JPH07207961A - 浴室の防水床構造 - Google Patents
浴室の防水床構造Info
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- JPH07207961A JPH07207961A JP604094A JP604094A JPH07207961A JP H07207961 A JPH07207961 A JP H07207961A JP 604094 A JP604094 A JP 604094A JP 604094 A JP604094 A JP 604094A JP H07207961 A JPH07207961 A JP H07207961A
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- JP
- Japan
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- bathroom
- floor
- bathtub
- washing
- drainage
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- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Residential Or Office Buildings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高齢者への対応を十分とし、かつ浴槽から溢
れ出る湯水を洗い場内に溜めずに、また、浴室外に漏れ
出るのを防止しつつ、浴室内で排水し、デザイン性をも
良好とする。 【構成】 浴室出入口に設けたドア下枠と略同一面上に
洗い場2の床3が形成された浴室床において、浴室給湯
部と反対側の内壁面及び前記ドア下枠にそれぞれ隣接す
る洗い場2の床端縁に排水溝10,4を設けるととも
に、浴室内に設置された浴槽1の前縁から所定距離lだ
け離間しつつ、その前縁に沿ってもう一つの排水溝12
を洗い場2の床3に設け、かつこれらの排水溝4,1
0,12が浴室排水口13に接続されるとともに、それ
らの排水溝4,10,12に複数の貫通孔5を有する排
水目皿6を洗い場2の床3と略同一面上に設ける。
れ出る湯水を洗い場内に溜めずに、また、浴室外に漏れ
出るのを防止しつつ、浴室内で排水し、デザイン性をも
良好とする。 【構成】 浴室出入口に設けたドア下枠と略同一面上に
洗い場2の床3が形成された浴室床において、浴室給湯
部と反対側の内壁面及び前記ドア下枠にそれぞれ隣接す
る洗い場2の床端縁に排水溝10,4を設けるととも
に、浴室内に設置された浴槽1の前縁から所定距離lだ
け離間しつつ、その前縁に沿ってもう一つの排水溝12
を洗い場2の床3に設け、かつこれらの排水溝4,1
0,12が浴室排水口13に接続されるとともに、それ
らの排水溝4,10,12に複数の貫通孔5を有する排
水目皿6を洗い場2の床3と略同一面上に設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、浴室の防水床構造に
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、高齢
者への対応が十分で、しかも浴槽から溢れ出る湯水を洗
い場内に溜めずに、また、浴室外に漏れ出るのを防止
し、デザイン性も良好な浴室の防水床構造に関するもの
である。
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、高齢
者への対応が十分で、しかも浴槽から溢れ出る湯水を洗
い場内に溜めずに、また、浴室外に漏れ出るのを防止
し、デザイン性も良好な浴室の防水床構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の浴室については、ゆ
ったりとした心地よい入浴が得られるように様々な角度
から検討が加えられてきており、各種の構成、構造、配
置等を有するものがこれまでに提案されている。そし
て、来るべき高齢化社会に向けての対応は、この浴室に
ついても波紋を投げかけている。
ったりとした心地よい入浴が得られるように様々な角度
から検討が加えられてきており、各種の構成、構造、配
置等を有するものがこれまでに提案されている。そし
て、来るべき高齢化社会に向けての対応は、この浴室に
ついても波紋を投げかけている。
【0003】すなわち、高齢者が安全かつ楽に入浴する
ための条件の一つとして、浴室出入口における段差部を
解消しなければならないことが挙げられる。ドアが設け
られる浴室出入口には、通常、入浴時等に浴槽から溢れ
出るなどの湯水がその出入口を介して浴室外に漏れ出す
のを防止するために段差部を設けてきているが、足腰の
弱ってきている高齢者にとっては、浴室内への出入りに
際し、この段差部がかえって邪魔となり、歩行を困難と
し、また、転倒の危険さえ生じさせるのであった。
ための条件の一つとして、浴室出入口における段差部を
解消しなければならないことが挙げられる。ドアが設け
られる浴室出入口には、通常、入浴時等に浴槽から溢れ
出るなどの湯水がその出入口を介して浴室外に漏れ出す
のを防止するために段差部を設けてきているが、足腰の
弱ってきている高齢者にとっては、浴室内への出入りに
際し、この段差部がかえって邪魔となり、歩行を困難と
し、また、転倒の危険さえ生じさせるのであった。
【0004】そこで従来では、たとえば図5及び図6の
平面図及び断面図に示したように、浴室洗い場の床面
(ア)を浴室出入口(イ)に設置されるドア(ウ)の下
枠(エ)と略同一面上に揃えた床構造が検討されてい
る。しかしながら、この場合、浴室出入口(イ)の段差
部が解消されるものの、浴室内の排水が出入口(イ)を
通って浴室外に漏れ出すおそれがある。特に、浴槽
(オ)にいっぱいに湯水が溜められ、これに入浴する場
合には、浴槽(オ)より溢れ出る湯水は多量となり、こ
の多量の湯水を浴室外に漏れ出さずに排水しなければな
らない。
平面図及び断面図に示したように、浴室洗い場の床面
(ア)を浴室出入口(イ)に設置されるドア(ウ)の下
枠(エ)と略同一面上に揃えた床構造が検討されてい
る。しかしながら、この場合、浴室出入口(イ)の段差
部が解消されるものの、浴室内の排水が出入口(イ)を
通って浴室外に漏れ出すおそれがある。特に、浴槽
(オ)にいっぱいに湯水が溜められ、これに入浴する場
合には、浴槽(オ)より溢れ出る湯水は多量となり、こ
の多量の湯水を浴室外に漏れ出さずに排水しなければな
らない。
【0005】このため、従来では、一般に、ドア下枠
(エ)に隣接する洗い場床面(ア)の端縁に排水溝
(カ)を配設するとともに、複数の貫通穴を有する排水
目皿(キ)を床面(ア)と略同一面上にその排水溝
(カ)に装着している。そして、排水溝(カ)で浴室内
の排水を受けるようにしている。
(エ)に隣接する洗い場床面(ア)の端縁に排水溝
(カ)を配設するとともに、複数の貫通穴を有する排水
目皿(キ)を床面(ア)と略同一面上にその排水溝
(カ)に装着している。そして、排水溝(カ)で浴室内
の排水を受けるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ばこれら図5及び図6に示した従来の床構造において
は、たとえば湯水がいっぱいに溜められた浴槽(オ)に
入浴するような場合を想定すると、人体の侵入によりか
なりの量の湯水が一度に洗い場に溢れ出ることが考えら
れ、このような多量のオーバフローを洗い場内に溜めず
に、しかも浴室外に漏れ出させずに排水するには、洗い
場床面(ア)に設ける排水溝(カ)の幅を最大限に拡大
しなければならいという問題がある。
ばこれら図5及び図6に示した従来の床構造において
は、たとえば湯水がいっぱいに溜められた浴槽(オ)に
入浴するような場合を想定すると、人体の侵入によりか
なりの量の湯水が一度に洗い場に溢れ出ることが考えら
れ、このような多量のオーバフローを洗い場内に溜めず
に、しかも浴室外に漏れ出させずに排水するには、洗い
場床面(ア)に設ける排水溝(カ)の幅を最大限に拡大
しなければならいという問題がある。
【0007】また、排水溝(カ)の幅を拡大すること
は、同時に、排水溝(カ)に装着される排水目皿(キ)
の幅もそれに準じて大きくしなければならず、その結
果、浴室出入り時の足元が不安定となり、滑りやすくも
あり危険で、高齢者対応という観点からずれてしまう。
さらに、そのような排水溝(カ)の幅拡大にともなっ
て、床面(ア)の意匠性が損なわれるという欠点も生じ
てくる。
は、同時に、排水溝(カ)に装着される排水目皿(キ)
の幅もそれに準じて大きくしなければならず、その結
果、浴室出入り時の足元が不安定となり、滑りやすくも
あり危険で、高齢者対応という観点からずれてしまう。
さらに、そのような排水溝(カ)の幅拡大にともなっ
て、床面(ア)の意匠性が損なわれるという欠点も生じ
てくる。
【0008】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の浴室の床構造の欠点を解消
し、高齢者への対応が十分で、しかも浴槽から溢れ出る
湯水を洗い場内に溜めずに、また、浴室外に漏れ出るの
を防止し、デザイン性も良好な浴室の防水床構造を提供
することを目的としている。
されたものであり、従来の浴室の床構造の欠点を解消
し、高齢者への対応が十分で、しかも浴槽から溢れ出る
湯水を洗い場内に溜めずに、また、浴室外に漏れ出るの
を防止し、デザイン性も良好な浴室の防水床構造を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、浴室出入口に設けたドア下枠と
略同一面上に洗い場床面が形成された浴室床において、
浴室給湯部と反対側の内壁面及び前記ドア下枠にそれぞ
れ隣接する洗い場の床端縁に排水溝を設けるとともに、
浴室内に設置された浴槽の前縁から所定距離だけ離間し
つつ、その前縁に沿ってもう一つの排水溝を洗い場の床
に設け、かつこれらの排水溝が浴室排水口に接続される
とともに、それらの排水溝には複数の貫通孔を有する排
水目皿が洗い場の床と略同一面上に設けられてなること
を特徴とする浴室の防水床構造を提供する。
を解決するものとして、浴室出入口に設けたドア下枠と
略同一面上に洗い場床面が形成された浴室床において、
浴室給湯部と反対側の内壁面及び前記ドア下枠にそれぞ
れ隣接する洗い場の床端縁に排水溝を設けるとともに、
浴室内に設置された浴槽の前縁から所定距離だけ離間し
つつ、その前縁に沿ってもう一つの排水溝を洗い場の床
に設け、かつこれらの排水溝が浴室排水口に接続される
とともに、それらの排水溝には複数の貫通孔を有する排
水目皿が洗い場の床と略同一面上に設けられてなること
を特徴とする浴室の防水床構造を提供する。
【0010】この発明においては、浴槽前面に設けたエ
プロンの下端部と洗い場床面との間に、洗い場床面から
浴槽エプロンに向かう隆起部を設け、かつこの隆起部
に、洗い場の床に浴槽前縁に沿って設けた排水溝に向か
って下降する傾斜面を設けることを好ましい態様の一つ
としている。またこの発明においては、浴槽前面に設け
たエプロンの下端部と洗い場床面との間に、浴槽側へく
ぼませたけ込み部を設けることも好ましい態様の一つと
している。
プロンの下端部と洗い場床面との間に、洗い場床面から
浴槽エプロンに向かう隆起部を設け、かつこの隆起部
に、洗い場の床に浴槽前縁に沿って設けた排水溝に向か
って下降する傾斜面を設けることを好ましい態様の一つ
としている。またこの発明においては、浴槽前面に設け
たエプロンの下端部と洗い場床面との間に、浴槽側へく
ぼませたけ込み部を設けることも好ましい態様の一つと
している。
【0011】
【作 用】この発明の防水床構造においては、浴室出入
口に設けたドア下枠と略同一面上に洗い場床面が形成さ
れる。このため、浴室出入口の段差部が解消される。そ
してこの発明においては、浴槽及び洗い場に湯水を供給
する浴室給湯部と反対側の内壁面及び浴室出入口のドア
下枠にそれぞれ隣接する洗い場の床端縁に排水溝を設け
るとともに、浴室内に設置された浴槽の前縁から所定距
離だけ離間しつつ、その前縁に沿ってもう一つの排水溝
を洗い場の床に設け、これらの排水溝を浴室に設けた排
水口に接続する。また、以上の排水溝には、溝状、穴状
等の貫通孔が複数形成され、湯水を排水溝に落とすため
の排水目皿を洗い場の床と略同一面上に設ける。
口に設けたドア下枠と略同一面上に洗い場床面が形成さ
れる。このため、浴室出入口の段差部が解消される。そ
してこの発明においては、浴槽及び洗い場に湯水を供給
する浴室給湯部と反対側の内壁面及び浴室出入口のドア
下枠にそれぞれ隣接する洗い場の床端縁に排水溝を設け
るとともに、浴室内に設置された浴槽の前縁から所定距
離だけ離間しつつ、その前縁に沿ってもう一つの排水溝
を洗い場の床に設け、これらの排水溝を浴室に設けた排
水口に接続する。また、以上の排水溝には、溝状、穴状
等の貫通孔が複数形成され、湯水を排水溝に落とすため
の排水目皿を洗い場の床と略同一面上に設ける。
【0012】湯水をいっぱいに溜めた浴槽に入浴する時
の浴槽から多量に溢れ出るオーバーフローの状況を詳し
く観察すると、湯水は浴槽の上端縁から真っ直ぐに落ち
ながら洗い場に流出するのではなく、浴槽内に侵入する
人の動作に応じてそのオーバーフローには勢いが付き、
浴槽上端縁より放物線を描くようにして洗い場に落ちる
ことが判明した。従って、浴槽の前縁から所定距離だけ
離しつつ、その前縁に沿って排水溝を洗い場の床に設け
ることにより、浴槽からそのように多量に溢れ出る湯水
をこの排水溝で受けることができる。洗い場の床に広が
る湯水の量を減少させることができる。
の浴槽から多量に溢れ出るオーバーフローの状況を詳し
く観察すると、湯水は浴槽の上端縁から真っ直ぐに落ち
ながら洗い場に流出するのではなく、浴槽内に侵入する
人の動作に応じてそのオーバーフローには勢いが付き、
浴槽上端縁より放物線を描くようにして洗い場に落ちる
ことが判明した。従って、浴槽の前縁から所定距離だけ
離しつつ、その前縁に沿って排水溝を洗い場の床に設け
ることにより、浴槽からそのように多量に溢れ出る湯水
をこの排水溝で受けることができる。洗い場の床に広が
る湯水の量を減少させることができる。
【0013】また、以上の排水溝と合わせて、浴室給湯
部と反対側の内壁面及び浴室出入口に設けたドア下枠に
隣接する洗い場床面の端縁にも排水溝を設けることによ
り、浴槽より溢れ出る多量の湯水を浴室内ですべて排水
することができ、洗い場床面が浴室出入口のドア下枠と
略同一面であっても浴室出入口から湯水が浴室外に漏れ
出るのを防止することができる。
部と反対側の内壁面及び浴室出入口に設けたドア下枠に
隣接する洗い場床面の端縁にも排水溝を設けることによ
り、浴槽より溢れ出る多量の湯水を浴室内ですべて排水
することができ、洗い場床面が浴室出入口のドア下枠と
略同一面であっても浴室出入口から湯水が浴室外に漏れ
出るのを防止することができる。
【0014】このような排水溝によって、浴室出入口の
ドア下枠に隣接する洗い場の床端縁に設けた排水溝の幅
を拡大しなくとも、浴室内において効果的に排水するこ
とができ、洗い場内に湯水が溜まったり、そしてそれが
浴室外へに漏れ出るのを防止することができる。また、
排水溝に設ける排水目皿の幅拡大も抑えられ、浴室出入
り時の足元の不安定さも解消される。安全性が増すとと
もに、浴室の床としてのデザイン性を損なうことがな
い。
ドア下枠に隣接する洗い場の床端縁に設けた排水溝の幅
を拡大しなくとも、浴室内において効果的に排水するこ
とができ、洗い場内に湯水が溜まったり、そしてそれが
浴室外へに漏れ出るのを防止することができる。また、
排水溝に設ける排水目皿の幅拡大も抑えられ、浴室出入
り時の足元の不安定さも解消される。安全性が増すとと
もに、浴室の床としてのデザイン性を損なうことがな
い。
【0015】
【実施例】以下、図面に沿って実施例を示し、この発明
の浴室の防水床構造についてさらに詳しく説明する。図
1及び図2は、各々、この発明の浴室の防水床構造の一
実施例を示した平面図及び側面図である。
の浴室の防水床構造についてさらに詳しく説明する。図
1及び図2は、各々、この発明の浴室の防水床構造の一
実施例を示した平面図及び側面図である。
【0016】たとえばこれらの図1及び図2に示した例
においては、ユニット式の浴室を採用している。この浴
室には、浴槽(1)及びこれに隣接する洗い場(2)が
備えられている。また、浴槽(1)とは反対側で長手方
向の洗い場(2)端部には、図示してはいないが、浴室
への出入口が備えられており、この出入口には開閉自在
なドアが設置されている。そして、洗い場(2)の床
(3)は、そのドアの下枠と略同一面上に床面が形成さ
れている。従来浴室出入口に設けらていた段差部は省略
されている。このため、浴室への出入りが楽になり、高
齢者も容易に出入りすることができる。また、つまずい
て転倒するなどの危険はなく、安全となる。
においては、ユニット式の浴室を採用している。この浴
室には、浴槽(1)及びこれに隣接する洗い場(2)が
備えられている。また、浴槽(1)とは反対側で長手方
向の洗い場(2)端部には、図示してはいないが、浴室
への出入口が備えられており、この出入口には開閉自在
なドアが設置されている。そして、洗い場(2)の床
(3)は、そのドアの下枠と略同一面上に床面が形成さ
れている。従来浴室出入口に設けらていた段差部は省略
されている。このため、浴室への出入りが楽になり、高
齢者も容易に出入りすることができる。また、つまずい
て転倒するなどの危険はなく、安全となる。
【0017】またこの例においては、浴室出入口に設け
たドア下枠に隣接する洗い場(2)の床(3)の端縁
に、排水溝(4)を設けてもいる。この排水溝(4)に
は、洗い場(2)の床面と略同一面上に、上下に貫通す
る溝状の貫通孔(5)が連続的に形成された排水目皿
(6)が装着されている。貫通孔(5)の形状は、この
例の場合の溝状の他、穴状等の適宜なものとすることが
できる。
たドア下枠に隣接する洗い場(2)の床(3)の端縁
に、排水溝(4)を設けてもいる。この排水溝(4)に
は、洗い場(2)の床面と略同一面上に、上下に貫通す
る溝状の貫通孔(5)が連続的に形成された排水目皿
(6)が装着されている。貫通孔(5)の形状は、この
例の場合の溝状の他、穴状等の適宜なものとすることが
できる。
【0018】また、浴室内には、浴槽(1)から洗い場
(2)にかけてカウンター(7)が配設されており、こ
のカウンター(7)に混合栓(8)、シャワー(9)等
の給湯機器を備え、給湯部を形成している。そして、こ
のカウンター(7)と反対側の浴室内壁面に隣接する洗
い場(2)の床(3)端縁に、別の排水溝(10)を配
設している。この排水溝(10)にも排水目皿(6)が
洗い場(2)の床面と略同一面上に装着されている。
(2)にかけてカウンター(7)が配設されており、こ
のカウンター(7)に混合栓(8)、シャワー(9)等
の給湯機器を備え、給湯部を形成している。そして、こ
のカウンター(7)と反対側の浴室内壁面に隣接する洗
い場(2)の床(3)端縁に、別の排水溝(10)を配
設している。この排水溝(10)にも排水目皿(6)が
洗い場(2)の床面と略同一面上に装着されている。
【0019】さらにこの例においては、浴槽(1)の前
面に設けたエプロン(11)の前縁から距離(l)だけ
離し、かつこのエプロン(10)の前縁に沿ってもう一
つの排水溝(12)を洗い場(2)の床(3)に配設す
るとともに、他の排水溝(4)(10)と同様に排水目
皿(6)を装着している。この排水溝(10)のカウン
ター(7)側の底面部には、浴室排水口としての排水ト
ラップ(13)を配設してもいる。
面に設けたエプロン(11)の前縁から距離(l)だけ
離し、かつこのエプロン(10)の前縁に沿ってもう一
つの排水溝(12)を洗い場(2)の床(3)に配設す
るとともに、他の排水溝(4)(10)と同様に排水目
皿(6)を装着している。この排水溝(10)のカウン
ター(7)側の底面部には、浴室排水口としての排水ト
ラップ(13)を配設してもいる。
【0020】これらの排水溝(4)(10)(12)は
接続されており、排水トラップ(13)に接続された略
コの字型の排水路を形成している。湯水をいっぱいに溜
めた浴槽(1)に入浴する時のオーバーフローは、前述
の通り、浴槽(1)の上端縁から真っ直ぐに落ちながら
洗い場(2)に流出することはない。オーバーフローに
は浴槽(1)内に侵入する人の動作に応じて勢いが付
き、浴槽(1)上端縁より放物線を描くように洗い場
(2)に落ちる。
接続されており、排水トラップ(13)に接続された略
コの字型の排水路を形成している。湯水をいっぱいに溜
めた浴槽(1)に入浴する時のオーバーフローは、前述
の通り、浴槽(1)の上端縁から真っ直ぐに落ちながら
洗い場(2)に流出することはない。オーバーフローに
は浴槽(1)内に侵入する人の動作に応じて勢いが付
き、浴槽(1)上端縁より放物線を描くように洗い場
(2)に落ちる。
【0021】従って、浴槽(1)の前縁に隣接して排水
溝(12)を設けても、浴槽(1)から溢れ出る湯水を
効果的に排水することはできず、洗い場(2)に溢れ出
た湯水が溜まり、さらに排水溝(4)(10)から排水
しきれなかった湯水が、浴室出入口から浴室外に漏れ出
てしまうおそれがある。そこで、浴槽(1)のエプロン
(11)に沿った排水溝(12)は、エプロン(11)
の前縁から所定距離だけ離して設けているのである。こ
のような排水溝(12)の配置によって、湯水がいっぱ
いに溜められた場合の浴槽(1)の上端縁から放物線状
に溢れ出る多量の湯水を確実にこの排水溝(12)で受
けることが可能となる。洗い場(2)の床(3)に広が
る湯水の量は減少する。
溝(12)を設けても、浴槽(1)から溢れ出る湯水を
効果的に排水することはできず、洗い場(2)に溢れ出
た湯水が溜まり、さらに排水溝(4)(10)から排水
しきれなかった湯水が、浴室出入口から浴室外に漏れ出
てしまうおそれがある。そこで、浴槽(1)のエプロン
(11)に沿った排水溝(12)は、エプロン(11)
の前縁から所定距離だけ離して設けているのである。こ
のような排水溝(12)の配置によって、湯水がいっぱ
いに溜められた場合の浴槽(1)の上端縁から放物線状
に溢れ出る多量の湯水を確実にこの排水溝(12)で受
けることが可能となる。洗い場(2)の床(3)に広が
る湯水の量は減少する。
【0022】浴槽(1)のエプロン(11)前縁からの
排水溝(12)までの距離(l)については特に制限は
なく、浴槽(1)に入る人の動作に応じて適宜に決める
ことができる。たとえばその距離(l)は、50mm〜10
0mm程度とすることができる。そして、このような排水
溝(12)とともに、排水溝(4)(10)を洗い場
(2)の床(3)に設けることにより、浴槽(1)より
溢れ出る多量の湯水を浴室内ですべて排水することがで
き、洗い場(2)の床(3)を浴室出入口に設けたドア
下枠と略同一面上に設けてもその浴室出入口から湯水が
浴室外に漏れ出るのを防止することができる。浴室出入
口のドア下枠に隣接する排水溝(4)の幅を拡大しなく
とも、浴室内において効果的に湯水を排水することがで
きる。洗い場(2)内で湯水が溜まったままとなるのも
防止される。このため、洗い場(2)の汚れ防止にも有
効となり、浴室の清掃、手入れ等作業が楽になる。その
上、排水溝(4)(10)(12)の幅を必要最小限度
の大きさや寸法に抑えることができ、これらに装着され
る排水目皿(6)の幅も拡大することもない。浴室出入
り時の足元の不安定さが解消され、浴室床面の安全性が
良好となる。これとともに、浴室の床としてのデザイン
性が損なわれずに済む。
排水溝(12)までの距離(l)については特に制限は
なく、浴槽(1)に入る人の動作に応じて適宜に決める
ことができる。たとえばその距離(l)は、50mm〜10
0mm程度とすることができる。そして、このような排水
溝(12)とともに、排水溝(4)(10)を洗い場
(2)の床(3)に設けることにより、浴槽(1)より
溢れ出る多量の湯水を浴室内ですべて排水することがで
き、洗い場(2)の床(3)を浴室出入口に設けたドア
下枠と略同一面上に設けてもその浴室出入口から湯水が
浴室外に漏れ出るのを防止することができる。浴室出入
口のドア下枠に隣接する排水溝(4)の幅を拡大しなく
とも、浴室内において効果的に湯水を排水することがで
きる。洗い場(2)内で湯水が溜まったままとなるのも
防止される。このため、洗い場(2)の汚れ防止にも有
効となり、浴室の清掃、手入れ等作業が楽になる。その
上、排水溝(4)(10)(12)の幅を必要最小限度
の大きさや寸法に抑えることができ、これらに装着され
る排水目皿(6)の幅も拡大することもない。浴室出入
り時の足元の不安定さが解消され、浴室床面の安全性が
良好となる。これとともに、浴室の床としてのデザイン
性が損なわれずに済む。
【0023】さらにまたこの例においては、図2に例示
したように、浴槽(1)前面に設けたエプロン(11)
の下端部に、浴槽(1)側に距離(m)だけくぼませて
け込み部(14)を設けている。このけ込み部(14)
の存在により、入浴時に浴槽(1)へのアプローチが容
易となる。また、エプロン(11)の下端部と排水溝
(12)との間には、洗い場(2)の床面からエプロン
(11)に向って盛り上がった隆起部(15)を設けて
いる。この隆起部(15)には、排水溝(12)に向か
って下降する傾斜面(16)が形成されてもいる。
したように、浴槽(1)前面に設けたエプロン(11)
の下端部に、浴槽(1)側に距離(m)だけくぼませて
け込み部(14)を設けている。このけ込み部(14)
の存在により、入浴時に浴槽(1)へのアプローチが容
易となる。また、エプロン(11)の下端部と排水溝
(12)との間には、洗い場(2)の床面からエプロン
(11)に向って盛り上がった隆起部(15)を設けて
いる。この隆起部(15)には、排水溝(12)に向か
って下降する傾斜面(16)が形成されてもいる。
【0024】たとえば浴槽(1)への給湯時等に、図1
に例示した混合栓(8)を止め忘れ、そのまま放置した
などの場合のように、少量の湯水が浴槽(1)上端縁か
ら溢れ出る場合には、上記した入浴時とは異なり、オー
バーフローには勢いはなく、湯水は浴槽(1)上端縁か
らエプロン(11)表面を伝って洗い場(2)に流れ出
る。このようにして溢れ出る湯水は、入浴時と違って、
直接、排水溝(12)で受けることはできない。場合に
よっては、湯水は洗い場(2)の床面に広がることもあ
り得る。このようにして広がった湯水により、洗い場
(2)の床面は滑りやすくなる。
に例示した混合栓(8)を止め忘れ、そのまま放置した
などの場合のように、少量の湯水が浴槽(1)上端縁か
ら溢れ出る場合には、上記した入浴時とは異なり、オー
バーフローには勢いはなく、湯水は浴槽(1)上端縁か
らエプロン(11)表面を伝って洗い場(2)に流れ出
る。このようにして溢れ出る湯水は、入浴時と違って、
直接、排水溝(12)で受けることはできない。場合に
よっては、湯水は洗い場(2)の床面に広がることもあ
り得る。このようにして広がった湯水により、洗い場
(2)の床面は滑りやすくなる。
【0025】そこで、上記したような傾斜面(16)を
有する隆起部(15)をエプロン(11)の下端部と排
水溝(12)との間に設けることにより、浴槽(1)上
端縁よりエプロン(11)を伝って溢れ出る湯水を、エ
プロン(11)より距離(l)だけ離して洗い場(2)
の床(3)に配設した排水溝(12)に確実に導くこと
ができる。湯水はスムーズに排水溝(12)に送られ、
洗い場(2)の床面に広がることはない。その結果、洗
い場(2)の床面の滑りが防止され、より安全となる。
有する隆起部(15)をエプロン(11)の下端部と排
水溝(12)との間に設けることにより、浴槽(1)上
端縁よりエプロン(11)を伝って溢れ出る湯水を、エ
プロン(11)より距離(l)だけ離して洗い場(2)
の床(3)に配設した排水溝(12)に確実に導くこと
ができる。湯水はスムーズに排水溝(12)に送られ、
洗い場(2)の床面に広がることはない。その結果、洗
い場(2)の床面の滑りが防止され、より安全となる。
【0026】図3及び図4は、各々、この発明の床構造
の別の例を示した平面図及び断面図である。これらの例
においては、図1及び図2に例示した排水目皿(6)を
省略して図示している。たとえばこれらの図3及び図4
に示した例においては、排水トラップ(13)を浴槽
(1)の前縁に沿って設けられる排水溝(12)の中央
部に配設している。また、図4に例示したように、排水
溝(12)と浴槽(図示なし)前縁との間に設けた隆起
部(15)には、図2の例と相違してその全表面にわた
って傾斜面(16)を設けてはおらず、一部の領域に限
定し、その代わりに段差部(17)を設けている。
の別の例を示した平面図及び断面図である。これらの例
においては、図1及び図2に例示した排水目皿(6)を
省略して図示している。たとえばこれらの図3及び図4
に示した例においては、排水トラップ(13)を浴槽
(1)の前縁に沿って設けられる排水溝(12)の中央
部に配設している。また、図4に例示したように、排水
溝(12)と浴槽(図示なし)前縁との間に設けた隆起
部(15)には、図2の例と相違してその全表面にわた
って傾斜面(16)を設けてはおらず、一部の領域に限
定し、その代わりに段差部(17)を設けている。
【0027】しかしながら、この例の場合にも、浴槽か
ら溢れ出る湯水の排水については、図1及び図2に示し
た例と同様の作用効果が得られる。もちろんこの発明
は、以上の例によって限定されるものではない。浴槽、
洗い場及び浴室出入口の構成及び構造等の細部について
は様々な態様が可能であることはいうまでもない。
ら溢れ出る湯水の排水については、図1及び図2に示し
た例と同様の作用効果が得られる。もちろんこの発明
は、以上の例によって限定されるものではない。浴槽、
洗い場及び浴室出入口の構成及び構造等の細部について
は様々な態様が可能であることはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、浴室出入口の段差部を解消するとともに、浴室床
に設けられる排水溝の幅を最小限の大きさと寸法に抑え
ながらも浴槽より多量に溢れ出る湯水を浴室内で排水
し、浴室外への漏出を確実に防止することができる。足
元の安定感も一段と良好となり、危険性がなく、高齢者
への対応が向上する。
って、浴室出入口の段差部を解消するとともに、浴室床
に設けられる排水溝の幅を最小限の大きさと寸法に抑え
ながらも浴槽より多量に溢れ出る湯水を浴室内で排水
し、浴室外への漏出を確実に防止することができる。足
元の安定感も一段と良好となり、危険性がなく、高齢者
への対応が向上する。
【図1】この発明の防水床構造の一実施例を示した平面
図である。
図である。
【図2】図1の例の断面図である。
【図3】この発明の防水床構造の別の例を示した平面図
である。
である。
【図4】図3の例の断面図である。
【図5】従来の浴室の床構造を示した平面図である。
【図6】従来の浴室の床構造を示した断面図である。
1 浴槽 2 洗い場 3 床 4,10,12 排水溝 5 貫通孔 6 排水目皿 7 カウンター 8 混合栓 9 シャワー 11 エプロン 13 排水トラップ 14 け込み部 15 隆起部 16 傾斜面 17 段差部
Claims (3)
- 【請求項1】 浴室出入口に設けたドア下枠と略同一面
上に洗い場床面が形成された浴室床において、浴室給湯
部と反対側の内壁面及び前記ドア下枠にそれぞれ隣接す
る洗い場の床端縁に排水溝を設けるとともに、浴室内に
設置された浴槽の前縁から所定距離だけ離間しつつ、そ
の前縁に沿ってもう一つの排水溝を洗い場の床に設け、
かつこれらの排水溝が浴室排水口に接続されるととも
に、それらの排水溝には複数の貫通孔を有する排水目皿
が洗い場の床と略同一面上に設けられてなることを特徴
とする浴室の防水床構造。 - 【請求項2】 浴槽前面に設けたエプロンの下端部と洗
い場床面との間に、洗い場床面から浴槽エプロンに向か
う隆起部を設け、かつこの隆起部に、洗い場の床に浴槽
前縁に沿って設けた排水溝に向かって下降する傾斜面を
設ける請求項1記載の防水床構造。 - 【請求項3】 浴槽前面に設けたエプロンの下端部と洗
い場床面との間に、浴槽側へくぼませたけ込み部を設け
る請求項1又は2記載の防水床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP604094A JPH07207961A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 浴室の防水床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP604094A JPH07207961A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 浴室の防水床構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07207961A true JPH07207961A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11627532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP604094A Pending JPH07207961A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 浴室の防水床構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07207961A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104179326A (zh) * | 2014-08-21 | 2014-12-03 | 青岛厚科信息工程有限公司 | 一种带有浴缸的浴室地面排水防滑结构 |
-
1994
- 1994-01-24 JP JP604094A patent/JPH07207961A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104179326A (zh) * | 2014-08-21 | 2014-12-03 | 青岛厚科信息工程有限公司 | 一种带有浴缸的浴室地面排水防滑结构 |
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