JP2653955B2 - 感光性平版印刷版の反転装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の反転装置

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JP2653955B2
JP2653955B2 JP4880892A JP4880892A JP2653955B2 JP 2653955 B2 JP2653955 B2 JP 2653955B2 JP 4880892 A JP4880892 A JP 4880892A JP 4880892 A JP4880892 A JP 4880892A JP 2653955 B2 JP2653955 B2 JP 2653955B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性平版印刷版の反転
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、新聞印刷等に用いる感光性平
版印刷版として、OPC(Orgaic PhotoConductor )ダ
イレクト印刷版が知られている。このダイレクト印刷版
は、導電性支持体としての厚さ約0.3mm のアルミウム板
の一方の面に、この面を感光層とするための陽極酸化層
と、陽極酸化層の上面をコーティングするOPCアルカ
リ可溶性ポリマを主成分とするOPC層と、が形成され
ている。なお、例として新聞印刷用の印刷版は、一般に
新聞2頁分の大きさ(398mm ×1120mm)とされている。
【0003】このダイレクト印刷版はダイレクト刷版装
置によって文字、画像等が記録される。このダイレクト
刷版装置はストック部を備えており、このストック部に
は多数枚の未露光のダイレクト印刷版が積層されてスト
ックされる。ダイレクト印刷版に文字、画像等を記録す
る場合には、前記積層された印刷版から印刷版を1枚取
り出し、描画部で印刷版を帯電させた後にレーザビーム
で走査することにより、印刷版の感光面に静電潜像を形
成させる。静電潜像が形成された印刷版は、現像、溶
出、乾燥された後に位置決め用に切欠または孔が穿設さ
れ、印刷ドラムへの固定用に端部が屈曲される。これに
より、印刷可能な印刷版が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のダイ
レクト刷版装置において、未露光の印刷版及び静電潜像
が記録され未現像の印刷版は、例えば搬送ローラ等によ
って挟持されて搬送される(一例として特公平2-23861
号公報、特公平2-19952 号公報等参照)。しかしなが
ら、印刷版に記録される画像の品質等を考慮すると、未
露光のまたは静電潜像が記録され未現像の印刷版の感光
面に搬送ローラ等の部材を接触させたり、感光面を吸盤
によって吸着させて搬送することは好ましくない。ま
た、ストック部へ印刷版を補充するときに、既にストッ
ク部にストックされている印刷版の感光面の露光を防止
するためには、感光面が下方を向いた状態で積層してス
トックすることが好ましい。このため、ストック部では
感光面が下方を向いた状態で積層された未露光の印刷版
をストックするよう構成し、以下に記すようにして感光
面に吸盤やローラ等が接触しないように反転させた後に
描画部へ搬送することが考えられる。
【0005】すなわち、ストックされた状態で上方を向
いている印刷版のバック面(感光面の裏面)の両端部を
各々複数の吸盤で吸着して印刷版を1枚取り出し、感光
面が下方を向いた略水平な状態で保持する。この複数の
吸盤のうち印刷版の一端側を吸着する複数の吸盤を各々
同じ回転軸に固着しておき、他方を支持する複数の吸盤
による印刷版の吸着を停止させ前記回転軸を回動させ
る。これにより、印刷版は前記一端側を吸着する吸盤と
共に一端側近傍の回転軸を中心として回動する。また、
前記印刷版が回動したときの移動範囲内を通過して昇降
移動するリフト台を設け、印刷版の回動を開始させた後
に所定のタイミングでリフト台を上昇させる。
【0006】これにより、印刷版が前記回動動作に伴っ
て反転し、感光面が略上方を向いた状態で他端側がリフ
ト台上に載置され、リフト台の上昇に伴って印刷版のほ
ぼ全面がリフト台に支持される。この状態で前記吸盤に
よる吸着を解除させれば印刷版がリフト台に受渡された
ことになる。このようにして、感光面に吸盤等の部材を
接触させることなく印刷版を反転させることができる。
【0007】ところで、上記印刷版の反転をスムーズに
行うためには、感光面がほぼ上方を向いた状態まで印刷
版が回動されたときにリフト台を印刷版の端部に接触さ
せ、それ以前には印刷版にリフト台が干渉しないように
リフト台を移動させる必要があり、これを実現するため
にはリフト台の上昇速度を所定値以上とする必要があ
る。一方、リフト台への印刷版の載置位置を安定させる
ためには、印刷版が略水平となった状態で前記吸盤によ
る吸着を解除することが好ましいが、前記リフト台の上
昇速度を早くすると、適切なタイミングで吸着を解除さ
せることが困難であった。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、感光性平版印刷版をスムーズに反転させてリフト台
上の略一定の位置に載置することができる感光性平版印
刷版の反転装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る感光性平版印刷版の反転装置は、感光面
を下方に向けた感光性平版印刷版の一端側を支持する支
持手段と、前記支持手段及び前記支持手段に一端側が支
持された前記感光性平版印刷版を前記一端側付近を中心
として回動させる回動手段と、前記支持手段及び前記感
光性平版印刷版が前記一端側付近を中心として回動され
たときの前記感光性平版印刷版の移動範囲内を通過する
ように昇降可能とされたリフト台と、前記リフト台を昇
降させる駆動手段と、前記リフト台が所定高さに到達し
たか否かを検出する検出手段と、前記回動手段によって
前記支持手段及び前記感光性平版印刷版を回動させて反
転させることにより前記感光面を上方に向け、前記駆動
手段によって前記移動範囲の下方から前記リフト台を上
昇させ、前記リフト台が所定高さに到達したことが前記
検出手段によって検出されたときに前記支持手段による
前記感光性平版印刷版の支持を解除させる制御手段と、
を有している。
【0010】また、前記検出手段を、前記リフト台の移
動範囲の途中の前記所定の高さ位置近傍に配設され、前
記所定高さ位置における前記リフト台の有無を検出する
センサとすることができる。
【0011】
【作用】本発明では、感光性平版印刷版の一端側を支持
手段によって支持した状態で、回動手段によって支持手
段及び感光性平版印刷版を前記一端側付近を中心として
回動させて反転させ、駆動手段によって感光性平版印刷
版の移動範囲の下方からリフト台を上昇させる。これに
より、感光性平版印刷版がび支持手段は感光性平版印刷
版の他端側を中心として回動され、感光性平版印刷版は
略反転された状態で他端側がリフト台に接触して支持さ
れる。ここで、検出手段によってリフト台が所定高さに
到達したことが検出されると、制御手段は支持手段によ
る感光性平版印刷版の支持を解除させる。
【0012】これにより、感光性平版印刷版は支持手段
から離れてリフト台上にほぼ全面が載置されるが、検出
手段によって検出する前記所定高さを感光性平版印刷版
が略水平となる高さ位置とすれば、感光性平版印刷版を
スムーズに反転させるためにリフト台の上昇速度を早く
した場合にも、適切なタイミングで、すなわち感光性平
版印刷版が略水平となった状態で支持手段による支持を
解除することができ、支持を解除することで感光性平版
印刷版にショック等を与えることがないので、感光性平
版印刷版をリフト台上の略一定の位置に載置することが
できる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1乃至図3にはダイレクト刷版作成装置
10の概略が示されている。
【0014】本実施例に用いられる印刷版20は矩形状
のOPCダイレクト印刷版であり、導電性支持体として
厚さ約0.3mmのアルミニウム板と、このアルミニウム
板の一方の面を感光面とするための陽極酸化層と、陽極
酸化層の表面をコーティングする厚さ数ミクロンのOP
Cアルカリ可溶性のポリマーを主成分とするOPC層
と、で形成されている。この印刷版20の寸法、すなわ
ち、導電性支持体の寸法は、新聞印刷用の印刷版として
398mm×1120mm(新聞紙2頁分サイズ)があり、
398mm×560mm(新聞紙1頁分サイズ)のものがあ
る。なお、印刷版20の寸法は、これら以外のものであ
ってもよい。
【0015】なお、以下に説明する図1乃至図3中の矢
印A方向は、印刷版20の幅方向に対応しており、矢印
B方向は、印刷版20の長手方向に対応している。本実
施例に係るダイレクト刷版作成装置10では、印刷版2
0を隣接する描画部、処理部等へ順次搬送する際に、印
刷版20の長手方向あるいは幅方向に沿って平行移動さ
せる。
【0016】ダイレクト刷版作成装置10は、印刷版2
0へ所定の画像を帯電露光する描画部18を備えてお
り、この描画部18に隣接して、描画部18へ印刷版2
0を供給する給版部12と、描画部18から露光済の印
刷版20を排出する排版部14と、で構成される給排版
部16が設けられている。給排版部16は、ケーシング
16Aによって外部と区画されて遮光されており(第2
図参照)、さらに内部が隔壁13A、13Bによって遮
光されて上下3段に分割されている。
【0017】給排版部16の分割された下段は給版部1
2とされている。以下、この給版部12について詳細に
説明する。図4乃至図7に示すように、給版部12には
多数枚の印刷版20を搭載した印刷版載置台(以下、
「スキッド」という)38が装填される。スキッド38
は、床面に対して略平行とされた搭載台40上に印刷版
20が積層されて搭載されている。印刷版20は感光面
が下方に向けられて積層されている。
【0018】図4に示すように、給版部12の側方は側
壁12Aによって外部と区画されており、側壁12Aに
は給版部12と外部とを連通する矩形の開口160が設
けられている。スキッド38はこの開口160を介して
給版部12内に装填される。開口160は矩形のシャッ
タ162によって開閉される。シャッタ162の幅方向
両端にはブラケット164が取付けられている。また側
壁12Aには、開口160の側方に前記ブラケット16
4に対応して上下方向に沿うように配置された一対のガ
イドレール166が取付けられており、前記ブラケット
164はガイドレール166に係合している。従って、
シャッタ162はガイドレール166に案内されて上昇
方向または下降方向へ移動可能とされている。
【0019】また開口160の側方両端部には、ロッド
レスシリンダ168、170が各々上下方向に沿うよう
に配置されて両端部が側壁12Aに固定されている。ま
た、ロッドレスシリンダ168、170にはロッドレス
シリンダ168、170の駆動によって上下方向に移動
される駆動ブロック172、174が取付けられてい
る。
【0020】駆動ブロック172、174はブラケット
176を介してシャッタ162の側端部に固定されてい
る。従って、ロッドレスシリンダ168、170がエア
供給手段190(図9参照)によって駆動されると、駆
動ブロック172、174を介してシャッタ162に移
動力が付与され、シャッタ162はガイドレール166
に案内されて平行状態を維持したまま上昇方向または下
降方向へ移動される。シャッタ162が上限位置まで移
動されると開口160は開放され、下限位置まで移動さ
れると開口160が閉止される。通常、給版部12はシ
ャッタ162によって開口160が閉止されて内部が遮
光されており、シャッタ162が移動して開口160が
開放されると、給版部12内部と外部とが連通され給版
部12内へのスキッド38の出し入れが可能となる。
【0021】なお、側壁12Aにはカバー178、18
0が回動可能に取付けられている。また側壁12Aには
カバー178、180を係止するストッパ182が設け
られており、ストッパ182に係止された状態で前記カ
バー178、180は前記シャッタ162の駆動機構等
を覆うようになっている。
【0022】開口160が開放された状態で、スキッド
38は積層された印刷版20の幅方向(矢印A方向)が
描画部18へ向くように装填される。図2に示すように
給版部12には、スキッド38上を上下動する枚葉装置
102、描画部18側に配置されて昇降移動するリフト
台300を備えたリフト部301、枚葉装置102とリ
フト部301との間を水平移動する回動装置104及び
リフト部301の上方と描画部18との間を移動する水
平搬送装置106が備えられている。
【0023】図5乃至図7に示すように、枚葉装置10
2は略矩形状に組まれ略水平に配設された支持フレーム
110を備え、この支持フレーム110には負圧供給手
段150(図9参照)に接続された複数の吸盤112
(図7参照)とブロック144とが下方へ向けて配設さ
れている。吸盤112は、スキッド38に集積された印
刷版20に対し表面の中央部近傍に対向するように配置
されており、吸盤112は負圧供給手段によって負圧が
供給されると印刷版20を吸着する。ブロック144
は、吸盤112と印刷版20との接触が吸着に最適な状
態で吸盤112による印刷版20の吸着を開始できるよ
うに、支持フレーム110と印刷版20との間隔を保持
する。
【0024】支持フレーム110の回動装置104と反
対側の端部は支持バー114に連結されている。この支
持バー114は後述するように上下方向に移動可能とさ
れている。フレーム108には印刷版20の長手方向に
沿った両端部に一対のガイドロッド118が設けられて
いる。ガイドロッド118の軸方向の上端部(図5乃至
図7の紙面上方側)近傍には、シャフト120が掛け渡
されてフレーム108に回転可能に支持されている。シ
ャフト120には、スプロケット122が固着され、ま
た、ガイドロッド118の下端部近傍には、スプロケッ
ト122がフレーム108に回転可能に支持されてい
る。これらのスプロケット122には、ガイドロッド1
18の軸方向に沿って配設されたチェーン124が各々
巻き掛けられている。
【0025】印刷版20の長手方向一端部には上下方向
に延長されたロッドレスシリンダ116が配設されてお
り、このロッドレスシリンダ116にはロッドレスシリ
ンダ116の駆動によって上下方向に移動される駆動ブ
ロック126が取付けられている。駆動ブロック126
はブラケット126Aを介してチェーン124に連結さ
れている。また、一対のガイドロッド118の各々に
は、ガイドロッド118の軸方向に沿って移動可能とさ
れたブロック128が挿通されている。ブロック128
はガイドロッド118近傍のチェーン124に連結され
ている。
【0026】従って、ロッドレスシリンダ116が図示
しないエア供給手段により駆動されると、駆動ブロック
126が移動されると共にチェーン124及びシャフト
120が回転され、ガイドロッド118の一対のブロッ
ク128が同一方向に移動される。また、支持フレーム
110の支持バー114の長手方向の端部は各々ガイド
ロッド118に移動可能に支持され、ブロック128と
の上面に当接してこれらに水平状態で支持されている。
従って、ロッドレスシリンダ116が駆動されると、支
持フレーム110は水平状態を維持して上下方向に移動
される。
【0027】図5及び図7に示すように、枚葉装置10
2の支持フレーム110には、印刷版20の長手方向の
両端側に捲り部130が備えられている。この捲り部1
30は略矩形状のベースプレート132を備え、このベ
ースプレート132にはエアシリンダ134及び一対の
ガイドロッド136が取付けられている。図6に示すよ
うにエアシリンダ134及び一対のガイドロッド136
は軸方向が上下方向に沿うように互いに平行に配設さ
れ、エアシリンダ134の駆動軸134Aはベースプレ
ート132を貫通して先端が支持フレーム110に連結
されている。
【0028】また一対のガイドロッド136の各々は、
中間部がベースプレート132に固着されたスライド軸
受138に挿通され、ベースプレート132を貫通した
下端が支持フレーム110に連結されている。従って、
エアシリンダ134が図示しないエア供給手段から供給
されたエアによって駆動されると、ベースプレート13
2が支持フレーム110に対して上方に平行移動され
る。
【0029】また、矩形状のベースプレート132には
4箇所の角部の近傍に各々吸盤140が取付けられてい
る。シャッタ162側に配置された2個の吸盤140
は、各々印刷版20の幅方向のシャッタ162側端部
で、かつ印刷版20の長手方向の一端または他端となる
部位に対向している。一方、回動装置104側に配置さ
れた2個の吸盤140は、各々印刷版20の幅方向の回
動装置104側の端部よりも若干内側で、かつ印刷版2
0の長手方向の一端または他端となる部位に対向してい
る。各吸盤112及び140は負圧供給手段150(図
9参照)に接続されており、負圧供給手段150から供
給された負圧によって印刷版20の前記部位を吸着でき
るようになっている。
【0030】各吸盤140の側方にはエアブローノズル
148が取付けられている。エアブローノズル148は
図示しないエア供給手段に接続されている。エアブロー
ノズル148は、吸盤140が印刷版20を吸着した状
態で、エア供給手段から供給されたエアが前記吸着され
た印刷版20の吸着側と反対側の面へ噴射されるようノ
ズルの角度が調整されている。
【0031】また、シャッタ162側に配置された吸盤
140の近傍にはエアシリンダ142が配設されている
(図6参照)。エアシリンダ142の駆動軸142Aは
ベースプレート132を貫通して下方へ突出されてお
り、この駆動軸142Aはエアシリンダ142の駆動に
よって吸盤140の先端より下方に突出されるようにな
っている。図5に示すように、支持フレーム110の中
央部には、印刷版20の表面に対向するように版検出セ
ンサ146が取付けられている。この版検出センサ14
6は、下方へ向けて複数の電極ピン(図示省略)が突設
されている。版検出センサ146は、これらの電極ピン
に印刷版20の表面が接触することによる電極ピン相互
間の通電状態の変化を検出し、印刷版20の有無を検知
するようになっている。
【0032】図6に示すように、フレーム108の上部
には描画部18側へ向けて一対の側板200が延設され
ており、側板200にはフレーム部材202(図7も参
照)が掛け渡されて回動装置104を支持するフレーム
204が構成されている。フレーム部材202には、ロ
ッドレスシリンダ206が駆動方向が側板200に沿う
ように取り付けられている。ロッドレスシリンダ206
の駆動部206Aには回動装置104が取り付けられて
いる。ロッドレスシリンダ206はエア供給手段232
(図9参照)によって駆動され、回動装置104を側板
200に沿って移動させるようになっている。
【0033】回動装置104は、一対の側板200の間
に掛け渡されるように配設された支持部材208と、支
持部材208の両端部から延設された一対の側板部材2
10とを備えている。側板部材210とフレーム204
の側板200との間には、側板部材210を支持すると
共にロッドレスシリンダ206の駆動の際、側板部材2
10を案内する図示しないガイドが設けられている。
【0034】一対の側板部材210の間には支持シャフ
ト212が配設され、一方の側板部材210には回転シ
リンダ214が配設されている。支持シャフト212は
一対の側板部材210に掛け渡されて回転可能に支持さ
れ、一端が回転シリンダ214に連結されている。回転
シリンダ214はエア供給手段234(図9参照)によ
って回転され、回転シリンダ214が1回駆動される毎
に支持シャフト212は図5矢印C方向又は矢印C方向
と反対方向へ180°回転される。
【0035】支持シャフト212には、軸方向の一端側
に軸方向へ拡径された長孔216が穿設されており、長
孔216が設けられた部位と軸方向他端との間には複数
の貫通孔218が穿設されている。これらの長孔216
及び貫通孔218は、支持シャフト212を貫通する方
向が互いに平行とされている。長孔216及び貫通孔2
18には吸盤支持部材220が挿入されており、吸盤支
持部材220はさらに支持シャフト212に固定されて
いる。吸盤支持部材220の先端には本発明の支持手段
に相当する吸盤222が同一方向に向けられて取り付け
られている。吸盤222は負圧供給手段230(図9参
照)に接続されており、負圧供給手段230から供給さ
れた負圧によって印刷版20を吸着して支持できるよう
になっている。
【0036】吸盤支持部材220及び吸盤222は、支
持シャフト212の回動に伴って図5矢印C方向及びそ
の反対の方向に回動される。また、後述するように印刷
版20が吸盤222のみに吸着されて支持された状態
で、印刷版20は図6に示す移動範囲E(なお、図6に
は移動範囲Eの境界を想像線で示している)内を吸盤2
22と共に回動されて反転される。回動装置104は、
その移動範囲内で枚葉装置102側へ最も移動された状
態が待機位置とされている。このとき支持シャフト21
2の吸盤222は下方へ向けられており、各吸盤222
は、各々印刷版20の幅方向の回動装置104側の端部
の、印刷版20の長手方向の一端から他端の間の所定部
位に対向するようになっている。
【0037】図8に示すように、前記印刷版20の移動
範囲Eの下方にはリフト部301のリフト台300が配
置されており、給版部12の上部にあたるリフト台30
0の上方には、給版部12と給版部12に隣接する描画
部18との間を移動する水平搬送装置106が配置され
ている。リフト台300は略矩形状の平版とされ、長手
方向が印刷版20の長手方向に沿うようにかつ略水平に
配設されている。
【0038】給版部12内のリフト部301のフレーム
302には、リフト台300の長手方向の両側に配置さ
れた一対のガイドロッド304が取り付けられている。
各々のガイドロッド304は中間部がスライド軸受30
6に挿入されており、スライド軸受306は上下方向に
沿って移動可能とされている。これらのスライド軸受3
06は、各々リフト台300の長手方向の端部に固着さ
れている。
【0039】リフト台300の下方には、印刷版20の
長手方向に沿ってシャフト308がフレーム302に掛
け渡されて回転可能に支持されている。このシャフト3
08の中間部にはプーリ310が同軸的に固着されてい
る。シャフト308配設部位の近傍には駆動手段として
のモータ312が配置されており、モータ312の回転
軸に取り付けられたプーリ314及び前記プーリ310
には無端ベルト316が巻き掛けられている。
【0040】またシャフト308の両端部にはスプロケ
ット318が取り付けられている。各々のガイドロッド
304の上端部近傍には、スプロケット318に対応し
てスプロケット320がフレーム302に回転可能に支
持されている。スプロケット318及びスプロケット3
20には、ガイドロッド304の軸方向に沿って設けら
れたチェーン322が巻き掛けられている。これらのチ
ェーン322の各々には、リフト台300の長手方向の
端部が各々連結されている。従って、モータ312の駆
動によってシャフト308及びチェーン322が回転さ
れると、リフト台300はガイドロッド304に沿って
上昇または下降される。
【0041】リフト台300の幅方向の端部には、ロー
ラ332が長手方向に沿って一直線状に配設されてい
る。リフト台300が印刷版20を載置して上昇したと
きの所定位置近傍には一対のエアシリンダ350が取り
付けられている。これらのエアシリンダ350の駆動軸
350Aは、リフト台300の幅方向の内方へ向けられ
ており、駆動軸350Aの先端に設けられたローラ35
2によって、前記所定位置まで上昇されたリフト台30
0に載置された印刷版20をローラ332へ向けて押圧
するようになっている。
【0042】またリフト台300の長手方向の一端部に
はローラ334が配設されており、印刷版20が載置さ
れる位置を挟んでローラ334と対向する位置には、図
示しないローラが配設されている。このローラはローラ
334と接近離間可能とされており、図示しない駆動手
段によってリフト台300に載置された印刷版20をロ
ーラ334へ向けて押圧する。これにより、リフト台3
00上に載置された印刷版20が位置決めされる。
【0043】昇降移動するリフト台300の移動範囲の
近傍には複数のセンサ336A、336B、336C、
336Dが各々所定の高さ位置に配設されている。これ
らのセンサ336A、336B、336C、336D
は、各々配設された高さ位置にリフト台300が位置し
ているか否かを検出するものであり、例えば発光素子と
受光素子との対から成り、リフト台300が対応すると
発光素子の光路が遮られることによって受光素子からの
出力信号が変化するよう構成することができる。なお、
これに代えてリフト台300が接触することによって接
点が切り換わるスイッチ等を用いてもよい。
【0044】リフト台300は印刷版20が回動したと
きの移動範囲Eの下方にあたる移動範囲の最下方が待機
位置とされており、センサ336Aはこの待機位置に対
応する高さ位置に設けられている。センサ336Aはリ
フト台300が待機位置に位置している状態でオンす
る。またリフト台300は、印刷版20が回動し、回動
動作における外周側の端部がリフト台300上に載置さ
れた状態で印刷版20が略水平となる位置が印刷版受取
位置とされており、センサ336Bは印刷版受取位置に
対応する高さ位置に設けられている。センサ336Bは
本発明の検出手段に相当し、リフト台300が前記印刷
版受取位置まで上昇するとオンする。
【0045】またリフト台300はエアシリンダ350
に対向する位置が位置決め位置とされ、センサ336C
はこの位置決め位置に対応する高さ位置に設けられてい
る。センサ336Cはリフト台300が前記位置決め位
置まで上昇するとオンする。またリフト台300は、水
平搬送装置106に対応する移動範囲の最上方が印刷版
受渡位置とされており、センサ336Dは印刷版受渡位
置に対応する高さ位置に設けられている。センサ336
Dはリフト台300が印刷版受渡し位置まで上昇すると
オンする。センサ336A、336B、336C、33
6Dは制御部550の制御回路552に接続されており
(図9参照)、検出結果を制御回路552へ出力する。
【0046】水平搬送装置106は、略矩形状に組まれ
た移動フレーム354とこの移動フレーム354に設け
られた複数対のチャック356とによって構成されてい
る。移動フレーム354には、印刷版20の長手方向に
沿って掛け渡された平板状の支持バー358、360が
描画部18側の端部と中間部とに対で設けられ、描画部
18と反対側の端部には図示しない広幅の支持板が設け
られている。
【0047】移動フレーム354に設けられたチャック
356は、図示しないエアシリンダの駆動軸の先端に取
り付けられた爪部372を備えている。爪部372は略
L字状とされ、中間部が下方へ向けられ、先端部が印刷
版20の幅方向の内方へ向けられている。また、対向す
る爪部372の内側には下方へ向けられた図示しないス
トッパピンが各々設けられている。従って、エアシリン
ダの駆動により互いに対向する爪部372及びストッパ
ピンが接近離間する方向へ移動される。
【0048】爪部372の先端の間隔は、離間された状
態では印刷版20の幅方向の寸法より長くされ、接近さ
れた状態では印刷版20の幅方向の寸法より短くされ
る。これにより、爪部372の先端部が互いに接近した
状態では、印刷版20の幅方向の端部が爪部372の先
端部に載置されて支持される。また、互いに対向するス
トッパピンの間隔は、離間された状態では印刷版20の
幅方向寸法よりも長くされており、接近された状態では
印刷版20の幅方向寸法と略同じ寸法とされている。
【0049】水平搬送装置106は、リフト台300の
上方の待機位置では爪部372及びストッパピンを互い
に離間した状態としている。これらの爪部372に対応
してリフト台300には図示しない複数の切欠が設けら
れている。リフト台300が上昇されると爪部372及
びストッパピンが前記切欠の外方に位置され、エアシリ
ンダの駆動によって爪部372が前記切欠に挿入され、
ストッパピンが印刷版の幅方向端部に隣接される。この
状態でリフト台300が下方へ移動されると、印刷版2
0はリフト台300の上面から離れて爪部372に支持
されて移動フレーム354に受け渡される。
【0050】給版部12と描画部18との間にはシャッ
タ400(図2参照)が設けられている。通常はこのシ
ャッタ400が閉止されて給版部12内部と描画部18
内部とは互いに遮光されている。シャッタ400が開放
されると給版部12内と描画部18内とが連通される。
この状態で印刷版20は移動フレーム354に支持され
て描画部18内へ挿入され、エアシリンダが駆動されて
印刷版20の幅方向の両端部の下面を支持している爪部
372が互いに離間する方向に移動されることによっ
て、爪部372が印刷版20から外され、描画部18内
の定盤408(図2参照)上に載置される。この際、前
記ストッパピンは印刷版20が爪部372に引っ掛かっ
て移動しないように印刷版20の幅方向端部を抑えてい
る。
【0051】定盤408上に載置された印刷版20は、
定盤408上で位置決めされた後に定盤408と共に移
動して露光装置42(図1参照)に送り込まれる。露光
装置42は印刷版20の感光面を均一に帯電した後に、
半導体レーザにより画像に応じて走査露光を行い、これ
により印刷版20の感光面に静電潜像が形成される。一
方、図2に示すように給版部12の上方には排版部14
が配置されている。排版部14と描画部18との間には
通常閉止され互いを遮光するシャッタ500が設けられ
ており、このシャッタ500が開放されると排版部14
内部と描画部18内部とが連通され、描画部18から排
版部14への印刷版20が排出可能となる。また、排版
部14は給排版部16に隣接して配置された現像定着部
22と連通されている。
【0052】露光が終了した印刷版20は、定盤408
の上方に待機している取出装置450によって定盤40
8上から持ち上げられ、感光面が上方を向いた状態で前
記シャッタ500の近傍へ搬送される。排版部14は、
印刷版20を載置して水平搬送する搬送ステージ502
と、現像定着部22へ印刷版20を送り込む挿入ステー
ジ532と、を備えている。印刷版20が定盤408上
から取出装置450によりシャッタ500近傍へ搬送さ
れるのに同期して、排版部14ではシャッタ500を開
放し、描画部18側のシャッタ500近傍に位置してい
る印刷版20の下方に搬送ステージ502を挿入する。
【0053】取出装置450は、樹脂で形成された複数
の爪部450Aによって印刷版20の幅方向の端部下面
(バック面)を支持するようになっており、印刷版20
の下方に搬送ステージ502が挿入された状態で、これ
らの爪部450Aを印刷版20の外方へ移動させて印刷
版20を搬送ステージ502上に垂下して載置する。搬
送ステージ502の上面には樹脂製の支持部が設けられ
ており、印刷版20はこの支持部上に載置される。
【0054】印刷版20が載置された搬送ステージ50
2は、描画部18内から挿入ステージ532の上方へ移
動される。挿入ステージ532の上方には樹脂製の掻き
出し爪504が設けられており、この掻き出し爪504
は上下動可能とされている。搬送ステージ502が挿入
ステージ532の上方まで移動されると、掻き出し爪5
04が搬送ステージ502に載置された印刷版20の描
画部18側の端面に対向するように下方へ移動される。
この状態で搬送ステージ502がシャッタ500近傍の
待機位置へ移動されると、印刷版20は搬送ステージ5
02から掻き落とされて挿入ステージ532上に載置さ
れる。
【0055】挿入ステージ532は印刷版20と接触す
る面が樹脂製とされており、印刷版20が載置される
と、図3に示すように現像定着部22側の端部が下降
し、現像定着部22内の印刷版20の搬送路に対応する
ように傾斜される。この後印刷版20は、傾斜した挿入
ステージ532上面の中央部を現像定着部22側へ移動
する樹脂製のブロック534によって長手方向後端部が
押され、現像定着部22内へ送り込まれる。
【0056】なお、給排版部16の上段には、制御部5
50が収容されている。この制御部550は、図9に示
すように負圧供給手段150、230等を備え各吸盤の
作動を制御する負圧制御部554、エア供給手段19
0、232、234等を備え各部材の移動等を制御する
エア制御部556及びモータ312等の電気的駆動手段
の作動を制御する電気制御部558が、制御回路552
に接続されて構成されている。この制御部550によっ
て給版部12及び排版部14の作動が制御される。
【0057】現像定着部22は、印刷版20の感光面に
トナーを付与し感光面に形成された静電潜像に応じて付
着したトナー以外の不要なトナーをスクイズする現像処
理部24と、画像部分に付着したトナーを定着ランプで
加熱した後に冷却する定着処理部26とを備えている。
印刷版20は、現像処理部24において感光面に静電潜
像に応じてトナーが付着して画像が形成され、定着処理
部26において前記付着したトナー粒子が加熱されるこ
とによって感光面に画像として定着されるようになって
いる。
【0058】なお、本実施例における現像定着部24の
現像方式は反転現像方式とされ、例えば、描画部18に
おいて非画像部分がプラスとなるように帯電された印刷
版20の感光面に、プラスの電荷を有するトナーを付与
するようになっている。また現像定着部24は、印刷版
20の感光面にトナー粒子を付着させる際に印刷版20
の表面に流すようにして塗布するが、前述のように、排
版部14の挿入ステージ532を傾斜させることによっ
て、印刷版20は所定の角度で均一に傾斜された状態で
搬送されてトナーが塗布されるので、印刷版20の表面
にトナー粒子がむらなく流れ、感光面に均一にトナーが
塗布されることになる。
【0059】現像定着部22の下流側には、溶出部28
が配設されている。溶出部28は、トナー画像が形成さ
れた印刷版20にアルカリ溶液を付与してエッチング処
理する。これによって、印刷版20の非画像部分、すな
わちトナーが定着した部分以外のOPC層が溶出され
る。この後、印刷版20は表面に付着したアルカリ溶液
及び溶出したOPC層が洗い落とされて版面保護のため
のガム液が塗布される。ガム液が塗布された印刷版20
は乾燥部30で乾燥処理される。
【0060】乾燥処理された印刷版20は、予備位置合
わせ部32へ送り出される。予備位置合わせ部32で
は、溶出部28から送り込まれた印刷版20の長手方向
の中心部が下流側のパンチング部34の搬送路の幅方向
中心に一致するように位置を修正しパンチング部34へ
送り出す。
【0061】印刷版20はパンチング部34の略中央部
で幅方向が位置決めされて停止し、この後に長手方向が
位置決めされ、長手方向の端部の一方には切欠が、他方
には丸孔または丸孔と切欠が穿設される。位置決め用ピ
ンは幅方向の位置決め用に2ヶ所、長手方向位置決め用
に1ヶ所設けられ、これらは描画部の定盤408と同じ
位置関係になっている。従って、描画された絵柄に対し
精度よくパンチ加工できる。これらの切欠及び丸孔は版
曲げ部で精度良く版曲げするための位置決め用とされ
る。また切欠は印刷版20を輪転機の版胴に装着する際
の位置決め用とされる。
【0062】パンチング部34で切欠及び丸孔が穿設さ
れた印刷版20は、版曲部36へ送り込まれる。版曲部
36ではパンチ部34で穿設された丸孔と他端側の切欠
とを用い、これらにピンを挿入し、位置決めする。輪転
機の版胴への版掛け用の曲げ加工が行われる。版曲げが
終了した印刷版20は、版曲部36から排出されて貯版
される。なお、位置決め方法は丸孔と切欠にピンを挿入
するだけでなく、パンチ部と同様に位置決めピンに当接
させる方法でもよい。この際、パンチ部の位置決めピン
と同じ位置関係となるように位置決めピンを配置するこ
とで精度良く位置決めすることができる。
【0063】次に本実施例の作用として印刷版20の枚
葉及び反転処理を図10及び図11のフローチャートを
参照して説明する。最初に図10のフローチャートを参
照して本実施例の枚葉処理を説明する。
【0064】枚葉装置102は、ステップ820でロッ
ドレスシリンダ116の駆動させて支持フレーム110
を下降させる。この下降動作はスキッド38の最上層の
印刷版20に版検出センサ146が当接するまで行い、
下降動作を停止した状態で支持フレーム110の吸盤1
12、140及びブロック144が最上層の印刷版20
に接触する。ステップ822では負圧供給手段150を
作動させ、吸盤112、140によって印刷版20の上
側の面を吸着する。印刷版20は感光面が下方に向けら
れているため、吸盤112、140は感光面と反対側の
バック面を吸着することになる。なお、ステップ820
とステップ822とは実行順序を逆にしてもよい。
【0065】ステップ824では、捲り部130のエア
ーシリンダ134を駆動し、印刷版20の四隅近傍を吸
盤140で吸着した状態で持ち上げる。さらにステップ
826でエアーシリンダ142を駆動させ、吸盤140
によって持ち上げた印刷版20の端部を下方に向けて押
圧する。また、ステップ827でエアシリンダ142の
動作を戻した後、ステップ828でエアブローノズル1
48により最上層の印刷版20とその下の印刷版20と
の間にエアを吹き付ける。これによって、最上層の印刷
版20の下面に密着している印刷版20を分離させる。
ステップ829では、ロッドレスシリンダ116を駆動
して支持フレーム110を上昇させながら、ステップ8
30で捲り部130のエアーシリンダ134の駆動軸1
34Aを本体内に収容する。また、フレーム110を上
昇させる際にもエアを吹き付けてもよい。
【0066】ステップ832では支持フレーム110が
回動装置104への印刷版受渡位置(待機位置)まで上
昇したか否かを検出し、ステップ832の判定が肯定さ
れるとステップ834でロッドレスシリンダ116の駆
動を停止する。これにより、支持フレーム110に支持
された印刷版20は、回動装置104への印刷版受渡位
置に到達する。
【0067】次に図11のフローチャートを参照し、枚
葉装置102に吸着された印刷版20を回動装置104
によって反転させ、リフト台300上に載置する反転処
理を説明する。なお、このときリフト台300は待機位
置に移動されている。ステップ840では負圧供給手段
230を作動させ、枚葉装置102の吸盤112、14
0に吸着保持された印刷版20の幅方向の端部を吸盤2
22によって吸着する。なお、印刷版20は感光面と反
対側のバック面が上方に向けられているため、枚葉装置
102及び回動装置104の各吸盤は印刷版20のバッ
ク面を吸着する。従って、印刷版20の感光面に吸盤跡
等が残ることはない。この後、負圧供給手段150の作
動を停止させ、吸盤112、140による印刷版20の
吸着を解除する。これによって、回動装置104は、印
刷版20を吸盤222によって片持ち状態で吸着保持す
る。
【0068】ステップ842では、エア供給手段190
を作動させてロッドレスシリンダ206を駆動し、支持
シャフト212をリフト台300側へ向けて移動させ
る。これにより、支持シャフト212がリフト台300
側の端部まで移動する。なお、このときリフト台300
は移動範囲の最下端の待機位置に位置している。ステッ
プ844で支持シャフト212が印刷版20をリフト台
300へ受け渡す位置まで移動したと判断されると、ス
テップ846でエア供給手段234を作動させて回転シ
リンダ214を駆動し、支持シャフト212及び吸盤2
22を矢印C方向へ回動させる。これにより、吸盤22
2によって一端側が吸着され感光面が下方へ向けられた
状態で保持されていた印刷版20が、前記一端側付近に
配置された支持シャフト212を中心として回動され、
感光面が上方を向くように反転される。
【0069】ステップ848では支持シャフト212及
び吸盤222の回動が完了したか否かを検出する。ステ
ップ848の判定が肯定されると、次のステップ850
ではモータ312を駆動してリフト台300を上昇移動
させる。その後感光面が略上方を向いた状態で印刷版2
0の他端側がリフト台300の上面に接触し、リフト台
300の上昇に伴い印刷版20の他端から中間部に亘る
部分がリフト台300上に載置されて支持されることに
なる。
【0070】ステップ852ではセンサ336Bから出
力される信号を監視し、リフト台300が印刷版受取位
置まで上昇してステップ852の判定が肯定されると、
ステップ856では負圧供給手段230の作動を停止さ
せて吸盤222への負圧の供給を解除し、印刷版20を
リフト台300に受け渡す。このとき、印刷版20は感
光面が上方を向き、かつ吸盤222に吸着されていた側
と反対側の端部から幅方向の中間部近傍に亘る部分がリ
フト台300上に載置され、ほぼ水平な状態とされてい
るので、吸盤222による吸着を解除しても印刷版20
に大きなショック等が加わることがなく、印刷版20は
リフト台300A上の略一定の位置に載置され、印刷版
20の反転処理が完了する。
【0071】反転された印刷版20を受け取ったリフト
台300は移動を停止することなく継続して上昇方向へ
移動する。なお、リフト台300が印刷版受取位置まで
上昇してステップ852の判定が肯定された際に、リフ
ト台300の移動を一旦停止させた後に吸盤222によ
る印刷版20の吸着を解除するようにしてもよい。
【0072】次のステップ858では支持シャフト21
2の戻りを指示する。この指示によりロッドレスシリン
ダ206が駆動され回動装置104が枚葉装置102側
の待機位置に戻されると共に、回転シリンダ214が駆
動されて支持シャフト212が図5の矢印C方向と反対
方向に180度回転され、吸盤222の先端が下方へ向
けられる。この支持シャフト212戻り動作と並行し
て、ステップ862以降ではリフト台300による印刷
版20の搬送が行われる。
【0073】すなわち、ステップ862ではセンサ33
6Cから出力される信号を監視し、リフト台300が位
置決め位置まで上昇してステップ862の判定が肯定さ
れると、ステップ864でモータ312の駆動を一旦停
止させる。ステップ866では、エアーシリンダ350
を駆動してローラ352によって印刷版20をその幅方
向に沿って押圧してリフト台300に設けられたローラ
332に当接させる。また、リフト台300に設けられ
た図示しないエアーシリンダを駆動し、図示しないロー
ラによって印刷版20をローラ334へ向けて長手方向
に沿って押圧する。これにより、印刷版20をリフト台
300上の所定位置に位置決めする。
【0074】リフト台300に対する印刷版20を位置
決めが終了すると、ステップ870でモータ312を駆
動してリフト台300を上昇させる。ステップ872で
はセンサ336Dから出力される信号を監視し、リフト
台300が印刷版受渡位置まで上昇したか否か判定す
る。リフト台300が水平搬送装置106の移動フレー
ム354に対向する印刷版受渡位置まで上昇するとステ
ップ872の判定が肯定され、ステップ874でリフト
台300の移動を停止させて処理を終了する。
【0075】印刷版受渡位置まで移動された印刷版20
は、前述のように水平搬送装置106によって描画部1
8へ搬送され、以下、描画部18で画像が記録され現
像、定着、溶出、乾燥、パンチング、版曲等の処理が施
される。
【0076】なお、本実施例では印刷版受取位置近傍に
センサ336Bを配設し、リフト台300を直接検出す
ることによってリフト台300が印刷版受取位置に到達
したことを検出するようにしていたが、リフト台300
が待機位置から印刷版受取位置まで移動したときの所要
時間を予め測定しておき、リフト台300の上昇を開始
してからの経過時間が前記所要時間となったか否かを判
定することにより、リフト台300が印刷版受取位置に
到達したことを検出するようにしてもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、支持手
段及び感光性平版印刷版を一端側付近を中心として回動
させると共に感光性平版印刷版の移動範囲の下方からリ
フト台を上昇させ、リフト台が所定高さに到達したこと
が検出されたときに支持手段による感光性平版印刷版の
支持を解除させるようにしたので、感光性平版印刷版を
スムーズに反転させてリフト台上の略一定の位置に載置
することができる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るダイレクト刷版作成装置の概略
平面図である。
【図2】ダイレクト刷版作成装置の給排版部及び描画部
の概略構成を示す正面図である。
【図3】給排版部の概略構成を示す側面図である。
【図4】給版部のシャッタ周辺を示す斜視図である。
【図5】給版部の枚葉装置周辺を示す斜視図である。
【図6】枚葉装置を示す要部正面図である。
【図7】枚葉装置を示す要部側面図である。
【図8】リフト台と水平搬送装置を示す正面図である
【図9】制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図10】本実施例の作用として枚葉処理を説明するフ
ローチャートである。
【図11】本実施例の作用として反転処理を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 ダイレクト刷版作成装置 212 支持シャフト(回動手段) 214 回転シリンダ(回動手段) 222 吸盤(支持手段) 234 エア供給手段(回動手段) 300 リフト台 312 モータ(駆動手段) 336B センサ(検出手段) 552 制御回路(制御手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光面を下方に向けた感光性平版印刷版
    の一端側を支持する支持手段と、 前記支持手段及び前記支持手段に一端側が支持された前
    記感光性平版印刷版を前記一端側付近を中心として回動
    させる回動手段と、 前記支持手段及び前記感光性平版印刷版が前記一端側付
    近を中心として回動されたときの前記感光性平版印刷版
    の移動範囲内を通過するように昇降可能とされたリフト
    台と、 前記リフト台を昇降させる駆動手段と、 前記リフト台が所定高さに到達したか否かを検出する検
    出手段と、 前記回動手段によって前記支持手段及び前記感光性平版
    印刷版を回動させて反転させ、前記駆動手段によって前
    記移動範囲の下方から前記リフト台を上昇させることに
    より前記感光面を上方に向け、前記リフト台が所定高さ
    に到達したことが前記検出手段によって検出されたとき
    に前記支持手段による前記感光性平版印刷版の支持を解
    除させる制御手段と、 を有する感光性平版印刷版の反転装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記リフト台の移動範
    囲の途中の前記所定の高さ位置近傍に配設され、前記所
    定高さ位置における前記リフト台の有無を検出するセン
    サであることを特徴とする請求項1記載の感光性平版印
    刷版の反転装置。
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