JPH0720580B2 - シアン廃液処理における予熱方法及び装置 - Google Patents

シアン廃液処理における予熱方法及び装置

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JPH0720580B2
JPH0720580B2 JP62274488A JP27448887A JPH0720580B2 JP H0720580 B2 JPH0720580 B2 JP H0720580B2 JP 62274488 A JP62274488 A JP 62274488A JP 27448887 A JP27448887 A JP 27448887A JP H0720580 B2 JPH0720580 B2 JP H0720580B2
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waste liquid
preheating
cyan
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pressure vessel
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允 吉川
雅三 戸ノ本
節夫 樋口
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は圧力容器内で高温の加熱用蒸気によりシアン廃
液を熱加水分解するシアン廃液処理における予熱方法及
び装置に関する。
(従来技術) この種のシアン廃液処理方法及び処理装置では、予熱槽
で未処理シアン廃液を例えば100℃位にまで予熱してか
ら圧力容器内に供給することにより、圧力容器内での熱
分解作業の能率の向上を図っている。
従来では上記予熱槽での予熱用熱源としては、例えば予
熱専用のヒータ等を使用している。
(発明の目的) 本発明は、圧力容器内の高温排ガスの排熱を予熱に利用
することにより、省エネルギー化を達成することを目的
としている。
また、予熱槽内での加熱効率の向上並びに圧力容器内で
の熱加水分解反応の促進を図ることも目的としている。
さらに、予熱槽内の未処理シアン廃液を均一に加熱し、
攪拌するようにすることも本願発明の目的の1つであ
る。
(目的を達成するための技術的手段) 上記目的を達成するために本願第1発明の方法は、予熱
槽内でシアン廃液を予熱後、シアン分解用圧力容器内
で、加熱用蒸気により高圧高温下でシアン廃液を熱加水
分解するシアン廃液処理方法において、圧力容器内の高
温排ガスをガス導出管を介して予熱槽内に導き、予熱槽
内の底部に円周方向に等間隔配置された複数のエゼクタ
ーから予熱槽中央部に向けて上記高温排ガスを未処理シ
アン廃液内に直接噴射して、未処理シアン廃液を流動さ
せると共に予熱を行う。
第2発明の装置として、加熱用蒸気により高圧高温下で
シアン廃液を熱加水分解するシアン分解用圧力容器と、
該圧力容器に供給する未処理シアン廃液を予熱する予熱
槽とを備えたシアン廃液処理装置において、圧力容器
に、高温排ガスを取り出すガス導出管を接続し、予熱槽
内の底部に、複数個のエゼクターを円周方向に等間隔配
置したリング管を配設し、該リング管をガス導出管に接
続し、複数個のエゼクターの噴出口を予熱槽の中央部に
向け、未処理シアン廃液内に高温排ガスを直接噴射する
ようにしたことを特徴とするシアン廃液処理における予
熱装置を提供する。
(実施例) 第1図は本願の第1、第2本発明が適用されるシアン廃
液処理装置の配管略図であり、この第1図において、圧
力容器1にはシアン廃液供給部2、加熱用蒸気供給部
3、処理済液出口部4及び排ガス取出部5等が設けられ
ている。シアン廃液供給部2には予熱槽8が接続され、
該予熱槽8には送液ポンプ10を介してシアン廃液貯槽11
が接続されている。シアン廃液貯槽11には例えば銅メッ
キに利用した後のシアン廃液が貯溜されている。加熱用
蒸気供給部3には蒸気供給源7が接続され、該加熱用蒸
気供給源7は高温、例えば130℃〜200℃の加熱用蒸気を
蒸気供給部3を介して圧力容器1内の多数のノズルに供
給できるようになっている。処理済液出口部4には次工
程槽、例えば冷却槽17が接続されている。
排ガス取出部5にはガス導出管16が接続されており、該
導出管16は予熱槽8内の底部に配置されたスチームエゼ
クター18に接続されている。スチームエゼクター18は第
2図に示すようにリング管20に等間隔を隔てて複数個
(例えば6個)設けられ、それぞれ噴出口が予熱槽8の
中央部に向かうように斜め上方に向いて配置されてい
る。リング管20は垂直状の管21を介して第1図のガス導
出管16に接続している。また予熱槽8の上端部には、配
管を介してアンモニアガス吸収槽9が接続されている。
シアン廃液の処理方法について説明する。シアン廃液貯
槽11のシアン廃液は所定量がポンプ10により予熱槽8に
送られ、そこで100℃位まで加熱され、例えば予熱槽8
と圧力容器1とのレベル差により圧力容器1内に送られ
る。
圧力容器1内では加熱用蒸気供給源7からの加熱用蒸気
により130℃〜200℃の間の温度、例えば170℃まで加熱
され、その温度で3〜4時間保持される。加熱保持され
ている時の圧力容器1内の圧力は7kg/cm2位である。こ
の圧力容器1内での加熱保持によりシアン廃液はアンモ
ニアガスと、蟻酸塩並びに金属酸化物等に熱加水分解さ
れる。
蟻酸塩並びに金属酸化物等を含む処理済液は、処理済液
出口部4から冷却槽17に送られる。
一方熱加水分解によって生じるアンモニアガスは高温の
蒸気と共に排ガスとして排ガス取出部5から導出管16に
取り出され、予熱槽8内のエゼクター18から予熱槽8内
の未処理シアン廃液中に、細かい泡状となって直接噴射
される。これにより予熱槽8内の未処理シアン廃液は例
えば100℃位まで直接予熱され、一方排ガスは冷却され
る。噴射された排ガス中のアンモニアガスはアンモニア
ガス吸収槽9に送られたり、蒸気と共に一部が未処理シ
アン廃液に溶け込む。排ガスは上記のように冷却された
状態で予熱槽8から取り出されることになるので、冷却
器等を介することなく直接アンモニアガス吸収槽9に送
り込むことができる。
なお圧力容器1内の高温の排ガスを予熱槽8内に取り出
す時期としては、圧力容器1内で100℃から170℃迄の昇
温工程時に、ガス抜き工程としての役目も兼ねて数回取
り出したり、あるいは170℃での高温保持中または分解
処理後取り出したりする。
昇温工程中あるいは分解処理中の排ガスの取り出しは、
圧力容器1のガス抜き工程としての役目も兼ねているの
で、昇温中あるいは分解中における圧力容器1内のアン
モニアガス濃度を低くし、それによりシアン廃液の分解
処理を促進できる。即ちアンモニアガスが飽和すること
による分解反応の低下を防ぎ、分解性能を高めることが
できる。
また予熱用の排出流体としてガスを取り出しているの
で、配管の詰まり等が生じることもない。
また、円周方向に等間隔を隔てて配置された複数の小型
のエゼクター18により、予熱槽8の底部近くから予熱槽
中央部に向けて排ガスを噴射するので、予熱槽内での予
熱温度のばらつき、例えば予熱槽内の上部と下部の温度
差及び中央部と周囲部とのばらつきがなくなり、加熱効
率が向上する。
しかもエゼクター18を複数個用いているため、予熱槽8
内のシアン廃液の予熱温度を沸点近くまで上げることが
可能となり、その分次工程における圧力容器1内での加
熱用蒸気の投入量を減少でき、省エネ効果が発揮できる
という利点もある。勿論消音並びに消波効果も期待でき
ることはいうまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように本願第1、第2発明は、シアン廃液
処理方法及び処理装置において: (1)圧力容器1内で生じる高温排ガスの排熱を利用し
て、予熱槽8内の未処理シアン廃液を予熱するので、特
別のヒータ等を備えることなく未処理シアン廃液の予熱
を行え、省エネルギー化を達成できる。
(2)高温排ガスを冷却することにもなるので、高温肺
ガスを冷却するための冷却装置を省略できたり、あるい
はそのような冷却装置の消費エネルギーを節約すること
ができる。
(3)円周方向に等間隔配置された複数のエゼクター18
により予熱槽8の底部近くから予熱槽内の未処理シアン
廃液内に、高温排ガスを直接噴射することにより、未処
理シアン廃液は攪拌され、また上下の温度差により対流
しながら加熱されることになる。これにより、加熱効率
が向上すると共に、予熱槽内での上下或は中央部と周囲
部分との間の予熱温度のばらつきが少くなる。
(4)圧力容器1に発生する排ガスを導出して予熱に利
用することにより、昇温工程あるいは分解工程中におけ
る圧力容器内のガス抜きを行うことができ、このガス抜
きにより圧力容器内のアンモニアガス濃度を低くし、そ
れによりシアン廃液の分解処理を促進することができ
る。即ちアンモニアガスが飽和することによる分解反応
の低下を防ぎ、分解性能を高めることができる。
(5)圧力容器内の排気ガスを予熱用加熱媒体として利
用するので、たとえば圧力容器内の処理済液を利用する
場合に比べ、導出管等の内部がスケール等で詰まる心配
はなく、装置の保守点検が容易である。
(6)円周方向に等間隔配置された複数のエゼクターに
より予熱槽の底部近くから予熱槽中央部に向けて排ガス
を噴射するので、予熱槽内での予熱温度のばらつき、例
えば予熱槽内の上部と下部との温度差及び中央部と周囲
部とのばらつきがなくなり、加熱効率が向上する。
(7)円周方向に等間隔配置された複数のエゼクター18
により予熱槽8の底部近くから予熱槽中央部に向けて排
ガスを噴射することにより、未処理シアン廃液が均一に
まんべんなく攪拌されるため、予熱槽内底部への廃液滞
留を確実に阻止でき、不純物(スラッジやカルシウム
等)の付着が防止され、スケール発生を生じることはな
い。
(8)エゼクター18を複数個用いているため、予熱槽8
内のシアン廃液の予熱温度を沸点近くまで上げることが
可能となり、その分次工程における圧力容器1内での加
熱用蒸気の投入量を減少でき、省エネ効果が発揮できる
という利点もある。勿論消音並びに消波効果も期待でき
ることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願第1、第2発明が適用されるシアン廃液処
理装置の配管略図、第2図は第1図のエゼクターの上面
拡大図である。1……圧力容器、3……高温蒸気供給
部、4……処理済液出口部、8……予熱槽、16……ガス
導出管、20……リング管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−90650(JP,A) 特開 昭60−44084(JP,A) 特開 昭57−21358(JP,A) 特開 昭55−128552(JP,A) 特開 昭52−72365(JP,A) 実開 昭62−1796(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予熱槽内でシアン廃液を予熱後、シアン分
    解用圧力容器内で、加熱用蒸気により高圧高温下でシア
    ン廃液を熱加水分解するシアン廃液処理方法において、
    圧力容器内の高温排ガスをガス導出管を介して予熱槽内
    に導き、予熱槽内の底部に円周方向に等間隔配置された
    複数のエゼクターから予熱槽中央部に向けて上記高温排
    ガスを未処理シアン廃液内に直接噴射して、未処理シア
    ン廃液を流動させると共に予熱を行うことを特徴とする
    シアン廃液処理における予熱方法。
  2. 【請求項2】加熱用蒸気により高圧高温下でシアン廃液
    を熱加水分解するシアン分解用圧力容器と、該圧力容器
    に供給する未処理シアン廃液を予熱する予熱槽とを備え
    たシアン廃液処理装置において、圧力容器に、高温排ガ
    スを取り出すガス導出管を接続し、予熱槽内の底部に、
    複数個のエゼクターを円周方向に等間隔配置したリング
    管を配設し、該リング管をガス導出管に接続し、複数個
    のエゼクターの噴出口を予熱槽の中央部に向け、未処理
    シアン廃液内に高温排ガスを直接噴射するようにしたこ
    とを特徴とするシアン廃液処理における予熱装置。
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