JPH07208133A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JPH07208133A
JPH07208133A JP784894A JP784894A JPH07208133A JP H07208133 A JPH07208133 A JP H07208133A JP 784894 A JP784894 A JP 784894A JP 784894 A JP784894 A JP 784894A JP H07208133 A JPH07208133 A JP H07208133A
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cam
arm
rocker arm
rocker
urging
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JP784894A
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English (en)
Inventor
Koji Hotta
田 浩 二 堀
Kanetake Aoki
木 金 剛 青
Eiji Shirai
井 永 治 白
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸排気弁のリフト量を高リフトから低リフト
へ又は低リフトから高リフトへ変化させる際におけるロ
ッカアームの駆動力を小さくすること。 【構成】 第1位置でカム18と係合する第1アーム1
6aと、第2位置でカム18と係合し且つ第1アーム1
6aよりも長い第2アーム16bとを有し、第1,第2
位置間を第1ロッカアーム12に対して回動可能な第2
ロッカアーム16を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸排気弁の
リフト量を可変とする内燃機関の動弁装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内燃機関の動弁装置とし
ては、特開昭58−211516号公報に示されるもの
が知られている。この装置の構成を図6を参照して説明
する。
【0003】図6において、ロッカシャフト71の周り
にはロッカアーム72が軸方向に摺動自在且つロッカシ
ャフト71を支点として揺動自在に配設されている。ロ
ッカアーム72の一端にはカムシャフト73に隣接して
固着された異なるカムプロフィールを有する高リフトカ
ム74,低リフトカム75が係合可能になっており、ロ
ッカアーム72の他端には吸気弁(又は排気弁)76が
係合している。従って、両カム74,75の内の何れか
一方がロッカアーム72の一端と係合することでロッカ
アーム72がロッカシャフト71を支点として揺動して
吸気弁76が開閉駆動する。
【0004】ロッカシャフト71の周りにはロッカシャ
フト71をエンジン(図示せず)のシリンダヘッド(図
示せず)に固定するための2つのブラケット77,78
が固定され、ロッカシャフト71に周りにはロッカアー
ム72とブラケット77との間で切換リング79が軸方
向に摺動自在に配設されている。ロッカアーム52と切
換リング79との間にはスプリング80が、ロッカアー
ム72とブラケット78との間にはスプリング81が夫
々配設されている。尚、切換リング79は駆動装置82
により軸方向に摺動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した装
置では、ロッカアーム72を高リフトカム74から低リ
フトカム75に切換える際にはロッカアーム72全体を
軸方向に移動させているので、このときのロッカアーム
72の駆動力が非常に大きくなり、駆動装置82への負
担が大きくなる。
【0006】故に、本発明は、吸排気弁のリフト量を高
リフトから低リフトへ又は低リフトから高リフトへ変化
させる際におけるロッカアームの駆動力を小さくするこ
とを、その技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために請求項1の発明において講じた技術的手段(以
下第1の技術的手段)は、内燃機関の吸排気弁のリフト
量を可変とする内燃機関の動弁装置であって、カムシャ
フトの周りに固着されたカムと;カムによりロッカシャ
フトを支点として揺動して吸排気弁を開閉駆動する第1
ロッカアームと;カムと係合する第1アームと、第1ア
ームがカムと係合している第1位置においてカムと係合
不能となると共に第1アームがカムと係合していない第
2位置においてカムと係合し第1アームよりも長い第2
アームとを有し、第1位置から第2位置まで第1ロッカ
アームに対して回動可能な第2ロッカアームと;第2ロ
ッカアームを第1,第2位置の何れか一方の位置に規制
するように第2ロッカアームをその回動方向の一方向に
付勢する付勢手段と;第2ロッカアームを付勢手段の付
勢方向と反対方向に押圧して第2ロッカアームを何れか
一方の位置から他方の位置まで回転させる第2ロッカア
ーム押圧手段とを備えたことである。
【0008】上記技術的課題を解決するために請求項2
の発明において講じた技術的手段(以下第2の技術的手
段)は、第2ロッカアーム押圧手段が、押圧部材と、押
圧部材と前記第2ロッカアームとの間に固定され第2ロ
ッカアームを付勢手段の付勢方向と反対方向に付勢しそ
の付勢力が付勢手段の付勢力よりも小さく設定された第
2付勢手段とを有するようにしたことである。
【0009】上記技術的課題を解決するために請求項3
の発明において講じた技術的手段(以下第3の技術的手
段)は、吸排気弁を開放させる方向に第1ロッカアーム
を付勢する第3付勢手段を有するようにしたことであ
る。
【0010】上記技術的課題を解決するために請求項4
の発明において講じた技術的手段(以下第4の技術的手
段)は、カムと係合していないときの第1又は第2アー
ムのカム係合面とカムシャフト軸心間の距離をカムのベ
ース円の径よりも大きく且つカムのベース円以外の突出
部分の径よりも小さくなるように設定したことである。
【0011】
【作用】上記第1の技術的手段の作用について説明す
る。
【0012】第2ロッカアームが付勢手段により第1,
第2位置の内の何れか一方の位置にあるときには、これ
に対応する第1,第2アームの内の何れか一方のアーム
がカムと係合してその力が前記一方のアームを介して第
1ロッカアームに伝達され、第1ロッカアームが揺動す
る。これにより、吸排気弁が前記一方のアームの長さに
より決まるリフト量(高,低リフト量の内の一方のリフ
ト量)だけ開閉する。
【0013】一方、第2ロッカアームが付勢手段により
前記一方の位置にあるときに第2ロッカアーム押圧手段
により付勢手段の付勢力よりも大きな力でその付勢方向
と反対方向に第2ロッカアームを他方の位置まで回転さ
せると、カムの係合が前記一方のアームから他方のアー
ムへ切り換わる。その結果、カムの力が他方のアームを
介して第1ロッカアームに伝達されて第1ロッカアーム
が揺動する。これにより、吸排気弁が前記他方のアーム
の長さにより決まるリフト量(高,低リフト量の内の他
方のリフト量)だけ開閉する。
【0014】このように、上記第1の技術的手段によれ
ば、第1位置でカムと係合する第1アームと、第2位置
でカムと係合し且つ第1アームよりも長い第2アームと
を有し、第1,第2位置間を第1ロッカアームに対して
回動可能な第2ロッカアームを設けているので、カムの
係合を前記一方のアームから前記他方のアームまで切り
換える際においては前述の如く第2ロッカアームを回動
させるだけで済み、この際の第2ロッカアーム押圧手段
の押圧力が従来技術のようなロッカアームを軸方向に駆
動する際の押圧力よりも小さくなる。従って、第2ロッ
カアーム押圧手段への負担を軽減できる。
【0015】又、第1アームと第2アームとのアーム比
を異なるように設定したので、1種のカムのみを設ける
だけで吸排気弁のリフト量を可変とすることができる。
その結果、従来技術と比較してカムシャフトの構成が簡
素化できる。
【0016】上記第2の技術的手段によれば、第2ロッ
カアームを付勢手段の付勢方向と反対方向に付勢しその
付勢力が付勢手段の付勢力よりも小さく設定された第2
付勢手段をロッカシャフトの周りに固定された押圧部材
と第2ロッカアームとの間に配設したので、第2ロッカ
アームが前記第1,第2位置の内の何れか他方の位置か
ら一方の位置に到達したときに、押圧部材を確実に停止
させることが可能となる。つまり、第2付勢手段は押圧
部材の位置を規制するストッパとなり得るので、ストッ
パを新設する必要がなくなり、その分部品点数が削減で
きる。
【0017】上記第3の技術的手段によれば、第3付勢
手段により吸排気弁を開放させる方向に第1ロッカアー
ムを付勢したので、第2ロッカアームも吸排気弁を開放
させる方向に付勢され、第2ロッカアームがカムから脱
落するのを防止できる。
【0018】上記第4の技術的手段によれば、カムと係
合していないときの第1又は第2アームのカム係合面と
カムシャフト軸心間の距離をカムのベース円の径よりも
大きく且つカムのベース円以外の突出部分の径よりも小
さくしたので、確実にリフト量の切換えがベース円上で
行われることとなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0020】図1は本実施例に係る内燃機関の動弁装置
の正面図で、図2,図3は夫々第2ロッカアームが第
1,第2位置にあるときの図1に示す動弁装置の平面図
である。
【0021】図1〜図3に示す内燃機関の動弁装置10
において、エンジン(図示せず)のシリンダヘッド(図
示せず)内にその軸方向に移動自在に配設されるロッカ
シャフト11には第1ロッカアーム12がロッカシャフ
ト11を支点として揺動自在に配設されている。第1ロ
ッカアーム12の一端には吸気弁(又は排気弁)13が
係合しており、吸気弁(又は排気弁)13はエンジンの
図示しない吸気通路(又は排気通路)に形成された弁座
(図示せず)に着脱可能になっている。尚、吸気弁13
はスプリング14により閉方向即ち弁座に着座する方向
に付勢されている。
【0022】図2及び図3に示すように、第1ロッカア
ーム12の内部にはシャフト15が固着されており、ロ
ッカシャフト11から上方に立設するようになってい
る。このシャフト15の軸心はロッカシャフト11の軸
心と交差するようになっている。シャフト15の周りに
は第2ロッカアーム16が回動自在に配設され、この第
2ロッカアーム16はロッカシャフト11と並列に配設
されたカムシャフト17の周りに固着された単一のカム
18に係合可能になっている。
【0023】第2ロッカアーム16は互いにアーム長の
異なる第1アーム16a及び第2アーム16bを有して
おり、第1,第2アーム16a,16bは夫々カム18
と係合するためのカム係合面16c,16dを有してい
る。つまり、図2に示すように、ロッカシャフト11の
軸心から第2アーム16bのカム係合面16dまでの長
さl2 は、ロッカシャフト11の軸心から第1アーム1
6aのカム係合面16cまでの長さl1 よりも長くなっ
ている。従って、図1,図4に示すように、カム18が
第1アーム16aと係合して第2アーム16bと係合し
ていないとき即ち第2ロッカアーム16が第1位置(図
1に示す位置)にあるとき、アーム長つまりロッカシャ
フト11の軸心から第1アーム16aのカム係合面16
cまでの長さl1 で決まるリフト量(高リフト量)だけ
吸気弁13が開閉する。一方、カム18が第2アーム1
6bと係合して第1アーム16aと係合していないとき
即ち第2ロッカアーム16が第2位置(図2に示す位
置)にあるとき、アーム長つまりロッカシャフト11の
軸心から第2アーム16bのカム係合面16dまでの長
さl2 で決まるリフト量(低リフト量)だけ吸気弁13
が開閉する。このときの吸気弁13のリフト量のグラフ
を図5に示す。図5に示すように、カム18がアーム長
の長い第2アーム16bと係合しているときの吸気弁1
3の開放時期の方がカム18がアーム長の短い第1アー
ム16aと係合しているときの吸気弁13の開放時期よ
りも早くなる。
【0024】尚、第1アーム16aがカム18と係合し
ていないときの第1アーム16aのカム係合面16cと
カムシャフト17軸心間の距離はカム18のベース円の
径よりも大きく且つカム18のベース円以外の突出部分
の径よりも小さく設定されている。又、第2アーム16
b側についても同様である。
【0025】第2ロッカアーム16は第1スプリング1
9により回転方向の一方向(図2,図3では時計回り)
に付勢され、図2に示す第1位置に規制されている。第
2ロッカアーム16のシャフト15軸方向への移動を規
制するために、第2ロッカアーム16の上部にはボルト
20が締結されている。
【0026】以下、第2ロッカアーム16を図2に示す
第1位置から図3に示す第2位置まで移動させる際に第
1スプリング19の付勢方向と反対方向に押圧する第2
ロッカアーム押圧手段21の構成について説明する。
【0027】図2及び図3に示す第2ロッカアーム押圧
手段21において、ロッカシャフト11の周りには押圧
プレート22が固定され、押圧プレート22と第2ロッ
カアーム16との間には第2スプリング23が配設され
ている。この第2スプリング23は第2ロッカアーム1
6を第1スプリング19の付勢方向と反対方向に付勢し
ており、その付勢力は第1スプリング19の付勢力より
も小さくなっている。
【0028】押圧プレート22に突出プレート24が固
定され、突出プレート24はロッド25を介して油圧又
はエアー等のシリンダ26のピストン(図示せず)に連
結されている。尚、シリンダ26の駆動力は第1スプリ
ング19の付勢力よりも大きくなるように設定されてい
る。従って、シリンダ25により押圧プレート22をロ
ッカシャフト11と共にその軸方向に移動させる。尚、
図2,図3ではシリンダ25を用いたが、これに限定さ
れる必要はなく、例えばモータ等を用いても良い。又、
押圧プレート22は必ずしもロッカシャフト11に固定
する必要はなく、第2スプリング23を配設せずに押圧
プレート22で直接第2ロッカアーム16を押圧しても
良い。
【0029】尚、第1ロッカアーム12は第3スプリン
グ27により吸気弁13を開放させる方向(矢印方向)
に付勢され、第1ロッカアーム12が吸気弁13を閉塞
する方向にがたつくのを防止している。
【0030】上記の如く構成された内燃機関の動弁装置
10の作動について説明する。
【0031】エンジンの始動に伴ってカムシャフト17
及びカム18が回転する。いま、エンジン11が高負荷
であるとき(図2)には、カム18がアーム長の短い第
1アーム16aのカム係合面16cと係合してその力が
第1アーム16aを介して第1ロッカアーム12に伝達
される。その結果、第1ロッカアーム12がロッカシャ
フト11を支点として揺動し、その揺動量即ち第1アー
ム16aのアーム長により決まるリフト量に基づいて吸
気弁(又は排気弁)13が開閉する。ここで、図4及び
図5に示すように、このときのリフト量は高リフト量に
なるので、エンジンの高負荷状態に合わせて比較的多い
空気量が吸気通路から燃焼室に供給される。
【0032】次に、エンジンが高負荷から低負荷に替わ
ると、制御手段(図示せず)によりシリンダ26が作動
する。すると、押圧プレート22がロッカシャフト11
と共にその軸方向に移動し、第2スプリング23を介し
て第2ロッカアーム16を第1スプリング19の付勢方
向と反対方向に押圧する。その結果、第2ロッカアーム
16がシャフト15の周りを図3に示す第2位置まで回
転し、カム18が第2アーム16bのカム係合面16d
に係合可能となる。このとき、第1位置から第2位置へ
の切換えは第1アーム16aのカム係合面16cがカム
18のベース円と隣接しているときに行われる。
【0033】そして、エンジンの低負荷時(図3)に
は、シリンダ26の作動が継続され、カム18がアーム
長の長い第2アーム16bのカム係合面16dと係合し
てその力が第2アーム16bを介して第1ロッカアーム
12に伝達される。その結果、第1ロッカアーム12が
ロッカシャフト11を支点として揺動し、その揺動量即
ち第2アーム16bのアーム長により決まるリフト量に
基づいて吸気弁(又は排気弁)13が開閉する。ここ
で、図4及び図5に示すように、このときのリフト量は
低リフト量になるので、エンジンの低負荷状態に合わせ
てエンジンの高負荷状態よりも少ない空気量が吸気通路
から燃焼室に供給される。
【0034】最後に、エンジンが低負荷から高負荷に替
わると、シリンダ26が停止し、第1スプリング19に
より第2ロッカアーム16が図3に示す第2位置から図
2に示す第1位置まで回転し、その結果、カム18が第
1アーム16aのカム係合面16cに係合可能となる。
このとき、第2位置から第1位置への切換えは第2アー
ム16bのカム係合面16dがカム18のベース円と隣
接しているときに行われる。ここで、第2ロッカアーム
16が第1位置まで到達したときには第2スプリング2
3により押圧プレート22の移動が阻止され、押圧プレ
ート22の位置が規制される。
【0035】以上示したように、本実施例では、図2に
示す第1位置でカム18と係合する第1アーム16a
と、図3に示す第2位置でカム18と係合し且つ第1ア
ーム16aよりも長い第2アーム16bとを有し、第
1,第2位置間を第1ロッカアーム12に対して回動可
能な第2ロッカアーム16を設けているので、カム18
の係合を第1アーム16aから第2アーム16bまで切
り換える際においては前述の如く第2ロッカアーム16
を回動させるだけで済み、このときの第2ロッカアーム
押圧手段21の押圧力が従来技術のようなロッカアーム
を軸方向に駆動する際の押圧力よりも小さくなる。従っ
て、シリンダ26への負担を軽減できる。
【0036】又、第1アーム16aと第2アーム16b
とのアーム長を異なるように設定したので、1種のカム
18のみを設けるだけで吸排気弁13のリフト量を可変
とすることができる。その結果、従来技術と比較してカ
ムシャフトの構成が簡素化できる。
【0037】又、第2ロッカアーム16を第1スプリン
グ19の付勢方向と反対方向に付勢しその付勢力が第1
スプリング19の付勢力よりも小さく設定された第2ス
プリング23をロッカシャフト11の周りに固定された
押圧プレート22と第2ロッカアーム16との間に配設
したので、第2ロッカアーム16が第2位置から第1位
置まで到達したときに押圧プレート22を第2スプリン
グ23の荷重により決まる所定位置にて確実に停止させ
ることが可能となる。つまり、第2スプリング23は押
圧プレート22のストッパとなり得るので、ストッパを
新設する必要がなくなり、その分部品点数が削減でき
る。
【0038】又、第3スプリング27により吸排気弁1
3を開放させる方向に第1ロッカアームを付勢したの
で、第2ロッカアーム16も吸排気弁13を開放させる
方向に付勢され、第2ロッカアーム16がカム18から
脱落するのを防止できる。
【0039】更に、カム18と係合していないときの第
1,第2アーム16a,16bのカム係合面16c,1
6dとカムシャフト軸心間の距離をカム18のベース円
の径よりも大きく且つカム18のベース円以外の突出部
分の径よりも小さくしたので、確実にリフト量の切換え
がベース円上で行われ、信頼性が向上する。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、以下の如く効果を有
する。
【0041】第1位置でカムと係合する第1アームと、
第2位置でカムと係合し且つ第1アームよりも長い第2
アームとを有し、第1,第2位置間を第1ロッカアーム
に対して回動可能な第2ロッカアームを設けているの
で、カムの係合を一方のアームから他方のアームまで切
り換える際においては前述の如く第2ロッカアームを回
動させるだけで済み、この際の第2ロッカアーム押圧手
段の押圧力が従来技術のようなロッカアームを軸方向に
駆動する際の押圧力よりも小さくなる。従って、第2ロ
ッカアーム押圧手段への負担を軽減できる。
【0042】又、第1アームと第2アームとのアーム比
を異なるように設定したので、1種のカムのみを設ける
だけで吸排気弁のリフト量を可変とすることができる。
その結果、従来技術と比較してカムシャフトの構成を簡
素化できる。
【0043】請求項2の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0044】第2ロッカアームを付勢手段の付勢方向と
反対方向に付勢しその付勢力が付勢手段の付勢力よりも
小さく設定された第2付勢手段をロッカシャフトの周り
に固定された押圧部材と第2ロッカアームとの間に配設
したので、第2ロッカアームが前記第1,第2位置の内
の何れか他方の位置から一方の位置に到達したときに、
押圧部材を確実に停止させることが可能となる。つま
り、第2付勢手段は押圧部材の位置を規制するストッパ
となり得るので、ストッパを新設する必要がなくなり、
その分部品点数が削減できる。
【0045】請求項3の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0046】第3付勢手段により吸排気弁を開放させる
方向に第1ロッカアームを付勢したので、第2ロッカア
ームも吸排気弁を開放させる方向に付勢され、第2ロッ
カアームがカムから脱落するのを防止できる。
【0047】請求項4の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0048】カムと係合していないときの第1又は第2
アームのカム係合面とカムシャフト軸心間の距離をカム
のベース円の径よりも大きく且つカムのベース円以外の
突出部分の径よりも小さくしたので、確実にリフト量の
切換えがベース円上で行われることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る内燃機関の動弁装置の正面図で
ある。
【図2】第2ロッカアームが第1位置にあるときの本実
施例に係る内燃機関の動弁装置の平面図である。
【図3】第2ロッカアームが第2位置にあるときの本実
施例に係る内燃機関の動弁装置の平面図である。
【図4】カムが第1,第2アームと係合する際の吸排気
弁のリフト量を説明した説明図である。
【図5】カムが第1,第2アームと係合する際の吸排気
弁のリフト量を示すグラフである。
【図6】従来技術に係る内燃機関の動弁装置の概略図で
ある。
【符号の説明】 10 内燃機関の動弁装置 11 ロッカシャフト 12 第1ロッカアーム 13 吸気弁又は排気弁 16 第2ロッカアーム 17 カムシャフト 18 カム 19 第1スプリング(付勢手段) 21 第2ロッカアーム押圧手段 22 押圧プレート(押圧部材) 23 第2スプリング(第2付勢手段) 27 第3スプリング(第3付勢手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸排気弁のリフト量を可変と
    する内燃機関の動弁装置であって、 カムシャフトの周りに固着されたカムと、 前記カムによりロッカシャフトを支点として揺動して前
    記吸排気弁を開閉駆動する第1ロッカアームと、 前記カムと係合する第1アームと、前記第1アームが前
    記カムと係合している第1位置において前記カムと係合
    不能となると共に前記第1アームが前記カムと係合して
    いない第2位置において前記カムと係合し前記第1アー
    ムよりも長い第2アームとを有し、前記第1位置から前
    記第2位置まで前記第1ロッカアームに対して回動可能
    な第2ロッカアームと、 前記第2ロッカアームを前記第1,第2位置の何れか一
    方の位置に規制するように前記第2ロッカアームをその
    回動方向の一方向に付勢する付勢手段と、 前記第2ロッカアームを前記付勢手段の付勢方向と反対
    方向に押圧して前記第2ロッカアームを前記一方の位置
    から他方の位置まで回転させる第2ロッカアーム押圧手
    段とを備えたことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ロッカアーム押圧手段は、押圧
    部材と、前記押圧部材と前記第2ロッカアームとの間に
    配設され前記第2ロッカアームを前記付勢手段の付勢方
    向と反対方向に付勢しその付勢力が前記付勢手段の付勢
    力よりも小さく設定された第2付勢手段とを有すること
    を特徴とする請求項1記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記吸排気弁を開放させる方向に前記第
    1ロッカアームを付勢する第3付勢手段を有することを
    特徴とする請求項1,2記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記カムと係合していないときの前記第
    1,第2アームのカム係合面とカムシャフト軸心間の距
    離が前記カムのベース円の径よりも大きく且つ前記カム
    のベース円以外の突出部分の径よりも小さく設定されて
    いることを特徴とする請求項1,2,3記載の内燃機関
    の動弁装置。
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