JPH07207562A - 不織布 - Google Patents

不織布

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Publication number
JPH07207562A
JPH07207562A JP6000221A JP22194A JPH07207562A JP H07207562 A JPH07207562 A JP H07207562A JP 6000221 A JP6000221 A JP 6000221A JP 22194 A JP22194 A JP 22194A JP H07207562 A JPH07207562 A JP H07207562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
woven fabric
graft
hydrophilic monomer
melt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6000221A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Murakami
知之 村上
Takuji Okeyui
卓司 桶結
Akira Tougeda
彰 峠田
Masakazu Kawazoe
正和 川添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP6000221A priority Critical patent/JPH07207562A/ja
Publication of JPH07207562A publication Critical patent/JPH07207562A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐薬品性に優れ、クリーンルーム等でワイパ
ーとして使用できる不織布を提供する。 【構成】 熱可塑性フッ素樹脂をメルトブローして成る
不織布であり、また、その不織布に親水性モノマーをグ
ラフト共重合させて親水化することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、クリーンルー
ムのような清浄な室内で使用する非発塵性のワイパー
(いわゆるクリーンワイパー)として好適なフッ素樹脂
製不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーンワイパーとしてはポリプ
ロピレン(PP)の長繊維を熱融着して成る不織布が多
用されている。そして、このクリーンワイパーに用いる
不織布は繊維相互の結着に接着性バインダーを用いない
メルトブロー方式により製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PPのメルトブロー不
織布は発塵性がないのでクリーンワイパーとして好まし
いが、耐薬品性の点で問題があり、例えば、半導体の製
造工程で用いるフッ化水素酸、硝酸、リン酸、フッ化ア
ンモニウム、硫酸、過酸化水素、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の薬品に侵される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の有す
る上記問題を解決した不織布に係り、熱可塑性フッ素樹
脂をメルトブローして成るものである。
【0005】本発明に係る不織布はメルトブローによる
ものであり、このため熱可塑性フッ素樹脂としては溶融
粘度が106 ポイズ以下、好ましくは104 ポイズ以
下、より好ましくは50〜1000ポイズのものを用い
る。かようなフッ素樹脂としては、例えば、テトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリビニリデン
フロライド(PVdF)、ポリクロロトリフルオロエチ
レン(PCTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体(ETFE)、エチレン−クロロトリフルオ
ロエチレン共重合体(ECTFE)が挙げられる。
【0006】メルトブロー方式による不織布の製造は、
例えば、「不織布情報」,238,第7〜9頁(平成5
年5月10日、発行所 株式会社不織布情報)に記載さ
れており既に公知であり、本発明に係る不織布もこの方
法により製造される。
【0007】図1はこのメルトブロー方式による不織布
の製造装置の例を示している。この装置により不織布を
製造するには、熱可塑性フッ素樹脂をホッパー1に入
れ、押出機2から溶融状態で押し出してノズルダイ3に
供給する。そして、パイプ4から加熱・加圧した空気を
ノズルダイ3に送り、この空気により溶融したポリマー
を下方に吹き飛ばして繊維化し、この繊維を捕集機(ノ
ズルダイからの距離は通常5〜60cmである)に集積
してシート状として巻取装置5で巻き取っている。な
お、捕集機は一対のロール6、7とこれに掛け渡したベ
ルト8から構成されている。
【0008】図2は図1に示す製造装置に組み込まれる
ノズルダイの構造の一例を示している。押出機から溶融
状態でノズルダイに供給された熱可塑性フッ素樹脂(矢
印Aとして示す)は、ノズルダイに設けられた細孔9
(この細孔は多数設けられている)の出口のところでエ
アースリット10からの加熱・加圧空気(矢印Bとして
示す)が吹きつけられ、下方に細い繊維(この繊維の径
は通常約1〜20μmである)として紡出する。細孔の
径は通常約0.2〜0.6mmであり、細孔相互の間隔
は通常約0.8〜2mmである。そして、各細孔からの
紡出量は通常約0.2〜1.5g/分である。
【0009】本発明に係る不織布は親水化されていても
よい。親水化により液体吸収能が付与されるので、塵等
の清拭のみならず、こぼれ落ちた液体をも拭き取ること
ができるワイパーを提供できる。そして、親水化する場
合は液体吸収能を実用レベルとするため、吸水率が20
%以上になるようにするのが好適である。この吸水率は
下記の数1により算出される値である。
【0010】
【数1】
【0011】なお、数1におけるDは不織布を温度25
±3℃、湿度65±1%の室内に24時間放置したとき
の重量、Wは不織布を水中(液温25±3℃)に1時間
浸漬して引上げ、1分後に測定した重量である。
【0012】上記の親水化手段としては不織布にコロナ
放電処理やスパッタエッチング処理を施す方法、不織布
に界面活性剤を含浸させる方法、あるいは親水性モノマ
ーを不織布にグラフト共重合する方法等がある。本発明
において、不織布の親水化手段として親水性モノマーの
グラフト共重合法を採用する場合には、グラフト率を1
〜15%とするのが好ましいことが判明している。この
グラフト率は不織布の重量(F)と、不織布に親水性モ
ノマーをグラフト共重合して得られる親水化不織布(グ
ラフト共重合体)の重量(G)を用い、下記数2により
算出した値である。
【0013】
【数2】
【0014】ここで不織布に親水性モノマーをグラフト
共重合させる方法の一例として、ガンマー線、電子線、
エックス線、紫外線等の放射線を照射する方法について
説明する。放射線照射により不織布に親水性モノマーを
グラフト共重合させる方法としては、不織布に放射線を
照射してラジカルを発生させ、次いでこの不織布を親水
性モノマーの溶液中に浸漬してグラフト共重合させる方
法(前照射法)、あるいは不織布を親水性モノマー溶液
中に浸漬し、これに放射線を照射してグラフト共重合さ
せる方法(同時照射法)があるが、親水性モノマーの単
独重合防止の観点からは前照射法のほうが好ましい。こ
れら放射線照射法によるグラフト共重合に際しては、放
射線の照射量を通常約0.5〜10Mrad、親水性モ
ノマー溶液におけるモノマー濃度を通常約10〜60重
量%とする。なお、親水性モノマー溶液は必要に応じて
加熱することもできる。
【0015】そして、上記親水性モノマーとしては、ア
クリル酸、メタクリル酸、ヒドロオキシエチルアクリレ
ート、ヒドロオキシエチルメタクリレート、ジメチルア
ミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート等をその好適な例として
挙げることができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0017】実施例1 市販のFEPペレット(溶融粘度900ポイズ)を原料
とし、図1および図2に示すのと同じ装置を用いて坪量
120g/m2 、平均繊維径8μmの不織布を得た。
【0018】なお、不織布の製造に際しては、押出ダイ
スの温度を370℃、押出量360g/分、ノズルダイ
における細孔の径0.6mm、細孔数300、空気温度
380℃、噴射空気量24m3 /分、捕集機速度10m
/分に設定した。
【0019】実施例2 原料を市販のETFEペレッ(溶融粘度950ポイズ)
とし、押出ダイスの温度を360℃とすること以外は実
施例1と同様に作業して、坪量105g/m2、平均繊
維径6μmの不織布を得た。
【0020】実施例3 原料を市販のPFAペレット(溶融粘度880ポイズ)
とし、押出ダイスの温度を410℃とすること以外は実
施例1と同様に作業して、坪量130g/m2、平均繊
維径11μmの不織布を得た。
【0021】実施例4 上記実施例2で得た不織布に対し空気中でコバルト60
のガンマー線を5Mrad照射する。一方、これとは別
にアクリル酸200重量部、モール塩1.2重量部およ
び水300重量部から成る溶液を用意し、これに窒素を
吹き込んで溶存酸素を除去し、70℃に加熱する。
【0022】次に、照射済みの不織布を上記溶液中に2
時間浸漬し、ETFE不織布にアクリル酸をグラフト共
重合させる。そして、溶液中から引上げ、沸騰水にて洗
浄しアクリル酸のホモポリマーを除去することにより、
グラフト率7.5%の親水化された不織布を得た。
【0023】この不織布をアンモニア水(濃度5重量
%)に1時間浸漬し、クラフト共重合体のアクリル酸部
分をアンモニウム塩とし、これをクリーンワイパーとし
て用いたところ、吸水率38%であり、充分に実用に耐
えるものであった。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、耐薬品性に優れており、また、親水化したものは吸
液性も備えている利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不織布の製造に用いる装置の例を
示す概略図である。
【図2】図1に示す装置に組み込んで用いるノズルダイ
の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ホッパー 2 押出機 3 ノズルダイ 5 巻取機
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 3/16 D06M 14/28 (72)発明者 川添 正和 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性フッ素樹脂をメルトブローして
    成る不織布。
  2. 【請求項2】 熱可塑性フッ素樹脂をメルトブローして
    成り、且つ親水化されていることを特徴とする不織布。
JP6000221A 1994-01-06 1994-01-06 不織布 Pending JPH07207562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6000221A JPH07207562A (ja) 1994-01-06 1994-01-06 不織布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6000221A JPH07207562A (ja) 1994-01-06 1994-01-06 不織布

Publications (1)

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JPH07207562A true JPH07207562A (ja) 1995-08-08

Family

ID=11467915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6000221A Pending JPH07207562A (ja) 1994-01-06 1994-01-06 不織布

Country Status (1)

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JP (1) JPH07207562A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004204401A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Ebara Corp 花粉吸着材
JP2009235657A (ja) * 2008-03-06 2009-10-15 Asahi Glass Co Ltd エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体の不織布

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004204401A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Ebara Corp 花粉吸着材
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