JPH07208534A - 防振ダンパーの製造方法 - Google Patents

防振ダンパーの製造方法

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JPH07208534A
JPH07208534A JP1892794A JP1892794A JPH07208534A JP H07208534 A JPH07208534 A JP H07208534A JP 1892794 A JP1892794 A JP 1892794A JP 1892794 A JP1892794 A JP 1892794A JP H07208534 A JPH07208534 A JP H07208534A
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JP
Japan
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damper
gel
recess
liquid
vibration
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JP1892794A
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English (en)
Inventor
Takeshi Mori
健 森
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Molten Corp
Original Assignee
Molten Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響機器を取付体に支持する防振ダンパーの
簡略化された製造方法を提供する。 【構成】 金型にてダンパー本体15を未加硫ゴムシー
トにて真空成形し、このダンパー本体の凹所14にシリ
コーンオイル17を充填し、他の金型にてダンパー蓋部
材16を未加硫ゴムにて成形し、両金型を型締めして加
熱する。これによりダンパー本体とダンパー蓋部材は加
硫され、同時に接着されてシリコーンオイルはダンパー
13内に密封される。 【効果】 2個の金型を使用し、かつ一度の加熱加硫で
成形できるから、格段の作業簡略化が達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響機器、映像機器等
の電子機器を、取付体例えば自動車車体に支持するとと
もに、車体の振動が電子機器等へ伝わるのを抑制する防
振ダンパーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用コンパクトディスクプレーヤ等電
子機器の防振ダンパーとして、ゴム弾性体内にオイルを
密封した構造のものが知られている(実開平4−113
346号公報)。
【0003】従来かかる構造の防振ダンパーは、図5に
示す方法で製造されている。以下その工程順に説明す
る。 (A)金型1,2を利用して、ダンパーを構成するダン
パー本体3をプレス成形又は射出成形により加熱加硫成
形する。 (B)同様に他の金型4,5を利用して、ダンパー蓋部
材6をプレス成形、又は射出成形により加熱加硫成形す
る。 (C)ダンパー本体3を金型2に載置した状態で、その
凹所7にオイル8を注入する。次いで、このダンパー本
体3の周縁部分にゴム糊9を塗布する。 (D)金型4上に設置したダンパー蓋部材6を上記金型
2に重ね合わせて型締めし、加熱して、ゴム糊9を加硫
し、両者を接着する。金型2,4を開いて完成した防振
ダンパー10を取り出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記方法で、製造する
場合、ダンパー本体3及びダンパー蓋部材6が各々別個
に加硫成形されるために、4個の金型1,2,4,5が
必要となる。またダンパー本体3及びダンパー蓋部材6
各々の加硫成形工程に加え、ゴム糊9による接着工程と
合計3回の加硫工程が必要である。さらにこれらの加
硫、成形作業を行うに際し、プレス機又は射出成形機へ
の金型交換作業が必要である。これらより、上記方法は
極めて煩雑なかつコストの高い製造方法となっていた。
【0005】また、上記方法で製造されたダンパー10
は、ダンパー本体3及びダンパー蓋部材6の接着が既に
加硫された後にゴム糊9にて接着するものであるため
に、この接着強度が弱く、ここからオイル洩れを生じる
おそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、音響機器等の
電子機器を振動する取付体に支持するとともに、上記取
付体の振動が上記電子機器へ伝わるのを防止する防振ダ
ンパーの製造方法であって、複数の微小吸引孔を有する
一の金型のキャビティに未加硫ゴムシートを吸着させ、
凹所を有するダンパー本体を真空成形する工程、他の金
型のキャビティに未加硫ゴムシートを充填し、ダンパー
蓋部材を成形する工程、上記ダンパー本体の上記凹所に
液体又はゲル体を充填する工程、上記2つの金型を重ね
合わせ、型締めした状態で上記ダンパー本体及びダンパ
ー蓋部材を加熱し、上記両者を加硫すると同時に接着
し、上記液体又はゲル体を密封する工程、を有するもの
である。
【0007】また本発明にあっては、上記ゴムシートを
ブチルゴム又はノルボルネンポリマーにて構成すること
ができる。
【0008】また本発明にあっては、上記液体をシリコ
ーンオイルにて構成することができる。
【0009】また本発明にあっては、上記ゲル体を、シ
リコーンゲル,ポリエチレンゲル又はポリ塩化ビニルゲ
ルの何れかにて構成することができる。
【0010】さらに本発明にあっては、上記液体を上記
ゴムシートの加熱加硫温度より低い融点を有する熱可塑
性樹脂にて形成されたカプセル内に充填し、該カプセル
を上記ダンパー本体の凹所内へ封入することができる。
【0011】
【実施例】図1及び図2において、11はコンパクトデ
ィスクプレーヤー等車載用機器、12は、取付体例えば
自動車車体で電子機器11は、車体12に4個の防振ダ
ンパー13,13─にて支持されている。防振ダンパー
13は、中空に凹所14を有するダンパー本体15と、
この凹所14を被覆してダンパー本体14に一体的に接
着されたダンパー蓋部材16と、凹所14内に密封され
たシリコーンオイル17よりなる。ダンパー本体15及
びダンパー蓋部材16は、ともに弾力性を有するゴムに
て形成され、特に気密性の高いブチルゴム又はノルボル
ネンポリマーが適している。ダンパー本体15は、略円
筒体形状を有し、凹所14開放部側に鍔部18が、また
凹所14閉鎖部側に細孔19が形成されている。ダンパ
ー蓋部材16は、鍔部18に接し、凹所14を覆う板状
部分19と、この板状部分19の略中央に設けられた突
起部20を有する。ダンパー本体15の細孔19には、
電子機器11に固定されたピン21が差し込まれ、また
ダンパー蓋部材16の突起部20は、車体12側に設け
られた孔22に嵌入される。かくして、電子機器11
は、車体12に振動伝達を防止された状態で支持され
る。
【0012】上記液体として、高粘性流体であるシリコ
ーンオイルに代えて、シリコーンゲル,ポリエチレンゲ
ル又はポリ塩化ビニルゲルの何れかを塊の状態或いは細
粒体として凹所14内へ充填することもできる。
【0013】以下上記構成を有する防振ダンパーの製造
方法を図3を参照して、工程順に説明する。 (A)複数の微小孔23.23─を有する一の金型24
のキャビティ25に未加硫ゴムシート26を載置し、真
空吸引により凹所14を有するダンパー本体15を成形
する。32は真空コンプレッサ(図示せず)に連結され
るチューブである。 (B)他の金型27のキャビティ28に未加硫ゴムシー
ト29を充填し、ダンパー蓋部材16を成形する。 (C)上記一の金型24の凹所14内にシリコーンオイ
ル17を注入する。(D)金型24,27を重ね合わせ
て型締めし、加熱する。ゴムシート材料としてブチルゴ
ムを使用した場合、加熱温度150〜180℃、加熱時
間約5〜10分で、ダンパー本体15及びダンパー蓋部
材16は加硫され、両者は同時に接着される。このとき
凹所14内に空気31が混入する場合もあるが多少空気
31が存在しても防振機能には何ら問題はない。ダンパ
ー本体15とダンパー蓋部材16は、圧着状態にて加熱
されることにより、一体的に強固に接着される。尚、こ
の接着の際、予めダンパー本体16の鍔部18表面をヘ
キサン等溶剤で拭き、防着剤等を除去しておけば、確実
な接着を得ることができる。加硫後、金型24,27は
開放され、防振ダンパー13が取り出される。
【0014】ダンパー13内に密封されるシリコーンオ
イル17は、図4に示すようにゴムシート材料の加硫温
度(ブチルゴムの場合150〜180℃、ノルボルネン
ポリマーの場合150〜170℃)より低い融点を有す
る熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン(融点約100
℃)よりなるカプセル30内に充填した状態で、ダンパ
ー本体15の凹所14内へ封入し、その後ダンパー蓋部
材16を被せて加熱加硫してもよい。かくすれば、シリ
コーンオイル17によるダンパー本体15とダンパー蓋
部材16の接着部の漏れ、及びこれに起因する接着不良
という事故は防止される。尚、上記ダンパーは、コイル
スプリングと併用して防振機能を強化することもでき
る。上記例では、取付体として自動車車体につき説明し
たが、上記防振ダンパーはこのほか人が携帯する音響機
器等にも適用できる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ダンパー本体及びダン
パー蓋部材を2個の金型で成形でき、かつ成形後これら
を金型から外すことなく、次の一度の加熱工程で、全体
の加硫と両者の接着を同時に行うことができる。これよ
り金型数の削減及び作業工程の格段の減少化を図ること
ができる。またダンパー本体とダンパー蓋部材の接着に
は、ゴム糊等個有の接着剤は不要であるから、この点か
らも作業工程の簡略化が図られる。
【0016】また本発明によれば、ダンパー本体とダン
パー蓋部材への接着は、金型型締により圧着した状態で
加熱加硫することによりなされるから、ダンパー本体と
ダンパー蓋部材とは、一体的に強固に接着せしめられ、
接着部分からオイル洩れを生じるというおそれは殆どな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】音響機器を取付体に取付けた状態を示す平面図
である。
【図2】防振ダンパーを示す断面図である。
【図3】本発明実施例を工程順に示す断面図である。
【図4】カプセルを示す断面図である。
【図5】従来例製造方法を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
11 電子機器 12 車体 13 防振ダンパー 14 凹所 15 ダンパー本体 16 ダンパー蓋部材 17 シリコーンオイル 19 細孔 24,27 金型

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響機器等の電子機器を振動する取付体
    に支持するとともに、上記取付体の振動が上記電子機器
    へ伝わるのを防止する防振ダンパーの製造方法であっ
    て、 複数の微小吸引孔を有する一の金型のキャビティに未加
    硫ゴムシートを吸着させ、凹所を有するダンパー本体を
    真空成形する工程、 他の金型のキャビティに未加硫ゴムシートを充填し、ダ
    ンパー蓋部材を成形する工程、 上記ダンパー本体の上記凹所に液体又はゲル体を充填す
    る工程、 上記2つの金型を重ね合わせ、型締めした状態で上記ダ
    ンパー本体及びダンパー蓋部材を加熱し、上記両者を加
    硫すると同時に接着し、上記液体又はゲル体を密封する
    工程、を有することを特徴とする防振ダンパーの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記ゴムシートは、ブチルゴム又はノル
    ボルネンポリマーにて形成されることを特徴とする請求
    項1の防振ダンパーの製造方法
  3. 【請求項3】 上記液体は、シリコーンオイルよりなる
    ことを特徴とする請求項1又は2の防振ダンパーの製造
    方法
  4. 【請求項4】 上記ゲル体は、シリコーンゲル,ポリエ
    チレンゲル又はポリ塩化ビニルゲルの何れかよりなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2の防振ダンパーの製造方
  5. 【請求項5】 上記液体は、上記ゴムシートの加硫温度
    より低い融点を有する熱可塑性樹脂にて形成されたカプ
    セル内に密封されており、該カプセルが上記ダンパー本
    体の上記凹所内へ封入されることを特徴とする請求項1
    ないし3の何れかの防振ダンパーの製造方法
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