JPH0720674B2 - 繊維強化プラスチツクス製円筒の連続硬化装置 - Google Patents

繊維強化プラスチツクス製円筒の連続硬化装置

Info

Publication number
JPH0720674B2
JPH0720674B2 JP61305066A JP30506686A JPH0720674B2 JP H0720674 B2 JPH0720674 B2 JP H0720674B2 JP 61305066 A JP61305066 A JP 61305066A JP 30506686 A JP30506686 A JP 30506686A JP H0720674 B2 JPH0720674 B2 JP H0720674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curing
mold
furnace
fiber reinforced
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61305066A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63154333A (ja
Inventor
博久 伊藤
洋一 笹島
久美 別所
房夫 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP61305066A priority Critical patent/JPH0720674B2/ja
Publication of JPS63154333A publication Critical patent/JPS63154333A/ja
Publication of JPH0720674B2 publication Critical patent/JPH0720674B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、円筒状の金型上に樹脂含浸繊維の巻付け層
を形成し、この層を、金型を回転させながら硬化させる
方法で製作される繊維強化プラスチックス製円筒(以
下、FRP円筒と略称する)の連続硬化装置に関する。な
お、この発明で云うFRP円筒の中にはベロース円筒も含
まれる。
〔従来の技術〕
FRP円筒の硬化に用いられている従来の硬化装置は、第
7図に示すように、樹脂含浸繊維巻付け後の金型1を、
温風発生器31を備える硬化炉30内に挿入し、炉30の外部
に設置した駆動モータ32の回転力を炉内の金型1に伝達
して金型を回転させながら炉内温度を上昇させ、さら
に、この温度を途中で切換えて2段階に保つことにより
繊維に対する含浸樹脂の硬化を行なう構造になってい
る。第8図は、2段設定の温度と時間の関係を表わして
いる。
なお、金型を樹脂の硬化中に回転させるのは、炉内温度
が上がると繊維に含浸した樹脂の粘度が下がり、非回転
の場合には樹脂の垂れが起こって樹脂の偏在につながる
からである。
また、硬化中の温度を2段階に設定するのは、一次、二
次硬化を行うためであり、一次硬化で樹脂を固め、二次
硬化でアフターキュアを実施する。これは、熱残留応力
を低減させる処置であって、FRP円筒の硬化には欠かせ
ない工程である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来の装置は、1基の硬化炉内に金型を1本入
れるバッチ式の装置であって、金型は定位置で回転す
る。
ところが、バッチ式の装置は、1回毎に炉を開けて金型
を入れ替えるため、炉内に外気が流入し、このため、外
部温度の変化による昇温速度の変化があり、また、炉内
温度の分布にもムラが出易く、これが原因で完成品の質
が低下すると云う問題がある。例えば、温度分布が悪い
と硬化が不均一になってFRP円筒の内径がバラつく。
また、バッチ方式は、単品硬化であることに加えて、硬
化後一旦炉内温度を下げる必要があることから、生産性
も悪いと云う欠点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、上述の問題点を無くすため、所定間隔で横
架保持した金型を、自転させつつ走行させて硬化炉に通
すようにした。具体的には、表面に樹脂含浸繊維の巻付
け層が形成された円筒状の金型を、所定間隔で定位置回
転可能に横架保持して金型の軸心と直角方向に移動させ
る機構と、駆動源側の動力伝達手段を金型側の動力伝達
手段に係合させて硬化炉内に進入して入口から出口に向
かう上記金型の各々を軸心を中心に回転させる機構とを
具備し、かつ、その2つの機構が個々に速度制御の可能
な別駆動源によって駆動される装置構成にして硬化条件
の安定した流れ作業を実現している。
〔作用〕
この装置によれば、硬化中に金型が自転するので樹脂の
偏在が起こらない。しかも、金型の自転速度と走行速度
は、別駆動源を用いて任意にコントロール可能となして
あるため、加熱の過剰又は不足の問題も起こらない。
また、金型を移動させるので、炉内温度を上げ下げする
必要がなく、炉内雰囲気の外気との混合も回避できる。
従って、炉内の温度分布を常時一定に保って時間ロスの
無い均一な加熱を行なうことができる。
さらに、炉内の温度分布を、仕切板を使って2つの領域
に区分けしておけば、一次、二次硬化を連続的に実施で
き、全工程が流れ作業となるため、生産性も大巾に向上
する。
〔実施例〕
以下に、この発明の実施例を挙げる。
第1図及び第5図の1は、表面に樹脂含浸繊維の巻付け
層2を形成した金型である。この金型の両端には支軸3
が設けられ、その軸の一方にスプロケットホイール4が
止着されている。第1図の5は、金型1を硬化炉6の入
口に搬送するラインである。
硬化炉6は、第2図を見て判かるように、入口7と出口
8を有する炉体9内に、仕切板10によって区分けされる
予熱ゾーン11、一次硬化ゾーン12、二次硬化ゾーン13、
冷却ゾーン14を設け、少なくとも一次及び二次硬化ゾー
ン12、13を互いに独立したヒータ等の熱源(図示せず)
や温風発生器(これも図示せず)からの温風循環口を設
けた構造である。
この硬化炉6の出入口間には2組のチェーンコンベア1
5、16が平行配置される。第1のチェーンコンベア15
は、スプロケットホイール17、17′間にかけ渡してモー
タ18で駆動させる2条のエンドレスチェーン19、19と、
それ等のチェーンに定ピッチで取付けた軸受け具20を有
し、左右のチェーンの軸受け具間に金型1を回転可能に
横架してその金型を横向きに搬送するようにしてある。
一方、第2のチェーンコンベア16は、スプロケットホイ
ール21、21′間にかけ渡してモータ22で駆動する1条の
エンドレスチェーン23を有し、回転中のこのチェーン23
がコンベア15に載せられて移動を開始した金型1のスプ
ロケットホイール4に係合して金型に回転力を付与する
ようになっている。
第3図は、硬化炉6内の温度分布を、各ゾーン11、12、
13、14と対応させて示したものであり、上述の如き機構
によって、回転させられかつ移動せしめられる金型1
が、この炉6を通過する間に樹脂の硬化が行なわれる。
第4図は、硬化炉6の他の例を簡略化して示している。
この炉は、予熱ゾーン11内に、自転しながら走行してい
る金型1を誘導加熱や高周波加熱により内部から発熱さ
せる予備加熱手段24を付加したものである。
予熱ゾーン11内にこのような予備加熱手段があると、金
型の昇温速度が早められて硬化時間が短縮されるほか、
昇温制御も容易になる。また、繊維巻付け層2を内部か
らも加熱すると、巻付け時に層2の内側に巻込まれた気
泡の脱泡性が良くなり、ボイドの消滅に有効に機能して
高品質の製品が得られる。
なお、金型1の回転機構と移動機構は例示のものに限定
されない。
また、使用する金型も例示のものに限定されない。例え
ば、第6図に示すように、一方の支軸3を回り止めして
着脱自在に止着し得るようにした金型であると、繊維巻
付け層2の形成を効率良く行なうことが可能であり、FR
P円筒のより一層の生産性向上が計れる。
〔効果〕
以上述べたように、この発明の装置は、所定間隔で横架
した金型を硬化炉内において自転させながら移動させる
ことにより、樹脂の偏在防止効果と熱残留応力の除去効
果を得た上で、外気温度及び炉内温度分布のバラツキの
影響による製品の質低下を防止すると共に、流れ作業に
よる高能率硬化を可能ならしめたものであるから、高精
度かつ高均一性FRP円筒の生産性向上に大きく貢献でき
る。
特に、予熱ゾーン内に金型の加熱手段をもつ装置は、金
型の昇温速度が早まるほか昇温速度の制御もたやすくな
り、従って、生産性の向上に関する貢献度がより大き
く、また均一な加熱とボイドの消滅効果が期待できるた
め品質面でもより優れたFRP円筒が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の装置の一例を示す一部切欠き斜視
図、第2図はその断面図、第3図は硬化炉内の温度分布
を示す線図、第4図は硬化炉の他の実施形態を簡略化し
て示す断面図、第5図は金型の一例を表面の繊維巻付け
層を破断して示す側面図、第6図は金型の他の例を示す
斜視図、第7図は従来の硬化装置の概要を示す断面図、
第8図は加熱硬化時の温度と時間の関係を示すグラフで
ある。 1……金型、2……繊維巻付け層、3……支軸、4……
スプロケットホイール、6……硬化炉、7……入口、8
……出口、9……炉体、11……予熱ゾーン、12……一次
硬化ゾーン、13……二次硬化ゾーン、14……冷却ゾー
ン、15、16……チェーンコンベア、17、17′、21、21′
……スプロケットホイール、18、22……モータ、19、23
……エンドレスチェーン、24……予備加熱手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:08 B29L 23:22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に樹脂含浸繊維の巻付け層が形成され
    た円筒状の金型を、所定間隔で定位置回転可能に横架保
    持して金型の軸心と直角方向に移動させる機構と、駆動
    源側の動力伝達手段を金型側の動力伝達手段に係合させ
    て硬化炉内に進入して入口から出口に向かう上記金型の
    各々を軸心を中心に回転させる機構とを具備し、かつ、
    その2つの機構が個々に速度制御の可能な別駆動源によ
    って駆動されるように構成されていることを特徴とする
    繊維強化プラスチックス製円筒の連続硬化装置。
  2. 【請求項2】上記硬化炉が、炉内の温度分布を一次硬化
    温度と二次硬化温度の2段階に区別けする仕切板を有し
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載
    の繊維強化プラスチックス製円筒の連続硬化装置。
  3. 【請求項3】上記硬化炉が、入口部に予熱ゾーンを、出
    口部に冷却ゾーンを有し、上記予熱ゾーンには、走行中
    の金型を誘導加熱又は高周波加熱で内部から発熱させる
    予備加熱手段が設けられていることを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項又は第(2)項記載の繊維強化プラ
    スチックス製円筒の連続硬化装置。
JP61305066A 1986-12-18 1986-12-18 繊維強化プラスチツクス製円筒の連続硬化装置 Expired - Lifetime JPH0720674B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61305066A JPH0720674B2 (ja) 1986-12-18 1986-12-18 繊維強化プラスチツクス製円筒の連続硬化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61305066A JPH0720674B2 (ja) 1986-12-18 1986-12-18 繊維強化プラスチツクス製円筒の連続硬化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63154333A JPS63154333A (ja) 1988-06-27
JPH0720674B2 true JPH0720674B2 (ja) 1995-03-08

Family

ID=17940707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61305066A Expired - Lifetime JPH0720674B2 (ja) 1986-12-18 1986-12-18 繊維強化プラスチツクス製円筒の連続硬化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0720674B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9046860B2 (en) 1995-03-27 2015-06-02 Canon Kabushiki Kaisha Coupling part, photosensitive drum, process cartridge and electrophotographic image forming apparatus

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5113726B2 (ja) * 2008-11-17 2013-01-09 ダンロップスポーツ株式会社 管状体及びその製造方法
JP5095588B2 (ja) * 2008-11-17 2012-12-12 ダンロップスポーツ株式会社 管状体及びその製造方法
JP2010221401A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Kyushu Univ 複合容器の製造方法及び複合容器の製造装置
WO2010107119A1 (ja) * 2009-03-19 2010-09-23 新日本石油株式会社 複合容器の製造方法及び製造装置
JP2011136491A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Jx Nippon Oil & Energy Corp 複合容器の製造方法
CN107175785A (zh) * 2017-07-28 2017-09-19 安徽卓尔航空科技有限公司 一种内置旋转机构的复合材料螺旋桨固化炉
CN109531888B (zh) * 2019-01-14 2024-02-02 江苏华盟新型材料科技有限公司 旋转管道成型炉
JP6656702B1 (ja) * 2019-08-15 2020-03-04 株式会社The MOT Company 繊維強化樹脂成形品の製造方法
CN115356368B (zh) * 2022-09-01 2023-09-19 江苏高倍智能装备有限公司 一种用于真实模拟拉挤树脂反应活性的测试设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9046860B2 (en) 1995-03-27 2015-06-02 Canon Kabushiki Kaisha Coupling part, photosensitive drum, process cartridge and electrophotographic image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63154333A (ja) 1988-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0720674B2 (ja) 繊維強化プラスチツクス製円筒の連続硬化装置
FI92385C (fi) Uuni ja menetelmä lasilevyjen kuumentamiseksi
US3054141A (en) Apparatus for vulcanizing rubber tires
KR100629959B1 (ko) 필라멘트 와인딩 성형장치 및 이 장치를 이용한 필라멘트와인딩 성형방법
US3060057A (en) Method and apparatus for controlling distribution of plastic coatings on articles
US3734665A (en) Rotary molding machine
US3988089A (en) Apparatus for manufacturing curved bodies of fiber reinforced plastic
US3743124A (en) Apparatus for conveying pipe longitudinally
US2529301A (en) Apparatus for making endless v-belts
US2881476A (en) Hollow object molding apparatus with moving heaters
US4154561A (en) Device for making molded boats and the like of reinforced plastic materials
US3507950A (en) Method of thermofusion molding
JPH08332434A (ja) 塗装乾燥装置及び塗装乾燥方法
US3089254A (en) Oven for treating articles
US4390358A (en) Method and apparatus for the transport of glass panes
US3319294A (en) Apparatus for expanding and curing strip materials
CN217747933U (zh) 一种通道式led光固化机
JP2004315851A (ja) ラックバーの高周波焼入方法及び装置
CN220919828U (zh) 一种塑钢型材表面喷涂辅助装置
KR100609469B1 (ko) 원적외선을 이용한 고무 가황 장치
JP3536803B2 (ja) ゴムホースの連続加硫設備及びこれを用いたゴムホースの製造方法
JP2854517B2 (ja) 円筒形プラスチック製品の熱処理装置
KR900007237Y1 (ko) 합성수지 용기의 성형장치
KR200392754Y1 (ko) 필라멘트 와인딩 성형장치
JPS63302007A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂シ−トの加熱方法