JPH07206664A - 入浴剤組成物 - Google Patents

入浴剤組成物

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JPH07206664A
JPH07206664A JP1487594A JP1487594A JPH07206664A JP H07206664 A JPH07206664 A JP H07206664A JP 1487594 A JP1487594 A JP 1487594A JP 1487594 A JP1487594 A JP 1487594A JP H07206664 A JPH07206664 A JP H07206664A
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JP
Japan
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water
agent composition
bath
saccharide
main base
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Pending
Application number
JP1487594A
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English (en)
Inventor
Hideo Sakai
秀雄 酒井
Masumi Mita
真純 三田
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性、及び皮膚トラブルの緩和、治療効果
が高く、しかも水溶性ビタミン類を安定に配合しうる入
浴剤組成物を提供する。 【構成】 還元性を有しない糖類(例えば単糖類〜三糖
類を還元した糖アルコール類)を主基材とする入浴剤組
成物において、水溶性ビタミン類を配合したことを特徴
とする入浴剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性ビタミン類を配
合し、その安定性を高めた入浴剤組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、入浴剤は温泉由来の無機塩類を主
成分としたものや炭酸アルカリ塩と有機酸からなり浴湯
中で炭酸ガスを発生するものに香料や着色料、植物エキ
スなどを配合したものが主体であり、入浴による温浴効
果、即ち、入浴時に身体を温ためて入浴後まで保温する
ことにより、血行を促進し疲労を回復し、冷え症、肩凝
り等を緩解する等の効果を助長したり、また、サラ湯の
皮膚刺激をやわらげ、香りや色などにより気分を楽しく
したり、リラックスさせるなどの目的で使用されてき
た。
【0003】最近ではアトピー性皮膚炎のような皮膚ト
ラブルの緩解のために入浴療法が見直され、家庭で簡便
に利用できしかも効果のある入浴剤が望まれている。そ
れに応えるべく、各種薬効成分を配合した入浴剤が提案
され、治療の補助的な効果が報告されている。また肌の
乾燥防止を目的としたスキンケア効果を有する入浴剤の
提案も数多くなされている。
【0004】ビタミン類は調節や代謝に必要不可欠な栄
養素として知られており、医薬品や化粧品分野でも多く
用いられている。皮膚に対する作用を持ったビタミンも
多く、例えば、ビタミンCは色素沈着の解消に、またビ
タミンB群は皮膚炎の予防、治療に必要といわれてい
る。しかしながら、皮膚に対する安全性が確かで、効果
が明かなビタミン類も一般に安定性が悪いという欠点が
ある。特に入浴剤に配合した場合、無機塩やアルカリ塩
などとの配合系では製剤としての安定性が充分維持され
ているとは言えず満足いくものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安全
性、及び皮膚トラブルの緩解効果が高く、しかも水溶性
ビタミン類を安定に配合し得る入浴剤組成物を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、還元性
を持たない糖類を主基材とする入浴剤組成物において、
水溶性ビタミン類を配合したことを特徴とする入浴剤組
成物、また、前記水溶性ビタミン類が、チアミン類、リ
ボフラビン、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキ
サミン、シアノコバラミン、アスコルビン酸、ニコチン
酸アミド、パントテン酸、またはそれらの塩類からなる
群より選ばれる1種または2種以上であることを特徴と
する前記入浴剤組成物が提供される。更に、本発明によ
れば、前記主基材である糖類が、水溶性の単糖類〜三糖
類を還元した糖アルコール類から選ばれる1種または2
種以上であることを特徴とする前記入浴剤組成物、ま
た、前記主基材である糖類が、顆粒状〜粉末状であり、
粒度が10〜40メッシュのものを糖類全体の50重量
%以上含むものであることを特徴とする前記入浴剤組成
物が提供される。更にまた、本発明によれば、前記主基
材である糖類の配合量が、30〜99重量%であること
を特徴とする前記入浴剤組成物が提供され、また、前記
水溶性ビタミン類の配合量が、0.01〜30重量%で
あることを特徴とする前記入浴剤組成物が提供される。
【0007】即ち、本発明者らは上記の目的を達成すべ
く鋭意研究を重ねた結果、還元性を持たない糖類を主基
材とする入浴剤組成物に水溶性ビタミン類を配合するこ
とにより、これらの成分を安定に配合することができ、
浴湯中でも変質することなく、皮膚に対して有効に作用
させることできることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0008】前記したように、本発明の入浴剤組成物は
還元性を持たない糖類を主基材として用い、それに水溶
性ビタミン類を配合したものである。本発明で使用する
糖類としては、還元性を持たず、浴湯に溶解させること
のできるものならば任意のものが使用でき、例えば、シ
ョ糖、ソルビトール、マルチトール、ラクチトール等が
使用できる。特に単糖類〜三糖類に水素添加した糖アル
コール類が好ましい。これらは単独で用いても2種以上
を併用しても良い。また、主基材となる糖類は顆粒状〜
粉末状で、その粒度は10〜40メッシュが好ましい。
10メッシュより粗いと他の原料との均一混合が困難で
あり、また、40メッシュより細かいと吸湿により固化
し易い。糖類の配合量は入浴剤組成物中30重量%以上
であれば良く、好ましくは50〜99重量%である。
【0009】また、本発明で使用する水溶性ビタミン類
としては、チアミン類、リボフラビン、ピリドキシン、
ピリドキサール、ピリドキサミン、シアノコバラミン、
アスコルビン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸、ま
たはそれらの塩類が挙げられる。これらのビタミン類は
単独で配合しても2種以上を組み合わせて配合しても良
い。これらのビタミン類は酸、アルカリ、光、熱などに
弱く分解変質し易い性質を持っているが、本発明の入浴
剤では環元性を持たない糖類を主成分とする組成中に配
合することにより、これらビタミン類の安定性を向上さ
せることができる。また、その配合量は組成中に0.0
1〜30重量%が適当であり、さらに好ましくは0.0
5〜10重量%である。0.01重量%未満ではそのビ
タミンの効果が充分に発揮され難く、30重量%を超え
ると相対的に糖類のビタミン保護作用が弱まることにな
り、本発明の効果が薄れてしまう。
【0010】また本発明の入浴剤組成物には前記成分の
他に、必要に応じて無機塩類、生薬末および植物エキス
類、水溶性高分子、油分、アミノ酸類、抗炎症剤、酸化
防止剤等の薬効成分、香料、色素、その他、通常入浴剤
に配合される成分を添加することができる。無機塩類と
しては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシウム、セ
スキ炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫
酸鉄、亜硫酸鉄、次亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸カルシウム、イオウ、硫化カリウム、硫
化ナトリウム、多硫化カルシウム、硝酸カリウム、硝酸
ナトリウム、硝酸カルシウム、ホウ砂、ホウ酸、酸化カ
ルシウム、酸化チタン、消石灰、水酸化ナトリウム、メ
タケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、乳酸カルシ
ウム、リン酸ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン
酸水素カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、臭化カリウ
ム、過マンガン酸カリウム、人工カルルス塩、中性白
土、カオリン、雲母末、湯の花等が挙げられる。また、
生薬及びエキス類としては、ソウジュツ、ビャクジュ
ツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、イ
ンチンコウ、トウヒ、トウキ、ジャスミン、ショウキョ
ウ、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オウゴ
ン、サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイ
ヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、サフラン、ウ
イキョウ、チンピ、ユズ、カン皮、カミツレ、ヨクイニ
ン、アロエ、卵黄、米ヌカ、オウバク、ゴシュユ、シコ
ン、褐藻、トウガラシ、レモン、ローズマリー、ビワ
葉、海藻、ヘチマ、カンゾウ、ショウブ、ジュウヤク、
緑茶、霊芝、セイジ、タイム、メリッサ等およびそれか
ら得られたエキス等が挙げられる。
【0011】
【作用】本発明の作用についての詳細は不明であるが、
製剤中において糖類は強い吸湿性を持つため微量の水分
などを捕捉し、その水分によりビタミン類が構造変化を
来すのを防いでいると考えられる。また、浴湯中におい
ても糖とビタミン類との間に水素結合を介した何らかの
相互作用が働き、そのためにビタミン類の分解反応が妨
げられるものと考えられる。
【0012】
【実施例】表1に示す組成(配合量は重量部で示す)の
入浴剤組成物を調製し、アルミ袋に密封し60℃に1ヶ
月保存したもの(条件1)、約50ccの透明ガラス瓶
に密閉し蛍光灯下で2週間保存したもの(条件2)、9
5%RH環境下に1時間暴露した後、アルミ袋に密封し
1ヶ月保存したもの(条件3)を作成し、実施例1およ
び比較例1についてはアルコルビン酸、実施例2および
比較例2については塩酸ピリドキシン、実施例3および
比較例3についてはリボフラビンをそれぞれ定量し安定
性を評価した。
【0013】アルコルビン酸の定量 日本薬局方「アスコルビン酸散」の定量試験法に準拠し
てアスコルビン酸の定量を行い、保存試験後、定量値の
調製初期の定量値に対する比率により残存率を計算し
た。
【0014】塩酸ピリドキシン定量 日本薬局方「塩酸ピリドキシン」の定量試験法に準拠し
て塩酸ピリドキシンの定量を行い、保存試験後の定量値
の調製初期の定量値に対する比率により残存率を計算し
た。
【0015】リボフラビンの定量 試料を水に溶かし水酸化ナトリウム溶液でアルカリ性と
し、直射日光に曝した後、クロロホルムを加えて振りま
ぜクロロホルム層を分取し、吸光度(445nm)を測
定した(A1)。また試料にクロロホルムを加えて振り
混ぜ、ろ過したろ液の吸光度(445nm)を測定した
(A2)。A=A1−A2とし、保存試験後のA値の調
製初期のA値に対する比率により残存率を計算した。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、湿疹、皮膚病、肌荒れ
等の肌のトラブル解消に有効な水溶性ビタミン類を、環
元性を持たない糖類を主基材とする入浴剤組成物に配合
することにより、前記表1に示すように、安定性の悪い
ビタミン類を、いずれの条件下においても安定に保つこ
とができ、入浴という簡便な方法により、肌のトラブル
を緩解、治癒せしめられる入浴剤組成物を提供すること
ができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元性を持たない糖類を主基材とする入
    浴剤組成物において、水溶性ビタミン類を配合したこと
    を特徴とする入浴剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記水溶性ビタミン類が、チアミン類、
    リボフラビン、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリド
    キサミン、シアノコバラミン、アスコルビン酸、ニコチ
    ン酸アミド、パントテン酸、またはそれらの塩類からな
    る群より選ばれる1種または2種以上であることを特徴
    とする請求項1記載の入浴剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記主基材である糖類が、水溶性の単糖
    類〜三糖類を還元した糖アルコール類から選ばれる1種
    または2種以上であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の入浴剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記主基材である糖類が、顆粒状〜粉末
    状であり、粒度が10〜40メッシュのものを糖類全体
    の50重量%以上含むものであることを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の入浴剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記主基材である糖類の配合量が、30
    〜99重量%であることを特徴とする請求項1、2、3
    又は4記載の入浴剤組成物。
  6. 【請求項6】 前記水溶性ビタミン類の配合量が、0.
    01〜30重量%であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4又は5記載の入浴剤組成物。
JP1487594A 1994-01-13 1994-01-13 入浴剤組成物 Pending JPH07206664A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8003615B2 (en) 2003-10-01 2011-08-23 Daiichi Fine Chemical Co., Ltd. Stable vitamin B6 derivative
KR20210109515A (ko) 2018-12-27 2021-09-06 라이온 가부시키가이샤 피부 외용 조성물 및 에어로졸제

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8003615B2 (en) 2003-10-01 2011-08-23 Daiichi Fine Chemical Co., Ltd. Stable vitamin B6 derivative
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