JPS63302007A - 繊維強化熱可塑性樹脂シ−トの加熱方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は織ｉ、ｆｌ１強化された樹脂シートを用いて例
えばバンパービーム等を成形するためのシート材の加熱
方法に関するものである。

（従来の技術） 最近スタンパプル樹脂シートと称されるスタンプ成形用
のプラスデック複合材が開発されている。この種のもの
としてガラス繊維強化材にポリプロピレンやポリエチレ
ン等の熱可塑性樹脂を含浸させたシーＩ・を用いて加熱
積層して成形し、鋼板と同様な剛性を有する成形品を得
る。かかる累月て例えばバンパーフェースの裏打補強材
、骨材であるバンパービームを成形し、これによれは発
錆のない、＠二で高剛性のバンパービームが得られる。

（発明か解決しようとする問題点） ゛　前記した樹脂シートは加熱積層してスタンプ成形す
るものであるか、積層スタンプ成形するｉ脂シートの加
熱は、搬送されてくるシー）−材をヒータ、雰囲気等に
より成形温度に加熱しているものかあるが、この場合シ
ート材は約２〜３ｍｍの厚を有し、例えば遠赤外線ヒー
タを用いて加熱した場合、樹脂の熱伝導率が悪いため急
速に加熱すると内部溶融する前に表層部が樹脂分解温度
を超え劣化を生しる。

従って第５図の如く比較的弱い熱源によりシート表層温
度（Ａ）とシート内部温度（Ｂ）とか樹脂分解温度以下
て樹脂溶融温度に達するよう長い時間をかけて加熱して
いるの−が現状て、加熱時間は４分３０秒に達し、加熱
溶融後金型に投入しスタンプ成形する。

このように従来ては樹脂シートの加熱溶融に時間かかか
り、従って成形のサイクルタイムが長くなり、効率が悪
く、生産性の点て改善の余地があ本発明は以上の如ぎ問
題点を解決すへくなされたもので、その目的とする処は
、前記樹脂シートを短時間で均一に加熱溶融し、成形作
業時間の短縮、作業の効率化、生産性向上を図るように
したことにある。

（問題点を解決するための手段） 以上の問題点を解決するだめの手段は、繊維強化熱可塑
性樹脂シートを用いてスタンプ成形するための樹脂シー
ト材の加熱方法であって、前記樹脂シート材の加熱領域
を複数のゾーンに分け、初期加熱を前記シート材表層部
か溶融する温度域まで高温急速加熱し、次いて前記シー
ト材の表層部と内部温度が成形温度に略均等となる温度
に加熱するようにしたことである。

（上記手段による作用） 上記手段によれは、樹脂シートの加熱を多段階に分はゾ
ーン別に温度コントロールするので加熱時間を短縮し、
シート全体を略均−に加熱することかてきる。

（実施例） 以下に本発明の好適する一実施例を添付図面を参照しつ
つ詳述する。

第１図は加熱装置の模式的説明図で、炉等に張設された
ワイヤローブＩからなる搬送装置上に複数の繊維強化熱
可塑性樹脂シートからなる所定幅、所定長さの樹脂シー
ト材２・・・を載置し、樹脂シート材２はガラス繊維強
化材にポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性樹脂
を含浸させたもので、板厚は略２〜４ｍｍである。

かかる樹脂シート２・・・を上下に１１１１間して挟む
ように遠赤外線発生用のヒータ３・・・、４・・・を配
設し、ヒータ３・・・、４・・・でこの間の樹脂シート
２・・・を加熱し、樹脂シート２・・・の表層部及び内
部な略均等に加熱溶融せしめる。爾後樹脂シート２を金
型に投入し、積層させてスタンプ成形する。

以上において樹脂シート２・・・の加熱を以下の如く行
う。

即ち、加熱を複数の領域、例えば三段のゾーンに分けて
加熱する。

これを第２図、第３図で示し、第２図は樹脂温度と加熱
時間の関係を示し、加熱時間を分けて三つのゾーンとし
、又第３図はかかる加熱の模式的説明図である。

樹脂シート２・・・加熱炉５内に待期位置Ｉから投入し
、シート２・・・を搬送装置てタクト送りし、強加熱ゾ
ーンＩＩに臨ませる。

このゾーンＩ＋で第１段加熱として樹脂シート２を略４
００℃前後に急速加熱し、これを所定時間、例えは４０
秒維持する。第２図に示す強加熱ゾーンかこれで、これ
により樹脂シート２の表層部は線（Ａ）で示す如〈従来
に比し急激に上昇し、又内部は線（Ｂ）に示す如く表層
部よりも遅れるが急激に上昇する。かかるゾーンの加熱
は表層部、内部がともに樹脂溶融温度になる以前に終了
させる。

次にシート２・・・をタクト送りして中加熱ゾーンＩＩ
Ｉに臨ませ、第２段加熱として加熱温度を低くし、略３
００℃前後、実施例では略３２０℃で高温加熱し、これ
を所定時間、例えば４０秒維持する。

第２図に示す加熱ゾーンかこれて、これにより樹脂シー
ト２の表層部は線（Ａ）の如く熔融し、一方、内部は線
（Ｂ）で示す如く温度−Ｊ＝、　’Ａは従来に比して高
いも来た溶融ぜす、表層部か樹脂分解温度に達する手前
で高温加熱を停止する。

更にシー）−２・・・をタフ１〜送りして弱加熱ゾーン
ＩＶに臨ませ、第３段加熱として加熱温度を更に低くし
、略２５０℃前後、即ち樹脂分解温度直前の温度て加熱
し、これを所定時間、例えば４０秒間維持する。これを
第２図に示す弱加熱とし、これにより表層部は１′、！
（Ａ）の如く溶融状態を糾持し、内部は線（Ｂ）の如く
温度上♂して溶融するにいたる。

以上により樹脂シート２の表層部、内部ともに溶融し、
爾後シート２・・・を積層して第３図■の如く金型に投
入し、スタンプ成形する。尚実施例て１４シー）〜２・
・・を三枚としたが、積層溶着するシートの枚数は任意
で、成形品によって異る。

以上の加熱に要した時間は２分て、従来の加熱時間に比
して略１／２以下となった。

す上はシート２・・・を三段階に分りで加熱したが、二
段階でも良い。

これを第４図て示し、先ず第１段として略４００℃前後
て略５０秒間加熱し、これを強加熱ゾーンとし、爾後第
２段として略２５０℃て略７０秒間加熱し、都合２分て
図の線（Ａ）、（Ｂ）の如くシートの表層部、内部とも
に略均等に溶融させることかできた。

（発明の効果） 以上で明らかな如く本発明によれは、繊維強化熱可塑性
樹脂シートのスタンプ成形のために加熱溶融するにさい
し、加熱を複数の領域に分けてゾーン毎に急速加熱、高
温加熱、樹脂分解温度以下の加熱を連続して行うように
したのて、樹脂シートの温度上昇勾配は従来に比して急
カーブでなされ、従って従来の略１／２程度の時間て加
熱溶融てき、加熱溶融のサイクルタイムを著しく短縮し
、加熱、成形作業の効率をア・ツブし、生産性を向」ニ
させることかでき、以上を加熱温度を温度、時間制御す
るた４−１で行えるのて装置の変更な要しない等多大の
利点かある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は加熱装
置の模式的説明図、第２図は本発明に係る加熱方法の一
例を示す説明的グラフ、第３図は同加熱方法の模式的説
明図、第４図は他の加熱方法の例を示す説明的グラフ、
第５図は従来の同グラフである。 尚、図面中、２は樹脂シート、３，４は加熱用ヒータで
ある。 特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社代理人　
　弁理士　　　下　　１）　容一部間　　　　弁理士　
　　　大　　橋　　邦　　度量　　　弁理士　　　小　
　山　　　　有量　　　弁理士　　　野　　１）　　　
茂年￥−−慄 草裳暢〈

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、繊維強化熱可塑性樹脂シートを用いてスタンプ成形
   するための樹脂シート材の加熱方法であって、前記樹脂
   シート材の加熱領域を複数のゾーンに分け、初期加熱を
   前記シート材表層部が溶融する温度域まで高温急速加熱
   し、次いで前記シート材の表層部と内部温度が成形温度
   に略均等となる温度に加熱するようにしたことを特徴と
   する繊維強化熱可塑性樹脂シートの加熱方法。 ２、前記高温急速加熱は３００℃〜４００℃とし、前記
   均等温度加熱は１８０℃〜２７０℃とした前記前記特許
   請求の範囲第１項の繊維強化熱可塑性樹脂シートの加熱
   方法。 ３、前記加熱領域は三段の加熱ゾーンとし、第１段加熱
   を強化熱ゾーンとして略４００℃前後に加熱し、第２段
   加熱を中加熱ゾーンとして略３００℃前後に加熱し、第
   ３段加熱を弱加熱ゾーンとして略２５０℃前後に加熱す
   ることで前記樹脂シート材の表層部、内部の温度が樹脂
   溶融温度以上で樹脂分解温度以下の範囲に加熱するよう
   にした前記特許請求の範囲第１項の繊維強化熱可塑性樹
   脂シートの加熱方法。