JPH0720841U - ゴムキャタピラ付トランク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は （イ）階段の昇降時に走行出来るゴムキャタピラを付け
た。 （ロ）常に水平に保てる二重容器を付けた。 （ハ）背負う事が出来るようにバンドを付けた。 以上の事により一般路・スロープ・階段・山道等に利用
出来るトランクに関するものである。 【構成】トランク本体ａに車輪ｂを付け、ゴムキャタピ
ラｄを操作する引押棒ｃをトランク本体ａの外側に設け
る。なお、トランク本体ａに二重の振り子作用容器ｅを
設け半回転式牽引用グリップハンドルｇと背負って歩行
できる背負いバンドを付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ゴムキャタピラを取り付けたトランクに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

（イ）従来のキャスター付トランクは、車輪が小さい為荷重に負けたり路面の 凸凹に対し振動が激しく、床段差の衝撃等で壊れ易かった。 （ロ）従来のキャスター付トランクは、階段の登り降りにトランクを両手で持 ち上げ、一段づつ登り降りしないと運搬出来ず、歩行上大変危険であっ た。 （ハ）従来のキャスター付トランクは、液状の品物や斜め及び横に出来ない物 品の場合、持ち運びに細心の注意が必要だった。 （ニ）従来のキャスター付トランクは、末舗装の道路ではキャスターが路面の 凸凹でスムーズな使用が出来ず、手で持ち運ぶしかなかった。 （ホ）従来のキャスター付トランクは、小物の取り出し時にトランク全体を開 けなければ取り出せない構造だった。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

本案は、その欠点を除いて、全く新しいスタイルの旅行用トランクを開発しよ うとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

今、その解決手段を図面に追いながら説明すれば （イ）引押棒ｃを止め金具ｍより外して押し下げることにより、ゴムキャタピラ ｄは引押榛ｃにより地面にまで下げられ固定金具ｎで固定される。 又、引押棒ｃの固定金具ｎをはずし引き上げればゴムキャタピラｄは止め 金具ｍで上方に固定される。収納作用はバネｐにより行われる。 このことにより、階段時の昇降に際しゴムキャタピラが有効に作用し、歩 行上安全を確保した。 （ロ）車輪の直径を１５０ｍｍ、車軸間を４００ｍｍ、車輪の使用材料はチュー ブレスタイヤを基準とし、安全走行を計った。 （ハ）振子作用容器ｅは、回転軸ｏにより固定されているので、トランク自体が 斜めに置かれても常動に安定した状態になる。 回転時に荷物が容器ｅよりはみでないよう取り外し可能ネツトｆを設ける （ニ）背負いバンドを両肩に通し、腰止めバンドｉにて揺れを止め背負って歩け るようにした。 （ホ）上蓋ｊを開いた時、下部が袋状になっているので雑誌や地図等の出し入れ が簡単にできる。 又、正面のフアスナーの物入口ｋも設けてあるので、食料品等の出し入れ が簡単にできる。 （ヘ）上蓋ｊは上部が平らになっており、この上に小荷物等を乗せフックｌで紐 止めして歩けば体の負担が少ない。

【０００５】

【作 用】

本案は、以上の構造であるのでこれを使用する時は （イ）平らな場所はグリップｇを持って歩く。車輪ｂの直径を大さくしたので 、細かい振動がなく滑らかな走行が出来る。 （ロ）階段を上る時は、その手前で引押棒ｃを押し下げゴムキャタピラｄが床 についたら固定金具ｎで動かないように固定し、グリップハンドルｇで 階段上を引き上げるとゴムキャタピラが回転して、平らな床と同じ様に 引張ったまま上ることができる。 （ハ）平らな床面の場合は引押棒ｃを止め金具ｍに止めておけばキャスターだ けの走行で良い。 （ニ）階段を降りるときは、上るときと同じ操作で自然に階段をゴムキャタピ ラｄが回転するので、手加減ひとつで下まで運搬することができる。 （ホ）斜路の走行に於いては、トランク内容器回転軸ｏが振り子になる構造な ので、飲料や水溶液などが揺れて零れることがない。 （ヘ）山道などでキャスターを使用できない場合は、背負いバンド及び腰止め バンドｉを使用し背中に背負えば楽に運搬できる。

【０００６】

【実 施 例】

尚、本考案を実施する事により、次の事が出来る。 （イ）トランク本体の材質として、金属・繊維類・皮革類・プラスチック・ナ イロンビニール等の組み合わせが可能となる。 （ロ）トランク内の振り子作用容器を取り外し式にする事が出来る。 （ハ）振り子作用容器は、業務専用トランクとして機能をもたせ活用すること が出来る。 （ニ）キャスターは、二輪・三輸・四輪としても実施することができる。

【０００７】

【考案の効果】

したがって、旅行時等にゴムキャタピラ付トランクを使用する事により、荷物 の多少・種類等に神経を使わず、階段昇降時及び凸凹路等での重労働から解放さ れ、楽しい旅行等に出かけることができる。 又、材質の使用がフレキシブルなので、メカニックなフッッションとしての 効果からトランクの新しいイメージが生まれる。

【図面の簡単な説明】

【図 １】本考案の正面図

【図 ２】本考案の側面・断面図

【図 ３】本考案の階段走行時における斜視図

【符号の説明】

ａ トランク本体 ｂ 車輪 ｃ 引押棒 ｄ ゴム製キャタピラ ｅ 振り子作用容器 ｆ ネット ｇ グリップハンドル ｈ 網袋 ｉ 背負いバンド及び腰止めバンド ｊ 上蓋 ｋ フアスナー付物入れ口 ｌ 埋め込みフック ｍ 止め金具 ｎ 固定金具 ｏ 回転軸

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項 １】（イ）トランク本体ａの下部に複数の車
   輪ｂを設ける。 （ロ）トランク本体ａの側面に引押棒ｃにて上下するゴ
   ムキャタピラｄを設ける （ハ）トランク本体ａの内部に振り子作用容器ｅき取り
   付け且つネットｆを設ける。 （ニ）トランク本体ａの後部に牽引用のグリップハンド
   ルｇ及び網袋ｈを設ける （ホ）トランク本体ａの後部に背負いバンド及び腰止め
   バンドｉを設ける。 （ヘ）トランク本体ａの上部に袋状の上蓋ｊを設ける。 （ト）トランク本体正面部にフアスナー付物入れ口ｋを
   設ける。 （チ）トランク本体側面上部に埋め込みフックｌを設け
   る。 ※以上の如く構成されたゴムキャタピラ付トランク
2. 【請求項 ２】振子作用容器ｅを設けない請求項１のゴ
   ムキャタピラ付牽引トランク