JPH0720635A - 印刷版の給排版方法及び刷版作成装置 - Google Patents

印刷版の給排版方法及び刷版作成装置

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JPH0720635A
JPH0720635A JP5159599A JP15959993A JPH0720635A JP H0720635 A JPH0720635 A JP H0720635A JP 5159599 A JP5159599 A JP 5159599A JP 15959993 A JP15959993 A JP 15959993A JP H0720635 A JPH0720635 A JP H0720635A
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JP
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plate
printing plate
printing
unit
feeding
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Application number
JP5159599A
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English (en)
Inventor
Koichi Okutsu
浩一 奥津
Tetsuo Takeichi
哲雄 竹市
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定盤上からの印刷版の給排版時間を短縮す
る。 【構成】 描画部18の定盤408上へは、給版部12
でスキッド38上から取出た未露光の印刷版20を水平
搬送装置106によって搬送して供給される。また、露
光の終了した印刷版は取出装置450によって定盤上か
ら取り出されて次工程へ排出される。定盤上へ印刷版を
載置した水平搬送装置が領域204外へ退避して給版部
へ戻されると、取出装置は領域内の定盤に接近した位置
で停止されて印刷版の露光が終了するまで待機し、露光
が終了すると定盤上から印刷版を取り出して上昇する。
取出装置が領域外の所定の高さまで上昇したことをセン
サ202によって検出すると、水平搬送装置によって定
盤上へ未露光の印刷版の供給を開始するようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷版の給排版方法及
び刷版作成装置に関し、さらに詳しくは定盤上に載置し
た印刷版に直接画像を記録する印刷版の給排版方法及び
刷版作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞用オフセット輪転機等に使用される
平版印刷版には、アルミニウム板等の導電性支持体に有
機光半導体が塗布され光導電性の感光層が形成されたO
PC(Organic Photconductor )印刷版(以下「印刷
版」と言う)等があり、このような印刷版に直接画像を
記録する露光装置を備えた直接製版システムがある。こ
の直接製版システムでは、露光時に支持体を帯電させる
ため、露光後に金属等の導電性部材が支持体に接触する
と、露光によって形成された静電潜像が乱れてしまう。
また、露光の終了した印刷版の画像形成領域を吸盤等に
よって吸着してしまうと、印刷版の表面に吸盤の跡が残
ってしまうなどするため、直接製版システムにおいて
は、印刷版の取扱いに細心の注意が必要となっている。
【0003】また、直接製版システムでは、露光の終了
した印刷版を連続して現像定着及び溶出処理を施した後
乾燥処理を行い、印刷版に記録した静電潜像を直ちに顕
像化して刷版を作成するようにしている。
【0004】このような直接製版システムを適用したダ
イレクト刷版作成装置では、多数枚の印刷版を搭載した
載置台から印刷版を取出して露光装置へ供給する給版
部、露光の終了した印刷版を露光装置から取り出して現
像処理する現像、定着、溶出乾燥部等の各処理部の処理
タイミングを見計らって次工程へ送り込む排版部等が連
結されているいるため、比較的広い設置スペースを必要
とする。このためダイレクト刷版作成装置においては、
装置の設置スペースの縮小化が種々検討されている。
【0005】装置の設置スペースを縮小する有効な方法
としては、露光装置に連結する給版部と排版部とを上下
に一体に配置する構造がある。この場合、下段の給版部
では、載置台から取出した印刷版を給版装置によって隣
接する露光装置の定盤上へ搬送して載置する。この後、
印刷版の露光が終了すると、この印刷版を排版装置によ
って定盤上から取出して持ち上げ、給版部の上側に配置
した排版部へ送り込む。さらに、給版部へ送り込まれた
印刷版を、排版部から搬送方向を変える等して後流の処
理部へ送り出すことができ、装置全体の配置形状の選択
も可能となり、狭いスペースであっても有効に利用する
ことが可能である。
【0006】このような直接製版システムを適用したダ
イレクト刷版作成装置では、予め作成した原稿フィルム
を用いることなく、走査露光によって印刷版に直接画像
を記録することができるため、短時間で印刷版に所定の
画像を記録することができる。また、ダイレクト刷版作
成装置では、現像、定着、溶出、乾燥等の各工程におい
ても処理時間の短縮化が検討され、比較的短時間で多量
の刷版を作成することができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、給版部
及び排版部と露光装置との間では、定盤上で給版装置と
排版装置との移動領域が重なり合うため、給版装置と排
版装置とを同時に作動させることができず、定盤上から
印刷版を取出して排版部へ送り込んだ後に、新たな印刷
版を定盤上へ供給するようになっており、露光自体は短
時間で終了しても給版間隔が長くなってしまい、処理時
間の短縮の妨げとなっている。
【0008】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、給排版工程における処理時間を短縮する印刷版
の給排版方法及び、短時間に多量の印刷版に画像を記録
することができる刷版作成装置を提供することを特徴と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
印刷版の給排版方法は、未露光の印刷版を給版手段によ
って画像記録部の定盤上に載置し、前記印刷版に画像露
光を与えたのち、排版手段によって画像露光された前記
印刷版を前記定盤上から取り出して次工程へ送り出す印
刷版の給排版方法であって、前記給版手段が前記定盤上
に前記未露光の印刷版を載置し、定盤上の所定領域外へ
退避した後に前記排版手段を定盤に接近した位置に待機
させ、露光終了すると共に前記排版手段によって前記画
像露光された印刷版を前記定盤上から取り出すことを特
徴とする。
【0010】本発明の請求項2に係る印刷版の給排版方
法は、未露光の印刷版を給版手段によって画像記録部の
定盤上に載置し、前記未露光の印刷版に画像露光を与え
たのち、排版手段によって画像露光された前記印刷版を
前記定盤上から取り出して次工程へ送り出す印刷版の給
排版方法であって、前記画像露光された印刷版が前記排
版手段によって前記定盤上から取り出されて所定領域外
に退避したときに前記給版手段による前記定盤上への未
露光の印刷版の供給を開始することを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に係る刷版作成装置は、
定盤上に載置された印刷版に画像露光を与える画像記録
部と、前記定盤上に前記印刷版を供給する給版手段と、
画像露光の終了した前記印刷版を定盤上から取り出す排
版手段と、前記給版手段が定盤上に前記印刷版を載置
し、定盤上の所定領域外へ移動したことを検知したとき
前記排版手段を前記定盤上に接近させ、所定の位置に停
止させると共に前記排版手段が前記定盤上から印刷版を
取出して所定領域外へ退避したことを検知したとき前記
給版手段を作動させる制御手段と、を有することを特徴
とする。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に記載の印刷版の給排版方法
では、給版手段が未露光の印刷版を定盤上へ供給して、
定盤上の所定の領域外へ退避すると、排版手段を定盤上
に接近させて待機させる。画像記録部で定盤上に載置し
た未露光の印刷版への画像露光が終了すると、排版手段
によって定盤上の露光済の印刷版を取り出すが、排版手
段は、予め定盤に接近して待機しているので、すぐに定
盤上から露光済の印刷版を取り出すことができる。
【0013】本発明の請求項2に記載の印刷版の給排版
方法では、定盤上で給版手段と排版手段とが干渉する領
域外へ、定盤上から露光済の印刷版を取り出した排版手
段が退避した時点で、給版手段が定盤へ未露光の印刷版
の供給を開始する。このとき、給版手段は、予め印刷版
を保持して、定盤上の所定の領域外へ退避した位置で待
機していて、排版手段が所定領域外に退避した後に定盤
上へ給版を行うことにより、給版時間を短くしている。
【0014】本発明の請求項3に記載の刷版作成装置で
は、給版手段が印刷版を定盤上に供給した後、所定領域
外に退避すると、排版手段が所定の位置まで移動して待
機している。この排版手段が露光の終了した印刷版を取
り出して所定領域外に移動したことを検知すると、給版
手段が次の未露光の印刷版を定盤上へ供給する。
【0015】排版手段が予め定盤上に接近し待機してい
るため、短時間で定盤上から露光済の印刷版を取り出す
ことができ、また、給版手段は、排版手段が印刷版を次
工程排出するのを待って作動を開始するのではなく、排
版手段は給版手段と干渉する恐れのある領域外へ移動す
ると作動を開始する。これによって、印刷版を連続して
露光するときには、印刷版1枚当たりの搬送時間を短縮
することができるため、多数枚の印刷版を短時間で連続
して露光することができる。
【0016】
【実施例】図面を参照して、本実施例に係るダイレクト
刷版作成装置10について説明する。本実施例に用いら
れる印刷版20は、矩形状のOPCダイレクト印刷版で
あり、導電性支持体として厚さ約0.3mmのアルミニウ
ム板と、このアルミニウム板の一方の面を感光面とする
ための陽極酸化層と、陽極酸化層の表面をコーティング
する厚さ数ミクロンのOPCアルカリ可溶性のポリマー
を主成分とするOPC層とで形成されている。この印刷
版20の寸法、すなわち、導電性支持体の寸法は、新聞
印刷用の印刷版として398mm×1120mm(新聞紙2
頁分サイズ)があり、398mm×560mm(新聞紙1頁
分サイズ)のものがある。なお、印刷版20の寸法は、
これら以外のものであってもよい。
【0017】また、以下に説明する各図中の矢印A方向
は印刷版20の幅方向に対応し、矢印B方向は印刷版2
0の長手方向に対応しており、本実施例に係るダイレク
ト刷版作成装置10では、印刷版20が順次隣接する処
理部へ搬送される場合、印刷版20の長手方向あるいは
幅方向に沿って平行移動して搬送する。
【0018】図1乃至図3に示すように、ダイレクト刷
版作成装置10は、印刷版20へ所定の露光を与える描
画部18を備えており、この描画部18に隣接して描画
部18へ印刷版20を供給する給版部12と描画部18
から露光済の印刷版20が排出される排版部14とで構
成される給排版部16が設けられている。図1及び図2
に示すように、給排版部16の下流側には、露光済の印
刷版20にトナーを付着させて、印刷版20に形成され
た静電潜像を顕像化する現像処理部24と印刷版20に
付着したトナーをランプ等によって加熱硬化させて定着
させる定着処理部26とを備えた現像定着部22、トナ
ー画像が定着された印刷版20の非画像領域(トナーの
付着していない領域)のOPC層を溶出し、ガム液を塗
布して版面保護を行う溶出部28が配置されている。
【0019】図1に示されるように、溶出部28の下流
側には、溶出処理された印刷版20を乾燥処理する乾燥
部30が配置されており、印刷版20は現像定着部22
から乾燥部30の間を長手方向(矢印B方向)に沿って
搬送される。
【0020】乾燥部30の下流側には、乾燥処理された
印刷版20が排出される待機部32が配置されている。
この待機部32では、乾燥部30からの印刷版20を一
端停止させて、下流側のパンチ部34及び版曲げ部34
へ向けて送り出すための搬送路に対して仮位置決めを行
うと共に、印刷版20の搬送方向を矢印A方向へ変えて
いる。パンチ部34では、印刷版20を輪転機の版胴へ
巻き掛ける際の位置決め用とされるパンチ孔を穿設し、
版曲げ部36では、印刷版20を輪転機へ巻き掛ける際
に版胴へ引っ掛けるための版曲げを行うようになってい
る。版曲げ部36から送り出された印刷版20は、図示
しないストッカー等にストックされた後、印刷工程へ運
ばれる。
【0021】以下に本発明が適用されている給排版部1
6及び描画部18について図面を参照して詳細に説明す
る。
【0022】図2及び図3に示すように、給排版部16
は、ケーシング16Aによって外方と遮光され、さらに
内部が隔壁17A、17Bにより遮光されて上下3段に
分割され、下段に給版部12、中段に排版部14、上段
に制御部40が設けられている。この制御部40は、給
排版部16内の各制御を行うと共に、現像定着部22、
溶出部28、乾燥部30、待機部32、パンチ部34、
版曲げ部36及び描画部18に電気的に接続されてい
る。
【0023】図2に示されるように、ケーシング16A
内の給版部12には、ケーシング16Aに設けられた図
示しないシャッターを開いて、印刷版20が積層して搭
載されているスキッド38が装填されるようになってい
る。なお、本実施例に使用されるスキッド38には、多
数枚(例えば約500枚)の印刷版20が各々の感光面
を下側に向けられて積層されており、このスキッド38
に積層された印刷版20の幅方向(矢印A方向)が描画
部18へ向くように位置決めされる。また、通常、前記
シャッターは閉止されており、給版部12内は遮光され
ている。
【0024】また、図3に示されるように、給版部12
には、通常、閉止状態とされたシャッター618が描画
部18との間に設けられている。給版部12と描画部1
8とは、このシャッター618によって互いに遮光さ
れ、また、図示しないエアーシリンダを駆動させてシャ
ッター618を開くことにより、給版部12から描画部
18へ印刷版20を供給可能となる。
【0025】描画部18の下流側で、給版部12の上方
に配置された排版部14には、描画部18との間にシャ
ッター636が配置されている。通常、このシャッター
636も閉止されて、描画部18と排版部14とが互い
に遮光状態とされており、エアーシリンダ642の駆動
によってシャッター636を開放することによって、描
画部18と排版部14とが連通され、描画部18から排
版部14へ印刷版20の排出が可能となる。
【0026】給版部12内部には、スキッド38上を上
下動する枚葉装置102、枚葉装置102と描画部18
との間に配置され上下動するリフト台300と、枚葉装
置102とリフト台300との間を水平移動する反転移
動装置104及びリフト台300の上方からシャッター
618による開口を通過して描画部18との間を移動す
る水平搬送装置106が備えられた給版装置100が構
成されている。
【0027】給版部12には、枚葉装置102、移動反
転装置104が設けられ、印刷版載置台38に搭載され
た印刷版20が枚葉装置102によって上面が吸着保持
されて持ち上げられて反転装置104に受け渡される。
反転装置104は、印刷版20の幅方向の一端部を吸着
保持して回転するようになっており(図3の矢印C参
照)、これによって、反転装置104に保持されている
印刷版20が反転されて画像記録面が上方へ向けられ
る。
【0028】反転装置104によって画像記録面が上方
へ向けられた印刷版20は、下方に待機しているリフト
台300が上昇して、このリフト台300の上面に載置
されて受け渡される。リフト台300に載置された印刷
版20は、リフト台300に対しての位置決めがなされ
た後、水平搬送装置106へ渡される。印刷版20は、
水平搬送装置106の複数の爪部に下面を支持されて、
給版部12に隣接して設けられた描画部18の定盤40
8上へ搬送される。
【0029】図4に示されるように、長尺矩形形状のリ
フト台300は、長手方向が印刷版20の長手方向に沿
って配置され、長手方向の両端部に取り付けられたスラ
イド軸受306が、上下方向に沿って配置された一対の
ガイドロッド304に挿通されている。それぞれのガイ
ドロッド304の下部及び上部には、スプロケット31
8、320が対で回転可能に配置されており、スプロケ
ット318、320の間には、中間部がリフト台300
に連結されたチェーン322が巻き掛けられ、スプロケ
ット318が取り付けられたシャフト308には、無端
のタイミングベルト316がモータ312の駆動軸との
間に巻き掛けられている。
【0030】このため、モータ312の駆動によってチ
ェーン322が上下方向に回転駆動すると、リフト台3
00がガイドロッド304に沿って下方の待機位置と上
方の水平搬送装置106への印刷版20の受け渡し位置
との間を上昇及び下降するようになっている。なお、リ
フト台300では、反転装置104から印刷版20が受
け渡されると、途中で停止して図示しない位置決め機構
によって印刷版20が水平搬送装置106へ受け渡すた
めの位置決めが行われるようになっている。この位置決
めは、後述する描画部18の定盤408に対する印刷版
20の仮位置決めとなっている。
【0031】リフト台300の上方には、水平搬送装置
106が配設されており、所定の位置に印刷版20を載
置して上昇して、この水平搬送装置106に対向するよ
うになっている。
【0032】水平搬送装置106は、略矩形状に組まれ
た移動フレーム354とこの移動フレーム354に設け
られた複数対のチャック356とによって構成されてい
る。
【0033】チャック356は、エアーシリンダ370
とその駆動軸370Aの先端に取り付けられた爪部37
2、及びエアーシリンダ374とその駆動軸374Aの
先端に取り付けられた規制ピン376とを備えている。
爪部372及び規制ピン376は、移動フレーム354
から印刷版20の幅方向に沿って突出されている。な
お、移動フレーム354は印刷版20の幅方向に沿った
長さが、印刷版20より長くされており、チャック35
6が描画部18側及び略中央部とに組付けられている。
【0034】爪部372は中間部が下方へ向けられ先端
部が印刷版20の幅方向の内方へ向けられており、エア
ーシリンダ370の駆動によって、リフト台300上の
印刷版20の幅方向の端部下側へ挿入される。規制ピン
376は、エアーシリンダ374の駆動によって、印刷
版20の幅方向の端面に外方から接近される。この状態
でリフト台300が待機位置へ下降すると、印刷版20
が爪部372に支持され、リフト台300から取り出さ
れることになる。なお、印刷版20の表面に対向して移
動フレーム354に、例えば近接センサ(図示省略)が
設けられており、この近接センサによって、リフト台3
00が下降した状態で印刷版20が検出され、移動フレ
ーム354に印刷版20が受け渡されたことを確認して
いる。
【0035】また、エアーシリンダ370の駆動によっ
て、爪部372を印刷版20の幅方向の外方へ移動させ
ると、規制ピン376が印刷版20の幅方向の端部に接
近して印刷版20の移動を抑えて、爪部372を印刷版
20の下側から退避させるようになっており、これによ
って、印刷版20の爪部372による支持が解除された
とき、印刷版20が所定の位置に落下するようになって
いる。
【0036】なお、リフト台300の幅方向の端部に
は、移動フレーム354の爪部372、ピン376に対
応する複数の切欠324、326、328、330が形
成されており、リフト台300と爪部372、規制ピン
376とが互いに干渉することなく印刷版20の受け渡
しが行われる。
【0037】移動フレーム354の上方には、印刷版2
0の幅方向に沿って配置されたロッドレスシリンダ36
4が配設されており、このロッドレスシリンダ364の
駆動ブロック364Aが移動フレーム354の描画部1
8と反対側の端部に連結されている。また、ロッドレス
シリンダ364の両側には、ガイドロッド366が配設
されており、このガイドロッド366に摺動可能に挿通
されたスライド軸受368が、移動フレーム354の描
画部18と反対側の端部に連結され、移動フレーム35
4をガイドロッド366に支持させている。
【0038】水平搬送装置106は制御部40によって
作動が制御されており、給版部12と描画部18との間
のシャッター618が開かれると、ロッドレスシリンダ
364が駆動されて、印刷版20を保持した移動フレー
ム354が描画部18の定盤408の上方まで挿入され
たのち、チャック356による印刷版20の保持が解除
されて、印刷版20が定盤408上の略所定の位置に載
せ換えられるようになっている。(図3参照)。なお、
ロッドレスシリンダ364の駆動の開始は、定盤408
上から露光の終了した印刷版20が取出装置450によ
って保持されて所定の高さまで移動されたことが検知さ
れたタイミングで行われ、定盤408の上方で取出装置
450と水平搬送装置106とが干渉しないように行わ
れる。
【0039】図5には描画部18の概略が示されてい
る。描画部18は、枠台400上に印刷版20が載置さ
れる版台402、印刷版20を帯電する帯電装置404
及び帯電された印刷版20の感光面に静電潜像を形成す
る描画装置406とで構成され、これらが図示しないケ
ーシングによって遮光されて収容されている。
【0040】版台402は矩形平板状でその上面に印刷
版20が載置される定盤408と、この定盤408が固
定支持された移動台410とを備えている。この移動台
410は、枠台400上の一対のレール412によって
案内されて描画装置406方向へ移動可能とされてい
る。
【0041】版台402には、定盤408上に載置され
た印刷版20を定盤408に対して位置決めする位置決
めする位置決め装置及び定盤408上に位置決めされた
印刷版20を吸着保持する吸着装置とが備えられてい
る。位置決め装置は、定盤408上に突出可能に設けら
れた複数のピン414、416とピン414に対応して
設けられたプッシャー418及びピン416に対応して
設けられたプッシャー420とを備えている。
【0042】プッシャー418は、印刷版20の幅方向
の端部をピン414へ向けて押圧して印刷版20の幅方
向の位置決めを行う。また、プッシャー420は、印刷
版20A長手方向の端部をピン416へ向けて押圧して
印刷版20Aの長手方向の位置決めを行うようになって
いる。
【0043】尚、定盤408の略中央部には、印刷版の
大きさが新聞1頁分に相当する場合の印刷版の位置決め
を行うための図示しないピンが出没可能に配設されてお
り、これにより新聞1頁用の印刷版の位置決めも可能と
なっている。また、定盤408の上面には、図示しない
複数の溝が形成されており、位置決めした印刷版20を
吸着して保持するようになっている。さらに、定盤40
8には、印刷版の幅方向の端部近傍に達する複数の切欠
422が形成されており、印刷版20を定盤408上か
ら排出する際の、取出装置450の爪部の挿入用とされ
ている。
【0044】枠台400には、一対のレール412に沿
って版台402を移動させる移動装置424が配設され
ている。この移動装置424は、一端にモータ426の
駆動軸が連結されレール412と平行に枠台400に回
転可能に支持された送りネジ428、送りネジ428に
螺合されて版台402に連結されたナット430とで構
成されている。したがって、モータ426の駆動によっ
て回転された送りネジ428がナット430と共に版台
402を移動させるようになっている。
【0045】定盤408上に位置決めされて保持された
印刷版20は、移動装置424によって帯電装置404
の下方を通過して描画装置406へ送られる。この際、
印刷版20は、帯電装置404からのコロナ放電によっ
てプラスに帯電される。描画装置406の下方に移動さ
れた印刷版20は、描画装置406によって、例えば、
波長が780nmの半導体レーザを用いて画像露光さ
れ、感光面に静電潜像が形成される。静電潜像が形成さ
れた印刷版20は、移動装置424によって元の位置、
即ち、定盤408上に位置決めされた位置に戻される。
【0046】図6及び図7に示されるように、定盤40
8の上方で描画部18の上部には、取出装置450が配
設されている。取出装置450は、略矩形平板状の移動
ベース452の下方にベースプレート454が取り付け
られている。
【0047】移動ベース452の中央部には、エアーシ
リンダ456が取付られており、周縁部には、スライド
軸受460が配設されている。エアーシリンダ456の
駆動軸456A及びスライド軸受460に摺動可能に挿
通されたガイドロッド458の先端は、ベースプレート
454に連結されている。これによって、エアーシリン
ダ456にベースプレート454が支持されると共に、
エアーシリンダ456の駆動によってベースプレート4
54が定盤408の上方の待機位置と、定盤408に接
近した印刷版20の受け取り位置との間を水平状態で上
下移動する。
【0048】ベースプレート454は、略印刷版20と
同じ大きさとされ、幅方向及び長手方向が印刷版20の
それらに合わせて配置されている。ベースプレート45
4の幅方向の両端部には、長手方向に沿って複数のチャ
ック462が配設されている。チャック462は、エア
ーシリンダ464を備えており、エアーシリンダ464
の駆動軸464Aの先端には、略L字上で先端が印刷版
20の幅方向の内方へ向けられた爪部466が配設され
ている。
【0049】ベースプレート454を受け取り位置と
し、エアーシリンダ464の駆動軸464Aが収縮する
と、爪部466の先端が印刷版20の端部下側へ挿入さ
れる。この状態で、ベースプレート454が上昇する
と、爪部466の先端が印刷版20の下面に当接して印
刷版20を支持するようになっている。これによって、
印刷版20が定盤408から持ち上げられる。なお、図
5に示されるように、定盤408には、爪部466に対
応する位置に複数の切欠422が形成されており、印刷
版20を定盤408上から持ち出す際に爪部466と定
盤408とが干渉しないようになっている。
【0050】図8にも示されるように、このベースプレ
ート454には、チャック462の間に複数の規制ピン
468が配設されている。規制ピン468は、ベースプ
レート454の上面に配設された長尺矩形状のブロック
470の先端部に上下動可能に取り付けられており、先
端が下方に向けられると共に、コイルスプリング472
よって下方へ向けて付勢され、先端が爪部466の下方
へ突出されている。この規制ピン468はコイルスプリ
ング472の付勢力に抗して収縮可能とされており、ベ
ースプレート454の下降によって、定盤408に当接
すると縮むようになっている。これらの規制ピン468
の印刷版20の幅方向に沿った間隔の長さは、印刷版2
0の幅方向に沿った長さと略一致されており、これらの
規制ピン468は、印刷版20の幅方向の両端面に対向
して、印刷版20の幅方向に沿った相対移動を規制する
ようになっている。ブロック470には、長手方向に沿
った長孔480が形成されており、この長孔480に挿
入されたネジ482(図8参照)がベースプレート45
4に螺合されて固定されており、ネジ482の長孔48
0内の相対位置を変えることによって、規制ピン468
の突出量、即ち、印刷版20の幅方向に沿った間隔を変
えることができるようになっている。
【0051】ベースプレート454には、印刷版20の
長手方向の両端部に対向する位置に長尺矩形状の支持バ
ー484が配設されている。支持バー484は長手方向
が印刷版20の幅方向に沿って配置されており、支持バ
ー484の長手方向に沿った長さが、印刷版20の幅方
向に沿った長さと略同じとされている。
【0052】支持バー484の上方には、ベースプレー
ト454を挟んで、支持ブロック486が配置されてお
り、この支持ブロック486は、ベースプレート454
に螺合されたネジ488(図8参照)によって固定され
ている。また、支持バー484には、長手方向の中間部
にスライドピン490の一端がが取り付けられており、
スライドピン490の他端部は、ベースプレート45
4、支持ブロック486を貫通して上方へ突出されてお
り、先端にセットカラー492が取り付けられて、支持
バー484が支持ブロック486に取り付けられてい
る。
【0053】図8に示されるように、スライドピン49
0の中間部には、支持ブロック486と支持バー484
との間にコイルスプリング494が配置されており、こ
れらのコイルスプリング494によって、支持バー48
4が下方へ付勢されている。
【0054】図6乃至図8に示されるように、支持バー
484の長手方向の両端部の下面には、略矩形形状の抑
え部材496が配設されている。この抑え部材496
は、樹脂等によって形成されており、非導電性とされて
いる。これらの抑え部材496は、印刷版20の長手方
向の両端部でかつ幅方向の両端部、すなわち、印刷版2
0の隅に接触するように配置されており、この抑え部材
496が接触する位置は、印刷版20の画像領域を外さ
れている。なお、抑え部材496が印刷版20に接触す
る位置を、版曲げ部36で印刷版20の版曲げされる領
域とすれば、抑え部材の496の材質として導電性の部
材の適用も可能である。
【0055】支持バー484は、爪部466が定盤40
8上の印刷版20の下方に位置した状態で印刷版20の
隅に当接され、コイルスプリング494の付勢力によっ
て印刷版20を押圧するようになっている。この状態で
爪部466を上方へ移動させることによって、印刷版2
0は、幅方向の端部が爪部466に支持され、支持バー
484の抑え部材496と接触している部分がコイルス
プリング494の付勢力によって押圧されるようになっ
ている。
【0056】図6及び図8に示されるように、移動ベー
ス452の上方には、ロッドレスシリンダ478及びガ
イドレール474が配設されている。これらは、印刷版
20の幅方向に沿って定盤408の上方と排版部14側
のシャッター636近傍の間に掛け渡されている。移動
ベース452は、ブラケット498を介してロッドレス
シリンダ478の駆動ブロック478Aに連結されてお
り、長手方向の両端部がガイドレール474に摺動可能
に係合されたスライダー476を介して支持されてい
る。また、ロッドレスシリンダ478の駆動によって、
移動ベース452が待機位置からシャッター636側へ
向けて移動される。この際、シャッター636が開放さ
れることによって、移動ベース452の一部が排版部1
4へ挿入され、この挿入された位置が、排版部14への
印刷版20の受け渡し位置とされている。
【0057】図3に示されるように、排版部14には、
描画部18側に搬送ステージ502を備えた搬送装置5
00が設けられ、排版部14の下流側の現像定着部22
側に挿入ステージ532が配設されている。搬送装置5
00の搬送ステージ502は、エアーシリン642の駆
動によってシャッター636が開かれると、この開口か
ら描画部18内へ挿入され、取出装置450によって定
盤408上から取り出されて、シャッター636側まで
移動した印刷版20の下方へ移動して、印刷盤20を取
出装置450から受け取るようになっている。
【0058】一方、図3に示されるように、取出装置4
50のエアーシリンダ456には、駆動軸456Aが所
定量突出したときの位置を検出するセンサ200、20
2が取り付けられている。給排版部16の制御部40で
は、センサ200によってエアーシリンダ456が駆動
軸456Aを伸長してベースプレート454が定盤40
8と干渉しない高さ(例えば約10mm)まで接近したと
きに、これを検出して、この高さにベースプレート45
4を停止させて、露光装置406で印刷版20への露光
が終了するのを待機させるようにしている。
【0059】また、制御部40では、センサ202によ
って、露光の終了した印刷版20をチャック462によ
って保持したベースプレート454が、水平搬送装置1
06の移動フレーム354の干渉する恐れのある定盤上
の領域204(図3参照)から退避した位置まで上昇し
たことを検知するようになっており、この検知信号によ
って、給版部12と描画部18の間のシャッター618
を開くと共に、水平搬送装置106のロッドレスシリン
ダ364を駆動して、描画部18の定盤408上に未露
光の印刷版20を供給するようにしている。
【0060】描画部18内で取出装置450から印刷版
20を受け取って印刷版20を載置した搬送ステージ5
02は、現像定着部22に隣接して設けられた挿入ステ
ージ532へ向けて水平移動し、挿入ステージ532上
へ印刷版20を落下させる。挿入ステージ532では、
この印刷版20を現像定着部22へ向けて送り出すため
の位置決めを行った後に、印刷版20を現像処理部24
へ向けて送り込むようになっている。
【0061】図1に示されるように、給排版部16の下
流側には、印刷版20の長手方向(矢印B方向)に沿っ
て、現像定着部22、溶出部28、乾燥部30及び待機
部32が連続して配設されており、印刷版20は、その
長手方向に沿って搬送される。
【0062】現像定着部22は、静電潜像が形成された
印刷版20を現像処理する現像処理部24と、現像処理
された印刷版20を定着処理する定着処理部26とで構
成されている。印刷版20は現像処理部24で現像液で
あるトナーが付与された後、不要なトナーがスクイズさ
れて乾燥される。現像処理部24の現像方式は、反転現
像方式で行われ、描画部18でプラスに帯電された印刷
版20の表面にプラスの電荷を有するトナーを付与する
ようになっている。また、現像処理部24では、トナー
粒子を付着させる際、印刷版20の表面に流すようにし
て塗布しているため、印刷版20の表面にトナー粒子が
むらなく流れるように印刷版を所定の角度で傾斜させる
と共に、印刷版をその長手方向に沿って搬送するように
している。
【0063】現像定着部22の定着処理部26では、印
刷版20を定着ランプで加熱した後、印刷版20を冷却
するようになっている。定着ランプで加熱されたトナー
粒子はフィルム化して印刷版20の表面に定着される。
【0064】現像定着部22の下流側には、溶出部28
が配設されている。溶出部28では、アルカリ溶液に印
刷版20を浸漬してエッチング処理を行っている。OP
C層はアルカリ可溶性であり、トナーが付着していない
OPC層(非画像領域)は、アルカリ溶液に浸漬される
と溶出し、印刷版20にはトナー画像部分のみのOPC
層が残される。エッチング処理された印刷版20は、水
洗された後にガム液が均一に塗布されて版面保護がなさ
れる。
【0065】エッチング処理及び版面保護がなされた印
刷版20は、乾燥部30へ送り込まれる。乾燥部30で
は、印刷版20の表面に温風を吹き付けて印刷版20に
付着しているガム液を乾燥させる。
【0066】乾燥部30の下流側には、待機部32が配
設されている。待機部32には、印刷版20の幅方向
(矢印A方向)の一端側にパンチ部34が隣接されてい
る。また、パンチ部34には、印刷版20の幅方向に沿
って待機部32と反対側に版曲げ部36が隣接されてい
る。待機部32からパンチ部34及び版曲げ部36に印
刷版20を搬送する場合、印刷版20の幅方向に沿って
搬送(矢印E方向へ搬送)されるようになっており、待
機部32で印刷版20の搬送方向を切り換えている。
【0067】次に本実施例の作用を説明する。給版部1
2に装填されたスキッド38上に積層されている印刷版
20は、スキッド38から枚葉装置102によって上面
(非画像記録面)が吸着保持されて持ち上げられて反転
装置104に受け渡される。反転装置104では、印刷
版20の幅方向の一端部を吸着保持して回転し、これに
よって印刷版20は反転されて画像記録面が上方へ向け
られる。
【0068】画像記録面が上方に向けられた印刷版20
は、リフト台300に載置され、位置決めがなされた
後、水平搬送装置106へ渡されて複数の爪部に下面を
支持されて、描画部18の定盤408上へ搬送される。
【0069】描画部18の定盤408上に載置された印
刷版20は帯電された後、描画装置によって画像記録面
に静電潜像が形成され、取出装置450によって、排版
部14の挿入ステージ532へ載置されて現像部22へ
送り出される。現像部22では、静電潜像が形成された
印刷版20を現像処理し、現像処理された印刷版20を
定着処理した後、溶出部28へ送り出す。
【0070】溶出部28では、印刷版20をアルカリ溶
液に浸漬して、表面にトナーの付着していないOPC層
を溶出した後、印刷版20に版面保護のためのガム液を
塗布する。版面保護の終了した印刷版20は乾燥部30
へ送られて乾燥処理される。乾燥処理の終了した印刷版
20は、乾燥部30から待機部32へ送り込まれ、この
待機部32からパンチ部34を経て版曲げ部36へ搬送
されながら、パンチ孔及び切欠が形成されると共に、版
曲げ処理が行われた後に、版曲げ部36から排出され
て、例えばストッカー等に一旦集積されてから、次の印
刷工程へ搬送される。
【0071】ここで 図9及び図10に示すフローチャ
ートを参照しながら、水平搬送装置106と取出装置4
50の移動について詳細に説明する。
【0072】図9には、水平搬送装置106による定盤
408への印刷版20の供給を行うためのフローチャー
トを示している。水平搬送装置106では、このフロー
チャートの開始に先立って、リフト台300から印刷版
20を受け取って保持している。また、描画部18で
は、印刷版20を定盤408上に載置して印刷版20の
位置決め、露光等の処理を行っているときは、フラグH
がセット(H=1)されている。
【0073】最初のステップ700では、フラグHによ
って描画部18で印刷版20の露光等が行われいるか否
かを確認し(フラグFが「1」のときには露光中)、次
のステップ702では、取出装置450のベースプレー
ト454が定盤408の近傍にあるか否かを確認してい
る(フラグFが「1」のときには、取出装置450が定
盤408上の領域204内)。描画部18で印刷版20
の露光処理が行われておらず、また、取出装置450も
定盤408の近傍で処理を行っていないことを確認する
と、次のステップ704では、フラグGをセットして水
平搬送装置106によって定盤408上へ未露光の印刷
版20の供給を開始する。
【0074】まず、ステップ706では、描画部18と
給版部12との間のシャッター618を開くと、次のス
テップ708でロッドレスシリンダ364を駆動して、
印刷版20を保持している移動フレーム354を描画部
18へ定盤408上まで挿入する。この後、チャック3
56のエアーシリンダ370を駆動して、印刷版20の
保持を解除する(ステップ710)。これによって、印
刷版20は定盤408の所定の位置に落下して定盤40
8上に載置される。
【0075】印刷版20を定盤408へ渡すと、ロッド
レスシリンダ364を駆動して、移動フレーム354を
給版部12へ戻す(ステップ712)と共に、シャッタ
ー816を閉じ(ステップ)、フラグGをリセット(ス
テップ716)して、給版作業を終了する。
【0076】図10には、描画部18の定盤408上か
ら露光の終了した印刷版20を取り出すフローチャート
を示している。取出装置450では、このフローチャー
トの開に先立ってエアーシリンダ456の駆動軸456
Aを最も収縮させて、チャック462が設けられている
ベースプレート456を定盤408から最も上方へ離し
た待機位置に待機している。排版ルーチンの最初のステ
ップ720では、フラグGを確認して、水平搬送装置1
06が定盤408への給版作業を行っているかを判断し
(フラグGが「1」のときは給版作業中)、次のステッ
プ722では、描画部18で印刷版20の露光処理が行
われているかをフラグHから確認している。描画部18
で印刷版20の処理が行われ、水平搬送装置106の移
動フレーム354が描画部18から所定位置まで退避し
ていることを確認すると、フラグFをセットして(ステ
ップ724)から、エアーシリンダ456を駆動して、
ベースプレート454の下降を開始する(ステップ72
6)。
【0077】次のステップ728では、センサ200に
よってエアーシリンダ456の駆動軸456Aが所定量
伸長して、ベースプレート454が定盤408に所定の
位置まで接近したかを確認し、ベースプレート454が
所定の位置に達するとエアーシリンダ456の駆動を停
止する(ステップ730)。このようにして、取出装置
450では、定盤408上から印刷版20を保持するた
めのチャック462を取り付けたベースプレート456
を予め定盤408に接近させている。このとき、描画部
18で印刷版20の露光処理が行われており、かつ、取
出装置450が印刷版20を取り出すための作動を開始
しているので、印刷版20を供給するために水平搬送装
置106の移動フレーム354が描画部18内へ挿入さ
れないようになっている。
【0078】次のステップ732では、描画部18で定
盤408上に載置した印刷版20への露光処理が終了し
たか否かを確認して、印刷版20への露光が終了し、印
刷版20を載置された定盤408が所定の位置に戻った
ことを確認すると、エアーシリンダ456を駆動してベ
ースプレート454を定盤408上から印刷版20を取
り出せる位置まで下降させる(ステップ734)。この
後、ステップ736では、チャック462による印刷版
20の保持を開始する。このとき、ベースプレート45
4が予め定盤408に接近しているため、チャック46
2によって印刷版20の保持動作を短時間で開始するこ
とができる。定盤408上の印刷版20をチャック46
2によって保持すると、次のステップ738では、エア
ーシリンダ456を駆動してベースプレート454の上
昇を開始する。
【0079】次のステップ740では、エアーシリンダ
456に取り付けたセンサ202によって、エアーシリ
ンダ456の駆動軸456Aが所定量まで収縮して、ベ
ースプレート454が定盤408の上方の領域204か
ら退避した所定位置まで上昇したことが検知される。ベ
ースプレート454が領域204から退避したことを検
知すると、ステップ742へ移行してフラグFをリセッ
トする。これによって、前記したように水平搬送装置1
06に移動フレーム354が移動を開始して印刷版20
を供給することができる。
【0080】この後、ベースプレート456が上端まで
移動して停止する(ステップ744)と、次にロッドレ
スシリンダ478を駆動して取出装置450を排版部1
4へ向けて移動させる(ステップ746)。次にステッ
プ748では、取出装置450によって保持している印
刷版20を、シャッタ636を開いて排版部14から描
画部18へ挿入された搬送ステージ502へ受け渡す
と、取出装置450を待機位置へ戻す。
【0081】このように、取出装置450のベースプレ
ート454が定盤408上の所定の領域から退避して所
定位置に達すると、すぐに移動フレーム354が移動を
開始して、印刷版20を定盤408上へ供給することが
できるため、取出装置450が露光済みの印刷版20を
搬送ステージ502へ渡して待機位置へ戻る間に、新た
に未露光の印刷版20を定盤408上へ供給して、この
印刷版20の露光を開始することができる。
【0082】すなわち、定盤408上に載置された印刷
版20に露光装置406によって連続して画像露光を行
う場合に、定盤408上に露光された印刷版20が載置
されている時間を短縮すると共に、露光済の印刷版20
が定盤408上から取り出されてから、未露光の印刷版
20が定盤408上へ供給される時間を短くすることが
できるため、多量の印刷版20を短時間で露光して排出
することができる。
【0083】なお、本実施例では、取出装置450のベ
ースプレート454を定盤408の近傍で停止させて待
機させるときに、エアーシリンダ456に設けたセンサ
200によって検出して停止させたた、より正確な位置
でベースプレート454を停止させるために、ストッパ
ーを設けてもよい。このストッパーによって、定盤40
8へ向けて下降する取出装置450のベースプレート4
54を強制的に正確に停止させるようにしてもよい。ま
た、取出装置450のエアーシリンダ456を2段に直
結した構造とし、一方のエアーシリンダによってベース
プレート454を定盤408に接近させた所定の位置に
正確に停止させるようにし、他方のエアーシリンダによ
って、この停止位置からさらに定盤408へ接近させて
印刷版20の取り出しを行うようにしてもよい。このよ
うに構成することによって、ベースプレート454の移
動速度を速くすることが可能となり、印刷版20の複版
時間をさらに短縮することができる。
【0084】なお、本実施例では、ダイレクト刷版作成
装置10に本発明を適用して説明したが、本発明の適用
を限定するものではない。本発明が適用可能な刷版作成
装置は、定盤上に載置した印刷版に画像を記録する構成
であれば適用が可能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の印刷版の給
排版方法では、給版手段及び排版手段を他方が定盤上の
所定領域外へ退避したときに、ただちに処理を開始する
ことができるようにしているため、露光の終了いした印
刷版を取り出す時間及び印刷版が取り出された後に未露
光の印刷版を供給するまでの時間を短縮することができ
る。
【0086】また、本発明のダイレクト刷版作成装置で
は、連続して印刷版を処理するとき、給版手段と排版手
段の一方が定盤上の所定領域内にあるときに、他方の所
定領域外での処理を平行して行うため1枚当たりの処理
時間を短縮することができ、多数枚の印刷版を短時間で
処理することができる優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用したダイレクト刷版作成装置の
概略配置図である。
【図2】ダイレクト刷版作成装置の給排版部の正面から
見た概略構成図である。
【図3】ダイレクト刷版作成装置の給排版部と描画部を
側面から見た概略構成図である。
【図4】水平搬送装置を示す概略斜視図である。
【図5】描画部18を示す概略斜視図である。
【図6】取出装置を示す概略斜視図である。
【図7】取出装置と定盤を示す概略側面図である。
【図8】取出装置の要部側面図である。
【図9】水平搬送装置による印刷版の定盤への供給を示
すフローチャートである。
【図10】取出装置による印刷版の定盤上からの取り出
しを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ダイレクト刷版作成装置 12 給版部 14 排版部 16 給排版部 18 描画部 20 印刷版 40 制御部 106 水平搬送装置(供給手段) 200 センサ(停止手段) 202 センサ(検出手段) 354 移動フレーム 406 露光装置 408 定盤 450 取出装置(排出手段) 454 ベースプレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未露光の印刷版を給版手段によって画像
    記録部の定盤上に載置し、前記印刷版に画像露光を与え
    たのち、排版手段によって画像露光された前記印刷版を
    前記定盤上から取り出して次工程へ送り出す印刷版の給
    排版方法であって、前記給版手段が前記定盤上に前記未
    露光の印刷版を載置し、定盤上の所定領域外へ退避した
    後に前記排版手段を定盤に接近した位置に待機させ、露
    光終了すると共に前記排版手段によって前記画像露光さ
    れた印刷版を前記定盤上から取り出すことを特徴とする
    印刷版の給排版方法。
  2. 【請求項2】 未露光の印刷版を給版手段によって画像
    記録部の定盤上に載置し、前記未露光の印刷版に画像露
    光を与えたのち、排版手段によって画像露光された前記
    印刷版を前記定盤上から取り出して次工程へ送り出す印
    刷版の給排版方法であって、前記画像露光された印刷版
    が前記排版手段によって前記定盤上から取り出されて所
    定領域外に退避したときに前記給版手段による前記定盤
    上への未露光の印刷版の供給を開始することを特徴とす
    る印刷版の給排版方法。
  3. 【請求項3】 定盤上に載置された印刷版に画像露光を
    与える画像記録部と、前記定盤上に前記印刷版を供給す
    る給版手段と、画像露光の終了した前記印刷版を定盤上
    から取り出す排版手段と、前記給版手段が定盤上に前記
    印刷版を載置し、定盤上の所定領域外へ移動したことを
    検知したとき前記排版手段を前記定盤上に接近させ、所
    定の位置に停止させると共に前記排版手段が前記定盤上
    から印刷版を取出して所定領域外へ退避したことを検知
    したとき前記給版手段を作動させる制御手段と、を有す
    ることを特徴とする刷版作成装置。
JP5159599A 1993-06-29 1993-06-29 印刷版の給排版方法及び刷版作成装置 Pending JPH0720635A (ja)

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