JPH0720851A - ペダル鍵盤構造 - Google Patents

ペダル鍵盤構造

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JPH0720851A
JPH0720851A JP5166788A JP16678893A JPH0720851A JP H0720851 A JPH0720851 A JP H0720851A JP 5166788 A JP5166788 A JP 5166788A JP 16678893 A JP16678893 A JP 16678893A JP H0720851 A JPH0720851 A JP H0720851A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白鍵と黒鍵とで回動支点を逆にして演奏の操
作性を高めるとともにキー動作検出のための回路基板を
コンパクトに構成配置し楽器全体の小型軽量化を図った
電子楽器のペダル鍵盤構造を提供する。 【構成】 白鍵3と黒鍵4とでそれぞれ互い違いの支点
D,Cを有するペダル鍵盤1において、鍵並び方向を横
断して鍵長手方向の略中央部に白鍵黒鍵共通の基板5を
設け該基板上に各鍵に対応して押鍵動作により駆動され
るキー動作検出手段6,10を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、足で踏み込むペダル鍵
を有する電子楽器に関し、特にペダル鍵盤の組み立て構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペダル鍵盤は、例えば電子オルガン等の
楽器本体下部に設けられ、白鍵および黒鍵が所定の順番
で並列配置され、椅子に座った演奏者が足で踏み込んで
演奏する。このようなペダル鍵盤は、通常踵で白鍵を踏
み込み、つま先で黒鍵を踏み込んで演奏される。また、
各鍵の押鍵動作を検出するために、キーオン、キーオフ
のタイミングや押鍵速度を検出する接点時間差検出タイ
プの鍵スイッチおよび押鍵ストローク後にさらに鍵を押
圧してその踏み込み圧力により各種楽音を制御するため
のアフターセンサー等のキー動作検出手段が各ペダル鍵
に対応してそれぞれ設けられる。
【0003】従来のペダル鍵盤構造の一例が実開平3−
56990号公報に記載されている。この公報記載のペ
ダル鍵盤構造においては、ペダル鍵は白鍵黒鍵ともに踵
側に回動支点が設けられ、アフターセンサーはつま先側
に設けられている。このような構造において、鍵スイッ
チ等の回路基板は支点と反対側、即ちつま先側の鍵盤の
外側に設けられていた。これは、このような配置によ
り、各鍵の十分な押鍵ストロークの後にキーオンされま
たアフターセンスが可能であるとともに、楽器本体側に
近い位置に基盤が設けられることにより配線作業がやり
やすくまたメンテナンスも容易になるためである。
【0004】一方、上述のようなペダル鍵盤に付随して
設けられる補助ペダルが実公平1−32978号公報に
記載されている。このような補助ペダルは、幼児等が椅
子にこしかけて電子オルガン等を演奏する場合、足が本
来のペダル鍵盤に届かない場合があるため、ペダル鍵盤
の上方に各鍵に対し補助の鍵をそれぞれリンクさせて設
けたものであり、鍵スイッチやその回路基盤等はこの補
助ペダルには設けられず本来のペダル鍵盤側に設けられ
ている。この公報記載の補助ペダル構造においては、黒
鍵の回動支点が踵側に設けられ、白鍵の回動支点がつま
先側に設けられている。このように、白鍵と黒鍵とで交
互に互い違いに支点を形成するのは、つま先で踏み込ん
でも踵で踏み込んでも、そのストロークや回動半径がお
よそ同じになるので、支点位置を白鍵黒鍵で逆にしたほ
うがよいためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
開公報記載のペダル鍵盤構造においては、白鍵黒鍵とも
に一方の側(踵側)に回動支点が設けられているため、
つま先と踵で踏み込むときのストロークが異なり演奏の
操作性が十分満足できるものではなかった。また、アフ
ターセンサーは支点から遠い位置のつま先側に設けられ
ているため、黒鍵をつま先で演奏する場合には、アフタ
ーセンサーの位置で鍵が急激に停止し衝撃が大きくなり
すぎて演奏感覚がよくないものであった。また、白鍵を
踵で演奏する場合、操作位置がペダル回転支点に近くア
フターセンサーが遠い位置であるため、アフターセンサ
ーを思い通りに円滑に制御することができなかった。
【0006】一方、このようなペダル鍵盤構造に対し、
回転支点を交互に設けた前述の回路基盤をもたない補助
ペダル構造を単純に組み合わせて適用して考えた場合、
交互の支点位置に対応して回路基板も必然的に分離しな
ければならず、このため構造が複雑になるとともに組み
立て作業も煩雑となり、コストが上昇し、さらにペダル
鍵盤前後に回路基板が設けられるためその分の長さが加
わり楽器全体が大型になり重量も大きくなって取り扱い
の点や設置スペースの点で不利となる。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、白鍵と黒鍵とで回動支点を逆にして演
奏の操作性を高めるとともにキー動作検出のための回路
基板をコンパクトに構成配置し楽器全体の小型軽量化を
図った電子楽器のペダル鍵盤構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電子楽器のペダル鍵盤構造の第1の特
徴は、白鍵と黒鍵とでそれぞれ互い違いの支点を有する
ペダル鍵盤において、鍵並び方向を横断して鍵長手方向
の略中央部に白鍵黒鍵共通の基板を設け該基板上に各鍵
に対応して押鍵動作により駆動されるキー動作検出手段
を設けていることである。
【0009】本発明に係る電子楽器のペダル鍵盤構造の
第2の特徴は、複数の並列配置したペダル鍵の鍵並び方
向を横断して鍵長手方向の略中央部に、下側に凹所空間
を有する断面上凸形状の補強部材を設け、該補強部材上
に押鍵動作により駆動される鍵動作検出手段搭載用の各
鍵共通の基盤を設けたことである。
【0010】本発明に係る電子楽器のペダル鍵盤構造の
第3の特徴は、ペダル鍵の一端をフレームに対し回転可
能に支持し、該ペダル鍵の長手方向中間部にアフターセ
ンサー押圧用アクチュエータを設け、他端に下限ストッ
パ部を形成したペダル鍵盤構造において、前記アクチュ
エータはペダル鍵の押鍵ストロークの下端位置でフレー
ム側に設けたアフターセンサーに当接し、前記下限スト
ッパ部は、前記アクチュエータがアフターセンサーに当
接した後前記ペダル鍵自体の弾性範囲内でさらに下方位
置のフレーム側ストッパ部に当接するように構成したこ
とである。
【0011】本発明に係る電子楽器のペダル鍵盤構造の
さらに別の第4の特徴は、ペダル鍵の一端をフレームに
対し回転可能に支持し、該ペダル鍵の押鍵動作により駆
動される鍵スイッチおよびアフターセンサーを備えたペ
ダル鍵盤構造において、前記アフターセンサーをペダル
鍵長手方向の略中央部に設けるとともに、該アフタ−セ
ンサーを搭載する基板上に前記鍵スイッチを搭載したこ
とである。
【0012】本発明に係る電子楽器のペダル鍵盤構造の
さらに別の第5の特徴は、ペダル鍵の一端をフレームに
対し回転可能に支持し、該ペダル鍵の押鍵動作により駆
動されるアフターセンサーを備えたペダル鍵盤構造にお
いて、前記アフターセンサーをペダル鍵長手方向の略中
央部に設けるとともに、フレーム側のアフターセンサー
支持部材を剛性体で構成し、該支持部材により鍵盤全体
の補強用裏カバーを形成したことである。
【0013】
【作用】前記本発明の第1の特徴によれば、踵で踏み込
む白鍵とつま先で踏み込む黒鍵の回動支点がそれぞれ踏
み込む位置と逆側の位置に交互に設けられるため白鍵黒
鍵ともに同じ程度の大きなストロークがとれ演奏操作性
が向上するとともに、ペダル鍵の長手方向中央部に白鍵
黒鍵共通の回路基板を設けることができ、これにて部品
点数が減少するとともにコンパクトな構造が得られる。
【0014】また、本発明の第2の特徴によれば、上記
第1の特徴と同様に、踵で踏み込む白鍵とつま先で踏み
込む黒鍵の回動支点がそれぞれ踏み込む位置と逆側の位
置に交互に設けられるため白鍵黒鍵ともに同じ程度の大
きなストロークがとれ演奏操作性が向上するとともに、
両側の支点間のほぼ中央に共通の補強部材を設け、この
補強部材を上側に突出する台部を有する形状としてその
下面側に空間部を形成する。これにより、この中央部の
補強部材をスイッチやセンサーを搭載する支持部材とし
て使用でき部品の共通化が図られる。このとき楽器設置
床面に凹凸等があっても、スイッチ等の支持面と楽器設
置床面との間には空間が形成されているため、設置面の
凹凸等がスイッチ等の機能に影響を及ぼすことはない。
即ち、前記補強部材にて該スイッチやセンサーを守るこ
とができ、かつ前記空間にて多少凹凸等のある床面への
設置も可能となる。
【0015】本発明の第3の特徴によれば、アフターセ
ンサーはペダル鍵の長手方向中央部に設けられ、押鍵ス
トロークの下端位置で鍵側のアクチュエータがフレーム
側のセンサーに当接するが、このとき踵側またはつま先
側の踏み込み力は急激な停止反力を受けず、ペダル鍵自
体の弾性によりさらに下方に踏み込まれた後下限ストッ
パに当接してストロークが完全に停止する。これにより
足に対する急激な衝撃が緩和され、演奏感覚が良好にな
るとともにアフターセンサーの制御性が向上する。
【0016】本発明の第4の特徴によれば、鍵スイッチ
の回路基板とアフターセンサーの回路基板がペダル鍵の
長手方向中央部で共通化され、構造の簡素化が図られ
る。
【0017】本発明の第5の特徴によれば、アフターセ
ンサーはペダル鍵の長手方向中央部に設けられ、フレー
ム側のアフターセンサー支持部材が剛性体であり鍵盤全
体の補強部材および裏カバーを兼用するため経済的であ
る。さらに、アフタセンサ部が下限ストッパ体にもなる
ので歯切れのよいストップ感も得られる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係る電子楽器のペ
ダル鍵盤の分解斜視図である。ペダル鍵盤1は、フレー
ム2内に複数の白鍵3および黒鍵4を所定の順番に配列
して構成される。例えば白鍵3は、図の左側から順番
に、C,D,E,F,G,A.B.C,D,E,F,G
の12の鍵が配設され、黒鍵4は、C#,D#,F#,
G#,A#,C#,D#,F#の8の鍵が白鍵3の間の
位置に図のように配設される。このペダル鍵盤1は楽器
本体(図示しない)の下部に、矢印A方向を演奏者側
に、矢印B方向を楽器本体側にして取り付けられる。各
白鍵3は、演奏する足(図示しない)のつま先側のD部
を支点としてフレーム2に対し、矢印Eのように、回転
可能に装着される。一方、各黒鍵4は、演奏する足の踵
側のC部を支点としてフレーム2に対し、矢印Fのよう
に、回転可能に装着される。演奏者は、足の踵部分で白
鍵3の手前側を踏み込み、つま先部分で黒鍵4の突出部
を踏み込んで演奏する。
【0019】各ペダル鍵(白鍵3および黒鍵4)の長手
方向中央部下側には、ペダル鍵の並び方向に長く延びた
共通の回路基板5が設けられる。この回路基板5上に
は、各ペダル鍵に対応して、キーオン、キーオフおよび
押鍵速度を検出するための同芯円2メイク式ラバースイ
ッチからなる鍵スイッチ6が取り付けられる。またこの
回路基板5上には、押鍵ストローク後にさらに鍵を踏み
込んだり揺らせたりして音量制御に抑揚をつけたりビブ
ラートやトレモロの演奏操作をしたりあるいはその他の
各種楽音を制御するためのアフターセンサー10が各鍵
共通に設けられる。
【0020】このような回路基板5は支持部材7の凸台
8上に搭載され支持部材7とともにペダル鍵盤1の下面
側中央部に装着される。この支持部材7は上に突出した
凸台8の下側に凹所9を有する。このように屈曲凸台8
を形成することにより、上下方向の力に対する強度が高
まるとともに、鍵スイッチ6やアフターセンサー10の
位置が高くなってその下側に凹所9による空間が形成さ
れるため、ペダル鍵盤設置面に凹凸や異物等があった場
合でも、それらにより回路基板5上のスイッチ等が影響
を受けることはない。
【0021】図2は、回路基板5の上面図である。各ペ
ダル鍵の位置に対応してほぼ同芯円状に2対の鍵スイッ
チ用固定電極パターン11が形成される。鍵スイッチ6
(図1)はこの電極パターン11上に搭載され、押鍵ス
トローク中のペダル鍵による押圧変形の程度によりスイ
ッチ端子を構成するパターンを2段階でオンオフさせ、
これによりキーオン、キーオフ信号を得たり押鍵速度を
検出する。このような電極パターン11の手前側(演奏
者側)に全鍵共通のアフターセンサー10が設けられ
る。このアフタセンサー10は各鍵独立にあってもよ
い。このような回路基板5は適当な複数箇所に設けたネ
ジ止め固定用の孔12を介してネジ手段により支持部材
7(図1)に固定される。
【0022】図3は、上記回路基板5のアフターセンサ
ー部分の断面図である。ガラスエポキシあるいはその他
の適当な樹脂材料からなる回路基板5上にカーボン電極
15が形成される。このカーボン電極15上に、感圧イ
ンク14を下面に塗布したポリエステルフィルム13が
貼付され、これによりアフターセンサー10が構成され
る。このようなアフターセンサー10は、ペダル鍵側に
設けたアクチュエータにより押圧され、その押圧力に応
じて感圧インク14の抵抗値が変化し、この抵抗値変化
を検出して各種楽音制御信号として使用する。
【0023】図4および図5は、本発明の実施例に係る
ペダル鍵盤1の白鍵3の断面構成を示し、図4は踏み込
まれる前の状態、図5は踏み込まれた状態を示す。ペダ
ル鍵盤1はフレーム2に設けた脚材17を介して床16
上に設置される。フレーム2は、図1で示したように、
鍵盤全体の構造体を構成する枠材である。このフレーム
2に対し白鍵3がその奥側(図の右側)の端部で支点部
18を介して回転可能に取り付けられる。フレーム2に
はバネ取り付け用突起38が形成されスプリング19が
装着される。このスプリング19は白鍵3を常に上方向
に付勢する。白鍵3は足の踵でこのスプリング19に抗
して踏み込まれ支点部18を回動支点として矢印Eのよ
うに回転し、足を離せばスプリング19により元の位置
に復帰する。
【0024】白鍵3の手前側(図の左側)の端部には上
限ストッパ用係止片20が設けられる。この係止片20
に対応してフレーム2側には、下面にフェルト材21を
貼付した逆L字状上限ストッパ22が設けられる。押鍵
動作終了後のスプリング19による復帰時に、白鍵3の
係止片20がフレーム2側の上限ストッパ22のフェル
ト材21に当接してその上限位置が定まる。47は三角
形状の補強リブで各鍵ごともしくは3〜4鍵ごとに1つ
の割合で設けられる。
【0025】この上限ストッパ22に隣接して白鍵3の
端部の位置に対面してフレーム2上にフェルト材からな
る下限ストッパ23が設けられる。この下限ストッパ2
3により白鍵3が踏み込まれたときの押鍵ストロークの
下限位置が定まる。36はH断面のキーガイドであり、
白鍵3側に形成された被ガイド部(内側壁両部)を押鍵
時および復帰時に案内して白鍵3の横ゆれを防止する。
【0026】フレーム2の裏面には、前述の裏カバーを
形成する補強兼支持部材7(図1も参照)が回路基板5
とともにネジ25により固定される。この回路基板5上
に、前述のように、鍵長手方向のほぼ中央部にアフター
センサー10が設けられている。このアフターセンサー
10に対向する位置の白鍵3側にアクチュエータ24が
設けられる。また、アフターセンサー10に隣接する鍵
スイッチ6に対向する位置に鍵スイッチ用アクチュエー
タ27が設けられる。26は鍵スイッチスキャン用ダイ
オード等の制御回路部であり、信号ラインが形成され必
要な電子部品等が搭載される。
【0027】上記構成のペダル鍵(白鍵)3を踏み込む
と、アクチュエータ27により鍵スイッチ6が押圧され
て変形し、1メイク位置にて速度計測を開始し、2メイ
ク位置にて速度計測を終了するとともにキーオン信号を
発し、さらに押鍵ストロークの下端位置で、図5に示す
ように、アクチュエータ24がアフターセンサー10に
当接し、ペダル操作に応じてその押圧力を検出しアフタ
ーセンス信号を発する。この押鍵ストローク下端のアフ
ターセンサー10に対する押圧力は支持部材7の凸台8
で受けられる。このとき、白鍵3の手前側の端部はフレ
ーム2の下限ストッパ23に達していない。このあとさ
らに白鍵3が踏み込まれて白鍵3自体の弾性により白鍵
3が撓んでその端部が下限ストッパ23に当接すると下
向きの押鍵動作が完全に停止する。このように、アフタ
ーセンサー10に当接後さらに鍵自体の弾性範囲内で下
方に移動可能な構成とすることにより、押鍵ストローク
下端のアフターセンサー10に対する当接時の急激な停
止による衝撃が緩和され演奏操作性が向上するとともに
演奏感覚が良好になる。
【0028】図6は黒鍵4の断面構成を示す。黒鍵4
は、フレーム2に対し手前側(演奏者側)の端部に設け
た支点部28を介して回転可能に取り付けられる。この
支点部28と反対側の奥側の端部には、上限ストッパ3
0および下限ストッパ29が設けられる。図は黒鍵4が
踏み込まれる前の状態であり、上限ストッパ30に当接
している状態を示す。37は黒鍵用のキーガイドであ
り、前述の白鍵3のキーガイド36と同様に、押鍵時に
黒鍵4をガイドして横振れを防止する。この黒鍵4につ
いても、アフターセンサー10と下限ストッパ29の位
置関係は前記白鍵3の場合と同じであり、黒鍵4のアク
チュエータ24がアフターセンサー10に当接後黒鍵4
自体の弾性範囲内でさらに押し込まれた後下限ストッパ
29に当接し踏み込み動作が完全に停止する。なお、白
鍵黒鍵いずれの場合でも、下限ストッパによる停止位置
は、ペダル鍵自体の弾性変形範囲内で鍵を破損すること
なくかつ他のスイッチ等の機能に支障を来したり破損さ
せたりしない範囲内に設ける。このような黒鍵4は、演
奏者の足のつま先側で黒鍵4の奥側突出部を踏み込ま
れ、支点部28を中心に回動して押鍵動作が行われる。
その他の構成および作用効果は前記白鍵3に基づいて説
明したものと同様である。
【0029】図7および図8はそれぞれ本発明に係るペ
ダル鍵盤のフレーム2の上面図および裏面図である。ま
た、図9(A)(B)はそれぞれフレーム2の白鍵装着
部および黒鍵装着部の断面図である。図7において下側
(矢印A方向)が演奏者側、上側(矢印B方向)が楽器
本体側である。フレーム2の左右方向に沿って白鍵装着
部31と黒鍵装着部32が所定の順番で交互に設けられ
る。各装着部31,32には、鍵スイッチ用の透孔33
およびアフターセンサー駆動用アクチュエータ用の透孔
(角孔)34が設けられる。また、各装着部31,32
の上面側には、図7に示すように、前述の復帰スプリン
グ装着用突起38が形成され、白鍵装着部31の演奏者
側および黒鍵装着部32の楽器本体側にはそれぞれ各鍵
のキーガイド36,37が設けられる。39はストッパ
用フェルトの位置決め用突起であり、40はアンダーカ
ット防止用開口である。
【0030】フレーム2の裏面側には、図8に示すよう
に、各ペダル鍵装着位置の長手方向に関し、楽器本体側
(図の上側)端部には白鍵回転支点部材挿入用開口41
が形成され、演奏者側(図の下側)端部には黒鍵回転支
点部材挿入用開口42が形成される。各支点部材挿入用
開口41,42のラインa,b,cはそれぞれ図9の
a,b,cに対応している。図9のC,Dはそれぞれ黒
鍵および白鍵の回動支点位置を示す(図1参照)。
【0031】フレーム2の裏面側において、前述の鍵ス
イッチ用透孔33は矩形の凹所内に形成される。またフ
レーム2を横断して補強リブ43が設けられるととも
に、縦方向にも複数のリブ48が形成され、さらに外周
部にもリブ44が形成される。46は脚材取り付け用ネ
ジ孔であり、適当な複数位置に設けられる。
【0032】上記構成のフレーム2に対し各支点部1
8、28(図示しない)を介して白鍵黒鍵をそれぞれ回
動可能に支持し、鍵スイッチ6、基板5を裏面から装着
後、リブ43(直線部)とリブ49との間に支持部材7
をはめ込み、ネジ止めして前述の図1から図6で説明し
た構成および作用効果を有するペダル鍵盤が形成され
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るペダ
ル鍵盤は、第1の特徴として、踵で踏み込む白鍵とつま
先で踏み込む黒鍵の回動支点がそれぞれ踏み込む位置と
逆側の位置に交互に設けられるため白鍵黒鍵ともに同じ
程度の大きなストロークがとれ演奏操作性が向上すると
ともに、ペダル鍵の長手方向中央部に白鍵黒鍵共通の回
路基板が設けられるため、コンパクトな構造が得られ楽
器全体が小型化し、部品点数が減少し組み立て作業も容
易になりコスト低減が図られる。
【0034】また、本発明の第2の特徴によれば、上記
第1の特徴と同様に、踵で踏み込む白鍵とつま先で踏み
込む黒鍵の回動支点がそれぞれ踏み込む位置と逆側の位
置に交互に設けられるため白鍵黒鍵ともに同じ程度の大
きなストロークがとれ演奏操作性が向上するとともに、
両側の支点間のほぼ中央に共通の補強部材を設け、この
補強部材の形状を上側に突出する台部を有する形状とし
てその下面側に空間部を形成している。これにより、こ
の中央部の補強部材をスイッチやセンサーを搭載する支
持部材として使用でき部品の共通化が図られ、部品点数
の減少によるコスト低減および組み立て作業の容易化が
図られる。また、このとき楽器設置面に凹凸等があって
も、スイッチ等の支持面と楽器設置面との間には空間が
形成されているため、設置面の凹凸等がスイッチ等の機
能に影響を及ぼすことはなく設置スペース上の制約が緩
和され演奏機能の信頼性が向上する。また、補強用支持
部材をペダル鍵盤の中央部に設けることにより、この支
持部材上にスイッチ等の回路基板を搭載できる利点が得
られるだけでなく、従来のようにペダル鍵盤の両側に補
強部材を設ける必要がなくなり鍵盤の小型化および軽量
化が図られる。
【0035】本発明の第3の特徴によれば、アフターセ
ンサーはペダル鍵の長手方向中央部に設けられ、押鍵ス
トロークの下端位置で鍵側のアクチュエータがフレーム
側のセンサーに当接するが、このとき踵側またはつま先
側の踏み込み力は急激な停止反力を受けず、ペダル鍵自
体の弾性によりさらに下方に踏み込まれた後下限ストッ
パに当接してストロークが完全に停止する。このような
構成により押鍵ストローク下端位置での足に対する急激
な停止による衝撃が緩和され、演奏感覚が良好になると
ともにアフターセンサーの制御性が向上し円滑な操作で
各種楽音を演奏制御することができ幅広い演奏を楽しむ
ことができる。
【0036】本発明の第4の特徴によれば、鍵スイッチ
の回路基板とアフターセンサーの回路基板がペダル鍵の
長手方向中央部で共通化され、部品点数の減少による構
造の簡素化が図られまた組み立て作業が容易になりコス
ト低減が図られる。
【0037】本発明の第5の特徴によれば、アフターセ
ンサーはペダル鍵の長手方向中央部に設けられ、フレー
ム側のアフターセンサー支持部材が鍵盤全体の補強部材
および裏カバーを兼用する。このような構成によっても
また部品の共通化による部品点数の減少および組み立て
作業の容易化が図られコスト低減が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るペダル鍵盤の分解斜視
図である。
【図2】 図1のペダル鍵盤で用いる回路基板の上面図
である。
【図3】 図2の回路基盤の部分拡大断面図である。
【図4】 本発明の実施例に係るペダル鍵盤の白鍵部分
の断面図であり、ペダル鍵を踏み込む前の状態を示す。
【図5】 図4のペダル鍵盤の白鍵を踏み込んだ状態の
断面図である。
【図6】 本発明に係るペダル鍵盤の黒鍵部分の断面図
である。
【図7】 本発明に係るペダル鍵盤のフレームの上面図
である。
【図8】 図7のフレームの裏面図である。
【図9】 (A)(B)はそれぞれ本発明に係るペダル
鍵盤の白鍵部および黒鍵部のフレームの断面図である。
【符号の説明】
1:ペダル鍵盤、 2:フレーム、 3:白鍵、 4:
黒鍵、 5:回路基板、 6:鍵スイッチ、 7:支持
部材、 8:凸台、 9:凹所、 10:アフターセン
サー。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白鍵と黒鍵とでそれぞれ互い違いの支点
    を有するペダル鍵盤において、鍵並び方向を横断して鍵
    長手方向の略中央部に白鍵黒鍵共通の基板を設け該基板
    上に各鍵に対応して押鍵動作により駆動される鍵動作検
    出手段を設けたことを特徴とするペダル鍵盤構造。
  2. 【請求項2】 複数の並列配置したペダル鍵の鍵並び方
    向を横断して鍵長手方向の略中央部に、下側に凹所空間
    を有する断面上凸形状の補強部材を設け、該補強部材上
    に押鍵動作により駆動される鍵動作検出手段搭載用の各
    鍵共通の基盤を設けたことを特徴とするペダル鍵盤構
    造。
  3. 【請求項3】 ペダル鍵の一端をフレームに対し回転可
    能に支持し、該ペダル鍵の長手方向中間部にアフターセ
    ンサー押圧用アクチュエータを設け、他端に下限ストッ
    パ部を形成したペダル鍵盤構造において、前記アクチュ
    エータはペダル鍵の押鍵ストロークの下端位置でフレー
    ム側に設けたアフターセンサーに当接し、前記下限スト
    ッパ部は、前記アクチュエータがアフターセンサーに当
    接した後前記ペダル鍵自体の弾性範囲内でさらに下方位
    置のフレーム側ストッパ部に当接するように構成したこ
    とを特徴とするペダル鍵盤構造。
  4. 【請求項4】 ペダル鍵の一端をフレームに対し回転可
    能に支持し、該ペダル鍵の押鍵動作により駆動される鍵
    スイッチおよびアフターセンサーを備えたペダル鍵盤構
    造において、前記アフターセンサーをペダル鍵長手方向
    の略中央部に設けるとともに、該アフタ−センサーを搭
    載する基板上に前記鍵スイッチを搭載したことを特徴と
    するペダル鍵盤構造。
  5. 【請求項5】 ペダル鍵の一端をフレームに対し回転可
    能に支持し、該ペダル鍵の押鍵動作により駆動されるア
    フターセンサーを備えたペダル鍵盤構造において、前記
    アフターセンサーをペダル鍵長手方向の略中央部に設け
    るとともに、フレーム側のアフターセンサー支持部材を
    剛性体で構成し、該支持部材により鍵盤全体の補強用裏
    カバーを形成したことを特徴とするペダル鍵盤構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03261713A (ja) * 1990-03-09 1991-11-21 Kao Corp 毛髪化粧料
JP2008139720A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Yamaha Corp 電子楽器及び電子楽器に適用されるプログラム

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