JPH04108727A - 浴用剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は浴場の乳白性に優れ、しかも入浴時にざらつき
を感じさせない新規な浴用剤組成物に関するものである
。

〔従来技術及びその問題点〕

従来、浴用剤は、その成分として硫酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム等の無機塩類混合物を主成分とし、これ
に油分、香料、着色料等の補助成分を配合したもので、
浴湯に芳香や色調を与え、入浴時の気分を爽快にしたり
、血行を促進し、新陳代謝を活発にして、冷え症、疲労
回復等に効果を与えるもので広く普及している。このよ
うな入浴時の気分を楽しくしたり、保温あるいは疲労回
復などの効果に加え、最近では温泉に見られる様な乳白
状の浴湯を呈する浴用剤が望まれている。

この様な要望に応えるため、一般に、硫酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム等の入浴剤基本成分に酸化チタン、
炭酸カルシウムなどの水不溶性粉体を乳白剤として配合
することが試みられている（特開昭４９−１１６２２３
号、特開昭６３−５７５１６号、特開昭６３−５１３２
１号）。しかしながら、これらの水不溶性粉体は、入浴
時にざらつき感があり、必ずしも使用者に快い気分を与
えるものではなかった。

一方、油分と界面活性剤からなり、浴湯に分散させた時
にエマルジョンを形成し、乳白色となる浴用剤も提案さ
れている（特開昭６１−２２７５１９号、特開平１−２
３８５１８号）。これらのものは浴槽の底に沈殿するこ
となく、使用時のざらつきがないなど優れている点もあ
るが、前者に比べて乳白度が劣り、更には、温泉の無機
成分である硫酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムを配合
できないため、保温あるいは疲労回復効果において満足
し得るものではなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明はこのような事情のもとでなされたものであって
、その課題は、粉末の流動性が良好で。

かつ乳白性に優れ、しかも入浴時において肌にざらつき
を感じさせない浴用剤組成物を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明によれば、白色無機顔料と、油分及び
界面活性剤を含浸させた糖類を配合したことを特徴とす
る浴用剤組成物が提供される。

本発明に用いる第１の乳白剤成分は、白色無機顔料であ
る。

白色無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム。

ステアリン酸アルミニウム、ラウリン酸亜鉛、二酸化チ
タニウム、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、硫酸バリウム、ゼオライトなどを使用でき
るが、浴湯に分散した時の美麗な乳白剤を得るために特
に酸化チタンの使用が好ましい。

また、本発明で用いる第２の乳白剤成分は、油分及び界
面活性剤を含浸させた糖成分である。

前記油分としては、常温で液状を示すものが有利に用い
られる。このようなものとしては、例えば大豆油、ゴマ
油、オリーブ油、ホホバ油、アボガド油、ヒマシ油、ヤ
シ油、ミンク油等の動植物油、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸ブチル等のエステル油；ラノリンアル
コール、オレイルアルコール、２−ヘキシルデカノール
等の高級アルコール；流動パラフィン、スクワラン等の
炭化水素油；メチルフェニルポリシロキサン、メチルポ
リシロキサン、オクタメチルジグロチトラシロキサン、
ジメチルシロキサン・メチルシロキサン共重合体、デカ
メチルシクロペンタシロキサン、ミリスチルシリコーン
、メチルハイドロジエンポリシロキサン、テトラデカメ
チルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキ
サシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン等の
シリコン類が挙げられる。

前記、界面活性剤としては、特に、ＨＬＢ３〜１０の常
温で液状を示すものが好しい。このようなものとしては
１例えばＰＯεオレイルエーテル、ＰＯＥノニルフェニ
ルエーテル、ＰＯＥオクチルフェニルエーテル、ＰＯＥ
ジイソステアレート、ＰＯＥグリセリルモノイソステア
レート、ＰＯＥジオレエート、　ＰＯＥグリセリルトリ
オレート、　ＰＯＥ硬化ヒマシ油、ＰＯＥヒマシ油、ソ
ルビタンモノオレエート、デカグリセリルトリオレエー
ト、ジグリセリルモノオレエート。

ＰＯＥソルビットテトラオレエート、トリグリセリルジ
イソステアレート、　ＰＯＥ硬化硬化ヒマシリトリイソ
ステアレート挙げられる。

前記油分及び界面活性剤を含浸させるための糖類は、従
来よく知られているもので、常温で粉末状を示すもので
あれば任意のものが用いられる。

このようなものとしては、例えば、サッカロース、マル
トース、ラクトース、グルコース、キシロース、フラク
トース、ソルビトール、マルチトール。

キシリトール、ラクチトール、マルチトール等が挙げら
れる。

前記の油分及び界面活性剤は、糖類に１００重量部対し
て１〜２５重量部、好ましくは５〜２０重量部である。

また白色無機顔料に対しては、２０〜５００重量部。

好ましくは５０〜３００重量部である。これらの配合量
が少なすぎると入浴時のざらつきを防止できず。

また多すぎると油性感を生じるので好ましくない。

油分及び界面活性剤を糖類に含浸させるには、例えば、
リボンミキサー、ヘンシェルミキサー、Ｖ型ブレンダー
等の通常の粉末混合機を用い、糖類と油分と界面活性剤
を混合すればよい。

本発明においては、前記白色無機顔料の浴湯での分散安
定性を高め、また浴槽への付着を防止するためには、　
ＨＬＢＩＩ〜１８の界面活性剤を用いるのが好ましい、
この界面活性剤は、無機顔料とは別に組成物に添加し得
るが、白色無機顔料表面にあらかじめ被覆させておくの
が好ましい。このような界面活性剤としては１通常化粧
品に用いられるデカグリセルモノラウレート、デカグリ
セリルモノオレエート、デカグリセリルモノイソステア
レート、ヘキサグリセリルモノラウレート、　ＰＯＥ（
２０）ソルビタンモノラウレート、ＰＯＥ（２０）ソル
ビタンモノパルミテート、ＰＯＥ（２０）ソルビタンモ
ノオレエート、ＰＯＥ　（２０）ソルビタンモノイソス
テアレート、ＰＯＥ（６）ソルビットモノラウレート、
　ＰＯＥ（１５）グリセリルモノオレエート、ＰＯＥ（
９）ラウリルエーテル、ＰＯＥ（１０）オレイルエーテ
ル、　ＰＯＥ（５０）ヒマシ油、　ＰＯＥ（４０）硬化
ヒマシ油、ＰＯＥ（２５）グリセリルピログルタミン酸
イソステアリン酸ジエステル、ＰＯＥ（２５）グリセリ
ルモノイソステアレートなどが使用できる。界面活性剤
を被覆させた白色無！Ｉ顔料は、界面活性剤を有機溶媒
に溶解し、この溶液を用いて無機顔料の表面を被覆し、
ついで、乾燥することにより、有機溶媒を除去し、所望
の粒径に粉砕することによって得ることができる。

本発明で用いる組成物には、浴用側基本成分として、無
機塩や無機酸成分が配合される。このような成分として
は、例えば塩化ナトリウム、ヨウ化カリウム、塩化アン
モニウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、硫酸アルミニウム
、硫化カリウム、硫酸カリウム、ホウ酸、ホウ砂、無水
ケイ酸、メタケイ酸、亜硫酸ナトリウム、リン酸、リン
酸水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、ケイ酸ナト
リウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム
、リン酸ナトリウムなどが挙げられる。

また、本発明の組成物には、さらに必要に応じて、生薬
、粘着剤、精油類、ビタミン類、アミノ酸類、タンパク
分解酵素、保湿剤その他の成分を添加することができる
。

生薬としては１例えば、ソウジュツ、ビヤクジュツ、カ
ノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、トウヒ、
トウキ、ショウキョウ、オウゴン。

サンシン、ガイヨウ、アロエ、ニンジン、ケイと、シャ
クヤク、ハツカ薬、オウゴン、ブクリヨウ、ショウブ、
マツブサ、ビヤクシ、サフラン、オウバク、ウィキョウ
、チンピ、ガンピ、カミツレ、ダイコン、ヤナギ、クス
ノキ、ニワトコ、ソクズ、ナキナタコウジュ、ヤツデ、
セキショウ、ヨモギ、オトギリソウ、ユズ、ダイダイ、
モモ、サイカチ、ビワ、スイカズラ、ヨロイグサ、ボダ
イジュ、トチツキ、ノコギリソウ、ホップ、ローズマリ
ーカバツキ、マツ、ヤレンズラ、ランタナ、カンゾウ、
キッソウコン、マロニエ等がある。これらは、その粉末
でも抽出エキスであってもよい。

粘着剤としては１例えば、カゼイン、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、水溶性ゼラチン、ペクチン、デ
ンプン、メチルセルロース、エチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレング
リコール、カラヤゴム、ローカストビーンガム、トラカ
ントガム、カラギナン、カーボポール、アカシャガム、
カンテン等がある。

精油類としては、例えば、ハツカ油、ジャスミン油、シ
ョウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油
、ケイ皮油、ベルガモツト油、ミカン油、ショウブ油、
パイン油、ラベンダー油。

ペイ油、クローブ油５ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レ
モン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ
油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラー
ル、シトロネラール、ボンネオール、リナロール、ゲラ
ニオール、カンフアーチモール、スピラントール、ピネ
ン、リモネン、テルペン系化合物等がある。

ビタミン類としては、例えば、ビタミンＡ、ビタミンＢ
、ビタミンＣ、ビタミンＤ、ビタミンＥ、ビタミンＦ、
ビタミンに、ビタミンＰ、ビタミンυ、カルニチン、フ
ェルラ酸、α−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸
及びその誘導体等がある。

アミノ酸としては１例えば、グリシン、アラニン、バリ
ン、ロイシン、インロイシン、セリン、トレオニン、フ
ェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン
、システィン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロ
リン、アスパラギン酸。

グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びそ
の誘導体等がある。

蛋白分解酵素としては、例えば、ペプシン、トリプシン
、キモトリプシン、カテプシン、パパイン、プロメライ
ン、フィシン及び細菌酵母、カビ由来のプロテアーゼ等
がある。

保湿剤としては１例えば、プロピレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール；ペプチド。

ポリアミン酸、コラーゲン加水分解物及びその誘導体；
ヒアルロン酸などのムコ多糖類；核酸、エラスチン等の
蛋白質及びその誘導体等がある。

その他の成分としては、例えば、海藻エキス、香料、殺
菌剤等があげられる。

〔実施例〕

次に、本発明を実施例により詳細に説明する。

実施例１〜４ 表−１に示す成分組成の粉末状浴用剤組成物を調製し、
粉末の流動状態を評価した。

〔粉末の流動性評価〕

０：良好 Δ：やや悪い Ｘ：かなり悪い 次にガラス製の水槽に浴湯２０Ｑを満たし、各浴用剤３
ｇを投入してかきまぜ乳濁度を肉眼観察し、更に前腕部
を浸漬し、ざらつき感を評価した。

〔乳濁度の評価〕

０：高い △：を通 ×：低い 〔ざらつき感の評価〕 Ｏ：なし Δ：ややある Ｘ：かなりある 表−１ 表−２ 比較例１〜３ 表−２に示す成分組成の粉末状浴用剤組成物を調製し、
その性能について実施例１−４と同様にして評価した。

その結果を表−２に示す。

実施例５ 以下に示す成分組成の浴用剤組成物を調製した。

このものも実施例１〜４のものと同様に良好な性能を示
した。

硫酸ナトリウム　　　　　　　　　４０．０（重量％）
炭酸ナトリウム　　　　　　　　　１７・４酸化チタン
　　　　　　　　　　　６・０ＰＯＥ（６）２１Ｊｉｌ
Ｊ／Ｉｚ％／＜７２ｆ７　　ｏ、ｓレート 流動パラフィン　　　　　　　　　４．０スクワラン　
　　　　　　　　　　１．０マルチトール　　　　　　
　　　　３０．０香料　　　　　　　　　　　　　　　
ｉ、。

色素　　　　　　　　　　　　　　０．１実施例６ 以下に示す成分組成の浴用剤組成物を調製した。

このものも実施例１〜４のものと同様に良好な性能を示
した。

硫酸ナトリウム　　　　　　　　　２０．０（重量で）
炭酸ナトリウム　　　　　　　　　■６，８酸化チタン
　　　　　　　　　　　　５．０ＰＯＥ（５）オレイル
エーテル　　　　　　１．０流動パラフイン　　　　　
　　　　３．０ミリスチン酸オクチルドデシル　　３．
０ソルビトール　　　　　　　　　　５０．０アロエ末
　　　　　　　　　　　　０．１チンピ末　　　　　　
　　　　　　　０．１香料　　　　　　　　　　　　　
　　１．０実施例７ 以下に示す成分組成の浴用剤組成物をｇｌＩＩした。

このものも実施例１〜４のものと同様に良好な性能を示
した。

硫酸ナトリウム 塩化ナトリウム 酸化チタン 流動パラフィン ２５．０（重量％） １８．０ ７．０ ７．０ マルチトール　　　　　　　　　　４０．Ｏ脱脂粉乳　
　　　　　　　　　　　１，０香料　　　　　　　　　
　　　　　　１．０〔発明の効果〕 本発明の浴用剤組成物は、乳白剤として、白色無機顔料
と、油分及び活面活性剤を含浸させた糖類の両者を併用
したことにより、粉末の流動性が良好で、しかも浴湯に
添加した時に、乳白色にすぐれ、肌にざらつきを感じさ
せない浴場を与える。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）白色無機顔料と、油分及び界面活性剤を含浸させ
   た糖類を配合したことを特徴とする浴用剤組成物。
2. （２）該界面活性剤がＨＬＢ１０以下の非イオン活性剤
   である請求項１の浴用剤組成物。