JP3058621B2 - 新聞印刷用製版装置の露光装置 - Google Patents

新聞印刷用製版装置の露光装置

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JP3058621B2
JP3058621B2 JP10306620A JP30662098A JP3058621B2 JP 3058621 B2 JP3058621 B2 JP 3058621B2 JP 10306620 A JP10306620 A JP 10306620A JP 30662098 A JP30662098 A JP 30662098A JP 3058621 B2 JP3058621 B2 JP 3058621B2
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exposure drum
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雄一 岡村
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株式会社金田機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新聞印刷用の刷版
を製造する新聞印刷用製版装置の露光装置に係り、特に
コンピューターからの画像信号により露光ドラムに巻き
付けた未感光の版材に画像情報を記録するようにした露
光装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターによる情報処理技
術や画像処理技術の進歩に伴って、新聞印刷等の分野に
於いても、コンピューターからの描画イメージ信号によ
りレーザー光走査ヘッドを作動させ、版材に直接所望の
描画を行うようにした所謂CTP(Computer To Plate
)方式の新聞印刷用製版装置が開発され、実用に供さ
れている。
【0003】従来、新聞印刷用製版装置の露光装置50
としては、図12に示す如く、露光ドラム51の外表面
に未感光の版材52を巻き付け、レーザー光走査ヘッド
53(光学台53)を横移動させつつ露光ドラム51を
回転させ、コンピューター54からの画像信号によりレ
ーザー光を制御することにより、版材52上に直接所望
の描画を行うようにしたものが知られている。尚、図1
2に於いて、55は光学台53を矢印方向へ移動させる
モータ、56はレーザー光源、57はマルチビーム発生
素子、58は音響光学変調器、59は露光器、60はレ
ンズであり、所謂マルチビーム方式として公知のもので
ある。
【0004】一方、近年の新聞印刷に於いては、印刷能
率の向上が至上命題になって居り、短時間内により多数
量の新聞を刷り出すことが要求されている。この要求に
応じて短時間でより多数の新聞を印刷するには、例えば
露光装置50による版材への描画時間を短縮することが
考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の露光
装置50にあっては、一つの露光ドラム51に版材52
を巻き付けて露光器59により描画処理を行うようにし
ている為、描画処理した版材52を露光ドラム51から
取り外した後でないと、新たな版材52を前以って露光
ドラム51へ巻き付けすることができない。その結果、
版材52の待ち時間が長くなり、新たな版材52を速や
かに供給することができず、製版速度を大幅に向上させ
ることができないと云う問題があった。特に、刷版を多
数枚製作する場合には、前記問題がより助長されること
になる。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は大幅なコストの高騰を招く
ことなく、製版速度の上昇を図れるようにした新聞印刷
用製版装置の露光装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載の発明は、未感光の版材を
載置する昇降自在な上流側テーブルと、上流側テーブル
の下流側位置に回転自在且つ昇降自在に配設され、上流
側テーブルの上昇時に上流側テーブル上にある版材が巻
き付けられる第1露光ドラムと、第1露光ドラムの下方
位置に回転自在且つ昇降自在に配設され、上流側テーブ
ルの下降時に上流側テーブル上にある版材が巻き付けら
れる第2露光ドラムと、両露光ドラムの下流側位置に配
置され、第1露光ドラムの下降時若しくは第2露光ドラ
ムの上昇時に各露光ドラムへ巻き付けられた版材を露光
する露光器と、両露光ドラムの下流側位置に配置され、
第1露光ドラムの下降時若しくは第2露光ドラムの上昇
時に各露光ドラムから送り出される露光済みの版材を載
置する下流側テーブルとを具備したことに特徴がある。
【0008】又、本発明の請求項2に記載の発明は、未
感光の版材を載置する上流側テーブルと、上流側テーブ
ルの下流側位置に一定の間隔を開けて配置され、露光済
みの版材を載置する下流側テーブルと、両テーブル間に
対向状態で回転自在且つ旋回自在に配設され、上流側テ
ーブルに近接して上流側テーブル上にある版材が巻き付
けられると共に、下流側テーブルに近接して巻き付けら
れた版材を下流側テーブルへ送り出す第1露光ドラム及
び第2露光ドラムと、下流側テーブルの近傍位置に配置
され、各露光ドラムへ巻き付けられた版材を露光する露
光器とを具備したことに特徴がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態に係る露光装置1を用いたCTP方式の新聞印刷
用製版装置の要部を示し、当該新聞印刷用製版装置は、
給版装置2と、露光装置1と、排版装置3と、現像処理
装置4と、折曲装置(図示省略)と、ストッカー(図示
省略)等とから構成されて居り、給版装置2により所望
の大きさの未感光の版材5を一枚宛若しくは二枚同時に
露光装置1へ送ってここで描画処理し、次に描画処理し
た版材5を排版装置3により現像処理装置4へ送って現
像処理し、その後現像処理した版材5を折曲装置へ送っ
てここで版材5に印刷用輪転機(図示省略)の版胴への
装着用の折曲部を形成することにより、所望の大きさの
刷版を一枚宛若しくは二枚同時に製作することができる
ようになっている。
【0010】即ち、この新聞印刷用製版装置は、新聞2
頁分の大きさの版材5(新聞1頁分の版材5を縦に二枚
繋いだ大きさの版材5)を二枚用いて新聞2頁分の大き
さの刷版を二枚同時に製作したり、或いは新聞4頁分の
大きさの版材5(新聞1頁分の版材5を縦と横に夫々二
枚繋いだ大きさの版材5)を用いて新聞4頁分の大きさ
の刷版(見開き形)を製作したり、又、新聞1頁分の大
きさの版材5を二枚用いて新聞1頁分の大きさの刷版を
二枚同時に製作したり、或いは新聞2頁分の大きさの版
材5(新聞1頁分の版材5を横に二枚繋いだ大きさの版
材5)を用いて新聞2頁分の大きさの刷版(見開き形)
を製作したりすることができるようになっている。
【0011】尚、版材5には、アルミニウム基板の上に
高感度フォトポリマーを形成した所謂高感度フォトポリ
マー版材5が使用されている。この版材5は、複数枚が
積層状態で梱包されて居り、版材5間には図示していな
いが版面保護用の合紙(あいし)が挾み込まれている。
又、給版装置2、露光装置1、排版装置3、現像処理装
置4及び折曲装置等は、コンピュータ等の制御装置(図
示省略)からの予め設定された信号に従って自動制御さ
れている。
【0012】前記給版装置2は、所望の大きさの未感光
の版材5を一枚宛若しくは二枚同時に露光装置1へ供給
するものである。即ち、給版装置2は、図1に示す如
く、フレーム6に支持載置され、未感光の版材5を収納
する蓋7b付きの暗箱7と、フレーム6全体を覆うと共
に暗箱7を出し入れする為の開閉可能な出し入れ口(図
示省略)を形成した金属製の遮光カバー8と、フレーム
6に配設され、暗箱7の蓋7bを開閉する蓋開閉装置9
と、フレーム6に配設され、暗箱7内の版材5間に挾ん
でいる版材5の版面保護用の合紙を暗箱7外へ取り出す
合紙取出し装置10と、露光装置1側へ配設され、暗箱
7内の版材5を一枚宛若しくは二枚同時に吸着して露光
装置1側へ搬送する版材搬送装置11等とから構成され
ている。
【0013】具体的には、前記暗箱7は、図1に示す如
く、未感光の版材5を積層状に収納する上方が開放され
た金属製の箱型の本体7aと、本体7aの開口部を開閉
自在に覆う金属製の蓋7bとから成り、本体7aに蓋7
bを被せたときに本体7aと蓋7bとが完全に密着して
光が暗箱7内へ入らないように工夫されている。この暗
箱7には、新聞2頁分の大きさの縦長の版材5を本体7
a内に二枚並べた状態で積層状に収納できる暗箱7と、
新聞4頁分の大きさ版材5を本体7a内に積層状に収納
できる暗箱7と、新聞1頁分の大きさの版材5を本体7
a内に二枚並べた状態で積層状に収納できる暗箱7と、
新聞2頁分の大きさの横長の版材5を本体7a内に積層
状に収納できる暗箱7とが用意されている。
【0014】又、蓋開閉装置9は、フレーム6上の暗箱
7の周囲に昇降自在に配置され、蓋7bの外周縁部に係
止可能な昇降体9aと、昇降体9aを昇降動させる駆動
装置(図示省略)とから成り、昇降体9aを蓋7bの外
周縁部に係止させて上昇させると、図1に一点鎖線で示
すように昇降体9aにより蓋7bが持ち上げられて暗箱
7が開放され、反対に昇降体9aを下降させると、図1
に実線で示すように蓋7bが本体7aへ被せられて暗箱
7が閉鎖されるようになっている。
【0015】更に、合紙取出し装置10は、図1に示す
如く、水平移動自在且つ昇降動自在に設けられ、暗箱7
内の版材5間に挾んでいる合紙を吸着して暗箱7外へ移
送する真空式の複数の吸着盤10aと、暗箱7の近傍位
置に配設され、吸着盤10aにより移送された合紙を排
出する一対の合紙排出用ローラ10bとから成り、吸着
盤10aにより暗箱7内の版材5上の合紙を吸着保持し
て合紙排出用ローラ10bの近傍位置まで移送し、合紙
の一端部を回転駆動している合紙排出用ローラ10b間
に挾み込ませることによって、合紙を暗箱7外へ排出す
ることができるようになっている。尚、暗箱7外へ取り
出された合紙は、合紙取出し装置10の下方位置に配設
した合紙収納袋(図示省略)内へ排出されるようになっ
ている。
【0016】そして、版材搬送装置11は、図1に示す
如く、露光装置1及び排版装置3内の空間の天井部分に
配設され、ロッドレス型の流体圧シリンダ11aにより
伸縮する二段式の伸縮レール11bと、伸縮レール11
bに走行自在に支持され、流体圧シリンダ11cにより
伸縮レール11bに沿って走行移動する支持枠11d
と、支持枠11dに昇降自在に設けられ、暗箱7内の版
材5を吸着する複数の真空式のゴム製吸着盤11eを備
えたヘッド部11fとから構成されて居り、暗箱7の蓋
7bが開放されて合紙が取り除かれると、伸縮レール1
1bが露光装置1側から給版装置2側へ伸長すると共
に、支持枠11dが暗箱7の上方位置へ移動し、次にヘ
ッド部11fが下降して各吸着盤11eが暗箱7内の版
材5を吸着保持し、その後ヘッド部11fが上昇して暗
箱7の本体7a内に収納されている版材5を一枚宛若し
くは二枚同時に持ち上げ、この状態で伸縮レール11b
が露光装置1内へ短縮すると共に、支持枠11dが露光
装置1側へ移動し、最後にヘッド部11fが下降して版
材5を露光装置1の上流側テーブル13上に載せるよう
になっている。従って、露光装置1へは所望の大きさの
版材5が一枚宛若しくは二枚同時に供給されることにな
る。
【0017】前記給版装置2を用いて未感光の版材5を
露光装置1へ供給するには、先ず梱包された適宜の大き
さの未感光の版材5を、新聞印刷用製版装置と別の場所
に設置した暗室(図示省略)内で解梱し、該暗室内で暗
箱7内へ積層状に収納する。次に、版材5を収納した暗
箱7を、暗室内で手押し式の運搬車(図示省略)に載
せ、運搬車により明室内を通って新聞印刷用製版装置の
給版装置2の近傍位置へ運び、給版装置2のフレーム6
上に載置する。そして、暗箱7を給版装置2のフレーム
6上に載置して遮光カバー8の出し入れ口を閉じると、
蓋開閉装置9が作動して暗箱7を開放状態にすると共
に、合紙取出し装置10が作動して暗箱7内の版材5の
版面保護用の合紙を暗箱7外へ取り除いて合紙収納袋
(図示省略)内へ排出し、その後版材搬送装置11が作
動して暗箱7内の版材5を一枚宛若しくは二枚同時に吸
着保持して露光装置1側へ搬送し、露光装置1の上流側
テーブル13上へ載置する。
【0018】本発明の第1の実施の形態に係る露光装置
1は、給版装置2の下流側位置に隣接して設置されて居
り、給版装置2から供給された所望の大きさの版材5を
一枚宛若しくは二枚同時に露光するものである。即ち、
露光装置1は、図1乃至図3に示す如く、給版装置2の
下流側位置に隣接して設置したフレーム12に、上流側
テーブル13、第1露光ドラム14、第2露光ドラム1
5、版材巻込みローラ16、一対の露光器17(レーザ
ー光走査ヘッド)及び下流側テーブル18等を夫々配設
し、フレーム12全体を開閉可能な扉を備えた金属製の
遮光カバー19で覆ったものであり、刷版形成用のコン
ピューター(図示省略)からの描画イメージ信号(デジ
タル信号)が描画コントローラ(図示省略)を介して各
露光器17へ送られ、前記イメージ信号に対応したレー
ザー走査が高感度フォトポリマー版材5の版面に対して
行われることにより、イメージ信号画像が潜像として版
材5に描画されるようになっている。
【0019】具体的には、前記上流側テーブル13は、
給版装置2から供給された未感光の版材5を載置し、該
版材5を第1露光ドラム14若しくは第2露光ドラム1
5へ送り出すものであり、フレーム12に支柱やガイド
レール(何れも図示省略)等を介して昇降自在に支持さ
れ、流体圧シリンダ等の駆動装置(図示省略)によっ
て、上昇位置(図1及び図2の実線位置)と下降位置
(図1及び図2の一点鎖線位置)とに亘って昇降動する
ようになっている。又、上流側テーブル13には、テー
ブル上面に載置された版材5を位置決めして露光ドラム
14,15側へ押し出す位置決め押出し機構20が設け
られている。この位置決め押出し機構20は、図3に示
す如く、上流側テーブル13を貫通してテーブル上面へ
突出自在な基準ピン20aと、上流側テーブル13を貫
通して幅方向(図3の左右方向)へ移動自在に設けら
れ、テーブル上面へ突出自在な横移動ピン20bと、上
流側テーブル13を貫通して長手方向(図3の上下方
向)へ移動自在に設けられ、テーブル上面へ突出自在な
押出しピン20cとから成り、横移動ピン20b及び押
出しピン20cでテーブル上の版材5を基準ピン20a
側及び露光ドラム14,15側へ移動させることによっ
て、版材5の位置決め及び押出しが行われる。更に、上
流側テーブル13の終端部13a(図2に示す上流側テ
ーブル13の右端部分)は、上流側テーブル13の昇降
時に第1露光ドラム14と干渉しないように上下方向へ
揺動自在になって居り、上流側テーブル13に設けた流
体圧シリンダ21によって、図2に示すように水平位置
と起立位置とに亘って揺動するようになっている。
【0020】前記第1露光ドラム14は、上流側テーブ
ル13の下流側位置(図1に示す上流側テーブル13の
右側位置)に回転自在且つ昇降自在に配設されて居り、
上流側テーブル13の上昇位置に於いて上流側テーブル
13上にある版材5を巻き取ると共に、巻き取った版材
5を露光器17へ対向させるものである。即ち、第1露
光ドラム14は、図1に示す如く、フレーム12に支柱
やガイドレール(何れも図示省略)等を介して昇降自在
に支持された支持台22に回転自在に支持されて居り、
流体圧シリンダ等の駆動装置(図示省略)により支持台
22を昇降動させることによって、図1及び図2に実線
で示すように上昇位置にある上流側テーブル13に対向
する上昇位置(以下版材巻取り位置と云う)と、図1及
び図2に一点鎖線で示すように露光器17に対向する下
降位置(以下描画位置と云う)とに亘って昇降動するよ
うになっている。又、第1露光ドラム14は、サーボモ
ータ23により回転駆動されるようになって居り、その
外表面には、版材5の前端部及び後端部を第1露光ドラ
ム14の外表面へ真空吸着により吸着保持する真空吸着
孔14aと、版材5を第1露光ドラム14の外表面へ巻
き付ける際に版材5の先端の位置を規制するストッパー
14bとが夫々設けられている。
【0021】前記第2露光ドラム15は、第1露光ドラ
ム14の下方位置に回転自在且つ昇降自在に配設されて
居り、上流側テーブル13の下降位置に於いて上流側テ
ーブル13上にある版材5を巻き取ると共に、巻き取っ
た版材5を露光器17へ対向させるものである。即ち、
第2露光ドラム15は、図1に示す如く、フレーム12
に支柱やガイドレール(何れも図示省略)等を介して昇
降自在に支持された支持台24に回転自在に支持されて
居り、流体圧シリンダ等の駆動装置(図示省略)により
支持台24を昇降動させることによって、図1及び図2
に実線で示すように下降位置にある上流側テーブル13
に対向する下降位置(以下版材巻取り位置と云う)と、
図1及び図2に一点鎖線で示すように露光器17に対向
する上昇位置(以下描画位置と云う)とに亘って昇降動
するようになっている。又、第2露光ドラム15は、サ
ーボモータ25により回転駆動されるようになって居
り、その外表面には、版材5の前端部及び後端部を第2
露光ドラム15の外表面へ真空吸着により吸着保持する
真空吸着孔15aと、版材5を第2露光ドラム15の外
表面へ巻き付ける際に版材5の先端の位置を規制するス
トッパー15bとが夫々設けられている。
【0022】前記版材巻込みローラ16は、図1に示す
如く、各露光ドラム14,15を支持する支持台22,
24に夫々上下方向へ揺動自在に配設されて居り、版材
5を各露光ドラム14,15の外表面へ巻き付ける際に
露光ドラム14,15側へ下降して版材5を露光ドラム
14,15へ密着させる作用をするものである。この版
材巻込みローラ16は、図2に示す如く、流体圧シリン
ダ26によって各露光ドラム14,15の外表面へ当接
する当接位置と各露光ドラム14,15から離れる離間
位置とに亘って揺動自在になって居り、その外周面には
各露光ドラム14,15のストッパー14b,15bと
ロール面との衝突を避ける為の溝16a(図3参照)が
形成されている。
【0023】前記露光器17(レーザー光走査ヘッド)
は、両露光ドラム14,15の下流側位置(図1に示す
露光ドラム14,15の右側位置)で且つ描画位置にあ
る第1露光ドラム14若しくは第2露光ドラム15に対
向する状態で配置されて居り、描画位置にある第1露光
ドラム14若しくは第2露光ドラム15に夫々巻き付け
られている版材5にコンピューターからの描画イメージ
信号に対応した描画を直接に露光するものである。又、
各露光器17は、両露光ドラム14,15の軸線に対し
て平行移動できるように配置されて居り、流体圧シリン
ダやモータ等の駆動機構27によって両露光ドラム1
4,15の軸線に沿って往復移動できるようになってい
る。
【0024】前記下流側テーブル18は、露光装置1の
下流側位置に隣接して設置した排版装置3のフレーム2
8に設けられて居り、描画位置にある第1露光ドラム1
4若しくは第2露光ドラム15から送り出される露光済
みの版材5を載置するものである。即ち、下流側テーブ
ル18は、図1に示す如く、両露光ドラム14,15よ
りも下流側位置で且つ露光器17の上方位置に水平姿勢
で配置されている。又、下流側テーブル18の始端部1
8a(図2に示す下流側テーブル18の左端部分)は、
第1露光ドラム14及び第2露光ドラム15の昇降時に
両露光ドラム14,15と干渉しないように揺動自在に
なって居り、図2に示すように下流側テーブル18に設
けた流体圧シリンダ29によって、水平位置と起立位置
とに亘って揺動するようになっている。尚、この下流側
テーブル18は、露光装置1の一部を構成すると共に、
後述する排版装置3の一部を構成するものであり、両装
置の兼用部材である。
【0025】前記排版装置3は、図1に示す如く、フレ
ーム28に設けた下流側テーブル18にベルトコンベヤ
30を設け、フレーム28全体を開閉可能な扉を備えた
金属製の遮光カバー31で覆ったものであり、各露光ド
ラム14,15から送り出された露光済みの版材5を下
流側テーブル18で受け取り、これをベルトコンベヤ3
0により後続の現像処理装置4へ送り出すようにしたも
のである。
【0026】前記現像処理装置4は、図1に示す如く、
ケース32内に加熱部33、現像部34、水洗部35、
ガム引き部36及び乾燥部37等を収納したものであ
り、露光装置1で形成された版面の潜像の部分を加熱部
33で加熱定着した後に、現像部34でアルカリ液を用
いて定着した画像部以外の高感度フォトポリマー層を除
去して印刷用の刷版面を形成し、最後に水洗部35及び
ガム引き部36で水洗、ガム液の塗布等による版面の保
護処理を行うようにしたものである。
【0027】次に、上述した第1の実施の形態に係る露
光装置1の作用について説明する。先ず、露光処理され
る版材5は、給版装置2の版材搬送装置11により一枚
宛若しくは二枚同時に露光装置1の上流側テーブル13
へ載置される。このとき、上流側テーブル13は上昇位
置に、第1露光ドラム14は版材巻取り位置に、第2露
光ドラム15は版材巻取り位置に夫々位置している。
又、上流側テーブル13の終端部13aは水平位置に、
下流側テーブル18の始端部18aは起立位置に夫々揺
動している。尚、版材搬送装置11は、上流側テーブル
13へ版材5を載せた後、直ちに暗箱7側へ移動して新
しい版材5を吸着保持すると共に、吸着保持した版材5
を露光装置1側へ搬送し、版材5を保持した状態で上流
側テーブル13の上方位置で待機する。
【0028】次に、上流側テーブル13に載置された版
材5は、位置決め押出し機構20の横移動ピン20b及
び押出しピン20cによりテーブル上面を若干量移動せ
しめられ、基準ピン20a及び第1露光ドラム14のス
トッパー14bに衝突して位置決めされると共に、その
前端部が真空吸着孔14aにより第1露光ドラム14の
外表面へ密着保持される(図4(A)参照)。
【0029】版材5の前端部が第1露光ドラム14の外
表面へ密着保持されると、版材巻込みローラ16が版材
5の前端部表面へ当接すると共に、第1露光ドラム14
がサーボモータ23により版材5の巻き付け方向へ回転
される。これにより、版材5は第1露光ドラム14へ巻
き付けられて行き、最後に後端部が真空吸着孔14aに
より第1露光ドラム14の外表面へ密着保持される(図
4(B)参照)。
【0030】版材5が第1露光ドラム14の外表面へ巻
き付けられると、第1露光ドラム14が増速回転しなが
ら版材巻取り位置から描画位置へ下降する(図4(C)
参照)。このとき、下流側テーブル18の始端部18a
は起立位置にある為、下降中の第1露光ドラム14と干
渉することはない。又、版材5が第1露光ドラム14へ
巻き付けられて上流側テーブル13が空になると、上流
側テーブル13の上方位置で待機している版材搬送装置
11により上流側テーブル13へ新しい版材5が載置さ
れる。その後、上流側テーブル13の終端部13aが水
平位置から起立位置へ揺動し、新しい版材5を載せた上
流側テーブル13が上昇位置から下降位置へ下降する
(図4(C)参照)。このとき、上流側テーブル13の
終端部13aは起立位置にある為、描画位置にある第1
露光ドラム14と干渉することはない。尚、版材搬送装
置11は、上流側テーブル13へ新しい版材5を載せた
後、直ちに暗箱7側へ移動して次の新しい版材5を吸着
保持すると共に、吸着保持した版材5を露光装置1側へ
搬送し、版材5を保持した状態で待機する。
【0031】版材5を巻き付けた第1露光ドラム14が
描画位置に下降すると、下流側テーブル18の始端部1
8aが起立位置から水平位置へ揺動すると共に、露光器
17が移動機構27により第1露光ドラム14に沿って
移動し、該露光器17により版材5に描画(露光)が行
われる(図4(D)参照)。このとき、第1露光ドラム
14がサーボモータ23により回転され、且つ露光器1
7が移動機構27により第1露光ドラム14に沿って移
動していることとも相俟って、版材5の略全面に描画が
行われることになる。
【0032】そして、第1露光ドラム14に巻き付けら
れた版材5の描画中に、版材巻付け位置にある第2露光
ドラム15への版材5(下降位置にある上流側テーブル
13上の版材5)の巻き付けが行われる。即ち、下降位
置にある上流側テーブル13の終端部13aが起立位置
から水平位置へ揺動し、その後上述した第1露光ドラム
14への版材5の巻き付け動作と同様にして、第2露光
ドラム15に対する版材5の位置決め及び押出し、第2
露光ドラム15への版材5前端部の吸着、第2露光ドラ
ム15への版材5の巻き付け、第2露光ドラム15への
版材5後端部の吸着が夫々行われる(図4(D)及び図
5(E)参照)。これによって、第2露光ドラム15の
外表面に版材5が巻き付けられることになる。尚、上流
側テーブル13は、版材5が第2露光ドラム15へ巻き
付けられて空になると、終端部13aが水平位置から起
立位置へ揺動し、直ちに下降位置から上昇位置へ上昇す
る(図5(F)参照)。このとき、上流側テーブル13
の終端部13aは起立位置にある為、描画位置にある第
1露光ドラム14と干渉することはない。又、上流側テ
ーブル13は、上昇位置に上昇したらその終端部13a
が起立位置から水平位置へ揺動する。
【0033】第1露光ドラム14に巻き付けられた版材
5の描画処理が終了すると、版材巻込みローラ16が回
転している版材5の表面へ当接すると共に、真空吸着孔
14aによる版材5先端部の保持が解除される。これに
よって、第1露光ドラム14へ巻き付けられた版材5
は、第1露光ドラム14から順次外されて下流側テーブ
ル18上へ送り出され、下流側テーブル18に設けたベ
ルトコンベヤ30により現像処理装置4へ送られて現像
処理される(図5(F)参照)。
【0034】第1露光ドラム14へ巻き付けられた露光
済みの版材5が下流側テーブル18へ送り出されると、
下流側テーブル18の始端部18aが水平位置から起立
位置へ揺動すると共に、第1露光ドラム14が回転を止
めた状態で描画位置から版材巻取り位置へ上昇する(図
5(G)参照)。このとき、下流側テーブル18の始端
部18aは起立位置にある為、上昇中の第1露光ドラム
14と干渉することはない。その後、新しい版材5を巻
き付けた第2露光ドラム15が増速回転しながら版材巻
取り位置から描画位置へ上昇する(図5(G)参照)。
【0035】版材5を巻き付けた第2露光ドラム15が
描画位置に上昇すると、下流側テーブル18の始端部1
8aが起立位置から水平位置へ揺動すると共に、露光器
17が移動機構27により第2露光ドラム15に沿って
移動し、該露光器17により版材5に描画(露光)が行
われる(図5(H)参照)。このとき、第2露光ドラム
15がサーボモータ25により回転され、且つ露光器1
7が移動機構27により第2露光ドラム15に沿って移
動していることとも相俟って、版材5の略全面に描画が
行われることになる。
【0036】そして、第2露光ドラム15に巻き付けら
れた版材5の描画中に、版材巻付け位置にある第1露光
ドラム14への新しい版材5の巻き付けが行われる。即
ち、上流側テーブル13の上方位置で待機している版材
搬送装置11により上昇位置にある上流側テーブル13
へ新しい版材5が載置され、その後上述した第1露光ド
ラム14への版材5の巻き付け動作と同様にして、第1
露光ドラム14に対する版材5の位置決め及び押出し、
第1露光ドラム14への版材5前端部の吸着、第1露光
ドラム14への版材5の巻き付け、第1露光ドラム14
への版材5後端部の吸着が夫々行われる(図5(H)及
び図6(I)参照)。これによって、第1露光ドラム1
4の外表面に新しい版材5が巻き付けられることにな
る。尚、版材搬送装置11は、上流側テーブル13へ新
しい版材5を載せた後、直ちに暗箱7側へ移動して次の
新しい版材5を吸着保持すると共に、吸着保持した版材
5を露光装置1側へ搬送し、版材5を保持した状態で上
流側テーブル13の上方位置で待機する。
【0037】第2露光ドラム15に巻き付けられた版材
5の描画処理が終了すると、版材巻込みローラ16が回
転している版材5の表面へ当接すると共に、真空吸着孔
15aによる版材5先端部の保持が解除される。これに
よって、第2露光ドラム15へ巻き付けられた版材5
は、第2露光ドラム15から順次外されて下流側テーブ
ル18上へ送り出され、下流側テーブル18に設けたベ
ルトコンベヤ30により現像処理装置4へ送られて現像
処理される(図6(J)参照)。
【0038】第2露光ドラム15へ巻き付けられた露光
済みの版材5が下流側テーブル18へ送り出されると、
下流側テーブル18の始端部18aが水平位置から起立
位置へ揺動すると共に、第2露光ドラム15が回転を止
めた状態で描画位置から版材巻取り位置へ下降する(図
6(K)参照)。その後、新しい版材5を巻き付けた第
1露光ドラム14が増速回転しながら版材巻取り位置か
ら描画位置へ下降する(図6(K)参照)。このとき、
下流側テーブル18の始端部18aは起立位置にある
為、下降中の第1露光ドラム14と干渉することはな
い。又、版材5が第1露光ドラム14へ巻き付けられて
空になった上流側テーブル13には、上流側テーブル1
3の上方位置で待機している版材搬送装置11により新
しい版材5が載置される。上流側テーブル13に新しい
版材5が載せられると、上流側テーブル13はその終端
部13aが水平位置から起立位置へ揺動し、新しい版材
5を載せた状態で上昇位置から下降位置へ下降する(図
6(K)参照)。このとき、上流側テーブル13の終端
部13aは起立位置にある為、描画位置にある第1露光
ドラム14と干渉することはない。尚、版材搬送装置1
1は、上流側テーブル13へ新しい版材5を載せた後、
直ちに暗箱7側へ移動して次の新しい版材5を吸着保持
すると共に、吸着保持した版材5を露光装置1側へ搬送
し、版材5を保持した状態で待機する。
【0039】以下、同様にして、第1露光ドラム14へ
巻き付けられた版材5への描画、第2露光ドラム15へ
の版材5の巻き付け、第1露光ドラム14からの露光済
みの版材5の送り出し、第2露光ドラム15へ巻き付け
られた版材5への描画、第1露光ドラム14への版材5
の巻き付け、第2露光ドラム15からの露光済みの版材
5の送り出し等の動作が順次繰り返し行われる。
【0040】この露光装置1は、二つの露光ドラム1
4,15を備えている為、一方の露光ドラムに巻き付け
た版材5への描画中に他方の露光ドラムへの版材5の巻
き付けを行うことができる。その結果、露光ドラムを一
つだけ設けた露光装置に比較して製版速度を高めること
ができる。又、各露光ドラム14,15を描画位置へ上
昇若しくは下降させ、各露光ドラム14,15に巻き付
けた版材5への描画を共通の露光器17を用いて行うよ
うにしている為、装置の大型化やコストの上昇等を招く
と云うこともない。更に、上流側テーブル13が上昇位
置にあるときに給版装置2からテーブル上面へ版材5を
載せるようにしている為、給版装置2の構造もあまり複
雑になることがない。
【0041】尚、上記実施の形態に於いては、独立して
昇降動する二台の支持台22,24に第1露光ドラム1
4及び第2露光ドラム15を別々に回転自在に支持し、
両露光ドラム14,15を夫々単独で昇降動させるよう
にしたが、他の実施の形態に於いては、第1露光ドラム
14及び第2露光ドラム15をリンクさせて同期的に昇
降動させるようにしても良い。即ち、図7に示す如く、
第1露光ドラム14及び第2露光ドラム15を共通の支
持台22′に回転自在に支持し、この支持台22′を流
体圧シリンダ等の昇降機構(図示省略)により昇降動さ
せて両露光ドラム14,15を同期的に昇降動させるよ
うにしても良い。この場合には、両露光ドラム14,1
5の昇降機構が一系統で済み、構造の簡略化やコスト低
減を図れることになる。
【0042】図8及び図9は本発明の第2の実施の形態
に係る露光装置1を示し、当該露光装置1は、上述した
第1の実施の形態に係る露光装置1と同様に上流側テー
ブル13、下流側テーブル18、第1露光ドラム14、
第2露光ドラム15、版材巻込みローラ16及び露光器
17等から構成されて居り、同じ高さ位置に一定の間隔
を開けて配置した上流側テーブル13と下流側テーブル
18との間に、第1露光ドラム14及び第2露光ドラム
15を対向状態で回転自在且つ旋回自在に配設したもの
である。尚、下流側テーブル18及び露光器17は、上
記第1の実施の形態に係る露光装置1のものと同一構造
及び同一形状に構成されている。又、第1の実施の形態
に係る露光装置1と同一の部材・部位には同一の参照番
号付している。
【0043】前記上流側テーブル13は、給版装置2か
ら供給された未感光の版材5を載置し、この版材5を第
1露光ドラム14若しくは第2露光ドラム15へ送り出
すものであり、下流側テーブル18の上流側位置に下流
側テーブル18と同じ高さで且つ下流側テーブル18か
ら一定の間隔を開けて配置されている。又、上流側テー
ブル13には、図3に示す上流側テーブル13と同じ構
造の位置決め押出し機構20が設けられている。更に、
上流側テーブル13の終端部13a(図8の右端部分)
は、図2に示す上流側テーブル13と同様に揺動自在に
なって居り、両露光ドラム14,15の旋回時に両露光
ドラム14,15と干渉しないようになっている。
【0044】前記第1露光ドラム14及び第2露光ドラ
ム15は、両テーブル13,18間に対向状態で回転自
在且つ旋回自在に配設されて居り、上流側テーブル13
に近接して上流側テーブル13へ供給された未感光の版
材5を巻き付けると共に、下流側テーブル18に近接し
て巻き付けられた露光済みの版材5を下流側テーブル1
8へ送り出せるようになっている。即ち、第1露光ドラ
ム14及び第2露光ドラム15は、両テーブル13,1
8間に鉛直回転自在に配置された一対の円板状の旋回体
38に一定の間隔を開けて対向状に支持されて居り、旋
回体38をモータ等の駆動装置39により回転させるこ
とによって、上流側テーブル13に近接する位置(版材
巻取り位置)と下流側テーブル18に近接する位置(描
画位置)とに亘って旋回移動できるようになっている。
又、両露光ドラム14,15は、サーボモータ23,2
5により回転駆動されるようになって居り、その外表面
には、版材5の前端部及び後端部を露光ドラム14,1
5の外表面へ真空吸着により吸着保持する真空吸着孔1
4a,15aと、版材5を露光ドラム14,15の外表
面へ巻き付ける際に版材5の先端の位置を規制するスト
ッパー14b,15bとが夫々設けられている。尚、版
材巻取り位置及び描画位置にある各露光ドラム14,1
5の上方位置には、図8に示す如く、版材巻込みローラ
16が昇降自在に配設されている。この版材巻込みロー
ラ16は、流体圧シリンダ26によって各露光ドラム1
4,15の外表面へ当接する当接位置と各露光ドラム1
4,15の外表面から離れる離間位置とに亘って昇降動
するようになっている。
【0045】次に、上述した第2の実施の形態に係る露
光装置1の作用について説明する。先ず、露光処理され
る版材5は、給版装置2により露光装置1の上流側テー
ブル13へ載置される。このとき、第1露光ドラム14
は上流側テーブル13の近傍位置(版材巻取り位置)
に、第2露光ドラム15は下流側テーブル18の近傍位
置(描画位置)に夫々位置している。又、上流側テーブ
ル13の終端部13aは水平位置に、下流側テーブル1
8の始端部18aは起立位置に夫々揺動している。
【0046】次に、上流側テーブル13に載置された版
材5は、位置決め押出し機構20の横移動ピン20b及
び押出しピン20cによりテーブル上面を若干量移動せ
しめられ、基準ピン20a及び第1露光ドラム14のス
トッパー14bに衝突して位置決めされると共に、その
前端部が真空吸着孔14aにより第1露光ドラム14の
外表面へ密着保持される(図10(A)参照)。
【0047】版材5の前端部が第1露光ドラム14の外
表面へ密着保持されると、版材巻込みローラ16が版材
5の前端部表面へ当接すると共に、第1露光ドラム14
がサーボモータ23により版材5の巻き付け方向へ回転
される。これにより、版材5は第1露光ドラム14へ巻
き付けられて行き、最後に後端部が真空吸着孔14aに
より第1露光ドラム14の外表面へ密着保持される(図
10(B)参照)。
【0048】版材5が第1露光ドラム14の外表面へ巻
き付けられると、上流側テーブル13の終端部13aが
水平位置から起立位置へ揺動し、又、旋回体38が18
0度回転する(図10(C)参照)。これによって、第
1露光ドラム14は下流側テーブル18へ近接する描画
位置へ、又、第2露光ドラム15は上流側テーブル13
へ近接する版材巻取り位置へ夫々移動する。このとき、
上流側テーブル13及び下流側テーブル18の終端部1
3a及び始端部18aは夫々起立位置にある為、旋回す
る露光ドラム14,15と干渉することはない。又、第
1露光ドラム14は増速回転しながら旋回する共に、第
2露光ドラム15は回転を停止した状態で旋回する。
【0049】版材5を巻き付けた第1露光ドラム14が
描画位置へ移動すると、上流側テーブル13の終端部1
3a及び下流側テーブル18の始端部18aが起立位置
から水平位置へ夫々揺動し、又、露光器17が移動機構
27により第1露光ドラム14に沿って移動し、該露光
器17により版材5に描画(露光)が行われる(図10
(D)参照)。このとき、第1露光ドラム14がサーボ
モータ23により回転され、且つ露光器17が移動機構
27により第1露光ドラム14に沿って移動しているこ
ととも相俟って、版材5の略全面に描画が行われること
になる。
【0050】そして、第1露光ドラム14に巻き付けら
れた版材5の描画中に版材巻取り位置にある第2露光ド
ラム15への新しい版材5の巻き付けが行われる。即
ち、給版装置2により上流側テーブル13へ新しい版材
5が載置され、その後上述した第1露光ドラム14への
版材5の巻き付け動作と同様にして、第1露光ドラム1
4に対する版材5の位置決め及び押出し、第1露光ドラ
ム14への版材5前端部の吸着、第1露光ドラム14へ
の版材5の巻き付け、第1露光ドラム14への版材5後
端部の吸着が夫々行われる(図10(D)及び(E)参
照)。
【0051】第1露光ドラム14に巻き付けられた版材
5の描画処理が終了すると、版材巻込みローラ16が回
転している版材5の表面へ当接すると共に、真空吸着孔
14aによる版材5先端部の保持が解除される。これに
よって、第1露光ドラム14へ巻き付けられた露光済み
の版材5は、第1露光ドラム14から順次外されて下流
側テーブル18上へ送り出され、下流側テーブル18に
設けたベルトコンベヤ30により現像処理装置4へ送ら
れて現像処理される(図10(F)参照)。
【0052】第1露光ドラム14へ巻き付けられた露光
済みの版材5が下流側テーブル18へ送り出されると、
上流側テーブル13の終端部13a及び下流側テーブル
18の始端部18aが水平位置から起立位置へ夫々揺動
し、又、旋回体38が180度回転する(図11(G)
参照)。これによって、新しい版材5を巻き付けた第2
露光ドラム15は下流側テーブル18へ近接する描画位
置へ、又、版材5を送り出した第1露光ドラム14は上
流側テーブル13へ近接する版材巻取り位置へ夫々移動
する。このとき、上流側テーブル13及び下流側テーブ
ル18の終端部13a及び始端部18aは夫々起立位置
にある為、旋回する両露光ドラム14,15と干渉する
ことはない。又、新しい版材5を巻き付けた第2露光ド
ラム15は増速回転しながら旋回する共に、版材5を送
り出した第1露光ドラム14は回転を停止した状態で旋
回する。
【0053】版材5を巻き付けた第2露光ドラム15が
描画位置へ移動すると、上流側テーブル13の終端部1
3a及び下流側テーブル18の始端部18aが起立位置
から水平位置へ揺動すると共に、露光器17が移動機構
27により第2露光ドラム15に沿って移動し、該露光
器17により版材5に描画(露光)が行われる(図11
(H)参照)。このとき、第2露光ドラム15がサーボ
モータ25により回転され、且つ露光器17が移動機構
27により第2露光ドラム15に沿って移動しているこ
ととも相俟って、版材5の略全面に描画が行われること
になる。
【0054】そして、第2露光ドラム15に巻き付けら
れた版材5の描画中に版材巻取り位置にある第1露光ド
ラム14への新しい版材5の巻き付けが行われる。即
ち、給版装置2により上流側テーブル13へ新しい版材
5が載置され、その後上述した第1露光ドラム14への
版材5の巻き付け動作と同様にして、第1露光ドラム1
4に対する版材5の位置決め及び押出し、第1露光ドラ
ム14への版材5前端部の吸着、第1露光ドラム14へ
の版材5の巻き付け、第1露光ドラム14への版材5後
端部の吸着が夫々行われる(図11(H)及び(I)参
照)。
【0055】第2露光ドラム15に巻き付けられた版材
5の描画処理が終了すると、版材巻込みローラ16が回
転している版材5の表面へ当接すると共に、真空吸着孔
15aによる版材5先端部の保持が解除される。これに
よって、第2露光ドラム15へ巻き付けられた露光済み
の版材5は、第2露光ドラム15から順次外されて下流
側テーブル18上へ送り出され、下流側テーブル18に
設けたベルトコンベヤ30により現像処理装置4へ送ら
れて現像処理される(図11(J)参照)。
【0056】第2露光ドラム15へ巻き付けられた露光
済みの版材5が下流側テーブル18へ送り出されると、
上流側テーブル13の終端部13a及び下流側テーブル
18の始端部18aが水平位置から起立位置へ夫々揺動
し、又、旋回体38が180度回転して新しい版材5を
巻き付けた第1露光ドラム14を描画位置へ移動させる
と共に、版材5を送り出した第2露光ドラム15を版材
巻取り位置へ移動させる(図11(K)参照)。
【0057】以下、同様にして、第1露光ドラム14へ
巻き付けられた版材5への描画、第2露光ドラム15へ
の版材5の巻き付け、第1露光ドラム14からの露光済
みの版材5の送り出し、第2露光ドラム15へ巻き付け
られた版材5への描画、第1露光ドラム14への版材5
の巻き付け、第2露光ドラム15からの露光済みの版材
5の送り出し等の動作が順次繰り返し行われる。
【0058】本発明の第2の実施の形態に係る露光装置
1も、上述した第1の実施の形態に係る露光装置1と同
様の作用効果を奏することができる。
【0059】
【実施例】下記の表1は上記第1の実施の形態に係る露
光装置1と従来の露光装置(露光ドラムが一つのもの)
を用いて未感光の版材5に描画を行った場合のサイクル
タイムを比較したものである。
【0060】
【表1】 表1からも明らかなように、本発明の露光装置1は、一
方の露光ドラムに巻き付けた版材への描画中に他方の露
光ドラムへ版材を巻き付けるようにしている為、従来の
露光装置に比較してサイクルタイムを版材5一枚当り数
秒から十秒程度短縮することができた。
【0061】尚、上記各実施の形態に於いては、版材5
に高感度フォトポリマー版材5を使用したが、他の実施
の形態に於いては、版材5に銀塩プレート、銀塩+ジア
ゾハイブリッドプレート、感熱プレート等を使用するよ
うにしても良い。
【0062】上記各実施の形態に於いては、梱包された
未感光の版材5を新聞印刷用製版装置と別の場所に設置
した暗室(図示省略)内で解梱し、この解梱した版材5
を暗箱7内に入れて運搬車により明室内を通って新聞印
刷用製版装置へ運ぶようにしたが、他の実施の形態に於
いては、新聞印刷用製版装置の上流側位置に暗室を設置
し、ここで梱包された未感光の版材5を解梱して給版装
置2へ供給するようにしても良い。又、給版装置2も、
図1に示すものに限定されるものではなく、未感光の版
材5を露光装置1へ供給することができれば、如何なる
形状及び構造のものであっても良い。
【0063】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の露光装置は、二つの露光ドラム(第1露光ドラムと
第2露光ドラム)を備えている為、一方の露光ドラムに
巻き付けた版材への描画中に他方の露光ドラムへの版材
の巻き付けを行うことができる。その結果、露光ドラム
を一つだけ設けた露光装置に比較して製版速度を高める
ことができる。又、各露光ドラムを描画位置へ移動さ
せ、各露光ドラムに巻き付けた版材への描画を共通の露
光器を用いて行うようにしている為、装置の大幅な大型
化やコスト上昇等を招くと云うこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る露光装置を用
いた新聞印刷用製版装置の破断側面図である。
【図2】図1に示す露光装置の要部の概略側面図であ
る。
【図3】露光装置の要部の概略平面図である。
【図4】露光装置の作用説明図である。
【図5】露光装置の作用説明図である。
【図6】露光装置の作用説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る露光装置の変
形例を示す要部の概略側面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る露光装置の要
部の概略側面図である。
【図9】図8に示す露光装置の要部の概略平面図であ
る。
【図10】露光装置の作用説明図である。
【図11】露光装置の作用説明図である。
【図12】従来の露光装置(マルチビーム方式)の説明
図である。
【符号の説明】
1は露光装置、5は版材、13は上流側テーブル、14
は第1露光ドラム、15は第2露光ドラム、17は露光
器、18は下流側テーブル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光ドラムに巻き付けた未感光の版材の
    表面に、レーザー光によりコンピューターからの描画イ
    メージ信号に対応した描画を直接行うようにした新聞印
    刷用製版装置の露光装置に於いて、前記露光装置(1)
    は、未感光の版材(5)を載置する昇降自在な上流側テ
    ーブル(13)と、上流側テーブル(13)の下流側位
    置に回転自在且つ昇降自在に配設され、上流側テーブル
    (13)の上昇時に上流側テーブル(13)上にある版
    材(5)が巻き付けられる第1露光ドラム(14)と、
    第1露光ドラム(14)の下方位置に回転自在且つ昇降
    自在に配設され、上流側テーブル(13)の下降時に上
    流側テーブル(13)上にある版材(5)が巻き付けら
    れる第2露光ドラム(15)と、両露光ドラム(1
    4),(15)の下流側位置に配置され、第1露光ドラ
    ム(14)の下降時若しくは第2露光ドラム(15)の
    上昇時に各露光ドラム(14),(15)へ巻き付けら
    れた版材(5)を露光する露光器(17)と、両露光ド
    ラム(14),(15)の下流側位置に配置され、第1
    露光ドラム(14)の下降時若しくは第2露光ドラム
    (15)の上昇時に各露光ドラム(14),(15)か
    ら送り出される露光済みの版材(5)を載置する下流側
    テーブル(18)とを具備したことを特徴とする新聞印
    刷用製版装置の露光装置。
  2. 【請求項2】 露光ドラムに巻き付けた未感光の版材の
    表面に、レーザー光によりコンピューターからの描画イ
    メージ信号に対応した描画を直接行うようにした新聞印
    刷用製版装置の露光装置に於いて、前記露光装置(1)
    は、未感光の版材(5)を載置する上流側テーブル(1
    3)と、上流側テーブル(13)の下流側位置に一定の
    間隔を開けて配置され、露光済みの版材(5)を載置す
    る下流側テーブル(18)と、両テーブル(13),
    (18)間に対向状態で回転自在且つ旋回自在に配設さ
    れ、上流側テーブル(13)に近接して上流側テーブル
    (13)上にある版材(5)が巻き付けられると共に、
    下流側テーブル(18)に近接して巻き付けられた版材
    (5)を下流側テーブル(18)へ送り出す第1露光ド
    ラム(14)及び第2露光ドラム(15)と、下流側テ
    ーブル(18)の近傍位置に配置され、各露光ドラム
    (14),(15)へ巻き付けられた版材(5)を露光
    する露光器(17)とを具備したことを特徴とする新聞
    印刷用製版装置の露光装置。
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