パターンが異常であるため、両者の出力信
号波形は異なっている。
ndまでの検査時、第1のセンサ10及び第2のセンサ
20は、rmaxの位置からrminの位置まで定速度
で移動する。また図2(B)に示すように、ステージ3
0は定速度で回転する。この状態で得られる第1のセン
サ10の出力信号S1の波形を図2(C)に示し、第2
のセンサ20の出力信号S2の波形を図2(D)に示
す。n個の被検査対象は同一回路パターンを有するの
で、回路パターンが正常に形成されていれば第1のセン
サ10及び第2のセンサ20の出力信号波形は同一であ
る。図2(C)及び図2(D)では同一部分の拡大した
信号波形を示しているが、2つの被検査対象の少なくと
も一方の回路パターンが異常であるため、両者の出力信
号波形は異なっている。
【0012】図2(E)は、図1の信号処理回路40の
動作を示す。センサ出力信号S1及びS2は、第1のセ
ンサ10及び第2のセンサ20の走査の開始時(t=
0)から終了(t=tend)まで激しくレベルが変動
するが、ほとんどの箇所でしきい値Sth及び−Sth
の範囲内におさまる。パターンに相違がある場合、S1
−S2はしきい値の範囲からはみでるため、パターンの
異常を検出できる。また、異常パターンの位置は、セン
サ位置rとステージ30の回転角θで特定できる。
動作を示す。センサ出力信号S1及びS2は、第1のセ
ンサ10及び第2のセンサ20の走査の開始時(t=
0)から終了(t=tend)まで激しくレベルが変動
するが、ほとんどの箇所でしきい値Sth及び−Sth
の範囲内におさまる。パターンに相違がある場合、S1
−S2はしきい値の範囲からはみでるため、パターンの
異常を検出できる。また、異常パターンの位置は、セン
サ位置rとステージ30の回転角θで特定できる。
【0013】なお、図2(E)に示す場合、信号処理回
路40はアナログの出力信号S1及びS2の差分としき
い値±Sthと比較することでパターンの異常を検出し
ているが、この動作に限定されない。例えば、出力信号
S1及びS2を比較して二値化又は三値化した結果を比
較してもよい。また、アナログの出力信号S1及びS2
をA/D変換した結果を比較してもよい。
路40はアナログの出力信号S1及びS2の差分としき
い値±Sthと比較することでパターンの異常を検出し
ているが、この動作に限定されない。例えば、出力信号
S1及びS2を比較して二値化又は三値化した結果を比
較してもよい。また、アナログの出力信号S1及びS2
をA/D変換した結果を比較してもよい。
【0014】さらに、後述するように、1つのウェハ内
の回路パターンの検査を行うこともできる。
の回路パターンの検査を行うこともできる。
【0015】なお、上記構成により、視野の狭い小型化
された鏡筒を持った走査型電子顕微鏡を第1のセンサ1
0及び第2のセンサ20として用いることができる。例
えば、回路パターンを0.05μmの分解能で検査をす
る場合を想定する。ここで、小型化された鏡筒を持った
走査型電子顕微鏡においては、電子ビームの偏向は、当
該電子ビーム位置の補正に限って適用するものとする。
50MHzのレートで検査を行うものとして、rmax
の位置で0.05μmの分解能を得るためには、ステー
ジ30の回転速度をN(rps)とし、第1のセンサ1
0及び第2のセンサ20の径方向移動速度をV(μm/
s)とすると、 N=(50×106 ×0.05×10-6(m)) /π×8(インチ) =4.05 V=2×N×0.05×10-6(m/s) =0.4(μm/s) となる。すなわち、ステージ30を4回回転させる間に
センサ10及び20をそれぞれ0.4(μm/s)で移
動させれば良い。このように、被検査対象を回転させ、
センサ10及び20をゆっくりと移動させることによ
り、電子ビームの偏向を行わなくても0.05μmの分
解能のパターン検査を実行することができる。
された鏡筒を持った走査型電子顕微鏡を第1のセンサ1
0及び第2のセンサ20として用いることができる。例
えば、回路パターンを0.05μmの分解能で検査をす
る場合を想定する。ここで、小型化された鏡筒を持った
走査型電子顕微鏡においては、電子ビームの偏向は、当
該電子ビーム位置の補正に限って適用するものとする。
50MHzのレートで検査を行うものとして、rmax
の位置で0.05μmの分解能を得るためには、ステー
ジ30の回転速度をN(rps)とし、第1のセンサ1
0及び第2のセンサ20の径方向移動速度をV(μm/
s)とすると、 N=(50×106 ×0.05×10-6(m)) /π×8(インチ) =4.05 V=2×N×0.05×10-6(m/s) =0.4(μm/s) となる。すなわち、ステージ30を4回回転させる間に
センサ10及び20をそれぞれ0.4(μm/s)で移
動させれば良い。このように、被検査対象を回転させ、
センサ10及び20をゆっくりと移動させることによ
り、電子ビームの偏向を行わなくても0.05μmの分
解能のパターン検査を実行することができる。
【0016】なお、レートを50MHzよりも高くする
ためには、ステージ30の回転速度及び/又はセンサの
組数を増やせば良い。
ためには、ステージ30の回転速度及び/又はセンサの
組数を増やせば良い。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例として、第1のセン
サ10及び第2のセンサ20として二次電子(反射電
子)検出器と内臓した電子ビーム収束鏡筒を用いた5イ
ンチウェハの検査装置を説明する。
サ10及び第2のセンサ20として二次電子(反射電
子)検出器と内臓した電子ビーム収束鏡筒を用いた5イ
ンチウェハの検査装置を説明する。
【0018】機構系100 図3は、この検査装置の機構系100を示す図である。
【0019】機構系100は、回転ステージ52、セン
サ54、センサステージ56、試料室(高真空チェン
バ)58からなる検査機構110と、ウェハロード機構
60、ロードロック室62、ゲートバルブ64からなる
ロードロック機構120と、ロータリポンプ66、ター
ボ分子ポンプ68、第1のバルブ70、第2のバルブ7
2からなる真空排気機構130と、全体の構造を保持す
る架台140から構成される。尚便宜上、もう一方のセ
ンサの図示は省略してある。
サ54、センサステージ56、試料室(高真空チェン
バ)58からなる検査機構110と、ウェハロード機構
60、ロードロック室62、ゲートバルブ64からなる
ロードロック機構120と、ロータリポンプ66、ター
ボ分子ポンプ68、第1のバルブ70、第2のバルブ7
2からなる真空排気機構130と、全体の構造を保持す
る架台140から構成される。尚便宜上、もう一方のセ
ンサの図示は省略してある。
【0020】検査機構系100は、試料室(高真空チェ
ンバ)58の中に格納されている。検査機構系100
は、ロードロック室62と、ゲートバルブ64で接続さ
れ、ターボ分子ポンプ68によって超高真空に排気され
る。試料室58の底面には、市販の50l/secクラ
スのターボ分子ポンプを4機程度接続する事は容易にで
きる。200l/sec程度の排気速度が得られた場
合、ウェハを6枚程度回転ステージ52に搭載しても、
数分で10-5Pa台の真空度を得ることが可能である。
ンバ)58の中に格納されている。検査機構系100
は、ロードロック室62と、ゲートバルブ64で接続さ
れ、ターボ分子ポンプ68によって超高真空に排気され
る。試料室58の底面には、市販の50l/secクラ
スのターボ分子ポンプを4機程度接続する事は容易にで
きる。200l/sec程度の排気速度が得られた場
合、ウェハを6枚程度回転ステージ52に搭載しても、
数分で10-5Pa台の真空度を得ることが可能である。
【0021】回転ステージ52は、磁性流体で真空シー
ルを行い、エアスピンドルで保持する構造とすることに
より、50nm程度の軸ズレを実現できる。また、回転
ステージ52の駆動をPLL制御のエアスピンドルモー
タを用いて行うことにより、回転ムラを0.02%と非
常に小さな値に抑える事ができる。
ルを行い、エアスピンドルで保持する構造とすることに
より、50nm程度の軸ズレを実現できる。また、回転
ステージ52の駆動をPLL制御のエアスピンドルモー
タを用いて行うことにより、回転ムラを0.02%と非
常に小さな値に抑える事ができる。
【0022】ステージ回転角は、軸受け73でサポート
されたモータ74に内蔵のロータリエンコーダで検出す
る事が可能であるが、より高い精度で回転角を検出した
い場合は、回転ステージ52の側面にリニアスケールと
同様のパターンをエッチングすることにより、10-6〜
10-7red の角度分解能を得る事が可能となる。これ
は、回転ステージ52の外周において円周方向に、リニ
アスケールと同様の数10〜100nmの空間分解能が
得られる事に相当する。
されたモータ74に内蔵のロータリエンコーダで検出す
る事が可能であるが、より高い精度で回転角を検出した
い場合は、回転ステージ52の側面にリニアスケールと
同様のパターンをエッチングすることにより、10-6〜
10-7red の角度分解能を得る事が可能となる。これ
は、回転ステージ52の外周において円周方向に、リニ
アスケールと同様の数10〜100nmの空間分解能が
得られる事に相当する。
【0023】ウェハは、静電チャック機構を用いること
により、パターンを下に向けた形で回転ステージに搭載
される。これにより、物理的な塵の落下によるパターン
面の汚染を防止できる。
により、パターンを下に向けた形で回転ステージに搭載
される。これにより、物理的な塵の落下によるパターン
面の汚染を防止できる。
【0024】もし、被検査パターンの線幅が比較的大き
く、チャック機構からの発塵が問題とならない場合は、
被検査対称を爪で保存する構造としても構わない。
く、チャック機構からの発塵が問題とならない場合は、
被検査対称を爪で保存する構造としても構わない。
【0025】センサ54は、センサステージ56上に搭
載され、モータ76により動径方向に送られる。センサ
ステージ56の駆動は、真空外にモータ76を配置し、
磁性流体シールで回転を導入し、ボールネジを用いて動
径方向にステージを送る機構135が安価でメリットが
大きい。ステージ位置は、リニアスケールで検出すれ
ば、数10nmの精度で検出する事が可能である。もち
ろん、レーザ測長器を用いても構わないが、回転ステー
ジの精度(50nm程度)を考慮すれば、、リニアスケ
ールを使用する方が適当である。
載され、モータ76により動径方向に送られる。センサ
ステージ56の駆動は、真空外にモータ76を配置し、
磁性流体シールで回転を導入し、ボールネジを用いて動
径方向にステージを送る機構135が安価でメリットが
大きい。ステージ位置は、リニアスケールで検出すれ
ば、数10nmの精度で検出する事が可能である。もち
ろん、レーザ測長器を用いても構わないが、回転ステー
ジの精度(50nm程度)を考慮すれば、、リニアスケ
ールを使用する方が適当である。
【0026】なお、インチワームモータや超高真空対応
のステッピングモータを試料室に入れて使用する場合
は、回転導入機構を省略できるため、機械的には簡略に
なるが、インチワームモータの場合は高圧パルスによる
ノイズ発生に、ステッピングモータの場合は浮遊磁界発
生に対するシールドを装着する事が必要となる。
のステッピングモータを試料室に入れて使用する場合
は、回転導入機構を省略できるため、機械的には簡略に
なるが、インチワームモータの場合は高圧パルスによる
ノイズ発生に、ステッピングモータの場合は浮遊磁界発
生に対するシールドを装着する事が必要となる。
【0027】ロードロック機構120は、ウェハロード
機構60、ロードロック室62、ゲートバルブ64から
なり、試料室58の真空を破らずにウェハを着脱する手
段を提供するものである。
機構60、ロードロック室62、ゲートバルブ64から
なり、試料室58の真空を破らずにウェハを着脱する手
段を提供するものである。
【0028】ウェハロード機構150は、静電チャック
を用いた市販のウェハロード機構を改造して用いる事が
できる。すなわち、ステージや軸受け等の部分に蒸気圧
の高い潤滑油が使用されている場合は、真空対応の潤滑
油や二流化モリブデン等の固体潤滑を使用するか、ある
いは真空対応のベアリングを使用する。モータも、潤滑
油の蒸発が問題になる場合は、真空対応のモータに置き
換える。熱発生は、ウェハロード機構をウェハの着脱時
にのみ通電して用いる事により、問題とならない。
を用いた市販のウェハロード機構を改造して用いる事が
できる。すなわち、ステージや軸受け等の部分に蒸気圧
の高い潤滑油が使用されている場合は、真空対応の潤滑
油や二流化モリブデン等の固体潤滑を使用するか、ある
いは真空対応のベアリングを使用する。モータも、潤滑
油の蒸発が問題になる場合は、真空対応のモータに置き
換える。熱発生は、ウェハロード機構をウェハの着脱時
にのみ通電して用いる事により、問題とならない。
【0029】ロードロック室62は、ゲートバルブ64
で試料室58と接続されており、バルブ70を経由して
ロータリポンプ66に接続されている。また、図には示
していないが、ウェハカセットをロードロック室62に
出し入れするための扉と、ロードロック室62をリーク
するためのリークバルブも必要である。
で試料室58と接続されており、バルブ70を経由して
ロータリポンプ66に接続されている。また、図には示
していないが、ウェハカセットをロードロック室62に
出し入れするための扉と、ロードロック室62をリーク
するためのリークバルブも必要である。
【0030】試料室58が既に真空に保たれている状態
における、ウェハの着脱シーケンスについて説明する。
試料室58が真空に保たれている場合は、バルブ70は
閉、バルブ72は開、ゲートバルブ64は閉である。
における、ウェハの着脱シーケンスについて説明する。
試料室58が真空に保たれている場合は、バルブ70は
閉、バルブ72は開、ゲートバルブ64は閉である。
【0031】まず、ウェハカセット78をウェハロード
機構60に装着するために、ロードロック室62をリー
クする。この時、バルブ70は閉、ゲートバルブ64は
閉である。この状態でリークバルブを開にすると、ロー
ドロック室62の内部が大気圧になる。ロードロック室
62が大気圧になった時点でロードロック室62の扉を
開け、ウェハカセット78をロードロック機構120に
装着する。
機構60に装着するために、ロードロック室62をリー
クする。この時、バルブ70は閉、ゲートバルブ64は
閉である。この状態でリークバルブを開にすると、ロー
ドロック室62の内部が大気圧になる。ロードロック室
62が大気圧になった時点でロードロック室62の扉を
開け、ウェハカセット78をロードロック機構120に
装着する。
【0032】次に、ロードロック室62の扉を閉じ、リ
ークバルブを閉にしてバルブ72を閉じ、バルブ70を
開けてロードロック室62を排気する。200l/分程
度の排気速度を持つロータリポンプを用いた場合、2分
程度でロードロック室62内部を10-1〜10-2Pa台ま
で排気できる。
ークバルブを閉にしてバルブ72を閉じ、バルブ70を
開けてロードロック室62を排気する。200l/分程
度の排気速度を持つロータリポンプを用いた場合、2分
程度でロードロック室62内部を10-1〜10-2Pa台ま
で排気できる。
【0033】排気開始後、指定時間(1〜2分)でバル
ブ70を閉じ、ゲートバルブ64とハルブ72を開け
る。すると、ロードロック室62は、速やかに10-4Pa
台に排気される。
ブ70を閉じ、ゲートバルブ64とハルブ72を開け
る。すると、ロードロック室62は、速やかに10-4Pa
台に排気される。
【0034】この状態で、回転ステージ52にウェハを
装着する。ウェハの装着が終了すると、ゲートバルブ6
4は閉じられ、ロードロック室62と試料室58は分離
される。試料室58の真空度は、試料室58に対するロ
ードロック室62からのガスの流入が無くなくため、速
やかに10-5Pa台まで回復する。
装着する。ウェハの装着が終了すると、ゲートバルブ6
4は閉じられ、ロードロック室62と試料室58は分離
される。試料室58の真空度は、試料室58に対するロ
ードロック室62からのガスの流入が無くなくため、速
やかに10-5Pa台まで回復する。
【0035】ウェハの検査が終了すると、ゲートバルブ
64を再び開けて、ウェハを回転ステージ52からウェ
ハカセット78に戻し、再びゲートバルブ64を閉じ
る。
64を再び開けて、ウェハを回転ステージ52からウェ
ハカセット78に戻し、再びゲートバルブ64を閉じ
る。
【0036】以上の手順を繰り返すことにより、連続し
てウェハカセットを交換して、異なるウェハの組に対し
てパターン検査を行う事ができる。
てウェハカセットを交換して、異なるウェハの組に対し
てパターン検査を行う事ができる。
【0037】ウェハカセット78に装着できるウェハの
枚数が回転ステージ52に装着できるウェハの枚数より
多い場合(倍数)は、ロードロック室62のリークの回
数を減らす事が可能となることは言うまでもない。
枚数が回転ステージ52に装着できるウェハの枚数より
多い場合(倍数)は、ロードロック室62のリークの回
数を減らす事が可能となることは言うまでもない。
【0038】真空排気機構130に関しては、ロータリ
ポンプ66は200l/分クラスのものを、ターボ分子
ポンプ68は50l/秒クラスのものを3〜4台持つこ
とが望ましい。もし、装置全体の大きさが大きくなる事
が許容できる場合は、200〜300l/秒クラスのタ
ーボ分子ポンプを1台だけ使用することにより、装置の
コストを抑える事ができる。
ポンプ66は200l/分クラスのものを、ターボ分子
ポンプ68は50l/秒クラスのものを3〜4台持つこ
とが望ましい。もし、装置全体の大きさが大きくなる事
が許容できる場合は、200〜300l/秒クラスのタ
ーボ分子ポンプを1台だけ使用することにより、装置の
コストを抑える事ができる。
【0039】バルブ70とバルブ72としては、大きな
コンダクタンスが取れ、比較的安価なバタフライバルブ
が適当である。
コンダクタンスが取れ、比較的安価なバタフライバルブ
が適当である。
【0040】架台140に関しては、ロータリポンプ6
6の振動のアイソレーションに配慮する事が必要であ
る。
6の振動のアイソレーションに配慮する事が必要であ
る。
【0041】ロードロック室62及び試料室58と架台
140の間にダンパを入れる事、ロータリポンプ66と
ロードロック室62およびターボ分子ポンプ68間の接
続を軽量かつフレキシブルな配管にすることにより、振
動のエネルギが伝わりにくくする事が必要である。
140の間にダンパを入れる事、ロータリポンプ66と
ロードロック室62およびターボ分子ポンプ68間の接
続を軽量かつフレキシブルな配管にすることにより、振
動のエネルギが伝わりにくくする事が必要である。
【0042】センサ54構成例:図4は、実施例におけ
るセンサ54の構成例を示したものである。この場合
は、センサ54の構成は、基本的に走査型電子顕微鏡
(SEM)と同一である。
るセンサ54の構成例を示したものである。この場合
は、センサ54の構成は、基本的に走査型電子顕微鏡
(SEM)と同一である。
【0043】センサ54は、大きく分けて、電子銃部8
0、電子銃アイソレーション機構82、ガンアライメン
ト用8極偏向器84(二段)、偏向走査用8極偏向器8
6、ディテクタ88、及び、対物レンズ90からなる。
0、電子銃アイソレーション機構82、ガンアライメン
ト用8極偏向器84(二段)、偏向走査用8極偏向器8
6、ディテクタ88、及び、対物レンズ90からなる。
【0044】電子銃部80は、エミッタ202、第1ア
ノード電極204、第2アノード電極206、及び、真
空ポンプ208からなる。パターン検査用のSEMに
は、TFE(熱電界放出)あるいはCFE(冷電界放
出)による電界放出電子銃が用いられる。電界放出電子
銃(エミッタ)を用いる場合は、エミッタの近傍を10
-7Pa台の真空度に保つ事が必要である。センサ54の外
部を10-5Pa台よりも良い真空度に保つためには、コス
トおよび装置サイズの増加が必要となるため、電子銃部
80の差動排気を行って10-7Pa台の真空度を保つ必要
がある。
ノード電極204、第2アノード電極206、及び、真
空ポンプ208からなる。パターン検査用のSEMに
は、TFE(熱電界放出)あるいはCFE(冷電界放
出)による電界放出電子銃が用いられる。電界放出電子
銃(エミッタ)を用いる場合は、エミッタの近傍を10
-7Pa台の真空度に保つ事が必要である。センサ54の外
部を10-5Pa台よりも良い真空度に保つためには、コス
トおよび装置サイズの増加が必要となるため、電子銃部
80の差動排気を行って10-7Pa台の真空度を保つ必要
がある。
【0045】電子銃部80の真空ポンプ208として
は、ため込み式ゲッタポンプ、あるいは、蒸着式のゲッ
タポンプが、小型であること、排気速度が大きいこと、
到達真空度が高いことから適当である。図中には、ため
込み式ゲッタポンプ(商品名NEG)を真空ポンプ20
8とした例を示した。
は、ため込み式ゲッタポンプ、あるいは、蒸着式のゲッ
タポンプが、小型であること、排気速度が大きいこと、
到達真空度が高いことから適当である。図中には、ため
込み式ゲッタポンプ(商品名NEG)を真空ポンプ20
8とした例を示した。
【0046】NEGは、成形の自由度が大きく、フィラ
メントの両端に通電加熱して、活性化するだけで、ポン
プとして使用できる。この図に示した、NEGで1l/
秒以上の排気速度が期待できる。従って、電子銃アイソ
レーション機構部のオリフィスの直径を300〜500
μm程度に取ることにより、2桁の差圧を発生する事が
できる。
メントの両端に通電加熱して、活性化するだけで、ポン
プとして使用できる。この図に示した、NEGで1l/
秒以上の排気速度が期待できる。従って、電子銃アイソ
レーション機構部のオリフィスの直径を300〜500
μm程度に取ることにより、2桁の差圧を発生する事が
できる。
【0047】蒸着式のゲッタポンプを用いても性能的に
は、問題は無いが、Ti蒸着眼の膜厚が厚くなった場合
は、蒸着膜が剥離しているため、蒸着面の下方に剥き出
しの電極を配置してはいけない。また、エミッタやアノ
ードにTiが蒸着しないように、遮蔽板を設ける事が必
要である。
は、問題は無いが、Ti蒸着眼の膜厚が厚くなった場合
は、蒸着膜が剥離しているため、蒸着面の下方に剥き出
しの電極を配置してはいけない。また、エミッタやアノ
ードにTiが蒸着しないように、遮蔽板を設ける事が必
要である。
【0048】第1アノード電極204には、エミッタ先
端に電界放出を行うために十分な電界強度を与えるよう
なバイアスが印加される。第2アノード電極206の印
加電圧により、電子銃部分80のレンズ特性が変化す
る。第2アノード電極206の印加電圧を変えて、電子
ビームの開き角を変える事により、ビーム電流の制御を
行う事も可能である。
端に電界放出を行うために十分な電界強度を与えるよう
なバイアスが印加される。第2アノード電極206の印
加電圧により、電子銃部分80のレンズ特性が変化す
る。第2アノード電極206の印加電圧を変えて、電子
ビームの開き角を変える事により、ビーム電流の制御を
行う事も可能である。
【0049】電子銃のアイソレーション機構82は、例
えばバイトンのOリングをスライドさせてオリフィスを
塞ぐ事で実現できる。Oリングの直径を3mm程度と
し、Oリングを約30%程度潰して使用する場合、Oリ
ングをスライドさせるには、約1キロの力が必要とな
る。
えばバイトンのOリングをスライドさせてオリフィスを
塞ぐ事で実現できる。Oリングの直径を3mm程度と
し、Oリングを約30%程度潰して使用する場合、Oリ
ングをスライドさせるには、約1キロの力が必要とな
る。
【0050】図4に示すように、Oリングとビーム通過
孔を持つロットを1キロ強のバネで支持することによ
り、ロットが自由に動ける場合はビーム通過孔とオリフ
ィスを通して、電子ビームが通過でき、ロットを2キロ
強の力で右から抑えた場合はOリングが左に移動してオ
リフィスを塞ぐといった動作が可能となる。ロットを抑
える機構としては、ロットをステージの移動方向と水平
に配置し、また、試料室の側面に突起を設け、ステージ
を動径方向の外側に移動した場合に突起がロットを押す
ような構造が考えられる。
孔を持つロットを1キロ強のバネで支持することによ
り、ロットが自由に動ける場合はビーム通過孔とオリフ
ィスを通して、電子ビームが通過でき、ロットを2キロ
強の力で右から抑えた場合はOリングが左に移動してオ
リフィスを塞ぐといった動作が可能となる。ロットを抑
える機構としては、ロットをステージの移動方向と水平
に配置し、また、試料室の側面に突起を設け、ステージ
を動径方向の外側に移動した場合に突起がロットを押す
ような構造が考えられる。
【0051】ガンアライメント電極84は、電子銃部8
0からの電子ビームをアパーチャに正しく入射させる様
に電子ビームを偏向する。アパーチャでビーム電流を制
限し、偏向走査用偏向器86により電子ビーム位置を補
正し、対物レンズ90で試料面に電子ビームをフォーカ
スする。
0からの電子ビームをアパーチャに正しく入射させる様
に電子ビームを偏向する。アパーチャでビーム電流を制
限し、偏向走査用偏向器86により電子ビーム位置を補
正し、対物レンズ90で試料面に電子ビームをフォーカ
スする。
【0052】試料から放出された二次電子(反射電子)
は、例えばシンチレータを塗布したライトパイプとフォ
トマルチプライヤ(PMT)を組み合わせたディテクタ
88を用いて構成することにより、50MHz程度の帯
域を得る事ができる。
は、例えばシンチレータを塗布したライトパイプとフォ
トマルチプライヤ(PMT)を組み合わせたディテクタ
88を用いて構成することにより、50MHz程度の帯
域を得る事ができる。
【0053】なお、このセンサ54には最大5kV程度
の高圧線と真空ポンプ用の数Aの電流線、二次電子信号
及び偏向走査用信号といった高速信号の給電線を含め
て、約30本の給電線を接続する事が必要である。
の高圧線と真空ポンプ用の数Aの電流線、二次電子信号
及び偏向走査用信号といった高速信号の給電線を含め
て、約30本の給電線を接続する事が必要である。
【0054】配線の布線に関しては、ステージが移動し
てもセンサに応力がかからない事、また、ステージ移動
しても配線が暴れない事が必要である。前者に関して
は、全ての線をいったんステージ上で受け止める事によ
り解決できる。後者に関しては、ステージ上で低速の信
号線と電流線をポリイミド製のフラットケーブルに接続
し、試料室の側壁に設けたハーメチックシールのコネク
タに接続することにより、10本強に減らす事ができ
る。電流線は、フラットケーブルの数本の配線にパラレ
ルに接続する。フラットケーブルを特注する場合は、周
波数特性及びクロストーク特性を考慮する事が可能とな
り、高速信号もフラットケーブルで接続されるため、配
線を5本程度に減らす事が可能である。また、高圧線に
はテフロンの被覆線を用いる事ができる。テフロンの被
覆線は、柔軟なためフラットケーブルに沿わせることに
より、機械的にフラットケーブルと一体化させる事は容
易にできる。
てもセンサに応力がかからない事、また、ステージ移動
しても配線が暴れない事が必要である。前者に関して
は、全ての線をいったんステージ上で受け止める事によ
り解決できる。後者に関しては、ステージ上で低速の信
号線と電流線をポリイミド製のフラットケーブルに接続
し、試料室の側壁に設けたハーメチックシールのコネク
タに接続することにより、10本強に減らす事ができ
る。電流線は、フラットケーブルの数本の配線にパラレ
ルに接続する。フラットケーブルを特注する場合は、周
波数特性及びクロストーク特性を考慮する事が可能とな
り、高速信号もフラットケーブルで接続されるため、配
線を5本程度に減らす事が可能である。また、高圧線に
はテフロンの被覆線を用いる事ができる。テフロンの被
覆線は、柔軟なためフラットケーブルに沿わせることに
より、機械的にフラットケーブルと一体化させる事は容
易にできる。
【0055】制御系300:図5に制御系300を示
す。図示する制御系300は大別して、電子光学系制御
回路310、回転ステージコントローラ320、センサ
制御回路3301 〜330n、スキャン制御回路34
0、データ比較判定回路350、フェイルメモリ36
0、制御用計算機370からなる。
す。図示する制御系300は大別して、電子光学系制御
回路310、回転ステージコントローラ320、センサ
制御回路3301 〜330n、スキャン制御回路34
0、データ比較判定回路350、フェイルメモリ36
0、制御用計算機370からなる。
【0056】前述の機構系100は、回転ステージコン
トローラ320、センサ制御回路3301 〜330n、
及び電子光学系制御回路310と接続されている。回転
ステージ52は回転ステージコントローラ320からの
制御信号によって制御され、回転角検出値が機構系10
0から回転ステージコントローラ320に通知される。
トローラ320、センサ制御回路3301 〜330n、
及び電子光学系制御回路310と接続されている。回転
ステージ52は回転ステージコントローラ320からの
制御信号によって制御され、回転角検出値が機構系10
0から回転ステージコントローラ320に通知される。
【0057】電子光学系制御信号310は、電子銃部8
0、アライメント用8極電極84、対物レンズ90、電
子ビーム偏向器86、検出ディテクタ88、真空ポンプ
208等の動作を設定するための信号である。
0、アライメント用8極電極84、対物レンズ90、電
子ビーム偏向器86、検出ディテクタ88、真空ポンプ
208等の動作を設定するための信号である。
【0058】センサ制御回路3301 〜330nとのイ
ンタフェース信号は、センサ位置、駆動信号、センサ出
力である。これらは、各センサの単位でまとめらてい
る。センサ位置は、リニアスケールにより検出したセン
サ(ステージ)位置の測定値である。駆動信号は、ステ
ージを駆動するためのステッピングモータ駆動パルスで
ある。センサ出力は、ディテクタ(PMT検出器)88
からのアナログ信号を出力するものである。
ンタフェース信号は、センサ位置、駆動信号、センサ出
力である。これらは、各センサの単位でまとめらてい
る。センサ位置は、リニアスケールにより検出したセン
サ(ステージ)位置の測定値である。駆動信号は、ステ
ージを駆動するためのステッピングモータ駆動パルスで
ある。センサ出力は、ディテクタ(PMT検出器)88
からのアナログ信号を出力するものである。
【0059】電子光学系制御回路310は、機構系10
0、偏向補正電圧発生回路3331〜333n、及び制
御用計算機370と接続されている。電子光学系制御回
路310から機構系100には、電子銃部80、アライ
メント用8極電極84、対物レンズ90、電子ビーム偏
向器86、ディテクタ88、真空ポンプ208等の動作
を設定するための信号が供給される。偏向補正電圧発生
回路3331 〜333nは、センサの数だけ有る。電子
光学系制御回路310は、偏向補正電圧発生回路333
1 〜333nからX方向の偏向補正量defx, Y方向の偏
向補正量defyを受け取ると、この値を偏向走査用8極偏
向器86の偏向電圧に変換して機構系100に給電す
る。電子光学系制御回路310は、制御用計算機370
と汎用バス380で接続される。電子光学系制御回路3
10は、汎用バス380から電子銃部80、アライメン
ト用8極電極84、対物レンズ90、ディテクタ88、
真空ポンプ208等の動作設定信号を受け取り、当該信
号に従って、機構系100を制御する。
0、偏向補正電圧発生回路3331〜333n、及び制
御用計算機370と接続されている。電子光学系制御回
路310から機構系100には、電子銃部80、アライ
メント用8極電極84、対物レンズ90、電子ビーム偏
向器86、ディテクタ88、真空ポンプ208等の動作
を設定するための信号が供給される。偏向補正電圧発生
回路3331 〜333nは、センサの数だけ有る。電子
光学系制御回路310は、偏向補正電圧発生回路333
1 〜333nからX方向の偏向補正量defx, Y方向の偏
向補正量defyを受け取ると、この値を偏向走査用8極偏
向器86の偏向電圧に変換して機構系100に給電す
る。電子光学系制御回路310は、制御用計算機370
と汎用バス380で接続される。電子光学系制御回路3
10は、汎用バス380から電子銃部80、アライメン
ト用8極電極84、対物レンズ90、ディテクタ88、
真空ポンプ208等の動作設定信号を受け取り、当該信
号に従って、機構系100を制御する。
【0060】回転ステージコントローラ320は、機構
系100、偏向補正電圧発生回路3331 〜333n、
スキャン制御回路340、データ比較判定回路350、
及びフェイルメモリ360と接続されている。回転ステ
ージコントローラ320から機構系100には、回転ス
テージ52を駆動するための制御信号が給電される。機
構系100から、回転ステージコントローラ320に
は、回転検出値が通知される。
系100、偏向補正電圧発生回路3331 〜333n、
スキャン制御回路340、データ比較判定回路350、
及びフェイルメモリ360と接続されている。回転ステ
ージコントローラ320から機構系100には、回転ス
テージ52を駆動するための制御信号が給電される。機
構系100から、回転ステージコントローラ320に
は、回転検出値が通知される。
【0061】回転ステージコントローラ320は、スキ
ャン制御回路340から回転数N(r.p.m)とクロ
ック出力条件を受け取る。回転ステージコントローラ3
20は、回転ステージの回転数がNに成るように制御信
号を発する。回転ステージコントローラ320は、回転
角検出値を監視して、回転角の目標値と回転角の検出値
の偏差δφが一定の範囲になった場合にクロック発生を
開始する。
ャン制御回路340から回転数N(r.p.m)とクロ
ック出力条件を受け取る。回転ステージコントローラ3
20は、回転ステージの回転数がNに成るように制御信
号を発する。回転ステージコントローラ320は、回転
角検出値を監視して、回転角の目標値と回転角の検出値
の偏差δφが一定の範囲になった場合にクロック発生を
開始する。
【0062】偏差δφは、各センサの偏向補正電圧発生
回路3331 〜333nにも供給されて、偏向補正電圧
の発生に使用される。
回路3331 〜333nにも供給されて、偏向補正電圧
の発生に使用される。
【0063】クロックは、ステージ回転角目標値を示す
ものである。データ比較回路350は、当該クロックを
逓倍してサンプリングタイミングを発生する。フェイル
メモリ360は、当該クロックを逓倍することにより、
メモリアドレスをインクレメントするためのストローブ
を得る。偏向補正電圧発生回路3331 〜333nは、
当該クロックを偏向補正電圧の発生タイミングとして用
いる。
ものである。データ比較回路350は、当該クロックを
逓倍してサンプリングタイミングを発生する。フェイル
メモリ360は、当該クロックを逓倍することにより、
メモリアドレスをインクレメントするためのストローブ
を得る。偏向補正電圧発生回路3331 〜333nは、
当該クロックを偏向補正電圧の発生タイミングとして用
いる。
【0064】センサ制御回路3301 〜330nは、ス
テージコントローラ3331 〜333nと、レベル判定
回路3321 〜332nと、偏向補正電圧発生回路33
31〜333nからなる。センサ制御回路は、センサの
個数分(n個)ある。
テージコントローラ3331 〜333nと、レベル判定
回路3321 〜332nと、偏向補正電圧発生回路33
31〜333nからなる。センサ制御回路は、センサの
個数分(n個)ある。
【0065】ステージコントローラ3331 〜333n
は、動径方向に移動するセンサステージ76を制御する
回路であり、スキャン制御回路340と、機構系100
と、偏向補正電圧発生回路3331 〜333nに接続さ
れる。スキャン制御回路340はステージコントローラ
3331 〜333nにセンサ位置指定値rを出力する。
ステージコントローラ3331 〜333nは、スキャン
制御回路340からのセンサ位置指定値と機構系100
からのセンサ位置検出値を比較し、センサ位置検出値と
センサ位置指定値の偏差δrが0に近づくようにセンサ
ステージ駆動信号を発生する。δrは、偏向補正電圧発
生回路3331 〜333nに供給されて、偏向補正電圧
の発生に使用される。
は、動径方向に移動するセンサステージ76を制御する
回路であり、スキャン制御回路340と、機構系100
と、偏向補正電圧発生回路3331 〜333nに接続さ
れる。スキャン制御回路340はステージコントローラ
3331 〜333nにセンサ位置指定値rを出力する。
ステージコントローラ3331 〜333nは、スキャン
制御回路340からのセンサ位置指定値と機構系100
からのセンサ位置検出値を比較し、センサ位置検出値と
センサ位置指定値の偏差δrが0に近づくようにセンサ
ステージ駆動信号を発生する。δrは、偏向補正電圧発
生回路3331 〜333nに供給されて、偏向補正電圧
の発生に使用される。
【0066】レベル判定回路3321 〜332nは、セ
ンサ出力をディジタイズする回路であり、機構系100
とデータ比較判定回路350に接続される。レベル判定
回路3321 〜332nは、データ比較判定回路350
からのストローブに同期して機構系100からのセンサ
出力をディジタイズして、当該ディジタイズ結果をレベ
ル判定結果としてデータ比較判定回路350に出力す
る。
ンサ出力をディジタイズする回路であり、機構系100
とデータ比較判定回路350に接続される。レベル判定
回路3321 〜332nは、データ比較判定回路350
からのストローブに同期して機構系100からのセンサ
出力をディジタイズして、当該ディジタイズ結果をレベ
ル判定結果としてデータ比較判定回路350に出力す
る。
【0067】偏向補正電圧発生回路3331 〜333n
は、偏向補正電圧defx,defy を発生する回路で、電子光
学系制御回路310と、回転ステージコントローラ32
0と、ステージコントローラ3311 〜331nと、ス
キャン制御回路340と、制御用計算機370に接続さ
れる。偏向補正電圧発生回路3331 〜333nは、電
子光学系制御回路310に偏向補正電圧defx,defy を供
給する。偏向補正電圧は、ウェハの位置誤差δx,δ
y、ウェハの回転誤差δθ、ステージ回転角φ、ステー
ジ回転角偏差δθ、センサ指定位置r、及び、センサス
テージ位置誤差δrから計算される。ウェハ位置誤差δ
x,δyとウェハ回転誤差δψは、制御用計算機370
から汎用バス380を通して通知される。ステージ回転
角φは、回転ステージコントローラ320からのクロッ
ク信号から求める。クロック信号からφを求めるために
必要な情報は、制御用計算機370から汎用バス380
を通して通知される。ステージ回転角偏差δφは回転ス
テージコントローラ320から偏向補正電圧発生回路3
311 〜333nに通知される。センサ指定位置rはス
キャン制御回路340から偏向補正電圧発生回路333
1 〜333nに通知される。センサステージ位置誤差
は、ステージコントローラから偏向補正電圧発生回路3
331 〜333nに通知される。
は、偏向補正電圧defx,defy を発生する回路で、電子光
学系制御回路310と、回転ステージコントローラ32
0と、ステージコントローラ3311 〜331nと、ス
キャン制御回路340と、制御用計算機370に接続さ
れる。偏向補正電圧発生回路3331 〜333nは、電
子光学系制御回路310に偏向補正電圧defx,defy を供
給する。偏向補正電圧は、ウェハの位置誤差δx,δ
y、ウェハの回転誤差δθ、ステージ回転角φ、ステー
ジ回転角偏差δθ、センサ指定位置r、及び、センサス
テージ位置誤差δrから計算される。ウェハ位置誤差δ
x,δyとウェハ回転誤差δψは、制御用計算機370
から汎用バス380を通して通知される。ステージ回転
角φは、回転ステージコントローラ320からのクロッ
ク信号から求める。クロック信号からφを求めるために
必要な情報は、制御用計算機370から汎用バス380
を通して通知される。ステージ回転角偏差δφは回転ス
テージコントローラ320から偏向補正電圧発生回路3
311 〜333nに通知される。センサ指定位置rはス
キャン制御回路340から偏向補正電圧発生回路333
1 〜333nに通知される。センサステージ位置誤差
は、ステージコントローラから偏向補正電圧発生回路3
331 〜333nに通知される。
【0068】偏向補正電圧defx,defy は、回転ステージ
の中心からウェハの中心までの距離をRとすると、次の
ようになる。
の中心からウェハの中心までの距離をRとすると、次の
ようになる。
【0069】defx∝rδφ+(Rcosφ-r) δθ+sin φ
δx-cos φδy defy∝−δr−Rsinφδθ+cos φδx +sin φδy スキャン制御回路340は、回転ステージ52とセンサ
ステージ76を制御するための回路であり、回転ステー
ジコントローラ320と、ステージコントローラ333
1 〜333nと、制御用計算機370に接続されてい
る。
δx-cos φδy defy∝−δr−Rsinφδθ+cos φδx +sin φδy スキャン制御回路340は、回転ステージ52とセンサ
ステージ76を制御するための回路であり、回転ステー
ジコントローラ320と、ステージコントローラ333
1 〜333nと、制御用計算機370に接続されてい
る。
【0070】制御用計算機370からスキャン制御回路
340には、起動信号、センサステージ走査範囲、クロ
ック出力条件、回転ステージの回転数Nが通知される。
スキャン制御回路340は、回転ステージコントローラ
320に回転数Nとクロック出力条件を通知する。回転
ステージコントローラ320は、スキャン制御回路34
0にクロックを送る。スキャン制御回路340は、ステ
ージコントローラ3331 〜333nにセンサ指定位置
rを通知する。センサ指定位置rは、クロックに同期し
て更新される。
340には、起動信号、センサステージ走査範囲、クロ
ック出力条件、回転ステージの回転数Nが通知される。
スキャン制御回路340は、回転ステージコントローラ
320に回転数Nとクロック出力条件を通知する。回転
ステージコントローラ320は、スキャン制御回路34
0にクロックを送る。スキャン制御回路340は、ステ
ージコントローラ3331 〜333nにセンサ指定位置
rを通知する。センサ指定位置rは、クロックに同期し
て更新される。
【0071】データ比較判定回路350は、各センサ制
御回路3301 〜330n中のレベル判定回路3321
〜332nが求めたレベル判定結果を比較して、パス/
フェイルの判定を行うための回路であり、レベル判定回
路3321 〜332nと、回転ステージコントローラ3
20と、フェイルメモリ360に接続されている。デー
タ比較判定回路350は、回転ステージコントローラ3
20から受け取ったクロック信号から、レベル判定タイ
ミングを発生しレベル判定回路3321 〜332nに通
知する。レベル判定回路3321 〜332nは、レベル
判定タイミング信号に同期してセンサ出力のレベルを判
定してレベル判定を求め、当該レベル判定結果をデータ
比較判定回路350に通知する。データ比較判定回路3
50は、各センサ制御回路3301 〜330nからのレ
ベル判定結果を比較して、結果が一致しない場合は、フ
ェイルメモリ360に対してフェイルストローブを発
し、フェイル内容をコード化したものをレベル比較結果
としてフェイルメモリ360に通知する。
御回路3301 〜330n中のレベル判定回路3321
〜332nが求めたレベル判定結果を比較して、パス/
フェイルの判定を行うための回路であり、レベル判定回
路3321 〜332nと、回転ステージコントローラ3
20と、フェイルメモリ360に接続されている。デー
タ比較判定回路350は、回転ステージコントローラ3
20から受け取ったクロック信号から、レベル判定タイ
ミングを発生しレベル判定回路3321 〜332nに通
知する。レベル判定回路3321 〜332nは、レベル
判定タイミング信号に同期してセンサ出力のレベルを判
定してレベル判定を求め、当該レベル判定結果をデータ
比較判定回路350に通知する。データ比較判定回路3
50は、各センサ制御回路3301 〜330nからのレ
ベル判定結果を比較して、結果が一致しない場合は、フ
ェイルメモリ360に対してフェイルストローブを発
し、フェイル内容をコード化したものをレベル比較結果
としてフェイルメモリ360に通知する。
【0072】フェイルメモリ360は、データ比較判定
回路350が出力するレベル比較結果を格納するための
メモリ回路であり、データ比較判定回路350と、回転
ステージコントローラ320と、制御用計算機370に
接続されている。フェイルメモリ360は、データ比較
判定回路350からフェイルストローブを受け取ると、
当該タイミングにおけるレベル比較結果をフェイルアド
レス情報と組にしてフェイルメモリ360に格納する。
フェイルアドレス情報の下位アドレスは、回転ステージ
コントローラ320のクロック信号から発生され、上位
アドレスは汎用バスを経由して制御用計算機370から
通知される。フェイルメモリ360自体は、高速なデー
タリード用で制御計算機370と接続される。
回路350が出力するレベル比較結果を格納するための
メモリ回路であり、データ比較判定回路350と、回転
ステージコントローラ320と、制御用計算機370に
接続されている。フェイルメモリ360は、データ比較
判定回路350からフェイルストローブを受け取ると、
当該タイミングにおけるレベル比較結果をフェイルアド
レス情報と組にしてフェイルメモリ360に格納する。
フェイルアドレス情報の下位アドレスは、回転ステージ
コントローラ320のクロック信号から発生され、上位
アドレスは汎用バスを経由して制御用計算機370から
通知される。フェイルメモリ360自体は、高速なデー
タリード用で制御計算機370と接続される。
【0073】以下、図5に示す各部を詳細に説明する。
【0074】回転ステージコントローラ320:回転ス
テージコントローラ320が発生するクロック波形につ
いて、図6(A)及び図6(B)を参照して説明する。
テージコントローラ320が発生するクロック波形につ
いて、図6(A)及び図6(B)を参照して説明する。
【0075】回転ステージコントローラ320は、回転
ステージ52の回転数が指定値Nに静定すると、クロッ
クの発生を開始する。回転ステージ52の回転の起点
(φ=0)は、連続した2個の太いパルスで示される。
1番目のパルスは、回転の起点を示すものであり、2番
目のパルスは、第1回目のバーストクロックの開始タイ
ミングとなるものである。バーストクロックは、当該開
始タイミングからクロック発生開始タイミングtS だけ
遅延がかったタイミングから発生される。バーストクロ
ック発生間隔は、レベル判定タイミングのストローブ発
生間隔の整数倍とする(例えば1MHz)。バーストク
ロックは、ステージの回転周期1/Nの間にウェハ枚数
(M)回分だけ発生する。回転起点のパルスと、バース
ト開始のパルスは、ロータリエンコーダ等の回転角検出
手段の出力をトリガとして発生する。バーストクロック
は、バースト開始のパルスとバースト開始のパルスの間
の回転角として用いる事ができる。
ステージ52の回転数が指定値Nに静定すると、クロッ
クの発生を開始する。回転ステージ52の回転の起点
(φ=0)は、連続した2個の太いパルスで示される。
1番目のパルスは、回転の起点を示すものであり、2番
目のパルスは、第1回目のバーストクロックの開始タイ
ミングとなるものである。バーストクロックは、当該開
始タイミングからクロック発生開始タイミングtS だけ
遅延がかったタイミングから発生される。バーストクロ
ック発生間隔は、レベル判定タイミングのストローブ発
生間隔の整数倍とする(例えば1MHz)。バーストク
ロックは、ステージの回転周期1/Nの間にウェハ枚数
(M)回分だけ発生する。回転起点のパルスと、バース
ト開始のパルスは、ロータリエンコーダ等の回転角検出
手段の出力をトリガとして発生する。バーストクロック
は、バースト開始のパルスとバースト開始のパルスの間
の回転角として用いる事ができる。
【0076】クロック発生開始タイミングtS と、バー
ストクロック数NClk は、クロック出力条件として制御
用計算機から与えられるものである。
ストクロック数NClk は、クロック出力条件として制御
用計算機から与えられるものである。
【0077】スキャン制御回路340:図7はスキャン
制御回路340を説明するための図である。より詳細に
は、図7は、スキャン制御回路340におけるセンサ指
定位置rの更新タイミングを示す。センサ位置の更新タ
イミングは、回転ステージコントローラ320からのク
ロックから発生する。先ず、クロックからバースト開始
ストローブを得る。次に、当該バースト開始ストローブ
をM÷n分周する。Mは回転ステージに装着されるウェ
ハ数であり、nはセンサ数である。したがって、(M÷
n)回のバーストクロックにより、センサ指定位置rに
対応するM枚のウェハの検査が終了することになる。そ
こで、M÷n分周ストローブをrのインクレメントスト
ローブとする。ただし、rのインクレメントストローブ
は、M÷n分周のストローブの発生後、それに引き続い
てバーストストローブの発生が終了した時点で発生す
る。
制御回路340を説明するための図である。より詳細に
は、図7は、スキャン制御回路340におけるセンサ指
定位置rの更新タイミングを示す。センサ位置の更新タ
イミングは、回転ステージコントローラ320からのク
ロックから発生する。先ず、クロックからバースト開始
ストローブを得る。次に、当該バースト開始ストローブ
をM÷n分周する。Mは回転ステージに装着されるウェ
ハ数であり、nはセンサ数である。したがって、(M÷
n)回のバーストクロックにより、センサ指定位置rに
対応するM枚のウェハの検査が終了することになる。そ
こで、M÷n分周ストローブをrのインクレメントスト
ローブとする。ただし、rのインクレメントストローブ
は、M÷n分周のストローブの発生後、それに引き続い
てバーストストローブの発生が終了した時点で発生す
る。
【0078】そのため、センサ指定位置は、回転ステー
ジが1回転する間にn回更新されることになる。
ジが1回転する間にn回更新されることになる。
【0079】ステージコントローラ3311 〜331
n:図8はステージコントローラ3311 を示す図であ
る。センサステージ56の位置が指定値rになるように
モータに駆動信号を発し、実際のセンサ位置rs 指定値
rの差分を求めてセンサステージ位置誤差δrを発生す
る。なお、他のステージコントローラ3312 〜331
nも同様である。
n:図8はステージコントローラ3311 を示す図であ
る。センサステージ56の位置が指定値rになるように
モータに駆動信号を発し、実際のセンサ位置rs 指定値
rの差分を求めてセンサステージ位置誤差δrを発生す
る。なお、他のステージコントローラ3312 〜331
nも同様である。
【0080】偏向補正電圧発生回路3331 〜333
n:図9は偏向補正電圧発生回路3331 を示す図であ
る。偏向補正電圧発生回路3331 は、センサステージ
の位置誤差、回転ステージの回転角偏差、ウェハのミス
アライメントといった要因で発生するプローブ点の位置
ずれを、プローブを偏向することにより補正するための
偏向補正電圧を発生する。偏向補正量は、上記誤差とセ
ンサ指定位置γ、ウェハ回転角δθ、回転ステージ52
の中心からウェハの中心までの距離Rの関数となる。ウ
ェハのミスアライメントは、ウェハ毎に異なるため、ウ
ェハの個数分だけ記憶しておく事が必要である。当該ミ
スアライメントの値は、汎用バスを通して制御用計算機
370から与えられる。
n:図9は偏向補正電圧発生回路3331 を示す図であ
る。偏向補正電圧発生回路3331 は、センサステージ
の位置誤差、回転ステージの回転角偏差、ウェハのミス
アライメントといった要因で発生するプローブ点の位置
ずれを、プローブを偏向することにより補正するための
偏向補正電圧を発生する。偏向補正量は、上記誤差とセ
ンサ指定位置γ、ウェハ回転角δθ、回転ステージ52
の中心からウェハの中心までの距離Rの関数となる。ウ
ェハのミスアライメントは、ウェハ毎に異なるため、ウ
ェハの個数分だけ記憶しておく事が必要である。当該ミ
スアライメントの値は、汎用バスを通して制御用計算機
370から与えられる。
【0081】なお、センサステージの位置誤差、回転ス
テージの回転角偏差は、たかだか数10KHzの周波数
で変動するため、偏向補正電圧の発生は、バーストクロ
ックの発生周期で行えば十分である。そのため、偏向補
正電圧の発生には特別なハードウェアは不要で、MPU
を用いたプログラムで実現可能である。
テージの回転角偏差は、たかだか数10KHzの周波数
で変動するため、偏向補正電圧の発生は、バーストクロ
ックの発生周期で行えば十分である。そのため、偏向補
正電圧の発生には特別なハードウェアは不要で、MPU
を用いたプログラムで実現可能である。
【0082】なお、他のステージコントローラ3332
〜333nも同様の構成である。
〜333nも同様の構成である。
【0083】データ比較判定回路350:図10はデー
タ比較判定回路350を示す図である。データ比較判定
回路は、各センサからの出力信号をレベル判定した結果
を比較して、当該比較結果が異常である場合には、比較
結果をコード化してフェイルメモリに書き出すといった
動作を行う。レベル判定のレートは、例えば100MH
z〜40MHz程度の周期で行う事が必要である。レー
トは検出器の帯域に依存する。レベル判定タイミング
は、クロックを基準として発生するが、クロックのレー
トとしては、1MHz程度を想定しているため、例えば
クロックをトリガとして発振を開始するリングオシレー
タによりタイミングを発生する。
タ比較判定回路350を示す図である。データ比較判定
回路は、各センサからの出力信号をレベル判定した結果
を比較して、当該比較結果が異常である場合には、比較
結果をコード化してフェイルメモリに書き出すといった
動作を行う。レベル判定のレートは、例えば100MH
z〜40MHz程度の周期で行う事が必要である。レー
トは検出器の帯域に依存する。レベル判定タイミング
は、クロックを基準として発生するが、クロックのレー
トとしては、1MHz程度を想定しているため、例えば
クロックをトリガとして発振を開始するリングオシレー
タによりタイミングを発生する。
【0084】なお、レベル判定レートJ(MHz)と空
間分解能(最小検出欠陥サイズ)Sf(μm)とセンサ
位置r(mm)と回転ステージの回転数N(r.p.
m)は、次の関係を満たさなければならない。
間分解能(最小検出欠陥サイズ)Sf(μm)とセンサ
位置r(mm)と回転ステージの回転数N(r.p.
m)は、次の関係を満たさなければならない。
【0085】N<60SfJ/(2×10-3πr) したがって、センサが回転ステージの外周側に有る場合
はNは小さくなければならず、センサが回転ステージの
内周側に有る場合はNは大きく取ることができる。その
ため、センサ位置においてNを一定とする事は処理速度
の観点から不経済である。しかしながら、連続的にステ
ージの回転速度を変える事もまた困難である。例えば、
センサを外周から内周まで走査する間に、ステージの回
転速度を数回更新することにより、連続的に回転を変え
た場合と比較して、検査時間の増加を無視出来る程度に
抑える事ができる。
はNは小さくなければならず、センサが回転ステージの
内周側に有る場合はNは大きく取ることができる。その
ため、センサ位置においてNを一定とする事は処理速度
の観点から不経済である。しかしながら、連続的にステ
ージの回転速度を変える事もまた困難である。例えば、
センサを外周から内周まで走査する間に、ステージの回
転速度を数回更新することにより、連続的に回転を変え
た場合と比較して、検査時間の増加を無視出来る程度に
抑える事ができる。
【0086】フェイルメモリ360の格納アドレスも、
レベル判定タイミングと同様に、クロックを逓倍して発
生させればよい。
レベル判定タイミングと同様に、クロックを逓倍して発
生させればよい。
【0087】ウェハ位置誤差の定義:図11を参照して
各ウェハの位置誤差の定義を示す。回転ステージの回転
軸を原点に取り、ウェハW中心の目標位置PtをX軸方
向にしたXY座標系における、ウェハW中心の目標位置
Ptと実際のウェハの中心位置Pcのズレをδx、δy
とする。ウェハWの回転角は、時計廻り逆方向を正にと
りδθで表わす。
各ウェハの位置誤差の定義を示す。回転ステージの回転
軸を原点に取り、ウェハW中心の目標位置PtをX軸方
向にしたXY座標系における、ウェハW中心の目標位置
Ptと実際のウェハの中心位置Pcのズレをδx、δy
とする。ウェハWの回転角は、時計廻り逆方向を正にと
りδθで表わす。
【0088】図12は、上記構成において、1つのウェ
ハ内の回路パターンの異常を検出する方法を示す図であ
る。ステージ30上に一枚のウェハWを置き、第1のセ
ンサ10及び第2のセンサ20で、前述したようにウェ
ハWを走査する。ウェハW上に形成される回路パターン
は回転軸32に回転対称であるようにする。
ハ内の回路パターンの異常を検出する方法を示す図であ
る。ステージ30上に一枚のウェハWを置き、第1のセ
ンサ10及び第2のセンサ20で、前述したようにウェ
ハWを走査する。ウェハW上に形成される回路パターン
は回転軸32に回転対称であるようにする。
【0089】図13は、回転対称パターンを持つウェハ
Wの平面図である。図中、点線の領域パターンを示し、
矢印はパターンの向きを表している。パターンはウェハ
Wの中心34に回転対称に形成されている。例えば、パ
ターンP10とP11とは中心34に回転対称である。
例えば、パターンP10とP11はそれぞれ、1つのチ
ップに相当する。このようなウェハWを、図12に示す
ステージ30の中心34に一致させる。第1のセンサ1
0及び第2のセンサ20を図1(A)に示すように移動
させ、ステージWを図2(B)に示すように回転させる
と、図13に示す第1のセンサ10からは図2(C)に
示すような出力信号S1が得られ、第2のセンサ20か
らは図2(D)に示すような出力信号S2が得られる。
これらの出力信号S1及びS2を図1に示す信号処理回
路40で前述した処理を行うことで、図13に示すウェ
ハWの回路パターンの異常を検出できる。
Wの平面図である。図中、点線の領域パターンを示し、
矢印はパターンの向きを表している。パターンはウェハ
Wの中心34に回転対称に形成されている。例えば、パ
ターンP10とP11とは中心34に回転対称である。
例えば、パターンP10とP11はそれぞれ、1つのチ
ップに相当する。このようなウェハWを、図12に示す
ステージ30の中心34に一致させる。第1のセンサ1
0及び第2のセンサ20を図1(A)に示すように移動
させ、ステージWを図2(B)に示すように回転させる
と、図13に示す第1のセンサ10からは図2(C)に
示すような出力信号S1が得られ、第2のセンサ20か
らは図2(D)に示すような出力信号S2が得られる。
これらの出力信号S1及びS2を図1に示す信号処理回
路40で前述した処理を行うことで、図13に示すウェ
ハWの回路パターンの異常を検出できる。
【0090】なお、図13に示すパターン配置では、同
一パターンであってもその向きが異なるため、露光時、
ウェハWを載置する露光ステージ又はレチクル(又は露
光用マスク)を180度回転させる必要がある。
一パターンであってもその向きが異なるため、露光時、
ウェハWを載置する露光ステージ又はレチクル(又は露
光用マスク)を180度回転させる必要がある。
【0091】図14は、別の回転対称パターンを持つウ
ェハWの平面図である。図14に示すパターン配置は中
心34に回転対称であるとともに、ステッパーにより1
回の移動で露光される単位領域Uも中心34に回転対称
である。この単位領域U内は、逆向きのパターン(チッ
プ相当)2つからなる。この単位領域Uを露光する際に
用いられるレチクルの一例を図15に示す。一方のレチ
クルのパターンを180度回転させると、他方のパター
ンと同一になる。なお、単位領域Uごとに露光を行うの
で、露光ステージ又はレチクル(又はマスク)を180
度回転させる必要はない。ただし、チップをパッケージ
に実装する際にはステージ30を回転させる必要があ
る。
ェハWの平面図である。図14に示すパターン配置は中
心34に回転対称であるとともに、ステッパーにより1
回の移動で露光される単位領域Uも中心34に回転対称
である。この単位領域U内は、逆向きのパターン(チッ
プ相当)2つからなる。この単位領域Uを露光する際に
用いられるレチクルの一例を図15に示す。一方のレチ
クルのパターンを180度回転させると、他方のパター
ンと同一になる。なお、単位領域Uごとに露光を行うの
で、露光ステージ又はレチクル(又はマスク)を180
度回転させる必要はない。ただし、チップをパッケージ
に実装する際にはステージ30を回転させる必要があ
る。
【0092】以上の説明はウェハ内の回路パターンの検
査に関するものであるが、図15に示すレチクルやマス
ク、その他プリント配線基板等も同様に検査できる。ま
た、センサは2次電子又は反射電子を用いる構成であっ
たが、例えばプリント配線基板を検査するには光を検知
するセンサを用いることが好ましい。更に、複数のセン
サを移動させる構成としたが、図16に示すように複数
のラインセンサ12及び22を用いてもよい。この場
合、図2(A)に示す動作は、ラインセンサ12及び1
4を同期させて画素単位に走査(駆動)すればよい。こ
のようなラインセンサ及びその駆動方法は公知のものを
適用できるので、ここでの説明は省略する。
査に関するものであるが、図15に示すレチクルやマス
ク、その他プリント配線基板等も同様に検査できる。ま
た、センサは2次電子又は反射電子を用いる構成であっ
たが、例えばプリント配線基板を検査するには光を検知
するセンサを用いることが好ましい。更に、複数のセン
サを移動させる構成としたが、図16に示すように複数
のラインセンサ12及び22を用いてもよい。この場
合、図2(A)に示す動作は、ラインセンサ12及び1
4を同期させて画素単位に走査(駆動)すればよい。こ
のようなラインセンサ及びその駆動方法は公知のものを
適用できるので、ここでの説明は省略する。
【0093】また、図17に示すように、複数組のセン
サ(151 、152 )、(153 、154 )、(1
55 、156 )を設けてもよい。各組のセンサは、回転
軸32を通る直線上に移動可能に設けられている。信号
処理回路40Aは、センサ151、152 、153 、1
54 、155 、156 の出力信号S1〜S6を受け取
り、各組毎に図2に示した信号処理を行う。また、信号
処理回路40Aは多数決演算処理で検査をすることとし
てもよい。多数決演算の結果、少数(例えば、図17の
例では2つ以下)となったセンサが検出したパターンを
異常と判定する。
サ(151 、152 )、(153 、154 )、(1
55 、156 )を設けてもよい。各組のセンサは、回転
軸32を通る直線上に移動可能に設けられている。信号
処理回路40Aは、センサ151、152 、153 、1
54 、155 、156 の出力信号S1〜S6を受け取
り、各組毎に図2に示した信号処理を行う。また、信号
処理回路40Aは多数決演算処理で検査をすることとし
てもよい。多数決演算の結果、少数(例えば、図17の
例では2つ以下)となったセンサが検出したパターンを
異常と判定する。
【0094】なお、図17に示す構成は、図16に示す
ラインセンサにも同様に適用できる。
ラインセンサにも同様に適用できる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微細な回路パターンの検査を高速に行える検査装置及び
方法を提供することができる。
微細な回路パターンの検査を高速に行える検査装置及び
方法を提供することができる。
【0096】また、本発明によれば、微細な回路パター
ンの検査を高速に行うことを可能にするパターン配置を
提供することができる。
ンの検査を高速に行うことを可能にするパターン配置を
提供することができる。
【図1】 本発明の原理を示す図である。
【図2】 図1に示す装置の動作を示すタイミング図で
ある。
ある。
【図3】 本発明の一実施例の検査装置の機構系の一部
切り欠き断面図を含む側面図である。
切り欠き断面図を含む側面図である。
【図4】 図3に示す検査装置の機構系で用いられてい
るセンサの一部切り欠き断面図を含む側面図である。
るセンサの一部切り欠き断面図を含む側面図である。
【図5】 本発明の一実施例の検査装置の制御系のブロ
ック図である。
ック図である。
【図6】 図5に示す回転ステージコントローラの構成
及び動作を示す図である。
及び動作を示す図である。
【図7】 図5に示すスキャン制御回路の構成及び動作
を示す図である。
を示す図である。
【図8】 図5に示すステージコントローラの構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図9】 図5に示す偏向補正電圧発生回路の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図10】 図5に示すデータ比較回路の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図11】 ウェハ位置誤差の定義を説明するための図
である。
である。
【図12】 本発明の一実施例により1つのウェハの回
路パターンを検査する構成を説明するための図である。
路パターンを検査する構成を説明するための図である。
【図13】 回転対称パターンを持つウェハの一例を示
す図である。
す図である。
【図14】 別の回転対称パターンを持つウェハの一例
を示す図である。
を示す図である。
【図15】 回転対称パターンを持つレチクルを示す図
である。
である。
【図16】 本発明の別の実施例の要部を示す図であ
る。
る。
【図17】 本発明の更に別の実施例の要部を示す図で
ある。
ある。
10 第1のセンサ 20 第2のセンサ 30 ステージ 32 回転軸 40、40A 信号処理回路
Claims (16)
- 【請求項1】 検査すべき回路パターンを回転軸(3
2)に回転対称となるように載置する回転可能なステー
ジ(30)と、 前記回転軸を通る直線上に設けられ、前記回路走査する
複数個のセンサ(10、20)と、 該複数個のセンサの出力信号を処理して前記回路パター
ンが正常かどうかを判断する信号処理手段(40、40
A)とを有することを特徴とする回路パターン検査装
置。 - 【請求項2】 前記複数のセンサは少なくとも一組のセ
ンサを有し、 前記回路パターン検査装置は、各組のセンサの各々を等
速度で前記直線上を反対方向に移動させることを特徴と
する請求項1記載の回路パターン検査装置。 - 【請求項3】 前記複数のセンサは少なくとも一組のラ
インセンサを有することを特徴とする請求項1記載の回
路パターン検査装置。 - 【請求項4】 前記信号処理手段は、前記複数のセンサ
の出力信号を比較して、該出力信号の差分が所定値より
も大きいときに回路パターンは異常であると判断する手
段(40)を有することを特徴とする請求項1記載の回
路パターン検査装置。 - 【請求項5】 前記信号処理手段は、前記複数のセンサ
の出力信号に多数決演算処理を行い、少数と判定された
出力信号を出力したセンサが検出した回路パターンを異
常と判断する手段(40A)を有することを特徴とする
請求項1記載の回路パターン検査装置。 - 【請求項6】 前記回路パターンは1つの半導体ウェ
ハ、露光用マスク、レチクル、プリント配線基板のいず
れかに形成された回路パターンであることを特徴とする
請求項1ないし5のいずれか一項記載の回路パターン検
査装置。 - 【請求項7】 前記回路パターンは前記直線上に配置さ
れた複数の半導体ウェハ、露光用マスク、レチクル、プ
リント配線基板のいずれかに形成された回路パターンで
あることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項
記載の回路パターン検査装置。 - 【請求項8】 検査すべき回路パターンを回転軸(3
2)に回転対称となるように載置するステージ(30)
を回転させる第1のステップと、 前記回転軸を通る直線上に設けられた複数個のセンサ
(10、151 〜15-1、20)で前記回路パターンを
走査する第1のステップと、 該複数個のセンサの出力信号を処理して前記回路パター
ンが正常かどうかを判断する第3のステップとを有する
ことを特徴とする回路パターン検査方法。 - 【請求項9】 前記複数のセンサは少なくとも一組のセ
ンサを有し、 前記第2のステップは、各組のセンサの各々を等速度で
前記直線上を反対方向に移動させるステップを有するこ
とを特徴とする請求項8記載の回路パターン検査方法。 - 【請求項10】 前記複数のセンサは少なくとも一組の
ラインセンサを有し、前記第2のステップは該ラインセ
ンサを順次駆動して前記回路パターンを走査 するステップと有することを特徴とする請求項8記載の
回路パターン検査方法。 - 【請求項11】 前記第3のステップは、前記複数のセ
ンサの出力信号を比較して、該出力信号の差分が所定値
よりも大きいときに回路パターンは異常であると判断す
るステップを有することを特徴とする請求項8記載の回
路パターン検査方法。 - 【請求項12】 前記第3のステップは、前記複数のセ
ンサの出力信号に多数決演算処理を行い、少数と判定さ
れた出力信号を出力したセンサが検出した回路パターン
を異常と判断するステップを有することを特徴とする請
求項1記載の回路パターン検査方法。 - 【請求項13】 前記回路パターンは1つの半導体ウェ
ハ、露光用マスク、レチクル、プリント配線基板のいず
れかに形成された回路パターンであることを特徴とする
請求項8ないし12のいずれか一項記載の回路パターン
検査方法。 - 【請求項14】 前記回路パターンは前記直線上に配置
された複数の半導体ウェハ、露光用マスク、レチクル、
プリント配線基板のいずれかに形成された回路パターン
であることを特徴とする請求項8ないし12のいずれか
一項記載の回路パターン検査方法。 - 【請求項15】 半導体ウェハ、露光用マスク、レチク
ル、プリント配線基板のいずれかにおいて、所定の軸に
回転対称に配置された複数の回路パターン(P1、P
2)を有することを特徴とする回路パターン配置。 - 【請求項16】 前記複数の回路パターンはそれぞれ1
つの半導体チップ上に形成される回路パターンに相当す
ることを特徴とする請求項15記載の回路パターン配
置。
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JP221594A JPH07208964A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 回路パターン検査装置及び方法並びにこの方法に適した回路パターン配置 |
US08/336,659 US5641960A (en) | 1994-01-13 | 1994-11-04 | Circuit pattern inspecting device and method and circuit pattern arrangement suitable for the method |
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JP221594A JPH07208964A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 回路パターン検査装置及び方法並びにこの方法に適した回路パターン配置 |
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