JPH07206663A - 入浴剤組成物 - Google Patents
入浴剤組成物Info
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- JPH07206663A JPH07206663A JP1487494A JP1487494A JPH07206663A JP H07206663 A JPH07206663 A JP H07206663A JP 1487494 A JP1487494 A JP 1487494A JP 1487494 A JP1487494 A JP 1487494A JP H07206663 A JPH07206663 A JP H07206663A
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- saccharide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スキンケア効果および安全性に優れ、しかも
浴場への均一分散が容易で浴場外観を損なうことのない
入浴剤組成物を提供する。 【構成】 糖類(特にソルビトールが好ましい)を主基
材とする入浴剤組成物において、粉末状油分(常温で液
体の油分をデキストリン、乳糖、カゼインナトリウム、
脱脂粉乳、乳化剤糖で乳化分散後、スプレードライ法に
より粉末化した混合物等)を配合したことを特徴とする
入浴剤組成物。
浴場への均一分散が容易で浴場外観を損なうことのない
入浴剤組成物を提供する。 【構成】 糖類(特にソルビトールが好ましい)を主基
材とする入浴剤組成物において、粉末状油分(常温で液
体の油分をデキストリン、乳糖、カゼインナトリウム、
脱脂粉乳、乳化剤糖で乳化分散後、スプレードライ法に
より粉末化した混合物等)を配合したことを特徴とする
入浴剤組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキンキア効果に優
れ、安定性が高く、しかも浴湯外観にも優れた入浴剤組
成物に関するものである。
れ、安定性が高く、しかも浴湯外観にも優れた入浴剤組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入浴剤は、温泉由来の無機塩類を
主成分としたものや炭酸アルカリ塩と有機酸からなり浴
湯中で炭酸ガスを発生するものに香料や着色料、植物エ
キスなどを配合したものが主体であり、入浴による温泉
効果、即ち、入浴時に身体を温め入浴後まで保温するこ
とにより、血行を促進し疲労を回復し、冷え性、肩凝り
等を緩解する等の効果を助長したり、また、サラ湯の皮
膚刺激をやわらげ、香りや色などにより気分を楽しくし
たり、リラックスさせるなどの目的で使用されてきた。
主成分としたものや炭酸アルカリ塩と有機酸からなり浴
湯中で炭酸ガスを発生するものに香料や着色料、植物エ
キスなどを配合したものが主体であり、入浴による温泉
効果、即ち、入浴時に身体を温め入浴後まで保温するこ
とにより、血行を促進し疲労を回復し、冷え性、肩凝り
等を緩解する等の効果を助長したり、また、サラ湯の皮
膚刺激をやわらげ、香りや色などにより気分を楽しくし
たり、リラックスさせるなどの目的で使用されてきた。
【0003】近年、こうした温浴効果の助長や楽しさ以
外に、入浴によるスキンケア効果に関心が高まり、スキ
ンケア効果を付与した入浴剤の提案が多くなされるよう
になってきた。入浴剤によってスキンケア効果を付与す
る方法としては多価アルコール、多糖類やミルク成分な
どの保湿成分を配合したもの、スキンケア効果のあると
される植物エキスを配合したもの、油分を配合したもの
などがある。
外に、入浴によるスキンケア効果に関心が高まり、スキ
ンケア効果を付与した入浴剤の提案が多くなされるよう
になってきた。入浴剤によってスキンケア効果を付与す
る方法としては多価アルコール、多糖類やミルク成分な
どの保湿成分を配合したもの、スキンケア効果のあると
される植物エキスを配合したもの、油分を配合したもの
などがある。
【0004】しかし、水溶性の保湿成分は浴湯中に希薄
に溶けてしまうため皮膚に残りにくく効果が弱い。また
効果が期待できるほど多量に用いることは湯上がり後の
肌のべたつきなどの原因になったり経済的でない等不具
合である。また、植物エキスを用いたものは効果が不十
分であったり、変質し易い上、皮膚に対する刺激など安
全性に問題のあるものが多い。
に溶けてしまうため皮膚に残りにくく効果が弱い。また
効果が期待できるほど多量に用いることは湯上がり後の
肌のべたつきなどの原因になったり経済的でない等不具
合である。また、植物エキスを用いたものは効果が不十
分であったり、変質し易い上、皮膚に対する刺激など安
全性に問題のあるものが多い。
【0005】油分を用いるものは比較的少量の使用で効
果や実感が得られ有効な手段である。油分を入浴剤に利
用する手段としては、油分を直接浴湯に投入するバスオ
イルタイプ、少量の油分を芒硝、重曹などの無機塩類や
無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、デキストリン等の粉末
原料に含浸させたものを用いるタイプ、油分を乳化剤に
より浴湯中に乳化するタイプなどが通常用いられる。
果や実感が得られ有効な手段である。油分を入浴剤に利
用する手段としては、油分を直接浴湯に投入するバスオ
イルタイプ、少量の油分を芒硝、重曹などの無機塩類や
無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、デキストリン等の粉末
原料に含浸させたものを用いるタイプ、油分を乳化剤に
より浴湯中に乳化するタイプなどが通常用いられる。
【0006】バスオイルタイプのものは油分が直接皮膚
に付くので皮膚への付着量が多く効果も実感も高い利点
があるが、油分が浴湯表面に浮いてしまうため浴湯外観
を損ね、浴槽を汚してしまうなどの欠点がある。また油
分を粉末原料に含浸させたタイプのものは剤型が粉末状
であり、扱い易く、油分の付着もバスオイルタイプと類
似しており効果も期待できる。しかし油分の配合量には
限度があり、入れすぎると製剤の流動性が悪くなり製剤
化に支障を来す。また油分の浮きによる欠点もバスオイ
ルタイプと類似している。更にまた油分を浴湯中に乳化
するタイプでは、油分は均一に浴湯中に乳化分散される
ので浴湯外観を損なうことはないが、乳化剤の作用によ
り皮膚への付着が弱められ、効果や実感に乏しい欠点が
ある。また多量の乳化剤を必要とするため安全性にも問
題が生じる。
に付くので皮膚への付着量が多く効果も実感も高い利点
があるが、油分が浴湯表面に浮いてしまうため浴湯外観
を損ね、浴槽を汚してしまうなどの欠点がある。また油
分を粉末原料に含浸させたタイプのものは剤型が粉末状
であり、扱い易く、油分の付着もバスオイルタイプと類
似しており効果も期待できる。しかし油分の配合量には
限度があり、入れすぎると製剤の流動性が悪くなり製剤
化に支障を来す。また油分の浮きによる欠点もバスオイ
ルタイプと類似している。更にまた油分を浴湯中に乳化
するタイプでは、油分は均一に浴湯中に乳化分散される
ので浴湯外観を損なうことはないが、乳化剤の作用によ
り皮膚への付着が弱められ、効果や実感に乏しい欠点が
ある。また多量の乳化剤を必要とするため安全性にも問
題が生じる。
【0007】また、油分を浴湯中に均一分散させる方法
として、油分をデキストリン、カゼインナトリウム、ア
ラビアガムで乳化し、スプレードライして粉末化したも
のを用いるものが提案されている(特開平4−3216
19、特開平4−321620)。この方法によれば浴
湯外観を損なうことなく効果も期待できる。しかし吸湿
性が高いため変質、固化しやすく製剤を安定に保つこと
が難しいという欠点がある。
として、油分をデキストリン、カゼインナトリウム、ア
ラビアガムで乳化し、スプレードライして粉末化したも
のを用いるものが提案されている(特開平4−3216
19、特開平4−321620)。この方法によれば浴
湯外観を損なうことなく効果も期待できる。しかし吸湿
性が高いため変質、固化しやすく製剤を安定に保つこと
が難しいという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、浴湯
への均一分散が容易で浴湯外観を損なうこと無く、スキ
ンケア効果および安定性に優れた入浴剤組成物を提供す
ることにある。
への均一分散が容易で浴湯外観を損なうこと無く、スキ
ンケア効果および安定性に優れた入浴剤組成物を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、糖類を
主基材とする入浴剤組成物において、粉末状油分を配合
したことを特徴とする入浴剤組成物、また、前記粉末状
油分が、常温で液体の油分をデキストリン、乳糖、カゼ
インナトリウム、脱脂粉乳、乳化剤等で乳化分散した
後、スプレードライ法により粉末化した混合物であるこ
と、及び前記主基材である糖類が、水溶性の単糖類〜三
糖類またはそれらの水素添加した糖アルコール類からな
る群より選ばれる1種または2種以上であることを特徴
とする前記入浴剤組成物が提供される。更に、本発明に
よれば、前記主基材である糖類がソルビトールであるこ
とを特徴とする前記入浴剤組成物、また、前記主基材で
ある糖類が、粒度10〜40メッシュのものを糖類全体
の50重量%以上含むものであることを特徴とする前記
入浴剤組成物が提供される。更にまた、本発明によれ
ば、前記主基材である糖類の配合量が30〜99重量%
であることを特徴とする前記入浴剤組成物、また、前記
入浴剤組成物の使用に際し、粉末状油分の浴湯中濃度が
0.1〜200ppmであることを特徴とする前記入浴
剤組成物が提供される。
主基材とする入浴剤組成物において、粉末状油分を配合
したことを特徴とする入浴剤組成物、また、前記粉末状
油分が、常温で液体の油分をデキストリン、乳糖、カゼ
インナトリウム、脱脂粉乳、乳化剤等で乳化分散した
後、スプレードライ法により粉末化した混合物であるこ
と、及び前記主基材である糖類が、水溶性の単糖類〜三
糖類またはそれらの水素添加した糖アルコール類からな
る群より選ばれる1種または2種以上であることを特徴
とする前記入浴剤組成物が提供される。更に、本発明に
よれば、前記主基材である糖類がソルビトールであるこ
とを特徴とする前記入浴剤組成物、また、前記主基材で
ある糖類が、粒度10〜40メッシュのものを糖類全体
の50重量%以上含むものであることを特徴とする前記
入浴剤組成物が提供される。更にまた、本発明によれ
ば、前記主基材である糖類の配合量が30〜99重量%
であることを特徴とする前記入浴剤組成物、また、前記
入浴剤組成物の使用に際し、粉末状油分の浴湯中濃度が
0.1〜200ppmであることを特徴とする前記入浴
剤組成物が提供される。
【0010】即ち、本発明者らは前記の目的を達成すべ
く鋭意研究を重ねた結果、糖類を主基材とし、これに粉
末状油分を配合することにより、浴湯に容易に均一分散
が可能で、油分の浮きなどがなく浴湯外観を損なわず、
製剤および浴湯中での安定性が良好で、しかも肌をしっ
とり、なめらかに仕上げるスキンケア効果に優れた入浴
剤が得られることを見い出し本発明を完成するに至っ
た。
く鋭意研究を重ねた結果、糖類を主基材とし、これに粉
末状油分を配合することにより、浴湯に容易に均一分散
が可能で、油分の浮きなどがなく浴湯外観を損なわず、
製剤および浴湯中での安定性が良好で、しかも肌をしっ
とり、なめらかに仕上げるスキンケア効果に優れた入浴
剤が得られることを見い出し本発明を完成するに至っ
た。
【0011】本発明の入浴剤組成物は、前記したように
糖類を主基材として用い、それに粉末状油分を配合す
る。本発明において用いる糖類としては浴湯に溶解させ
ることのできるものならば任意のものが使用できるが、
単糖類〜三糖類またはそれらに水素添加した糖アルコー
ル類が好ましい。その具体例としては、ブドウ糖、果
糖、乳糖、ショ糖、ガラクトース、キシロース、麦芽
糖、ソルビトール、マルチトール、ラクチトール等が挙
げられ、化学的に極めて安定で変質しにくいことから特
にソルビトールが好ましい。これらは単独で用いてもま
た2種類以上を併用しても良い。また、主基材となる糖
類の粒度は10〜40メッシュが好ましい。10メッシ
ュ以上に粗いと粉末状油分との均一混合が困難であり、
また40メッシュより細かいと吸湿により固化し易い。
糖類の配合量は30重量%以上であれば良く、好ましく
は50〜99重量%である。
糖類を主基材として用い、それに粉末状油分を配合す
る。本発明において用いる糖類としては浴湯に溶解させ
ることのできるものならば任意のものが使用できるが、
単糖類〜三糖類またはそれらに水素添加した糖アルコー
ル類が好ましい。その具体例としては、ブドウ糖、果
糖、乳糖、ショ糖、ガラクトース、キシロース、麦芽
糖、ソルビトール、マルチトール、ラクチトール等が挙
げられ、化学的に極めて安定で変質しにくいことから特
にソルビトールが好ましい。これらは単独で用いてもま
た2種類以上を併用しても良い。また、主基材となる糖
類の粒度は10〜40メッシュが好ましい。10メッシ
ュ以上に粗いと粉末状油分との均一混合が困難であり、
また40メッシュより細かいと吸湿により固化し易い。
糖類の配合量は30重量%以上であれば良く、好ましく
は50〜99重量%である。
【0012】また本発明において用いる粉末状油分は、
浴湯の温度、即ち約40℃で液状を呈する油分を、常温
で粉末状となるように調製したものを用いる。粉末化の
方法としては常温で液体の油分をデキストリン、乳糖、
カゼインナトリウム、脱脂粉乳、乳化剤等で乳化分散し
た後、スプレードライ法により粉末化したものが良好で
ある。前記油分としては、例えば、流動パラフィン、ス
クワラン等の炭化水素類、パルミチン酸イソプロピル、
ミリスチン酸オクチルドデカノール等のエステル類、ラ
ノリンアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデ
カノール等の高級アルコール類、大豆油、胡麻油、オリ
ーブ油、ホホバ油、アボガド油、ヒマシ油、ヤシ油、ミ
ンク油等の動植物油、メチルフェニルポリシロキサン、
ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロ
キサン等のシリコン類が挙げられる。これら油分の配合
量は粉末状油分に対して30〜80重量%が好ましい。
浴湯の温度、即ち約40℃で液状を呈する油分を、常温
で粉末状となるように調製したものを用いる。粉末化の
方法としては常温で液体の油分をデキストリン、乳糖、
カゼインナトリウム、脱脂粉乳、乳化剤等で乳化分散し
た後、スプレードライ法により粉末化したものが良好で
ある。前記油分としては、例えば、流動パラフィン、ス
クワラン等の炭化水素類、パルミチン酸イソプロピル、
ミリスチン酸オクチルドデカノール等のエステル類、ラ
ノリンアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデ
カノール等の高級アルコール類、大豆油、胡麻油、オリ
ーブ油、ホホバ油、アボガド油、ヒマシ油、ヤシ油、ミ
ンク油等の動植物油、メチルフェニルポリシロキサン、
ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロ
キサン等のシリコン類が挙げられる。これら油分の配合
量は粉末状油分に対して30〜80重量%が好ましい。
【0013】また該本発明の入浴剤組成物の使用に際
し、粉末状油分が、浴湯に対し0.1〜200ppm、
好ましくは1〜100ppmの濃度になるように使用す
る。0.1ppm以下では油分の効果がなく、200p
pm以上では油浮き、ぬるつき等浴湯外観を損える懸念
がある。
し、粉末状油分が、浴湯に対し0.1〜200ppm、
好ましくは1〜100ppmの濃度になるように使用す
る。0.1ppm以下では油分の効果がなく、200p
pm以上では油浮き、ぬるつき等浴湯外観を損える懸念
がある。
【0014】更に、本発明の入浴剤組成物には前記成分
の他に、必要に応じて無機塩類、生薬末および植物エキ
ス類、水溶性高分子、ビタミン類、アミノ酸類、抗炎症
剤、酸化防止剤等の薬効成分、香料、色素、その他、通
常入浴剤に配合される成分を添加することができる。無
機塩類としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化
アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシ
ウム、セスキ炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリ
ウム、硫酸鉄、亜硫酸鉄、次亜硫酸ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、イオウ、硫化カリ
ウム、硫化ナトリウム、多硫化カルシウム、硝酸カリウ
ム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、ホウ砂、ホウ
酸、酸化カルシウム、酸化チタン、消石灰、水酸化ナト
リウム、メタケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、
乳酸カルシウム、リン酸ナトリウム、リン酸二水素カリ
ウム、リン酸水素カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、
臭化カリウム、過マンガン酸カリウム、人工カルルス
塩、中性白土、カオリン、雲母末、湯の花等が挙げられ
る。また、生薬及びエキス類としては、ソウジュツ、ビ
ャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキ
ュウ、インチンコウ、トウヒ、トウキ、ジャスミン、シ
ョウキョウ、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ
葉、オウゴン、サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショ
ウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、サ
フラン、ウイキョウ、チンピ、ユズ、カン皮、カミツ
レ、ヨクイニン、アロエ、卵黄、米ヌカ、オウバク、ゴ
シュユ、シコン、褐藻、トウガラシ、レモン、ローズマ
リー、ビワ葉、海藻、ヘチマ、カンゾウ、ショウブ、ジ
ュウヤク、緑茶、霊芝、セイジ、タイム、メリッサ等お
よびそれから得られたエキス等が挙げられる。特に、主
基材として化学的に極めて安定で変質しにくいソルビト
ールのような糖アルコールを用いると配合される他の成
分の影響をほとんど受けないため自由に配合が可能であ
る。
の他に、必要に応じて無機塩類、生薬末および植物エキ
ス類、水溶性高分子、ビタミン類、アミノ酸類、抗炎症
剤、酸化防止剤等の薬効成分、香料、色素、その他、通
常入浴剤に配合される成分を添加することができる。無
機塩類としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化
アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシ
ウム、セスキ炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリ
ウム、硫酸鉄、亜硫酸鉄、次亜硫酸ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、イオウ、硫化カリ
ウム、硫化ナトリウム、多硫化カルシウム、硝酸カリウ
ム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、ホウ砂、ホウ
酸、酸化カルシウム、酸化チタン、消石灰、水酸化ナト
リウム、メタケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、
乳酸カルシウム、リン酸ナトリウム、リン酸二水素カリ
ウム、リン酸水素カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、
臭化カリウム、過マンガン酸カリウム、人工カルルス
塩、中性白土、カオリン、雲母末、湯の花等が挙げられ
る。また、生薬及びエキス類としては、ソウジュツ、ビ
ャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキ
ュウ、インチンコウ、トウヒ、トウキ、ジャスミン、シ
ョウキョウ、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ
葉、オウゴン、サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショ
ウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、サ
フラン、ウイキョウ、チンピ、ユズ、カン皮、カミツ
レ、ヨクイニン、アロエ、卵黄、米ヌカ、オウバク、ゴ
シュユ、シコン、褐藻、トウガラシ、レモン、ローズマ
リー、ビワ葉、海藻、ヘチマ、カンゾウ、ショウブ、ジ
ュウヤク、緑茶、霊芝、セイジ、タイム、メリッサ等お
よびそれから得られたエキス等が挙げられる。特に、主
基材として化学的に極めて安定で変質しにくいソルビト
ールのような糖アルコールを用いると配合される他の成
分の影響をほとんど受けないため自由に配合が可能であ
る。
【0015】
【作用】本発明の作用についての詳細は不明であるが、
粉末状に調製された油分は浴湯に投入したとき、自己分
散力により分散し徐々に内包油分を放出する。無機塩類
を主基材とした組成物では、一般に乳化物が塩類によっ
て分離してしまうのと同様な作用により、この粉末状油
分の分散性が損なわれてしまう。それに対し糖類はこの
ような作用がないばかりか弱い乳化安定化作用があり、
粉末状の油分を均一に分散させ安定に保つことができる
ものと考えられる。また糖類は肌に対して親和性が高く
肌の保湿効果に対し油分と相乗的に作用し優れたスキン
ケア効果をもたらすことができると考えられる。
粉末状に調製された油分は浴湯に投入したとき、自己分
散力により分散し徐々に内包油分を放出する。無機塩類
を主基材とした組成物では、一般に乳化物が塩類によっ
て分離してしまうのと同様な作用により、この粉末状油
分の分散性が損なわれてしまう。それに対し糖類はこの
ような作用がないばかりか弱い乳化安定化作用があり、
粉末状の油分を均一に分散させ安定に保つことができる
ものと考えられる。また糖類は肌に対して親和性が高く
肌の保湿効果に対し油分と相乗的に作用し優れたスキン
ケア効果をもたらすことができると考えられる。
【0016】
【実施例】表1および表2に示す組成(配合量は重量部
で示す)の入浴剤組成物を調製し、その性能評価を以下
のように行い、その結果を表1および表2に示す。また
各種粉末状油分は油分50部をカゼインナトリウム、脱
脂粉乳、デキストリン、乳化剤、等で乳化しスプレード
ライ法により乾燥粉末化したものを用いた。
で示す)の入浴剤組成物を調製し、その性能評価を以下
のように行い、その結果を表1および表2に示す。また
各種粉末状油分は油分50部をカゼインナトリウム、脱
脂粉乳、デキストリン、乳化剤、等で乳化しスプレード
ライ法により乾燥粉末化したものを用いた。
【0017】〔浴湯への分散性〕入浴剤0.5gを40
℃、2lの湯に投入し、軽く撹拌し、その分散性を目視
により評価した。 ○…均一に溶解または分散し、経時によっても油浮き、
凝集物等がみられない △…分散するが不均一で、経時とともに油分、不溶性が
浮く ×…分散せず、油滴、不溶性が浮く
℃、2lの湯に投入し、軽く撹拌し、その分散性を目視
により評価した。 ○…均一に溶解または分散し、経時によっても油浮き、
凝集物等がみられない △…分散するが不均一で、経時とともに油分、不溶性が
浮く ×…分散せず、油滴、不溶性が浮く
【0018】〔しっとり感〕入浴剤20gを200l、
40℃の湯に投入しよく撹拌後、5分間入浴する。被験
者は入浴前に全身を石鹸洗浄する。入浴後、軽くタオル
ドライし、23℃、40%RHの恒温恒湿室で安静を保
ち、30分後の肌の感触を官能により評価した。 ○…さら湯に比べ明らかにしっとり感が認められる △…さら湯に比べややしっとり感が認められる ×…さら湯と同等でしっとり感が認められない
40℃の湯に投入しよく撹拌後、5分間入浴する。被験
者は入浴前に全身を石鹸洗浄する。入浴後、軽くタオル
ドライし、23℃、40%RHの恒温恒湿室で安静を保
ち、30分後の肌の感触を官能により評価した。 ○…さら湯に比べ明らかにしっとり感が認められる △…さら湯に比べややしっとり感が認められる ×…さら湯と同等でしっとり感が認められない
【0019】〔製剤の安定性〕入浴剤を各30gずつ通
気性のない袋に密封し、50℃恒温室に1ヶ月保存した
後、その内容物について観察した。 ○…製剤の流動性および浴湯への溶解性等について全く
変化せず △…やや変質が認められる ×…明らかに変質が認められる
気性のない袋に密封し、50℃恒温室に1ヶ月保存した
後、その内容物について観察した。 ○…製剤の流動性および浴湯への溶解性等について全く
変化せず △…やや変質が認められる ×…明らかに変質が認められる
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】本発明の入浴剤組成物は、これを浴湯に
投入すると、粉末状に調製された油分が浴湯に容易かつ
均一に分散、溶解し、肌に均一な油分の膜を作り、入浴
後の肌をしっとり、なめらかにするスキンケア効果を付
与することができる。しかも油分の浮き、ぬるつきがな
いので浴湯外観を損なうこともなく、快適な入浴を提供
できる。また本発明の組成物では、化学的に安定な糖類
を主基材としているので、配合適性や保存安定性にも優
れている。
投入すると、粉末状に調製された油分が浴湯に容易かつ
均一に分散、溶解し、肌に均一な油分の膜を作り、入浴
後の肌をしっとり、なめらかにするスキンケア効果を付
与することができる。しかも油分の浮き、ぬるつきがな
いので浴湯外観を損なうこともなく、快適な入浴を提供
できる。また本発明の組成物では、化学的に安定な糖類
を主基材としているので、配合適性や保存安定性にも優
れている。
Claims (7)
- 【請求項1】 糖類を主基材とする入浴剤組成物におい
て、粉末状油分を配合したことを特徴とする入浴剤組成
物。 - 【請求項2】 前記粉末状油分が、常温で液体の油分を
デキストリン、乳糖、カゼインナトリウム、脱脂粉乳、
乳化剤等で乳化分散した後、スプレードライ法により粉
末化した混合物であることを特徴とする請求項1記載の
入浴剤組成物。 - 【請求項3】 前記主基材である糖類が、水溶性の単糖
類〜三糖類またはそれらの水素添加した糖アルコール類
からなる群より選ばれる1種または2種以上であること
を特徴とする請求項1記載の入浴剤組成物。 - 【請求項4】 前記主基材である糖類がソルビトールで
あることを特徴とする請求項3記載の入浴剤組成物。 - 【請求項5】 前記主基材である糖類が、粒度10〜4
0メッシュのものを糖類全体の50重量%以上含むもの
であることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載
の入浴剤組成物。 - 【請求項6】 前記主基材である糖類の配合量が30〜
99重量%であることを特徴とする請求項1、2、3、
4又は5記載の入浴剤組成物。 - 【請求項7】 前記入浴剤組成物の使用に際し、粉末状
油分の浴湯中濃度が0.1〜200ppmであることを
特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の入浴
剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1487494A JPH07206663A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 入浴剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1487494A JPH07206663A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 入浴剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07206663A true JPH07206663A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11873167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1487494A Pending JPH07206663A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 入浴剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07206663A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998019652A1 (en) * | 1996-11-06 | 1998-05-14 | The Boots Company Plc | Spray-dryed powder comprising at least one protein and one hydrolysed starch and its use for topical compositions |
JP2000119686A (ja) * | 1998-10-15 | 2000-04-25 | Nof Corp | 粉末油脂組成物およびその製造方法 |
JP2003073691A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Nof Corp | 無タンパク粉末油脂組成物および用途 |
-
1994
- 1994-01-13 JP JP1487494A patent/JPH07206663A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998019652A1 (en) * | 1996-11-06 | 1998-05-14 | The Boots Company Plc | Spray-dryed powder comprising at least one protein and one hydrolysed starch and its use for topical compositions |
JP2000119686A (ja) * | 1998-10-15 | 2000-04-25 | Nof Corp | 粉末油脂組成物およびその製造方法 |
JP2003073691A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Nof Corp | 無タンパク粉末油脂組成物および用途 |
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